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サムライの心に触れられる旅―福島へ

2019年11月29日 公開
2023年10月04日 更新

《PR》提供:福島県

旅の終わりの地、会津藩校日新館では……

阿弥陀寺を後にすると、この旅もいよいよクライマックス。最後に向かったのは、「会津藩校日新館」。白虎隊も通った、会津藩士の学び舎だ。厳かな佇まいの館内に入ると、自然と背筋が正される。

まずは、剣道に続く武道体験として、弓道に挑戦することに。先生から、弓道の精神について教えを受けた後、ひとり5本ずつ弓を射ていく。フォームがきれいな人には、別の参加者から「サムライになれますね」との声が。そして、親が子に教える姿も。

弓道

これで、サムライにとって大事な剣と弓に触れたわけだが、残るはやはり、サムライの心――。ということで、論語、そして会津武士の魂を培った「什の掟」について講話をうける。

「什の掟」は、最後に「ならぬことはならぬものです」という言葉で締めくくるが、その言葉と会津戦争での戦いぶりが重なり、会津武士の心に触れられることができた気がした。

日新館 什の掟

これですべての行程を終えたわけだが、参加者を待つのはやはり……。

武者所の面々だ。三度目の登場に、参加者からも自然と笑みがこぼれる。そして、参加者一人ひとりに「修了証」が授与され、二日間にわたる「親子の絆を育むサムライ体験モニターツアー」は、ここに幕を閉じたのである。

日新館什の掟

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