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英語を「1カ月」で習得する3つのコツとは?(その1)

2016年09月30日 公開

新条正恵(コンサルタント、語学講師)

日本人はすでに英語が話せる!?

「英語が話せない」……長年、多くの日本人が宿命のように抱えてきたコンプレックスだ。だが、「実は日本人の英語力は相当なものだ」と主張するのが、投資銀行で世界のエリートたちと英語で仕事をしてきた新条正恵氏だ。2016年リオ五輪では現地で通訳ボランティアも務めた英語のプロで、『マルチリンガル式30日で使いこなせる仕事の英語』などの著書のある新条氏に「忙しくても3カ月で英語が話せるようになる」方法についてうかがった。

 

「3つのコツ」で英語は1ヶ月で習得できる

1990年代頃まで「海外で働く」というと、エリートにしか経験できない特別なことだった。留学も学年に一人くらいしか行かず、ほとんどの人は海外に興味があっても「自分には関係がないこと」と思っていたのではないだろうか?

それが今、貿易や流通に限らずほとんどすべての業界において、海外との取引が必要不可欠となっている。2020年東京五輪を控え日本を訪れる観光客も増える中、都市部だけではなく地方でも英語需要は高まる。だが、日本経済を牽引する30歳代後半〜50歳代の多くは「英語が話せない」という。

このシリーズでは3回にわたり、世界一忙しいビジネスパーソンでもわずか1カ月で「仕事の英語」を習得するコツを紹介する。

 

日本人の英語はすでに世界トップレベル

日本の学校教育における英語は従来、正しい文法や単語の習得に重きを置いていたこともあり「学問としての英語」を教えることが主流だった。この時に学んだ英語の多くは、ビジネスの場でそのまま使える実践英語になり得るかというと、やや物足りない。

しかし、だからと言ってこれらの努力がムダだったということにはならない。むしろ、高校までに学んでいた基礎英語力はそれだけですでに世界トップレベルなのである。

筆者は外資系銀行で世界のエリートたちと肩を並べ、また先日の2016年リオ五輪では現地で通訳ボランティアとして、これまでに20カ国を超える人たちと働いた経験を持つ。

グローバル社会で日常的に話されている英語のレベルは、実はそれほど高くはない。日本の教育レベルで説明すると、ちょうど「高校英語+α」が標準である。単語数にすると約2000語かそれよりも少なく、文法もシンプルである。

それに比べて、日本の大学受験を経験した日本人ビジネスパーソンの多くが持つ単語数は3500語以上、複雑な文法にも詳しく発音もほぼ完璧だ。それなのに多くの人が「思うように英語が話せない」と悩むのである。

 

「正しい英語を」という英語トラウマを脱却しよう

実はほとんどの「英語が話せない」という悩みは、次のたった3つの思い込みが外れるだけで解消される。

・英語トラウマ
・ネイティブ神話
・自分には英語ができない

前述した通り、これまでの学校教育においては英語を学問として学習してきたこともあり、文法、スペル、発音(記号)の全てが「正しい」ことが求められてきた。そのため、ほとんどの人が陥っているのが「英語を正しく話さなければならない」という強迫観念にも似た思い込みである。

これを筆者は「英語トラウマ」と呼んでいるが、この思い込みを持っている方には、そもそも何のために英語を話したいのかを思い出して欲しい。

ビジネスパーソンにとって英語を話したい目的は「他の人と情報を共有し、仕事を遂行するため」ではないだろうか。たとえば、後輩や部下に頼んでいた会議資料はまだかと催促するとき、あなたが「正しい英語」を使いたい場合は

"Have you prepared the meeting materials I have asked you the other day?"(先日お願いしていた資料は準備できましたか?)

と尋ねるかもしれない。では、

"You finished meeting material?"(会議資料、終わった?)

では伝わらないのかというと、そんなことはない。そして、後者は実際にほとんどのビジネスシーンでやり取りされている表現である。文法や表現は間違えていてもいい、伝えることを目的とすることで英語は「話せる」ようになる。

アメリカで働く人の3割は非ネイティブ >

iyashi

著者紹介

新条正恵(しんじょう・まさえ)

コンサルタント/語学講師

ニューヨークメロン銀行ヴァイス・プレジデント職を経て、その後独立。グローバルリーダーとして働いた自身の経験を活かし、海外進出を目指す企業向けにコンサルティングを行う。また、2016リオ五輪には通訳ボランティアとして参加、2020東京五輪で活躍したい人向けに講演活動を行っている。著書に『マルチリンガル式30日で使いこなせる仕事の英語』(かんき出版)などがある。

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