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安寧天皇(第3代)と懿徳天皇(第4代)

2019年03月11日 公開

吉重丈夫

安寧天皇陵
畝傍山西麓に位置する第3代安寧天皇陵
(奈良県橿原市)
 

天皇陛下の譲位と平成改元という節目の年に、歴代天皇の事績をふりかえりまます。第3回は「安寧天皇」と「懿徳天皇」をお届けします。

※各天皇の年齢等については数え年で計算して記しています。
※即位年、在位年数などについては、先帝から譲位を受けられた日(受禅日)を基準としています。
※本稿は、吉重丈夫著『皇位継承事典』(PHPエディターズグループ)より、一部を抜粋編集したものです。

吉重丈夫著『皇位継承事典』
 

第3代・安寧天皇
世系8、即位29歳、在位38年、宝算67歳

皇紀84年=綏靖(すいぜい)5年(前577年)、先帝・綏靖天皇の皇子として誕生された磯城津彦玉手看命(しきつひこたまてみのみこと)である。

母は先帝・綏靖天皇の皇后で事代主命(ことしろぬしのみこと)の次女・五十鈴依媛(いすずよりひめ)で、初代神武天皇の皇后・媛蹈鞴五鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)の妹である。

皇紀104年=綏靖25年(前557年)1月7日、21歳で立太子された。

皇紀112年=安寧元年(前549年)5月、父の綏靖天皇が崩御される。

父帝・綏靖天皇の崩御を受け、同年7月9日、皇太子・磯城津彦玉手看命が29歳で安寧天皇として即位される。

皇子は磯城津彦玉手看命だけで、この皇位継承には何らの問題もなかった。

翌安寧2年、大和国片塩浮孔宮(かたしおうきあなのみや、奈良県大和高田市)に都を置かれた。

皇紀115年=安寧3年(前546年)春1月5日、事代主命の孫・鴨王(かものきみ)の娘・渟名底仲媛(ぬなそこなかつひめ)を立てて皇后とされる。

第3代天皇の皇后もまた事代主命の系統である。事代主系が初代から3代続けて皇后となっておられる。

皇紀123年=安寧11年(前538年)春1月1日、第二皇子の大日本彦耜友命(おおやまとひこすぎとものみこと)を立てて皇太子とされる。

第一皇子に同母兄・息石耳命(おきそみみのみこと)がおられたが、第二皇子が立太子された。

即位後11年にして早々に第二皇子・大日本彦耜友命を皇太子に立てておられるので、この立太子は天皇の明確な意思と見てよい。

『古事記』には息石耳命については記載がなく、皇位継承で混乱した形跡はない。

しかし、息石耳命には皇女・天豊津媛命(あまとよつひめのみこと)がおられ、次代の懿徳(いとく)天皇の皇后となっておられる。もう一人の皇子で弟の磯城津彦命(しきつひこのみこと)は猪使連(いつかいのむらじ)の始祖となられた。

皇紀150年=安寧38年(前511年)冬12月6日、在位38年にして、67歳で崩御される。
 

第4代・懿徳天皇
世系9、即位44歳、在位34年、宝算77歳

皇紀108年=綏靖29年(前553年)、安寧天皇の第二皇子として誕生された大日本彦耜友命(おおやまとひこすきとものみこと)で、母は安寧天皇の皇后・渟名底仲媛(ぬなそこなかつひめ)である。

皇紀123年=安寧11年春1月1日、先帝・安寧天皇の第二皇子・大日本彦耜友命が16歳で立太子される。

皇紀151年=懿徳(いとく)元年(前510年)2月4日、安寧天皇の崩御により、皇太子で先帝・安寧天皇の第二皇子の大日本彦耜友命が44歳で即位される。

同母兄で第一皇子の息石耳命(おきそみみのみこと)がおられたが、翌年懿徳2年にはその息石耳命の女王・天豊津媛命(あまとよつひめのみこと)を皇后に立てておられるので、即位に関しての混乱はなかったと見てよい。

皇紀152年=懿徳2年(前509年)春1月5日、都を軽の地の曲峡宮(まがりおのみや、橿原市大軽町)に遷される。

2月11日、安寧天皇の第一皇子・息石耳命の女王で姪に当たる天豊津媛命を皇后に立てられる。

これまで事代主命(ことしろぬしのみこと)系の皇后が3代続いていたが、ここで近親皇族(姪)が皇后となられた。

皇紀155年=懿徳5年(506年)、皇子・観松彦香殖稲命(みまつひこかえしねのみこと)が誕生される。

皇紀172年=懿徳22年(前489年)春2月12日、皇子の観松彦香殖稲命(18歳)を立てて皇太子とされた。

皇紀184年=懿徳34年(前477年)9月8日、在位34年、77歳で崩御される。



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