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生き方

しっかり者ほど不安を抱えやすい...「考えすぎ」から解放される5つの方法

柳川由美子(不安専門カウンセラー)

2023年03月01日 公開

 

不安になりやすい人はどんな人?

まずは、チェックリストで自身を振り返ってみましょう。該当する項目が多い人ほど不安を抱えやすい傾向にあります。

□ まじめ
□ 優しい
□ 責任感が強い
□ 考えすぎる
□ 完璧主義
□ 自分を律する
□ 人のために尽くす
□ 休んだりボーッとしたりするのが苦手
□ 自信がない
□ 自己肯定感が低い

不安を抱えやすい人は、いわゆる「いい人」。まじめで責任感が強く、自分よりも他人を優先する優しい気持ちの持ち主です。

その一方で、常に完璧を目指したがるので、些細なことが気になり、もともと答えが出ないことや、考える必要がないことまで考えてしまい、ストレスをため込みがちです。

うまくいかないことがあると「自分が悪い」「自分はダメな人間」と思い込み、自信が持てず、自己肯定感が低いのも共通しています。

それでは、ケースごとに不安を解消するためのセルフケアの方法を紹介します!

 

自信がなくて不安なとき

自信が持てず不安なときは、両腕を胸の前でクロスさせて、手のひらで両方の二の腕をさすりましょう。しばらく続けると、愛情ホルモンと呼ばれる脳内伝達物質「オキシトシン」が分泌され、気持ちが落ち着いてきます。ちなみに、オキシトシンは背中をさすっても分泌されます。

あなたは子どもの頃に、親や幼稚園の先生などに背中をさすってもらいながら「よしよし、大丈夫だよ」と言われて、安心した記憶はありませんか? このように「大丈夫だよ」「よく頑張ったね」など自分へのねぎらいの言葉も、安心感をもたらし、自己肯定感を高めます。

ぜひ「二の腕をさする+ねぎらいの言葉」をワンセットにして、一日に何度か繰り返してください。寝る前にすると、安心して眠りにつけるでしょう。

\セルフケアのポイント/
・両腕をさすりながら、自分をねぎらう言葉を言う

 

緊張してドキドキするとき

プレゼン前など、緊張してドキドキするときにおすすめなのが、一定のリズムで胸をたたくこと。

緊張すると交感神経の働きが高まって心拍が速くなります。そこで、心臓の鼓動よりも少し遅い一定のリズムで、「トン……トン……トン……」と手のひらや指で胸をたたくのです。すると、そのリズムにつられて心拍もゆっくりになり、副交感神経が優位になって、リラックスできます。

そして、もう一つおすすめなのが、「神門」という耳のツボを刺激すること。神門を刺激すると、乱れた自律神経を整えることができます。親指と人さし指で神門あたりをつまんで、気持ちいいと思う強さで斜め上に引っぱり、手を離しましょう。これを3回繰り返します。日々の習慣にすると、ドキドキしにくくなります。

\セルフケアのポイント/
・一定のリズムでトントンと胸をたたく
・毎日「神門」を刺激する

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ぐるぐる思考から抜け出せないとき

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