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子どもが変わる「話し方」

PHPオンライン衆知編集部

2011年10月29日 公開 2022年09月29日 更新

《 『PHPのびのび子育て 2011年7月増刊号』 から 》
 

親子の距離がもっと縮まる!

わが家のおすすめ習慣

 できるだけ
 正しい言葉を使う

 小3になってから、娘が略語を使う場面が多くなった気がして気になっていました。ある日、計算ドリルが「ケイド」、漢字のテストが「カンテス」、担任の先生ですら「タニセン」(谷山先生と言います)と言っているのに気づき、さすがに見逃せないと決心。友だち同士の会話は仕方ないとしても、家の中では略し言葉は使わない、というルールを敷くことにしました。もちろん、親も禁止。
 同時に、なんでも「キモッ」「ウザッ」ですませようとするのを、「どういうところが気持ち悪いの?嫌なの?」と追及することに。日本語にはいろんな言葉があることを学んでくれればと思っています。 (S・K)
 5・7・5で
 会話をする

 最近、息子が学校で俳句を作る授業を受けました。「5・7・5」で表現するという形に興味を持ったようですが、なかなかうまく作れません。そこで、なんでもいいから 5・7・5のリズムにのせて会話するというのを始めました。たとえば息子が、
「おかあさん おやつ食べたい 腹減った」
 と言うと、
「ごはんまで あと5分だよ がまんしよう」
 と返すなど、内容はごく日常的なもの。でも、言いたいことをコンパクトにまとめる訓練にもなり、思いのほか、親子ではまっています。 (M・G)
 「表現力」も
 ほどほどに

 子どものうちから、ちゃんと自分の考えをしっかり持って表現できる子になってほしいと考えていました。そこで、機会を見つけては、子どもに対してなるべく「どうしてそう思うの?」「どうして~~したの?」「○○ちゃんはどうしたい?」と聞くように心がけていました。  ところがある日、「理由なんてない!そうだからそうなの!!」とキレられ......。どうやら私がささいなことにまで「なぜ」「どうして」と聞き過ぎていたようです。  なんとなく、気分で決めることって、大人でもありますものね。こちらから質問で導くのではなく、子ども自身からあふれる言葉を大切にしたいと思い直しました。   (M・M)
 以上3点協力:京都キラキラmama
 寝る前に布団の中で
 語り合う

 おすすめの習慣は、早めに布団に入ること。子どもが小学校低学年までは、夜8時には布団に入るようにしていました。布団に入ってからはまず1冊本を読み、その後いろいろな話をします。読んだ本の話はもちろん、今日1日にあったことや私の子どもの頃の思い出など話は尽きません。下の子を妊娠した時は赤ちゃんに話しかけさせたり、上の子には、赤ちゃんの頃、周りの人からどんなに大切にされてきたかを話したりしました。
 どんなに話が弾んでも温かい布団の中でゆっくりしていれば、1時間程で寝つきますから、早寝早起きの習慣もつきました。夜、しっかり子どもと話をすると昼間多少怒っても子どもへの愛情が確かめられ、私にとっても落ち着ける時間となりました。 (Y・S)
 読み聞かせで
 言葉への興味を持たせる

 わが家では、幼稚園に通う次女に夜寝る前に絵本の読み聞かせをするのを習慣にしています。現在中学生の長女にも、幼児期から小学校低学年まで続けました。この習慣を通して子どもたちは物語の魅力を知り、言葉への興味を深めたと思います。
 また毎日、食卓に箸(はし)や皿を並べる、食べた後に食器を下げることを一緒にしています。ささやかなことですが、家事を身につける一歩だと考えています。次女が幼稚園でもらってきた球根や花の水やりも本人がしています。球根から芽が出た時の喜び、生命の不思議さを感じ、世話をすることの大切さがわかったようです。小さなことばかりですが、「無理強いせずに少しずつ、できることから」をモットーにしています。  (H・M)

               

 代々受け継いだものを
 確実に伝える

 毎日本を読むのを習慣にしようと思っていたこともありましたが、結局定着していません。歯磨などは毎日の習慣ですが普通すぎるし......。何も誇るような習慣がついていないわが家。当たり前にやっているので習慣と言うほどの意識はありませんが、学校が休みでも定時には起きて朝ごはんは皆で揃って食べる、パパが帰ってきたら2階の部屋にいても1階まで下りてきて出迎える、朝夕の挨拶はもちろん「お風呂お先でした」などの挨拶もする、たまに祖父母と一緒に食事をする時には先に箸をつけない。そんな、私が祖母たちから教わったことしか伝えていません。
 新しいと言えばアメリカで育った娘は、親子でする朝夕の挨拶にビッグハグ(抱きしめ合う)をしてくれます。  (S・l)
 ルールはしっかり
 言い聞かせる

 当たり前ですが、横断歩道で信号が点滅したら渡らずに必ず次を待ちます。平気で渡る人を後目(しりめ)に、急いでいる時もグッと我慢。このようなルールをいつも言い聞かせているからか、小3の娘は、親が一緒でなくても信号は必ず守るので安心です。点滅してから渡る人はもちろん、「自転車」と書いてある横断歩道部分を歩行者が歩いたり、逆に自転車が歩行者専用の所を渡ったりする人数を数え「〇人違反!」といつもチェックしています。ちょっと線をはみだしただけでも「ママも違反」と厳しいです。
 多少やりすぎではありますが「なんで皆、命を大切にしないんだろうね」と娘なりに考えているようです。最近では、駅構内の階段で指定の進行方向と逆に歩く人の数も数えだしました。   (Y・0)
以上4点協力:新宿HaHaha倶楽部

掲載誌紹介

zoukan_nobinobi.jpg 『PHPのびのび子育て』2011年7月増刊号

『PHPのびのび子育て増刊号』は未来を担う子どもたちの
健全な成長と幸せを願って、発刊している月刊誌です。
そこでは主に家庭内における身近な子育て・しつけを
テーマに、信頼のおける専門家の見解や親の体験談で、
子育てのあり方を、分かりやすく解説・アドバイスしています。
月刊誌『PHP』の姉妹誌。

2011年7月増刊号の主な内容
特集・子どもが変わる「話し方」
 チェックテスト・あなたの"何気ない一言"の傾向は? 渡辺ミサ
 「共感の言葉」で子どもは伸びる! 平木典子
 母の言葉が私を守ってくれた 綾戸智恵
 子どもが強く、幸せになる親の口ぐせ7 金盛浦子
 「頭のいい子」の親が必ずしていること 山森ゆりか
 親子のパワーアップ言葉10 増田修治
 ほか
巻頭インタビュー:わたしの子ども時代 松岡修造
[特別企画] 二の腕、お腹、太ももがスッキリ!お風呂で「理想のカラダ」をつくる! 松永みち子
子どもを守るコーチング 第1回・自転車で飛び出してしまう......! 川井道子
子どもが元気になる! うれしくなる! パパッとできる朝ごはん5 太田百合子
 など

最新号紹介

nobinobi.jpg『PHPのびのび子育て』 2011年11月号
≪今月号の読みどころ≫
  何度叱っても変わらない。
  毎日同じことを言っている気がする......。
  そう感じるのは、あなただけではありません。
  幼い子どもを叱るには、コツがあるのです。
  子どもの心に届く叱り方をたっぷりご紹介します。
目次はこちら
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