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【今週の「気になる本」】『なつかしの国鉄駅スタンプコレクション』

2017年05月09日 公開

交通新聞社編

宇都宮は餃子の街じゃない、「ふくべ細工の街」だ

国鉄の駅に置かれていたスタンプをひたすら集めた圧巻の一冊。

より正確には、昭和55年にスタートした「私の旅」という国鉄のキャンペーンのスタンプで、全700種以上に上ります。

駅スタンプ自体は他にもあったのですが、「国鉄のスタンプ」というとまず、これを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

私も「そうそう、これが俺の知っている駅スタンプだ!」とまんまと購入させられてしまいました。

 

とにかく懐かしくて眺めているだけでも楽しいのですが、さらに興味深いのが、スタンプが誕生した昭和55年と今との「駅のセールスポイント」の違い。

たとえば宇都宮は「大谷石とふくべ細工の駅」というキャッチフレーズの元、石像と謎の人形(これがふくべ細工らしい)が描かれたスタンプになっている。今だったら間違いなく「餃子の駅」として、餃子がでかでかと描かれていたことでしょう。

あるいは広島県の呉駅は、今なら間違いなく「戦艦大和」だと思いますが、まさかの平清盛推し。

全体的に「歴史的名所」と「地域の祭り」がスタンプの題材に取り上げられることが多く、今の感覚からは「え、これを取り上げないの」と思うこともしばしば。

いかに昭和55年以降、各地が地域おこしのためにいろいろと努力してきたかがわかり、そういう意味でも興味深いのです。

 

ひょっとすると、かなり大きなブームになったこのスタンプの存在が、各地で「自分たちの場所の魅力とは何か」を再認識するいい機会になったのかもしれません。

たとえば、新潟駅のスタンプのコピーは「佐渡島への駅」。新潟市は単なる通過点です、と自ら高らかと宣言してしまっているわけで、さすがにそれはないと思ったのか、今あるスタンプは「日本海と信濃川が出会う街」となっています。

……まぁ、それはそれで「だから?」と思わなくもないですが。


担当:Y村

iyashi

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