1. PHPオンライン
  2. 仕事
  3. ダラダラ、無気力状態が変わる「1日30分のスマホ断ち」習慣

仕事

ダラダラ、無気力状態が変わる「1日30分のスマホ断ち」習慣

奥野宣之(著作家/ライター)

2023年07月13日 公開

 

夜はラジオを聞いて穏やかに過ごす

いっぽう夜はどうでしょうか。

夜は「安眠」を最優先に過ごすべきです。不安や心配を掻き立てるようなニュースや投稿を見ないのはもちろん、悲しくなったり、イライラしたりするようなものも見ないようにする。心に波風ひとつない状態で布団に入れるように、夕方から準備しておきます。

睡眠は記憶を整理する時間だ、という説があります。つまり、その日に体験したり見聞きしたもののうち、どうでもいいことは忘れて大事なことだけを長期記憶としてしまい込み、後で引き出せるようにしておくわけです。

この説に従って、米軍ではPTSD予防策として、ショッキングな体験をした兵士には睡眠前のTVゲームを勧めているという話が、愛読誌の『ナショナル・ジオグラフィック』にありました。

夜はネットニュースやSNSの情緒的な投稿にも要注意です。だれかの書き込みが炎上しているのを見て「なんだろう?」と思っても、読むのは明日にしましょう。

SNSに書き込みたかったら夜中ではなく早朝にすればいいのです。テレビでさえ深夜になれば放送終了になるのに、インターネットには終わりがありません。生活サイクルやバイオリズムを乱されないよう、一人ひとりが防衛しておく必要があります。

夜は、刺激の少ないものを読んだり、家族と話をしたりして穏やかに過ごす。スマホ以前は当たり前だったことです。

どうしても世の中の動きが気になる場合は、ラジオを聞くのがおすすめです。NHKラジオのニュース番組はインターネット配信されており、スマホの公式アプリでも聞くことができます。

ただ、時事ニュースの追い過ぎは禁物です。時間と体力は有限であって、あまりニュースに関心を奪われると読むことに配分すべきエネルギーが足りなくなってしまいます。ネット社会においては、時事ネタのチェックは禁欲的であるべきです。

 

関連記事

×