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意外に稼げる海外ノマドワーカー、まったく稼げない海外ノマドワーカー

2020年01月10日 公開
2023年02月24日 更新

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(50)石澤義裕(デザイナー)

海外で出会ってきた様々なノマドワーカーたち


ノマドの同僚は、猫です(南アフリカ)

 

2020年は、我が家の世界一周15年目。

今回のレポートが連載50回目のキリ番ということもあり、特集を組みました。

「意外に稼げる海外ノマド、ぜんぜん稼げない海外ノマド」

旅行をしながら生活費を稼ぎたい……、そんな厚かましいことを考えている貴殿にお送りします。

 

苦労のわりに稼げない「ヤング・ノマド」

中南米や東南アジアの安宿に多く生息しているのは、社会経験の少ないヤング・ノマドです。

「自分らしい働き方」とか、「好きなときに好きなところで働く」とか、「旅を仕事にする」とか、「仕事」と「好み」を繋げたがるのが特徴です。

彼らの人気職種は、旅サイトのライター。

現地取材と執筆に2、3日かけて、原稿料2,500〜5,000円!

一所懸命に最低賃金を下げる「苦労対効果」に、涙が出ます。

とても生活できそうもないので、副業系ノマドです。

 

副業系ノマドのバリエーションとして、旅先で撮影した写真を画像素材サイトに売る仕事があります。

1点売れて30円くらい。売り上げが5万円を超えると、現金化できます。

つまり、月に1600点。1日53点。1時間に2.5枚も売れていれば楽勝です!

って、無理じゃね?

ちなみに我輩は2ヶ月間頑張って、その後放置。2年間の売り上げは、およそ8,000円です。

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著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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