ホーム » 趣味・教養 » 幼少期の英語教育は悪影響? 迷う親が見落としている「子どもの言語能力」のすごさ

幼少期の英語教育は悪影響? 迷う親が見落としている「子どもの言語能力」のすごさ



2020年03月05日 公開

船津洋(児童英語研究所代表取締役所長)

 

幼少期に英語を身につけても忘れてしまう?

次に、早期教育の効果について考えてみましょう。

「小さいころに海外で育ったのに、すっかり英語を忘れてしまった」という帰国子女もいるため、「小さいころに英語を身につけてもムダ」という意見を目にすることがあります。

しかし、これについては、"読解力"を身につけることで、子どもの頃に身につけた英語力を維持できることがわかっています。

たとえば、こんな相談を受けたことがあります。そのご家庭では、幼少期に海外で生活をしていた姉弟がいました。2人ともバイリンガルに育っていました。

お姉ちゃんが小2、下の子がキンダー(幼稚園児)のときに日本に戻ってきたのですが、帰国から1年たっても姉の方は英語を話すことができたのに対し、弟の方はすっかり英語を忘れてしまっていました。これに似たような事例はいくつも耳にします。

一体、弟の英語に何が起きたのでしょう。

その答えは単純明快。両者における「読解力」の有無の差です。

帰国時、お姉ちゃんは小学生だったので、英語が読めました。一方の弟君はというと、キンダーだったので、まだ英語を読めなかったのです。そして、その「読解力」の有無が2人の「英語力」のサバイバルの差を決定づけてしまったのです。

下の子には気の毒ですが、ちょうど微妙な時期に帰国となってしまったのでしょう。

幼児期に身につけたことばは「音声」というぼんやりとした存在です。ところが文字という「音声を記号化するシステム」を理解すると、ぼんやりしていた音が文字記号へきっちりとカテゴライズされます。

つまり、音声言語が文字言語でも理解できるようになると、頭の中でしっかりと整理整頓されて、消えない英語力になるのです。それを支えるのが、読解力というわけです。

具体的に、どのくらいの読解力を持っていれば「消えない英語力」となるのでしょう。私は「英検準2級」レベルだと考えています。

幼児期に身につけた英語は、英検準2級レベルの読解力まで育ててしまう。ここまでが私が提唱する1つのゴールです。

幼少期から英語を学んでいても中学受験などで中断することがありますので、消えてしまわない英語力に育てるためにも、小学生の間に英検準2級を取得することを当面の目標にしておくといいでしょう。

次のページ
日本でネイティブレベルの英語力を身につけるには? >



関連記事

編集部のおすすめ

英語の幼児教育は両刃の剣? カリスマ講師が考える最適年齢とは

関正生 (「スタディサプリ」人気NO.1講師)

「英語が得意な子」の親が家庭でしていること

関正生 (「スタディサプリ」人気NO.1講師)

「算数ができる子」の親の共通点とは

大迫ちあき(M&C Study room主宰)
日本最大級の癒しイベント出展社募集中

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

日本最大級の癒しイベント出展社募集中
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 趣味・教養 » 幼少期の英語教育は悪影響? 迷う親が見落としている「子どもの言語能力」のすごさ

×