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日本人にビミョウに似ているガーナ人たち(ガーナ)

2017年06月06日 公開
2021年08月30日 更新

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(22)石澤義裕(デザイナー)

「自分ファースト」こそがガーナ流仕事の極意?

自分ファーストな連中が得意とする怒鳴ってコトを優位に進める仕事術は、タクシードライバーがお見事でした。

住宅街の片道一車線の道路です。

夕方だからか、大渋滞。

ボクらの乗ったタクシーは渋滞に鼻先を突っ込むなり、怒号炸裂、ほぼ絶叫。

運転席から顔を出して、前後左右すべてのドライバーに向かって、下がれだの、進めだの、右へ寄れだの怒鳴り続けて交通整理。

怒鳴り返すドライバーもいますが、お、やるかっとばかりにシートベルトを外して見せ、今にも飛びかからんばかりの一芝居と咆哮。それでも怯まない相手には、ドアを開けるところまで挑発しますが、決して外には出ないあたりは、基本的に対話志向です。

意外とこの恫喝交通整理が効くのです。

ちゃっかりと自分の車の前だけスペースを広げて、躊躇なく反対車線を爆走。対向車があれば、やはり怒鳴ってこれを排除して、がんじがらめの大渋滞を切り抜けた腕前。たいしたものです。

自分ファーストの基本は、先手の恫喝。そして決して怯まぬこと、です。

 

そんなガーナ人ですが、意外にも人前でタバコを吸いません。

タバコは、イケてないとのことです。

その美意識は、日本人が見習いたいものです。

 


子供たちも大人に負けずに怒鳴ります。チントンシャーン。意味不明ですが、たぶん中国人やーい、ですね。

著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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