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東洋医学の第一人者・福辻鋭記が教える「熟睡・快眠」のヒント

福辻鋭記(アスカ鍼灸医院院長)

2013年09月03日 公開 2013年09月04日 更新

《『深く短く眠って、朝に強くなる本』より》

「理想的な睡眠時間は8時間」はあてにならない

睡眠時問は個人差が大きい。たとえ3時間でも熟睡を確保して快適に生活できれば、それが自分にとっての理想の睡眠時間。

 理想的な睡眠時間は8時間とよくいわれます。しかし、理想の睡眠時間は、年齢・性別や仕事などで個人差が大きいので、適切な睡眠時間がはたして何時間なのか、はっきりした数字を出すのはとても難しいことです。

 たとえば、年齢別の標準的な睡眠時間は、乳幼児だと16時間以上、学童期で8~10時間、成人期になると7時間前後。さらに老齢期になると8時間ぐらいと変化してきます。

 社会人でも睡眠時間を3~4時間しかとらない人はたくさんいるものです。救急医療の関係者やマスコミ関係者、ベンチャー企業の若手社長などは、かなりの短眠を実行しています。

 理想的な睡眠時間が8時間というのは、世の中の大方の人が6~9時間を最適睡眠時間としているため、そんな数字が生まれてきたにすぎません。

 また睡眠の短い人は寿命も短い、という説もあります。逆に10時間以上睡眠をとった人の死亡率が高くなるという報告も聞いたことがあります。

 睡眠と死亡率の因果関係はいずれも根拠が曖昧で、まだ解明されていないのが実情のようです。

 一番重要なのは、「熟睡さえ確保できれば、睡眠時間は短くても問題ない」ということです。

 逆に長すぎる睡眠は惰眠になることもあり、身体にいいことはありません。惰眠は浅い睡眠になりがちで、だらだらした睡眠は身体や脳を休めすぎて、自律神経まで緩めてしまうことにもなります。

 基本的には、自分が快適に生活できる睡眠時間が、理想の睡眠時間であると考えたほうがいいでしょう。

 

竹炭は最高の熟睡グッズ

自然素材の竹炭は消臭、脱臭、空気清浄作用に調湿効果で心身をリラックスさせてくれるから、快眠に最適!

 快適な睡眠を取るには、眠るための環境づくりも大切な要素になります。

 湿度が高く汗をかいたりする寝苦しい夜などは、エアコンばかりに頼るよりも自然素材を利用したグッズを上手に使って、心地よい睡眠を心がけるのはいかがでしょう。

 自然素材のなかでも近年、炭の効用に注目が集まっています。炭には消臭、脱臭、空気をキレイにする効果があり、炭1グラムあたりののべ表面積は300平方メートルともいわれ、その表面積の大ききから吸着力が大きいといわれています。

 炭でも特に竹炭の効果が高まっています。竹炭は竹を炭化させたもので、ミネラル補給や除湿などに優れています。人をリラックスさせてくれる力があり、快眠をするには適しています。

 一般的に低温でじっくりと焼いた竹炭は、アンモニアなどのアルカリ性物質や水分を吸着しやすく、脱臭や消臭、調湿に優れているため、衣食住のさまざまなシーンで活用されています。

 竹炭には無数の小さな孔があり、室内にこもりやすい臭いや水分を吸着します。湿気が多い際には湿気を吸い込み、乾燥すると吸い込んだ水分を発散する性質をもっていて、調湿効果が大きいのです。

 この竹炭を使った枕を使用すると、竹炭の調湿・吸水性効果で、寝ている間に汗をかいても水分を吸収し、朝までサラッとした寝心地をキープしてくれます。湿気がありジメジメしたときや、夏の寝苦しい夜も、冬の乾燥した季節にも、オールシーズンに使えて便利です。

 また、竹炭枕の少し硬めの寝心地が睡眠を快適にしてくれます。竹炭ならではの心地よい何ともいえない自然な癒やしを感じるはずです。

 

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