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親なら心得ておきたい、子どもの“脳”が育つ「甘えさせ方」

2021年09月03日 公開

成田奈緒子(文教大学教授、小児科医)

 

脳をしっかり育てるために、こんなふうに「甘え」を受けとめよう

どんなときも子どもの一番の味方になり、気持ちに寄り添うことが大事です。

●おおらかに受けとめ、十分に甘えさせる

脳の育ちの順番をよく理解すれば、「ここは叱っても仕方がない」と割り切れるはずです。特に乳幼児期は「原始的な要求を前面に出す」ことこそが、子どもの脳の発達に大切です。

まずは、子どもが出してくる要求をいったんそのまま「よしよし」とおおらかに受けとめ、甘えさせます。その上で、「今は○○だから我慢ね」と理由を含めて伝えましょう。

できなくても仕方ないのですが、もしも我慢できたときには、「できたね!」「がんばったね!」と笑顔と言葉で大いにほめ、抱きしめてあげてください。お金や物をご褒美として与えるのはできるだけ避けましょう。

小学生になり、たとえば「宿題は後でやるから遊びに行っていい?」と甘えてきたら、いったん聞き入れて任せてみましょう。ただし、晩ごはんと寝る時間についてだけは甘えを許さずしっかり守らせ、生活リズムは崩さないようにします。

宿題ができず学校で叱られても、親に受けとめてもらえている 子は折れません。むしろ、失敗を繰り返さないように自分で考えて自発的な行動ができるようになります

●どんなときでも共感とスキンシップを

高学年ともなると子どもの言葉も過激になりますが、しょせんは親にだけ見せる「甘え」から発しているものです。大人は「そんなことを言っていると、まともな大人に育たない」と考え、正論で説き伏せようとしがちですが、これはNGです。

たとえば「○〇君、大っ嫌いだから、サッカーに入れたくない!」と言う子どもに、「そういうことを言ってはいけないよ。みんなと仲良くしなければダメでしょ」とは言わず、まずは「そうなんだ。○〇君、大っ嫌いなんだ」とオウム返しをしましょう。

親に甘えてわがまま発言をしていることを重々承知している子どもは、受け入れられたことに驚き、つい本音を話したくなります。「大っ嫌いってことはないけど、今日◯○君、僕の悪口を言ったんだよ。だからさ……」などと理由を伝えてきたら、「だからサッカーに入れたくないのね」と、さらにオウム返し。

そうすれば脳がきちんと働き出して子どもは、「うん…。でも、〇○君、サッカーうまいからなあ、やっぱり一緒にやりたいな」などと言い始めます。そこで、「ちゃんと考えられたじゃない!」とほめて抱きしめてあげれば、子どもは「わかってもらえた」と大きく安心します。

 

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