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「男性ホルモン減少症」に要注意!

2017年10月24日 公開

堀江重郎(順天堂大学医学部教授)

やる気が出ない40代、原因は「男性の更年期」かも?

最近なぜかやる気が出ない、気力がわかない……。そんな謎の変調に悩まされたとき、しばしば疑われるのが「うつ」。しかし実は、他にも意外な原因が。40代の男性なら、男性ホルモン「テトステロン」の減少による「男性更年期」の可能性が大いにありうるのだ。この症状はなぜ起こるのか、対策は何か。そして男性ならではの活力を維持するには何が必要か。男性ホルモンのスペシャリスト・堀江重郎氏にお話をうかがった。《取材・構成=林 加愛》

 

テストステロン減少が
「男性の更年期」の原因

中年期に差しかかった人が、「つらい、だるい、気力が湧かない」状態に陥ったとき、女性ならば「更年期?」と思うでしょう。男性はその可能性とは無縁──かと思いきや、実は男性にも更年期があるのです。
男性の更年期は、医学的には「男性ホルモン減少症」と呼ばれます。40~50代の女性が、女性ホルモンの低下に伴って心身に変調をきたすのと同じく、男性の身体にも、男性ホルモン減少による不調が起こり得ます。

男性ホルモンの代表格は「テストステロン」。このホルモンは性機能の源であり、男らしさの象徴とも言えるものですが、女性の身体にも分泌されています。骨や筋肉や血液を作る他、メタボ予防などの働きもする、人体形成に不可欠な「基本的ホルモン」です。加えて、精神面ではチャレンジ精神の源となります。統率力、バランスのとれた社会性、物事を先々まで見通す判断力など、「やる気」に直結するホルモンでもあるのです。

ところが、テストステロンは三十代から徐々に減り始めます。その減り方が著しい場合、「男性ホルモン減少症」となります。その場合、下のチェックリストのような兆候が出ます。中でも顕著なのは意欲の低下。チャレンジ精神が失われ、無気力感や倦けん怠たい感に悩まされます。

ここで注意したいのは「うつ」との判別です。症状が似ているため「うつ」と診断されることがしばしばありますが、抗うつ剤の中には、テストステロンを下げてしまうものも。「うつ」だと思って抗うつ剤を一所懸命飲んだ結果、症状が悪化してしまうという危険もあるのです。

では、どうやって判別するかというと、方法は意外に簡単。いわゆる「朝立ち」、40代なら早朝の勃起が1週間も起きないようなら、更年期の可能性大。勃起があるなら、ホルモンとの関連性はないと考えてよいでしょう。男性の朝立ちは大切なバロメーターで、朝立ちがあるのにやる気が出ないというのは、会社が合っていないか、環境に対して自分がわがままになっているかのどちらかと言えます。

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著者紹介

堀江重郎(ほりえ・しげお)

順天堂大学医学部教授

1960年、東京都生まれ。東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得し、国立がんセンター中央病院などを経て、42歳で帝京大学医学部主任教授に就任。日本初の男性外来であるメンズヘルス外来を開設。2012年より順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授。日本メンズヘルス医学会理事長、日本抗加齢医学会副理事長。著書に『うつかな? と思ったら男性更年期を疑いなさい』(東洋経済新報社)など。

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