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中学受験に落ちた...その後の子どもをつぶさない「親の行動」

2021年10月19日 公開

高濱正伸(花まる学習会代表)

 

受験しても競争に飲まれない

ところが、我が子の不合格を親が引きずって、子どもの自己肯定感を打ち砕く親がいます。「もう落ちたら終わり」「トップには永遠に行けない」と洗脳されてしまっているのですね。

勝手に我が子を「かわいそうな子」にする親が、コンプレックスを植えつけていく。そうなると、本当に受験は失敗に終わってしまいます。

一方「合格でも失敗」というケースもあります。ギリギリで難関私立中学に合格したが、自分よりも優秀な同級生たちを目の当たりにしてやる気を失い、勉強しなくなってしまった。中学・高校での「あと伸び」も振るわず、思うような道に進めないので、人生の長い目で見れば、「あの中学受験は失敗だった」となってしまうのです。

某トップ私立高校から、東大に進学できず、有名私立大学に行ったある人は、「俺、どうせ東大に行けなかった」を口ぐせにしていました。狭い視野で自分を小さく捉えてしまっています。ちなみに、その私立大学は私の出身地の熊本の田舎町から進学すれば、パレードするほど称賛される大学です。

さて、失敗や敗北をどう捉えるのか。そこには、奥深い哲学があるのではないでしょうか。私は「失敗にこだわっている自分がいるだけ」だと考えています。失敗しても、自分と関係なく世界は回っています。

「Today is the first day of the rest of your life.」という言葉があります。アメリカの薬物中毒者救済機関「Synanon(シナノン)」を設立したチャールズ・ディードリッヒの言葉です。

今日という日は、残りの人生の最初の日である。つまり、過去を振り返らないで、これからのことを前向きに考えよう、という意味です。つらいことがあって悩むことがあっても、「今日が最初の日」だから「また、新しく人生をスタートできる」と思えば、また仕切り直しができます。

1回失敗したけれど、ここからどう楽しもうか考える力を、私は「ゲーム設定力」と呼んでいます。勝っても負けても、またリセットして新しいゲームを楽しもう、という意味です。

 

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