PHPオンライン衆知 » スキルアップ » 「もうお姉ちゃんなんだから」は逆効果? 子のやる気を引き出す会話術

「もうお姉ちゃんなんだから」は逆効果? 子のやる気を引き出す会話術

2022年05月30日 公開

堀田秀吾(明治大学教授、言語学博士)

 

お悩み2. 苦手な野菜が食べられない

「好き嫌い」をせずに食べてほしいのはやまやまですが、野菜が苦手で食べ残すお子さんは多いものです。どんな言葉をかけたら、野菜を食べてくれるでしょうか。

【言いがちフレーズ】
そろそろ好き嫌いしないで、食べなくちゃ!

【おすすめフレーズ】
食べたら大きくなれるよ。今日は一口だけでも食べてみない?

今日の夕飯は、ママの「特製カレー」。ピーマンが苦手なリョウタくんのために、ママはピーマンを細かく刻んで、カレーにまぎれ込ませました。ところが、リョウタくんは細かいピーマンを端に寄せて、一向に食べようとしません。

「ママ、ピーマン食べられないよ」わがままを言うリョウタくんに、ママを思わず声を荒らげました。
「好き嫌いしちゃだめじゃない!」
「でも...」

 

<解決策>「大きくなれるよ」のひとことが効果大!

「何歳になったら、これくらいはできなければいけない」
子どもがそれを理解できるようになるのは、ある程度年齢が進んでからのこと。親は、年齢的に「そろそろ」という言葉を使いがちですが、子どもが納得できるわけではありません。

それに、子どもは大人以上に味覚がするどいため、大人以上に苦いものは苦く感じるし、大人が好むような変わった味は「変な味」と感じます。ですから、おすすめフレーズの「食べたら大きくなれる」のように、子どもにもわかる理屈を言ってあげることが大切です。

モティベーションには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2つがあります。前者は「自分以外の誰か」「状況」からきっかけが与えられるもので、後者は「自分の中」から湧き出てくるもの。外発的動機づけのほうが実現が難しいとされています。お子さんに自らやる気を出してもらうのがベストだということです。

子どもは「大きくなりたい、成長したい」という欲求があるため、「食べたら大きくなれる」といったひとことは受け入れやすいのです。また、「今日は一口だけでも食べてみない?」と「義務」を「目標」として言い換えてあげると、子どもは俄然やる気になります。

 

食べた後のメリットを伝える

子どもに好き嫌いはつきものですが、親としては頭の痛いところです。あまり無理強いせずに、適度なサポートとして声かけしておくと、やがては成長の度合いに応じて食べられるようになると思います。

叱られるから食べる、ではなく「食べた後のメリット」が子どもにわかるように伝えてあげると、有効だと思います。まずは一口だけ食べてみることを提案すると、乗ってくれます。

【もっとやる気にさせる応用フレーズ】
・今度は一口、食べてみようね
・何でも食べられるようになったら、
・すごくかっこいい(素敵)よ

次のページ
お悩み3. お風呂に入りたがらない >

関連記事

編集部のおすすめ

悩ましい子どもの偏食...「初めての食材」でも笑顔で食べてもらうコツ

山口健太(一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会代表理事)

「どうして泣き止まないの?」親が気づかない"子どもが癇癪を起こすワケ"

田宮由美(家庭教育協会「子育ち親育ち」代表)

「参考書片手に弟を寝かしつけ」 母が振り返る、菅田将暉の長男としての顔

菅生好身(一般社団法人ライフバランス協会代表理事)

ザストリングス表参道にてダイヤモンド、宮殿、共鳴をベースに再誕しサインを得るワーク

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

ザストリングス表参道にてダイヤモンド、宮殿、共鳴をベースに再誕しサインを得るワーク
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » スキルアップ » 「もうお姉ちゃんなんだから」は逆効果? 子のやる気を引き出す会話術

×