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前近代的な印象の「根回し」…こうすれば早く片付く!

PHPオンライン衆知編集部

2011年07月05日 公開 2022年12月22日 更新

前近代的な印象の「根回し」…こうすれば早く片付く!

「仕事ができる人」とは、仕事を始める時に頭の中で業務の手順・要点がはっきり見えていて、ムリ・ムダ・ムラがない人。「仕事ができない人」とは、場当たり的で思いつきばかり、手順も要点もなく、作業のやり直しが多い人です。

では、「できる人」と「できない人」の差はどうすれば埋められるのか。その手がかりとして本書の"仕事が速い人の成功法則48"のうち3項目をご紹介しましょう。

※本稿は、PHPエディターズ・グループ著『できる人の仕事のルール』より一部抜粋・編集したものです。

 

現代人は「待てない!」

ドッグイヤーともマウスイヤーとも言われる現代、何よりも「速さ」が重要になってきています。一言で言えば、「待てない!」が時代のキーワードなのです。

かつて、仕事は正確であることが求められ、速さはその次でした。そのため正確さを期すために少々仕事の出来上がりが遅れても許された一面があったのですが、現代は速さが勝負なのです。

だからと言って、正確さを欠いてもいけません。やり直しが多ければ、それだけ仕事が遅くなってしまいます。この「待てない」時代の仕事術とは、まず何よりも自分で自分の仕事のタイムリミットを決めてしまうことです。

「〇月〇日の〇時〇分までに仕上げる」と、自らに課すことが必要になってきます。それがないといつまでもダラグラとなってしまいかねません。

仕事の正確さや質を高めるために、ある程度の時間が必要ということはあるでしょう。だからといって、時間があればあるだけ正確にかつ濃い内容になるかというと、必ずしもそういうものでもありません。

それに、相手が悠長に待ってくれるかというと、そういう時代ではないのです。繰り返し言いますが待つことが嫌いなのが現代人なのです。

 

根回しはEメールと「1本の肉声電話」

根回しというと、どこか前近代的でマイナスイメージを抱いている人も多いことでしょう。しかし組織が人で動く以上、関係者の賛同がなければうまく事が運ばないのが現実です。

もし根回しもせず会議を開いて決議をとろうとしても、こちらの意図を十分汲み取らずに反対する人や、利害関係上の小さな点にこだわって反対する人もいて、当方案がお流れになることが、ままあります。

それならば、あらかじめ関係者に意図を伝え、意見を聞くといった事前活動は、その後の展開のためにもぜひとも必要と考えて取り組んだほうが賢明でしょう。スピード時代とは言え、根回しは不可欠なのが人間社会なのだと心得ましょう。

【根回しのポイント】
1.誰に対して
最も賛成してくれる人、大勢の意見待ちの人、反対する人
2.どの段階で
基本方針をつくる段階からが望ましい
3.どのように説得して
相手にとってのメリットを十分説得する

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スピードの時代だからこそ使うべきもの

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