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星野リゾートの現場力(12)星のや軽井沢の「冬ノ森cafe&bar」

2017年03月01日 公開

星野佳路(星野リゾート代表)

「好きなもの」を魅力づくりに活かす

日本を代表するリゾート運営会社・星野リゾートでは、「遊び」や「楽しみ」の中に仕事のヒントを見つけたり、逆に仕事をきっかけとした趣味を楽しんだりしている社員が多いという。本連載では、そのような「遊びと仕事」の融合の事例を、代表の星野佳路氏のコメントとともに紹介。第12回は、「星のや軽井沢」から、お酒好きを活かして冬ノ森cafe&barの企画から携わるスタッフをリポート。《取材・構成=前田はるみ》

 

「氷の上」でお酒が飲める!?

「星のや軽井沢」に冬限定のカフェ「冬ノ森cafe&bar」がオープンしている。旅館に隣接する野鳥の森近くの池が、冬はスケートリンクに姿を変える。そのリンク上や周囲の森に置かれたテーブルでくつろいだり、氷の上で星を眺めたりすることもできる、軽井沢の自然を生かした屋外スタイルのバーである。

このバーで提供するお酒の選定のほか、オペレーションの構築、スタッフの研修を担当するのが、バーのリーダーとして働く入社五年目の堀尚史氏だ。プライベートでの「お酒好き」が高じて、好きなことを仕事にしてしまったタイプである。

旅館のサービス業務全般を担当していた堀氏が、お酒の仕事に携わるようになったのは入社2年目のこと。

当時、敷地内に広がる棚田の風景を生かした屋外スタイルのバーとして、現バーの前身となる「棚田BAR」を開く話が持ち上がった。そのスタッフとして、入社当初から「お酒好き」を公言していた堀氏に声がかかったのである。

 

好きなものを切り口に旅館の魅力づくりに貢献

学生時代からウイスキーに興味を持ち、バーめぐりが趣味だった。棚田BARのスタッフに加わってからは、「プライベートで飲みに行くときも、サービスする人の立ち振る舞いやお酒をつくる所作を研究したり、酒蔵を見学したり、お酒の知識を独学で勉強したりしました」と堀氏。
昨年はバーテンダーを呼んでカクテルの作り方の特訓を受けたことで、自宅でもカクテルを作るようになった。「趣味と仕事をよいバランスで生かせていると思います」と話す。

昨年からはバーのみならず、星のや軽井沢のメインダイニングで提供する飲み物と料理の組み合わせを提案するなど飲料全般も担当するようになり、お酒に関する仕事が増えている。旅館のオリジナル日本酒を使ったチョコレートや、オリジナル日本酒と軽井沢産ブルーベリーを混ぜたパウンドケーキなど、自身のアイデアによるオリジナルスイーツの商品化も進行中だ。

「お酒に関してはまだまだ勉強中ですが、自分の好きなお酒を切り口に施設の新たな魅力づくりに貢献することで、お客様に星のや軽井沢での滞在を楽しんでいただけたらと思っています」と抱負を語ってくれた。

 

 

星野佳路氏の視点――スタッフが自由に演じる「舞台」を作る >

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著者紹介

星野佳路(ほしの・よしはる)

星野リゾート代表

1960年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。日本航空開発(現・JALホテルズ)に入社。シカゴにて2年間、新ホテルの開発業務に携わる。89年に帰国後、家業である㈱星野温泉に副社長として入社するも、6カ月で退職。シティバンクに転職し、リゾート企業の債権回収業務に携わったのち、91年、ふたたび㈱星野温泉(現・星野リゾート)へ入社、代表取締役社長に就任。

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