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[1分で「考える技術」] 思考力を磨く4つのポイント



2013年07月22日 公開

THE21編集部

『THE21』2013年8月号より)

ビジネスにおいて「頭を使って考える」場面は多々ある。問題発見とその解決、アイデアを出すことは、どのような仕事においても欠かせない。しかし、「考える」ためのプロセスや型については、誰かから教わるものでもない。いくら考えても良いアイデアにつながらないのはなぜなのか。また、やるべきことが多く、思考に集中できないときはどうすればいいのか。

『THE21』2013年8月号<総力特集・1分で考える技術>第1部では、「頭の回転が速い人の思考術」と題して、さまざまな職種の6名の方に、発想や問題解決のための思考のプロセスや、考える力の磨き方を教えていただいた。

◆ご登場いただいた方々とテーマ(本誌登場順:写真左から

小川仁志(哲学者)
・「頭の回転が速い人」は「深く考える人」である

浜 矩子(同志社大学大学院教授)
・時間がないときこそ“幅広く”“深く”考える

山本真司(経営コンサルタント)
・“言葉”で考えるのではなく“イメージ”で捉える

安田道男(俺の株式会社常務)
・いつでも出せるように「考え方」をストックする

おちまさと(プロデューサー)
・記憶の数を増やして、記憶を複合させる

谷原 誠(弁護士)
・先入観を持たずに物事に真正面から向き合う

こうした「思考の達人」たちのインタビューから、共通となるポイントをあげてみた。

 

〔1〕役割と目的に依拠する

 思考をめぐらす前にまず、把握しておくべきことがある。何のために考えるのか、思考の目的がどこにあるのかということだ。自分の仕事において何が求められているのか、役割を常に意識しよう。

 弁護士の谷原誠氏は、「弁護士に求められるのは、依頼者を裁判で勝たせること」と話す。その目的のために、証拠を見聞し、主張を細み立てるために、さまざまなことを考えるのだ。

 プロデューサーのおちまさと氏も、「まず自分の役割を認識することが不可欠」と話す。ヒットメーカーとして知られるおち氏だが、周囲から何を求められているのかを冷静に見極めたうえで、アイデアを導くという。感覚重視と思われがちなプロデューサーの仕事でも、決して思いつきで仕事をしているわけではないのだ。

〔2〕経験とアイデアを蓄積する

 優れたアイデアを出すには、特別な才能が必要と考える人は多い。しかし実際は、ひらめきによって生まれるわけではない。

 俺の株式会社常務・安田道男氏は、「特別なことをしているわけではないが、常に仕事のことを考えている」と話す。発想が優れている人や、当意即妙な受け答えができる人たちは、特別な才能を持っているわけではなく、「常に考えて準備している」のだ。思考の量が多ければ、多くのアイデアを提示できる。

 おちまさと氏は、「どんな発想も記憶の複合」と話す。一見関係のない複数の記憶が結びつくとき、まったく新しいアイデアとなるのだ。そのためには、記憶の数を増やすことが必要だという。日常生活の中で経験を蓄積し、記憶を増やす。それらが将来的にアイデアにつながっていくのだ。

〔3〕1拍置いて眺める

 時間に追われるあまり、焦って答えを出してしまいそうになることもある。冷静に雑念を払う必要があるだろう。

 谷原氏は、「ほかのことに気を取られて集中できない場合は、その悩みとまずは向き合ってみることも1つの方法」と話し、そのうえで、悩みがその場で解決しないのなら、メモを活用するといいとアドバイスする。その場で解決しない悩みを引きずっていても時間の無駄。いったん忘れるために書き出しておき、やるべきことに集中しよう。

 経営コンサルタントの山本真司氏も、「考えるためには、頭のワーキングメモリが空いていなければならない」ため、「スケジュールや不安なことなどはすべてメモしておき、書いたら忘れる」ことにしているという。集中して考えるために、雑念を忘れる練習をしてみよう。

〔4〕多面的に物事を見る

 早く答えを出そうとするあまり、安易な結論に飛びついてしまうこともあるかもしれない。しかし、多角的・多面的な思考こそ、実は最も重要だ。

 エコノミストの浜矩子氏は、ビジネスを“謎解き”と表現する。推理小説に登場する名探偵のように、人と違った角度から物事を見てみることから、思考力は深まっていく。たとえば新聞の見出しを見て「ほんとうにそうなのか」と立ち止まって考えてみることが、手軽にできる思考のトレーニングになる。

 哲学者の小川仁志氏は「批判的に」「根源的に」「創造的に」考えることができる人が頭のいい人で、これらを実践すれば集中力・理解力・記憶力も伸びていくと話す。小川氏が本文中で例示した「同じものを100通りに考えてみる」ことを、まずは実践してみてはいかがだろうか。


<掲載誌紹介>

THE21 2013年8月号

<読みどころ>
問題発見とその解決、アイデアを出すことは、あらゆる仕事に不可欠です。では、いくら考えても良いアイデアにつながらないのはなぜでしょうか。また、日々の仕事に追われて思考に集中できないときには、どうすればよいのでしょうか。今月号の特集では、各界の論理的思考やアイデアのプロフェッショナルに、「考える力」の磨き方を教わりました。

THE21

 

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