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くらし

暑中見舞いを送れるのはいつ? 「二十四節気」で取り戻す生活のメリハリ

山下景子(文筆家)

2023年07月05日 公開

 

「小雪」2023/11/22~12/6

●季節の象徴的なもの:瑞花(ずいか)

北国や山岳地帯から、雪の便りが届き始めるころです。雪が降るにはまだ早い地域でも、雪便りを聞くと、冬の実感が湧いてくるのではないでしょうか。雪は古くから「五穀の精」と呼ばれ、豊作の前ぶれとされてきました。そして、瑞花という異称もつけられました。めでたい花という意味です。

とはいえ、豪雪ともなれば、雪は大きな被害をもたらします。どうか心を痛めるようなことなく、雪を幸せの花として眺められますように。

 

「大雪」2023/12/7~12/21

●季節の象徴的なもの:雪の魚(ゆきのいお)

大雪は、雪がさかんに降るころという意味です。この時期になると、平地でも雪がちらつく日があるかもしれません。このころ旬を迎えるのが鱈です。「鱈」という漢字は、日本人が作った国字。雪が降る時期にたくさん獲とれる魚ということです。古くは、女房言葉で「雪の魚」とか「雪のとと」とも呼ばれていました。

鱈といえば、鍋物の代表的な食材ですね。冷え込みもいっそう厳しくなってきました。今夜も鍋にしましょうか。

 

「冬至」2023/12/22~1/5

●季節の象徴的なもの:柚子

1年で一番昼が短い日です。太陽も最も低い位置までしか昇りません。「冬至冬中冬始め」ということわざどおり、本格的な冬はこれからです。風邪をひかないようにと、柚子湯に入ったり、南瓜を食べたりする風習は、今でも受け継がれていますね。

ちょうど年末から新年に入る節目の時期。柚子は、おもてなし料理やおせち料理でも重宝します。さわやかな香りで1年の疲れを払い、元気に新年のスタートをきれるといいですね。

 

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