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悩むより 「最後に勝てばいい」と割り切ろう

2017年03月15日 公開

太田彩子(営業部女子課の会代表理事)

言葉の使い方ひとつで物事の捉え方が変わる

 物事を良く捉えるには、「使う言葉を選ぶ」ことも有効だ。

「たとえば『撤退する』という言葉をそのまま使うとマイナスのイメージがありますね。しかしその判断が本当に適切だと思うなら、『進まない決断をする』という言い方もできます。私は趣味の登山で時折この言葉を使います。これ以上進めない悪天候などの場面で、諦めるのが嫌だからといって前進すると、命にかかわります。ポジティブな表現は、冷静な判断を下す知恵でもあるのです」

 周囲の人に対する感情も、言葉の表現によってコントロールしやすくなるという。

「『あの人は細かいことまでうるさい』ではなく『用意周到で慎重だ』なら、好意的な感情に転換できます。逆に、相手に与える印象を変えたいときも同じ。アポイントを取るとき『お忙しいところ申し訳ありません』より、『お時間いただいてありがとうございます』のほうが、相手も明るい気持ちで対面を迎えられますよね」

 さらには書き言葉も、工夫ひとつで感情の整理につなげることができる。

「昔、上司への報告文が『事実と感想がゴチャ混ぜだ』と言われ、以来両者を分けて書くよう意識しました。すると、自分の中で事実関係がクリアになり、感情を整理できたのです。『こう感じていたが、こうも解釈できる』といった分析ができるようになりました。事実と感情を分けて言語化すること、これも感情コントロールに欠かせない術と言えるでしょう」

 

取材構成 林加愛

写真撮影 永井浩

 

『THE21』2017年3月号より

iyashi

著者紹介

太田彩子(おおた・あやこ)

営業部女子課の会代表理事

1975年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業後、リクルート入社。クーポンマガジン『Hot Pepper』営業担当者として数々の賞を受賞。その後、独立し、働く女性の支援・育成に取り組む。14年、株式会社CDG取締役に就任。(一社)営業部女子課の会代表理事も務める。『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)など著書多数。

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