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【天忠組市町村連携協議会】「天忠組シンポジウムin東京」開催

2017年09月25日 公開
2017年09月26日 更新

 

 幕末の志士たちの集団「天忠組(天誅組)」にゆかりある、奈良県の4つの市町村(五條市、安堵町、十津川村、東吉野村)で構成される協議会が主催する「天忠組シンポジウム in 東京」が、10月13日(金)に有楽町よみうりホールにて開催される。

 嘉永6年(1853)の黒船来航をきっかけに、国内で意見対立が深まっていく、動乱の幕末。尊攘派は、孝明天皇の勅命により幕府に攘夷を迫ろうと、天皇の大和国(現、奈良県)への行幸を計画する。その際、先に大和に入り幕府の五條代官所を襲撃し、「五條御政府」という政治機関を置いた、約40名の尊攘派志士たちがいた。この一団が「天忠組」と呼ばれている。
 しかし、新政府を立てた翌日、朝廷で起きたクーデターにより立場が一転し、彼らは“逆賊”として討伐される立場となってしまう。窮地に陥った天忠組だが、「自分たちが途中で斃れたとしても、突破口を開き、後に続く者たちの捨て石となればよい」という意志のもと、徹底抗戦の道を選択する。
 この、文久3年(1863)の「天忠組(天誅組)の変」は、わずか40日で鎮圧されるも、その後、各地で倒幕の動きが高まり、日本は明治維新を迎えることとなった。

 シンポジウムでは、和太鼓の演出による朗読や書、講演、映像作品、そして「忠の名のもとに」と題したディスカッションを通じ、奈良の地で“維新のさきがけ”として散った志士たちの姿や想いに迫る。明治維新150年を間近に控える今、自らの利益を考えず、国のために命を懸けて行動した天忠組の魅力に触れてみてはいかがだろうか。

 

「天忠組シンポジウムin東京」

日時:2017年10月13日(金)
   18時~20時(17時開場)
会場:有楽町よみうりホール
   東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階
参加費:一人 1,000円
    ※DVD(奥大和天忠組紀行、撮影:保山耕一)、副読本(著:阪本基義)の特
     典あり
定員:先着1000人
申込方法:住所・氏名・電話番号・参加希望人数(代表者を含む最大3名まで)を明記の
     上、シンポジウム事務局へはがき、FAX、Eメールのいずれかにて申込み
【天忠組シンポジウム運営事務局】
 住所:〒150-0011
    東京都渋谷区東3-15-6 百百代ビル2階
 FAX:03-6418-4735
 メール:sympo@welcome-nara.jp
申込締切:10月5日(木)必着
HP:http://welcome-nara.jp/
〈イベント詳細はHP等にてご確認ください〉

問い合わせ先:電話:0747-22-4001
       (奈良県五條市役所 企業観光戦略課 内線210)

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