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悩むより 「最後に勝てばいい」と割り切ろう

2017年03月15日 公開

太田彩子(営業部女子課の会代表理事)

「変えられない現実」について悩むのは無駄

 視点の転換に加え、「MUST思考」=「こうでなくてはならない」という考え方を捨てることが重要だともいう。太田氏はとある企業の取締役を務めていた頃、それを痛感したという。

「当時の私は『経営者たるもの、こうでなければ』という思いにとらわれすぎていました。力の抜きどころも考えず自分の健康管理もそっちのけ。自分で自分の首を絞めて精神状態はボロボロ、身体を壊して倒れるに至って、ようやく我に返りました」

 自分自身に対してのみならず、周囲の環境に対しても「MUST思考」を緩めることで、無駄な怒りも抑えられる。

「仕事をしていると、理不尽な出来事には絶えず遭遇するもの。『自分は地道に頑張っているのに、同僚は上司にゴマをすって楽な仕事をさせてもらっている』といった場面もありますね。そのとき『間違っている!』と思うのはしょうがない。けれどそれでは幸せになれません。自分で変えられない現実は現実として受け止め、『あんなやり方をしても成長できないだろうな』とでも考えておけばいいのです」

 自分で変えられない現実について悩むことは、平静さを阻む元凶だ、と太田氏は指摘する。

「自分で変えられないものの代表格が『他者』です。上司や部下に対して不満や怒りを募らせても、相手を変えることは不可能。それよりも、自分の力で変えられることだけにフォーカスすることが大事です。たとえば、現実の捉え方は変えることができるはずです」

 とはいえ、私たちは自分で変えられないことばかりに目が行きがちだ。

「変えられる部分に注目するためには、この現実を乗り越えた先に、自分がどうなっていたいのかを考えることが大切です。そこで、私が実践しているのは、未来の視点から現在の自分を眺めること。自分を客観視するのです。そして、怒りや悲しみに悶もだえている現在の自分に対し、その難局を乗り越えた未来の自分は、なんと声をかけてくるだろうかと想像してみます。

 未来の自分から『あの失敗でこう成長できた』『この逆境にはこういう意味がある』などというメッセージをもらえれば、現在の出来事に対する捉え方も変わってくるはずです」

言葉の使い方ひとつで物事の捉え方が変わる >

iyashi

著者紹介

太田彩子(おおた・あやこ)

営業部女子課の会代表理事

1975年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業後、リクルート入社。クーポンマガジン『Hot Pepper』営業担当者として数々の賞を受賞。その後、独立し、働く女性の支援・育成に取り組む。14年、株式会社CDG取締役に就任。(一社)営業部女子課の会代表理事も務める。『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)など著書多数。

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