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第66代・一条天皇の皇位継承



2021年05月02日 公開

吉重丈夫

平安京

「令和」という新時代を迎え、歴代天皇の事績をふりかえります。今回は一条天皇をお届けします。

※各天皇の年齢等については数え年で計算して記しています。
※即位年、在位年数などについては、先帝から譲位を受けられた日(受禅日)を基準としています。
※本稿は、吉重丈夫著『皇位継承事典』(PHPエディターズグループ)より、一部を抜粋編集したものです。

皇位継承事典
 

第66代 一条天皇

世系41、即位7歳、在位25年、宝算32歳

皇紀1640年=天元3年(980年)6月1日、円融天皇の第一皇子として誕生された懐仁(やすひと)親王で、母は藤原兼家の娘・詮子である。先帝・花山天皇の12歳年下の従兄弟に当たる。

皇紀1644年=永観2年(984年)8月27日、花山天皇の御世、懐仁親王が5歳で立太子される。幼児の立太子が続く。

皇紀1646年=寛和2年(986年)6月23日、先帝・花山天皇が退位して出家される。6月24日、懐仁親王の外祖父の藤原兼家が摂政に就く(のちに関白)。

7月22日、皇太子・懐仁親王が元服前七歳で即位される。

先帝・花山天皇は出家されたので、譲位による即位ではない。先帝崩御による即位と同じである。

この年11月14日大嘗祭を催行された。

天皇は7歳と幼少で、母・詮子の兄弟に当たる伯父の道隆・道兼・道長三兄弟(兼家の息子たち)が前後して補佐し政務を執る。皇太子には伯父・冷泉天皇の皇子で従兄の居貞親王(おきさだしんのう、三条天皇)を立てられた。天皇はまだ七歳であり、先帝・花山天皇は出家しておられるので、この立太子も摂政の兼家ら側近が決定している。

元号が、寛和3年4月5日に永延、永延三年八月八日に永祚と改元される。

皇紀1649年=永祚元年(989年)12月20日、兼家が太政大臣宣下を受ける。

皇紀1650年=永祚2年(990年)1月5日、天皇(懐仁親王)が11歳で元服され、1月25日藤原道隆(兼家の長男)の娘で三歳年長の藤原定子(14歳)が女御として入内し、10月5日、中宮となられる。

5月8日、道隆が関白宣下を受け、さらに5月二26日には摂政宣下を受けた。

7月2日、摂政・関白を務めた藤原兼家が死去(61歳)し、長男の道隆が引き続き外戚として摂政・関白を務める。

皇紀1655年= 長徳元年(995年)4月10十日、摂政関白・道隆が病没する。そこで弟である道兼が関白に就くが、彼も間もなく死去する(長徳元年5月8日)。

5月、道隆や道兼の弟の道長に内覧(天皇に奉る文書、天皇が裁可する文書一切を先に見る立場)の宣旨が下される。道長は姉で天皇の生母・詮子の推挙を受け、内覧となって実権を掌握した。道長は後に後一条天皇・後朱雀天皇・後冷泉天皇の外祖父となって、30年以上の長きにわたって朝政を担うことになる。

天皇ご自身は長ずるにつれ、当然のことながら曾祖父の醍醐天皇、祖父の村上天皇のような天皇親政を目指される。

6月19日、道長が内覧から右大臣に転じ、藤氏長者宣下される。

皇紀1656年=長徳2年(996年)4月24日、藤原伊周(これちか、藤原道隆の三男で道長の甥)が人違いであったか、誤って花山法皇に矢を射かけた花山法皇襲撃事件を起こし大宰権帥に左遷され、7月20日、藤原道長が右大臣から左大臣に昇進する。

皇紀1659年= 長保ほ元年(999年)11月1日、藤原道長の長女・藤原彰子が一条天皇に入内する。

長保2年2月25日、関白内大臣・藤原道隆の長女・藤原定子と、先年入内した道隆の弟・道長の長女・藤原彰子をそれぞれ皇后と中宮に立て、初めて「一帝二后」という状況が生じた。

皇紀1671年=寛弘8年(1011年)、天皇はご不例を訴えられ、従前より譲位の意向を内覧(当時)の道長に伝えておられたが慰留されていて、この年5月末頃に、いよいよ重篤となられたので、6月13日、ついに皇太子の居貞親王(三条天皇)に譲位される。

6月19日、出家され、その直後22日、在位25年(皇統譜では26年とある)にして32歳で崩御された。



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