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妻の一周忌もすませてないのに、妻の友人に恋をしています……恋愛相談

2017年03月27日 公開

井上香織

かたくなに拒み続ける彼女に…

相談内容

私は昨年7月に妻をガンで亡くしました。しかし今、四六時中、私の頭の中にいる人がいます。その人は49歳、妻の友達で、大学で事務をしています。美人だからというだけでなく、病院にも自宅にもよく見舞いに来てくれましたし、私にも電話でその後の様子を聞いてきました。普通は友達でもよほどでなければそうはしないと思います。ですから私も妻の死に際しては、会社の他では真っ先に知らせました。すると深夜にもかかわらず直ぐ駆けつけて来てくれました。

その頃はよく気が利く人だなぁぐらいにしか思っていませんでしたが、葬儀の後の諸事、例えば来てくれた人がどういう人か分からないときに聞いたりすると親切にしてくれたり、励ましの電話をくれて暫くいろいろ話したりしました。その人も2年前ご主人を亡くされていますので、そのあたりのことがよく分かることもありますが、そうこうしているうちに妻の死から間がないのにその人が気になりだしてしいました。

居ても立ってもおられず、口実をつけその人の20歳の娘さんも一緒に3人で出かけたりしました。それから2人になりたくて紅葉の時期に誘いましたが、断られました。

その後、私が出かけた先の土産を持ってその人の家へ行った時、風呂上がりのすっぴんで出てきたのもまた可愛い印象でした。そして妻のお礼などの意味を込めてお歳暮を贈りましたところ、上げるものが続いたこともあり「たびたびそんなにして頂くわけにはいきません、失礼します」と断りの手紙が来て受け取ってもらえず、気まずくなり、それ以来電話で話すことすらなくなりました。

振られたような形ですが、諦められるどころか以前にも増して思いは強くなりました。どうすればよろしいものかお教え下さい。

(55歳、会社員) 

 

彼女は戸惑っているはず……

アドバイス

ここにいただいたご相談には、内容はべつにして年齢、性別、そして職業しか、その方のデータを知り得ないものですから、私はまず、そこを確認してから、どんな感じの方なのか、想像をふくらませながら、本文を読むようにしています。

ですから、今回はあなたの年齢の部分を見て、娘ほどの年齢の(ちょっとサバの読み過ぎ?)私のようなものにアドバイスを求めていらっしゃるなんて…と、正直、ちょっと驚いてしまいました。と、同時に、改めていろいろな方がこのページを読んでくださっているんだととてもうれしく感じました。

きっと、まわりの方には相談できず、ここにメールをくださったのでしょうね。

前置きが長くなってしまいましたが、まず、私の第一印象では、彼女は戸惑っているということが言えると思います。奥様を亡くされてまだ間もないあなたのとても積極的なアプローチが何を意味するのか。もちろん、感じての上のことです。

彼女にしてみれば、奥様は大切な友達だったのでしょう。もしかしたら、あなたの知らないところで、奥様は彼女の御主人が亡くなった時、彼女を励まし、元気づけていたのかもしれません。彼女があなたにそうしたように。

ただ、そこまで親身にいろいろとしてくれた彼女の真意は、亡くなった奥様への友情、残された者の痛みがわかる人間として、あなたにできるだけのことをしてあげたいという優しさ……それ以上の気持ちがあるのかどうかは、わかりません。

仮に、あなたに対して、彼女が特別な感情を抱いていたとしても、奥様が亡くなってからまだ一回忌も済ませていない時期。彼女の中に「いくらお互い独身だからといって、親友の旦那様に対して恋愛感情を抱くなんて許されないこと」という気持ちが働いても、それは当然のことだと思います。あなたが、「ふたりで紅葉を見に行こう」と彼女をデートに誘ったのは、早急すぎたのかもしれません。

また少々、辛辣ではありますが、本来ならば伴侶に先立たれ、憔悴しきっているような頃にお土産という口実はあったにしても、突然、家を訪ねてきたりするあなたに対し、彼女の中には「たとえ私がこの人と一緒になったとしても、生前、どんなに愛されていたとしても、自分が死んだ数カ月後に彼は他の女性に心を動かしているんだわ」そう思ってしまったのかもしれません。あるいは、亡くなった御主人をまだ忘れられずにいる可能性も高いでしょう。

しかし、毅然とあなたからの誘いを断ってくる彼女に、あなたの恋心はいっそうつのるばかり…なのですよね。この先の長い人生。あなたが、新しい伴侶を求める気持ちがあるのはごく自然なことだと思います。

ところで、あなたには、お子さんはいらっしゃるのでしょうか?当然、あなたは彼女との結婚も考えていると思いますので、もし、いらっしゃるのなら、当然、あると思われるお子さんの反対も考慮に入れなければならりません。

いずれにしても、あなたの気持ちが高まってしまった以上、「紅葉」や「お土産」「御歳暮」といった口実や変化球ではなく、一度、きちんと自分の気持ちを打ち明けた方がいいのではないかと私は思います。もちろん、「まだ妻の一回忌も済んでいないのに、こんなことを言うのは……」と前置きをするのを忘れないようにしてください。

もしも彼女に拒絶されたとしても…大丈夫。あなたのように前向きな方には、また必ず新しい出逢いが巡ってきます。人生は長いのですから。

(生意気いってごめんなさい…)

iyashi

著者紹介

井上香織(いのうえかおり)

青山学院大学文学部教育学科卒。学生時代にはシンガーソングライターとして、アルバム『めざめの刻に』他を発表。また、ラジオのDJ、作詞、詩集『サイレント・レター』(サンリオ)も。大学卒業後は私立高校で英語教師として勤務するかたわら著作活動を続ける。著書は『25歳の辞表』(徳間書店)、『オードリー・ヘプバーンの恋愛講義』(河出書房新社)、『MON CHERI』(KKベストセラーズ)、『放課後』『恋愛歌』『“あなた”からの卒業』(講談社)、『それでもあなたに逢いたくて』『それでもあなたが好きだから』『淋しいのはあなただけじゃない』(大和書房)、『蜃気楼の彼方に』(幻冬舎)他多数。

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