ホーム » 生き方 » よく歩く人は、気持ちの整理がうまい

よく歩く人は、気持ちの整理がうまい

2017年03月23日 公開

枡野俊明(建功寺住職、庭園デザイナー)

お遍路

歩けば思考も働き、心も癒される

何事も便利になったいま、人には「歩く」機会が少なくなりました。

網の目のように交通手段が発達し、近所にちょっと買い物にいくにも自動車です。

エレベーターにエスカレーター、飛行場やターミナル駅には「動く歩道」もあります。

こういう生活環境の中では、私たちは、意識して「歩く」ことを心がけるほうがいいでしょう。

もちろん健康のために、です。

しかし健康ばかりではなく、「歩く」のは「気持ちの整理」「脳の活性化」「心の癒し」などにもとても効果があります。

原稿にいき詰まった小説家が、机の周りをウロウロ歩き回ります。足を動かすと、いいアイディアが思い浮かんでくるからでしょう。

哲学者もよく歩きます。京都には「哲学の道」がありますし、フランスのルソーは『孤独な散歩者の夢想』という本も残しています。

「歩く」のは、思考の働きをよくします。

四国のお遍路さんたちも、歩いて、歩いて、歩き通します。

「歩く」と、心も癒されます。

行き詰まって、いいアイディアが出ないとき。

どちらの選択肢を選ぶか決断できないでいるとき。

何かの悩み事があって、心が落ち着かなくなっているとき。

デスクにかじりついて、うんうん頭を悩ませていても、いい解決策が見つかりません。

思考の糸がこんがらがっていくばかり。

「頭を使うときには、足を動かせ」です。

禅の修行者も、行雲流水、よく歩きます。

「歩く」のは、精神を鍛える行為ともなります。

 

※本記事は、枡野俊明著『手放すほど、豊かになる』(PHP文庫)より一部を抜粋編集したものです。
iyashi

著者紹介

枡野俊明 (ますの・しゅんみょう)

曹洞宗徳雄山建功寺住職

1953 年、神奈川県生まれ。多摩川大学農学部卒業後、曹洞宗大本山總持寺で修行。庭園デザイナーとして国内外で活躍、2006年の「ニューズウィーク」誌で「世界が尊敬する日本人百人」に選ばれる。現在は曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授も務める。『禅、シンプル生活のすすめ』(三笠書房)ほか著書多数。

関連記事

編集部のおすすめ

考えてもしょうがないことは、考えない

枡野俊明(建功寺住職、庭園デザイナー)

「花は無心に蝶を招く」という生き方

枡野俊明(建功寺住職、庭園デザイナー)

禅で身につく「仕事」の基本

枡野俊明 (健功寺住職、造園デザイナー)


WEB特別企画<PR>

WEB連載

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

WEB連載

iyashi
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 生き方 » よく歩く人は、気持ちの整理がうまい