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「いい習慣」の呪縛から抜け出す方法とは?

2017年05月15日 公開

心屋仁之助(心理カウンセラー)

子供の頃の原体験を探ることが、「続けられない」自分を変える第一歩になる

何かをやりたい、続けたいと思っているのに、それができない背景にはいったい何があるのだろうか。「続かないことはやらなくてもいい」と断言しつつも、できない根本原因を見つけることが大切だと、人気心理カウンセラーの心屋仁之助氏は言う。「続けられない」ことに悩む人に向け、アドバイスをいただいた。

 

やる気が出ないことはやらないのが一番!

 僕たちは、さまざまなことを習慣化したがりますよね。早寝早起き、ジョギング、読書、そして語学や資格を取るための勉強など……。最初はやる気満々でスタートするわけですが、やがて1日おき、3日おきになり、そのうちやめてしまう。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。そして、そういう人は決まって「自分は何をやっても続かない」と自分を責めるのです。

 でも、やる気が出ないということは、「やりたくない」ということなんです。人間、やりたくないことには身体が動かないようになっているのです。

 本当はやりたくないのに、なぜやろうとするのか。それは、「そのほうがいいこと」と思っているからです。身体にいいから、仕事に役立つから、みんなが「いい」と言うから……。自分が本当に好きなことよりも、いいと言われているもの、すなわち「損得」に流されるのです。

 もしジョギングが続かないのだとしたら、それは、あなたはジョギングが好きではないからです。好きなことは、ついやってしまうもの。やる気が出ない、続かないことは、自分にとっては「続けなくてもいいこと」なのです。

 

世の中は、「罪人」として生きている人が多い

 もう1つ、続かないのには理由があります。続かないことで、自分を再確認したいのです。

 何を確認したいのかというと、「やっぱり自分はダメなんだ」ということ。「何をやっても続かない」「できないヤツなんだ」と自分を責めたいのです。

 そんなことをするのには、やはり理由があります。僕たちは、子供の頃に親から変なラベルを貼られているのです。

 たとえば子供の頃にやっていた通信講座。高いお金を払っているのに、手をつけないまま積み上がっていた人もいるのではないでしょうか。すると、「今月もやってないのか。いくら払っていると思っているんだ。だからおまえはダメなんだ!」と親から叱られ続けるわけです。

 そこで「だって、めんどくさいんだもーん」と開き直れたら、自分を責める人にはなりません。けれど「自分はお金を無駄にする、親の期待に応えられない、めんどくさがり屋のダメ人間だ」という“罪”を抱えてしまう子は、本人も自覚のないまま“罪人”として生きていくことになり、親に言われなくても勝手に自分を責めるようになります。

 そして、大人になっても何かにつけて自分の罪を確認したくなるんですね。「ああ、やっぱり自分はダメなんだ」と、無意識に子供の頃の体験に重ねてしまう。そして罪を確認すると、今度は罰が欲しくなります。“責め”という罰です。

 好きでもないことをやり始めては、続かない自分を責めて悩む……。そもそも「続けられないことをやろうとする」ことは、自分はダメなんだと確認するための最も簡単な手段の1つ。ですから、自分を責めるネタを作るために、手っ取り早く、やらなくてもいいことを習慣化しようとするのです。

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iyashi

著者紹介

心屋仁之助(こころや・じんのすけ)

心理カウンセラー

1964年、兵庫県生まれ。大学卒業後、佐川急便に入社。営業企画部門の管理職を19年間務めたのち退職、心理の世界へ。「自分を好きになる」ためのサポートを行なう「性格リフォーム心理カウンセラー」として、独自手法の“言ってみる”心理カウンセリングや、その手法を広めるためのカウンセリングスクール・セミナー・講演・執筆活動などを行なう。『「心が凹んだとき」に読む本』(王様文庫)など、著書の累計は280万部を超える。4万人の読者をもつメールマガジンを発行。テレビ番組にレギュラー出演するなど、メディアでも活躍中。

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