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Q・B・Bブランドで「ベビーチーズ」のシェア7割。 開発先導と高収益を両立する六甲バター株式会社

2019年02月27日 公開

三宅宏和(六甲バター株式会社社長)

三宅宏和(六甲バター株式会社社長)

<<「Q・B・Bブランド」を擁する家庭用プロセスチーズのトップメーカー、六甲バター。昨今の家飲みブーム、健康志向の高まりから、年率3%ずつ拡大するチーズ市場の活況を追い風に、明治、森永、雪印など大手乳業会社を抑えて約7割のシェアを誇る「Q・B・Bベビーチーズ」。

さらに新ジャンル「デザートチーズ」市場も確立し、2018年度には売上500億円突破をうかがい、利益率は驚きの11%。「開発先導型活力企業」と「高収益安定企業」という二本柱の経営目標で躍進する大手食品製造業です。

創立70年の歴史を持ち、東京証券取引所一部上場の大企業でもある六甲バター。同社の三宅宏和社長に、独自の企業文化を持つ大企業ならではの、アメーバ経営の活用法とその効果を伺います。>>

 

「日本で初めての商品づくり」というDNA

ベビーチーズ

――「Q・B・B」ブランドとして有名な六甲バターさんの商品は、日本全国のスーパーなどで目にします。御社は最初からチーズ製品を作っていたのですか?

三宅 2018年12月、弊社は創立70周年を迎えました。創業の地であり、現在の本社があるのが兵庫県神戸市の六甲山の麓です。

最初はマーガリン製造で始まり「平和油脂工業株式会社」という社名でした。5年ほどしてから「六甲バター」に名前を変えます。当時、マーガリンは「人工バター」と言われていたからです。

弊社の創業者・塚本信男は、学校給食用の画期的なマーガリン商品を開発しました。マーガリンをキャラメル包装し、ブロックの箱型にしたのです。

当時はそのような小型のマーガリン商品がなく、機械メーカーと一緒になって製造機械から開発し、創りあげました。このような「食べやすく、小さくする」という開発の考え方は、企業のDNA、文化として今日まで受け継がれています。

その後、10年ほどしてプロセスチーズを作り始めます。当時、プロセスチーズは箱に大きな塊が1つ入って売っているような商品でした。
――お客さんが自分で切って食べるという、手間が掛る商品だったのですね。

三宅 そうです。それを誰もが手軽に食べられるようにできないかと考え、これも一からメーカーさんと一緒に製造機械を開発しながら、日本で初めてスティックチーズを作りました。同様に、スライスチーズも弊社が日本で初めて作ったのです。

さらに、これは「日本で初めて」ではありませんが、四角にカットした一口サイズのベビーチーズの商品戦略に、弊社はかなり力を入れました。

アーモンド入りやアンチョビ入り、さらには、鉄分やカルシウムを添加した健康志向品、ゴルゴンゾーラチーズやパルメザンチーズの入ったプレミアム商品を開発し、顧客開拓と多品種化に果敢に挑みました。

おかげさまで、日本国内では70%ほどのシェアを占めており、現在も10%の高成長を遂げています。また、キャンディチーズやチーズフォンデュなど、様々なチーズ製品を開発し続けてきた結果、現在は家庭用のプロセスチーズではシェアがトップになっています。

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