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いま再評価したい歴史上の人物ランキング

2015年05月02日 公開

歴史街道脇本陣

4位以下にも興味深い人物が……

  歴史人物の評価は、「勝者」によって下されていることが多いものです。今は汚名を着せられているものの、きちんと史実を紐解いてみれば、新しい面が見えてくる……。今回は、そんな人物を募集しました。結果はご覧の通り、かなり票が割れました。では、ランキングの発表です。

第1位 明智光秀 12.2%

第2位 石田三成 10.3%

第3位 田沼意次 5.6%

第4位 織田信長 3.7%

第5位 坂本龍馬 3.4%

第6位 徳川家康 2.7%

第7位 吉良上野介 2.3%

第8位 豊臣秀吉 2.2%

第9位 吉田松陰 2.1%

第10位 井伊直弼 1.7%


大義を貫くまじめな武将

 最も「再評価」が求められたのは、明智光秀。本能寺で織田信長を討ち、裏切者とのイメージが定着してしまっていますが……?「信長を倒した本当の理由は、個人的な恨みなどではなく大義だったと思う」(50代、女性)、「単に怨恨や野望だけで信長に反旗を翻したわけではないことが、研究で証明されてほしい」(50代、男性)、「昨年発見された書簡で、長宗我部元親を守るための本能寺の変だったのでは、という説も浮上している。高知県人としては、俄然評価が上がった」(40代、女性)。

 また、彼自身の業績や性格について、「本能寺の変以外も見てほしい」(20代、女性)というご意見も。「実は優秀でまじめな人物で、三日天下とは言われるが天下取りの素質は十分にあった」(30代、女性)、「その実有能な武将であり、優しさにも溢れた素晴らしい人物」、「大変まじめな性格で側室も持たず、病気のあることがわかっているのにその人を妻に迎えて大切にした」(20代、女性)。

 

彼らを描く物語が読みたい

 2位は、石田三成。「徳川の天下のために愚者とされた気がします」(40代、男性)という声が多く上がっています。三成の魅力は、「戦はお世辞にも上手ではないが、官僚としての手腕は当代一と言われている」(20代、男性)、「不器用ではあるけれど、命をかけて義を貫き通した。また領民や配下武将への心配りは賞賛すべき」(50代、男性)。

 そんな三成について、「詳しく人物像を知りたい」(50代、男性)という方も。「黒田官兵衛が脚光を浴びたが、そのライバルにあたる石田三成に焦点を当てた物語も読んでみたい」(20代、女性)。

 3位は、汚職政治家というイメージで語られがちな田沼意次。「賄賂政治ばかりがクローズアップされるが、武道や開墾を奨励して経済成長を促すなど、評価されるべき点は多くある」(40代女性)、「海防の重要性に対する認識や北海道開拓、開国に向けた準備など、先見性に優れた政治家」(40代、男性)。ただ、「少し時代を先走り過ぎた感はある」(20代、男性)。

 そんな彼についても、「資本主義を本格的に導入した功績や、豪傑と評されたその性格を考えると、どこか僧めない人物像が浮かんでくるので、もっとよく知りたい」(30代、男性)。

 

埋もれている偉人たち

 4位以下についても、興味深い人物がたくさん並んでいます。

◇徳川家康「腹黒い狸だの陰謀家だのと言われているが、人格的にもやったことにしても実にまっとうな人。明治政府に貶められた評価を覆したい」

◇吉良上野介「一昼夜で築いたという黄金堤の治水政策、富好新田の干拓政策など、民に慕われる名君としても知られるが、忠臣蔵では悪役として描かれ、今はひっそりと祀られるのみ」(30代、男性)

◇井伊直弼「直弼自身が将来の日本を思い描いていたとは正直思わないが、『(即時)攘夷』が日本の国論になっていたら今の日本は多分存在しないと思う」(50代、男性)

◇築山殿「本当は『乱世に振りまわされ、悪女のレッテルを貼られた悲劇の女性』ではないか」(20代、女性)

◇伊東甲子太郎「新選組を中心に据えた物語のなかでは悪役として描かれることが圧倒的に多いが、その思想には先見性があり、志も崇高であった」(10代、女性)

◇間宮林蔵「北国の発展に貢献したことが、もっと広く知れ渡ってほしいです」(30代、女性)◇梶原景時「義経人気のため悪者にされがちだが、頼朝への忠義や実務能力の高さは周りと比べ物にならないくらい優れていた」

◇新渡戸稲造「日本と世界を繋げてくれたが、お札にまで描かれた割にはイマイチ有名とはいえない」(30代、女性)

◇川上音二郎「『オッペケペー』を流行らせたワンフレーズの天才というイメージがあるが、裏方に徹して演劇の発展に寄与した、ある種エリートとしての実業家肌も感じさせる」(50代、男性)

◇陸奥宗光「遼東半島を返還することにより、3国相手の戦争を避けようという自身の思いが、国民に伝わっていなかった。陸奥の無念さは、想像するに余りある」(60代、男性)。

 たくさんのご回答、ありがとうございました!

iyashi

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