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PHPオンライン衆知 » 歴史街道 » 編集部コラム » 五稜郭開城。箱館戦争が終結~侠客・柳川熊吉と碧血碑
2017年05月17日 公開
明治2年5月18日(1869年6月27日)、榎本武揚が降伏し、箱館五稜郭は開城しました。これにより箱館戦争、鳥羽伏見からはじまった戊辰戦争が終結します。
前年10月26日に五稜郭を無血占拠した旧幕府軍は、松前城も陥落させ、12月5日に投票により政府の各役職を決定します。総裁に榎本武揚、副総裁に松平太郎、海軍奉行に荒井郁之助、陸軍奉行に大鳥圭介、陸軍奉行並に土方歳三、箱館奉行に永井尚志、松前奉行に人見勝太郎、箱館奉行並に中島三郎助などを選出、政権を樹立しました。この仮政府は「蝦夷共和国」とも呼ばれます。
明治2年3月、旧幕府軍は宮古湾で新政府軍艦隊を急襲し、甲鉄艦の奪取を図りますが失敗。翌4月に1300の新政府軍が乙部に上陸し、中山方面など三方から進撃。土方歳三が守る二股口で激戦となりました。海上からは、大鳥圭介らが拠る矢不来台場を新政府軍艦隊が砲撃、その艦砲射撃の激しさに大鳥隊は七重浜に退却します。大鳥らは権現台場や四稜郭を急造して五稜郭の北の守りとする一方、中島三郎助父子は千代ヶ岱陣屋に入りました。しかし後方の矢不来が落ちたために、新政府軍を二股口で撃退し続けていた土方隊は撤退を余儀なくされます。
5月1日、新政府軍は二股口を突破。17日には松前城を奪還し、さらに要衝の茂辺地、矢不来を制しました。そして5月11日、新政府軍は箱館山からの奇襲上陸作戦を決行、陸海両面作戦による箱館総攻撃を行ないます。この日、海上の旧幕府艦隊が壊滅、元新選組副長の土方歳三が戦死しました。
5月15日には新選組などが守備する弁天岬台場が降伏、16日には降伏勧告を拒否した千代ヶ岱陣屋で最後の戦闘があり、中島三郎助父子が戦死。同日、戦火で失うのは惜しいという理由で海律全書を新政府軍に贈っていた榎本に対し、陸軍参謀の黒田了介が返礼の酒肴を贈ります。 そして5月18日、ついに榎本は降伏。「蝦夷共和国」はここに潰え、箱館戦争、そして戊辰戦争が終わりました。
後日談を少し紹介しますと、戦場となった地には旧幕府軍将兵の遺骸が野ざらしとなっていましたが、新政府軍が「賊を勝手に葬ってはならない」と厳命したため、市民は恐れて誰も遺体を片付けようとはしませんでした。これに憤り、立ち上がったのが箱館の侠客・柳川熊吉です。熊吉はもともと浅草生まれの江戸っ子で、安政の頃に蝦夷地に来て火消しの頭となり、箱館戦争では旧幕府軍に協力していました。そして熊吉の侠気に兄弟分の大工の棟梁・大岡助右衛門も共鳴し、二人は一家身内を総動員して旧幕府軍将兵の遺骸を収容、埋葬を快諾してくれた実行寺の住職・日隆のもと、埋葬して墓碑を建てました。その数、716体に及んだといいます。
この後、熊吉は責めを一身に負って捕らわれの身となり、一度は死刑の宣告を受けました。しかし、新政府軍にも武士はいました。軍監の田島圭蔵が「熊吉の行動は人倫にかなうものである。こうした男を死なせてはならない」と弁護し、奔走した結果、熊吉はからくも赦免されるのです。
その後、明治8年(1875)に熊吉は、榎本や大鳥圭介の援助を得て、大きな慰霊碑を造り、これを谷地頭に建てて、実行寺の遺骨を改葬しました。これが函館山山腹の「碧血碑」です。 碧血とは「義に殉じた武人の血は、3年経てば地中で碧玉となる」という中国の故事に基づく言葉です。熊吉はこの碑の傍らで、余生を送りました。 熊吉の侠気のおかげで、戦死した旧幕府軍将兵の無念も、随分と慰められたのではないかという気がいたします。
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