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<連載>今週の「気になる本」『JTB時刻表』

2017年11月06日 公開

THE21編集部

歪みはむしろ「正しさ」の証!?

昔はそれこそ毎月のように買っていた「時刻表」ですが、最近はネットの発達もありとんとご無沙汰に。そんな矢先に飛び込んできたニュースがありました。
それが「JTB時刻表、50年ぶりに地図を改訂」。

時刻表の地図とは冒頭に載っている、地図上に路線と駅が配置されたあれです。売りは、

・ユニバーサルフォントを使うことで見やすく
・私鉄の駅まですべて網羅

ということだとか。

早速、買ってみることにしました。

ただ正直、時刻表の地図ってどんなものだったのか、というと、そこまで厳密には覚えていません。見ただけで違いがわかるのか……と懸念していたのですが、開いてみたら一目瞭然でした。

何というか、とにかく「歪んでいる」のです。

とくに北海道、普通の地図ではちょうど蛇口のように下(南)を向いている渡島半島が、思い切り左に向かって鎌首を持ち上げているのです。妙に凶暴に見えます。

また、九州や四国も「膨張」している感じです。これは、私鉄の駅まで全部入れることになったため、そうせざるを得なかったのでしょう。

確かに、地図としての美観は損なわれていると思います。

ただ、そもそもこれまで時刻表の地図は、「JR重視」「私鉄軽視」のものでした。JRというよりも国鉄時代の名残で、JRの線路は太く、私鉄の線路が細いというのがデフォルトで、私鉄に関しては駅も端折られていたわけです。

ですが実際には、私鉄だからJRより地位が低い、ということはないわけで、線路の幅だけ考えれば、むしろJRより広い私鉄もある(阪急とか京急とか)。
さらに近年は、新幹線ができたことでJRの並行在来線が私鉄化(第三セクター化)されたりと、私鉄とJRの区分もあいまいになりつつある。
ていうか、そもそもJRだってもはや私鉄なわけです。

つまり「鉄道に貴賎なし」ということ。
JTB時刻表の改訂は、そんな流れに沿ったもの……かもしれません。

個人的には、JRと私鉄の線の太さもまた、統一してもいいのではないかと思います。かなり地図のイメージが変わると思いますよ。


執筆:Y村

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