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「いじめを絶対にゆるさない!」が生み出してしまう“新たないじめ”

2020年02月21日 公開

工藤勇一 (千代田区立麹町中学校長)

 

「いじめは絶対に許さない」?

いじめ撲滅の標語でよく使われている、「いじめを絶対に許さない」という言葉があります。

一見、聞こえのいい言葉に感じるかもしれませんが、私はこの言葉は人に対してとても冷たい言葉のように感じます。

「いじめは絶対に許さない」ということは、謝っても許されない、反省しても許さないという言葉に聞こえてしまいます。

そもそもいじめを起こさないために使われるようになった言葉ではありますが、こう言われる環境で育っている子どもたちからすると、はたして正直に「私、あの子をいじめてしまいました」と言えるでしょうか。

もちろん、いじめは決して良いことではありません。いじめをなくす取り組みや指導は必要だと思います。

ですが、言葉で「みんな仲良く」や「いじめを許さない」「いじめをゼロにする」などと言っても、いじめはなくなりません。

ましてや、この多様性を排除する言葉がいじめを生み出す原因になったり、いじめを解決できなくする原因になったりするように、私は感じています。

いじめた相手を「許さない」と切り捨てるのではなく、なぜそうなってしまったのかを共に考える。そして、「心と行動は切り分けられる」ということ、さらに「違いを認めてリスペクトする」ということの大切さを伝え、いじめにつながる要素を減らしていく。それこそが私たち大人のすべき取り組みではないでしょうか

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