THE21 2022年4月号「不動産投資 資料請求&アンケート」のお知らせ

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PHPオンライン衆知 » スキルアップ » 9浪で早稲田に合格して分かった「浪人する人、現役合格する人」のマインドの違い
2022年04月30日 公開
新学期も1か月を過ぎ、いよいよGWへ。受験生にとっては勝負の一年が本格的に始まるといってもよいだろう。9浪して早稲田大学に入学した、いわゆる「多浪生」であった濱井正吾さんが、自身の体験や周りの多浪生を見て気づいた、受験を成功させるメンタルの作り方を紹介する。
※本記事は、濱井正吾:著『浪人回避大全』(日本能率協会マネジメントセンター)より、一部を抜粋・再編集したものです。
多浪(浪人)にも、いい多浪と悪い多浪というものがあります。
前者は、偏差値の低い高校から、毎年学力を伸ばしてゴールに到達した人。
後者は、進学校で落ちこぼれ、毎年ダラダラ浪数を重ねてしまった人です。
前者は大学に入学してからの活動も精力的で、1回1回の機会にエネルギーを注ぐことができます。私の知人にも、偏差値54の高校から3浪して早稲田に合格し、男子チアリーディングチームの代表として「ミュージックステーション」に出演した人がいました。この方は一流企業に入社した後独立し、今も精力的な活動をなさっています。
しかし、後者となるとなかなか辛いものがあります。春先から勉強を始めて秋頃にダレたり、春にサボって秋からエンジンがかかって間に合わなかったり……こうしたことを繰り返し、浪人を重ねると、志望大学に合格するのはなかなか困難です。
こうしたサイクルで多浪のすえ、自分が望まない大学に入ったある知人は酒浸りになり、思考が卑屈になってしまいました。
「どうせ俺は落ちこぼれだから」
「努力できない人間だから」
この口癖はやはり、人生の最大の岐路である大学受験を頑張りきれなかった後悔から来ているのだと思います。
負け癖がつくと過去の怠惰を後悔して人生を終えてしまいます。どこかで勝たないといけません。だから受験に限らず、目の前のことは全身全霊で取り組むようにしましょう。
現役生、浪人生問わず、受験の有利不利でよく言われるのが「環境」です。例えば、以下のようなものがあります。
・地方格差
都市部在住より受験にお金がかかる、いい塾や予備校が少ない、親や先生の意識が低い
・金銭格差
お金がないと受けられる大学が狭くなる、併願校も少なくなる、塾や予備校に通えない
・情報格差
「都市部在住」「いい学校・塾に通っている」でないと有益な情報が入ってこない
私は兵庫県のX市という地方に生まれ、偏差値40の高校の商業科に進学し、そこでいじめに遭い、ネットゲーム三昧の日々を送っていました。親戚に大卒がいなかったことや、家庭が貧しかったこともあり、進学はせず、早く働くのが親孝行だと考えていました。
そのため、現役~浪人中はさまざまなコンプレックスを抱えていました。
・大卒者が少ないので、周りが誰も応援してくれない
・お金がないから、働きながら勉強しないといけない
・受験について周りが誰も詳しくなく、正確な情報が入ってこない
まさに、大学進学の「地方格差」「金銭格差」「情報格差」のすべてにおいて下のほうにいる高校生・浪人生でした。
そんな私だからこそ断言できますが、残念ながらこれらの格差が埋まることはそうそうありません(「都市部に住む」などで、まったく埋まらないわけではないですが)。
であれば、自分に降りかかっている格差は受け入れるしかありません。
私は「努力すれば成功できる環境にいるかもしれない時点で運がいい」と思います。
スポーツで大成功を収めたり、一流大学を出て大企業の社員や国家公務員として働いたりしている人のなかには、努力で自分は成功したと思い、努力できない人や能力がない人をバカにする人がいます。それは違います。
努力できることも、努力で得られる能力も必ず環境が絡んでいると思います。恵まれていながら他者への配慮ができない人々を私は軽蔑します。
それでもやはり、「自分は親に恵まれなかった」「環境に恵まれなかった」と言っていても現状は変わらないので、情報を探し、行動を起こし、とにかく行動を起こしてあがき続けてほしいと思います。私も腹をくくって受験勉強できるようになりましたので。
まあ、そう思えるようになるまでに7年くらいかかりましたが。
THE21 2022年4月号「不動産投資」に関する資料請求とアンケートを募集中。お送りいただいた方の中から、抽選で編集部からプレゼントをご進呈します。
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