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「まさかの乳酸菌の発見」老舗くず餅屋に起きた“奇跡のイノベーション”

2019年07月12日 公開

渡辺雅司(船橋屋代表取締役八代目当主)

渡辺雅司(船橋屋代表取締役八代目当主)

<<東京・亀戸に創業1805年の歴史を持つ「船橋屋」。看板メニューの「くず餅」は、芥川龍之介や永井荷風、西郷隆盛などに愛されてきた。まさに「老舗」の和菓子屋が、いま若者から注目を集めている。その理由が、"若手を主役"、"イノベーション"などまるでベンチャー企業のようなカルチャーが浸透していること。

そのマネジメントが奏功した結果に生み出された最大のイノベーションが同社の「くず餅乳酸菌(R)」である。研究機関での調査を通して、発酵食品である「くず餅」に植物性乳酸菌が豊富に含まれていることを発見。そこから「くず餅乳酸菌(R)」は誕生し、現在ではこれを用いたクリニック専用サプリメントを発売するほか、機能性表示食品の開発も進めるなど、老舗くず餅屋だった船橋屋に新しい市場をもたらした。

本稿では、船橋屋8代目当主を務める渡辺雅司社長の新著『Being Managemet 「リーダー」をやめると、うまくいく。』より、老舗ならではの"イノベーション"の起こし方について紹介する。>>

 

イノベーションの種は、「自社のリソース」にあり

会社の成長になくてはならない要素とは何でしょうか。

それは、イノベーションです。

どの企業、組織でも、時代の変化に逆らうことはできません。その時代の大きな変化に対応して、企業も「進化」をしなくてはいけないというのは自明の理です。

ドラッカーが「企業の目的が顧客創造である以上、企業の基本的な機能はマーケティングとイノベーションの2つしかない」と断言したように、イノベーションなくしては企業というものは成立しません。

時代の変化によって、「幸せ」の形は変わりますが、どの時代においてもイノベーションは必要不可欠なものです。

では、どうすればイノベーションは生まれるのか。
それは、「自社のリソース」と徹底的に向き合うことです。

イノベーションの種は何も新しい発明の中だけにあるのではなく、既存の商品やアイディアに新しい価値や用途を見つけることからでも生まれます。

「自社のリソース」を掘り下げながら同時に外の世界からのフィードバックに真摯に耳を傾けていくうちに、新たな可能性に気づき、その気づきを重ねていくうちに、自然とイノベーションに繫がっていくのです。

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健康長寿に寄与する「くず餅乳酸菌R」の発見 >



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