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いつも締切直前にイライラ...「先延ばし癖」がなくなる10の習慣

印南敦史(作家、書評家)

2023年10月06日 公開

 

先延ばしをなくすと、こんないいことがある!

1. 達成感が得られて前向きになる
「毎日コツコツやる」習慣を身につけると、「はい、1つ終わった!」と、やるべきことが片づくたびにモチベーションが上がります。すると、前向きな感情が生まれ、日々の生活に活力が生まれるのです。

2. 「おもしろくない」が「おもしろい」に変わる
おもしろくない仕事でも、まずは「コツコツこなす」日々のルーティンを受け入れてみましょう。そして、おもしろい側面を見つけようとしてみるのです。すると、確実に「おもしろい」に変わる瞬間が必ず現れます。

3. 人間関係がよくなる
予定より前に仕事を終えるようにすると、心に余裕が生まれます。あせりやイライラが減るとともに、不測の事態が起こっても早めに対処できるので、仕事相手の信頼も得ることができ、人間関係が円滑になります。

 

誰でも締切を絶対に守れるようになる! 10のポイント

先延ばしせず、毎日コツコツやることを習慣化するための簡単なノウハウをご紹介します。

Point1. 朝のルーティンで脳を目覚めさせる

朝起きたら、毎日のルーティンを行なうことで、脳を目覚めさせましょう。私の場合、6~7時くらいに起床したら、コーヒーを淹れる、新聞を読む、ラジオ体操をするなどして、9時台から仕事をはじめます。ルーティンのおかげで、最初からトップギアで仕事に取りかかることができます。

Point2. 「小さな達成感」を積み重ねる

たとえ小さなルールでも、守れば達成感が得られます。たとえば朝のルーティンによってルールが次々と達成されれば、そこにリズムと心地よさが生まれ、それがモチベーションの向上につながります。だから、コツコツを習慣にするためには、「小さな達成感」を積み重ねることが重要なのです。

Point3. 一つずつ終わらせる

仕事のクオリティーを下げることなく、効率よく進めるためには、一つひとつ解決していくことが大事です。10のうち7までやって、別のことをやろうとすると、頭が混乱してしまいます。1つ終えるごとに、心にゆとりが生まれていることを感じましょう。それが次の仕事への原動力となります。

Point4. みずから締切を設定する

先延ばしの一番のトラップは、「いつでもいい」、つまり締切がない状態でしょう。そんなときは、みずから締切を設定して適度に自分を追い込むことで、モチベーションと集中力を高めるようにしましょう。その場合の締切は、無理をせず、余裕をもたせて確実にできるところに設定しましょう。

Point5. やりたくないことからやる

先延ばしにするのは、やりたくないことが多いからではないでしょうか。やりたくないことを残したままでは、ずっと気になってしまい、タイパ(タイムパフォーマンス)が悪くなってしまいます。先に終わらせることで、気分を楽にして、残りの時間を楽しく有効活用しましょう。

Point6. 午前中に9割終わらせる

やりたくない仕事、荷が重い仕事から先に終わらせようと考えると、自然と午前中にその日のメインの仕事に取り組むことになります。すると、早い時間にプレッシャーの大きな仕事を終わらせることができます。頭が疲れていない午前中がもっとも仕事の効率がいいので、理にもかなっています。

Point7. うまく進まないときは「寝かせる」

壁にぶつかったときは、作業を一度やめて別のことをしてみるのもおすすめです。集中しているときほど視野がせまくなりがち。いったん離れて違う視点を持つことで解決できる場合もあります。散歩やサイクリングなど体を動かしたり、まったく違うタイプの仕事をしたりして、頭をリフレッシュさせましょう。

Point8. ネットやテレビ時間の整理

人にあたえられた時間は平等なので、時間の使い方はとても大切です。どこを削ってどこを重視するか、いつもその視点を持つようにしましょう。私はニュースサイトやブログなどでの情報収集の時間を思い切って半分にしました。ネットやテレビをだらだら見ている時間はなくてもいいことに気づいたのです。

Point9. 就寝前に明日やることを考える

明日必要な資料や使うものをまとめておくなど、下準備をしておくと、翌朝パッと仕事にとりかかれます。朝、「さて、何からやるんだっけ?」というところから始めるとモチベーションが下がるので、「はい、やろう!」という状態にしておくのです。寝る前に翌日のことをなんとなく考えておくだけでも効果があります。

Point10. 昨日と同じことを今日もやる

「同じことを続けるのはつまらない」と思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか? 同じことの中に違った視点を持つことは可能ですし、食事や歯磨きと同じで、「同じこと」は生活に規律をもたらし、「無意識の充実感」が得られます。毎日同じことを続けるのは意外と心地よいことでもあるのです。

【印南敦史(いんなみ・あつし)】
作家、書評家。1962年、東京都生まれ。広告代理店勤務を経てライターに。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」などウェブ媒体で書評を担当したことで、先延ばしにしない方法を確立。著書に『先延ばしをなくす朝の習慣 コツコツ書き続けて日本一になった書評家が、絶対に締切を破らないためにやっていること』(秀和システム)などがある。

 

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