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社会人なら知らないと損する「お金の常識」とは?【前編】

2017年09月30日 公開

大江英樹(経済コラムニスト)

「投資の始め方・選び方」

 実際に投資信託を始めるには、まず金融機関に口座を開設する必要があります。では、どこの金融機関がいいのか? 銀行か、証券会社か、郵便局か、あるいはネット証券がいいのか……この段階から考えることはたくさんあります。ただ、本記事は投資信託の指南書ではありませんので、それについて詳しくは触れませんが、実際に始めるにあたって、最も適切だと思われる方法についてのみお話しします。

 それは積み立てで投資信託を購入していくことです。具体的には金融機関で口座を開設し、どの投資信託を購入するかを決めたら、毎月決まった一定の金額を自動的に銀行引き落としで払い込んで継続的に積み立てで購入していくという方法です。お金を貯める方法は給与天引きや銀行の自動引き落としが一番よいということは、前にもお話しした通りです。

 昔と違って今は少額の積み立てで投資信託を購入する人が増えてきています。金額も毎月1万円ぐらいで積み立てができますし、中には毎月500円から積み立てができる金融機関や投資信託もあります。まさにワンコイン投資ですから、これなら誰でも気軽に始めることができます。なんと先ごろは月々100円から買えるという証券会社も登場しました。一定金額で購入する方法は、投資理論から言えば常にベストというわけではありませんが、少なくとも心理的な罠には陥りにくいという利点がありますから、これから投資を始める人にとってはよい方法と言えるでしょう。

 ではその中でも一体どの投資信託に投資をするのでしょうか。日本国内で販売されている投資信託の数は何と6000本を超えます。それらを1つひとつ吟味して選ぶというのは並大抵のことではありません。そこで私は非常にシンプルで且つ合理的な方法を提案したいと思います。それはグローバルに分散された「市場連動型」の投資信託を一本購入するか、日本、日本以外の先進国、そして新興国という具合に3種類の投資信託を買うか、どちらかです。

 もちろんどの投資信託を選ぶのかは投資する人が決めることなので、私がこれを買いなさいと言うつもりでお話ししているのではありません。投資というのは先の見えないものにお金を託すことです。先のことは誰もわかりませんから、これからどの国や地域が成長し、どこが衰退するかを何十年も先まで当てるというのはまず不可能です。

 だとすれば世界全体、地球全体に投資をすればいいのです。投資信託なら少ない金額でもそれができます。むしろ投資信託でできることだからこそ、世界全体への分散投資はやっておくべきことなのではないかと思います。なぜなら、地球上に人類が存在する限り、そして世界全体では人口が増加し、曲がりなりにも資本主義経済が中心である限りは、長い期間にはゆったりと世界経済は成長を続けます。成長するエリア、衰退するエリア、それらをすべて包含して投資できることが投資信託最大のメリットだと言えるでしょう。

 

(後編に続く)

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著者紹介

大江英樹(おおえ・ひでき)

経済コラムニスト

1952年、大阪府生まれ。大手証券会社で個人資産運用業務、企業年金制度のコンサルティングに従事。定年後の2012年にオフィス・リベルタス設立。現在、年間140を超える講演、月12本の連載を抱え、多忙な日々を過ごす。著書に『定年男子 定年女子』(日経BP社・共著)など多数。

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