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急成長する人が実践している「リフレクション」とは?

2017年10月02日 公開

新井宏征(スタイリッシュ・アイデア代表取締役)

そもそも「経験から学ぶ」とはどういうことか

現代のように先が読みにくい時代に私たちが取り組まなければならないのは、学び続けることです。学びを続けていく場合には、単に知識やスキルを知るだけではなく、それを実践できるようにしなければいけません。そして、知っていることを実践できるようにするためには、「経験から学ぶ」という視点が必要になります。

この記事では、経験から学ぶとはどのようなことなのかを解説した上で、そのために必須の「リフレクション(内省)」に焦点を当てて、具体的なやり方をご紹介します。

 

「不確実な時代」に唯一、確実なこと

AI(人工知能)によって人間の仕事が奪われる。そんな話題をさまざまなメディアで見かけることが増えてきました。今後、私たちが想像している以上にAIなどの技術が発展し、私たちの仕事に影響を与えることは間違いないでしょう。しかし、実際に、それがいつ実現するのか、実現したとしてどこまでの影響なのか、それを読み切ることは簡単ではありません。

例えばYouTubeが設立されたのは2005年(Googleに買収されたのは2006年)。先日最新モデルの発表があったiPhoneの最初のモデルが発表されたのは2007年。どちらも今から10年ほど前の出来事ですが、YouTubeやiPhoneの登場によって、ここまで世界が変わる(例えばYouTuberという職業が生まれる)ことを想像できていた人はほとんどいなかったはずです。

このようにさまざまなことが不確実な時代の中、私が唯一確実だと考えているのが「学び続けることの重要さ」です。

時代が変化していくにつれ、必要とされるスキルも変わってきます。今の時代に重宝されるスキルを身につけていたとしても、それが将来に渡っても同じだけの価値を持つ保証はどこにもありません。このような環境の中では、身につけたひとつのスキルにしがみつくのではなく、時代の変化を読み取りながら、変化にあわせて必要なスキルを身につけていくことなのです。

 

単なる知識を「使える」に変える「学びの3段階」

学ぶことが大切だとわかっていても、日々仕事やプライベートに忙しい私たちにとって、学び続けるための時間を捻出することはそう簡単ではありません。しかし、学生のように机に向かって本とノートを開いて勉強をすることだけが学びではありません。仕事をしている人にとっては、平日にもっとも時間を使っている仕事こそが、最大の学びの機会なのです。

この学びの機会を活かすためには、仕事で必要な知識やスキルの学びには次の3段階があることを押さえておかなければいけません(図)。

最初は、知識やスキルを「知らない」という状態です。そこから本や雑誌、インターネット、あるいは研修などで学ぶことで、「知っている」状態になります。この変化をもたらす学びを「知識の学び」と呼ぶことにしましょう。

ただし、この段階は「知っている」というだけで、その知識やスキルを実際に仕事で使える状態、つまり最終段階である「実践できる」状態にはなっていません。この「知っている」状態から「実践できる」状態にステップアップするために必要になるのは「経験からの学び」です。

最近は本や雑誌だけでなく、SNSなどで多くの情報が手に入るため、「知っている」状態になることはそんなに難しくはありません。しかし、「知っている」からといって「実践できる」とは限りません。日々の仕事で「実践できる」と言える状態になるためには、「知っている」ものを使ってみることが必要になります。

「反省」ではなく「振り返り」をしよう >

iyashi

著者紹介

新井宏征(あらい・ひろゆき)

スタイリッシュ・アイデア代表取締役

株式会社スタイリッシュ・アイデア代表取締役。産業技術大学院大学 非常勤講師。
SAPジャパン、情報通信総合研究所を経て、2013年より現職。シナリオプランニングやプロダクトマネジメントなどの手法を活用し「不確実性を機会に変える」コンサルティングやワークショップを提供。東京外国語大学大学院修了。University of Oxford Said Business School Oxford Senarios Programme修了。
主な訳書に『成功するイノベーションは何が違うのか?』、『プロダクトマネジャーの教科書』、『90日変革モデル』(すべて翔泳社)、主な著書に『世界のインダストリアルIoT最新動向2016』、『スマートハウス/コネクテッドホームビジネスの最新動向2015』(インプレス)などがある。

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