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人間関係が苦手で、人に合わせてばかりの私……こころ相談

2017年03月03日 公開

菅野泰蔵(東京カウンセリングセンター所長)

人間関係が苦手で人に合わせてばかりの私

相談内容

私は人間関係がとても苦手です。というのは昔、小学生の頃にいじめにあったからです。

それが原因で人の顔を窺って行動するようになりました。嫌われないように目立たないようにつねに他人を中心に、自分の気持ちは押さえて相手に合わせてきました。こんな自分が嫌いです。とても疲れるんです。当たり前ですよね、自分に嘘ついているんだから。でもこれって違うんですよね。このごろやっと違うって気持ちが大きくなって、なんとか自分を変えたいと思ってます。でもどうしても怖くなってしまいます。他人に危害を加えられるのではないかと自分を信用できません。

どうしたらもっと素直に自分の考えを言えるようになるのでしょうか。ぜひアドバイスをお願いします。

(27歳、OL) 

 

いじめは“原因”ではなく“きっかけ”?

アドバイス

 まず、いじめは、“原因”ではなく“きっかけ”に過ぎないと考えたほうがいいのかなと思いました。もともとから多少神経質な人の場合、いじめがあろうとなかろうと自然とこういうふうな傾向を持つものです。

 それに、いじめに限りませんが、「あのときの***さえなければ」とどこかで思っているとしたら(こういう人がよくいるのですが)、あまり建設的な考えとは言えません。

 それから、「自分に嘘をついている」というような考え方も捨ててみましょう。社会の中、他の人と一緒にいるかぎり、私たちは誰でも仮面をつけなければならないのであり、そうした仮面は“社会的自己”として、社会を生きるために大切な役割を果たしているのです。つまり、これは決して“嘘の自分”ではありません。確かにあなたの言うように「とても疲れる」ことなのですが、人に嫌われないようにすることもやはり大事なことですよね。自分を出さないことで自分を守っている側面もあるのですから、無理に自分を出さないことも必要でしょう。

 それから、自分を素直に出せるかというのも相手次第です。誰にでもというわけにはいきません。もし誰にでもどんなときでも自分を出したいと考えるのでしたら、それは不可能であり、むしろよくないことだと思います。

 まず上のような基本を抑えてください。

 さて、どうしたらいいのかというと、まずあなたの周囲の人で、おだやかで受容的な感じの人を物色してみましょう。つまりあなたが安心して話せそうな人、その人といるとリラックスできるのは誰ですか?まずそういう人に接近してみる、次にあなたのことを相談してみるのがいいでしょう。

 あるいは、あなたから見て「自分を素直に出している」人をよく観察してみましょう。そして、その中であなたにもできそうなことがあったら真似してみるのも第一歩になるかもしれません。

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著者紹介

菅野泰蔵(すがのたいぞう)

東京カウンセリングセンター所長

 1953年東京生まれ。学習院大学卒(心理学)。臨床心理士。学習院大学、代々木の森診療所などを経て、現在東京カウンセリングセンター所長。ベストセラー「こころの日曜日」シリーズ(法研)を始め、「淋しい女と困った男」(双葉社)など著書多数。

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