佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2018年06月21日 公開
集中力を高める方法のなかで、私が最近もっとも興味を惹かれ、積極的に実践しているのが「運動」です。
デスクワーク中は15分に1回ほど立ち上がったほうがいいのです。
人は15分以上座っていると、認知能力も集中力も低下して作業効率が落ちていくからです。つまり、体を動かすことが、集中力を高めることにつながるのです。
ジョージア大学で行われた運動と脳の研究によると、20分の軽い運動をした後の3~4時間は認知能力、集中力や考察力が高まることがわかっています。
運動によって脳の血流が改善され、意欲、学習などにかかわるドーパミンを放出。集中力を持続させるだけでなく、集中力の源である「ウィルパワー」の回復にも運動は役立ちます。
ストレッチ、体操などの軽い運動、歩きながら立ちながらの作業によっても集中力が高まるのです。
加えて、運動する習慣には脳そのものを強化し、疲れにくくする働きもあります。
たとえば、UCLAの研究チームは、「運動習慣が脳の成長因子を増やし、加齢とともに減少するニューロンの増加をもたらし、脳の働きそのものや脳容積を維持・改善する効果がある」と発表しています。
もし、私が自由にオフィスを設計できるなら、会議室などと一緒にトレーニングルームも併設し、出勤後の20分や昼休みの20分にランニングや筋トレを行う習慣を提案したいほどです。
「ひと汗かいて気持ちがいい」というのは気のせいではなく、運動には人の感情をポジティブにする働きもあるのです。慢性的なストレスの影響を長期的に緩和してくれ、血糖値が安定することで精神も安定します。
ミスをして「もう自分はダメだ」と落ち込んだとき、なんだかやる気が出ないとき、少し疲れたなと感じたとき、とりあえず黙って20分くらい体を動かしてみる。軽い運動は、問題を解決に導く「エンジン」となります。
私は以前、「出張で地方に行って体がきついから、今日はジムを入れないようにしようかな」などと考えていましたが、いまでは逆です。
むしろ移動時間が長いとき、疲れる仕事があるときほど朝ジムに行きます。仕事が早く終わりますし、頭も心もすっきりした気持ちになります。
(次ページ:たった5分で20分の運動と同等の効能)
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ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
「仲がいい企業と協力した」ことを示すコラボは、ブランドの新たな価値になる
商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。
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