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カリスマ講師が教える「英語勉強法」

2016年08月01日 公開
2023年05月16日 更新

安河内哲也(東進ハイスクール 講師)

 

英語が話せて当たり前の時代がやってくる!?

 そして、スピーキング力を鍛えるために安河内氏がお勧めするのが「オンライン英会話」だ。

「スピーキングを鍛えるなら、個人的にはオンライン英会話がベストだと思います。英語を話せるようになるには、とにかく実際に会話する機会を増やすのが一番。オンライン英会話なら1カ月5,000円から6,000円の料金で、毎日25分間話せるプランが一般的なので、コストパフォーマンスは抜群。出社前にレッスンを受け、翌日の予約を入れてから出社するといったパターンを作れば、毎日のルーティンに組み込みやすいはずです」

 今はまだ「会社に義務づけられたTOEICの点数さえクリアすればいい」と思っているビジネスマンも、近いうちに必ず「話す力」が必要になるときが来ると安河内氏は指摘する。

「2020年から、大学入試はスピーキングを含めた4技能を問う内容に変わる予定です。すでに首都園では、入試に4技能試験を導入済みの私立大学も増えています。つまりあと10年もすれば、基礎的な英会話はできて当たり前という世代が入社してくる。新人たちから『なんで先輩は英語がしゃべれないんですか?』と真顔で聞かれる時代がもうすぐやってくるのです」

 今の自分が上の世代を見て、「どうしてエクセルが使えないんだ?」と思うのと同じような目で、部下や後輩たちから見られるかもしれない。本当に「英語ができる人」になりたいなら、勉強する目的をもう一度自分に問い直し、それに最適な勉強法を選ぶことが、英語を習得する最短コースなのだと心得よう。

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著者紹介

安河内哲也(やすこうち・てつや)

一般財団法人実用英語推進機構代表理事/東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師

1967年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。東進ハイスクール・東進ビジネススクールのネットワーク、各種教育関連機関での講演活動を通じて実用英語教育の普及活動をしている。とくに各種4技能試験の普及活動にも熱心に取り組んでいる。文部科学省の審議会において委員を務め、大学入試への4技能試験導入に向け、積極的に活動中。TOEICスコアは1390点満点(LR+SW )。『安河内哲也の大人のための英語勉強法』(フォレスト2545新書)、『勉強の手帳』(あさ出版)など著書多数。

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