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「見栄」を手放せば何事にも動じない心が手に入る!

2015年10月09日 公開

蛭子能収(漫画家/タレント)

 

 いつも笑顔でマイペース。テレビで観る蛭子能収氏の立ち居振る舞いは、至って自然で無理がないように感じる。そののびやかさは、どういう心の持ちようから生まれているのだろうか? 物事にとらわれない自由の秘訣をうかがった。

 

「自由気ままにやっているわけではないんですよ!」

 漫画家とタレントという2つの顔を持つ蛭子能収氏。その幅広い活動の中でも最近とりわけ注目を集めているのが、テレビ東京系で放送されている番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で見せる自由奔放さだ。その姿に、視聴者は一種の憧れを抱く。とくに会社勤めのビジネスマンは「あんなふうに自由に振る舞えたら」という気持ちになるのではないだろうか。しかし、蛭子氏本人は、「決してしたい放題に行動してはいない」と語る。

「何も考えていないようでいて、実は考えているんですよ。思いを言葉で上手に表現できないほうなので、誤解されがちなのですが……。

 スタッフの指示は必ず守っています。そこから外れることは決してしていません。それ以外の、たとえば『飲食店で何を食べるか』といったことは指示されていないから、好きなものを頼んでいるだけです。それで、その土地の名物ではなく、パンとコーヒーなどを注文したりするのが、視聴者の方々には面白いのでしょうね」

 この番組は、路線バスのみを使って4日以内に所定の目的地に到達するというルールのもとで進行する。スタッフと出演者は、時に過酷なスケジュールをこなしつつ、旅の成功を目指す。

「制限時間内の到着が全員の共通の目的。僕も『成功させたい』という強い思いを持って臨んでいます。その中で、許された範囲で僕らしさを出す感じですね。自由そうに見えるのも、実は演技かもしれませんよ?(笑) それはともかく、僕も番組を作るチームの一員として、ちゃんと考えながら仕事をしていることは確かです」

 

仕事はきちんとする。だから、好きなことができる

 このように、仕事に対する蛭子氏の考え方は意外にストイックだ。しかし、そこにストレスや悲壮感の影は感じられない。この「真剣で気楽」な姿勢は、これまでに就いたどの職業においても持っていたものだという。

「仕事は一生懸命やる。その結果として得られるお金と自由を楽しんで使う。この点は一貫していると思います」

 漫画家になる前、蛭子氏はサラリーマンだった。最初に就職したのは看板店。その後、ちり紙交換の仕事を経て、ダスキンの配達と営業を8年にわたって務めた。

「ちり紙交換もダスキンの仕事も、1人でクルマを運転する、自由にやりやすい仕事でした。ダスキンのときはお客さんの家を1日に200軒くらい回るんです。勤務時間は8時間でしたが、ムダなく効率的に回れば5時間で終わります。そうすれば、早く競艇場に行けるわけですよ(笑)。好きなことをするために、どう効率的に仕事をするかを考えていました」

 

先のことを手堅く読むから不安はあまりない >

iyashi

著者紹介

蛭子能収(えびす・よしかず)

漫画家/タレント

1947 年、長崎県生まれ。長崎商業高校卒業後、看板店勤務を経て70 年に上京。ちり紙交換、ダスキンの配達などの職業を経て漫画家となる。その後、俳優やタレントとしてバラエティ番組やテレビドラマ、映画にも出演。『蛭子能収コレクション』(マガジン・ファイブ)をはじめとする漫画作品の他、ベストセラーとなったエッセイ『ひとりぼっちを笑うな』(角川新書)などの著書がある。

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