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開成の元校長が明かした「我が家の英語教育」



2021年01月02日 公開

柳沢幸雄(北鎌倉女子学園園長)

柳沢幸雄氏

2020年3月まで開成中学・高校の校長を務め、現在は北鎌倉女子学園の園長である柳沢幸雄氏。

同氏の著書『ハーバード・東大・開成で教えてわかった 「頭のいい子」の親がしている60のこと』では、50年近い教員生活の経験と、親としてアメリカでの体験を踏まえ、親が子どもとどう関わればよいかをアドバイスしている。

本稿では同書より、日本でもずっと必要といわれ続けてきた「英語学習」について、おすすめの学習方法とともに、英語力が必要な本当の理由を紹介する。

※本稿は『ハーバード・東大・開成で教えてわかった 「頭のいい子」の親がしている60のこと』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

日本に居ても、外国人と話せることが“ビジネスチャンス”

2020年から戦後最大規模と呼ばれる教育改革が行われています。そのひとつとして、「小中高校の新学習指導要領」が定められました。

この学習指導要領は、およそ10年に1度改訂され、2020年は、まさに改定の年。以前とガラリと変わる内容に、注目が集まっています。

新学習指導要領の中で、特に大きく変わるのが英語教育。「英語教育改革」と呼ばれるほどの大きな変化で、外国語教育として「4技能の習得」が含まれます。

4技能とは、 「書くこと」 「話すこと」 「読むこと」 「聞くこと」。これまで、学校教育の中での外国語教育(主には英語)は「書くこと」 「読むこと」を中心に行われてきましたが、「話すこと」や「聞くこと」も重要視するのです。

「聞くこと」については、大学入試のセンター試験でもリスニングの試験がありますし、学校の教科書などにもネイティブスピーカーが話す音声がついていて、なじみがありました。けれど、「話すこと」=スピーキングはなかなか一般の学校では取り入れられませんでした。

これではまずい、ということで、4つの技能をまんべんなく勉強しよう、というのが、新しい外国語教育の方針です。

今回、文部科学省が掲げる、「スピーキングを重要視する」ということを私なりに解釈すると、次のようなことになります。

日本は観光大国になって、インバウンドで年に3000万人〜4000万の外国人が来るようになりました。かつて英語のスピーキング力はエリート層か、外国人が多く住む地域でしか必要とされることがほとんどありませんでした。

しかしこうした状況の中では、駅員さんもタクシーの運転手さんも小売店の人たちも英語を耳で理解し、簡単なやり取りをする必要が出てくる。

外国人と話せることが、大きなビジネスチャンスになり、また日常にもなっていきます。

特に東京や大阪などの大都市では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による、外国人不在の時期を除けば繁華街や観光地の人口は、日本人よりも、むしろ外国人のほうが多いと感じるくらいです。今後も落ち着けばそうなっていくでしょう。

すでに道路標示、交通機関の案内だけでなく、デパートのトイレや飲食店のメニューに至るまで、外国語が併記されています。

つまり、英語のスピーキング力は日常に不可欠になってきたのです。

 

日本語版と英語版の絵本で「英語を楽しく」

「英語はコツコツとやらないと身につかない」とよく言われます。それは真実であるけれど、人はがまんを重ねるとそれがキライになります。

たとえば、小さなお子さんなら英語の絵本を活用する。子どもは絵本が大好きだし、絵があれば英語がわからなくても話は追えます。保護者が絵本を英語で読み聞かせても、絵で物語を理解できます。

我が家では、子どもたちが小さい頃は、『エルマーのぼうけん』という絵本の日本語版と英語版を用意し、日本語と英語の両方で読み聞かせをしていました。

日本語版も挿絵は同じものなので、特に文法や単語を教えたわけではないのですが、ふたりとも物語を理解し、目で見て音で聞く英語を、自然に覚えていきました。

歌が好きなら、英語の歌を歌うことをおすすめします。音源と歌詞を用意して、歌詞を見ながら歌ったり、歌詞を見ないで歌ったりを繰り返していると、だんだん歌詞がなじんできて、そのうち歌詞を見なくても歌えるようになります。

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