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できる上司は部下の話を「いつでも、なんでも」聴いている

2017年05月29日 公開

小杉俊哉(慶應義塾大学大学院特任教授)

「自律的」な部下が育つ上司の習慣とは

自分の仕事に忙殺されて、部下の育成が二の次になってしまっているマネジャーは多い。それではイノベーションは生まれない、と話すのは人材や組織開発の専門家である小杉俊哉氏。マネジメントの習慣についてうかがった。《取材・構成=塚田有香》

 

上司に必要なのは「聞く」という習慣

ビジネス環境の変化が加速する中、組織における上司の役割やマネジメントの定義も大きく変わりつつあります。

今の上司がやるべきなのは、部下を含めた周囲の人たちの知恵や能力を引き出し、チームとして成果を上げること。現在の上司の役割は、部下に指示を出してコントロールすることではなく、若い人たちが力を発揮でいるように支援することなのだと理解してください。

過去のビジネスモデルやテクノロジーが通用しなくなった今、組織が成長するには、新しい発想やイノベーションが必要です。そのためのアイデアは、古い慣習や過去の成功事例に捕われない若い世代のほうが生み出しやすいのではないでしょうか。

だからこそ、上司が真っ先に習慣化してほしいことがあります。それは、「聴く」こと。部下がいつでも上司に提案しやすいような、オープンな雰囲気を作れば、新しいアイデアも出しやすくなります。

ことあるごとに「君はどう思う?」などと意見を聴く。どんなに忙しくても、部下から声をかけられたら、「ちょうどよかった、君の意見を聞きたいと思っていたところなんだよ」と笑顔で答える。出社したら、自分から大きな声で部下たちに挨拶する。上司がこうした行動を習慣化することで、職場の空気はガラリと変わります。

「できる上司」が習慣化すべきマネジメントとは、「イノベーションが生まれやすい場や環境を作ること」なのです。

加えて、職場に「笑い」を生むことも意識してください。唐突に何を言い出すのかと思うかもしれませんが、アメリカのある研究によれば、「部下の笑いを引き出すことが上手な上司は、下手な上司に比べて三倍も生産性が高い」という結果が出ています。冗談を言ったり、トボケけた振る舞いで部下を笑わせる上司は、それだけ部下の力を引き出せるということです。

 

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著者紹介

小杉俊哉(こすぎ・としや)

慶應義塾大学大学院理工学研究科特任教授

立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科客員教授。THS経営組織研究所代表社員。1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。NEC、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン人事総務部長、アップルコンピュータ人事総務本部長を歴任後、独立。専門は人事・組織開発、人材・キャリア開発、リーダーシップ。『元人事部長が教える「結果を出す人」の働きかた』(大和書房)など、著書多数。

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