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あなたが好きだった 歴代大河ドラマ ランキング

2014年12月25日 公開
2022年07月27日 更新

歴史街道脇本陣

大河ドラマへの熱いコメントの数々!

 「新春号」ということで、今月のテーマは大河ドラマでしたが、今回目を瞠ったのはいただいたコメントの文字量の多さです。大河ドラマは、主人公や舞台となる時代の魅力だけでなく、脚本の妙や俳優陣も注目を集めます。同じ作品をとっても、みなさまそれそれにこだわりの「推しポイント」をお持ちだというのがひしひしと伝わってきて、編集部一同、楽しく、そしてありがたく拝読いたしました。

 では、ランキングを早速ご紹介しましょう。

大河ドラマランキング

第1位 新選組!(2004年) 14.0%

第2位 龍馬伝(2010年) 11.0%

第2位 独眼竜政宗(1987年) 11.0%

第4位 篤姫(2008年) 8.5%

第5位 平清盛(2012年) 5.0%

第6位 義経(2005年) 4.7%

第7位 軍師官兵衛(2014年) 3.6%

第8位 利家とまつ(2002年) 3.1%

第9位 八重の桜(2013年) 2.5%

第9位 秀吉(1996年) 2.5%

 


門戸の広さが歴史好き少女を育てた?

 1位の「新選組!」は、脚本が三谷幸喜さん、物語の核となる新選組には香取慎吾さんをはじめとする人気の俳優さんがずらり……。話題性抜群の本作で初めて大河を観た、という若い世代や女性からの票を集めました。「これがきっかけで歴史が好きになった。今の自分があるのは『新選組!』のおかけ」(20代、女性)、「初めて最初から最後まで見続けた大河ドラマ。ストーリーの分かりやすさはもちろんのこと、出演者の個性が生きていた」(30代、女性)、「幕末の時代背景や男の友情をちゃんと描いていて、歴史初心者でも分かりやすかった」(40代、女性)。

 また、今までとは一味違う「新選組」像に夢中になったという声も。「実年齢に近い俳優さんが演じた幕末の若者だもの感情や行動が、胸に迫ってきた」(50代、女性)、「未だかつてない、登場人物と併走し、熱い思いを共有し、駆け抜けた感を味わった大河ドラマだった」(50代、女性)。

 

主人公たちの生き様に心酔

 同率2位のうち、まず「龍馬伝」といえば、なんといっても主演の福山雅治さんの印象が強いてすが、ただ格好良かっただけではありません。「初めは福山さんが好きで見ていましたが、そのうちに坂本龍馬の男らしさにどんどんはまっていきました」(40代、女性)、「大変革期を情熱的に生きた下級武士たちによる、新しい時代を夢見る志の群像劇が痛快だった」(20代)というように、登場人物たちの生き様にも改めて魅せられました。

 一方「独眼竜政宗」は、今回ランクインした中では一番古い作品。とはいえ平均視聴率は大河史上最高で、2014年にもBSで再放送されるなど、人気は未だ衰えず。「今改めて見ると出演者の顔ぶれが豪華」(40代、男性)、「当時まだ無名に近かった渡辺謙さんでしたが、あの眼力には圧倒されたのを覚えています」(40代、女性)。新進気鋭のキャスト陣の好演はもちろんのこと、「戦国の末期にありながら、それでも天下を志向し、さらにはその眼を海外にも向けていた」(40代、男性)政宗の先見の明に感銘を受けた方も多いようです。

 

視聴率でははかれない作品の魅力

 4位の「篤姫」では、宮崎あおいさんが、「幕末の曲者と真っ向から対立しつつも最後には互いの立場を尊重する、理想的なリーダー像」(40代、男性)を演じました。

 5位の「平清盛」は、熱烈なメッセージの数々に圧倒されました。「歴史的事件をただ綴る作品と違い、生きている人間を描いていた。歴史って人が作るものなんだとしっかり感じることができた」(40代、女性)、「全話鑑賞後には、1人の人物の一生に寄り添い見守り終えた深い感慨があった」(40代、男性)、「全ての人物にエネルギーと意志が漲っていて、その意志が次々と受け継がれていく様がまさに『大河』」(女性)。

 6位以下、そしてランキングから漏れてしまった作品にも、興味深いコメントを多々いただきました。全て載せられないのが悔しいところです。◇義経「平安の華やかな絵巻物のような優雅で雅な背景が観ていてとても楽しかった」(50代、女性) ◇八重の桜「八重が、女だからこうしないといけない、という環境に屈することなく、自分の信念を貫いて生きた姿に感動した」(30代、女性) ◇風林火山「主人公を現代的感覚で『いい人』にはせず、陰謀と策略を巡らす人物とした。その中で、最初はよそ者であった勘助が武田家との絆を結んでいく骨太な物語が良かった」(40代、男性) ◇風と雲と虹と「敵からも愛された平将門の純粋さ、強さ。彼こそ本当の英雄」(40代、男性) ◇八代将軍吉宗「伝説の、子役からの役代わりシーンは家族中でつっこみました」(30代、女性)

 2015年の「花燃ゆ」も今から楽しみですね。

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