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誰からも信頼される「大人の話し方]の条件とは

2012年07月02日 公開

『THE21』編集部

『THE21』2012年7月号総力特集[プロビジネスマンの「大人の話し方」]第1部では、7人の経営者や話し方のプロに「大人の話し方」について教えていただいた。

<お話をうかがった人とテーマ(写真上から/本誌の掲載順)>

・矢野 香(現役報道アナウンサー):
 「大人の話し方」があなたのビジネス人生を変える

・加藤智治(〔株〕あきんどスシロー 専務執行役員):
 聞いているだけで面白い話にカスタマイズせよ

・森 正文(〔株〕一休 代表取締役社長):
 相手のことを調べたり記憶する手間を惜しむな

・宮沢俊哉(〔株〕アキュラホーム代表取締役社長):
 聴き手の不満や不安を1つひとつ丁寧につぶせ

・大嶋利佳(〔株〕スピーキングエッセイ取締役):
 《大人の言葉遣い》細部にこだわって“成熟した大人”を示す

・野口 敏(〔株〕グッドコミュニケーション 代表取締役):
 《大人の話題選び》“自分の話題”を抑えて器を大きくみせる

・重田みゆき(〔株〕エムスノージャパン 社長):
 《大人の印象づくり》どんなときでも「自身のある印象」を崩さない

その話を総合し、導き出した4つのポイントをまとめよう。

 

【 「大人の話し方」の条件 (1) 】

見た目も自己演出し堂々とふるまう

 総論を話していただいた矢野香氏は、『その話し方では軽すぎます!』という著書の帯にある写真とまったく同じ服装でインタビューの席に現われた。本のタイトルイメージに合わせた服を3着揃え、関連する取材の際はいつも身につけているという。このように、「相手に信頼感を与えるには、外見を整え、発言の内容と外見のイメージを一致させることが重要」だと話す。

 重田みゆき氏も「『大人の話し方』にはノンバーバル(非言語)の要素も重要」と話す。たとえば待ち合わせの場所で立っているとき、相手の待つ部屋に入るとき、すでにコミュニケーションは始まっている。重田氏には外見から大人らしくみせる方法をうかがったが、「自然にできるようにはならない。練習し、意識的につくる必要がある」とのこと。多くの人は、まずこの部分から錬習が必要のようだ。

 

【 「大人の話し方」の条件 (2) 】

正しい言葉遣いとわかりやすい構成

 矢野氏は「大人の話し方」とは、「確実性、信頼性を重視し、落ち着いた、重みのある話し方」だという。それには、正確な数字や具体例を出し、情報源を明らかにすることや、「事実と感情を分ける」ことが重要だとする。たしかに、自分の主観や感情ばかり主張するのは、いかにも子供っぽい。大嶋利佳氏も、「正しい言葉を選ぶことと同時に、いいたいことを論理的に伝える構成力が重要」という。

 あきんどスシロー専務の加藤智治氏も、「ロジカルな話し方はわかりやすい」と話す。しかし、加藤氏は「それだけでは面白い話とはいえない」という。内容を伝えるだけなら、コミュニケーションとはいえない。相手の反応や行動がその先にあるからコミュニケーションなのだ。そして、相手の反応を得るには、エモーショナルな要素もうまく入れる必要がある。

 

【 「大人の話し方」の条件 (3) 】

相手の立場に立って想像しながら話す

 前述の加藤氏、一休社長の森正文氏、アキュラホーム社長の宮沢俊哉氏と、経営者3人が揃って口にしていたのがこの条件だ。森氏はホテル営業の経験から、「まずは相手に興味をもち、それを伝えることが必須」と話す。また、それによってときには相手の機嫌を損ねそうになるほど「心臓ギリギリをえぐるくらいのボールを投げる」こともあるという。そうすることで、本気であることを示す。

 宮沢氏は、講演会などでは相手に合わせた話し方を心がけているという。また、業界においてさまざまな改革を行なってきたときにも、「まずは相手の立場に立ち、共感し、敬意を払うことから始めた」。相手を動かすためには、「これを実現したい」という確固たる思いと同時に「どうしたら相手もそれをやりたいと思えるか」ということを考えることも必要なのだ。

 

【 「大人の話し方」の条件 (4) 】

必要以上に自分を大きくみせようとしない

 森氏は、自分をよくみせようとしてはいけない、と話す。失敗したくないという気持ちが強くなって、相手の話に対して上の空になるなど、肝心の言葉のキャッチボールがうまくいかなくなるからだ。

 話し方講師の野口敏氏も、「知ったかぶりや自慢話など、自分を大きくみせようとして話題を選ぶのは逆効果」と話す。相手の気持ちを無視して一方的に話すことになり、かえって狭量な人間だと思われてしまう恐れがある。逆に、ありのままの自分をみせる「自己開示」は効果的。相手の気持ちに寄り添った話であれば、たとえ失敗談を話したとしても、かえって器の広い人だと思ってもらえる。それは、「この人なら、自分の気持ちを理解してくれる」という信頼感にもつながるだろう。自分の弱みをみせられる人こそ、一目置かれる存在なのだ。

 

◇掲載誌紹介◇

『THE21』 20127月号

2012年6月8日 発売
価格(税込) 550円

<今月号の読みどころ>
誰もが手軽に発信できるようになりましたが、外見やしぐさや声、言葉の選び方一つ違うだけで、伝わる印象はまったく異なります。とくに30代、40代ならば、ベテランビジネスマンとして「話し方で軽くみられたくない」「落ち着いた説得力のある話し方をしたい」という思いあるでしょう。そこで今回、仕事で信頼され、一目置かれるためにはどうすればよいのかについて、経営トップやスペシャリストたちの話し方のノウハウをご紹介します。

 

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