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日本史上、指揮官として最も優れた武将・軍人といえば? ランキング

2017年09月08日 公開
2022年07月27日 更新

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日本史上、指揮官として最も優れた武将・軍人といえば? ランキング

政治、宗教、美術、技術など、様々なジャンルで活躍した人たちが歴史に名を残していますが、「好きな歴史上の人物は?」と聞かれた時に多い答えは、武将の名前でしょう。ということで、今回は、武将・軍人に絞ったアンケートを実施。当然のごとく上位にランクインした人物もいれば、意外な順位だと感じる人物もいるかも。いただいたコメントとともに見ていきましょう!
 

武将・軍人ランキング、トップ10

1位、織田信長 17.8%
2位、徳川家康 13.0%
3位、黒田孝高(官兵衛、如水) 9.2%
4位、山本五十六 5.7%
5位、豊臣秀吉 5.5%
6位、武田信玄 4.6%
7位、東郷平八郎 4.0%
8位、真田信繁(幸村) 2.9%
9位、上杉謙信 2.8%
10位、源義経 2.6%

 

今月のお題は「日本史上、指揮官として最も優れた武将・軍人といえば?」です。

指揮官の評価は、もちろん戦果が第一でしょう。しかし、それだけではありません。人間性や頭の良さなども重要な要素。総合的に見て「優れている」と判断されたのは、どんな武将・軍人だったのか?
 

三英傑中の2人がツートップ

織田信長

結果は、織田信長が堂々の1位。不動の人気が再確認されました。

「本能寺の変がなければ、確実に天下を獲れていたから」(30代、男性)など、破竹の勢いで勢力を拡大した実績を理由に挙げる方が多くいました。

そして、「カリスマ的なリーダーシップを感じるから」(40代、女性)など、「カリスマ」という言葉も、多くの方のコメントに出てきました。「日本史上、最大のカリスマといえば?」というアンケートでも、信長がトップだったかもしれません。

「とにかく新しい発想。従来のしきたりなどにとらわれない」(50代、男性)という理由も。信長が戦に強かったのには、発想力が豊かだったという要因もあるでしょう。

続いて、2位には徳川家康がランクイン。「戦国時代を終わらせたから」(60代、男性)、「何と言っても、徳川時代300年の端緒を開いたから」(60代、男性)というように、戦をなくしたことが理由として多く挙がりました。戦の指揮官の究極的な目標は、戦をなくすこと。それを成し遂げたのが家康だった、という評価のようです。

 

秀吉よりも黒田孝高が上位に

信長、家康と来れば、次に来るのは豊臣秀吉かと思いきや、秀吉を支えた参謀、黒田孝高(官兵衛、如水)が3位に入りました。

「以前、NHK大河ドラマで観て、すごい人だなって思いました」(60代、女性)というように、『軍師官兵衛』(2014年放送)の影響が一因のようです。

秀吉はというと、2つ下の5位。こんなコメントをいただいています。

「彼ほど人の心をつかんだ武将を私は知らない。会社勤めをしていると、結局すべて人なんだと思い知らされる。人心掌握こそが天下人の最大の武器。そして、彼にはそれができた。素晴らしいと思う。私も彼のような人になりたい」(20代、女性)

こんな秀吉だったからこそ、黒田孝高もその下で働こうと思ったのではないでしょうか。

川中島の信玄謙信

他に、10位までに入った戦国武将は、武田信玄、真田信繁(幸村)と上杉謙信です。

信玄については、「病死しなければ、織田、豊臣、徳川の時代はなかったと思います」(50代、男性)、「甲斐ではなく、もう少し京都に近いところにいれば天下を獲っていた」(40代、男性)など、熱烈なファンからのコメントをたくさんいただきました。

信繁は、2位の家康を大坂の陣で苦しめた武将。「徳川に負けそうになっても、最後まで戦い続ける士としての心意気にぐっと来る」(10代、男性)という方も。

謙信については、「義を重んじ、無駄な殺生はせず、民のために軍を率いて戦った」(20代、女性)、「70回戦って2回しか負けていない」(40代、男性)と、生き方と実績の両面について、優れている理由が寄せられました。
 

戦国武将以外の三人

戦国時代の合戦の多さを反映してなのか、上位の大半を戦国武将が占める結果となりましたが、そこに食い込んだ別の時代の人物が3人います。

山本五十六

4位には山本五十六。太平洋戦争時の連合艦隊司令長官で、「やってみせ 言ってきかせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」という言葉が有名です。「この言葉が名言だと思い、心から納得し、尊敬している」(40代、女性)という方もいました。

7位の東郷平八郎は、日露戦争時の連合艦隊司令長官。ロシア帝国のバルチック艦隊を、大胆なT字戦法で撃破したことで知られています。

そして、第10位に源義経。一ノ谷の戦いなどで奇策を用い、一時は我が世の春を謳歌していた平氏を滅亡させました。「判官びいきかも」(40代、男性)という声もありましたが、東郷平八郎と同じく、従来になかった戦い方で大勝利を収めた実績が、寄せられた理由のほとんどを占めました。

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