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		<title>PHPオンライン</title>
		<link>https://shuchi.php.co.jp/</link>
		<description>PHP研究所が運営する「悩み、不安、心理」がテーマのWEBメディア。著名人のインタビューや専門家のアドバイスなどから、「無理なく生きる」ヒントを紹介。</description>
		<dc:language>ja</dc:language>
				<copyright>Copyright PHP研究所　All rights reserved.</copyright>
		
				<pubDate>Fri, 14 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
						
				<item>
			<title>もう人間関係で疲弊しない！「いい人」をやめる心の境界線の引き方  下村志保美 (時間×片づけコンサルタント、ファイナンシャル・プランナー、家計アドバイザー)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14830</link>
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			<description><![CDATA[職場や身近な人との付き合いで「疲れる」と感じる原因は、他人に合わせすぎてしまう「いい人」の姿勢にあるのかもしれません。「心の境界線」を引いて自分を守り、人間関係を楽にする方法を解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smilewoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>あまり気が進まないけど、なんとなく参加している集まりがある。「感じ悪い」と思われそうで、自分の都合を後回しにしがち。本当は必要なくても、親切にされると断れない...そうやって疲れをためているあなたに必要なのは、思い切って「いい人」をやめてみること。本記事では、「心の境界線」の引き方を分かりやすく解説。周囲に振り回されるのをやめ、自分を守りながら良好な人間関係を築くためのヒントをお届けします。</p>

<p>※本稿は、下村志保美著『人生が整うノート』（扶桑社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>一緒にいて「疲れる人」と「元気になれる人」</h2>

<p>つきあう相手を、どう選んでいくか。わかりやすいのは、一緒にいて疲れる人か、元気になれるかという視点です。</p>

<p>あなたの周りに、会うとどっと疲れが押し寄せてくるような人はいますか？ 一緒にいて「自分の話を横取りする（もしくは話を聞いていない）」「愚痴ばかり吐き出される」「否定ばっかりされる気がする」と感じる相手とは、なるべく顔を合わせたくないですよね。</p>

<p>一方で、「話しているといろんなアイデアが湧いてくる」「ありのままでいられる」「帰り道に気分が軽くなる」ような人たちとは、大事に絆を深めていきたいもの。エネルギーをもらえるぶん、こちらからも惜しみなくエネルギーを渡したくなります。</p>

<p>疲れる人と元気になれる人、どちらの人と過ごす時間が多いかで、毎日の質がまったく変わってきます。</p>

<p>ただし、気が進まない人間関係をなんでも切り捨てればいいということではありません。ママ友つきあいなど、子どものことを考えると避けられないような場合も当然あります。</p>

<p>そういうときは、「何のための人間関係か」を明確にするといいかもしれません。そもそもママ友とは子どものための人間関係であり、主役は自分ではないですよね。子育ての一環と思えば、向き合い方も変わってくるはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>周囲の目を気にするのは「他人軸」で生きているから</h2>

<p>誰にでも好かれる人、どこに行っても人気者になれる人って憧れますよね。私自身は、人前に出る仕事をしているので「社交的な人」と思われやすいのですが、実はどの場所でもソツなく振る舞えるタイプではありません。仕事なら平気なのですが、初対面の人が集まるパーティーなどは、いつも心細くなってしまいます。</p>

<p>そんな自分をわかっているからこそ、人づきあいでは周りに合わせすぎず、己の器を超えた「いい人」をやらないようにしています。</p>

<p>私の娘は中学・高校時代に、全国各地への遠征がある部活に入っていました。保護者同士の絆も強く、子どもたちがどこかへ行くとなれば、保護者同士で約束して移動することが多かったです。</p>

<p>あるとき、大阪で大会がありました。みんなでスケジュールを合わせて新幹線で移動しよう！ と盛り上がっていたのですが、私はほかのお世話や予定の都合もあって、1人で飛行機で向かうことにしました。</p>

<p>感じが悪い人と思われてしまったら...そう心配しないわけでもなかったのですが、結果的には何の問題もありませんでした。同時に、単独行動をしている保護者の方はほかにもいることに気づきました。</p>

<p>周囲の目を気にして「好かれる人」「いい人」でいようとするのは、他人軸での生き方です。思いきってやめてみると、新しい世界が見えてくるかもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人間関係にも「固定費」がある</h2>

<p>実は人づきあいにも固定費があります。「積極的に参加したいわけではないが、なんとなく続いているつきあい」のことです。</p>

<p>● 特に深い話はしないけど、毎月集まっている友人グループ<br />
● 本当は苦手なのに、距離を置けない職場の人間関係<br />
● SNSでつながっているけど、もう実際には会わない人<br />
● あまり親しくない親戚の集まり<br />
など、思い当たる節はありますか？</p>

<p>これらは、かつては大切な関係だったかもしれません。でも時間が経てば、関係性は変わっていきます。今の自分にとって時間とエネルギーを取るだけの関係であれば、それは重たい固定費です。</p>

<p>私の場合、夫の転勤の都合もあり、何年かに一度は強制的にご近所づきあいが変わってしまっていたのと、過去の人間関係にあまり執着しないほうなので、「ここから一生抜け出せない！」「苦しい！」という悩みは少ないほうかもしれません。それでも、人づきあいの見直しを定期的にするようにしています。</p>

<p>人間関係の固定費を見直すことは、心のスペースをつくることでもあります。連絡の頻度を減らす、LINEグループの通知をオフにする、たまには参加をスキップするなど、適切な距離をとることが大事です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「境界線」は健全に関わり続けるためにある</h2>

<p>あなたは精神的な「境界線」の概念を知っていますか？ 心理学では「バウンダリー」と呼ばれ、自分と他人の間にある境目を指します。</p>

<p>心の境界線がしっかりしている人は、自分と相手の感情を分けて考えられます。一方で境界線が薄い人は、相手の感情と自分の感情が混ざりがちになります。</p>

<p>共感力が高いのは悪いことではありませんが、「できること」と「できないこと」、自己と他者を切り分けることが大切です。</p>

<p>人間関係について悩みを抱える方の話を聞いていると、意外と「身近な親切な人」に悩んでいたりします。たとえば、「同じマンションに住んでいる人が、子ども服のおさがりを譲ってくれる。本当は必要ないけど、断ると申し訳ないので受け取ってしまう」「義実家から野菜が大量に送られてくる。食べきれなくて腐らせてしまい、申し訳ない気持ちになる」などのケースです。</p>

<p>相手の気持ちを重視しすぎて疲弊することは、不健康な状態です。もし断ることが難しいなら、いったんは受け取っていい。ですが、贈り物は受け取った瞬間にその役目は終了しています。善意はありがたく受け取り、ものは処分したっていいのです。</p>

<p>境界線は、相手を拒絶するためではなく、「自分を守りながら、健全に関わり続けるため」にあります。</p>

<p><img alt="［ワーク］人間関係の「固定費」を見直す" height="1200" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804jinseinote02.jpg" width="771" /></p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 14 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[下村志保美 (時間×片づけコンサルタント、ファイナンシャル・プランナー、家計アドバイザー)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>座りっぱなしは喫煙と同じ？産業医が警告する「３大やめとけ」あの行動が健康リスクに！  栗原大智 (総監修) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14783</link>
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			<description><![CDATA[ビジネスパーソンがやりがちな行動で、健康リスクとなる可能性のある3つの「やめておいたほうがいいこと＝やめとけ」を産業医が解説。健康に働き続けるための「3大やっとけ」も紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="長時間の「座りっぱなし」は心身に影響を与えるリスクがあるという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou.jpg" width="1200" /></p>

<p>診察室で医師が患者さんによく語っている「それ、やめといた方がいいですよ」。ストレス等で体調を崩してしまわないために「やらないほうがいいことと」は一体なんでしょうか？産業医のドクターU先生が、働きすぎのビジネスパーソンに向けて警告する「３大やめとけ」、そして心身の健康を保つために、すぐに実行できる「3大やっとけ」を解説します。</p>

<p>※本稿は、栗原大智総監修『＃3大やめとけ』（高橋書店）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「休みの日に仕事の連絡を確認」は&ldquo;やめとけ&rdquo;&rarr;脳が休まらず、燃え尽き症候群・睡眠の質低下に</h2>

<p>ついつい仕事用のメールやチャットを、休日や寝る前にもつい確認してしまう人もいるでしょう。<br />
「ちょっと見るだけ」のつもりでも、仕事の連絡を常に気にしている状態では、脳が十分に休息モードに切り替わりません。<br />
実際、メールやチャットにすぐ返信しなければならないという心理的プレッシャーは、仕事から心理的に切り離すことができず、バーンアウト（燃え尽き症候群）や睡眠の質の低下と関連することが報告されています。</p>

<p>そのため、仕事が終わった後に「仕事のことを考えない時間」を持つことはとても重要です。仕事が終わった後に仕事のことを考えずに過ごす「心理的離脱」は、ストレスからの回復や心身の健康と関連することが示されています。</p>

<p>働き続けるためには、しっかり休むことも仕事の一部です。休みの日や寝る前は仕事の連絡を見ない時間を意識してみてください。スマートフォンの通知をオフにするだけでも、脳は想像以上に休まります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「座りっぱなし」を&ldquo;やめとけ&rdquo;&rarr;病気のリスクの他、気分の落ち込みの原因に</h2>

<p>就労時間が長い日本では、座っている時間も世界的に長いとされています。成人の平均座位時間は約7時間とも報告されており、長時間座り続ける生活が当たり前になっています。こうした状況について、アメリカの非常に有名な医療機関Mayo Clinicの研究者であるJames A. Levineは、「Sitting is the new smoking.（座りすぎは新しい喫煙だ）」という言葉で警鐘を鳴らしています。</p>

<p>座っている状態では下半身の筋肉がほとんど使われないため、血流や代謝が低下しやすくなります。その結果、肥満、糖尿病、心血管疾患などのリスクが高くなると報告されています。また、長時間の座位は身体面だけでなく、気分の落ち込みや幸福感の低下など、メンタル面にも影響する可能性が指摘されています。</p>

<p>近年では「座りすぎ」自体が独立した健康リスクとして注目されており、こまめに立ち上がったり体を動かしたりすることの重要性が指摘されています。でも、仕事や作業に集中していると、気づけば何時間も座りっぱなしということも少なくありません。</p>

<p>可能であれば立って作業する時間を取り入れ、難しい場合でも15～30分に一度は立ち上がって体を動かすことを意識しましょう。つい忘れてしまう場合は、立ち上がるタイミングを知らせてくれるアプリを活用するのも一つの方法です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「社内のストレスやハラスメントの放置」を&ldquo;やめとけ&rdquo;&rarr;頭の中のモヤモヤは毎日「書いて」吐き出す</h2>

<p>仕事にストレスはつきものです。適度な緊張やプレッシャーは集中力を高めたり、成長のきっかけになることもあります。一方で、強すぎたり長く続いたりするストレスは、心身に大きな負担を与えることがあります。</p>

<p>実際、働く人の約7割（68.3％）が仕事や職業生活の中で強い不安や悩み、ストレスを感じているとされています。ストレスを放置するとメンタル不調につながり、休職に至るケースも少なくありません。</p>

<p>そこでおすすめしたいのが「ジャーナリング」です。これは頭の中のモヤモヤを紙やスマートフォンのメモに書き出す方法です。James W.Pennebakerらの研究では、感情的な出来事を15〜20分ほど書き出す作業を数日間行ったところ、気分や健康指標の改善が報告されています。</p>

<p>例えば「今日イラっとしたこと」「なぜ気になったのか」などを短く書くだけでも構いません。感情を言葉にすることで思考が整理され、ストレスを客観的に捉えやすくなります。<br />
まずは1日3分、今日あった出来事をメモに書くところから始めてみましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>産業医が教える&ldquo;3大やっとけ&rdquo;</h2>

<p>■有給休暇を「体調管理」に使う<br />
有給休暇は単なるリフレッシュのためだけの制度ではありません。健康診断で異常を指摘された際の二次受診や通院など、自分の健康を守る時間として活用することも大切です。疲労をためたまま働き続けると、集中力や判断力が低下し、体調不良や事故のリスクも高まります。働き続けるためにも、計画的に休みを取りましょう。</p>

<p>■会議は「立って」やる<br />
長時間座り続ける生活は健康リスクを高めることが知られています。最近では立って行う「スタンディングミーティング」を取り入れる職場も増えています。立った状態の会議は時間が短くなる傾向があり、座りすぎの予防にもつながります。デスクワーク中心の人ほど、体を動かす機会を意識的に作ることが大切です。</p>

<p>■会社以外の居場所を作る<br />
「仕事がすべて」という状態になっている方は少し注意が必要です。仕事だけに生活の軸を置くと、職場でうまくいかないときに精神的な負担が大きくなりがちです。趣味やサークル、地域活動など、仕事以外にも居場所を持つことは心理的な安定につながります。</p>

<p>【答えてくれた先生】<br />
ドクターU<br />
大手不動産企業専属産業医および中小企業の顧問医・嘱託産業医として首都圏で活動<br />
※所属は2026年4月現在</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 14 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[栗原大智 (総監修) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>もっと寝たいのに...「朝早く目覚めてしまう」睡眠の悩みを解決するには?  保坂隆（精神科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12371</link>
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			<description><![CDATA[朝早く目覚めてしまう「早朝覚醒」を解決するには？ 精神科医の保坂隆氏が解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="早朝覚醒" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_middleMan.jpg" width="1200" /></p>

<p>眠るのに時間がかかる、深夜や早朝に起きてしまう、熟睡ができない...。60歳以上の3人に1人が「不眠に悩む」といわれ、睡眠のストレスを抱えるシニアが増えています。本稿では、書籍『精神科医が教える 毎日がスッキリする「老後の快眠術」』より、&quot;早朝覚醒&quot;を改善する方法についてご紹介します。</p>

<p>※本稿は、保坂隆著『精神科医が教える 毎日がスッキリする「老後の快眠術」』（PHP文庫）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「長く眠るにもパワーが必要」 体力の衰え、脳の衰え</h2>

<p>寝不足を抱えながらも、仕事に励むのが働き盛りの時代だとすると、そろそろ定年が視野に入る中高年期になれば、睡眠自体もだんだん変わってきます。脳の機能が弱まるとともに、「覚醒」も「睡眠」も長時間続けるのが難しくなって、早寝早起きの習慣が崩れがちになるのです。</p>

<p>こんな声を聞きます。</p>

<p>「長時間起きているのがつらくて夜は早い時間に眠くなるけれど、早めに寝ても今度は眠る力が弱いので、朝早く目覚めてしまうから困る」</p>

<p>よく「長く眠るには体力が必要」などといわれますが、たしかに若い頃のようにぶっ続けで長時間寝るためには、それなりのパワーが必要なのでしょう。</p>

<p>そして、「早く眠くなっても長時間眠ることができない」ケースでは、必然的に早寝早起きのサイクルがつくられるようになります。しかし、これを「年をとったから早起きになる」という定説で片づけるのは気が早すぎますね。</p>

<p>こうした中高年の早寝早起きの習慣は、日中の疲労や過度の運動が影響しているわけではなく、脳の衰えによるもの。それならば、ここで睡眠サイクルをしっかり見直して睡眠の質を高めれば、高齢になってもよい睡眠習慣はキープできるはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>早朝の目覚めは、加齢で「体内時計のサイクル」が早まるから</h2>

<p>高齢の人に多い「早朝覚醒」や、夜中に何度も起きてしまう「中途覚醒」は、体内時計のリズムの乱れによって引き起こされます。</p>

<p>高齢になると、以前より時間に余裕ができるとともに、日中の活動量がぐんと減ってしまい、メリハリのない生活になりがちです。これが早朝覚醒や中途覚醒の増えるもとなのですが、目が覚めるたびに「今日も早く目が覚めた」「また夜中に起きてしまった」と、いちいち気にするのは逆効果です。</p>

<p>一番いいのは、若いときより睡眠量が減るのは&quot;自然なこと&quot;だと考えて、大らかに受け止めることでしょう。</p>

<p>もし睡眠時間が少なくなっても、「起きている時間が増えてラッキー」というふうに考えられたら、不眠に対する不安もぐっと軽くなるでしょう。ただ、そうはいっても、60歳以上の三人に一人が不眠に悩んでいるという報告もありますから、やはり適切なケアは必要ですね。</p>

<p>高齢者が不眠を感じる大きな原因は、どんなに眠っても&quot;充足感&quot;が得られないからといわれています。</p>

<p>睡眠中の熟睡度を比較してみると、若い世代では就寝中に深く眠る時間の割合が4割ほどなのに対して、高齢者では1割にも満たないので、眠っている間に深い睡眠になっていないとわかります。</p>

<p>高齢者の睡眠の悩みには、なかなか寝つけない「入眠障害」やぐっすり眠れない「熟眠障害」、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」や早朝に目が覚める「早朝覚醒」などがありますが、どれも共通しているのは「熟睡感のなさ」と「眠りの浅さ」です。</p>

<p>とくに高齢だと朝早く目覚めてしまって悩む人が多いのですが、これも熟睡できず、眠りが浅いために起こること。</p>

<p>ところが、早起きには一般に健康的なイメージがあることから、「年寄りは朝が早い」というのをプラスに捉える人がほとんどです。そのため、なかには「早起きは三文の徳といいますし、いいことですね」などと言われて、逆にため息をつく人も少なくないでしょう。</p>

<p>もちろん早く起きて、その後も快適に一日を過ごせるならまったく問題ないのですが、一日中気分がスッキリしないままの状態が続くとしたら、とても健康的とはいえません。</p>

<p>実は、この「早朝覚醒」は、人間の体内時計に関係しています。生理学上、人間の体内時計は24時間よりも少し長めに設定されているのですが、このサイクルが加齢によって年々早くなり、24時間より短くなっていくと、自然と朝早く目が覚めることになります。</p>

<p>もちろん、体内時計の変化は生理的なものですが、体内時計を正常に戻すように努力することも大事です。</p>

<p>そのために有効なのは、光をうまくコントロールすること。これが体内時計の正常化には効果的です。体内時計は2500ルクス以上の強い光に反応する特徴がありますから、これを利用するといいでしょう。遮光カーテンなどで部屋を暗くして、とにかく強い光を見ないことです。</p>

<p>反対に眠気が増す夕方になったら、今度は光をしっかり取り込んで、部屋をできるだけ明るくします。夕方、強い光を浴びて体内時計を後ろにずらすことができれば、睡眠サイクルを修正して正常な状態に近づけられます。この方法では、目から入る光を意識的にコントロールすることが最大のポイントです。</p>

<p>工夫を凝らしながらこの方法を続ければ、早朝覚醒の改善にきっと役立つはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_middleMan.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 14 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[保坂隆（精神科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>イライラ、モヤモヤ、不安...臨床心理士が勧める「こころの汚れ」の落とし方  佐瀬りさ（臨床心理士）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14796</link>
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			<description><![CDATA[生活する中で溜まってしまうイライラ・モヤモヤなどを解消する方法とは？臨床心理士の佐瀬りささんが解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="佐瀬りさ著『こころの｢安全基地｣のつくりかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_thinkingwoman_2.jpg" width="1200" /></p>

<p>「毎日なんとなくしんどい」「布団の中にいるのに疲れていて、仕事に行きたくない」――そんな感情をそっと心にしまい、「まだ私は大丈夫」と言い聞かせながら日々を過ごしていませんか。</p>

<p>そうした悩みを抱える人たちに長年寄り添い続けている、臨床心理士・公認心理師の佐瀬りささん。本稿では、佐瀬さんが勧めるイライラやモヤモヤなどを手放すコツについて紹介します。</p>

<p>※本稿は、佐瀬りさ著『こころの｢安全基地｣のつくりかた』(大和出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>こびりついてしまった「こころの汚れ」を落としてあげる</h2>

<p>こころのセルフケアの最初のステップは「落とす」です。スキンケアが、はじめに汚れを落とすことから始まるように、こころもまずは、「落とす」からスタートします。</p>

<p>ところで、こころの汚れとはなんでしょうか？</p>

<p>それは「受け止められず、こころに残っている不快な感情」のことです。イライラ、モヤモヤ、不安、心配、怒り、悲しみ、嫌悪、悔しさ、嫉妬、絶望など、自分が「嫌だな」「つらいな」と感じる気持ちが、こころの汚れです。</p>

<p>多くの感情は、時間とともに自然に流れていきますが、うまく流れていかずに残っているとき、それがこころの汚れとして積み重なっていきます。こころにこびりついたまま、夜になっても、次の日になっても残っている「こころの汚れ」は、「続く」「繰り返す」こころの未病へとつながっていきます。</p>

<p>また、感情だけでなく、胸や喉が詰まる感じや、肩の緊張や全身の重さといった身体の感覚が、不快な感情が残っていることを教えてくれていることもあります。「なんであんなことしちゃったんだろう」「どう思われただろう」と何度も考えたり、同じ場面を繰り返し思い出しているような、思考のぐるぐるも、不快な感情が残っているサインです。</p>

<p>1日の終わりに、そんな「こころにこびりついてしまった汚れ」を落としてあげる。それが、この最初のステップです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「汚れないように」は可能性を狭めるので注意</h2>

<p>もしかすると、毎日汚れを落とすより、「そもそも、不快な感情が起こらないように生きたほうがいいのでは？」と思う方もいるかもしれません。とくに、不快な感情が「続く」「繰り返す」傾向がある場合は、嫌な気持ちになること自体を避けたいと思うのは自然なことです。けれど、不快にならないように生きようとすることは、さまざまな可能性や、「生きる」ことそのものを小さくしてしまいます。</p>

<p>砂場で遊ぶ子どもを想像してみてください。「楽しんで遊んでね。でも、汚れちゃダメよ」と言われたらどうでしょう。きっと、思いきり遊ぶことはできませんよね。</p>

<p>生きることも同じです。新しい経験をすれば、思いがけないことが起こり、感情が揺れるのは自然なこと。不快な感情は、外の世界と関わり、人とコミュニケーションをしているからこそ起こってくる、思いっきり生きている証でもあるのです。</p>

<p>これまで、不快な感情を「未熟だから感じるもの」「我慢するもの」「爆発してしまうもの」と、厄介者扱いしてきたかもしれません。確かに、不快な感情が「続く」「繰り返す」のはつらいことですが、その気持ちは「落とす」ことができ、次第に落ち着けるとわかっていれば、それほど怖いものではなくなっていきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ワーク1「快の時間、不快な時間を感じてみる」</h2>

<p><img alt="佐瀬りさ著『こころの｢安全基地｣のつくりかた』" height="1714" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260729kokoronoanzenkichinotsukurikata01.jpg" width="1200" /><br />
※イラスト：楠わと</p>

<p>こころの汚れを落とすためには、まず、それに気づくことが大切です。朝晩の洗顔のタイミングに合わせると、自然と習慣化しやすくなります。そこで、洗顔をするときに、こころにもそっと意識を向けて、「今日はどんな気持ちが残っているかな？」と感じてみましょう。</p>

<p>たとえば晩の洗顔の場合、今日1日を、朝から振り返りながら、快の時間（心地よさを感じていた時間）、不快な時間（心地よさを感じられなかった時間）がどれくらいあったかを、感じてみることが、最初のワークです。</p>

<p>はじめはどの時間が快で、どの時間が不快だったのか、「よくわからない」「あまり感じない」と思われるかもしれませんが、意識をしていくことで次第に感じられるようになります。「こころの汚れ落としフローチャート」に沿って、落とすワークを進めていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ワーク2「イメージで落としてみる」</h2>

<p>1日の約8割を「快」で過ごせた日や、8割に満たなくても、不快な感情が「続いたり」「繰り返されたり」していないときは、落とすワークをせずに寝てしまっても大丈夫です。それは、睡眠には、こころや身体を回復させるだけでなく、感情を整理してくれる働きもあるからです。</p>

<p>「快」の時間が8割に満たず、不快な感情が残っていると感じるときは、ワーク2をやってみましょう。ワーク2は、イメージを使って不快な感情を手放すワークです。無理に消そうとするのではなく、やったらどうなるかを少しずつ楽しみながら、気持ちや身体の変化をゆっくりと感じてみてください。</p>

<p>慣れてきたら、リスト以外のあなたにぴったりのイメージを探して、書き足してみるのもおすすめです。少しでも軽くなったら、ここで終えて大丈夫です。まだ不快な感情が残っているのを感じたら、ワーク3に取り組んでみましょう。</p>

<p>&lt;リスト：イメージで不快を手放す&gt;</p>

<p>・洗顔の泡やオイルと一緒に流す</p>

<p>・風船につけて空へ飛ばす</p>

<p>・棚にそっと置く</p>

<p>・ゴミ箱アイコンにドラッグ&amp;ドロップする</p>

<p>・ベッドに寝かせて休ませる</p>

<p>・「今日はここまで」の箱に入れる</p>

<p>・小さく丸めてポイッとする</p>

<p>・ゲームの敵のように倒す</p>

<p>・燃やして灰にする</p>

<p>・ロケットに乗せて打ち上げる</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ワーク3「書いて落とす」</h2>

<p><img alt="佐瀬りさ著『こころの｢安全基地｣のつくりかた』" height="1714" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260729kokoronoanzenkichinotsukurikata02.jpg" width="1200" /><br />
※イラスト：楠わと</p>

<p>ここまでのワークでも不快な感情が落ちなかったときは、ワーク3に取り組んでみましょう。これは①から④へと進んでいきますが、不快な気持ちが軽くなったと感じたら、途中でもこのワークは終わりにしてOKです。</p>

<p>①そのまま書き出す</p>

<p>こころに残っている出来事や気持ちを、ありのままに書き出します。ここでは、自分のこころの中をできるだけ、そのままに書き出すようにしてください。</p>

<p>きれいに書こうとしなくて大丈夫。筋を通さなくても大丈夫。書いていく中で見えてくるのは、あなたの中の「赤ちゃん」の気持ち（湧きあがる感情や「こうしたい」という気持ち）です。</p>

<p>嫌だったことや、つらかった気持ち、「こんなふうに感じてはいけない」と思っていた気持ちなど、どんなものでもかまいません。あまり頭で整理しようとせず、感じたままを書いていくのがポイントです。書いてみて、不快な気持ちが軽くなったり、スッキリしたらここで終わりでOKです。</p>

<p>②寄り添う言葉を書く</p>

<p>書くだけでは軽くならないときは、別の色のペンに持ち替えて、①で書いた内容に、寄り添う言葉を書き添えてみてください。</p>

<p>「そんな気持ちになるよね」</p>

<p>「そう思って当然だよ」</p>

<p>「よく頑張ったね」</p>

<p>こんなふうに、親友や大切な人に声をかけるような言葉を書いてみましょう。ここで書き添える言葉は、あなたの中の「お母さん」の言葉（自分の中にある「こうしたい」という欲求と「こうあるべき」という社会的な基準の間でバランスを取る存在＝お母さん）です。ここではあなたの中の「お母さん」が、あなたの中の「赤ちゃん」に、そっと寄り添っていきます。</p>

<p>言葉を書こうとすると、批判する考えや自分を責める気持ち、また一般的な「正しさ」の声が浮かんでくることもあるかもしれませんが、それはあなたの中の「おばあちゃん」の声（「こうあるべき」という社会的な基準）です。ここでは、それをいったん横に置いて、まずは「赤ちゃん」に寄り添うことを大切にしてみてください。少しでも軽くなったらここで終えて大丈夫です。</p>

<p>③本当はどうだったらよかったかを書く</p>

<p>①②で変化を感じられないときは、「本当はどうだったらよかった？」と問いかけてみましょう。答えは、現実的なことではなくても大丈夫です。子どものような願いでも、魔法のような願いでもかまいません。こころに残っている出来事が、本当はどうだったら残らずにすんだのか――思いつくままに書き出してみてください。</p>

<p>ここでは赤ちゃんの声やお母さんの声、おばあちゃんの声が自然と混ざりながら出てくるかもしれませんが、それで大丈夫です。どの声も否定せず、出てくるものをそのまま、書きとめてみてください。</p>

<p>書くだけで少しスッキリすることもあります。その場合はここでやめてもOKです。まだ気持ちが「落とせていない」と感じたら、最後のステップに進んでみてください。</p>

<p>④変えられることと変えられないことを分ける</p>

<p>③で書いた内容を、「自分で変えられること」と、「変えられないこと」に分けてみましょう。変えられないものには二重線を引きます。「どうせ線を引くなら、最初から現実的なことだけ書けばいいのでは？」と思われるかもしれませんが、そうではありません。</p>

<p>まずは、どんな願いもジャッジせずに出し切ること。それが、「赤ちゃんの声」をしっかり受け取ることにつながります。出してあげることで、気持ちは少しずつ静まっていきます。</p>

<p>最後に残った「変えられること」の中から、「次はこうしてみよう」と思えるものを1つだけ選んでみてください。それが「こころのお守り」です。お守りは、「これがあるから大丈夫」と感じられるもの。こころにもそれがあることで、少し安心して次に進むことができます。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 13 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[佐瀬りさ（臨床心理士）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「なぜ私はあの一言でキレたのか？」 感情の爆発を防ぐ、1日数分の書くワーク  三凛さとし（ライフコーチ）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14760</link>
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			<description><![CDATA[つい感情的になってしまう瞬間は誰にでもある。ライフコーチの三凛さとしさんが、感情トリガーを知って生きやすくなるためのワークを教えてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感情トリガーを知る" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_writingwoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>何気ないことでイライラしてしまう、小さなことが不安で仕方がない&hellip;。こうしたネガティブな感情には、トリガーが隠されているとライフコーチの三凛さとしさんはいいます。「書くワーク」によって不安・怒り・悲しみの3つの感情を味方につける方法をまとめた一冊『こころの毒出しノート』より、感情トリガーを知るためのワークを紹介します。</p>

<p>※本稿は三凛さとし著『こころの毒出しノート』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>あなたの心には「地雷」が埋まっている</h2>

<p>今日は、あなたの心にある「感情トリガー」の地図を作っていきます。</p>

<p>感情トリガーとは、あなたの感情を自動的に爆発させる「スイッチ」のことです。</p>

<p>人間は誰しも、理性とは関係なく、ある特定の刺激に対して反射的に反応してしまうプログラムを持っています。</p>

<p>たとえば、こんな経験はありませんか？</p>

<p>普段は温厚なのに、パソコンの動作が遅いときだけは異常にイライラしてマウスを投げたくなる。</p>

<p>誰かに「おはよう」と挨拶あいさつして返事がないと、それだけで１日中「嫌われたかも」と落ち込んでしまう。</p>

<p>SNSで特定の話題（政治、ジェンダー、成功自慢など）を見ると、心拍数が上がって怒りを感じる。</p>

<p>これらがすべて「トリガー」です。</p>

<p>何がトリガーになるかは、その人の過去の経験や、大切にしている価値観によって千差万別です。</p>

<p>Ａさんは「時間にルーズな人」を見ると激怒しますが、「言葉遣いが悪い人」のことは笑って許せます。逆にＢさんは、「時間は多少遅れても気にしない」けれど、「挨拶がない人」を見ると人間性を疑うほど軽蔑けいべつします。</p>

<p>どちらが正しい、間違っているという話ではありません。ただ、「自分にはこういう地雷があるんだな」と知っておくこと。これが、感情に振り回されないための防衛策になります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「予報」があれば、傘を用意できる</h2>

<p>自分のトリガーを知らないと、私たちは無防備なまま地雷原を歩くことになります。いつ爆発するか分からないので、常にビクビクするか、爆発してから「なんであんなに怒っちゃったんだろう」と自己嫌悪に陥るかのどちらかです。</p>

<p>しかし、自分のトリガーを知っていれば、それは「天気予報」になります。</p>

<p>あ、今日は午後からＡ部長との会議だ。Ａ部長はいつも結論を急かすから、私の「焦りトリガー」が発動する確率が80％だな。</p>

<p>今夜はSNSを見ないほうがいいな。週末でみんなが楽しそうな投稿をしていると、私の「孤独トリガー」が押されてしまうから。</p>

<p>そうやって事前に予測ができれば、心の傘を用意できます。</p>

<p>Ａ部長には先に結論から話すメモを用意しておこう。</p>

<p>今夜はスマホを機内モードにして、好きな映画に没頭しよう。</p>

<p>トリガーに触れた瞬間も、メタ認知が働きます。</p>

<p>おっと、今イラッとしたぞ。これは相手が悪いんじゃなくて、私の「無視されたくないトリガー」が反応しただけだ。深呼吸、深呼吸。</p>

<p>私の場合、「効率が悪くて時間がかかること」が強力なイライラトリガーでした。かつては、チームメンバーの作業が遅かったり、レジの行列が進まなかったりすると、露骨に不機嫌になっていました。</p>

<p>しかし、これを自分のトリガーだと認識してからは、「あ、今自分の『効率重視システム』がエラーを起こしているな」と客観的に見られるようになりました。</p>

<p>「相手には相手のペースがある。私のルールを押し付けても誰も幸せにならない」と一呼吸置くことができるようになり、無駄な衝突が激減しました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>感情トリガーの具体例</h2>

<p>あなたの地雷を見つけるヒントとして、よくあるトリガーの例を挙げてみます。読んでみて、心がざわつくものがあれば、それがあなたのトリガーかもしれません。</p>

<p>無視トリガー：挨拶を返さない、メールの返信が遅い、既読スルーされる</p>

<p>否定トリガー：「でも」「だって」と言い返される、アドバイスを拒否される</p>

<p>無能扱いトリガー：細かく指示される（信用されていない気がする）、上から目線で説明される</p>

<p>不公平トリガー：真面目にやっている自分が損をする、ラクをしている人が評価される</p>

<p>音／感覚トリガー：大きな咀嚼そしゃく音、貧乏ゆすり、満員電車の密着感</p>

<p>SNSトリガー：友人の結婚報告、起業家の成功自慢、極端な正義感を振りかざす投稿</p>

<p>親トリガー：「いつ結婚するの？」「もっとちゃんとしなさい」という親の小言</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「あるある！」と思うものが１つや２つ、あったのではないでしょうか。</p>

<p>今日は、それをリストアップして「取扱注意リスト」を作りましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>感情トリガーリストを作るワーク</h2>

<p>今日は、あなたの心を乱す「定番のパターン」を見つけてみましょう。</p>

<p>１つだけでなく、思いつく限り書き出してみるのがポイントです。これを書き出しておくだけで、次にその場面に出くわしたとき、不思議と冷静でいられる自分に気づくはずです。</p>

<p>(0)1分・ズボラ瞑想<br />
目を閉じて鼻呼吸をします。</p>

<p>(1)回想する<br />
最近、心が大きく揺れた（イラッとした、モヤッとした、落ち込んだ）瞬間を思い出します。何がきっかけ（トリガー）でしたか？</p>

<p>(2)リストアップ<br />
「トリガー（きっかけ）」と、そのときの「感情」をセットで書き出します。</p>

<p>書き出したリストを眺めてください。それは、あなたの心の「警備システム」がどこに設置されているかを示す地図です。トリガーがあること自体は悪いことではありません。「ここを守りたいんだな、私」と認めてあげるだけで十分です。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 13 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[三凛さとし（ライフコーチ）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『虐幸のくるちゃん』くるみは母親から離れられるのか？作者が語る親子の「癒着と自立」  木陰ひな田(漫画家)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14734</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014734</guid>
			<description><![CDATA[『虐幸のくるちゃん』の作者、木陰ひな田さんインタビュー第4回。母親の機嫌をとり、期待に応えようとしてきた少女・くるみは、物語の中でどのように変化していくのか？物語の行く先について語っていただきました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan24.jpg" /></p>

<p>母親の機嫌をとり、期待に応えようとしてきた少女・くるみは、成長する中で少しずつ「自分の人生」を意識し始める──。</p>

<p>漫画『虐幸のくるちゃん』(木陰ひな田／講談社)では、親から離れることの難しさや、長年続いた親子関係を変えていく過程が丁寧に描かれています。</p>

<p>くるみはこの先、母親との関係とどう向き合っていくのか。作者・木陰ひな田さんに、現在のくるみの心境や物語の展開について伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>思い入れがある意外なエピソード</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan14.jpg" /></p>

<p>──ここまでさまざまなエピソードがありましたが、木陰さんご自身が特に思い入れのあるシーンはありますか。</p>

<p>【木陰】 実は、恋愛的な要素を描くのが結構好きなんです。</p>

<p>だから、塚本くんがくるみを呼び止めてくれたシーンは、尋常じゃないくらい力が入りましたね。</p>

<p>──それは意外です。塚本くん、かっこいいですよね！</p>

<p>【木陰】 そうですね（笑）。少女漫画だったら完全にヒーロータイプだなと思いつつ、「いやいや、青年漫画だし、そういう話じゃない」って。担当さんにも修正してもらいながら、なんとか描いていました。</p>

<p>──塚本くんの再登場はありますか？</p>

<p>【木陰】させたいという気持ちは強いです（笑）。</p>

<p>──くるちゃんの同級生といえば、美蕾ちゃんも印象的でした。この作品において、美蕾ちゃんはどんな存在なんでしょうか。</p>

<p>【木陰】 鏡というか、もう一つの可能性のくるみ、別のパラレルワールドのくるみみたいな存在として描きたいと思っていました。</p>

<p>自分と同じような経験をした人の言葉じゃないと、「そうかもしれない」と腑に落ちないことってあると思うんです。</p>

<p>たぶん、第1話や第2話の頃のくるみに、のんちゃんが何か言っても響かなかったと思うんですよね。</p>

<p>でも美蕾ちゃんは、親から虐待を受けていて、くるみも「同じものを抱えている」という感覚がある。だから、その子の言葉や反応はすごく心に残るんだと思います。</p>

<p>もちろん、それだけですぐ人生が変わるわけではないですけど、じわじわ効いてくる薬みたいな存在になればいいなと思って登場してもらいました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>母と娘の物語の行く先は？</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan19.jpg" /></p>

<p>──現在、くるちゃんが大学生になるところまで読ませていただきました。中学生の頃と比べると、くるちゃん自身に少しずつ変化が見られるように感じます。</p>

<p>たとえば以前は「お母さんを幸せにしてくれる人と結婚したい」と考えていた一方で、大学生になった今は「今同じことを思おうとすると吐きそうになる」という心境の変化も描かれています。現在くるちゃんは、どのような段階にいるのでしょうか。</p>

<p>【木陰】大学生くらいになると、親に守られるところから一歩出て、自立が少し見えてくる段階なのかなと思っています。</p>

<p>少しずつ、お母さんの人生じゃなくて自分の人生を歩むための気づきを得始めている。でも、まだ全部は気づききれないからこそ痛みも感じている。そういう段階なのかなと思いながら描いています。</p>

<p>気づきそうで、まだ気づききれない。その途中なんだと思っていますね。</p>

<p>──この先、くるみちゃんとお母さんの関係は、より健全な方向へ向かっていくと考えていいのでしょうか。</p>

<p>【木陰】「健全」という言葉には私自身の価値観も入ってしまうので何とも言えないんですけど、私の中で思う健全な方向には向かってほしいという気持ちはあります。</p>

<p>まず、気づけている時点で少し健全になっているのかなという気もしていて。そのあたりは物語のターニングポイントでもあるので、担当さんとも相談しながら考えているところですね。</p>

<p>例えが変かもしれないですけど、さなぎが蝶になる瞬間の痛みみたいな感覚で描いています。</p>

<p>──ここまで親子の関係が密だと、ここから距離を取ること自体が、とても大変そうだなと感じます。</p>

<p>【木陰】 そうですね。母子の共依存というか、癒着が強いので、第三者から見たら「なんで離れないの？」とか「離れればいいじゃん」と簡単に言えると思うんです。</p>

<p>私も第三者だったらそう思うかもしれないですけど、渦中にいると離れるのが本当に難しいんですよね。</p>

<p>その難しさを漫画でどう描けば伝わるのかは、今も考えながら描いているところです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>明るい漫画ではないけれど読んでほしい</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan21.jpg" /></p>

<p>──最後に、読者の方や、これから手に取る方へメッセージをお願いします。</p>

<p>【木陰】 明るい漫画ではないですけど、それでも読んでほしいという気持ちが一番です。</p>

<p>好き嫌いが分かれる作品だという自覚はあります。でも、初連載とは思えないくらい心血を注いだ作品でもあるので、その熱量を受け取ってもらえたらうれしいです。</p>

<p>──今すごく話題になっていますし、個人的には実写映画化なんかもあるんじゃないかと思っています。</p>

<p>【木陰】 そうなったら、精いっぱいやった甲斐があったなと思えますね。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 13 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[木陰ひな田(漫画家)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜ「いい子」が盗撮に走るのか？ 努力ゼロで達成感を得る「コスパの罠」  斉藤章佳(精神保健福祉士･社会福祉士)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14776</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014776</guid>
			<description><![CDATA[まじめで成績がいい｢普通の子｣が、なぜ盗撮をしてしまうのか？それはスマホで手軽に成功体験が得られ、｢コスパが良い｣と勘違いしてしまうからです。誰でも加害者になりえる現代のリアルな問題を解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="教室" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_classroomLIG.jpg" width="1200" /></p>

<p>盗撮で捕まるのは非行少年ではなく、実は｢成績優秀な子｣でした。勉強と違い努力ゼロで達成感が得られる｢コスパの良さ｣の罠とは？ 斉藤章佳氏の著書『校内盗撮』にて、現代っ子の歪んだ心理をわかりやすく解説しています。今回は、そんな興味深い研究結果を同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、斉藤章佳著『校内盗撮』(集英社インターナショナル)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>盗撮を｢コスパがいい｣と思う心理</h2>

<p>性加害少年たちにとって、盗撮の魅力はその｢手軽さ｣です。『NHKスペシャル』の番組取材では、高校生の頃に加害を始めた19歳の少年が次のような主旨の発言をしていました。</p>

<p>｢部活で結果を残したり、学校のテストでいい点数を取ったりするのは、努力が必要だし、それってどれもつらいんですよ。でも盗撮って、努力なんていらないんです。ただ(女性の)後ろについていって、カメラを起動して、録画ボタンを押して、スマホをスカートの中に差し込めば、それでオッケー。簡単なんです｣</p>

<p>少年は盗撮を、努力が不要でスリルを味わえる｢アトラクション感覚｣で行っている、と表現していました。依存症が進行するプロセスとして、①報酬の即時性、②アクセスのしやすさ、③自己効力感の肯定的変化の3点があげられますが、彼の発言もまさにこれに当てはまっています。</p>

<p>現代の若者は、費やした時間や労力に対する満足度、タイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)を非常に重視する傾向にあります。動画を倍速で視聴する、本を読まずに要約サイトで内容を把握する&hellip;&hellip;無駄を省いて効率良くリターンを得ることを是とする価値観は、若い世代に支持されています。彼らにとって、さしたる労力をかけずに優越感や達成感を手に入れられる盗撮は、文字どおりローリスク＆ハイリターンな犯罪でありタイパとコスパが良く見えてしまうのでしょう。</p>

<p>本来、確かな達成感は努力の積み重ねの末に得られるものです。しかし、彼らにとって盗撮は、最短ルートで自分を強者に仕立て上げる、まやかしの成功体験となっているのです。</p>

<p>大人からみれば合理性を重んじるはずの若者が、ともすれば社会的な死を招く性加害を、なぜ｢タイパとコスパがいい｣と誤認するのか。この論理破綻こそが、性加害者が抱える認知の歪みなのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>7割が普通家庭。｢いい子｣が陥る盗撮の闇</h2>

<p>かつての非行少年といえば、家庭環境に恵まれず、ケンカや万引きを繰り返し、暴走行為をするといった固定観念がありました。しかし、盗撮などの性加害を繰り返す｢性非行少年｣たちは、学校生活にうまく適応している、いわゆる｢いい子｣が大半を占めています。</p>

<p>この傾向はクリニックのデータでも明らかです。性加害の問題で受診した286名の少年のうち、76％は不登校の経験がなく、87％には万引きなどの非行歴がありませんでした。さらに、身体的虐待やネグレクトといった明らかな機能不全を抱える家庭で育ったケースは3割ほど。つまり、7割近くの少年はごく標準的な家庭環境で育っていました。ASD、ADHDを発症しているケースは全体の約4割を占めているものの、約半数はこれといった特性はみられませんでした。(図3 -3、3 -4、3 -5、3 -6)</p>

<p><img alt="クリニックのデータ　グラフ" height="1808" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260728SaitouAkiyoshi02.jpg" width="1200" /></p>

<p>京都少年鑑別所の調査結果でも、性加害少年は他の非行少年に比べて知能指数が高く、成績も優秀で、学歴が高い傾向にあることが指摘されています。</p>

<p>一見すると、どこにでもいる普通の少年が、なぜ重大な性加害に及ぶのか。そこには大人からは見えない、現代の闇があるのではないか。そう考える方もいらっしゃるでしょう。</p>

<p>しかし、少なくともクリニックにやってくる少年たちを私が見る限り、彼らには｢闇｣を感じられませんでした。どこにでもいる純朴そうな子がほとんどで、多くの場合は、好奇心や友達同士の悪ふざけがエスカレートし、本人たちもそれを｢性暴力｣という意識のないまま暴走し、たどり着いた先が性加害でした。</p>

<p>『NHKスペシャル』の番組で少年が述べているように、勉強やスポーツなどで評価されるためには相応の努力が求められます。しかし、スマホをわずか数秒間タップするだけで｢達成感｣｢優越感｣を得られる盗撮は、少年たちにとって非常にタイパ＆コスパのいい刺激になっています。</p>

<p>校内盗撮をする少年たちは、｢デジタル時代が生んだモンスター｣ではありません。彼らは、性的同意や、プライベートパーツの概念、身体の権利、社会のルールを、学ぶ機会を持たないまま成長し、ふとしたきっかけで一線を越えてしまった｢どこにでもいる子どもたち｣です。</p>

<p>かつて｢良い子 悪い子 普通の子｣という言葉がありましたが、盗撮などの性暴力については、どの子でも加害者になりえる側面があります。私たち大人も、｢親の言うことを聞くいい子なら、性加害なんてしないから大丈夫｣といった安心感や、｢盗撮なんて一部の非行少年だけがやること｣といった先入観を捨てることが重要です。また、いざ問題が起きた際、子どもが抱くいびつな優越感や相手を｢モノ｣として扱う認知の歪みをいち早く発見し、問題を曖昧にせず介入、そして子どもを治療教育プログラムへスムーズにつなげることが、被害者も加害者も出さない社会への第一歩になります。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_classroomLIG.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 12 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[斉藤章佳(精神保健福祉士･社会福祉士)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜまた買ってしまうのか？衝動買いを誘う「損失回避バイアス」の罠  下村志保美 (時間×片づけコンサルタント、ファイナンシャル・プランナー、家計アドバイザー)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14820</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014820</guid>
			<description><![CDATA[つい衝動買いしてしまい、お金が貯まらない理由に「損失回避バイアス」や、ストレスによる「感情買い」があります。負のループを脱し、自分軸でお金と向き合うための心理的アプローチを解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="お金を貯められる体質になるには「自分軸」が必要だという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_wallet.jpg" width="1200" /></p>

<p>気がついたらお金が減っていて、何に使ったか思い出せない。100円ショップやセールで衝動買いしてしまい、あとになって「なんで買ったんだろう」と後悔する――そんな経験はないでしょうか？「つい買ってしまう」行動を繰り返していると、いくら収入があってもお金は貯まりません。<br />
本記事では、衝動買いをやめられない心理的メカニズムと、負のループから抜け出して「自分軸」でお金を貯めるためのヒントをわかりやすく解説します。</p>

<p>※本稿は、下村志保美著『人生が整うノート』（扶桑社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>お金が貯まらないのは収入の問題じゃない</h2>

<p>「もっと収入が増えたら、お金が貯まるんですけどね」<br />
お部屋を一緒に片づけながら、お客様とそんな話になることもあります。<br />
しかしこれは「もっと収納が広ければ片づくのに」という思考と同じ。こんなマインドのままだと、収入がアップしたとしても、根本的な解決ではないので、お金は貯まらないでしょう。</p>

<p>お金が貯まらないのも「選択」の問題です。<br />
お金を何に使うかを、同時にお金を何に使わないかを決めていない。そんな状態を続けていても、お金は貯まりません。</p>

<p>「とにかく節約しよう、ただ貯めよう」と行動するのも逆効果です。何のために節約を頑張って貯めるのかが決まっていなければ、長期的には続きません。<br />
捨てられない性格なのに、さらに新しいものを買ってしまって、ものが増える一方の人がいますが、その人は「入り口が開きっぱなしの状態」。貯まらない人は逆に「お金の出口が開きっぱなしの状態」といえます。</p>

<p>お金を貯めるには「自分軸」が必要です。目先の節約術やセールで得した気分になるのではなく、自分なりのゴールを決めて、そのために逆算して動かなくてはいけません。<br />
ぜひ、お金とのつきあい方を見直していきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>あとで振り返ったとき、「なんで買ったんだっけ？」</h2>

<p>人間には損失回避バイアスという心の動きがあります。「少しでもお得なものを逃したくない」「自分だけは損をしたくない」というような状態を示すものです。</p>

<p>たとえば、100円ショップでの買い物。商品がどれも100円だから、安くてお得なイメージがありますよね。しかしふらっと100円ショップに行って、お目当ての商品を1個だけ買って帰る人って、案外少ないのではないでしょうか？「ゴミ袋を買おうかな」と思って入ったとしても、棚を見ているうちに「SNSでバズっていた商品だ」とか「季節の新商品、可愛いかも」など、なんとなく欲しい商品がカゴに溜まっていき、気づけばお会計では1000円超え...なんていうのは、よくある光景です。</p>

<p>この消費行動の裏には、「これが買いたい」ではなく「これなら買える」という感情があります。逆に言えば、「感情」で買っているけど、「本当に必要としているか」の事実が入っていません。なので、あとで振り返ったとき、「なんで買ったんだっけ？」「何に使ったんだっけ？」となる。私自身も、こんな失敗を繰り返してきました。</p>

<p>なんとなくお金を使うということは、そのお金で買えたはずの、自分が本当に欲しいものや経験を手にする機会を逸してきたということ。まずはその事実を知ることが、お金とのつきあい方を見直す第一歩です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「買えるものを買う」が無限ループを生む</h2>

<p>それでは、感情で買ったり衝動で買ったりすることが、なぜ頻繁に起きるのでしょうか。</p>

<p>買い物をする瞬間って、気持ちがいいですよね。日常生活の中で溜まっているストレス、自分でコントロールできない出来事への不満や不安、「満たされているはずなのに何かがたりない」という漠然とした焦り...。衝動買いや感情的な買い物は、脳に快感を与え、ネガティブな気持ちを一時的に解消するのにちょうどいい行為です。</p>

<p>しかし、「本当に欲しいから」ではなく「これなら買えるから」と選んだものは、心からの満足にはつながりません。なぜなら、その買い物は「欲しいものを選んでいる」のではなく、「買えるものを選んでいる」だけだからです。</p>

<p>するとしばらくして再び「何か買いたい」という気持ちが湧き上がります。そして「これなら買える」というものを買い、一時的に満足する。また何か買いたくなる。その繰り返しによって、「これなら買える &rarr; 買う &rarr; 一時的に満足する &rarr; また買いたくなる」というループから抜け出せなくなってしまうのです。</p>

<p>これも「思考のクセ」のひとつ。根深く習慣化しているので、脱出するには、意志の力だけではたりません。まずは自分の買い物の傾向を見つめ直すところから始めましょう。</p>

<p><img alt="［ワーク］1週間のお金の使い方を振り返る" height="1200" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804jinseinote01.jpg" width="768" /></p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_wallet.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 12 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[下村志保美 (時間×片づけコンサルタント、ファイナンシャル・プランナー、家計アドバイザー)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「自分の人生を他人に委ねない」　ルールやアドバイスに従う必要がない理由  澤円（株式会社圓窓代表）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14699</link>
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			<description><![CDATA[決められたルールを守ることも大切だが、そのルールが正しいか疑問を持つことも大切。そう語る株式会社圓窓代表の澤円さんが、自分軸で生きる重要性を解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="澤円著『思考をアップデートする全技術』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nayamiwoman_2.jpg" width="1200" /></p>

<p>「上司に言われたことは、おかしいと感じても守らないといけない」「意味を感じないルールでも破っていはいけない」...そうした理不尽な場面に遭遇した人は多いかもしれません。</p>

<p>「ルールや慣例について違和感を覚えたら、疑問を持って向き合うことが大切」だと語る、株式会社圓窓代表の澤円さん。本稿では、会社のルールや他人に振り回されないための考え方を紹介します。</p>

<p>※本稿は、澤円著『思考をアップデートする全技術』(アスコム)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>押しつけられたルールや慣例はすべて疑問を持つ</h2>

<p>まず、僕たちが知っておかなければならないのは、「社会や会社には、誰かが勝手に敷いたルールや慣例に何の疑問も抱かない人たちがたくさんいる」ということです。</p>

<p>僕はそんな人たちのことを総称して、「オッサン」と呼んでいます。ちょっと誤解を招きがちな表現ですが、年齢が若くてもオッサン化している人もいるだろうし、オッサンのような女性もいるかもしれません。年齢や性別にかかわらず、決められたルールや習慣にとらわれた「オッサン」がどんどん増えているように感じます。</p>

<p>さて、日本の社会や会社には、特に明文化されていないようなルールや慣例を押しつけることを信奉するオッサンたちが本当にたくさんいます。その一例をご紹介します。</p>

<p>2018年の第100回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)で大活躍した選手に、秋田県立金足農業高校のエース・吉田輝星投手がいました。吉田投手は試合前に居合い抜きのような仕草を交わす「侍ポーズ」をルーティンとして行っていました。これが大会本部から禁止され、話題になったのです。</p>

<p>僕はあまり高校野球を観戦しないので、ポーズそのものについては詳しくないのですが、禁止になった理由を知って唖然としてしまいました。</p>

<p>「高校生らしくないから」</p>

<p>心底驚きました。要は、プロ野球と高校野球は違うものであり、「侍ポーズ」は高校野球に求められているものではない。高校野球では高校生らしく振る舞うべきなのである、ということなのでしょう。さらに吉田投手は「巨人に行きたい」と発言したことも問題になりました(実際にはドラフトで日本ハムが交渉権を獲得)。このときも高野連のオッサンからこう言われています。</p>

<p>「(この発言については、本人に対して)注意しようとは思っています」</p>

<p>いったい何の権限があって、このオッサンは若者の芽を摘むのでしょうか？ドラフト制度上の理由もあるようですが、吉田投手は「ドラフト制度はないほうがいい。そんなものをなくしてもらって、巨人に入団したい」と主張でもしたのでしょうか？</p>

<p>違うでしょう。自分の子どものころからの夢や希望を発信しただけです。僕はこのニュースを知って、正直「またか......」と思いました。</p>

<p>ちなみに、「侍ポーズ」を取ることについてはメジャーリーグでもNGでしょう。でも、それは相手に対するリスペクトの観点からであり、自然な感情が表れることについては当然禁止などしていません。他者に対する気遣いは価値があるので、わからないでもありません。</p>

<p>一方で「高校生らしくない」というのは強烈な押しつけだと思ってしまうのです。いろいろな意見があって然るべきですが、僕は高野連とは一生わかり合えないなと感じたのでした。</p>

<p>この件に限らず、最近は日本のスポーツ界全体にパワハラやセクハラが横行し、オッサンたちの狭い価値観にまみれている世界だということがバレ始めています。ルールや慣例を力によって押しつけることの他に、もうひとつ僕が酷いと感じるのは、そんなオッサンたちが試合のルールまで握っているということです。</p>

<p>つまり、オッサンたちへの忖度が勝負にまで影響してしまっているのです。2018年の日本ボクシング連盟不正問題では、当時の会長による「助成金の不正流用」や「試合判定への介入」が報道され、審判の公正性が問われました。オッサンが平気で審判を操作してしまうので、勝利を目指して戦う選手たちはオッサンのほうを向いてスポーツをしてしまうことになるのです。</p>

<p>でも、そんなオッサンマインドはグローバル視点で見れば通用しにくい。ですから、結果的に日本のスポーツはどんどん弱くなっていく悪循環に陥っているのではないかと思っています。日本のスポーツがイマイチ伸び悩んでいるのは、体格的な問題もなくはないですが、それよりも指導層や管理する側にたくさんいるオッサンたちのせいだと僕は確信しています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分の人生を他者に決めさせることはしない</h2>

<p>あなたは、これまで自分の人生のターニングポイントにおいて、どのような決断をしてきましたか？</p>

<p>入試や就職、転職や結婚などいろいろなターニングポイントがありますが、そのときに両親や親友、先生や先輩たちに相談して決めた人もいることでしょう。信頼できる人に相談すると、自分では気づかなかった視点から課題を見られるので、自分の考えや視点の「抜け・漏れ」を知ることができます。できる限りたくさんの人からのアドバイスを吸収しながら、自分で考えをまとめて最終的に自分で判断する。僕はこれこそ、人生そのものだと思います。</p>

<p>「そのとき大切になるのは、&quot;自分の頭で考える&quot;ということ」</p>

<p>たくさんの情報を得るのはいいのですが、他者の考えばかりを重視してしまって、自分の頭で考えなくなるのはちょっと違うと思います。相手がどんなに年上でも、経験が豊かでも、知識が豊富でも、社会的地位が高くても、その人はあなたの人生を生きることはありません。あなたもその人の人生を生きることはありません。憧れたり、参考にしたりするのはいいですが、他者の人生を追いかけることに意味はないのです。</p>

<p>この世に生を与えられた以上、とにかく自分で判断することが最も大切なこと。失敗したり後悔したりすることも起こりますが、それも含めて自分の足で前に進むしかありません。</p>

<p>「自分の人生を他人に決めさせてはいけない」</p>

<p>自分の頭で考えて判断することに、年齢は関係ありません。どんなに若くても、逆にどんなに歳を取っていても、常に自分の頭で考えて決めること。それこそが、人生なのです。</p>

<p>親についても同じことが言えます。いくら親身になってくれていても、親があなたの人生を生きることなどないですよね。ましてや親の世代の経験則は数十年前のものであり、現代に通用するとは限らない。仮に「まだ親も現役で働いている」と言っても、20代や30代ではないのだから、見えている世界はまったく違うはずです。</p>

<p>同じ時代に生きていても、それこそ20代と50代では生きている世界がまったく異なると言っていいほどに、触れている情報も違えば、コミュニケーションの中身も違います。参考意見として聞くのはいいかもしれませんが、従わなくてはならない理由もないと断言できます。</p>

<p>若い人たちはものすごく大きな可能性を持って生きているのです。僕はすでに50歳を過ぎ、ある程度は自分の可能性を厳選するフェーズに差しかかっています。残りの人生の長さを考えると、しなければならないことや、やりたいことを取捨選択する必要性に迫られるでしょう。</p>

<p>でも、20代や30代だったなら選択肢はまだまだたくさん残されています。だからこそ、「こうしなければならない」と言われることに振り回されずに、あなただけにしか見えない選択肢に気づかなければなりません。</p>

<p>そして40代、50代の人は僕と同じように「しなければならないこと」をある程度決めて、広い視野を維持しながらより磨きをかけていきましょう。さもなければ、当てにならない情報やアドバイスに、いつまでも振り回されることになりかねませんから。僕は、成功したことがないオッサンたちが、過去の考え方や価値観を若者に押しつけることこそ、最もやってはいけないことだと思っています。</p>

<p>若い世代の人たちも、物事に対して信じる前にそれを俯瞰して、違和感があれば疑問を持って向き合ってみましょう。そこからすべては始まるのです。もちろん、「あなた、成功してないですよね」などと面と向かって言う必要はありません。無用な対立をしても時間のムダ。オッサンたちが無自覚に生み出している同調圧力に対して、自分自身が変わっていく勇気が必要なだけです。</p>

<p>戦うもよし、逃げるもよし。同調圧力がない世界はいくらでもあります。そのような場所を自分のベースにして、どんどん自分の頭で考えて再定義しながら、前に進んでいってください。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nayamiwoman_2.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 12 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[澤円（株式会社圓窓代表）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ガイドブックには載っていない「大阪」　街の素顔に出会える読書案内  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12546</link>
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			<description><![CDATA[大阪弁、食、人情...大阪の雰囲気を楽しめる本を5つ紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="大阪" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Osaka.jpg" width="1200" /></p>

<p>今回は、読めば大阪の街歩きがもっと楽しくなる、とっておきの5冊を厳選してご紹介します。<br />
名物グルメから、「大阪ことば」に隠された奥深い魅力まで。ガイドブックを眺めるだけでは見えてこない、大阪の街の素顔や文化を知ることができる本を集めました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>『大阪の生活史』岸政彦編（筑摩書房）</h2>

<p><img alt="大阪の生活史" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250624Oosaka01.jpg" width="1200" /></p>

<p>一般から公募した「150人の聞き手」によって集められた、「大阪出身のひと」「大阪在住のひと」 「大阪にやってきたひと」の生活史。</p>

<p>九州から大阪の西成に移り住んできた人や、離婚を機に飛田の遊郭で働きはじめた人...などなど、大阪に生きる150人の人びとの人生を垣間見ることができます。</p>

<p>本書の最大の魅力は、なんといっても「生きた大阪弁」がそのまま収録されていること。特徴的なオノマトペを使ったコテコテの表現が、脳内で鮮やかに再生されて、まるで彼らの語りを直接聞いているかのような臨場感を覚えます。</p>

<p>大阪に生きる人々の膨大な語りをかつてないスケールで編纂した本書は、まさに唯一無二のインタビュー集です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>『大阪ことばの謎』金水敏（SBクリエイティブ）</h2>

<p><img alt="大阪ことばの謎" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250624Oosaka02.jpg" width="1200" /></p>

<p>東京にいても「めっちゃ」「〇〇やん」といった大阪弁を耳にする機会は多く、そのリズミカルで親しみやすい言葉遣いは、関西出身者でなくともつい使ってしまうほど魅力的です。</p>

<p>なぜ私たちは、これほどまでに大阪弁・関西弁的な表現に惹かれるのでしょうか？</p>

<p>本書では、この魅力あふれる「大阪ことば」の謎に迫ります。大阪人のしゃべりはなぜ軽快なのか、大阪弁はどのように生まれたのか――これまで抱いてきた謎が解き明かされる一冊です！</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>『プリンセス・トヨトミ』万城目学（文藝春秋）</h2>

<p><img alt="プリンセストヨトミ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250624Oosaka03.jpg" width="1200" /></p>

<p>大阪出身の小説家は？と問われたら、万城目学さんを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。</p>

<p>そんな万城目さんの代表作の一つ、『プリンセス・トヨトミ』は大阪を舞台にした奇想天外な小説です。</p>

<p>会計検査院の調査官３人と大阪下町育ちの少年少女。彼らがたどり着いた、400年の長きにわたって眠っていた大阪の秘密とは？</p>

<p>前掲した『大阪ことばの謎』では、万城目学さんの小説と方言についても解説されているので、あわせて読むとさらに面白く感じられます！</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>『田辺聖子のエッセイ-食べるたのしみ』田辺聖子（中央公論新社）</h2>

<p><img alt="田辺聖子のエッセイ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250624Oosaka04.jpg" width="1200" /></p>

<p>田辺聖子さんの小説といったら、まず『感傷旅行』や『ジョゼと虎と魚たち』が挙げられるでしょう。どれも大阪を舞台にした物語で、読むと、田辺さんの地元・大阪に対する深い愛着が感じられます。</p>

<p>本書は、そんな生粋の大阪人・田辺さんが書いた「食」にまつわるエッセイです。大阪のおかず、うどん、お気に入りの店...読んでいるだけでお腹がすく一冊です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>『夫婦善哉』織田作之助（新潮社）</h2>

<p><img alt="夫婦善哉" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250624Oosaka05.jpg" width="1200" /></p>

<p>大阪を舞台にした小説は数多くありますが、その中でも有名なのは『夫婦善哉』でしょう。</p>

<p>惚れた弱みか腐れ縁か、ダメ亭主柳吉に尽くす女房蝶子。浮気者の柳吉は転々と商売を替え、揚句、蝶子が貯めた金を娼妓につぎ込んでしまう・・・。そんな夫婦の物語です。</p>

<p>本書には実際に大阪に存在するお店が登場します。法善寺水掛不動尊の横では「夫婦善哉」（ぜんざい）、難波には蝶子と柳吉が食べた、大阪名物自由軒の「ライスカレー」を味わうことができます。聖地巡りがしたくなる一冊です。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Osaka.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 11 Aug 2026 19:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>“動かない鳥”が飼育員に見せる甘え顔　掛川花鳥園のハシビロコウ「ふたば」が人に寄り添う理由  辰巳出版まるごとBOOK編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14831</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014831</guid>
			<description><![CDATA[静岡県の掛川花鳥園で暮らすハシビロコウの「ふたば」。警戒心が強かったふたばが、飼育員に心を開いた経緯とは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ハシビロコウ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou012.jpg" width="1200" /><br />
写真：大きな翼を広げて飛ぶふたば（写真・南幅俊輔）</p>

<p>クチバシが大きく発達し、微動だにせず獲物を待ち続けることから「動かない鳥」として知られるハシビロコウ。アフリカ中央部の湿地帯に生息するこの珍鳥の中でも、ひときわ人気を集めているのが、静岡県の掛川花鳥園で暮らす「ふたば」だ。</p>

<p>2016年にタンザニアからやってきて以来、飼育スタッフに親愛の証である「お辞儀」をしたり、クチバシを鳴らす「クラッタリング」で喜びを表現したりする姿がSNSで拡散され、一躍人気者となった。今年、来園から節目の10周年を迎えたふたばの歩みをまるごと収録した書籍『ハシビロコウのふたばまるごとFANBOOK』（辰巳出版）が発売され、反響を呼んでいる。&nbsp;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「NEXTパンダはハシビロコウ？！」</h2>

<p><img alt="ハシビロコウ" height="1633" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou02.jpg" width="1200" /><br />
日によってヘアスタイルが変わる（写真・南幅俊輔）</p>

<p>昨年、日本各地の動物園でジャイアントパンダの返還が相次ぎ、約半世紀ぶりに国内から姿を消した。「パンダロス」が広がるなか、SNSや動画サイトで存在感を増しているのがハシビロコウだ。今年4月には東京都が新たにハシビロコウのキャラクターを発表するなど注目度は高まる一方で、その愛され具合から一部では「NEXTパンダ」と呼ぶ声も上がっている。</p>

<p>ハシビロコウの写真集を多数手がけてきた南幅俊輔氏は、ハシビロコウについて、全国7園・14羽それぞれに熱心なファンが付いていると話す 。中でも来園10周年を迎えたふたばは、「ハシビロコウ界のアイドル」としてYouTubeでも高い再生数を誇る一番の人気者だという。ふたばの愛嬌たっぷりの姿を見に、遠方から会いに訪れるファンも少なくない。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ハシビロコウ界のアイドルふたば</h2>

<p><img alt="ハシビロコウ" height="1633" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou03.jpg" width="1200" /><br />
飼育スタッフにまるでお礼を伝えるかのように「お辞儀」をする（写真・南幅俊輔）</p>

<p>ふたばがタンザニアから掛川花鳥園にやってきたのは2016年3月。同年7月のお披露目当初は警戒心が強く、スタッフが近づくとクチバシを鳴らして威嚇する毎日だったという。頭頂部に生える長い羽根・冠羽（かんう）が双葉のように見えることから、その年の9月に「ふたば」と名付けられた。</p>

<p>そんなふたばが「アイドル」として人気に火が付いたのは2018年ごろから。給餌の時間に見せる気まぐれな姿が掛川花鳥園公式YouTubeなどで話題になり、じわじわとファンが増えていった。</p>

<p>その裏には、飼育スタッフの地道な努力もあった。エサのニジマスをなかなか食べないときは頭やうろこを丁寧に取ってから渡し、「髪型を変えると別人だと思ってふたばが警戒してしまうから」と何年も同じヘアスタイルにしているスタッフもいる。</p>

<p>まさに「ふたばファースト」な対応の甲斐あって、気を許した相手には「お辞儀」で応えてくれたり、野生では求愛行動にあたる「クラッタリング」（クチバシを鳴らす行動）で親愛の気持ちを伝えてくれる。飼育スタッフにとっては、これが何よりのごほうびなのだそう。</p>

<p>警戒心の強かったふたばが、「ハシビロコウ界のアイドル」と呼ばれるまでになった背景には、そんな飼育スタッフとの関係性の積み重ねがあった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ハシビロコウシンポジウム潜入</h2>

<p><img alt="ハシビロコウシンポジウム" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou04.jpg" width="1200" /><br />
熱気に包まれた会場（写真・南幅俊輔）</p>

<p>7月11日に「第3回ハシビロコウシンポジウム」が静岡県掛川市美感ホールで開催された。今回は掛川花鳥園が主催となり、国内でハシビロコウに携わる7つの動物園・施設の担当者が一堂に会した。定員270人の会場はハシビロコウファンで満席となり、熱気に包まれた。</p>

<p>「ハシビロコウシンポジウム」とは、ハシビロコウに携わる施設が、日々の飼育や研究の知見を共有するイベントだ。各園の担当者が日々の飼育で直面する苦労や工夫を発表するなか、特に注目されたテーマが「ハシビロコウの繁殖」だった。</p>

<p>国内での飼育羽数が少なく、飼育の歴史も浅いため、国内での繁殖例はない。給餌の工夫や環境整備など、繁殖に向けた取り組みについて、各施設による発表や意見交換がなされた。</p>

<p>ふたばの担当飼育者も登壇し、来園10年となるふたばの個体紹介や飼育部屋の説明、10年間でのふたばの瞳やクチバシの色の変化、食事の好みや、チャームポイントの冠羽の変遷などについて発表した。</p>

<p>中でも注目を集めたのが、ふたばの部屋に新設予定の「降雨装置」だ。飼育空間に植栽を増やすとともに雨を再現することで、ハシビロコウの生息地であるアフリカの湿地帯によりいっそう近い環境を目指すという。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>10年の歩みを一冊に</h2>

<p><img alt="ハシビロコウ" height="1633" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou05.jpg" width="1200" /><br />
好物のニジマスをもらう（写真・南幅俊輔）</p>

<p>ふたばの10年間を写真でたどれる一冊が『ハシビロコウのふたば まるごとFANBOOK』(辰巳出版)だ。飼育スタッフへの取材や、ファンから届いた10周年メッセージも収録されている。</p>

<p>掛川花鳥園の飼育スタッフ・副島さんに、ふたば来園10年の想いを聞いた。</p>

<p>「朝は『おはよう』夜は『おやすみ』そんな毎日を過ごして来た中で『もう10年』とも『まだ10年』とも感じています。ふたばの存在がたくさんの人にハシビロコウの魅力を伝えてくれています。もちろん私たちもその魅力を感じている一人です。まだまだ試行錯誤の毎日です。一筋縄では行かない日もありますが、いつまでも元気で、いつまでもふたばらしくいられるよう、これからも全力でサポートをさせてください。11年目もよろしくね」。</p>

<p><img alt="ハシビロコウ" height="1633" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou06.jpg" width="1200" /><br />
（写真・南幅俊輔）</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260804hashibirokou012.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 11 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[辰巳出版まるごとBOOK編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>日本はランクインしている？ トップ4を独占した国は？「世界のグルメ都市」ランキング  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12742</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012742</guid>
			<description><![CDATA[クロアチア発のグルメプラットフォーム「TasteAtlas」が発表した、世界グルメ都市ランキングを紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_tableset.jpg" width="1200" /></p>

<p>世界のどの都市が、食通たちの心を最も惹きつけるグルメタウンなのか――。</p>

<p>クロアチア発のグルメデータベース「TasteAtlas」が、世界中の料理評価をもとにした最新ランキング「Best Cities to Try Local Food」を発表しました。実際に現地で味わった人々のレビューを集計したこのランキングは、世界の食文化の現在地を映す指標として毎年注目されています。今回は、その結果とランキングから見える興味深い傾向を紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>TasteAtlasとは？</h2>

<p>クロアチア発のグルメプラットフォームで、数万種類の伝統料理に対する数十万件の評価を収集し、「料理」「都市」「地域」を対象に評価・ランキングするデータベースです。</p>

<p>TasteAtlas Awards 2024/25で発表された「100 Best Food Cities」（グルメ都市ランキング）は、データベースに登録されている15,478種類の食品に対する477,287件の評価を分析し、算定されています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>グルメ都市ランキング</h2>

<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_italianfood.jpg" width="1200" /></p>

<p>1位　ナポリ（☆5）<br />
食べるべき料理：ピッツァ・マルゲリータ&nbsp;(4.6)&nbsp;、&nbsp;スフォリアテッラ&nbsp;(4.3)<br />
<br />
2位　ミラノ（☆4.96）<br />
食べるべき料理：リゾット・アッラ・ミラネーゼ&nbsp;(4.3)&nbsp;、&nbsp;コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ＜ミラノ風コートレット＞(4.2)<br />
<br />
3位　ボローニャ（☆4.94）<br />
食べるべき料理：タリアテッレ・アル・ラグー・アッラ・ボローニャ＜ボロネーゼ＞ (4.5)&nbsp;、&nbsp;トルテッリーニ・イン・ブロード&nbsp;(4.1)&nbsp;<br />
<br />
4位　フィレンツェ（☆4.83）<br />
食べるべき料理：ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ＜牛肉のTボーンステーキ＞ (4.5)&nbsp;、&nbsp;リボリータ&nbsp;(4)&nbsp;<br />
<br />
5位　ムンバイ（☆4.81）<br />
食べるべき料理：ベルプリ&nbsp;(4)&nbsp;、&nbsp;パウ・バジ&nbsp;(4.3)&nbsp;<br />
<br />
6位　ローマ（☆4.79）<br />
食べるべき料理：カルボナーラ&nbsp;(4.5)&nbsp;、&nbsp;カチョ・エ・ペペ&nbsp;(4.5)&nbsp;<br />
<br />
7位　パリ（☆4.78）<br />
食べるべき料理：フォアグラ&nbsp;(3.9)&nbsp;、&nbsp;タルタルステーキ&nbsp;(4.2)&nbsp;<br />
<br />
8位　ウィーン（☆4.77）<br />
ヴィーナー・シュニッツェル&nbsp;(4.3)&nbsp;、&nbsp;ターフェルシュピッツ&nbsp;(4)&nbsp;<br />
<br />
9位　トリノ（☆4.76）<br />
ヴィテッロ・トンナート&nbsp;(4.2)&nbsp;、&nbsp;アニョロッティ&nbsp;(4.5)&nbsp;<br />
<br />
10位　大阪（☆4.74）<br />
しゃぶしゃぶ&nbsp;(4.3)&nbsp;、&nbsp;大阪風お好み焼き&nbsp;(4.1)&nbsp;</p>

<p>※各項目の下には、最も評価の高い食品がリストアップされています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>イタリアの圧倒的な存在感</h2>

<p>ランキング上位にはナポリやローマ、ボローニャなど、イタリアの都市がずらり。驚くべきことに、トップ10のうち6都市をイタリアが占めています。</p>

<p>ピッツァ・マルゲリータやカルボナーラ、ラザニアなどの料理が高い評価を受け、レストランの質やシェフの技術力も評価の一因となっています。</p>

<p>イタリア料理は、シンプルながらも素材の味を最大限に引き出す調理法、そして家庭料理として世界中で親しまれている普遍的な魅力を持っています。</p>

<p>世界三大料理といえばフランス、トルコ、中国ですが、今や世界中の食通の心を最も惹きつけているのはイタリア料理と言っていいのかもしれません。</p>

<p>各都市の食べるべき料理として、マルゲリータやリゾットなど、日本でも人気のメニューが挙げられています。1位のナポリは「ピッツァ発祥の地」として知られており、マルゲリータはその中でも最もシンプルかつ奥深い逸品です。</p>

<p>イタリアンは日本人にとっても親しみのある料理であるものの、中には初めて耳にするものも多く挙げられています。</p>

<p>・スフォリアテッラ（ナポリ）<br />
パイ生地のような食感の焼き菓子で、カスタードクリームやブラックチェリーが詰められた甘い一品。</p>

<p>・トルテッリーニ・イン・ブロード（ボローニャ）<br />
肉を詰めた小さなパスタを黄金色のスープで煮込んだ郷土料理。</p>

<p>・リボリータ（フィレンツェ）<br />
玉ねぎ、ニンジン、キャベツなど冬によく食べられる野菜とインゲン豆、固くなったパンを煮込んだスープ。</p>

<p>・ヴィテッロ・トンナート（トリノ）<br />
白ワインに漬け込んで柔らかく煮た子牛肉をまろやかなマグロ、アンチョビ、ケッパーのソースで味付けしたメインディッシュ。</p>

<p>・アニョロッティ（トリノ）<br />
一口サイズの生地に、クリーミーなチーズ、肉、または野菜の詰め物を詰めた、ふっくらとした食感のパスタ。</p>

<p>日本人にとっても馴染み深いイタリア料理でも、まだまだ知らない料理がたくさんあるのですね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>イタリアが独占状態の中で奮闘した国々</h2>

<p>イタリアがトップを独占するなかで奮闘したのがインドです。インドといえば、ほとんどの日本人はカレーを思い浮かべるでしょう。しかし、レビューによればそうではありません。</p>

<p>・ベルプリ<br />
インド全土のカフェや屋台でよく提供される風味豊かな軽食。パフライス（ポン菓子）、砕いたナッツ、ジャガイモ、玉ねぎ、唐辛子を混ぜて、タマリンドソースをかけたもの。</p>

<p>・パウ・バジ<br />
野菜カレーに、パウと呼ばれる柔らかいロールパンを添えたもの。もともとはムンバイの繊維工場の労働者たちが手軽に食べていた食事。</p>

<p>8位にランクインしたウィーンの料理も、日本では馴染みのない料理です。</p>

<p>・ヴィーナー・シュニッツェル<br />
オーストリア料理の最も有名な料理の1つ。仔牛肉を薄く叩き、パン粉をつけて揚げたカツレツ。伝統的にはコケモモジャム、レモンのくし切り、バターを塗ったパセリポテト、シンプルなポテトサラダ、またはフライドポテトを添えて提供される。</p>

<p>・ターフェルシュピッツ<br />
牛肉を根菜と一緒にじっくりと煮込む料理。通常は、ジャガイモ、ニンジン、リンゴ、ホースラディッシュ、チャイブのクリーミーなソースが添えられる。元オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の好物だったことでも知られる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>大阪も健闘</h2>

<p>日本からは大阪がトップ10入りを果たしました。粉もん文化や食べ歩き文化が海外の食通には強く印象づけられており、「庶民的ながら奥深い料理」が高評価の理由とされています。</p>

<p>・しゃぶしゃぶ<br />
しゃぶしゃぶが大阪発祥の料理だということは、意外にも知られていない事実かもしれません。戦後、大阪・北新地に本店を構える老舗「永楽町スエヒロ本店」でしゃぶしゃぶが考案され、瞬く間に大人気メニューへと変貌を遂げました。</p>

<p>・お好み焼き<br />
&quot;Savory pancake loaded with cabbage...must‑try dish&quot;（キャベツがたっぷり入った塩味のパンケーキ）と紹介される、大阪を代表する庶民派グルメ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>ちなみに、日本の他の都市は、17位に京都、25位に東京、78位に札幌がランクインしました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 11 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「使わない心身の機能はどんどん弱る」老後に工夫したい日々の暮らし  保坂隆（精神科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12377</link>
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			<description><![CDATA[物忘れや心身の機能を衰えさせないために、老後に工夫すべきこととは? 精神科医の保坂隆さんが語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_cup.jpg" width="1200" /></p>

<p>ついつい買いがちな「便利グッズ」。しかし、実はその&quot;便利さ&quot;が、脳の老化や物忘れを早めてしまう可能性があると医師の保坂隆さんは警鐘を鳴らします。毎日のちょっとした工夫で、ハツラツとした脳を保つには? 書籍『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』より紹介します。</p>

<p>※本稿は、保坂隆著『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』（PHP文庫）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「便利さが老いを招く」使わない心身の機能はどんどん弱る</h2>

<p>インターネットで「便利グッズ」を検索すると、ものすごい数の品目がヒットします。たとえば、読み終えた新聞を縛るための道具、冷蔵庫の扉の開けっぱなしを知らせてくれるセンサー、自動で汚れを見つけて動き回る掃除機...。ひとつひとつ挙げていったら、キリがありません。</p>

<p>こうした商品は作業の手間を省いたり、時間の短縮が謳い文句になっており、「こんなのがあったら良いだろうな」「ぜひ欲しい」と思うものばかりです。</p>

<p>元気な若い世代ですらそう思うのですから、だんだん身体が衰えて身の回りのことが億劫になってくるシニア世代としては、つい購入を考えてしまう気持ちは分からないでもありません。</p>

<p>しかし老後は、できるだけ「便利な商品」を使わないように心がけてほしいのです。なぜかと言えば、理由はいくつかあります。</p>

<p>まず、便利グッズは多くの場合、特定の機能だけに優れているので、多様性に欠けます。たとえば、前出の新聞を縛る道具も、それ以外に用途が見つけにくいものですし、手に臭いがつかないための「にんにくの皮むき器」のような道具は、他に使いようがありません。</p>

<p>その作業を専門に、大量にする人なら話は別ですが、一般の人が少しの作業をするために、わざわざ専用の道具を揃えて使うのは、とても便利とは言えないでしょう。</p>

<p>たくさんの便利グッズの中から「あれ、どこにしまったかな?」と探し回っているうちに、別の方法で作業ができるはずです。老後の限られた収入の中から、安くはないお金を出して、わざわざ買う必要はないものがほとんどと思います。</p>

<p>また、便利グッズの大きな特徴である「時間短縮」というのは、シニア世代にとってそれほど魅力的でしょうか?</p>

<p>時間や余暇はたっぷりあるのですから、ひとつひとつの作業をじっくり丁寧にやったほうが、有意義だと私は考えます。</p>

<p>そしてもうひとつ肝心なのが、老後の元気なうちは、あえて「便利」を遠ざけたほうが、脳が活性化され、身体が衰えずにすむという点です。</p>

<p>自動で動く掃除機は、電源を確保さえすれば人間は頭を使いません。しかし、普通の掃除機や別な道具を使って掃除しようとすれば、どこをキレイにするか自分なりに工夫もしますし、効率の良い作業手順を考えるため、脳が活性化されます。また、体をかなり動かすので運動にもなります。</p>

<p>年齢を重ねていけば、スピードの違いこそあれ、どうしても知力も体力も下り坂になるものです。また若い頃と違って、ふだん使わない心身の機能はどんどん弱っていきます。だからこそ、単純な「便利さ」を選ばずに、頭と体を日常的に使う生活を心がけなくてはいけないのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「ワーキングメモリ」物忘れ防止にあえて面倒なほうを選ぶ</h2>

<p>先ほど、「あえて便利さを選ばない生活」について提案しましたが、ここではもう少し「便利さ」と「脳」の関係を掘り下げてお話ししたいと思います。</p>

<p>あなたは、次のような経験はありませんか?</p>

<p>「料理の最中に、ご近所さんが回覧板を届けに来た。すっかり話し込んで鍋を焦がしてしまった」</p>

<p>「醤油を買いにスーパーに出かけたら、たまたま大売り出しをやっていた。そこで、あれこれ買い込んで帰宅したところ、肝心の醤油を買い忘れていた」</p>

<p>こうした物忘れは、加齢とともに増えてきます。それも、60代、70代といったシルバー世代ではなく、すでに40代から始まっているという研究データもあるのです。</p>

<p>人間の脳では、長いあいだ覚えておくべきことは「海馬」という部分に記憶されますが、日常生活での「鍋の火を消す」「醤油を買いに行く」など、一時的に覚えておけばいい情報は「前頭前野」（おでこの前あたりにある部分）が関係しています。</p>

<p>目的を果たすまで覚えておくべき、短期の記憶の働きを「ワーキングメモリ」と呼び、これは「作業台」にたとえられます。</p>

<p>その作業台には、だいたい3つくらいの記憶を載せておけると考えられており、たとえば、掃除をしながら「これが終わったら洗濯物を干して、回覧板を回して、歯医者に予約の電話を入れよう」と考えたとします。</p>

<p>ワーキングメモリ（作業台）の上に、記憶がしっかりと載っていれば、掃除が終わってからも次々と用事をこなせるでしょう。</p>

<p>しかし、加齢とともにこの作業台が小さくなってしまうと、記憶がこぼれ落ちて、洗濯物を干したら他の用事は忘れてしまった......となるのです。</p>

<p>まだ現役で働いている世代でも、うっかり次にやる仕事を忘れて、別のことをして時間が過ぎてしまったという経験が、若い頃より増えていると思います。</p>

<p>ただし、このワーキングメモリは、年を取ってからも鍛えることができます。それも日常生活の中で「便利さ」「楽さ」の安易なほうに走らず、あえて面倒だったり不慣れなほうを選ぶだけで、脳のエクササイズになるのです。</p>

<p>たとえば、野菜の皮むきにピーラーを使えば、手を切りにくく、均一に皮がむけるので、子どもでも楽に使いこなせます。大人であれば、多少手元を見なくても作業ができるでしょう。</p>

<p>しかし包丁を使うとなると、そうはいきません。均一にむくために力の入れ方を加減したり、手を切らないように注意を払わなくてはいけません。</p>

<p>そのため、両者を比べた場合、脳が活性化されるのは包丁といえます。だから、あえて「便利なピーラー」ではなく包丁を使うだけでも、ワーキングメモリが鍛えられ、長期的な物忘れ防止につながるわけです。</p>

<p>逆に、いつも包丁を使い慣れている人が、滅多に使わないピーラーを使うと、日常とは違う作業をすることで、ワーキングメモリが鍛えられるというデータもあります。</p>

<p>また、料理をする際も、炒めた材料に混まぜるだけの調味料パックを使うより、少しずつ味見して自分で調味料を調合するほうが、やはり刺激となり脳のトレーニングにもなります。お客様があって手早く作業しなくてはいけない時は別としても、毎日の料理では、できるだけ手作りをおすすめします。</p>

<p>老後で時間にゆとりができたからこそ、日頃から「手間を惜しまない姿勢」が何より大切です。</p>

<p>物忘れを「年のせいだから......」と簡単に諦めて、より楽な方向へと流されるのではなく、小さなことでもせっせと頭と身体を動かすように、日常の暮らしを工夫してみてはいかがでしょうか。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 11 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[保坂隆（精神科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>SNSマーケティングだけでは限界？ ゲーム業界で加速する「オウンドコミュニティ」戦略  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12740</link>
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			<description><![CDATA[ゲーム業界で加速する「オウンドコミュニティ」戦略とは? ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ゲーム" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_game.jpg" width="1200" /></p>

<p>近年、ゲーム市場はかつてないほど活況を呈しています。AAAクラスの大作から高品質なインディーゲームまで、日々大量の新作がリリースされ、プレイヤーの選択肢は無数に広がっています。ユーザー目線で見れば、様々なタイトルの中から自分好みの作品を選ぶことができるのは喜ばしいことである一方で、作品数が増えるほど、ひとつのタイトルが埋もれてしまうリスクは高まっています。</p>

<p>飽和状態ともいえるゲーム市場でプレイヤーの関心を引き続けるには、これまで通りのマーケティング手法では限界が見えてきています。そこで、近年注目を集めているのが「オウンドコミュニティ」です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>SNSマーケティングの限界</h2>

<p>SNSを活用したマーケティングは、長らくゲーム業界のスタンダードとして機能してきました。しかし、2023年半ばにTwitterがXへ移行した後は、プラットフォームの方向性や仕様が不安定になり、ブランドが一貫したテーマや話題を維持することが難しくなっています。</p>

<p>コミューン株式会社エンタープライズ事業部の真殿晃輔さんによると、SNSマーケティングには「タイムライン上での話題／情報の混線」「人への向き合いを前提にした体験設計（Xでは特定の個人をフォローする必要がある）」「常に共感・高潔な態度が求められるオープン空間」という3つのハードルがあるといいます。</p>

<p>実際、SNSのタイムラインでは、自社ゲームの情報が他ジャンルの話題や広告に埋もれ、ゲームの世界観やブランドメッセージを継続的かつ一貫して届けることが難しい状況にあります。</p>

<p>さらに、ユーザーに投稿を見てもらうには、まずアカウントをフォローしてもらう必要がありますが、アルゴリズムの影響でフォロワー全員に情報が届くわけではありません。特に新規タイトルや小規模デベロッパーにとっては、情報拡散のハードルが高くなっています。</p>

<p>また、SNS上では公式アカウントが常に公的で慎重な態度をとることを求められます。ネガティブな反応や炎上を避けるため、柔軟なコミュニケーションやユーモアのある発信がしづらく、結果として熱量の高い交流が生まれにくい傾向にあると言えるでしょう。</p>

<p>かつてTwitterには、ゲーム業界向けの公式アカウント「@Twitter Gaming」が存在しました。2015年の立ち上げ以降、リーグ・オブ・レジェンド世界選手権やSummer Game Fest、The Game Awardsといった大型イベントと連携して積極的な情報発信を行い、ゲーム業界の盛り上げに大きく貢献していました。</p>

<p>しかし、Xへの組織再編に伴いTwitter Gamingのマーケティング部門は縮小し、ゲーム関連の情報発信力は明らかに低下したといわれています（※1）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>注目される「オウンドコミュニティ」</h2>

<p>2023年、Twitter Gamingのマーケティング部門が縮小され、プラットフォーム全体が混乱したことを契機に、ゲームクリエイターや公式アカウント運営者の間では、SNSへの依存リスクを回避する動きが一気に加速しました。その結果、DiscordやYouTubeといった代替プラットフォームへの移行が顕著になっています。</p>

<p>この潮流の中で、特に注目されているのが、企業が自ら運営する「オウンドコミュニティ」です。外部SNSに依存することなく、ファンが一か所に集まり、ゲームの世界観やアップデート情報、イベントを軸に交流できる場を提供することで、熱量の高いファン層を長期的に維持することが可能になります。</p>

<p>海外ではDiscordを活用した大規模なコミュニティ運営が定着しつつあります。たとえば、日本でも人気の中国発タイトル『原神』の公式Discordは参加者数218万人を突破しています。さらに『Marvel Rivals』ではその規模が418万人を超えており、世界中のプレイヤーが集う巨大コミュニティとなっています。</p>

<p>コミュニティでの活動は情報共有だけに留まりません。たとえばFortniteでは、公式コミュニティ内で「シーズン限定ミッションチャレンジ」が開催され、達成者にはゲーム内アイテムが配布されます。BungieのDestiny 2コミュニティでは、定期的に「開発者Q&amp;Aセッション」や「ファンアートコンテスト」が開かれ、優秀作品は公式SNSやゲーム内で紹介される仕組みが整っています。</p>

<p>miHoYoが運営するHoYoLABでは、ゲーム内イベントと連動した「スクリーンショットコンテスト」や、特定キャラクターの誕生日に合わせた「ファンアート募集イベント」が行われ、コミュニティが一種の「拡張されたお祭り空間」として機能しています。こうした企画は、参加者のロイヤリティを高め、継続的なアクティブ率の向上にもつながっています。</p>

<p>コミューン株式会社が提供するオウンドコミュニティサイトでは、プレイヤーがゲーム内でプレイ継続を妨げる壁に直面した際、コミュニティ内で他のプレイヤーに質問することで解決の糸口を得られる仕組みを提供しているといいます。これにより、課題突破や成功体験が生まれ、その体験を再び投稿・共有することで活動意欲が高まり、助け合いの循環が実現できているそうです。</p>

<p>このように、コミュニティは単なるPRの場ではなく、開発者とユーザー、あるいはユーザー同士が双方向で関わる場としても重要な役割を担っています。</p>

<p>飽和する市場の中で、プレイヤーとの直接的かつ継続的な接点を持てるオウンドコミュニティは、ブランド価値とユーザー定着率を高める戦略としてますます重要性を増していくことは間違いないでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【参考文献】<br />
※1：https://www.washingtonpost.com/video-games/2022/11/11/twitter-gaming-elon-musk/</p>

<p>（取材・執筆：小林実央）</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_game.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 11 Aug 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「限界を感じても我慢」が4人に1人　真面目な人ほど手遅れになる“心のSOS”  大塚利江（Smart相談室カウンセラー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14771</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014771</guid>
			<description><![CDATA[Smart相談室カウンセラーの大塚利江さんが、ビジネスパーソンがメンタル不調を我慢してしまう理由と対策を解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="心の不調" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_yuutsu.jpg" width="1200" /></p>

<p>「最近、なんとなく朝起きるのがつらい」<br />
「会社に行こうとするとお腹が痛くなる」<br />
「以前に比べて、仕事のミスが増えた気がするけれど、みんなも忙しいし、これくらいで弱音を吐いてはいけない&hellip;」</p>

<p>日々の激しい業務のプレッシャーや複雑な職場の人間関係の中で、自分の心や体に少しずつ異変を感じていても、このように自分を奮い立たせて無理を重ねてしまうビジネスパーソンは少なくありません。</p>

<p>しかし、その「我慢」は本当に正しい選択なのでしょうか。</p>

<p>株式会社Smart相談室が実施した「メンタル不調による休職・退職者調査」からは、真面目で頑張り屋な人ほど陥りがちな「隠れメンタル不調」の実態と、深刻な事態に陥るまでの「タイムラグ」の危険性が浮かび上がってきました。今回は、Smart相談室カウンセラーの大塚利江さんが、私たちがなぜそこまで我慢してしまうのか、その心理を紐解きながら、心が折れる前に自分自身を守るための方法を解説していきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「我慢」を選んでしまう私たち</h2>

<p><img alt="心身の異変を感じた初期段階でとった行動" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260724ooerie01.jpg" width="1200" /></p>

<p>私たちは、心や体に「いつもと違う」というサインを感じたとき、一体どのような行動をとるのでしょうか。同調査によると、異変を感じた初期段階でとった行動として、最も多かったのが「特に何もせず、我慢して働き続けた（34.8%）」でした。</p>

<p>「たまたま疲れが溜まっているだけ」「今週を乗り切れば少しは楽になるはず」と、目の前の業務を優先し、自分のケアを後回しにしてしまう。これは多くの働く人にとって、身に覚えのある光景ではないでしょうか。</p>

<p>しかし、本当に恐ろしいのはその先です。状況が好転せず、「このままではもう限界だ」と感じる深刻な段階を迎えても、なお4人に1人（24.7%）が「それでも何もせず、我慢して働き続けた」と回答しているのです。</p>

<p><img alt="24.7%は「我慢して働き続けた」実態" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260724ooerie02.jpg" width="1200" /></p>

<p>このように、初期段階から限界に至るまで我慢を重ねてしまった結果、心身の異変を感じてから実際に休職や退職に至るまでの期間は、「3か月以上」が半数以上を占めるという実態が明らかになりました。なかには「1年以上」も耐え続けていたという人も14.5%にのぼります。</p>

<p><img alt="休職/退職に至るまでの期間" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260724ooerie032.jpg" width="1200" /></p>

<p>「まだ大丈夫、まだ頑張れる」という責任感や真面目さが、結果として自分自身を長い期間にわたって追い詰め、メンタル不調を深刻化させる要因になってしまっているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>職場にSOSを出せない2つの本音</h2>

<p><img alt="職場にメンタル面の不調を相談・報告することへの抵抗感" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260724ooerie04.jpg" width="1200" /></p>

<p>では、なぜ私たちはこれほど長い期間、苦しい状況に置かれながらも、周囲に「助けて」の一言が言えないのでしょうか。同調査では、当時を振り返って職場に不調を相談・報告することに「抵抗感があった」と答えた人が65.8%と、6割を大きく超えています。</p>

<p>その背景には、働く私たちが抱える「2つの切実な本音」があります。</p>

<p><img alt="職場への相談・報告に抵抗感があった理由" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260724ooerie05.jpg" width="1200" /></p>

<p>本音①：「相談しても状況が変わらない」という諦め</p>

<p>相談をためらう理由のトップに挙がったのは、「相談しても状況が変わらないと思ったから（49.6%）」というものでした。「人員不足だから仕事を減らしてもらえるわけがない」「上司に言っても『みんな大変なんだから』と一蹴されるだけだろう」という、職場や組織に対する諦めが、自らSOSの口を閉ざしてしまう最大の原因になっています。</p>

<p>本音②：「評価やキャリアへの悪影響」という恐怖</p>

<p>次いで多かった理由が、「評価やキャリアに悪影響が出ると思ったから（39.3%）」、そして「弱みを見せたくなかったから（34.9%）」という心理です。不調を伝えることで「自己管理ができない人間だと思われないか」「出世コースから外されるのではないか」「今のプロジェクトから外されてしまうのではないか」という不安。</p>

<p>あるいは、周囲に迷惑をかけたくない、自分の能力不足だと認めたくないという思いが、高い壁となって立ちはだかります。「やる気がない」と思われたくないからこそ、私たちは平気な顔をして出社し、ギリギリまで不調を隠し通そうとしてしまうのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>放置された不調がもたらす組織の損失</h2>

<p><img alt="仕事のパフォーマンスに影響があったか" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260724ooerie06.jpg" width="1200" /></p>

<p>周囲に気付かれないよう、不調を隠して働き続けることは、私たちの日常業務にどのような影響を及ぼすのでしょうか。調査によると、実に8割以上（84.2%）の人が、休職・退職に至る前に「仕事のパフォーマンスに影響があった」と回答しています。</p>

<p>具体的な影響として挙げられたのが、以下の2つです。</p>

<p>集中力が低下し、業務に時間がかかる（48.1%）<br />
ミスや確認漏れが増えた（44.5%）</p>

<p>「周囲に迷惑をかけたくない」「評価を落としたくない」という思いからSOSを出さずにいる行為が、結果としてさらなる業務上のリスクを生み出してしまう。このデータが示しているのは、業務の遅れやミスの増加は決して個人の能力不足や怠けではなく、限界の一歩手前にいることを知らせる客観的なサインでもあるということです。</p>

<p>さらに、このように不調を抱えたまま働く状態は「プレゼンティーズム」と呼ばれ、近年、組織にとって甚大な経済的損失をもたらす要因として問題視されています。そのうえ、限界を迎えた社員が最終的に休職や退職に追い込まれれば、貴重な人材やノウハウの流出だけでなく、代替要員の採用・育成コストといったさらなる痛手を伴います。従業員が不調を隠して働いている状態は、知らぬ間に企業の生産性を低下させ、組織に深刻なダメージを与える大きな損失と言えます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>心が折れる前に、自分を守るための3つの処方箋</h2>

<p>調査結果が示すように、真面目な人ほど「まだ大丈夫」と限界を先送りし、状況を悪化させてしまいがちです。特に近年は、職場での孤立感や、業務の高度化・タイムパフォーマンスの要求による「見えないプレッシャー」が静かに蓄積する傾向にあります。そのため、周囲も異変に気づけず、突然の休職や深刻な不調へ至ってしまうのです。</p>

<p>一度心が折れると、元の状態に戻るには予想以上の時間とエネルギーを要します。</p>

<p>これからも続く、あなたの大切な人生です。心が悲鳴を上げる前に、今すぐできる「3つの処方箋」を意識してみませんか。</p>

<p>①「感情＝自分」ではないと捉える<br />
辛さや焦りに支配されそうなときは、「この感情は自分の一部にすぎない」と一歩引いてみてください。感情は自分の一部と捉えることで、心が過度に揺さぶられるのを防ぎます。</p>

<p>②心に「カーテン」を引く<br />
職場の問題や他人の機嫌をすべて背負い込む必要はありません。理不尽な言葉やプレッシャーを感じたら、心の中でそっとカーテンを引き、自分を守ることを最優先してください。</p>

<p>③辛い時は一旦止まり歩みを緩め、「話す（放す）」<br />
心が弱っているときに一人で客観的に判断するのは難しいものです。だからこそ、利害関係のない第三者にお話しください。専門家に事実や感情を打ち明けて「話す（放す）」ことで、複雑に絡み合った糸がほどけ、次の一歩が見えてきます。</p>

<p>今の積み重ねが、未来の人生を作っていきます。一人で走り続けるだけでなく、時には自分を守るカーテンを引いて一息つくこと、限界を迎える前に誰かに話すという選択は、決して弱さではありません。自分自身と、あなたの大切な人生を守るための、とても賢明で前向きな一歩です。</p>

<p>あなたが健やかで、自然な笑顔でいられることこそが、結果として組織や周囲の大切な人を守る一番の基盤になっていきます。</p>

<p>他の誰でもないあなた自身の人生を大切に捉え、今、少しだけ立ち止まってご自身の心に温かい目を向けることが、未来の健やかな日々へと繋がっていくのではないでしょうか。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_yuutsu.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 10 Aug 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[大塚利江（Smart相談室カウンセラー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>断捨離のプロが教える、場所別「捨てるモノ」リスト  やましたひでこ（一般財団法人「断捨離(R)」代表）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12533</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012533</guid>
			<description><![CDATA[ついついモノが滞留しがちな3つの場所、断捨離のポイントについてやましたひでこさんに聞きました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="断捨離" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_messyroom.jpg" width="1200" /></p>

<p>モノは使ってこそ、その存在に意味があります。あなたのお家に、使っていないモノが居座っていませんか? 比較的スペースがコンパクトで、断捨離を実行しやすい3つの場所に居座りがちなアイテムのリストを紹介します。もし見つけたら、迷わず手放していきましょう!</p>

<p>※本稿は、『PHPくらしラク～る♪』2024年7月号より、一部を抜粋編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>場所別断捨離：トイレ</h2>

<p>●汚れたブラシ</p>

<p>トイレ掃除に使うブラシは、放置していると雑菌の巣窟に。使い捨てのブラシに替えたほうが、使いやすくて衛生的です。</p>

<p>●効果の切れた芳香剤</p>

<p>トイレによくあるのが、いつ置いたのかもわからない古い芳香剤。モノを減らして風通しをよくすれば、管理がラクでニオイ対策にも。</p>

<p>●大量のストック</p>

<p>トイレットペーパーは、予備の1つがあれば足りるでしょう。洗剤や拭き掃除用のシートなどは、今使っている分だけに。</p>

<p>●張りっぱなしのカレンダー</p>

<p>毎年、なんとなく壁にカレンダーを張っていませんか? 特に誰の役にも立っていないなら、剥がして処分を。</p>

<p>●本・マンガ</p>

<p>トイレはリラックスする場所ではありますが、長居する場所ではありません。時間つぶしのためのモノは不要です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>場所別断捨離：寝室</h2>

<p>人生の約3分の1の時間を過ごすといわれるのが寝室。寝室の環境は、健康にも大きな影響を与えます。掃除の邪魔になるようなモノは極力減らしましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●観葉植物</p>

<p>植物を育てるのが趣味でちゃんと管理できているならOKですが、放置されてただ置かれている状態なら、スペースを圧迫するだけ。</p>

<p>●キャンドル・アロマグッズ</p>

<p>癒やしグッズも、使わなければただの不要品。アロマオイルはどんどん劣化するので、バスルームの香り付けなどとして使い切る手も。</p>

<p>●汚れたシーツ・枕カバー</p>

<p>疲れを癒やし明日へのエネルギーをチャージするために、寝具は清潔に保ちましょう。季節の変わり目など、定期的に新調する習慣を。</p>

<p>●一時置きの家電</p>

<p>季節ものの家電などを、一時置き場として寝室に放り込んでいませんか? 動線の邪魔になるようなモノを置くのはNGです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>場所別断捨離：玄関</h2>

<p>人とモノの出入り口である玄関。ここにモノが滞留していると、たまった汚れが生活空間に入り込むことにも。モノを減らして風通しをよくしましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●靴が入っていた空き箱</p>

<p>保管用に使っている、フリマで売る時に使う、といったはっきりした用途がないのであれば、場所をとるだけなので処分を。</p>

<p>●履いていない靴</p>

<p>履かない靴は、置いていてもどんどん傷むだけ。まだキレイな状態なら、リサイクルショップやフリマサイトで売るという手も。</p>

<p>●スリッパ</p>

<p>とくに布製のスリッパは傷みやすくニオイもつきやすいうえ、滑って転倒するリスクを高めることも。厳選して必要なモノだけに。</p>

<p>●玄関マット</p>

<p>お手入れが面倒で掃除の邪魔になりがち。めくると下にゴミやホコリがたまっているようなら、管理できていないので処分の対象に。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>教えてくれたのは、やましたひでこさん（一般社団法人「断捨離(R)」代表）<br />
学生時代に出合ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離(R)」を日常生活の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。著書多数。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 10 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[やましたひでこ（一般財団法人「断捨離(R)」代表）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>睡眠は長すぎてもNG　認知機能や体力に影響？老年科医の「３大やめとけ」  栗原大智 (総監修) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14781</link>
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			<description><![CDATA[老年科の専門医が、認知機能や体力の低下、骨粗鬆症などの原因となりうる３つの「やめておいたほうがいいこと＝やめとけ」を解説。健康寿命を延ばすための「3大やっとけ」も紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="睡眠は短すぎても長すぎてもよくないという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_sleepingWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>診察室で医師が患者さんによく語っている「それ、やめといた方がいいですよ」。老年期を視野に入れた年代の人が「やらないほうがいいこと」は一体なんでしょうか？健康や美容のためによかれと思ってやっていることが、実は将来に重大なリスクを招いてしまう場合も...。老年科の医師である林良典先生が、日々の臨床経験の中で実感している「３大やめとけ」と「3大やっとけ」を解説します。</p>

<p>※本稿は、栗原大智総監修『＃3大やめとけ』（高橋書店）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>極端なダイエットは&ldquo;やめとけ&rdquo;&rarr;筋肉量と骨量が減り、将来の体力や回復力を奪う</h2>

<p>やせすぎを目指す極端なダイエットは、「きれいになりたい」「理想の体型に近づきたい」という気持ちで始める方もいますが、体調を崩すきっかけになることがあります。体重を減らす必要がないのに食事量を減らし続けると、低栄養の状態になったり、筋肉量や骨量の低下、ホルモンバランスの乱れにつながったりします。</p>

<p>やせすぎで起こりやすいのは、疲れやすさ、立ちくらみ、冷え、集中力の低下、気分の落ち込み、睡眠の質の低下、月経の乱れなどです。体重が減っているとき、元気が出ない・回復が遅い・月経が乱れるといった変化が出たら要注意です。</p>

<p>栄養不足が続くと骨量や筋肉が落ちやすく、体力低下や姿勢の崩れにつながります。この状態が続くと、将来のフレイル（虚弱）や転倒、骨粗鬆症、骨折のリスクが高まる可能性があります。</p>

<p>フレイルとは、筋肉や体力が落ちて疲れやすくなり、日常生活の動きが小さくなる状態です。体重だけを目標にすると、将来の体力や回復力を削ってしまうことがあります。</p>

<p>体型を整える場合は「筋肉と骨を減らさないこと」を意識します。食事の量を削りすぎずたんぱく質を確保し、糖質を極端にゼロに近づける食事は避けましょう。運動は歩くだけでなく下半身の筋トレなどを短時間でも加えると、筋力や体力を維持しやすくなります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>極端な紫外線対策は&ldquo;やめとけ&rdquo;&rarr;骨密度低下、骨粗鬆症につながる</h2>

<p>紫外線対策は、日焼けやしみを防ぐだけでなく、皮膚がんや紫外線による肌の老化（光老化）を防ぐためにも大切です。しかし、日焼け止めに加えて日傘・帽子・長袖・手袋などで肌の露出をほとんどなくし、季節を問わず日光を避ける生活を続けると、ビタミンDが不足しやすくなります。</p>

<p>ビタミンDは食事だけでは十分に確保しにくく、日光が肌に当たることで体の中でも作られます。ビタミンD不足が続くと、骨の代謝が乱れて骨密度が下がりやすくなり、長い目では骨粗鬆症につながる可能性があります。筋力低下やふらつきとも関連し、年齢を重ねたときに転倒が増え、骨折につながりやすくなります。</p>

<p>では、ビタミンDのために日焼け止めをやめるべきかというと、そういうわけではありません。実生活での日焼け止め使用だけで血中ビタミンDが大きく下がりすぎることは少ないとされています。問題は屋外に出ない・露出が極端に少ない生活が続くことです。そこで、肌を守りながらビタミンDを不足させない工夫として、日焼けしない範囲で短時間でも屋外に出る習慣を確保しましょう。</p>

<p>目安として午前10時〜午後4時の間に、顔・腕・手・脚などへ5〜30分程度、週2回以上の日光に当たることが挙げられています（※季節や露出面積で必要な時間は変わります）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>睡眠不足・睡眠過多は&ldquo;やめとけ&rdquo;&rarr;短すぎても、長すぎても、認知機能低下のリスク</h2>

<p>睡眠は疲れを取るだけではなく、脳と体を整えるメンテナンスのための時間でもあります。寝ている間に記憶の整理や情報処理が進み、自律神経やホルモンのバランスも整いやすくなるため、睡眠が乱れると日中の集中力・気分・判断力に影響が出やすくなります。</p>

<p>注意したいのは、睡眠が短すぎても長すぎても、将来の健康リスクと関連が示されている点です。睡眠が短い状態（例：6時間未満）が続く方では、認知機能低下や認知症リスクと関連する報告があります。</p>

<p>一方で、長時間睡眠（例：9時間以上）でも同様にリスクと関連する報告があり、長く寝れば安心とは言い切れません。睡眠時間が極端になることは、認知症だけでなく、糖尿病・心血管疾患・脳卒中・死亡リスクなどとも関連が示されることがあります。</p>

<p>対策としては、まず普段の睡眠を7〜8時間に近づけましょう。昼寝は20〜30分までにして遅い時間は避け、布団に入って15〜20分経っても眠れなければいったん寝床を出て静かに過ごし、眠気が出てから再び寝床に入りましょう。起床時間はできるだけ毎日そろえると良いです。</p>

<p>平日の睡眠が短い人は、週末の＋1〜1.5時間程度の寝だめも対策の一つです。睡眠が短い方では、適度な寝だめは、高血圧・糖尿病などの併存や認知症リスクを減少させる可能性があります。一方で、長時間睡眠が続く場合は、睡眠の質の低下や気分の不調など背景の問題が隠れていないか(睡眠時無呼吸、うつなど）注意が必要なため、医療機関で相談しましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>老年科の医師が教える&ldquo;3大やっとけ&rdquo;</h2>

<p>■口腔ケア<br />
口の中の細菌や炎症が増える歯周病は、誤嚥性肺炎やフレイル、認知症、糖尿病、心疾患、脳血管疾患などのリスクとの関連も報告されています。毎日のケアは、1日3回を目安に、歯ブラシ＋歯間ブラシ（またはフロス）で汚れを落とし、乾燥がある方は保湿や洗口液も取り入れると良いでしょう。</p>

<p>■目と耳のチェック<br />
見えにくさや聞こえにくさは、フレイルや認知機能の低下とも関連が指摘されています。見えにくさがあるとつまずきやすくなるだけでなく、外出が減って体力が落ちやすくなります。眼鏡の度数を合わせ直し、白内障など治療できる原因がないかも確認しましょう。聞こえにくさも会話が減り、人と会うのがおっくうになりがちです。耳垢の除去に加えて、補聴器は聞こえ方に合わせて調整しながら使いましょう。</p>

<p>■帯状疱疹ワクチン<br />
帯状疱疹は、発疹が治った後も痛みが長引く帯状疱疹後神経痛（PHN）が問題になりやすいです。帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹とPHNの予防を目的に接種を検討したいものですが、ワクチン接種と認知症や心筋梗塞、脳卒中のリスク低下との関連を示唆する報告もあり、プラスの効果が期待できるかもしれません。</p>

<p>【答えてくれた先生】<br />
林良典<br />
総合診療特任指導医／総合内科専門医／老年科専門医／認知症専門医・指導医／在宅医療連合学会専門医・指導医／日本緩和医療認定登録医<br />
荏原ホームケアクリニック<br />
※所属は2026年4月現在</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 10 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[栗原大智 (総監修) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「これは私の話だと思った」多くの人が『虐幸のくるちゃん』の親子関係に共感する理由  木陰ひな田(漫画家)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14733</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014733</guid>
			<description><![CDATA[『虐幸のくるちゃん』の作者、木陰ひな田さんインタビュー第3回。息苦しい親子関係性を描く本作は、なぜ多くの人の心に届いたのか。作者・木陰ひな田さんに、想像を超えた反響への思いについて伺いました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan31.jpg" /></p>

<p>娘に理想の姿を求める母親と、そんな母親の期待に応えようとする娘&hellip;&hellip;</p>

<p>息苦しい親子の関係性を描く漫画『虐幸のくるちゃん』(木陰ひな田／講談社)に、「これは自分の話だと思った」という共感の声が数多く寄せられています。</p>

<p>『虐幸のくるちゃん』は、なぜこれほど多くの人の心に届いたのか。作者・木陰ひな田さんに、想像を超えた反響への思いや、読者に届けたいメッセージについて伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「こんなに共感されるとは思わなかった」読者から届いた反響</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan12.jpg" /></p>

<p>──くるちゃんに感情移入して、「これは自分の話だ」と思いながら読んでいる方が多いのかなと、SNSなどを見ていて感じます。そういった反響について、作者としてはどのように受け止めていますか。</p>

<p>【木陰】一番最初に思ったのは、「こんなに共感する人がいるんだ」という驚きでした。もちろん、そういう人はいるだろうなとは思っていたんですけど、まさかこんなに感想を書きたくなるくらい共感して読んでくれるんだ、というのは衝撃でした。</p>

<p>喜んでいいのか分からないですけど（笑）、正直ここまでとは思っていなかったですね。担当さんがどう思っていたかは分からないですけど。</p>

<p>──編集担当さんにもお聞きしたいですね。どうでしたか？</p>

<p>【編集担当】 僕も正直、ここまでいるとは思っていなかったです。</p>

<p>ただ、連載前のネームを若い部員にも読んでもらっていて、その中でも「これは自分の話だ」とすごく共感してくれる人はいました。</p>

<p>でも、それが世の中にこれだけたくさんいるというのは、正直想像できていなかったですね。</p>

<p>──読んでいると、「身に覚えがあるな」と感じるシーンが本当にたくさんあります。だからこそ、ここまで反響が広がったのも納得なのですが、作者や編集者としては想定外だったのですね。</p>

<p>【木陰】 そうですね。読んでも感想までは書かないかな、くらいに思っていたので、そこは意外でした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>親を責めたいわけではない</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan09.jpg" /></p>

<p>──子どもの立場で読んで、くるちゃんに感情移入する方が多いと思うんですけれども、その一方で、「親として、くるちゃんのお母さんみたいになりたくない」と思う部分もありました。</p>

<p>【木陰】どうしても、「自分もくるみのお母さんになっているかも」という怖さを感じる方もいると思うんですけど、 私は、親の立場の人たちに「戒めとして読んでほしい」とか、「自分を省みてほしい」という気持ちは全くないんです。むしろ「自分もくるみだったかもしれない」と思ってほしいですね。</p>

<p>自分が親になった今でも、自分の中にはくるみのように傷ついている部分があるのかもしれない、くらいに思ってもいいんじゃないかなって。その方が、傷を受け入れた状態で、子どもと向き合えるんじゃないかなという気がしています。</p>

<p>何も分からないままでいると、世代間連鎖といいますか、また自分の子どもに同じことを繰り返してしまう可能性もあると思うので。だから、自覚することは結構大事なんじゃないかなって思っています。</p>

<p>自分の弱さや苦しかったところをちゃんと受け入れてあげるために、この作品を読んでもらえたらいいなという気持ちはあります。</p>

<p>みんな何かしら傷を抱えて生きているので、お母さんたちを責めたいという気持ちは本当に全くないです。</p>

<p>──そう言っていただけると安心します。夕飯を作らず成城石井のオードブルを買って帰るエピソードは、身に覚えがあってドキッとしたので（笑）。</p>

<p>【木陰】成城石井は担当さんも気に入ってくれていています(笑)。</p>

<p>──すごくリアルですよね。</p>

<p>【編集担当】そうですね。一話目はディテールの細かさが本当にすごくて。中でも、成城石井はお気に入りの一つです(笑)。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>一緒に伴走する作品になれたら</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan25.jpg" /></p>

<p>──くるみちゃんに共感しながら読んでいる読者の方にとって、この作品がどんな存在になったらうれしいですか。</p>

<p>【木陰】一緒に伴走するような作品になれたらうれしいなと思っています。</p>

<p>明るい漫画ではないですし、読者の背中を押したり、引っ張っていったりするような作品ではないという自覚はあるので。</p>

<p>だからこそ、せめてくるみと一緒に伴走して、「一人じゃないかもしれない」と思ってもらえる作品になれたら、それが一番うれしいですね。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan31.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 10 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[木陰ひな田(漫画家)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>毎日漠然とした不安が収まらない　モヤモヤの正体に気づく「8つの兆候」  三凛さとし（ライフコーチ）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14759</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014759</guid>
			<description><![CDATA[漠然とした不安とうまく付き合うには？ライフコーチの三凛さとしさんが「書くワーク」を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="心のモヤモヤ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nayamiwoman_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>なんとなく気分が晴れない、将来に対する漠然とした不安を感じている――頻繁にモヤモヤを感じてしまうのは、「感情の毒」が溜まっているからかもしれません。ライフコーチの三凛さとしさんは、自ら実践・研究した「書くワーク」によって、不安、怒り、悲しみの3つの感情を味方につける方法を伝えています。その「書くワーク」をまとめた一冊『こころの毒出しノート』より、モヤモヤの正体に気づくためのワークを紹介します。</p>

<p>※本稿は三凛さとし著『こころの毒出しノート』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>モヤモヤは、本音を抑え込んだときに鳴る「警報」</h2>

<p>あなたの今の心はどんな状態ですか？</p>

<p>スッキリと気分が良く、身も心も軽いという人はおそらく少ないでしょう。現代人は多かれ少なかれ心にモヤモヤを抱えています。心が晴れない感じ、胸のあたりがつかえているような感じがする、お腹が重たい&hellip;。</p>

<p>そんな感覚があるのなら、それはあなたの心が「本音と行動がズレていますよ！」という警報を鳴らしている証拠です。</p>

<p>「本当はこの仕事、意味がないと思ってる。でも上司の命令だから、やる気があるフリして笑顔で引き受けよう」</p>

<p>「本当は今日の飲み会、疲れてるから行きたくない。でも断ったら付き合いが悪いと思われるから無理して行こう」</p>

<p>「本当はもう限界で泣き出したい。でも親として、リーダーとして、ここで弱音を吐くわけにはいかない」</p>

<p>そんなふうに、「やりたい（WANT）」か「やりたくない（NOT WANT）」かではなく、「やるべき（SHOULD）」か「やるべきじゃない（SHOULD NOT）」で判断することを続けていると、本音と行動にズレが生じて心の中に毒が溜まっていきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「スッキリ」した状態とは？</h2>

<p>それでは逆に、毒が抜けてスッキリした心の状態のときはどんな感じなのかイメージしてみましょう。</p>

<p>溜まっていた毒が消えると、心が軽くなると同時に、視界がクリアになったような感じがします。余計な不安・心配に煩わされることなく、周囲の目や過去の出来事を気にすることなく、やりたいことに向かうのが当然のように感じられます。</p>

<p>「やりたいこと・なりたい自分」＝「理想」が明確で、その理想に矛盾しない行動ができている状態が「スッキリ」している状態。</p>

<p>自分らしく生きることができていると言ってもいいでしょう。</p>

<p>もし今、あなたがやりたいことが分からなくなっていたり、分かっているのに動けなかったりするのなら、それはあなたの能力不足ではありません。</p>

<p>単に、溜まりすぎたモヤモヤが視界を遮遮ぎり、心のエネルギーを重くしているだけです。部屋が散らかりすぎていては、探し物が見つからないのと同じです。</p>

<p>まずは、散らかったモヤモヤに「気づく」ことから始めましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>感情のサインに気づく「８つの兆候」</h2>

<p>モヤモヤは、最初はとても小さな「違和感」として現れます。</p>

<p>しかし、ほとんどの人は忙しさにかまけて、この小さなサインを無視してしまいます。「これくらい平気だ」「気にしすぎだ」とやり過ごしてしまう。</p>

<p>そして、気づいたときには心身に不調が出ていたり、より大きなストレスに疲弊することになったりするのです。</p>

<p>まずは違和感に気づくことが大事です。</p>

<p>心が発しているサインに気づくために、８つの兆候を示しました。今のあなたに当てはまっているものはないでしょうか？</p>

<p>1.イライラ・不満が溜まりやすい<br />
毎日イライラしたり、不満を感じたりすることがある。</p>

<p>2.周囲と自分を比べて、焦りや劣等感を抱きやすい<br />
SNSや他人の話を見聞きしたあと、自分の現状と比べて焦ったり嫉妬する。</p>

<p>3.頑張っているのに、達成感や満足感がない<br />
評価されたり、成果が出ていても満たされない。</p>

<p>4.「やらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」に追われている<br />
行動の基準が「やりたい」より「やるべき」になっている。</p>

<p>5.何をしたいのか分からなくなっている<br />
選択肢はあるのに、どれもしっくり来ず、決めきれない・動けない。</p>

<p>6.頭の中が常に忙しく、気持ちが休まらない<br />
いろいろなことを考えてしまい、決断や行動が重たく感じる状態が続いている。</p>

<p>7.&quot;抜けない疲れ&quot;を感じている<br />
しっかり休んでも回復しにくい、だるさ・重さがある。</p>

<p>8.不安や心配がふとした瞬間に湧いてくる<br />
毎日何かしら心配になったり、不安になる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今の「モヤモヤ度」をチェックするワーク</h2>

<p>8つの兆候を読んでみて、いかがでしたか？</p>

<p>「あるある」「たしかに、当てはまっているかも&hellip;」と思う人は多いのではないかと思います。</p>

<p>今日のワークは、８つの兆候から当てはまっているものを選んで、自分の心の状態を直視することです。</p>

<p>解決しようとしなくてかまいません。ただ「今の私はこうなんだ」と認めましょう。それが変化への第一歩です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【手順】</p>

<p>1分・ズボラ瞑想</p>

<p>(0)目を閉じて、１分間ゆっくりと鼻呼吸をします。自分の心と体をスキャンするように、今の感覚を味わいます。</p>

<p>(1)選ぶ<br />
「８つの兆候」の中で、最近の自分に当てはまるものをすべて選びます。</p>

<p>●8つの兆候<br />
①イライラ・不満が溜まりやすい<br />
②周囲と自分を比べて、焦りや劣等感を抱きやすい<br />
③頑張っているのに、達成感や満足感がない<br />
④「やらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」に追われている<br />
⑤何をしたいのか分からなくなっている<br />
⑥頭の中が常に忙しく、気持ちが休まらない<br />
⑦&quot;抜けない疲れ&quot;を感じている<br />
⑧不安や心配がふとした瞬間に湧いてくる</p>

<p>(2)書き出す<br />
選んだ兆候の番号と、それを選んだ理由や、そのときの具体的なエピソードを書き出します。</p>

<p>(3)労う<br />
「あ、私これだけ溜まっていたんだな」「気づけて良かった」と自分に声をかけます。</p>

<p>書き出してみて、どう感じましたか？</p>

<p>「こんなにボロボロだったんだ」とショックを受けた方もいるかもしれませんが、大丈夫です。今日、あなたはそれに「気づく」ことができました。</p>

<p>モヤモヤは、無視すればするほど大きく、黒くなっていきますが、光（意識）を当てると小さくなります。</p>

<p>まずは「ああ、私、けっこう溜まっているな。無理していたんだな」と認めてあげてください。「疲れているのに、よく頑張ってきたね」と自分に声をかけるだけで、デトックスはもう始まっています。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nayamiwoman_1.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 07 Aug 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[三凛さとし（ライフコーチ）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「IKIGAI」を世界に広めたスペイン人作家が、沖縄の長寿者から学んだこと  大賀康史（フライヤーCEO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14779</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014779</guid>
			<description><![CDATA[フライヤーCEOの大賀康史氏が書籍『IKIGAI シンプルに、豊かに生きる』を解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="大賀康史（フライヤーCEO）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2022/2022A/220705OogaYasushi03.jpg" width="1200" /></p>

<p>ビジネス書を中心に1冊10分で読める本の要約をお届けしているサービス「flier（フライヤー）」（https://www.flierinc.com/）。こちらで紹介している本の中から、特にワンランク上のビジネスパーソンを目指す方に読んでほしい一冊を、CEOの大賀康史がチョイスします。</p>

<p>今回、紹介するのは『IKIGAI シンプルに、豊かに生きる』（エクトル・ガルシア、フランセスク・ミラージェス著、長澤 あかね訳、大岩 央 編・監修・解説、PHP研究所）。この本がビジネスパーソンにとってどう重要なのか。何を学ぶべきなのか。詳細に解説する。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>生きがいの意味</h2>

<p><img alt="『IKIGAI シンプルに、豊かに生きる』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260728Oogayasushi.jpg" width="1200" /></p>

<p>人生の夢や目標を聞かれると少しとまどうかもしれません。先月紹介した『人生にコンセプトを』でも語られていたように、少し今の自分には大げさだったり、年齢によってはふさわしくない言葉だと感じられるものかもしれません。</p>

<p>私の両親に夢や目標と聞いても明確な答えが返ってこないように思います。もしかしたら長生きすること、というような答えかもしれません。私自身も夢、と言われると100％しっくりくる言葉が見当たりません。</p>

<p>でも「生きがい」であれば、誰もが毎日を生きていくために求めていることではないでしょうか。子供や孫の成長が生きがいになっている人もいるでしょう。飼っているペットかもしれませんし、仕事で周りの人に喜んでもらうことかもしれません。生きがいという言葉であれば、私自身にも十分すぎるほど思い当たるものがあります。</p>

<p>本書はスペイン出身の2人の著者によりつくられた本で、原著の販売部数は世界で600万部を超えるようです。IKIGAIという言葉が日本発のグローバル語になるきっかけになった作品だといいます。ではその中身について触れていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>生きがいとは</h2>

<p>生きがいとは何でしょうか。本書の冒頭には「朝めざめるための理由」という表現が紹介されています。今日がどのような日になるのか、誰と話し、どのような趣味をして、仕事で誰の役にたつのか。そういう日常に生きがいは存在すると言えるでしょう。</p>

<p>生きがいを概念で表すと、あなたの好きなこと、あなたの得意なこと、世の中が必要としていること、報酬（おそらく金銭的なものに限らない）をもらえること、のすべてを満たすことだとされています。場合によっては世の中が必要としていることというただ一つでも生きがいになり得るような感覚があるので、あくまでも絶対的な条件ではないと理解しておいても良いかもしれません。</p>

<p>沖縄をはじめとして世界には特に長生きする「ブルーゾーン」と呼ばれる地域があります。そこで暮らす100歳以上の方々は、がんや心臓疾患にかかることが少なく、バイタリティーと健康に恵まれ、更年期の症状は穏やかで、認知症にかかる確率も低いのだそうです。素晴らしい長寿のあり様だと感じられるでしょう。年を重ねるのであれば、そのような長生きがしたいものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>長寿者からの教え</h2>

<p>本書では沖縄の大宜味村で暮らす長寿者の様子が描かれています。そこで触れられている印象的な習慣は、例えば心を若く保つこと、笑顔でいること、みんなと毎日挨拶をすること、色々なものを少量ずつ食べること、働くこと、大好きな人たち（仲間）と過ごすこと、などでしょうか。それらは長寿者の大切なエネルギー源であるように感じます。</p>

<p>『永遠の王 アーサーの書』（T・H・ホワイト、東京創元社）に次の一節があります。</p>

<p>「あなたは年老いて、体が震えるようになるかもしれないし、夜中に目を覚まして、血流の乱れに耳をすますようになるかもしれない。たった一人の愛する者を失うかもしれないし、よこしまで頭のおかしな者たちに周りの世界が壊されるのを目の当たりにするかもしれない。あるいは、卑劣な心を持つ輩に、自らの名誉が踏みにじられているのを知るかもしれない。そんなときにできることが、一つだけある。そう、学ぶことだ。世界がなぜそうなっているのか、何が世界をそうさせているかを学びなさい。心が飽きることも、疎んじることも、苦しむことも、恐れることも、裏切られることもなく、後悔など夢にも思い浮かばないただ一つのことは、学ぶことなのだ」</p>

<p>中世のイギリスを舞台として描かれたものではありますが、第二次世界大戦前後に連載された作品という背景から、戦争や全体主義に対して平和を願い、一人の存在としてどう生きていくべきなのかを雄弁に語っています。長寿の人たちは世界がより見えるようになっていくといいます。世界の理解の深さが仕事や日々の暮らしにも反映されるそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>幸せに長く生きるコツ</h2>

<p>古代ギリシャのストア哲学が紹介されている箇所も印象的です。ストア哲学で大切にされるのは、人生から感情や喜びをもれなく排除するのではなく、ネガティブな感情を断ち切ることです。我々の喜びや欲望が問題なのではなく、喜びや欲望に支配されない限りそれらを楽しんでいいのだといいます。</p>

<p>人には本来的に欲望があり、喜びもあります。私は様々な経営者と話をする中で、その人の根幹となる価値観を聞くことがあります。会社の経営をうまく導く価値観は、経営者によって本当に様々です。世界をより暮らしやすいものにしたい、人に喜びや楽しさを与えたい、今も残る重要な課題を解決したい、というような美しい願望がその人を動機づけていることもあります。</p>

<p>一方で、裕福になりたい、成功者になりたい、人気者になりたい、有名になりたいといういわゆる俗とも言える欲求がドライバーになっている人もいます。その動機は様々ですが、結果として会社を成功させている人も多く、人間らしさというものの奥深さを感じることがあります。会社として失敗する考え方や悪い会社文化には共通点が多い一方で、成功する会社の方針や文化は多様です。自分の価値観だけを基準に他の人を評価しないようにしなければならないと思うわけです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>現代における生きがいの意味</h2>

<p>IKIGAIという言葉が世界でこれほどまでに広がるのは、世の中の流れの中で求められている考え方だからだと思います。今、人類はAIにより役割や存在意義が変わるかもしれないという流れの中にいます。キャリアでも脅威にさらされ、なぜ自分が生きていて、自分の人生にどのような意味があるのかを問われています。また、社会の分断が進み、どこに自分を置いたとしてもしっくりこないような感覚を持つかもしれません。</p>

<p>人が存在する意味がたとえ薄らいだとしても、生きがいを持つことが人として幸せな人生を送る根幹なように思えます。この激動で分断が進む現代でこそ毎日目を覚ます理由となるような「生きがい」を意識することが大切になってきます。本書は世界的なベストセラーになっていることからわかるように、読みやすくそれでいて人の本質に迫る作品です。通読すれば、幸せな人生を送るための指針が得られるでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 07 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[大賀康史（フライヤーCEO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「バレるかも」の恐怖が快感に　なぜ人は盗撮にハマり、抜け出せなくなるのか  斉藤章佳(精神保健福祉士･社会福祉士)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14775</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014775</guid>
			<description><![CDATA[盗撮は単なる性欲ではなく、｢緊張と緩和｣のスリル自体が目的化する脳の依存症である。画像を求めていない｢盗撮のための盗撮｣というメカニズムを理解することが、加害の連鎖を防ぐ第一歩となる。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="スマートフォン" height="745" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utility2/pixabay_telephone.jpg" width="1200" /></p>

<p>なぜ人は盗撮をやめられないのか？ 精神保健福祉士･社会福祉士の斉藤章佳さんは著書『校内盗撮』にて、単なる性欲ではなく、落語の｢緊張と緊張の緩和｣にも通じる｢脳の依存メカニズム｣から、盗撮依存の実態と再発防止策を解説しています。今回、そんな興味深い研究結果を同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、斉藤章佳著『校内盗撮』(集英社インターナショナル)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>｢バレるかもしれない｣が快感になるとき</h2>

<p>なぜ人は盗撮にハマるのか。依存症としての盗撮を理解する上でポイントになるのが、｢〈緊張〉と〈緊張の緩和〉｣という考え方です。</p>

<p>この〈緊張〉と〈緊張の緩和〉とは、もともとは落語家の桂枝雀さんが唱えた笑いの理論です。たとえば葬儀など厳粛な場では、｢お坊さんの頭にハエが止まった｣など、ごく些細なハプニングですら参列客の笑いを引き起こすきっかけになりえます。このように、場の空気が張り詰めているとき(緊張)に、ふっと和ませる(緊張の緩和)ことで、笑いが生まれる現象。これが〈緊張〉と〈緊張の緩和〉です。プロの漫才師やお笑い芸人の｢ネタ｣も、基本的にはこのフォーマットに則っているといわれています。</p>

<p>そしてこれは、盗撮を繰り返してしまうメカニズムにもよく当てはまります。盗撮を実行する直前の期待、そして加害者は｢やりたい｣という欲求と｢見つかったらどうしよう｣という激しい葛藤に苛まれ、極度の緊張状態に置かれます。</p>

<p>その後、被害者や周囲に気づかれることなく盗撮を終え、人目につかない場所で画像や動画を確認した瞬間、その緊張感は安堵感や達成感へと変わります。まるで振り子が急激に振れるように、緊張が緩和へと変わるとき、脳内では職場や家庭でのプレッシャー、将来への不安、生きづらさといった苦痛が一時的に遠ざかる感覚になるのです。先ほど例に挙げた校内盗撮を繰り返していた田中氏も、筆箱に隠し入れていたスマホのデータを確認した瞬間、この〈緊張〉と〈緊張の緩和〉による達成感や優越感を得ていたに違いありません。</p>

<p>こうしたメカニズムは盗撮に限らず、あらゆる依存症に共通するものです。アメリカ精神医学会の診断基準である｢DSM -5｣においても、万引きがやめられない｢窃盗症｣の基準として、｢実行直前の緊張の高まり｣と｢実行時の快感や満足、解放感｣が明記されています。万引きをする前のヒリつくような〈緊張感〉と、万引きを終えた後の｢バレなかった｣という〈緊張の緩和〉。このスリルそのものにハマって、やがて欲しくないのに万引きをしてしまう。この感覚は、窃盗症でない方にもイメージしやすいと思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>｢盗撮のスリル｣にハマる脳のカラクリ</h2>

<p>｢盗撮をやめていると、断食をしているみたいなんです。頭の中に条件反射の回路ができていて、最後には自己使用(自慰)しなくなり、『盗撮のための盗撮』になっていくんです｣</p>

<p>これは、かつてプログラムの受講者が口にした言葉ですが、盗撮と脳内メカニズムの関係を端的に示しています。</p>

<p>やや専門的になりますが、こうした状態は、｢報酬系回路の機能不全｣と呼ばれます。報酬系とは、快感や達成感などの｢ご褒美(報酬)を脳が感じるときに働くネットワークです。</p>

<p>アルコールや薬物を摂取する。盗撮や痴漢といった性的問題行動に及ぶ。このような場合、脳内では報酬系が刺激され、快楽を司る神経伝達物質「ドーパミン」が大量に分泌されます。</p>

<p>やがて盗撮をした直後に、性的な快感を得たり、｢見つからずに済んだ｣という負の成功体験を味わったりすると、脳はその体験と記憶を強烈に学習してしまいます。</p>

<p>すると、「女性の尻を目にする」などといった特定のきっかけ(トリガー)が与えられただけで、脳が報酬を予期して、本人の意識とは無関係に、｢盗撮しなければいけない｣といった強い渇望や衝動が引き起こされるようになります。これこそが、｢断食｣にも似た強い飢餓感の正体です。</p>

<p>驚くべきことに、当クリニックを盗撮で受診した1031名のうち、半数近くは自己使用を目的に盗撮していません。(図2 -1)つまり、性的興奮よりも｢盗撮という行為そのもの｣に伴う〈緊張〉と〈緊張の緩和〉が、目的化しているのです。これが「盗撮のための盗撮」です。この回路が一度でき上がると、本人がどれほど強い意志でやめようとしても、自力で食い止めることはきわめて困難です。</p>

<p><img alt="盗撮データの使用方法　グラフ" height="917" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260728SaitouAkiyoshi01_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>ここまで述べてきたように、繰り返す盗撮行為には依存症の側面があります。しかし、だからといって性加害者は｢病気だからしかたない｣とその罪を免れることができるわけでは当然ありません。再犯を防ぐためには、加害をした｢原因｣と、自分が犯した罪の｢責任｣は、しっかりと分けて考えなくてはならないのです。加害者臨床の現場でも、性加害を｢病気だからしかたない｣と病理化するのではなく、行為責任を明確化した上で、プログラムを行っています。</p>

<p>名古屋市で発覚した教員グループによる盗撮事件でも、｢変態教師による鬼畜の所業｣など、センセーショナルに取り上げる記事が散見されました。しかし実は、繰り返す加害行為の背景には認知の歪み、ストレス対処法のレパートリーの少なさ、過去の逆境体験、報酬系回路の機能不全、小児性愛症という性嗜好など、さまざまな要因が複雑に絡み合っているのです。</p>

<p>｢性欲を抑えられなかったから、校内盗撮をした｣と議論を短絡化させたり、加害者を悪魔化したりするだけでは、有効な再発防止策につながりません。性欲や倫理観だけでは断罪できない、｢やめたくてもやめられない｣依存症としての盗撮。このメカニズムを知ることが、新たな被害者を生まないためのひとつの足がかりとなるのです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 07 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[斉藤章佳(精神保健福祉士･社会福祉士)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>老後の食生活で心がけるべきことは？ 医師が勧める「日本の粗食」  保坂隆（精神科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12380</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012380</guid>
			<description><![CDATA[老後の食生活で意識すべきこととは? 精神科医の保坂隆さんが語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="老後の食生活" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityLI/pixta_owanOHASHILI.jpg" width="1200" /></p>

<p>健康寿命を延ばし、元気に老後を送るためには、日々なにを食べるかはとても重要です。高齢期に気をつけたい食事のポイントを、書籍『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』より紹介します。</p>

<p>※本稿は、保坂隆著『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』（PHP文庫）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「人生で食事を楽しむのはあと何回？」老後こそ量より質の食べ方を</h2>

<p>男性の同窓会で昔の仲間が集まると、必ず飛び出すのが「若い頃はラグビー部だったから、そりゃあよく食べたものさ。皆で『食べ放題』の店に行くと、大抵は店の人に嫌な顔をされたな」という若い頃の「大食い自慢」です。</p>

<p>たまには健啖だった昔を懐かしむのも良いのですが、年を取れば、食に対する考え方にも方向転換が必要になってきます。</p>

<p>その方向転換の一番のポイントは、「量より質」への意識的な切り替えです。</p>

<p>若い頃は、とにかくボリュームたっぷりで食べ応えのあるメニューに魅力を感じていた人も、年齢を重ねるとともに、だんだん味や食材のクオリティに関心が移っていくのが一般的です。</p>

<p>そうなると、安くて量があるものより、本当に美味しいもの、味わい豊かなものを食べたいと思うようになるのです。</p>

<p>「人生の中でふと、あと何回食事を楽しめるのだろうと考えたら、一回一回の食事をいい加減に済ませてはもったいないと思えたんです。それで、これまで以上に食事には気を遣うようになりました」</p>

<p>こう話すFさんは、料理を「老後の趣味」として選び、週に一度の料理教室で和食を学んで、家でも蕎麦を打つほどの腕前になったそうです。</p>

<p>会社に勤めていた頃は、料理は奥様に任せっきりで、台所にも入らなかったのですが、同じく老後の趣味として始めた釣りで魚を持ち帰っても、自分でさばけないのはどうかと思い、料理を習い始めました。そうすると、今度は釣りより料理のほうが楽しくなって、今では奥様と料理の腕を競い合うほどになったといいます。</p>

<p>「基本的には質素な献立なんですが、一品だけは『こだわりのある食材』を取り入れて、満足感のあるメニューにしているつもりです。他にはこれといった贅沢はしていませんが、月に一度、妻とちょっと良い店に外食に出かけるのが一番の楽しみです」</p>

<p>会社員時代とはまったく違う楽しみができて、充実した生活を満喫しているFさんと同様、奥さんも食には強いこだわりを持っています。しかし、その関心はFさんとは別の方向に向かっているようです。</p>

<p>「私も美味しいものには目がないのですが、それ以前に『食の安全』を考えてしまうのです。最近は、輸入食品の危険性も話題になっているので、食品を購入する際は、老眼鏡持参で、じっくり調べてから買うようにしています」</p>

<p>このように、夫婦とはいえ、食へのこだわりは人それぞれです。いずれにせよ高齢になると、食事は心身の健康を左右する重要なファクターですから、決しておろそかにできないことは確かです。</p>

<p>また、毎日の食事を作るのを「面倒くさい」と感じるか、今度は何にしようか「楽しみ」と思うかでは、単調になりがちな老後の生活では大違いです。</p>

<p>質素でシンプルにまとめた献立の中に、ひとつ旬のものを取り入れたり、ご当地の産物や手作りのデザートを加えたりするなど、こだわりのあるアクセントを持ってくることで、クオリティの高い食卓を演出できるでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>健康づくりのための「粗食生活の充実」こそ現代の贅沢</h2>

<p>健康的な食事を考える時、脂肪や糖分、塩分などが非常に多いのが現代食だとすると、目指すのはその反対の「粗食」ということになります。</p>

<p>ただし、注意してほしいのは、ここでいう粗食とは「粗末な食事」ではないということです。</p>

<p>粗食と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、玄米のどんぶり飯に漬物と小魚、味噌汁だけのような「貧しい食卓」ではないでしょうか。</p>

<p>確かに、昔のテレビ小説「おしん」の時代なら、そうした食事が多かったでしょうが、コンセプトが「健康づくりのための粗食」であるなら、そこには貧しさというより、伝統食ならではの知恵や工夫が求められるはずです。</p>

<p>粗食という言葉のニュアンスが誤解を招くなら、「伝統食」や「郷土食」などと言い換えても良いでしょう。</p>

<p>「『地産地消』で地元の食材を使った料理」「食品添加物などを含まない手作りの料理」「地域に伝承されてきた調理法で作られた料理」「脂肪や塩分、糖分などを控えた健康に良い料理」であることが、広義での「現代版」粗食の条件です。こうして条件を並べてみると、今の便利さ・効率優先の食事より、こうした粗食のほうがずっと食べるのが難しいかもしれませんね。</p>

<p>かねてより先進国では肉や油の摂取量が増え、肥満や生活習慣病が増える傾向にあることから、シンプルで自然な食生活が見直されています。</p>

<p>それが世界的なスローフードの普及や、「ロハス」（健康で持続可能な生活スタイル）な暮らし方の拡大につながったのですが、その日本オリジナル版が「粗食」というスタイルだとも言えます。</p>

<p>たとえばコーカサス地方のヨーグルトや、イタリアのオリーブオイルなどを代表とするヘルシーな郷土食は世界的に有名ですが、日本の伝統食といえば、ごはんを主食として、お味噌汁や漬物に、季節の野菜、魚介類や大豆製品、海藻、芋やきのこなどを多彩に組み合わせた食事でしょう。全体に、動物性の油分が少なく食物繊維が多い、低カロリーが特徴です。</p>

<p>つまり、これは糖尿病や高脂血症などの生活習慣病の改善に応じたメニューとほぼ同じ特徴を持っているわけですから、健康的な「日本の粗食文化の良さ」が改めて世界に認められるのも分かるというものです。</p>

<p>私たちの周りには、このように「健康に良い」と言われる食品がいくらでもあるのです。さらに、日本人の遺伝子に刻まれた伝統の味には、どこかホッとするような懐かしさを感じるものです。</p>

<p>前述の江戸時代の本草学者・貝原益軒は、著書『養生訓』で、過食を戒しめ粗食を尊ぶ「粗食長寿説」を説いていました。</p>

<p>ごはんを主食に一汁三菜という伝統的な献立にすることで、肥満や生活習慣病などのリスクを遠ざけ、健康を維持できるのなら、粗食生活を続けられる環境こそ、現代人にとっては贅沢なことなのかもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityLI/pixta_owanOHASHILI.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 07 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[保坂隆（精神科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>5分の遅刻にはキレるのに、残業は放置　今こそ見直すべき「日本人の時間感覚」  澤円（株式会社圓窓代表）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14698</link>
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			<description><![CDATA[たった数分の遅刻には厳しく、長く残業をしていれば褒められる――。そんな矛盾を抱えた日本人の時間の使い方をアップデートする方法を、株式会社圓窓代表の澤円さんが解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="澤円著『思考をアップデートする全技術』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hourglass.jpg" width="1200" /></p>

<p>天候などの影響で数分遅刻したら厳しく叱責されるのに、数時間の残業は「頑張っている」と評価される――そうした経験をしたことがある人もいるかもしれません。</p>

<p>そんな矛盾した時間感覚が日本企業の生産性を下げており、今こそ時間に対する考え方をアップデートすべきだと、株式会社圓窓代表の澤円さんはいいます。</p>

<p>誰にとっても有限な時間。本稿では、時間を有意義に使うための考え方について紹介します。</p>

<p>※本稿は、澤円著『思考をアップデートする全技術』(アスコム)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人生に「終わり」があることをもっと意識する</h2>

<p>「人の命は永遠ではなく、いつか必ず死ぬ――」</p>

<p>人間が生まれてから死ぬまでの時間は有限であり、その大前提は誰もがみんな平等です。もちろん寿命の長さはそれぞれ違うだろうし、いつどのタイミングで死ぬのかもわかりません。でも、いずれにせよ人生に「終わり」があることは絶対的な事実です。僕たちは、その「終わり」に向かって常に前へと進むしかなく、後退はできません。</p>

<p>つまり、自分の命の時間は増えることがなく、残り時間は減っていくしかない、ある意味では残酷なものであるということです。この事実を、ぜひ頭に刻み込んでほしいのです。そして「時間」に対する概念をアップデートしてほしいのです。</p>

<p>なぜなら、今あなたが直面している仕事や生活上の問題の多くは「時間をムダにしていること」「時間のムダに対する抵抗感が薄れていること」によって引き起こされているものがほとんどだからです。</p>

<p>「時間は有限であり、ものすごく貴重なもの」</p>

<p>これが本当に納得できたら、あなたの未来は俄然、明るくなるでしょう。まず、自分の時間の使い方が丁寧になり、その時間をもっと有意義に過ごそうとして「質」の面を大切にし始めます。同じ時間を過ごすなら当然快適なほうがいいし、楽しいほうがいいし、意義あるほうがいいですからね。また、自ずと他者の時間をムダに奪うこともなくなります。自分の時間を大切にできるようになると、自分だけでなく周りの人間まで幸せにしていくのです。</p>

<p>今この瞬間に僕たちに与えられているものを考えたとき、場所や地位や属性などは個人差が大きいかもしれない。でも、時間だけは誰にも等しく与えられています。そういう意味では、みんな同じ条件のもとで生きていると言えるかもしれません。たとえ社長であっても、新入社員であっても。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>意味のないルールや時間の考え方を破ってみる</h2>

<p>以前、僕の友人がこんな話をしてくれました。</p>

<p>ある日、都内に大雪が降って会社に遅刻をしてしまったそうです。前日から雪の予報だったので30分以上早く家を出たものの、案の定どこもかしこも混雑していて、結局、彼は5分の遅刻をしてしまいました。自分と同じような人もちらほらいたそうです。</p>

<p>「この天候じゃ仕方ないよな」</p>

<p>そう思った瞬間でした。</p>

<p>「雪が降るのはわかっていたはずだ！なぜもっと早く家を出ないんだ！」</p>

<p>いきなり部長がキレました。あまりの剣幕にみんなは驚いて口も利けません。そんな様子を見てさらに弾みがついたのか、部長は、そこから30分以上も部下を立たせたまま説教を続けたそうです。</p>

<p>あなたは、この出来事についてどう思いますか？5分の遅刻に対して30分以上の説教......。これって、僕流に言わせてもらえば完全な「暴力」だし「時間泥棒」です。そして、その部長は遅刻に対してキレたことで「私はマネジメント能力がゼロなのだ！」と大声で叫んだようなもの。</p>

<p>僕は友人に「その会社、今すぐ辞めたら？」とアドバイスしたのですが、こんなことが日本の会社では結構まかり通っています。もしかしたら、あなたも似たような出来事に遭遇した経験があるかもしれません。</p>

<p>こうした「遅刻に厳しく、終わりの時間にはゆるい」のは、日本企業特有のマインドセットです。朝は数分遅刻しただけでガミガミ怒られるのに、夜は数時間残業していても、怒られるどころか「頑張っているな」と褒められることさえあります。</p>

<p>でも、よく考えてみてください。それぞれ部署ごとにやることが違うのに、朝9時に全社員が揃って出社しても1円にもならないではありませんか。また、ダラダラと残業して生産性が高まるとはとても思えません。</p>

<p>会社とは、あくまでも利益を出す場所なので、これらはまったくもって意味のない行為。そうした意味のないルールや時間の考え方を、今こそ一人ひとりがアップデートしなければならないのだと思います。</p>

<p>「それって本当に効率がいいの？」</p>

<p>「そのことで何かを生み出しているの？」</p>

<p>「誰かが幸せになるものなの？」</p>

<p>一人ひとりが自覚的に、自らに問いかけることが大切なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「公平」を重視するあまり、生産性を下げていることに気づく</h2>

<p>「なぜ全社員が同じ時間に出社する必要があるのでしょうか？」</p>

<p>こんなことを言うと、「現場はもう動いているのだ！」と言い返されるのがオチです。朝8時半や9時に出社時間を定めている多くの会社は、工場や店舗や工事現場を基準にして出社しているということなのです。</p>

<p>「現場でトラブルがあったときに連絡がつかなければ問題になる」とは、もっともらしい理由かもしれません。でも、これだけスマートフォンが普及した時代に、来るかどうかもわからない連絡をオフィスで待ち受ける必要があるのか、という疑問も湧いてきます。</p>

<p>「会社に重要な書類が置いてあるんだ！」</p>

<p>確かにそうかもしれませんが、そんなことではその会社は交通機関が止まった瞬間に、すべての機能が停止することになってしまいます。つまり、BCP(事業継続計画)がむちゃくちゃなわけです。むしろ、どこからでも情報にアクセスできるように整備するなどして、いかなるときも業務が止まらないようにすることのほうがよほど重要です。</p>

<p>業務の効率だけを考えれば、全社員が同じ時刻に出社する必然性はありません。なのに、なぜみんなが朝9時に行かなくてはならないのでしょうか？　結局のところ、こんな理由だったりします。</p>

<p>「不公平になる」</p>

<p>「現場は早く出ているのだから、本社や本部もそうするほうがいい」という考え方ですね。現場では時間で区切ってタスクを回さなければならない面もあるので、みんなが同じ出社時間である必然性はあるかもしれません。でも、本社や本部の社員には何の関係もなければ、必然性もありません。</p>

<p>ましてや朝9時に出社しようとすると、電車も道路も混んでいるし、エレベーターは長蛇の列。これでは、社員の生産性はまったく上がりません。であれば、朝7時に出社して、15時に仕事を終わらせて帰るほうがよほどいいでしょう。もちろん、昼ごろに出社して夜に終わることだってありですよね。</p>

<p>そうした考え方ができない会社が多いように思います。なぜかというと、心のどこかに「現場は早くから動いていて悪いから、それに合わせよう」という日本人特有の気質があるからではないでしょうか。僕はそう感じてしまうのです。時間についてアップデートする第一歩は、意味のないルールに疑問を持つことからスタートしましょう。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hourglass.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[澤円（株式会社圓窓代表）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>お金を使う派、貯める派...悩みが減って満足度が上がるのはどっち？  和泉昭子（生活経済ジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12604</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012604</guid>
			<description><![CDATA[お金を使う派、貯める派、それぞれが人生をもっと楽しめるようになる、お金との向き合い方とは。生活経済ジャーナリストの和泉昭子さんが解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="お金の使い方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_housemoney.jpg" width="1200" /></p>

<p>今を存分に楽しむべく、家族とのレジャーや習い事を優先するA子さん。給料日前には厳しいお財布事情になることもしばしば。一方、老後や子どもの教育資金など将来を見据えて、貯蓄第一のB子さん。けれど、自分だけでなく家族にもやりたいことなどを我慢させてしまっていいのか心配。ここでは対照的な2人のお金の悩みを解消し、人生をもっと楽しんでもらうための方法をご紹介します。</p>

<p>（取材・文：中西后沙遠）</p>

<p>※本稿は、『PHPくらしラク～る♪』2024年7月号より、一部を抜粋編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【使う派】A子さん<br />
貯蓄は苦手。旅行やレジャー、習い事など楽しいことに全力（額!?）投球。今しかない、子どもたちとの時間が最優先。将来の備えも必要なのはわかっているけれど、目先の楽しさに負けてしまいがち。不安はあってもなんとかなると思っている。</p>

<p>【貯める派】B子さん<br />
食費、光熱費は家族で協力して節約! お金のかかる外食や旅行はなるべく控え、毎月、しっかり貯蓄に回している。教育費や老後資金の準備も怠らない。それでも将来のお金の不安が大きすぎて、今の自分の生活を楽しめない。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>【使う派】A子さん　浪費グセは意識改革でコントロール</h2>

<p>定年後、収入が減ったときに、趣味や旅行を我慢できますか? 今と同じように老後も楽しみたいなら、老後資金の準備は必須。そこで取り組んでほしいのが「先取り貯蓄」と「使うお金を減らすこと」です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●悩み① 貯蓄ができない</p>

<p>＼先取り貯蓄と反省手帳でお金は貯まる!／</p>

<p>「お金が余ったら貯蓄に回す」では、お金は貯まりません。毎月、生活費の1～2割を先に確保して貯蓄すること。その預貯金に手をつけなければ、必ずお金は貯まります。また手帳やカレンダーに、楽しみに使った金額を書き留め、金額と満足度が見合っているのか「反省」することを習慣化しましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●悩み② ついつい支出が増えてしまう</p>

<p>＼満足度はそのまま、使うお金だけを減らす／</p>

<p>例えば、友人との食事のあと、「疲れたな」「つまらなかったな」と感じているなら、食事の頻度を考え直す方がいいでしょう。また、友人と会うことが目的なら、お店で食事するのではなく、家に招くことでも達成できます。お金を使ったことに対して得られた満足度、本当の目的を見直すことで、満足度はそのままに、減らせた出費を貯蓄に回せるはず。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>【貯める派】B子さん　カウントダウンは始まっている!</h2>

<p>コツコツと貯蓄を重ねてきたB子さん。よくがんばりましたね! でもそろそろ、人生の残り時間が少なくなってきていることに気付きましょう。お金は貯まっても、体力と使える時間は減ってきています。もっと人生を楽しんで。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●悩み① 将来の金銭面が不安</p>

<p>＼漠然とした不安は具体的な課題にしてみる／</p>

<p>教育資金に対して「いつ」「どのくらい」必要かプランを立てるように、老後資金も具体的にプランを立てましょう。老後をどう生きたいかを考えるきっかけにもなります。「結婚〇周年に旅行する」など楽しいこともプランに加えます。「いくら必要か」が明確になれば、それを実行するのみ。不安は小さくなり、気持ちに余裕が生まれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●悩み② 楽しみにお金を使うのが不安</p>

<p>＼お金のかからない楽しみ方を見つける／</p>

<p>「楽しみは老後に」なんて考えていると、あっという間に人生は過ぎてしまいます。お金を使うことに罪悪感があるなら、ポイ活や割引などを賢く使ったり、地域の趣味のサークルに参加するなどして、お金のかからない楽しみ方を見つけてみて! 賢く節約しながら人生を楽しむ方法はいくらでもあります。今を楽しむことに意識を切り替えましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>和泉流 使う派も貯める派も「お金の満足度を上げるコツ」</h2>

<p>お金そのものに価値があるわけではありません。お金はあくまでも「モノ」や「（～する）コト」と交換する手段。お金は「使ってこそ価値がある」ことを忘れないで!</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●何をすれば心が満たされるかで、お金の優先順位を決める</p>

<p>「それにお金を使うことで自分はどのくらい幸せか?」という満足度を考えましょう。もしかしたら、その満足度では、使ったお金に見合っていないかも。満足度が高いからこそ、お金に価値が生まれます。満足度の高さを基準にして、用途に優先順位をつけること。満足度が低いものは整理し、その分を貯蓄や別のことに使い、お金の質を上げていきましょう。「賢く貯蓄をして、賢く今の人生を楽しむ!」のバランスがしっかり取れていれば、お金の不安は抑えられ、心も満たされます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●投資を怖がらないことがお金を増やすコツ</p>

<p>今、時代は大転換期を迎えています。ここにきて経済はデフレから大きく脱却し、インフレに向かおうとしています。節約して貯蓄するだけでなく、使う予定がないお金があるなら一部分を投資に回してお金を出稼ぎに出し、増やすことを考えましょう。</p>

<p>これから始める人は、毎月貯めている額の半分程度を新NISAやiDeCoに回すことをおすすめします。投資をするうえで大事なのは、「当面使う予定のないお金」で運用すること。投資は十年、数十年の長期になるほど、成果は上がります。その間、値下がりすることもありますが、慌てて売りに出さずに、ぐっとこらえて値上がりするのを待てることが成功のコツです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>今回はA子さん、B子さんの例を通して、お金の賢い使い方をご紹介しました。節約するだけではなく、自己資産を投資で増やすのは、インフレ対策としても大切なことです。お金が増えれば自分の好きなことにも使え、人生を楽しむことができます。賢く貯めて、賢く人生を楽しみましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【和泉昭子（いずみ・あきこ）】<br />
大学卒業後、出版社・放送局勤務を経て、フリーのキャスターに。CFP(R)取得後、現職へ。2007年マネー＆キャリアの支援会社を起業。現在は、メディア出演や講演などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信している。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[和泉昭子（生活経済ジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>思い出がつまった「捨てにくいモノ」を手放すには？ プロが教えるポイント  やましたひでこ（一般財団法人「断捨離(R)」代表）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12531</link>
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			<description><![CDATA[断捨離の提唱者であるやましたひでこさんが、捨てにくいモノの手放し方について語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="断捨離" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_souji.jpg" width="1200" /></p>

<p>クローゼットや引き出しの奥に眠る、思い出の品や友人からのいただきモノ。「いつか使うかも」と、つい溜め込んでしまっているモノはありませんか? 断捨離(R)の提唱者である、やましたひでこさんが、そんな「捨てられないモノ」を手放すポイントについて語ります。（取材・文：野中真規子）</p>

<p>※本稿は、『PHPくらしラク～る♪』2024年6月号より、一部を抜粋編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>捨てにくいモノを手放す勇気を持とう</h2>

<p>もし今、使わないのに捨てにくいモノがあって困っているなら、自分に「なぜこれを捨てにくいの?」と問いかけてみましょう。</p>

<p>「いつか使うかも」と思うなら、将来必要なモノが手に入れられないかもという、未来の不安がある証拠。「思い出の品だから」と思うなら、過去への未練が強い状態です。または単に捨てるのが面倒なだけかもしれませんね。どんな理由でも、そのせいで快適な空間を作れずにいることに気づきましょう。</p>

<p>歳を重ねるにつれて判断力も体力も衰えていくなかで、不要なモノを放置していると、モノはどんどん増え、身動きがとれなくなります。使わないモノでいっぱいになった家には、新しいモノが入ってくる余地がありません。ゆとりのある生活空間で生き生きとした人生を送るために、捨てにくいモノと向き合ってみてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>まだ使うかも...の断捨離</h2>

<p>「まだ使えるから」「新しいから」と不要なモノをとっておいても、そのモノに圧迫される毎日では、いい未来はやってきません!</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●昔の趣味のグッズ</p>

<p>手芸、音楽、運動、アウトドアなどの趣味は、加齢とともに続けるのが難しくなったり、興味が薄れていくことも。気持ちの離れたモノをいつまでもとっておくのは、執着の現れ。手放すことで家にも心にも余裕ができ、新しい趣味に出合いやすくなります。</p>

<p>●高価なアクセサリー</p>

<p>高価なモノや人から贈られたモノである場合でも、あくまで今の自分に必要かどうかを精査するべき。サイズが合わない、片方をなくした、つけるのが手間、似合わない、などのモノは手放すか、リメイクして復活させましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>思い出の断捨離</h2>

<p>思い出はモノではなく、心に宿ります。今の生活の邪魔になるモノは思い出だけを残して、手放したり減らしたりしましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●子どもに関わるモノ</p>

<p>子どもが小さい頃に描いた絵や工作、トロフィーや賞状などは、とっておくなら棚や壁に飾るなど、今の暮らしに取り入れて。ただ収納に押し込めているだけなら、思い出を大切にしていることにはなりません。手放しましょう。</p>

<p>●頑張りの証</p>

<p>自分へのご褒美に買った洋服や、自分磨きのために買ったテキストなど、頑張りの証は執着がこびりつきやすいものです。今役立つモノや、大切に使っているモノ以外は始末を。モノがなくなっても頑張った価値は自分の中に残ります。</p>

<p>●いただきモノ</p>

<p>申し訳なくて捨てられないと思いがちですが、それより自分が好きかどうか、使いたいかどうかを優先して。いただいたことに感謝したら、モノは処分しましょう。</p>

<p>●親から引き継いだモノ</p>

<p>それを大切に思うのは親の価値観です。自分の価値観と照らし合わせて、自分の今の生活に合わないと感じるモノは、思い切って手放しましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【思い出の断捨離の心得】</p>

<p>思い入れのあるモノを捨てられない場合も、自分を責めないでください。一旦保留にし、ほかの捨てられるモノをどんどん手放していくと、本当に必要なモノ、不要なモノの判断がつくようになります。思い出の品についてはそれから着手を。</p>

<p>自分で自分に「今は手放すのが嫌なのね。でも、もう必要ないし、場所をとるし、維持管理の手間もかかるよね」と繰り返し語りかけて、納得できるようになったら手放していきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>体のことを考えた断捨離</h2>

<p>加齢により重いモノを持ったり、しゃがんだりするのが苦痛になっていきます。体に合わせてモノも見直しましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●座布団</p>

<p>椅子に座る生活に移行したら、座布団は不要になります。あるかわからない来客のために大量の座布団をとっておくのはやめ、来客にも椅子をすすめましょう。</p>

<p>●背の高い食器棚・本棚</p>

<p>食器棚や本棚など家にある大きな収納は、この先、手が届かない、重くて扱えないなど、負担に。人生の折り返し地点が手放し時です。中のモノも含めて断捨離を。</p>

<p>●革製の重いバッグ</p>

<p>それ自体が重い革製のバッグ。扱いづらくてあまり使わなくなっているなら、役目を終えてお別れの時です。次に使って活かしてくれる人に譲るなどしましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>舞台が変われば道具も変える</h2>

<p>そもそも、自分が本当に大切だと感じているモノは断捨離対象品目には浮上してこないはず。「捨てにくい」と思っている時点で、自分でも捨てたほうがいいとわかっているのです。でも、そこを押し留めているのは自分自身に他なりません。</p>

<p>「心身一如」（心と体はひとつ）という言葉がありますが、私は「物心一如」でもあると考えます。目の前のモノは、自分の価値観に基づいて手にし、そこに置いてあるわけですよね。</p>

<p>家の中のモノに違和感がある時こそ、新しい自分になるチャンス。この先も充実した人生を送りたいなら、新たな舞台をイメージし、そこにいる自分に相応しい、必要なモノだけを選び取っていきましょう。古い道具にしがみつくのはやめるのです。</p>

<p>私自身もそうした経験を重ねて今があります。本当に必要なモノに囲まれ、したいコトを選び取り、楽しく歳を重ねましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[やましたひでこ（一般財団法人「断捨離(R)」代表）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜ娘は傷つけられても母を求めるのか？『虐幸のくるちゃん』が描く&quot;毒親&quot;への執着  木陰ひな田(漫画家)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14732</link>
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			<description><![CDATA[『虐幸のくるちゃん』の作者、木陰ひな田さんインタビュー第2回。母親のことが大好きな一方で、母親の機嫌をうかがいながら常に緊張感の中にいる。そんなくるみというキャラクターに込めた思いを伺いました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan16.jpg" /></p>

<p>「私がお母さんをなんとしても幸せにしなくちゃいけない」──。</p>

<p>漫画『虐幸のくるちゃん』（木陰ひな田／講談社）の主人公・くるみは、お母さんのことが誰よりも大好き。しかしその一方で、母親の機嫌をうかがいながら、空気を読み続け、常に緊張感の中で日々を過ごしています。</p>

<p>なぜくるみは、自分自身の苦しさに気づけないのでしょうか。今回は作者・木陰ひな田さんに、くるみというキャラクターに込めた思いや、母親を求め続けるくるみの心理について伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>なぜくるみは母親を求め続ける？</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan10.jpg" /></p>

<p>──この作品は、お母さんを完全な悪として描いていないのと同時に、くるちゃん自身も自分のことを被害者だとは思っていませんよね。</p>

<p>むしろお母さんへの執着にも似た愛情が描かれていると思うのですが、この「くるちゃん」というキャラクターはどのように組み立てていったのでしょうか。</p>

<p>【木陰】そうですね。くるみの視点で考えると、殴られたり蹴られたりしているわけでもないし、衣食住もちゃんと与えられているので、自分では虐待的な扱いに気づきにくい環境ではあると思うんです。だから、「本人が気づいていない」というところは軸にして描かないといけないなと思っていました。</p>

<p>あと、子どもって本能的に、お母さんに見捨てられたくないという気持ちが備わっている気がしていて。見捨てられたら生きていけないという、サバイバル的な部分もあると思うので、大人として自立するまでは、どうしても親にすがらなきゃいけない部分があるのかなと思っています。</p>

<p>特に中学生くらいだと、それが極端に出るのかなと思ったので、中学生時代はひたすら「お母さん教」に入信しているくらいの感覚で描いていました。「お母さんが言うことは全部正しい」と思っていないとやっていけないし、もし気づいてしまったら、子どもってどうしようもなくなってしまうと思うので。そのくらい洗脳状態に近いほうがリアルなのかなと。</p>

<p>くるみ自身も、お母さんのことを嫌いなわけではないので、「こっちを向いてほしい」「好かれたい」「喜ばせたい」という純粋な気持ちもあるのかなと思っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>弟や父親はなぜあのように描かれたのか</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan22.jpg" /></p>

<p>──ところで、くるちゃんには弟がいますが、弟はくるちゃんと違い、お母さんの機嫌を取ろうとしていません。このあたりはどのような意図で描かれたのでしょうか。</p>

<p>【木陰】弟は弟で、お母さんの機嫌を取ろうとしているお姉ちゃんをずっと見てきた上で、さらにお母さんから比較される存在なんですよね。</p>

<p>だから、ちょっと諦めに近いというか、自分に対しても親に対しても、少し距離を置いている子なのかなと思っています。その分、変に冷静なところがあるキャラクターとして描いています。</p>

<p>母親のためにいい子でいようとする姉を、少し冷静に見ている立場ではあるんですけど、弟は弟で寂しさもあると思うんです。比較されて、「お姉ちゃんみたいにはなれない」「できない自分」というところで、自分に対する諦めみたいなものを抱えているイメージですね。</p>

<p>だから、現実逃避するような感じで、食卓でもYouTubeを見たりゲームをしたりしている子として描いていました。</p>

<p>──お父さんが家庭の中で空気になりがちな感じもリアルだと思います。このお父さんは、あまり子どもたちに関心がないんでしょうか。</p>

<p>【木陰】お父さんはどちらかというと「仕事の人」で。どうしても私の親世代がモデルになっているので、その時代の価値観も入っているとは思います。お父さんは「働いてお金を稼ぐのが自分の役目」という感覚が強いので、子どもにはあまり干渉しないイメージです。</p>

<p>関心が全くないわけではないんですけど、優先順位としては下がってしまっているというか、「自分の担当じゃない」くらいの感覚なのかなと思っています。</p>

<p>きっとお父さんの両親や祖父母もそういう感じだったので、そういう大人の姿を見て育つと、それが普通だと思うんじゃないかなと考えていましたね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「幸せにしてほしいなんて言っていない」に込めた真意</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan18.jpg" /></p>

<p>──くるちゃんは、自分の幸せを犠牲にしながら、お母さんの幸せだけを大切にしてきたように思えます。だからこそ、お母さんがくるちゃんに「くるちゃんに一度も『幸せにしてほしい』なんて言ってない」と伝えるシーンが大変印象的でした。このシーンには、どのような思いを込められたのでしょうか。</p>

<p>【木陰】 一番大切にしたかったのは、「くるみがかわいそう」ということではなくて、お母さんが今までくるみに放ってきた言葉や行動は、全部無意識だったというところなんです。</p>

<p>そこが一番残酷というか、どっちも悪くないし、責めようがない。そういうもどかしさを描きたかったんです。このやるせなさみたいなものを、読んだ人にも味わってもらえたらいいなと思っていました。</p>

<p>──悪意があったわけじゃないから、どうしようもないということでしょうか。</p>

<p>【木陰】そうですね。私も親と話していて、「昔こう言ってたじゃん」と言うと、「え？ そんなこと言ったっけ？」って返ってくることが結構あるんです。</p>

<p>──あるあるですね！</p>

<p>【木陰】あるあるです！言った側と言われた側では、その言葉の重みが全然違うんだなというのはすごく感じていたので、そこを表現できたらいいなと思っていました。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[木陰ひな田(漫画家)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「モノで溢れる家」が劇的にスッキリ！人生最大の片づけで行った3つのこと  アベナオミ（イラストレーター）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12603</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012603</guid>
			<description><![CDATA[かつてはモノで溢れた家に暮らしていたというアベナオミさん。そんな中実行した3つのお片付けルールで、一気に片づけることができたといいます。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="アベナオミ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi00.jpg" width="1200" /></p>

<p>広い家に住んでいるのに、モノが片づかない――。かつて、そんな悩みを抱えていたアベナオミさんが決行した「人生最大のお片づけ」とは? 溢れるモノを一気に片づける3つのルールをご紹介します。</p>

<p>※本稿は、『PHPくらしラク～る♪』2024年7月号より、一部を抜粋編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p><img alt="マンガ　p.1" height="1361" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi01.jpg" width="1200" /></p>

<p><img alt="マンガ　p.2" height="1853" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi02.jpg" width="1200" /></p>

<p><img alt="マンガ　p.3" height="1844" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi03.jpg" width="1200" /></p>

<p><img alt="マンガ　p.4" height="1851" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi04.jpg" width="1200" /></p>

<p><img alt="マンガ　p.5" height="1853" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi05.jpg" width="1200" /></p>

<p><img alt="マンガ　p.6" height="1825" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi06.jpg" width="1200" /></p>

<p><img alt="マンガ　p.7" height="1853" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi07.jpg" width="1200" /></p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【アベナオミ】<br />
イラストレーター、マンガ家。宮城県出身・在住。東日本大震災を経験し、子育て世帯の防災の大切さを伝える活動がライフワーク。2016年に防災士の資格を取得。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/250702Abenaomi00.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 05 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[アベナオミ（イラストレーター）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>朝食に甘い菓子パンは避けるべき? 認知症のリスクを高める“10のNG習慣”  白澤卓二（お茶の水健康長寿クリニック院長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12530</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012530</guid>
			<description><![CDATA[脳にダメージを与えるNG習慣とは？専門家の白澤卓二さんが解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="脳のボケ防止" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nayami_middle.jpg" width="1200" /></p>

<p>ついやりがちな生活習慣のなかには気づかないうちに脳にダメージを与えるものも。長年続けていると認知機能低下の要因になります。ボケないために、やらないほうがいい10の習慣を紹介します。（構成・文：大政智子）</p>

<p>※本稿は、『PHPくらしラク～る♪』2024年6月号より内容を抜粋・編集したものです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>こんな生活を続けていたら認知症の危険性が高まる</h2>

<p>【NG1】朝食は甘い菓子パン</p>

<p>認知症の大半を占めるアルツハイマー病は「脳の糖尿病」「第三の糖尿病」と呼ばれるくらい、血糖値コントロールの悪化が関係しています。甘い菓子パンは血糖値を急上昇させる危険な食べ物の代表。ときどきならまだしも毎日食べていたら、ジワジワと脳にダメージを与えます。<br />
甘い菓子パンを食べるのはいますぐやめましょう。ドーナツやケーキ、甘い和菓子など、血糖値を上げるものは脳にダメージを与えると覚えておきましょう。</p>

<p>【NG2】手抜きの歯磨き</p>

<p>近年、認知症と歯周病との関係が指摘されています。九州大学の研究グループが、歯周病菌が血流にのって脳内に侵入し、アルツハイマー病の要因とされるアミロイド&beta;が脳に蓄積するのを促しているという研究報告を発表して話題になりました。歯のケアをおろそかにすると歯周病に直結します。甘いものを控える、食べたあとや寝る前には歯磨きをする、定期的に歯科クリニックに通うなどして、口の中のケアをしましょう。</p>

<p>【NG3】テレビ番組を見てイライラ</p>

<p>ストレスがかかるときに分泌されるコルチゾールというホルモンは、一定量を超えると脳にダメージを与えることがわかっています。テレビに限りませんが、わさわざ腹立たしくなるような芸能や政治の話題を見るなど、ストレスを感じるような状況は避けましょう。</p>

<p>【NG4】胃の調子が悪くて胃薬が手放せない</p>

<p>アメリカ・ミネソタ大学公衆衛生学部教授が、胃痛や胸焼けを改善するプロトンポンプ阻害薬（PPI）を長期間処方されている高齢者は、認知症を発症するリスクが高まる可能性があるという研究報告を発表しました。毎日のように服用するのはやめましょう。</p>

<p>【NG5】ランチはハンバーガー</p>

<p>ハンバーガーとポテトのセットは、手軽で安価なランチとして人気ですが、野菜不足に陥りやすいですし、オメガ6系脂肪酸の巣窟です。体内の炎症は脳にダメージを与えるだけでなく、血管の老化を早め、動脈硬化のリスクが高まります。健康のことを考えると食べないほうがいいでしょう。オメガ6系脂肪酸はハンバーガーだけでなく、調理油に使っているコーン油や大豆油のほか、加工食品に多く含まれています。現代人は過剰摂取しがちなので、食べ過ぎに注意しましょう。</p>

<p>【NG6】近距離の移動も車やバイク</p>

<p>移動するときに車やバイクなどを使っている人も要注意です。もし運動する習慣がないのであれば、その影響は深刻です。脳だけでなく全身へのダメージに。運動不足は認知症だけでなく、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクになります。車やバイクでの移動を完全にやめることは現実には難しいでしょうから、意識して歩く時間をつくるようにしましょう。</p>

<p>【NG7】甘い缶コーヒーで気分転換</p>

<p>NG1の甘い菓子パンと同じく、甘い缶コーヒーも脳に大きなダメージを与えます。缶コーヒーだけではありません。砂糖がたっぷり入っている甘い飲み物は、血糖値を急上昇させる危険な食べ物であることを覚えておきましょう。アメリカ・カリフォルニア大学の研究によると、甘くてカロリーの高い飲み物を1日1杯以上飲む人は、飲まない人に比べて脳卒中のリスクが21%も高かったそうです。脳卒中による認知症もあります。飲まないほうが賢明でしょう。</p>

<p>【NG8】唐揚げと缶チューハイで晩酌</p>

<p>脂身の多い肉を高温で揚げた唐揚げは、血管にダメージを与えるトランス脂肪酸や老化物質AGEがたっぷり入っています。脳のことを考えたら揚げ物はできるだけ避けたいものです。魚を食べようとフライで食べている人は、メリットよりもデメリットが上回るので、刺身や焼き魚など揚げ物以外のメニューを選ぶことをおすすめします。どうしても揚げ物が食べたいのであれば、酸化しにくいオリーブオイルを使って自炊しましょう。アルコールも脳へのダメージになるので飲み過ぎ注意です。</p>

<p>【NG9】晩酌後はタバコで一服</p>

<p>タバコは「百害あって一利なし」です。がんの要因と言われていますが、脳にもダメージを与えます。タバコを吸う人は吸っていない人に比べて、大脳皮質が薄くなっているという研究報告もあります。家族全員、いますぐ禁煙しましょう。</p>

<p>【NG10】スマホを見ながら就寝</p>

<p>スマートフォンやパソコン、テレビの画面から出ているブルーライトには、脳を覚醒させる働きがあります。熟睡できなくなるので、睡眠前はこれらの電源をオフにして見ないようにしましょう。リラックスして過ごすことが大事です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>脳を元気にする食べ物とOK習慣を取り入れよう</h2>

<p>【できるだけ避けたいもの】</p>

<p>●パン、パスタ、中華めん、うどん、そうめんなど小麦製品<br />
●クッキー、ケーキ、あめ、清涼飲料水など砂糖を含む甘いお菓子や飲み物<br />
●乳製品<br />
●加工食品<br />
●パイナップル、メロン、柿などGI値の高い果物<br />
※GI値：食後血糖上昇率</p>

<p>【食べ過ぎ・飲み過ぎに注意】</p>

<p>●穀類、糖質の多い野菜（じゃがいも、とうもろこし、えんどう豆、かぼちゃ）<br />
●脂身の多い肉<br />
●水銀の多い魚（まぐろ、かじきまぐろなど）<br />
●アルコール全般</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【毎日食べたいおすすめの食べ物】</p>

<p>●アブラナ科の野菜（ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなど）、葉物野菜（香菜、ルッコラ、ケール、ほうれん草、レタスなど）、香味野菜（にんにく、しょうが、わさびなど）、海藻、きのこ<br />
●天然の青魚と小魚（さけ、さば、いわし、さんま、ちりめんじゃこ、桜えびなど）<br />
●発酵食品（納豆、ぬか漬け、キムチ、発酵調味料など）<br />
●卵<br />
●オリーブオイル<br />
●プレバイオティクス食品（菊いも、玉ねぎ、長ねぎ、さつまいもなど）<br />
●ベリー類など低GI値の果物<br />
●ハーブティー、紅茶、緑茶、コーヒー（無糖）<br />
●ワイン（1日2杯まで）</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【OK習慣】1日30分の有酸素運動は最高の脳トレ</p>

<p>運動が認知症予防になることは、たくさんの研究で明らかになっています。アメリカ・ピッツバーグ大学で行なった研究では、有酸素運動で脳の海馬の神経細胞が増えることがわかっています。一般的には認知症予防には1日合計30分程度の有酸素運動がいいとされています。</p>

<p>【OK習慣】1日7時間の睡眠を。脳のデトックス時間</p>

<p>アルツハイマー病の要因とされているアミロイド&beta;などの老廃物は、睡眠中に洗い流されていることがわかりました。睡眠は脳の掃除をする大事な時間です。睡眠時間が短いと脳が萎縮するスピードが速くなります。1日7時間以上の睡眠時間を確保しましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【白澤卓二（しらさわ・たくじ）】<br />
医学博士。白澤抗加齢医学研究所所長。千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所、天堂大学大学院教授などを経て現在に至る。寿命制御遺伝子やアルツハイマー病の研究が専門。テレビや雑誌、書籍などのわかりやすい健康解説が人気。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nayami_middle.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 05 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[白澤卓二（お茶の水健康長寿クリニック院長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>医師が勧める「老後の食事」 栄養バランスを簡単に整える方法  保坂隆（精神科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12381</link>
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			<description><![CDATA[老後の食生活で意識すべきこととは? 精神科医の保坂隆さんが語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="老後の食生活" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_washoku.jpg" width="1200" /></p>

<p>年齢を重ねても若い頃と同じ食生活を送っていると、気づかないうちに&quot;栄養過多&quot;になっているかもしれません。老後の食事は量よりも質、そして何よりも「自分に合ったスタイル」が重要になります。書籍『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』より紹介します。</p>

<p>※本稿は、保坂隆著『精神科医が教える 心が軽くなる「老後の整理術」』（PHP文庫）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>栄養過多の時代「一日三度の食事」がベストとは限らない</h2>

<p>今では「朝、昼、晩」と一日三度の食事をすることが規則正しい生活の基本と思われていますが、実は日本で三度の食事が当たり前になったのは江戸時代以降で、それまでは「一日二食」が一般的でした。</p>

<p>平安時代の食習慣は普通、朝飯と夕飯の一日二食だったことが清少納言の書いた『枕草子』にも記されていますが、この時代の終わり頃には中国の影響を受けて、一部の貴族や高僧の間で一日三食の食事が流行ったようです。</p>

<p>それが庶民の間でも広がり、一日三食が一般化したのは江戸時代のこと。この背景には、ロウソクが普及して夜起きている時間が長くなり、一日三食の習慣が広まったのではないかと言われています。</p>

<p>これは西洋でも同様で、一日三食が定着したのは1800年以降で、それほど古い習慣ではないのです。</p>

<p>もちろん一日三食になったおかげで日本人の体格は向上し、労働力の強化にもつながったのですから、その功績は十分にあったでしょう。しかし、一日三食は絶対の定められたルールではないのです。これから、体をつくっていこうとする「若い育ち盛りの年代」にとっては、一日三食は大きな意味があるでしょう。</p>

<p>しかし、老後の域に入ってエネルギー消費量もぐんと低くなった世代の場合は、他の選択肢があっても良いのではないでしょうか。</p>

<p>現役世代でも、朝はどうにも食欲が出ないという人もいますし、自分には一日二食のほうが合っていると感じている人も少なくないと思います。</p>

<p>今の日本では、たとえ一日二食でも、栄養失調に陥るようなことはまず考えられませんから、自分自身の判断で、食事の回数やスタイルを決めても特に問題はないでしょう。</p>

<p>たとえば禅宗のお寺の中には、今でも「修行僧の食事は一日二食」と定められているところがありますが、厳しい修行を続けるお坊さんたちの印象は、極めて健康なものに見えます。</p>

<p>栄養過多の飽食の時代にあって、かえって朝食抜きの生活や、一日一食・二食という食事をすすめる研究者も多く、そのほとんどが自ら食事回数の少ない食生活を実践しています。</p>

<p>昔から「風邪の時は食事を抜いて、お腹を干したほうが早く治る」といった言い伝えにも慣れてきた日本人にとって、こうした考え方は意外とすんなり受け入れられるものかもしれません。</p>

<p>いずれにしても、過剰な栄養摂取がマイナスになる中高年の世代では、世間の決まりきった食事のルールに縛られず、自分の体調に合った食習慣を実行していけば良いのではないでしょうか。</p>

<p>「朝食を完全に抜くのは抵抗がある」という人は、朝は野菜や果実のジュースだけを摂るという方法もあります。</p>

<p>ただし朝食を抜く場合は、一日の水分の摂取量も減ってしまいがちなので、努めて水分を摂るように注意してください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>五色バランス健康法　「彩りの美しい食事」は身体にも優しい</h2>

<p>「食事は栄養バランスが大事」とよく言われますが、献立を考えるたびに、この食事は何カロリーでタンパク質は何グラム、脂肪は何グラム、糖質はどのくらいなどと厳密に考えるのは、あまりに大変に思えます。</p>

<p>そこで、細かな数字やカロリーは考えず、食事全体のバランスを整えることにだけ心を配ってはいかがでしょうか? それなら調理をする時に、さっと調整ができて、とても簡単です。</p>

<p>では、その「食事のバランスを簡単に整える方法」とは何かと言えば、食事の色あいを整えること。</p>

<p>一般に「五色バランス健康法」とも呼ばれるのですが、東洋医学の「陰陽五行」の考え方をアレンジして、五つの色に分類した食材を一回の食事に摂り入れるようにします。</p>

<p>つまり、体に必要なものを色で分類し、必要な五色の食品を揃えるだけです。難しい理屈や数値よりも、こうした目で見てすぐに分かる方法のほうが、ずっと長く実行しやすいでしょう。</p>

<p>それぞれの色が持つ意味を解説してみます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■赤の食品</p>

<p>筋肉を作るたんぱく質と脂肪を含む、肉や魚の色が赤です。魚には不飽和脂肪酸が、にんじん、トマトなどの赤い野菜には&beta;カロテンが豊富です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■黄の食品</p>

<p>畑の肉と言われる豆腐や味噌、油揚げなどの他、かぼちゃ、銀杏、ゆず、芋、とうもろこし、穀物などを含む食品群です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■緑の食品</p>

<p>体の調子を整えるミネラルやビタミンを含んだ緑の食品群には、春菊、ホウレン草、ニラ、小松菜などの緑色野菜が挙げられます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■白の食品</p>

<p>主食となるご飯、うどん、パスタなどが代表的で、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品も含まれます。大根、カブなどの野菜も白のグループです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■黒の食品</p>

<p>低カロリーで食物繊維が豊富なキノコ類や、ミネラルがたっぷりの昆布やわかめ、コンニャクなどは黒の食品群。ヘルシーな食材がメインです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「五色バランス健康法」なら、これら五色の食材を、毎日の食事の中に彩りよく取り入れるだけです。</p>

<p>何かの色を多く入れるとか、各色を同じ量にするといったルールもありませんから、できるだけたくさんの色を入れるよう心がけるだけで良いのです。</p>

<p>それだけでも、毎食こうした彩りの豊富な食事を続けていれば、自然と栄養バランスは整ってきます。</p>

<p>偏食になりがちな「単調」な色ではなく、目で見て美しい食事が体にも優しいとなれば、これほど分かりやすいことはありません。ぜひ気軽に試してみてください。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_washoku.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 05 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[保坂隆（精神科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>部下の指導が怖い　過剰なハラスメント回避が招く「管理職の孤立」  玉田彩（Smart相談室カウンセラー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14756</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014756</guid>
			<description><![CDATA[管理職がハラスメントを恐れるばかりに、部下と関係を築けず孤立してしまう事案が発生しているという。Smart相談室カウンセラーの玉田彩さんが解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="管理職の孤独" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_confusewoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>近年、日本の職場におけるコンプライアンス意識は劇的に向上しました。かつてのような理不尽なトップダウンや行き過ぎた叱責は影を潜め、誰もが安心して働ける環境の整備が進んでいます。</p>

<p>しかしその反面、組織の現場では新たな問題が発生し始めています。それが、部下への適切な指導やフィードバックさえも「ハラスメントと言われるのではないか」と過剰に恐れてしまう「ハラスメント恐怖症」です。</p>

<p>正当な業務指示であるはずの注意や改善要求にすら躊躇し、上司が萎縮していく。この過剰な配慮が、今、日本の組織をジワジワと硬直化させています。指導側であるはずの管理職が板挟みになり、孤立していくメカニズムとその解決策をSmart相談室カウンセラーの玉田彩さんが解説します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「歪んだ配慮」が組織を蝕む</h2>

<p>「ハラスメント恐怖症」とは、正当な業務指示や部下の成長を促すためのフィードバックであるにもかかわらず、「相手の機嫌を損ねたらハラスメント扱いされるかもしれない」と過剰に萎縮してしまう管理職の心理状態を指します。</p>

<p>例えば、以下のような光景が多くの職場で日常化していないでしょうか。</p>

<p>提出された書類のクオリティが明らかに低いのに、「傷つけてはいけない」と過剰に配慮し、具体的なダメ出しを避けて「ありがとう、あとはこっちでやっておくね」と引き取ってしまう。</p>

<p>遅刻やタスクの期限遅れが目立つ部下に対して、理由を優しく尋ねることはできても、「社会人としてルールを守ろう」と毅然と言い渡すことができない。</p>

<p>こうした「歪んだ配慮」の積み重ねは、短期的には波風を立てずに済むかもしれません。しかし長期的には、部下の成長機会を奪い、組織全体のパフォーマンスを著しく停滞させるリスクを孕んでいます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>怒れない上司に不満を募らす部下</h2>

<p>ハラスメント恐怖症に陥った管理職が、自己防衛のために行き着くのが「回避的マネジメント」というスタイルです。これは、トラブルや衝突を恐れるあまり、部下に対して「踏み込んだ指導をしない」「注意すべきシーンで見逃す」「自分で仕事を抱え込んでしまう」という、マネジメント不全に近い状態のことです。</p>

<p>実際に、パーソル総合研究所の調査でも、「ミスをしてもあまり厳しく叱咤しない」と回答した上司が8割を超え、「必要以上にコミュニケーションをとらない」という回答も6割を超えるなど、深刻な実態が浮かび上がっています。</p>

<p><img alt="職場のハラスメントについての定量調査" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260723tamadaaya01.jpg" width="1200" /><br />
出典：パーソル総合研究所「職場のハラスメントについての定量調査」</p>

<p>そのうえ、上司が衝突を回避し続けることで、部下側は逆に「自分は期待されていないのではないか」「適切な指導が得られない」と不満を募らせるという、皮肉な逆転現象が起きています。同調査では、「上司からのフィードバックが少ない」「上司は自分を育てる気がないと感じる」と回答した部下がそれぞれ3割を超えており、良かれと思った配慮が逆効果になっていることが分かります。</p>

<p><img alt="職場のハラスメントについての定量調査" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260723tamadaaya02.jpg" width="1200" /><br />
出典：パーソル総合研究所「職場のハラスメントについての定量調査」</p>

<p>経営層や上層部からは、従来通りの成果、あるいはそれ以上の生産性を求められる一方で、現場の部下からはハラスメントに厳しい目を向けられながら、適切な指導も求められる。この板挟みの中で、部下に任せられなくなった分の業務量と、「いつ告発されるか分からない」という心理的負荷が、すべて管理職一人に集中してしまうのです。</p>

<p>さらに深刻なのは、周囲に弱音を吐いたり、指導の悩みを相談できないことです。「指導力がない上司だと思われたくない」というプライドや、「相談すること自体がハラスメントの噂を広める引き金になるのではないか」という猜疑心から、管理職は自ら殻に閉じこもってしまいます。管理職のメンタル不調は、こうした孤独な抱え込みも一因になっていると考えられます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相談現場で見た「心理的な壁」</h2>

<p>こうした現代のマネジメントの葛藤は、実際の相談現場にも色濃く反映されています。</p>

<p>Smart相談室のカウンセラーのもとには、単なるハラスメント被害の相談にとどまらず、より繊細で複雑化した「ハラスメント恐怖症」に起因する相談が届くようになっています。自分の指導がハラスメントになっていないかと不安を抱えるケースはもちろん、例えば「チーム内にハラスメント傾向のあるメンバーがいる場合、その言動を是正しようとすること自体が、逆に『ハラスメントだ』と主張されるリスク」を懸念し、管理職が一人で問題を抱え込んでしまう事例も少なくありません。</p>

<p>また、職場全体が常にお互いの顔色を伺い、ハラスメントを意識しすぎるあまり、メンバー間に心理的な壁が生まれ、それが新たなストレスとなっている現状も散見されます。</p>

<p>しかし、本来ハラスメントとは当事者の主観だけで決まるものではなく、業務上の必要性や社会通念に照らし合わせ、第三者の目線で客観的に判断されるべきものです。こうした正しい知識が欠如したままでは、組織全体のパフォーマンスが停滞しかねません。</p>

<p>だからこそ、専門的な知見を持つ第三者が介在し、何が適正な指導であり、何が越えてはならない一線なのかを冷静に整理していくプロセスが不可欠なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>脱ハラスメント恐怖症のために</h2>

<p>こうした状況を乗り越えるには、組織と個人、双方からのアプローチが欠かせません。</p>

<p>まず組織としては、管理職を「孤立させない仕組み」を整えることが求められます。ハラスメントに関する正しい知識や部下とのコミュニケーションの取り方を学べる研修に加え、悩んだときに気軽に相談できる窓口の設置が有効です。</p>

<p>特に、感情が絡みやすいハラスメントの問題は社内での相談に心理的なハードルを感じる管理職も多く、利害関係のない社外の専門家に相談できる場があれば、より率直に悩みを打ち明けられるでしょう。専門家は管理職の葛藤を受け止めながら、客観的な視点で状況を整理し、適切な対処法を一緒に考えることで、管理職を支援します。</p>

<p>一方、管理職自身にも意識の転換が求められます。問題を一人で抱え込まず、周囲や相談窓口、他の管理職との意見交換を積極的に活用することが大切です。そして、「指導しないこと」がリスク回避につながるのではなく、日頃からの対話こそが信頼関係を築き、結果的にリスクを防ぐという発想への転換が必要です。</p>

<p>実際、前述の調査で「上司からのフィードバックが少ない」「上司は自分を育てる気がないと感じる」と答えた部下が3割を超えていたように、若手社員は指導や関わりの少なさに不満を抱きやすい傾向があります。昨今の若手社員は成長志向が高いと言われており、彼らにとって、適切な指導はまさに成長への後押しとなるものです。だからこそ管理職には、日頃からのコミュニケーションを通じて部下一人ひとりの特性や成長意欲などを把握し、それぞれに合った指導を行うというマインドセットが求められます。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_confusewoman.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 04 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[玉田彩（Smart相談室カウンセラー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AIで完璧なESでも｢受かる｣｢落ちる｣が分かれる理由 面接官が見るポイント  土井裕介(社会保険労務士法人大槻経営労務管理事務所　特定社会保険労務士)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14743</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014743</guid>
			<description><![CDATA[ChatGPT等の定着で｢完璧なES＝優秀な人材｣の方程式は崩壊。AIネイティブ世代の選考で重要なのは｢何を書いたか｣より｢どう考えたか｣。AI時代に自社に合う人材を見抜く｢面接の本質｣に迫る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="面接" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizkaiwa.jpg" width="1200" /></p>

<p>生成AIの普及でエントリーシートや採用のあり方が激変しています。体裁が整えられた文章に惑わされず、応募者の｢真の実力｣を見抜くには何が必要か。特定社会保険労務士の土井裕介氏が面接の本質を解説します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>｢ESは完璧なのに&hellip;｣面接でメッキが剥がれるAI時代の就活</h2>

<p>｢最近の学生のエントリーシートは、本当に完成度が高いですね｣<br />
採用担当者と話していると、そんな声を耳にする機会が増えました。しかし、その後に続く言葉は少し複雑です。</p>

<p>｢ただ、面接で会うと別人みたいなんです｣<br />
エントリーシートでは論理的で自己分析も深く、将来のキャリアビジョンも明確に語られている。ところが面接になると、自分の言葉で説明できなかったり、少し質問の角度を変えると答えに詰まったりする。</p>

<p>採用現場では今、｢なぜこんなことが起きるのか｣という戸惑いが広がっています。背景にあるのは、言うまでもなく生成AIの急速な普及です。</p>

<p>ChatGPTやGeminiをはじめとした生成AIは、就職活動のあり方を大きく変えました。エントリーシートの添削だけではありません。自己PRの作成、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の整理、面接想定問答の作成まで、就職活動のほぼ全工程をサポートできるようになっているのです。</p>

<p>かつては適切な文章で表現力もあるいわゆる｢文章力が高い学生｣が有利でした。ところが今は、AIを活用すれば誰でも一定水準以上の文章を作れる時代になっているのです。採用活動は新たな局面に入ったと言えるでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>完璧なESに人事が抱く｢拭えない違和感｣</h2>

<p>私は企業の人事担当者や採用責任者から相談を受ける機会がありますが、この1年ほどで明らかによく聞くようになった話があります。｢エントリーシートだけでは判断できなくなった｣というものです。</p>

<p>実際、ある企業の採用担当者はこんな経験を語っていました。<br />
応募者のエントリーシートには、｢店舗の売上向上のために顧客分析を行い、施策を提案した｣と書かれていました。内容は具体的で、課題発見から改善策の実行まで見事に整理されています。</p>

<p>ところが面接で、｢どんな状況だったのか。なぜその施策を考えたのか。もう少し具体的に教えてください｣と対話の中で踏み込んで聞いてみると息詰まってしまい、答えられない。さらに、｢もし同じ状況になったら別の方法はありますか｣と聞くと沈黙してしまったそうです。</p>

<p>もちろん、緊張していた可能性もあります。しかし、採用担当者はこう感じたと言います。｢文章は素晴らしい。でも、エントリーシートと面接ではギャップがあり、その人自身が見えてこない｣</p>

<p>この感覚こそ、多くの採用担当者が抱いている違和感ではないでしょうか。生成AIは文章を整えることが得意です。しかし、本人が経験した苦労や葛藤、失敗から学んだことまでの熱量を完全に再現できるわけではありません。</p>

<p>だからこそ現在の採用活動では、｢何を書いたか｣よりも｢どのように考えたか｣の重要性が高まっています。</p>

<p>生成AIの活用が当たり前になっている今、｢素晴らしいエントリーシート＝優秀な人材｣とは言えなくなっています。AIを活用して体裁は整えられているが中身のない人。その反対に、AIは使っておらずエントリーシート自体は完璧とは言えないが会社に対しての熱量や思考と行動が一貫している人。単にエントリーシートで判断することにより、人の本質を見抜くことが難しくなっています。言い方を変えれば、エントリーシートで判断する時代は終わっていると言えるのではないでしょうか。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>AIで答えはつくれても&hellip;AIネイティブ世代の｢強み｣と罠</h2>

<p>現在の学生はAIがある環境で育った世代です。私たちがインターネット検索を当たり前に使うように、彼らにとってAIは電卓や検索エンジンと同じツールの一つです。</p>

<p>そのため、｢AIを使ったから評価しない｣という考え方は現実的ではありません。むしろ企業で求められるのは、AIを使いながら成果を出せる人材です。</p>

<p>実際、企業の現場でも営業職は提案書作成、人事は求人票作成、管理職は会議資料の整理など様々な場面でAIが活用されています。</p>

<p>一方でAIネイティブ世代には弱みもあります。それは｢答えを作ること｣と｢考えること｣が混同されやすい点です。AIを使えば一定水準の答えはすぐに手に入ります。しかし、</p>

<p>・なぜそう考えたのか<br />
・何を優先したのか<br />
・どのような選択肢で迷ったのか</p>

<p>こうした意思決定の過程までは代替できません。</p>

<p>企業が本当に知りたいのも実はここです。つまり、これからの採用活動で重要なのは｢何を作ったか｣ではなく｢どのように考えたか｣を見極めることなのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>AI活用が進んでも変わらない｢採用の原則｣</h2>

<p>では企業は何を見ればよいのでしょうか。私は社会保険労務士として多くの企業の採用担当者とも関わってきました。その中で感じるのは、AIの活用が広がっても採用にあたっての原則は変わらないということです。</p>

<p>例えば、何を一番に求めるかによって聞く質問は変わります。主体性の高い人材を採りたい企業があったとします。その場合、｢学生時代に何を頑張りましたか｣という質問だけでは不十分です。なぜならAIを使えば魅力的なエピソードはいくらでも整理できるからです。</p>

<p>それよりも、｢最も困難だった場面で何に悩みましたか｣｢そのとき他にどんな選択肢がありましたか｣｢なぜその選択をしたのですか｣と掘り下げていく方が、その人の価値観や行動特性が見えてきます。この価値観、行動特性こそ企業が欲しい人材か判断するにあたり重要な要素です。</p>

<p>実際にある企業では、面接で｢成功体験｣ではなく｢失敗したときにどう考えたか｣を重点的に聞くようにしたところ、入社後の定着率が向上したそうです。結果そのものよりも、そこに至る思考のプロセスが自社の価値観と合致している人材を採用できるようになったからです。</p>

<p>採用とは能力を測る作業ではありません。自社に合う人材を見つける作業です。だからこそ企業はまず、｢自社はどのような人材を求めているのか｣を明確にする必要があります。そして、その人物像に照らして、応募者がどのような場面で何を考え、どのような判断をしてきたのかを対話の中で確認していく。</p>

<p>AIの活用が進んでもこれらは以前から変わらず行われてきたことではないでしょうか。むしろAIの活用が進んだからこそリアルの場での問いかけがより重要な位置づけとなっているのです。これがAI時代の面接の本質と言えるでしょう。</p>

<p>完璧すぎるエントリーシートに振り回される必要はありません。エントリーシートはあくまで入口です。AIを使ったかどうかも本質ではありません。むしろAIを活用することは、これからのビジネスパーソンにとって当たり前の能力になっていくでしょう。</p>

<p>重要なのは、その人がAIをどのように使ったのか。そして、その人が学生生活の中でどのような判断を積み重ねてきたのかです。</p>

<p>採用担当者が見抜くべきなのは文章の完成度ではありません。その裏側にある思考のプロセスです。生成AIが普及した今だからこそ、企業は｢何を書いたか｣ではなく｢どう考えたか｣を問う時代に入ったのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizkaiwa.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 04 Aug 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[土井裕介(社会保険労務士法人大槻経営労務管理事務所　特定社会保険労務士)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「人間観察」と「妄想」が好き　YouTuberいけちゃんのアイデアが尽きない理由  いけちゃん（YouTuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14594</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014594</guid>
			<description><![CDATA[700本にも動画を投稿する旅系YouTuberのいけちゃんは、なぜ人々を惹きつけられる動画を作れるのか。その人間性に迫る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_lightbulb.jpg" width="1200" /></p>

<p>国内外問わずさまざまな地域を旅する様子を発信し、YouTubeの登録者数は80万人を超えるいけちゃん。「この仕事はまさに天職」とのことで、これまでに投稿した動画の本数は700本にものぼります。</p>

<p>なぜそれだけ人々を惹きつけられるものを作り続けられるのか――本稿では、いけちゃんがどのような人物なのかを紐解いていきます。</p>

<p>※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>映画を観るように</h2>

<p>猫が突然、虚空を見つめて、気配に反応したり、人間の背後を見つめていたりすることがあります。わたしは、猫も人間と同じように、いろいろなことを妄想しているのではないか？と思うのです。</p>

<p>わたしは夜の公園でひとり、お酒を飲みながら人々を観ているのが好きです。意識しなければただの景色ですが、そんな自分の視界に勝手に入ってくる人々、家族づれ、カップル、老人......それぞれの人生や背景を「妄想」するのが好きです。</p>

<p>「あの人は、おみやげをもっているけど、これから誰かのいる家に帰るのかな？」</p>

<p>「単語帳を見ている学生は、受験間近で必死になっているんだろうなぁ」</p>

<p>「小さい子連れのお母さんは、今日の夕飯の献立で頭がいっぱいかもしれないなぁ」などなど。</p>

<p>「妄想」も、その一瞬だけを切り取るだけでなく、その後の物語をつむぐことで、わたしの頭のなかでひとつのストーリーができあがります。もちろん、その人間観察に答え合わせはなく、勝手に作り上げたストーリーなのですが、そんなとりとめのないことをボーッと考えている時間が、わたしはたまらなく好きなのです。</p>

<p>ちなみに、電車に乗っていると、みんなスマホの画面に没頭していますよね。その画面もそっとのぞいて妄想の一助にしています。(勝手に覗かないほうがよいのですが......)</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>雨の日は...</h2>

<p>雨の日が3日続くと、わたしの生命力は地に落ちます。旅先ならいったん東京に帰るし、東京ならすぐに晴れている地域を検索して次の旅程を組みます。そのくらい、雨によってスケジュールを変えています。</p>

<p>どうしても雨の地域にいなければならない日は超省エネモード。猫のようにじっと身を潜めてゆっくりと過ごしています。基本的に何もしません。(できない)</p>

<p>気休め程度に漢方で五苓散を飲んでみますが、本当に気休めです。ベッドでゴロゴロしながら、晴れている地域のことを考える。(それこそ、雨の降らない国への移住を考えるレベル)</p>

<p>地図を見ながら、この離島には「お店が1軒しかないんだ」「交通手段はレンタカーかバスがいいかなあ」「何が名物料理なのかなあ」など調べつつ考えを巡らせている時間が楽しいです。下調べの段階で、もう行った人と同じレベルで喋れるくらい調べ尽くすこともあります。</p>

<p>旅の行き先は、天気予報とグーグルマップで決めます。行ったことのない場所にはとりあえず行く。うつ病で体が思うように動かなかった時代や、田舎で育った反動なのかもしれないです。</p>

<p>その点では、わたしは上京して10年近く経ちますが、まだ東京が楽しく、朝起きて東京の自宅にいると「今日はどこに行こうか？」とテンションが上がります。東京では、誰も自分に関心がないし、日々目まぐるしく街も人間も変化していて面白いです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>遊びの創造</h2>

<p>わたしは遊びと仕事の境界線がありません。ありがたいことに、遊んでいて得られた知識やエピソードは仕事として昇華させてしまうし、そもそも旅も遊びといえば遊びです。仕事なので旅をしているかといえば、そうでもありません。動画投稿をする前から、意味もなく山手線全駅で降りたり、街を開拓したりしていました。</p>

<p>他にも、東京中の飲食店にフライドポテトだけを食べに行ってみたり(しっとり派とカリカリ派に分かれる)。喫茶店の硬いプリンだけを集めたインスタアカウントを作ってみたり(すぐ飽きた！！）。階段中毒になって、毎日より好みの階段を探してみたり。こんな意味の分からない行動に夢中になってしまいます。</p>

<p>この尽きることのない好奇心がプラスに働くYouTuberという仕事は天職です。(動画を撮らない旅行をしていても、そこで見たこと・知ったことを誰かに共有せずにはいられない)</p>

<p>いつまで続けることができるか分からない仕事ですが、続けられるところまで続けたい。おばあちゃんになっても、この仕事(遊び)をやっていたいなぁと思っています。</p>

<p>現在、日本人が行くことのできない場所を調べるのが好きで、いつかイエメンのソコトラ島に旅行するのが夢です！！</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ひげで物の幅を測る</h2>

<p>猫とは違い、人間は自分の経験の範囲内でしか物事を判断できません。つまり、経験によって自分の判断が変わります。</p>

<p>学生の頃はとくに、家庭環境や生まれた環境、その時の小さいコミュニティーで視野が狭くなります。学生時代から自分の意思を強く持ち自分で全ての選択が正しくできる人間は稀です。</p>

<p>猫のヒゲのような、生まれつきの感性は備わっていません。だからこそ、人間はできるだけ多くの経験をすべきです。旅行も同じ理由で、なるべく沢山すべきです。ありきたりですが、旅をすると本当に世界の広さに衝撃を受けます。</p>

<p>例えば、私は大学時代にアルバイトが上手くいかないだけで人生に絶望していたのに、海外に行くと、普通にお店の人がスマホをいじりながら接客していたり、商品の上で寝ていたりします。こんなことあり！？と思わされます。アリなんです。場所が変われば。自分が持っている価値判断のものさしは常に調整が必要で、すぐに歪んでしまいます。</p>

<p>わたしは上京したことで自分のものさしが全く正しくないことに気付きました。地方での常識が、東京では全然通じない。秋田にいた頃は、会社員しか仕事が思いつかなかったし、一度社会のレールから外れたら、もうどうしたら良いか分からなかった。</p>

<p>猫のひげのようにいろんなものを感知し判断するには、さまざまな経験が不可欠です。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_lightbulb.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 04 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いけちゃん（YouTuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「親をただ悪く描きたくなかった」『虐幸のくるちゃん』作者が語る、母親を悪人にしなかった理由  木陰ひな田(漫画家)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14731</link>
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			<description><![CDATA[『虐幸のくるちゃん』の作者、木陰ひな田さんインタビュー第1回。母の期待に応えようと、顔色をうかがいながら生きる少女・くるみを描こうと思ったきっかけや、母親という人物に込めた思いについて伺いました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan01.jpg" /></p>

<p>母の期待に応えようと、顔色をうかがいながら生きる少女・くるみを描いた『虐幸のくるちゃん』（木陰ひな田／講談社）。「自分のことを描かれているようだった」「過去の自分を見ているよう」と、多くの共感を呼んでいる話題作です。</p>

<p>いわゆる「毒親漫画」として語られることもある本作。しかし、ホラーやサスペンス色の強い作品が多いこのジャンルの中で、『虐幸のくるちゃん』は、多くの読者が「身に覚えがある」と感じる生々しさを持っています。そのリアリティを生み出しているのは、作者・木陰ひな田さんの「親を単純な悪として描かない」という信念でした。</p>

<p>今回は木陰さんに、本作を描こうと思ったきっかけや、母親という人物に込めた思いについて伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>親を「悪人」として描きたくなかった</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan02.jpg" /></p>

<p>──「凄い漫画だな」と思いながら拝読させていただきました。お母さんが結構強烈でしたが、このテーマを描こうと思ったきっかけは何でしょうか。</p>

<p>【木陰】自分の家庭のこともありましたし、医療職をしていた時代に、母子関係について考える機会が結構多くあったというのが、まず一つあります。</p>

<p>あとは、毒親というジャンルの漫画が今たくさん出ていると思うんですけど、親をひたすら悪く描いたり、怖いものとして描いたりすることにちょっと疑問があって。別の描き方ができないのかなって思ったんです。</p>

<p>親をただ悪く描くのではない形で、いわゆる毒親漫画を描けないかなと思ったことがきっかけだったのかなと思いますね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「お母さん」の人物像をどう描いたのか</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan11.jpg" /></p>

<p>──確かに、このお母さんは働きながら子育てもしていて、イライラもすることもあるだろうなと感じました。完全に悪人という訳ではない、でも子どもにとってはしんどい「お母さん」のキャラクターを、どのように作り上げていったのでしょうか。</p>

<p>【木陰】モデルとして自分の母親の要素も入っていますし、仕事で出会ったお母さんたちも織り交ぜて、キャラクターになっている感じです。</p>

<p>いろんな人と話したり、自分の親とも赤裸々に話したりする中で、親もまた、自分の親からいろいろなものを受け継いでいて、それが世代を超えて連鎖しているんだなと感じました。そういうことを踏まえた上で、ちゃんとキャラクターを作りたいという思いはありました。</p>

<p>だから、親をただ憎むだけという描き方は、親にとっても酷だよなという気持ちはありました。そこは踏まえつつ、怖さというキャッチーさは持たせながらも、親をただ悪人として描かないことは曲げない要素として、キャラクターを作っていましたね。</p>

<p>──読んでいて、ご自身の体験がないと、ここまでリアルな空気感は出せないのかなと感じます。ご自身とお母様の関係と、くるちゃんとお母さんの関係は、近いものがあるんでしょうか。</p>

<p>【木陰】 そうですね。近いものはありますけど、物語が高校生、大学生と進んでいくにつれて、だんだん自分の家庭から離れていって、フィクションになっていってる感じはあります。</p>

<p>なので、自分の体験をそのまま描いたというよりは、エッセンスとして少しずつ入っているという感じのほうが正しいかもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「今だったら受け入れてくれる」と思って描いた</h2>

<p><img alt="(C)木陰ひな田／講談社（『虐幸のくるちゃん』より）" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan03.jpg" /></p>

<p>──少し気になったのですが、木陰さんのお母様は、この漫画を読まれているんでしょうか。</p>

<p>【木陰】はい、読んでますね。活動をしていく上でも、こういう漫画を描くとなった時に、「親を悪く描いている」と思われて悲しませたくないという気持ちはありました。</p>

<p>なので、どういうメッセージを込めて描きたいのかをちゃんと伝えた上で、家族全体にも「こういう漫画を描くよ」と話して、了承を得てから描いている感じですね。</p>

<p>──そうなんですね。反対されたり、何か言われたりすることはなかったんでしょうか？</p>

<p>【木陰】 黙って出すよりも、ちゃんと面と向かって話して、「これが私の生活費になるよ」みたいな感じで伝えれば、親も何も言えない&hellip;って言ったらあれですけど（笑）。</p>

<p>私のことを全然応援しない親、という訳ではないので、「ちゃんと仕事にして、お金になるようにやってるんだからいいよね」くらいの感じで話しました。</p>

<p>あと、親も年を重ねてだいぶ変わってきたなと感じていたので、多分今だったら受け入れてくれるかなというタイミングだったのもあると思います。</p>

<p>──大人同士、いい距離感でいらっしゃるんですね。</p>

<p>【木陰】いやいや、親子関係はまだまだ終わらないものだと思いますけどね。親子は一生親子なので。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/2607kurucyan01.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 03 Aug 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[木陰ひな田(漫画家)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「自分を褒める前に周りに目を向けて」 ヤマモトショウさんがFRUITS ZIPPERの名曲に込めた本音  ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14620</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014620</guid>
			<description><![CDATA[FRUITS ZIPPERを始め、多くのアーティストの楽曲を手掛ける音楽プロデューサーのヤマモトショウさん。自分を褒める前に必要な視点について教えてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ヤマモトショウさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" width="1200" /></p>

<p>音楽プロデューサー・ヤマモトショウさんは、「わたしの一番かわいいところ」「NEW KAWAII」など、聴くと自己肯定感が上がると話題の楽曲をいくつも手がけてきました。4月に刊行された『NEW褒めことば辞典』（KADOKAWA）では、日常のコミュニケーションに悩む人に向けて、165語の褒めことばを紹介しています。</p>

<p>今回は、プロデューサーとして人と向き合う際の心がけから、自分自身の認め方まで、ヤマモトさんの言葉への向き合い方を語っていただきました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>小さなことでも&quot;十分すごい&quot;と思いながら生きている</h2>

<p>――楽曲が&quot;自己肯定感を高める&quot;と評価されることが多いと思いますが、ヤマモトさんご自身は自己肯定感を持っている方だと思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】多分低くはないと思うんです。だけど、常にコンプレックスもあって。音楽を小さい頃からやっていたわけではなくて、音楽の授業もわからないし、ピアノも弾けないし。でも音楽は絶対好きなんだけどな、みたいな。なんで自分は音楽ができる人ではないんだろう、といった感覚がありました。その葛藤は今もどこかにありますし、昔はもっとそうだったと思うんですよね。</p>

<p>ただ、「やればなんとかなる」と思えてしまう自己肯定感はあります。自己肯定感を低く持っていても、あまりいいことがないと思うので。小さなことに対しても十分すごくない？という感じで生きてますし、周りに対してもそう思っています。</p>

<p>――その「小さなことでもすごい」という感覚はどこからきているのでしょうか？</p>

<p>【ヤマモト】その瞬間にすべてそう思えているわけでは全然ないですけどね、そこまでできた人間ではないので。「うまくいかなかったな」「なんだこれ、つまんないな」みたいなこともいっぱいあります。</p>

<p>ただ後からそれを考え直した時に、「いや、でもその時に頑張ったこと、やったことって何かに繋がっているよな」と、しっかり後から分析して、考え直すことはやり続けていると思います。あとはもともとかなり楽観的なタイプかもしれないです。</p>

<p>――過去のインタビューで「作詞作曲は自己表現ではない」とおっしゃっていましたが、それでも今お話しいただいたような&quot;小さなことを認める姿勢&quot;は、自然と歌詞に滲み出てくるものなのでしょうか。</p>

<p>【ヤマモト】僕が作っているのはあくまでアーティストの楽曲であって、僕が言いたいことを言う場ではないという考えのもと作詞作曲をしています。アイドルグループを手がけることが多いので、誰か一人の表現でもなく、グループとして発するメッセージである必要があると思っているんです。</p>

<p>ただ、だからといって自分の考えが全く反映されないかというと、そんなことはなくて。グループのコンセプトや表現したいことを一緒に考えていく中で、自然と僕のスタンスが出てくる部分はあると思います。「小さな喜びも認めていきたい」と僕自身は感じているので、「大きな成功しか意味がない」みたいな歌詞を書いてくれと言われたら、それはちょっと難しいですから。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>褒める技術とは</h2>

<p>――さまざまな音楽の現場に関わるなかで、褒めることと厳しく伝えることのバランスで意識していることはありますか？</p>

<p>【ヤマモト】静岡発のアイドルグループ・fishbowlはプロデュースとして関わっているので、できていないことはライブの後などに言ったりもします。でも必ず「良くなると思っているから言っている」ということを、いろんな形で意識的に表現はしていますね。良くなると思っている、良くしたいと思っているということが伝わるように。</p>

<p>あと、fishbowlの新メンバーの野田萌花という子がすごく歌が上手くて、上手いからこそ結構厳しくしてしまうところもあって。もう一人の新メンバーに萌花が「最近、ショウさんにすごい怒られるんだよね」みたいなことを笑顔で言っていたということを聞いて（笑）。ちゃんと意図が伝わっているようだったらいいな、と。</p>

<p>怒ることも、本質的にはその人を褒めていて、より前向きにレベルアップできるように伝えているつもりです。逆にそういう気持ちがなかったら怒りもしないので。</p>

<p>――「褒めることが苦手」な人もいますが、技術的に克服できると思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】褒めることが苦手な人は言葉のバリエーションを増やして、ちょっと表現を変えてみるといいと思います。テクニカルにできることではあるかなと思います。僕も結構実践していて、気持ちは伝わると思いますし、ちゃんと工夫していることが分かればそれはそれで嬉しいと思います。結局、褒めることを上達させるにも、真剣に取り組む姿勢が大切ということに集約されちゃうんですが。</p>

<p>――褒めることが苦手と自分で思っている時点でかなり真摯なのかもしれません。</p>

<p>【ヤマモト】そうですよね。例えば、相手の好きなところを10個言ってと言われたら困りませんか。でもそれって、10個挙げることが大事というよりも、いかに真剣にそれに取り組むかが大事なのであって。褒めことばはそのためのツールという感じですね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>周りに目を向けた方が「自分を褒められる」ようになる</h2>

<p>――自分を褒めることについては、どんな印象をお持ちですか。</p>

<p>【ヤマモト】自分を自分で褒めてあげることも、もちろん大事だと思いますね。ただ、自分を褒めることが自然にできるようになっていく必要があると思っていて。「褒めなきゃ」と思ったらしんどいじゃないですか。だから、周りのものに対して感動したり、それを言葉に出していく中で、例えば「その魅力に気づいた自分はすごいな」って思えたらいいのかなと。</p>

<p>「わたしの一番かわいいところ」ってそういう曲なんです。私の一番かわいいところに気づいているあなたはすごい、それに気づいた私もすごい、みたいな。自分に返ってきているんです。</p>

<p>だから相手というか周りのものを認めていくことで、もうほぼ自動的に自分に返ってくると思うから、無理に自分を褒めなくてもいいのかなと思います。直接的に自分を褒めることはしんどさにも繋がってしまうので。</p>

<p>――近年は「ご自愛」や「自分の機嫌を自分で取る」みたいなコンテンツも多かったですよね。</p>

<p>【ヤマモト】自分を褒めるために何かを探すのは、見つかればいいですけど、見つからなかったら大変で。褒めるポイントが乏しかったとき、かえって自己肯定感が下がりかねない。でも、周りには絶対あるんですよ。そんなに世の中捨てたもんじゃないと思うんで。</p>

<p>例えばふとした景色が美しかったとか、夜空を見上げてみたら星が綺麗だったとか。夜空は綺麗だし、綺麗な星を見つけられた自分も素敵。相手のいいところを見つけられた自分もいいよね、と。そっちの方が自然に自分を認められるような気がしています。</p>

<p>自分で自分に向かってそのまま褒められたらすごいですけど、結構体力がいるんですよね。自分の中だけに見つけようとしすぎると、ちょっと独りよがりになりかねない部分もあって。</p>

<p>自分にいいポイントが100個も200個もそもそもあるんだったら、苦労しないですよね。でも広い世界を見渡せば、すごいものも素敵なものも綺麗なものも可愛いものもいっぱいある。だからまずは周りに目を向けてみることが、自分を認めることへの近道かなと思っています。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ストレスで身体がこわばっていませんか?　脳をクールダウンさせる呼吸法とは  竹下綾美（セルフブランディング講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12522</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012522</guid>
			<description><![CDATA[竹下綾美さんがストレスを軽くする呼吸法を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ストレスを和らげる習慣" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_refreshG.jpg" width="1200" /></p>

<p>ストレスを感じていると人の呼吸は浅くなりがち。セルフブランディング講師の竹下綾美さんに、日ごろから意識するだけで心がすっきりする呼吸の習慣を教えていただきました。</p>

<p>※本稿は、『PHPスペシャル』2025年6月号より、内容を抜粋・編集したものです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>日頃から呼吸を整える</h2>

<p>焦ったり落ち込んだりして何らかのストレスを感じているとき、人の呼吸は浅くなりがちです。浅い呼吸を続けていると、さらに心身がこわばって悪循環に......。</p>

<p>心身ともに軽やかに生きていくためには、日頃から呼吸を整える習慣をつけておくことが大切です。今回は、私自身も実践している呼吸法を具体的にお伝えします。</p>

<p>まずは、肩の力を抜きましょう。次に、４秒かけて大きく息を吸い、８秒かけて吐き出します。これを何度か繰り返しましょう。秒数はあくまで目安ですので、自分にとって無理のない範囲で行なってください。</p>

<p>ポイントは、鼻から吸って、鼻から吐くこと。鼻腔の奥には脳につながる毛細血管がたくさん通っているため、鼻呼吸をすることで、脳がクールダウンすると言われています。</p>

<p>また、息を吐くときは、「自分の中にある不要なものを、すべて外に出す！」というイメージで、最後まで吐き切りましょう。吐き切るたびに、心がスッキリするはずです。</p>

<p>寝る前などで時間に余裕があるなら、この呼吸に「瞑想」をプラスするのがおすすめです。</p>

<p>ゆっくりと呼吸をしながら目を閉じて、「自分の体」という容器にエネルギーが満ちていく様子をイメージしてみましょう。そして、すべての指先に順番に意識を向けていきます。右手の親指、人差し指、中指......といった具合です。</p>

<p>慣れないうちは、もう片方の手でそれぞれの指先を触りながら行なってもかまいません。両手の指が終わったら、足の指にも同じように意識を向けていきます。</p>

<p>繰り返すうちに体がぽかぽかと温かくなり、心までラクになっていくのを実感できると思います。ぜひ試してみてくださいね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【竹下綾美(たけした・あやみ)】</p>

<p>株式会社BrightMuse代表取締役。「全ての人の才能を開花させ、人生を輝かせる」ことを使命に、コンサルティング事業のほか、色や香りに関する知見を活かした天然石ジュエリーの制作やアロマブレンド、手帳などの商品プロデュースを手掛ける。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_refreshG.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 31 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹下綾美（セルフブランディング講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>｢体臭｣で性格がわかる？ 心理学者が教える自分でも気づけない特徴  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14668</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014668</guid>
			<description><![CDATA[体臭や行動に表れる、自分では気づかない意外な性格や特徴。心理学者の内藤誼人さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="交差点を行きかう人々" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utility2/pixta_people.jpg" width="1200" />体臭には心の状態が表れることがあり、自分自身を理解するには周囲の人の視点も大切です。心理学者の内藤誼人さんは著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて、人の性格や自分では気づきにくい特徴を心理学の視点から解説しています。今回は、そんな興味深い研究結果を同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<h2>&nbsp;</h2>

<h2>神経質な人は体臭に表れる</h2>

<p>その人自身が発する臭い、いわゆる体臭によっても、その人がどんな人なのかを見抜くことはできます。こういうと、｢体臭で性格もわかるの？｣と思われる人もいるでしょう。もちろん、人間のすべての性格を見抜けるわけではありませんが、少なくとも神経質な人(不安やストレスを感じやすいタイプ)かどうかを見抜くことはできるということを示す研究があります。</p>

<p>ポーランドにあるヴロツワフ大学のアグニェシュカ･ソロコフスカは、18歳から30歳の50名に、臭いのしない石鹸で身体を洗ってもらった後、12時間、脇の下にコットンをつけてもらいました。また、50人には性格テストも受けてもらいました。</p>

<p>12時間が経過したところでコットンを返却してもらい、その臭いを75名の子ども(7歳から9歳)と、75名の大人(19歳から26歳)に嗅がせて、どんな性格の人なのかを推測してもらいました。</p>

<p>その結果、神経質かどうかは体臭だけで推測できることがわかりました。しかも、大人も子どもも、どちらも見抜くことができました。</p>

<p>どうして神経質な人の体臭はわかるのでしょう。その理由は、神経質な人ほど、ストレスや不安を感じることが多く、汗をかくことが多いからです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ストレスは、臭いに出る？</h2>

<p>ソロコフスカは、具体的にどんな体臭なのかについては報告しておりませんが、おそらくは｢ストレス臭｣に近いのではないかと思われます。ストレス臭というのは、ネギやニラの臭い、あるいは焦げた臭いにたとえられることがあるのですが、あまり良い臭いではありません。</p>

<p>その人の近くにいて、｢ちょっと苦手な臭いだな｣と思うのなら、その人はいつでもピリピリしている神経質なタイプだと判断できるでしょう。不安や緊張を感じやすく、人よりもイヤな汗をかく頻度が高いので、そういう臭いがするのです。</p>

<p>普段はあまり不安や緊張を感じない人でも、たとえば結婚式のスピーチをしなければならないときや、大切なクライアントの前で商品説明をしなければならないときには、イヤな汗をかくでしょうから、神経質な人と同じような体臭を発生させるかもしれません。</p>

<p>普段は体臭を感じることがないのに、そういう臭いを感じるときがあれば、その人は一時的に不安やストレスを感じている可能性があります。こんなときには、｢何か困ったことがあるの？｣などと優しい言葉をかけてあげると喜ばれるでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分のことは、他人のほうがよくわかる</h2>

<p>自分自身の将来の行動を知りたいのなら、自分で考えるのではなく、自分をよく知る友人に聞いてみることをおススメします。｢他ならぬ自分のことなのだから、自分自身のほうが分かるのでは？｣と思われるかもしれませんが、それは違います。私たちの自分を見る目は、相当に曇っていますから、友人に聞いたほうが正しい未来予想ができるのです。</p>

<p>米コーネル大学のエリック・ヘルツァーは、42名の大学生に4週間後に行われる試験の得点を予想してもらいました。また自分の友人にも自分が何点くらい取れると思うのかを推測してもらいました。</p>

<p>4週間後に試験が終わってから結果を調べてみると、自分の予想より、友人の予想のほうが、はるかに正確に得点を予想できたことがわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分への評価は、なぜ甘くなるのか</h2>

<p>私たちの自己評価というものは、相当に甘くなる傾向があります。</p>

<p>｢試験前にちょっと勉強すれば、まぁ、悪くとも80点くらいは取れるさ｣と非常に甘い予想を立てます。</p>

<p>その点、友人の目はもっとシビア。｢お前は前回の試験でも30点しか取れなかっただろう｣とか、｢お前は試験前でも平気で映画を見に出かけるだろう｣と厳しい評価をします。そして現実には、シビアな予想をする友人の意見のほうが正しいことが多いのです。</p>

<p>というわけで、将来の自分についての予想をするときには、自分をよく知る友人に聞いたほうがいいのです。自分だけで判断してはいけません。どうせ外れます。</p>

<p>私たちは、自分のことは自分自身が一番よくわかっているかのように錯覚していることが多いのですが、それは大間違いなのです。</p>

<p>自分の人生を変えるような選択をするときには、自分だけで決めてはいけません。他の人にも意見を必ず聞きましょう。</p>

<p>たとえば、転職したほうがいいのかどうか迷ったとき。｢俺なら、どこの企業でも通用する｣と思っていても、いきなり今の会社に辞表を出すのは危険です。まずは親しい友人に｢転職しようと思っているんだけど&hellip;｣と相談してください。結婚しているのなら、配偶者にも訊きましょう。｢私は、転職してもやっていけると思う？｣と。</p>

<p>そして友人や配偶者から、｢絶対にやめておけ！｣と言われたのなら、素直にその意見にしたがって転職するのを見送りましょう。友人や配偶者の判断のほうが、自分のいいかげんな判断よりも正しいことが多いのですから。</p>

<p>私たちは、自分に都合のいいように物事を解釈する傾向があります。これを｢自己奉仕的バイアス｣と言います。｢バイアス｣とは、認知の歪みのことを指すのですが、私たちは自分自身を正しく見ることはできません。周りの人の意見を参考にしたほうが、はるかに正しい決断ができるものなのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utility2/pixta_people.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 29 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>過剰なストレスで突然死？脳のパニックを収める「ひと言」の技術とは  鈴木祐 (サイエンスジャーナリスト) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14617</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014617</guid>
			<description><![CDATA[心臓麻痺死亡者のうち25%はストレスが要因と考えられている。なぜストレスが身体に影響を及ぼすのか、そのメカニズムを解説し、ストレスを回避するためにすぐできる「応急処置」を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ストレスは心臓に負担をかける" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_stressful.jpg" width="1200" /></p>

<p>心臓麻痺の死亡者は世界で年に1700万人、そのうち25%は激しいストレスによるものと考えられているのだそうです。ストレスは身体にどのように影響を及ぼすのでしょうか。現代人が抱える不調には環境と遺伝のミスマッチが深く関係していると語るサイエンスジャーナリストの鈴木祐氏が、そのメカニズムを説き、日々のストレスを防ぐ「応急処置」を紹介します。</p>

<p>※本稿は、鈴木祐著『新版 最高の体調』（クロスメディア・パブリッシング）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ストレスがかかり続けると、心臓のエンジンがふかしっぱなしになる</h2>

<p>ストレスは人を殺します。<br />
ある朝、目を覚ました妻がいつものようにリビングへ行くと、そこにはソファで冷たくなった夫の姿が。あわてて救急車を呼ぶも時すでに遅く、夫は大動脈破裂で早朝には命を落としていたことが明らかになります。解剖や精密検査でも原因はわからず、彼の死は謎のまま処理されることに......。</p>

<p>ここ数年、世界中で似たような悲劇が増えています。その原因は様々ですが、多くの悲劇に共通するポイントは「過剰なストレス」です。<br />
WHOの推計によれば、心臓麻痺の死亡者は世界で年に1700万人。そのうち25%は激しいストレスによるものと考えられ、近年でも被害者の数は増加し続けています。</p>

<p>私たちの心臓は、メンタルに影響されやすい臓器です。気持ちが興奮すれば脈拍と血圧は上昇し、睡眠中やリラックス時には脈拍と血圧が下がります。どちらも人類が進化の過程で獲得してきた生存システムのひとつです。</p>

<p>ところが、精神にストレスがかかった状態だと、心臓のエンジンはふかしっぱなしになり、夜になっても休むヒマがありません。その結果、心臓や血管に過度の負担がかかり、突然死にいたるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「仕事の先延ばし」で脳がパニック状態に</h2>

<p>たとえば、あなたが締め切りの近い仕事を先延ばしにしていたとしましょう。なんとなくネットで時間をつぶしている間にも頭の隅には仕事のプレッシャーがこびりついており、あなたの感情システムは徐々に「脅威」モードに切り替わっていきます。</p>

<p>ほどなく、脳の原始的なエリア（扁桃体）が騒ぎ始め、内分泌系に対策を取るように指示。これを受けた内分泌系は体の各所にシグナルを送り、アドレナリン、コルチゾール、ACTHといったストレスホルモンを吐き出させます。</p>

<p>これらのホルモンは、いずれも体を戦闘状態にするスイッチです。アドレナリンやACTHが心拍数を上げて外敵の襲撃にも素早く反応できる態勢を整え、コルチゾールは過度の炎症反応で体が動かなくなってしまうのを防ぎます。</p>

<p>このシステムは、原始の社会であればうまく働きました。ライオンやヒョウに襲われたときは瞬時に全身を興奮状態に切り替え、すぐさま逃げるか戦うかのどちらかを選択。事態が終わればストレスホルモンは役目を終え、すみやかに体はもとにもどっていきます。</p>

<p>しかし、仕事を先延ばしにしていると、パニックを起こした脳はコルチゾールを増やすように指示を出し続け、少しずつ私たちの体はストレスホルモンに慣れてしまいます。覚せい剤の常習者に似たような状態です。</p>

<p>いったんこうなると、事態は一気に悪化していきます。本来ならばコルチゾールが免疫システムのバランスをとっていたのに、もはやブレーキは完全に壊れたも同然。暴走した白血球が細胞を傷めつけ、やがて心疾患、肥満、老化の促進といった症状が現れ始めます。最初の小さなストレスがホルモンの連鎖を生み、最後には全身を壊していくわけです。</p>

<p>人体のストレス処理系は、あくまで森やサバンナで出会う緊急の危機に対応するために進化してきたシステムです。短期的に終わる急性のストレスをさばくのは得意ですが、現代の慢性的なストレスに立ち向かうようにはできていません。</p>

<p>果たして、このミスマッチを解決するにはどうすればいいのでしょうか？</p>

<p>一般的に、病気に対処するには、応急処置と根本治療の2種類を使いわける必要があります。たとえば花粉症で鼻水が止まらない場合は、とりあえず短期的には鼻炎薬を飲んで症状をやわらげ、同時に減感作療法などで根気よく体質を改善していかねばなりません。</p>

<p>ストレスも同じです。仕事の失敗や職場の人間関係といった日々のストレスはとりあえず応急処置でしのぎつつ、並行して柔軟なメンタルを長期的に作り上げていく必要があるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>応急処置的に感情をコントロールする「リアプレイザル」</h2>

<p>自分が大勢の前でスピーチをする場面を想像してみましょう。あなたの頭には「セリフを忘れたらどうしよう......」「笑われるかもしれない......」といった思考がうずまき、ほどなく全身にストレス反応が起きます。アドレナリンのせいで心臓は高鳴り、緊張で手が震えだすかもしれません。</p>

<p>こんな状況で、もっとも応急処置の効果が高いのが「リアプレイザル」です。<br />
名前は難しそうですが、やることは簡単。スピーチの直前にストレス反応が起きたら、「楽しくなってきたぞ！」や「興奮してきたぞ！」と自分に言い聞かせるだけです。</p>

<p>ハーバード大学のアリソン・ブルックス氏は、300人を集めた実験で「リアプレイザル」の効果を証明しました。すべての被験者に「スピーチ」「カラオケ」「数学のテスト」などを指示したところ、自分のストレス反応を「楽しくなってきた」とポジティブに解釈したグループは、それぞれ17〜22％も成績が良くなったのです。</p>

<p>ブルックス博士は言います。<br />
「私たちは自分の感情をコントロールし、意図的に影響を与えることができる。自分のストレスをいかに言葉や思考に変換するかで、どんな感情も再構築できるのだ」</p>

<p>たとえば、いきなり道端で知らない人に怒鳴られたとしましょう。普通なら「なんだこいつ！」と頭に血がのぼる場面ですが、一歩引いて「何か悪いことがあったのかもしれない」などと考え直してみるのも「リアプレイザル」の一種です。それだけで、ある程度は感情の波がおさまっていくはずです。</p>

<p>「リアプレイザル」が効くのは、そもそも「緊張」と「興奮」の感覚は、どちらも人体の反応という点では変わらないからです。人前でスピーチをするときでも、会社で昇進が決まったときでも、人間の体は同じように心臓が激しく脈打ち、同じようにコルチゾールが分泌されます。</p>

<p>このとき私たちの体は外部の刺激に態勢を整えただけで、その反応を「緊張」と「興奮」のどちらに解釈するかは脳の判断にゆだねられます。</p>

<p>古代の環境を考えてみれば、当たり前の話です。サバンナで猛獣に襲われたときだろうが、美味そうな獲物を見つけたときだろうが、すぐに行動を起こさねばならない点で両者に変わりはありません。ここで対処のシステムを2つに分けていたら、反応のスピードが遅くなるだけでしょう。</p>

<p>さらに、リアプレイザルは、使えば使うほどあなたをストレスに強くする性質も持っています。<br />
被験者の脳をfMRIで調べたある実験では、嫌な体験をポジティブに解釈しなおした直後から扁桃体の活動が低下し、「リアプレイザル」が上手くなった被験者ほどネガティブな体験に脳がパニックを起こさなくなりました。つまり「リアプレイザル」は感情の筋トレとしても使えるわけです。</p>

<p>ただし、この手法はおもに緊急時に使ってください。いくらストレスの影響は考え方によって変わると言っても、すべてのネガティブな体験をポジティブに解釈できるはずがありません。緊張する場面で冷静な判断をしたいときや、他人のネガティブな感情に飲み込まれそうなときに使うのがおすすめです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 29 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[鈴木祐 (サイエンスジャーナリスト) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>YouTuberいけちゃん「落ち込んだ時は本能のままに」　自分の機嫌を取るためにしていること  いけちゃん（YouTuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14593</link>
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			<description><![CDATA[「猫のように自分を癒やせる術を持ちたい」そう語るYouTuberいけちゃんが、嫌なことがあった日にしている「自分の機嫌の取り方」を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smilewoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>上司に仕事のミスを何度も責められた。頑張っているのに、なぜか上手くいかない。生活していれば、そんなふうに落ち込むこともあるでしょう。登録者数80万人を超える旅系YouTuberのいけちゃんは、「嫌なことがあった日は、自分の機嫌は自分で取るようにしている」といいます。</p>

<p>本稿では、いけちゃんが実践している落ち込んだ心を癒す方法について、見ていきましょう。</p>

<p>※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>※写真はイメージです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>縄張り</h2>

<p>常に部屋の隅にいたい。広い部屋でも、狭い部屋でも。人一倍警戒心が強いため、鉄壁に守れる位置(場所)を探してしまう癖があるようです。自分の体の四方を外に晒していると不安。できるだけ壁で物理的に守られたい。</p>

<p>たとえば、電車の中だったら、ドア横にあるスペース。あの位置は人間を観察するのに最適で、すぐに降りることもでき、パーソナルスペースを確保できます。飲食店に行って、食事をする時も、やはり端のほうの守備位置を探します。</p>

<p>このことは、何もわたしだけのことではなく、多くの人が共感することとも思います。たくさんある広いスペースのど真ん中に座る人というのは稀な感覚の持ち主です。</p>

<p>これは、猫も人間も、同様の生存本能が働くのかもしれません。猫は狭い室内の空間で、「縄張りマーカー」をしています。いわゆる、爪とぎです。気に入った場所にマーカーをして、自分の縄張りを知らせているのです。</p>

<p>わたし自身、そんな特別な縄張りがあるのか？と考えてみました。振り返ってみると、水辺の近くに住んでいることが多いことが分かりました。海や川の水音が好きなのかもしれません。</p>

<p>水辺にある公園で人々を観察したり、明日からの予定を想像したりしながら過ごしていると、いつの間にか、時が経っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>食べ物で心も満たす</h2>

<p>なんだか上手くいかない、気分転換したいなあと思う時はお菓子を食べます。</p>

<p>お菓子は何より見た目が大事です。肌が荒れるので頻繁には食べないけど、好きなのはマーブルチョコ。無作為に出すと、茶・茶・赤・茶のように、似た色が出ることがあります。あれはダメです。わたしがマーブルチョコに求めているのはこれじゃない。</p>

<p>ということで、もう一度出してみると今度は、黄・赤・青・ピンク！こういうカラフルな色彩で出てきた時、テンション上がりません？わたしが求めているのはコレです。テンションが上がることが大事。色とりどりでとっても可愛い。(ちなみに、マーブルチョコの色ですが、緑色・青色はスピルリナという藍藻類の色素で、茶色はイカ墨から色を抽出しているそうです)</p>

<p>お菓子を味だけでなく、視覚的にとらえると、よりおいしく感じます。似たような理由で、カラフルなグミも好きです。これも、無作為に袋から取り出した時、青・青となったら、また袋に戻す。次に、青・緑・黄と組み合わさって、キレイなグラデーションにそろった時、「いぇーい！」となって、心が晴れます。</p>

<p>グミはシャリシャリ系とか、ハード系とか、食感も色々あってテンション上がっちゃう。気分転換の方法は、他にもお茶を飲むとか、あまりお金がかからず、どこでもサクッとできることも大事かもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>本能のままに</h2>

<p>わたしは人間に長期間イラッとしたり怒ったりすることがありません。それは、猫が喧嘩しても、すぐに争いを終息させることと似ているかもしれません。</p>

<p>猫は猫同士でケンカをするけど、群れのなかでケンカをしたとしても、一通り気が済むと何事もなかったかのように、おとなしくしています。わたしも、どちらかというと、猫のようになるべく調和していたいです。</p>

<p>それでも、嫌な目にあえば落ち込むこともあります。そんな時はまず寝ます。そしていつもより美味しいものを食べ、熱い風呂に入り、動画でも見て楽しく過ごします。眠って、起きて、食べて......それを繰り返していけば、そのうち飽きてしまい、他の行動へと移ります。</p>

<p>自分の機嫌は自分で取る。嫌なことがあっても、もう起こってしまったことには何とか折り合いをつけるしかないのです。無理に忘れようとしたり、自暴自棄にならなくても、心の栄養を与え続けてさえいれば、そのうち怒りのピークは過ぎます。</p>

<p>むしろ他のことに没頭することで&quot;何度もそのことを思い出し考えることで記憶に強く刷り込まれる&quot;ことを防いでいます。人間も猫に倣って休息をたっぷりとって、本能のままに生きたほうがいいのかもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>好きなことで自分を癒す</h2>

<p>猫のゴロゴロ音みたいな、自分も他人も癒せる技があったらいいのになぁと思うことがあります。</p>

<p>実際、元気が出ない時は、とりあえず歩きます。でも、ただ歩くだけでは癒されないので、カフェに行きます。カフェでの最優先の注文はロイヤルミルクティーです。わたしはコーヒーが苦くて飲めないので、たいていは紅茶を飲みます。というか、ミルクのほうが好きなのかもしれません。</p>

<p>「アイスミルクください！」</p>

<p>そう言うと、たいていの店員さんは物珍しい人を見る顔をします。そりゃそう、カフェに行ってミルク(牛乳単品)を頼む人はほとんどいません。わたしはミルクの、あのまったりとした感じ、真っ白な色に癒されているのだと思います。</p>

<p>そうやって、癒された後、移動します。たいていは歩いて帰ります。遠い時は片道3キロくらいを歩きます。カフェで過ごして、体を動かしていくうちに、心は元気になっていきます。カフェが大好きなわたしですが、特定のお気に入りのカフェに行くわけではなく、いつも違うカフェを探して、その場で癒されています。</p>

<p>もうひとつ、短時間で癒される方法があります。でも、これはあくまでわたしにとっての癒しであることは付け加えておきます。</p>

<p>洗濯です。みなさんの家で使っている洗濯機はどんなものですか？わたしの家にあるのはドラム式です。そのままスイッチを押すと乾燥までやってくれるタイプのものです。</p>

<p>でも、わたしは乾燥までは行わず、「洗い」「すすぎ」「脱水」までで洗濯物を取り出し、ベランダで干すのが好きです。晴れた日、物干し竿に等間隔で綺麗に服を並べると、かなり気分がいいです。洗濯をしたいので毎日過剰にタオルを使いまくります。そうやって、整理してみると、ほかのものも整理したくなり、机を拭いたり、床の掃除をしたりしてしまいます。</p>

<p>考えてみると、歩きながらカフェに行くことと似ていて、体を動かしていることに加えて、わずかでも達成感や進捗を感じられるところがよいのかもしれません。わたしはとにかくじっとしていることが苦手なので、移動したり行動したりすることによって、心と体のバランスが保たれているようです。</p>

<p>そういえば、猫も常に場所を移動して、行動することを繰り返して、変幻自在に自分の居場所を見つけています。移動・行動することは癒しの手段になるのかもしれません。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 29 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いけちゃん（YouTuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>人気急増中！　盛岡の動物園で見られる「ピューマ親子4頭」の微笑ましい日常  山本祐子（盛岡市動物公園ZOOMO飼育係）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14697</link>
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			<description><![CDATA[盛岡市動物公園ZOOMOにいるピューマの家族。SNSでの発信をきっかけに人気が急増しているという。飼育係がピューマの現在を届けてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma04.jpg" width="1200" /><br />
写真：昨年8月、放飼場デビューしてすぐの頃（撮影：千潮祥路）</p>

<p>昨年6月10日に岩手県盛岡市の動物園で５頭のピューマの赤ちゃんが生まれた。しかし生後３日目に２頭が死亡。残る３頭は人工哺育や相次ぐケガに悩まされながらも、今年無事に１歳の誕生日を迎えることができた。子どもたちの誕生と成長を記録した書籍『ピューマのかぞく』（辰巳出版）も発売され反響を呼んでいる。ピューマ親子と伴走してきた盛岡市動物公園ZOOMOの飼育係・山本祐子さんに出版までの経緯と現在のピューマ家族の様子を聞いた。</p>

<p>※前後編の後編です</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ピューマはあまり知名度の高い動物ではなかった</h2>

<p>――人工哺育から家族の元に戻すまでの過程をSNSで詳細に発信し、日本全国からファンが見守っていたということですね。</p>

<p>生後すぐから、当園の公式SNSで【ピューマを応援して下さる皆様へ】と題して、ピューマ親子の様子を発信してきました。</p>

<p>ピューマのことはもちろん、飼育係の仕事や動物園の役割を知ってほしいという思いもありました。SNSでの発信には広報担当者も伴走してくれ、広報のこだわりで毎日17時27分（いいなニーナ）に投稿していたんです。この発信を始めてから、Xではフォロワーが約1万人、Instagramでは約2万人増加しました。</p>

<p>――6月10日に刊行された書籍『ピューマのかぞく』も、SNSの投稿がきっかけだったとか。</p>

<p>はい。出版社の編集者が毎日発信を見てくださっていて、親子の記録を1冊にまとめたいと打診を受けました。本書には、当園から提供した写真以外にも、ピューマ親子のファンが撮影した写真が多数掲載されています。ニーナが来園した当初からピューマたちを応援してくれている方、SNSをきっかけに遠方から足を運んでくださった方、何度も何度も来園して子どもたちの成長をカメラに収めてくださった方、本当にたくさんの方のご協力があって、1冊の本になりました。</p>

<p>人工哺育をしている間は、私は動物病院にこもりきりのことも多く、屋外放飼場の様子はあまり見ることができませんでした。特に、健康に育っていたオス2頭に関しては、いちばん可愛い盛りを見逃してしまったかなという思いもありました。でもこうして、皆さんが撮影した写真で、当時の様子を知ることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。</p>

<p>数年前まで、当園でもピューマはあまり知名度の高い動物ではありませんでした。その「ピューマ」だけで1冊の本になるなんて、思いもよらないことでした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>亡くなった2頭の子どもにも名前がつけられた</h2>

<p>――3頭の子どもたちの名前が特徴的ですね。由来などを教えてください。</p>

<p>メスが「キャフ」、オスが「ツィー」と「シェダル」という名前です。そして生後3日で死亡した2頭にも「ルフバ」「セギン」という名を付けました。</p>

<p>これはカシオペヤ座の5つ星に由来しています。カシオペヤ座は、古代から方角や天体観測の基準として利用されてきた北極星を探すために重要な星座です。ピューマの子どもたちが、これからの国内ピューマの大切な道しるべとなって命を輝かせてくれることを願って名付けました。</p>

<p>当園では、過去には動物の愛称を公募することもありましたが、近年は飼育係が命名することがほとんどです。今回も私が考えた案を、社内会議で協議して正式決定という流れになっていました。会議では、亡くなった子どもたちに名前を付けることの是非も議論されましたが、ニーナが国内初・国内最多となる5頭の子どもを生んだ記録として名前を残したい、そして2頭が生きた証を残したいという強い希望が、最終的に叶いました。</p>

<p>6月13日はルフバとセギンの命日でした。2頭へお花が届いたり、2頭も含めた親子7頭をモチーフにしたアート作品をプレゼントしてくださったり&hellip;ルフバとセギンに思いを馳せてくださる方がたくさんいらっしゃって、とてもありがたく思っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>親子4頭が一緒に暮らしている姿が見られるのもわずか</h2>

<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma05.jpg" width="1200" /><br />
左からキャフ、ツィー、シェダル（撮影：篝火）</p>

<p>――キャフ、ツィー、シェダルは大きくなりましたか？</p>

<p>はい。シェダルとツィーは体格がよく、今では来園客から「あれがお母さんかな」と言われていることもあります。2頭の違いは鼻の色で、シェダルは茶色、ツィーは茶色の縁取りに中央がピンク色の鼻をしています。キャフは小柄なので見分けがつきやすく、また「常に何かを狙っている」ので、行動パターンでも識別しやすいと思います。</p>

<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma06.jpg" width="1200" /><br />
父親のタフ（撮影：カオリ）</p>

<p>野生のピューマは、父親は子育てに参加しないため、その生態に合わせて父親のタフは隣の放飼場でのんびりと過ごしています。ニーナは子どもたちに交じって全力で遊んだり、息子に甘えたりして、母になってもチャーミングです。</p>

<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma07.jpg" width="1200" /><br />
母親のニーナ（撮影：さや）</p>

<p>動物園に行くときに、個体の名前や、性格、行動パターンなどを意識して観察すると、普段よりもずっと楽しめると思います。最低でも10分間くらいは、同じ動物を見ていただきたいなと思います。</p>

<p>ピューマは子どもが1歳くらいになると、親のほうから徐々に子離れの兆候が見られるようになります。今いる子どもたちももう1歳になり、そう遠くない将来、他の動物園に移動していく予定です。親子4頭が一緒に暮らしているところを見られる期間は残りわずかなので、ぜひピューマたちに会いに来てください。本当にいろいろあった親子なので、『ピューマのかぞく』で予習をすれば、感慨もひとしおかと思います。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 28 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[山本祐子（盛岡市動物公園ZOOMO飼育係）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「褒めるのが上手い人・下手な人」どう違う? 『NEW KAWAII』作者に聞いた人の心の動かし方  ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14619</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014619</guid>
			<description><![CDATA[自己肯定感が上がる楽曲を作ると話題の、音楽プロデューサーのヤマモトショウさん。褒め上手な人の習慣や、誰かを褒めることで感じた変化について教えてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ヤマモトショウさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" width="1200" /></p>

<p>なぜあの人の褒めことばはすんなりと心に入ってくるのか――。FRUITS ZIPPERやfishbowlをはじめ、作詞作曲や音楽のプロデュースをするヤマモトショウさんは、「上手に褒めるためには勉強が必要」だと話します。</p>

<p>日常でも使える褒めことばを165語集めた一冊『NEW褒めことば辞典』（KADOKAWA）を4月に上梓したヤマモトさんに、褒め上手な人の習慣や、ご自身が褒めることから得たプラスの変化についてお話しいただきました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>褒めるのが上手な人は何が違う？</h2>

<p>――誰かに褒められるとき、素直に嬉しいと感じられる言葉をくれる人、反対に社交辞令的だったり嫌味にすら感じる言い方をする人、分かれると思います。前者の&quot;素直に嬉しい褒めことばを与えられる人&quot;にはどんな共通点があると思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】褒めことばって、普段から言っていないと言えないと思うんです。本当に「すごいな」と思った時に「すごい」という言葉が出るためには、日頃そんなふうに生きている必要があるのかなと。</p>

<p>これは本には書かなかったんですけど、相手を褒めるって本当に難しくて、結構勉強が必要だと思うんですよ。相手への理解というか、ちゃんと知ることが必要で。</p>

<p>たとえば「あの人が好きと言っているこれってどういうものなんだろう」って、ちょっとでも調べてみようという気持ちで動けると、それは全然簡単じゃないとわかる。その上で相手とのコミュニケーションに臨むと、やっぱりすごいなって思えるし、純粋に褒め言葉が出てくるはず。</p>

<p>相手に向き合う姿勢が積極的で前向きな人は、やっぱり褒めるときも自然なんですよね。逆にSNSだと、その対象のことを詳しく知らないから、いとも簡単に「大したことない」って言えちゃうんだと思うんです。詳しく知っていて文句を言う人がいるとすれば、それは本来の意味での批判なので、筋が通っているんです。</p>

<p>つまり、関心がなかったり、そもそも好きじゃない相手を褒めようとしても、あまり伝わらないんだと思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>真剣に向き合う姿勢が何にでも生きてくる</h2>

<p>――それはヤマモトさん自身も実践されていることですか？</p>

<p>【ヤマモト】そうですね。例えば、新しいアーティストと関わる時は、事前にかなり調べるんです。本人と話せるならまず対話をして、マネジメントや近くのスタッフの方ともできる限りコミュニケーションとりますし、自分で調べられることは調べて楽曲制作に取り組みます。</p>

<p>今、世の中で受け入れられている楽曲の多くは、アーティストに対する解像度の高さとか、取り組む姿勢の強さが伝わるものなんですよね。</p>

<p>例えば、米津玄師さんが手がける主題歌って、作品に対しての解像度がめちゃくちゃ高いと言われていますよね。やや雑に解釈をすると、米津さんはその作品をめっちゃ褒めているんだよなって思うんです。それってやっぱり一個一個に真剣に取り組んで、コミュニケーションを取っているということが楽曲にも表れているということかなと思っています。</p>

<p>とても普通のことかもしれないですが、本気で取り組む姿勢って褒めることに限らず、アイドル活動でもプロデュースする側でもどんな仕事でも&quot;うまくいっている人&quot;に共通していると、僕は感じています。</p>

<p>こう思えたきっかけが一つあって。今、静岡で「fishbowl」というローカルアイドルのプロデュースをやってるんですけど、じつは元々静岡のことが好きじゃなかったんですよね。</p>

<p>――ヤマモトさんは静岡ご出身でしたよね。</p>

<p>【ヤマモト】はい、出身地なんですけど、正直つまんないなって思ってたんですよ。例えば、好きなアーティストは全然静岡でライブやってくれないし、ツアーがあっても通過しちゃう。エンタメが少ないと思ってたんです。</p>

<p>でも、一回外に出てから、今こうやって仕事をすることになり、面白いものを積極的に探しに行ったり、真剣に取り組むと、静岡って褒めたくなるところいっぱいあるじゃん、と。過去の自分のざっくりしたスタンスに対して「すみませんでした」と言いたくなる瞬間が本当にいっぱいあって。やっぱり自分の問題なんだなって実感したんです。</p>

<p>しっかりとした態度で向き合うと、静岡の人も反応してくれる感覚がありました。シンプルなことなんですよね。いかに真剣に向き合うかという。</p>

<p>今は情報が多すぎるので、それが重要じゃないように見えてしまうんですよね。何万フォロワーとか何百万回再生といった数字が先行するんだけど、実際にはやっぱり一対一の関係性なので、真剣に向き合うことの重要性は変わらないどころか、より重要になってくるなと日々感じます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相手を褒めることで実感できた変化</h2>

<p>――褒めることで相手が変わったと感じた経験はありますか？</p>

<p>【ヤマモト】静岡の件は一つありますね。自分が知らなかった、本当に面白いと思ったことを伝えると、「外から見るとそうなんですね」みたいな。</p>

<p>――ちなみに、静岡のどんな魅力に気づかれたのでしょうか？</p>

<p>「しきじ」というサウナがあって、サウナ好きの聖地と言われているんですけど。敷地という地域の水がすごくいいから、水風呂がいいんですよね。で、その水で炊いたご飯も美味しいんですよ。味噌汁もうまい。だからしきじに行ったらご飯を食べた方がいい。これって、地元の人やサウナ好きには知れていることかもしれませんが、もっと広く伝わってもいい話だと思って。</p>

<p>静岡ってエリアでだいぶ雰囲気が違うんですよ。大きく三つのエリアに分かれていて、もともと江戸時代は遠江と駿河と伊豆で別の国で。だから浜松市の方と静岡市の辺りって雰囲気が違うんです。そういうのも面白くて。違いもあれば共通点もあったり。一口に静岡といっても全然知らないエリアがいっぱいあるなというのも、fishbowlのメンバーや関係者からも勉強させてもらってます。</p>

<p>外に一回出た人間から見た印象を伝えると、静岡の人は意外と言われたことなかったみたいなことが結構あって。「これが自分の魅力なんだ」とお互いが気づいて、「じゃあこんなことを一緒にやってみましょう」みたいなことが始まったりするんです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 28 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>感情的に怒る上司をかわす　行動経済学が示す「脳のクセ」を活かしたハラスメント対策  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14573</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014573</guid>
			<description><![CDATA[人間関係のいざこざも脳のクセを理解していれば上手にかわすことができる。行動経済学者の竹林正樹さんが、人間関係のストレスを軽減させるナッジを紹介してくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="パワハラ" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_pawaharaW.jpg" width="1200" /></p>

<p>つい言い過ぎてしまったり、相手の態度を過剰にうかがってしまったり...しんどい人間関係も、脳のクセを理解してナッジを設計することで解消できるといいます。行動経済学者の竹林正樹さんは著書『すぐやる人の脳のクセ！』にて、認知バイアスをうまく活用して行動を変えるための技術を解説しています。</p>

<p>本稿では、対人関係のストレスを解消するためのちょっとしたコツを紹介します。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言いすぎ、気にしすぎを和らげるナッジ</h2>

<p>「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「相手の態度はよくなかったけど、あそこまで怒る必要はなかった」「あのときの反応、嫌な印象を与えたかも」。このように、私たちは毎日、想像以上に人間関係に心を揺さぶられています。</p>

<p>本稿では感情の揺れやコミュニケーションのすれ違いなどを優しく整えるナッジを紹介します。「人とかかわるのがしんどい」から「人とかかわるのも悪くない」に変えるナッジを設計することで、あなたの心と人間関係を軽やかにします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ゆっくり小さめの声で話す</h2>

<p>こんな人にオススメ：家族にきつく言ってしまう人<br />
ナッジ：ペースナッジ</p>

<p>許せないことがあると、ついきつい言葉をぶつけてしまいます。そんなときに効果的なのが、ゆっくり小さめの声で話すことです（ペースナッジ）。早口で大声で話すと、それに合わせて興奮状態になり、衝動的な言葉が出やすくなります。一方で、ゆっくり小さめの声で話すと、自然と思考も落ち着き、感情も穏やかになるのです。これは、「行動が先、思考が後」という脳のクセが関係しています。</p>

<p>さらに、私たちには同調バイアスがあるため、話すトーンは相手に伝染します。あなたが感情的に話せば相手も感情的に、あなたがゆっくり落ち着いた様子で話せば相手も落ち着いたペースになる可能性が高いのです。同じ言葉でも、早口で言えば責めているように聞こえ、ゆっくり言えば、受け取る印象が和らぎます。</p>

<p>イライラがこみ上げてきたら、一度深呼吸して、話すスピードを２段階ほど落としてみてください。それだけで、不必要な衝突を減らすことができます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>オウム返しする</h2>

<p>こんな人にオススメ：他人にないがしろにされていると思っている人<br />
ナッジ：フィードバックナッジ</p>

<p>感情を爆発させる上司を前にしたとき、あなたはどんなことを考えていますか。パワハラを受けるのは、自分のメンタルにとって非常事態です。多くの人は、「自分が我慢してこの場をやりすごせばいい」「聞いているフリだけして、嵐が過ぎるのを待とう」などと正常時のような対応をしてしまうのです（正常性バイアス）。</p>

<p>実はそれが「逆効果」になることも多々あります。なぜなら、相手は、「この人にはこれくらい言わないと響かない」という基準ができ、次回にはさらに攻撃的な言動をエスカレートさせる可能性があるからです。だからこそ、我慢を重ねて心身を壊す前に、ナッジを使って攻撃を「そらす」という選択がいいのです。</p>

<p>そこでオススメしたいのは、相手の言葉をオウム返ししながらメモを取ることです（フィードバックナッジ）。一見、社会人の基本のように思えるこの行動が、実はパワハラを抑止する力を持っています。</p>

<p>私も若い頃、ある上司から「お前は小学生か」「君は頭が弱い」「痛い目に遭わないとわからないようだな」などと、一方的に怒鳴られ続けたことがありました。当時の私はただ下を向いて耐えていましたが、今ならこう言います。</p>

<p>「ご指導ありがとうございます。同じミスを防ぐために、メモを取らせてください」「『お前は小学生か！』とおっしゃったのですね」</p>

<p>相手は「この内容が記録に残る」となると、ペースが狂いはじめます。かといって、「メモを取るな」とは言いづらい―。その結果、攻撃的な言葉を発しにくくなり、自らトーンを変えざるを得なくなるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相手にする価値があるかの線引きを明確にする</h2>

<p>こんな人にオススメ：SNSでトラブルに巻き込まれることの多い人<br />
ナッジ：明確化ナッジ</p>

<p>SNSで不快なコメントをもらったとき、私たちはすぐに反論したくなってしまいます（返報性バイアス）。しかし、そこに時間と労力を費やす前に、「この相手にかかわる価値があるかどうか」を、自分の中であらかじめ明確に線引きしておくこと（明確化ナッジ）をオススメします。</p>

<p>この線引きができていれば、不快な言葉を投げかけられても、「相手にする価値なし。却下」と、広い心でスルーすることができます。多くの場合、攻撃的なコメントの主は、暇を持て余していて他人を自分の土俵に引きずり込みたいだけです。もし暴言まがいのコメントを受けても、「これは、自分に酔っているSNS上の酔っぱらいだ」と考えると、そんなに腹も立たなくなります。実際、駅前で酔っぱらいが騒いでいても、わざわざ言い返す人は少ないですよね。言い返して大喧嘩になるのは、割に合いません。</p>

<p>SNSでも同じで、「そっと離れる」「目に余るようなら通報する」という対応がベストです。相手にわかってほしいと願って丁寧に説明しても、酔っぱらいには通じません。「きっと伝わるはず」という気持ちは、「自分が状況をコントロールできる」という幻想（コントロールバイアス）かもしれないのです。</p>

<p>私たちの理性も、時間も、労力も限られた資源のようなものです。酔っぱらいをわからせるのに有限な資源を使うのは、ムダ使いです。絡まれたら、呼吸を整え、相手に「この人は酔っぱらい」のラベルを貼り、静かに距離を取る。こうして、心の安全を守りましょう。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 28 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「期待される人」と「されない人」の言葉の使い方　チームの協力度が変わる一言の差  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14600</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014600</guid>
			<description><![CDATA[越川慎司さんによれば、期待されている人は「挑戦」という言葉をあまりつかわないという。その理由は何か。越川さんの著書より解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="職場の会話" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Bizcommunication.jpg" width="1200" /></p>

<p>周囲から評価され、出世している「会社から期待されている人」と「頑張っているのに評価されない人」の間には、行動パターンにおいて明確な違いがあると、株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんは指摘します。著書『会社から期待されている人の習慣115』では、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介。</p>

<p>本稿では、会社の中で差が生まれる&quot;何気ない会話&quot;や&quot;言葉&quot;について解説します。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「1分だけ」の相談を本当に1分で終える</h2>

<p>上司や同僚に「いま、1分だけいいですか？」と言って相談することがありますよね。2万8,000人の会話データをAIで分析した結果、期待されている人たちは61％という高い割合で本当に1分で相談を終えていました。</p>

<p>「1分って言ったんだから、当たり前じゃん」と思うでしょうか。ですが多くの人は、短く済むと前置きしておきながら、話し始めるとあれもこれもと話が膨らみ、相手の時間を無自覚に奪ってしまうものです。</p>

<p>実際、先ほどの調査では、一般社員の「1分だけ」が本当に1分で終わる確率は1％未満でした。</p>

<p>多くの人が守れない約束をする一方で、期待されている人たちは小さな約束を守ることで信頼を積み上げていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相談を「１分」で終わらせるコツ</h2>

<p>相談を本当に1分で終わらせる。さらに詳しく分析すると、そのポイントは以下の3つでした。</p>

<p>1.余計な背景や言い訳を削ぎ落とし、要点だけを伝える<br />
2.重要な発言の前には1.5秒の「間」を置く<br />
3.「お願い」と「結論」を先に伝え、詳細は後にまわす</p>

<p>あるメーカーの若手社員は、これらのポイントを意識して、相談を1分で終えるように徹底しました。すると、上司から「君の相談は簡潔でわかりやすいから安心できる」と評価され、半年後に重要プロジェクトの調整役に抜擢されたそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「小さな約束」を守り続けることが信頼を積み重ねる</h2>

<p>ビジネスの現場では、大きな責任や抜擢は、いきなり与えられるものではありません。まずは小さな約束を守る人だと周囲に認識されることが出発点です。</p>

<p>「1分だけ」が毎回10分になる人は、どんなに能力が高くても約束を守れない人という印象になり、大きな責任のある仕事を任せづらいと思われてしまいます。</p>

<p>小さな約束の積み重ねが、やがて、大きな約束を任せても大丈夫な人という評価につながるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「挑戦」という言葉をあまり使わない</h2>

<p>17万人の言動をAI解析（文字起こし＋テキストマイニング）しました。</p>

<p>すると、会社から期待されている人たちの69%は、ランダムに抽出した1週間で参加した会議の中で、「試す」「検証する」「実験する」という言葉のいずれかを5回以上使っていました。これは一般社員における比率の3倍以上です。</p>

<p>一方で、あまり使わないのが「挑戦」です。「挑戦しよう」と決めた瞬間、失敗が許されない気がしてきて、理想の姿と現実との距離が一気に広がり、結果として、やる気があるのに動けない状態に陥ることがあるからです。</p>

<p>期待されている人たちは、このことをよく理解しているため、「挑戦」を避け、「実験」や「試す」を多用していました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「期間」「対象」「測定項目」を絞る</h2>

<p>さらに分析すると、それらの言葉に裏打ちされた働き方の特徴が見えてきました。</p>

<p>1つは、範囲を決めて行動することです。何か新しいことを始めるとき、「どうせやるなら」と対象部署を増やしたり、検証項目を追加したりしがちです。結果、準備に時間がかかり、動き出す前に息切れしてしまいます。</p>

<p>一方で、期待されている人の多くは、「3日間」「1チーム」「1指標」など、対象を絞って始めていました。実験は期限や制約があるほど動きやすくなります。期間・対象・測定項目をそれぞれ1つに限定し、これだけは確かめると決めてから始めているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>計画書は「A4一枚・箇条書き」で十分</h2>

<p>もう1つの特徴は、準備に時間をかけないことです。失敗したくない気持ちから、あらゆるリスクを想定した計画書を作り込んでしまう。準備段階で力尽き、結局実行に移せない。そんなケースは少なくありません。</p>

<p>一方で期待されている人たちは「実験の目的」「やること」「確認する数値」の3点さえ押さえれば、計画書なんてA4のペラ1枚でいいと言います。計画段階ではなく、最初の結果を見てから頭を使うべきだと考えているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「挑戦」と考えなければ、「失敗」はしない</h2>

<p>生命保険会社のある若手社員は「提案を通すコツは&quot;大きな構想&quot;より&quot;小さな実験&quot;です」と言っていました。</p>

<p>彼はある社内プレゼンで「まずは3日間だけ実験させてください」と提案し、その小さなテストで結果を数値で示せたことで、正式なプロジェクトとして承認されたそうです。</p>

<p>「挑戦」を「実験」と言い換えるだけで、上司やチームの心理的ハードルが下がり、協力を得やすくなります。使う言葉の違いが、行動と結果の差につながっていたのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Bizcommunication.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 27 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜか感じのいい人がやっている、苦手な人と「戦わない」会話術  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14470</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014470</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、人に「また会いたい」と思われる人が自然に身につけている心配りを紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="人との距離感" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana05S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、話し上手である前に、人との心地よい関係を築くのが上手です。会話が途切れても慌てず、苦手な相手とも適切な距離感を保ち、相手の何気ない言葉や好みを覚えている。そんなさりげない振る舞いの一つひとつが、相手に安心感や信頼感を与えています。特別なテクニックではなく、相手を思いやる気持ちから生まれる習慣だからこそ、誰でも今日から実践することができます。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、人に「また会いたい」と思われる人が自然に身につけている心配りを紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>無言の間をプラスに変える</h2>

<p><img alt="無言の間をプラスに変える" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana13.jpg" width="1200" /></p>

<p>会話が途切れたとき、「何か話さなきゃ」と焦ってしまうことはありませんか？<br />
でもそんなときこそ、ふっと笑って「あなたといると落ち着くな」と伝えてみる。そのひとことで、気まずい沈黙は「心地よい時間」に変わります。<br />
沈黙を怖がらずに、ただ一緒にいる。その安心感が、相手の心をゆっくりと解きほぐします。</p>

<p>沈黙は、決して「気まずいもの」ではありません。<br />
むしろ無理をせず、そのままの自分でいられるという深い信頼の証でもあります。<br />
会話が止まったとき、相手は心の中で言葉を探していたり、ただその場の空気を感じていたりします。だから、そんなときは「何か話さなきゃ」と焦って話題を探すよりも、ゆったりと構えて待ってみる。「待つ」というのも、立派なコミュニケーションの１つです。</p>

<p>沈黙を、ふたりで共有できるものだと感じられたとき、その場には不思議とあたたかい安心感が生まれます。<br />
そして、ふとした瞬間に「一緒にいると落ち着くね」と添えられれば、もう十分。その余裕とやさしさが、相手にとっての最高の癒しになます。</p>

<p>沈黙の扱い方には、その人の内面にある相手への思いやりがにじみ出ます。焦らず、急かさず、ただ隣にいられる人。そんな「感じのいい沈黙」を、今日から少しだけ意識してみませんか。</p>

<p>--♪沈黙は「言葉の休憩時間」。お互いの心が深呼吸をしてる証拠だから、焦らなくて大丈夫です♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ほんのり笑顔で心のシャッターを下ろす</h2>

<p><img alt="ほんのり笑顔で心のシャッターをおろす" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana14.jpg" width="1200" /></p>

<p>苦手な人と話さなければならない場面、誰にでもありますよね。けれど、相手の言葉にいちいち心をゆらす必要はありません。そんなときは、心の中でそっとシャッターを下ろしてみる。表情はほんのり笑顔で「そうなんですね」と軽く受け流す。<br />
自分の心を守れる人は、周りにも穏やかでいられます。しなやかな大人の知恵です。</p>

<p>私たちは、すべての人とわかり合えるわけではありません。価値観を押しつけてくる人や、無意識に人を傷つけるような言葉を投げてくる相手と真正面から向き合い続けるのは、思っている以上に心をすり減らします。</p>

<p>そんなときに感じのいい人が使っている魔法が、「心のシャッターを下ろす」です。</p>

<p>あからさまに拒む必要はありません。表面ではやわらかくほほ笑みながら、「そうなんですね」と軽く受け止める。<br />
ふと誰かに話しかけられたときや、会議は終わったのになかなか雑談が終わらないときなど、話を早めに切り上げたいときは、</p>

<p>「その話、続きが気になるのですがこの後会議が入っていまして、すみませんが、また今度続きを聞かせてください」と、言ってみてください。</p>

<p>「また今度、あの続きを聞かさせれるのか...」と思われるかもしれませんが、実際は相手も日をまたぐとその話にはもう興味がなくなっていたり、何を話していたかも忘れていたりします。<br />
戦わず、逃げず、でも侵されない。そんな強さが大人の「感じのよさ」をつくっていきます。</p>

<p>--♪心のシャッターを下ろしながら、つくった笑顔で「へー」って流すのが、一番の護身術です♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>記憶を贈り物に変えられる</h2>

<p><img alt="記憶を贈り物に変えられる" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana15.jpg" width="1200" /></p>

<p>人は、自分のことを覚えてもらえていたとき、大きなよろこびを感じます。それは「大切にされている」と、言葉よりもまっすぐ届くから。</p>

<p>ふと話した好きなものや、何気ないひとこと。本人さえも忘れていたような小さなことを覚えていてくれて、さりげなくかたちにしてくれる。その瞬間、深いよろこびと安心感に包まれるのです。</p>

<p>お寿司屋さんの大将が、わさびが苦手なことを覚えていてくれたり、左利きに合わせてお箸の向きを変えてくれていたり。<br />
同じ料理でも、「また行きたい」と思うのは、自分のことを覚えてくれているお店ですよね。<br />
人との関係も同じです。</p>

<p>「あのときのプロジェクト、本当に助かりました」と、何年後かに伝えてくれる人。<br />
「この前おっしゃっていた件、その後いかがですか？」と、さりげなく聞いてくれる人。<br />
そういうひとことに、人の心はぐっと動きます。</p>

<p>記憶するのは難しそうに感じますが、会う前に相手のSNSを確認したり、以前の写真を見直すだけでも思い出せるものがあるはずです。<br />
なので、会ったときに１枚写真を撮っておくと、後々思い返すときのヒントになります。</p>

<p>また会いたいと思われる人、紹介したいと思われる人は、こうした「覚えている」というやさしさをさりげなくプレゼントできる人です。</p>

<p>--♪覚えていてもらえると「私のこと大切にしてくれてる」って思える。記憶って愛情と同じなんです♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana05S.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 27 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>自分は育休で苦労したのに...人事制度の見直しに抱くモヤモヤ（働く女性のための相談室）  藤井雅子</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12532</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012532</guid>
			<description><![CDATA[月刊誌『PHPスペシャル』の連載「働く女性のための相談室」より。新しい人事制度に釈然としない気持ちを抱く相談者からの悩みに、公認心理師の藤井雅子さんがアドバイスします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="働く女性のお悩み" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_street.jpg" width="1200" /></p>

<p>月刊誌『PHPスペシャル』での連載「働く女性のための相談室」に寄せられた、会社の人事制度の見直しに不安を抱く方からのお悩み。公認心理師の藤井雅子さんがアドバイスします。</p>

<p>※本記事は月刊誌『PHPスペシャル』2024年6月号より抜粋・編集したものです<br />
※記事内の写真はすべてイメージです</p>

<p>【回答者・藤井雅子（ふじい・まさこ）】<br />
公認心理師。女性のためのカウンセリングルーム「メンタルエステココロの部屋」主宰。感情のコントロール、コミュニケーション、アダルトチルドレンのサポートがライフワーク。著書に「ココロを軽くする考え方のレシピ」(清流出版)などがある。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>Q　【相談】新しい人事制度に馴染めるか不安です</h2>

<p>コロナ禍で変動的になっていた会社のルールが、ようやく制度化されつつあります。それにともない、昇格や給与、育児休暇など、その他の人事制度についても大きく見直されることに。私はもうすぐ勤続25年。営業事務一筋で、ここまできました。ところが今後は、部署異動を活性化させるとか。この歳での異動は不安なうえに、育休についても「自分のときには苦労したのに」とモヤモヤします...。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>A　【回答】抵抗があって当然。あまり悲観的にならなくても大丈夫</h2>

<p>新しいことを取り入れるのは、たとえそれがいいことであってもストレスになります。なぜなら、変化に適応するには負荷がかかるからです。たとえば私にとって、IT化やキャッシュレス化は、「便利さ」よりも「使いこなす面倒」が上回ってストレスになっています。</p>

<p>会社の人事制度が新しくなるということは、社員にとっては自身の評価や今後のキャリアに直接影響があるので、適応できるかを不安に感じるのは当然です。まして25年も同じ制度下で頑張って働いてこられたのであれば、抵抗があるのはもっともでしょう。まずは、変化によるストレスで弱っている自分をケアしてあげましょう。</p>

<p>ただ、最近の動向を見ていると、世の中は賃上げや労働環境整備の方向に進んでおり、あまり悲観的に受けとめなくてもいいのではないかと思います。会社としても、いくら活性化といっても生産性や効率を考えれば、職員のキャリアや適性を無視するような異動はさせないでしょうから、そこまで警戒されなくてもいいように思います。</p>

<p>もし適応が難しそうな異動の内示があった場合は、交渉されてはどうでしょう。会社の利益につながる提案であれば、聞いてくれるかもしれません。</p>

<p>一つ気になるのは、育休についてのモヤモヤです。たしかに、制度が整う前の女性にとって、仕事と育児の両立の苦労は並大抵のものではなかったと思います。子育て経験のない私は、心から敬意を表します。</p>

<p>でも、自分が苦労したから他の人も苦労すべきだと考えるのは、つらい思いの連鎖を生むことになりかねません。不公平だと感じる気持ちはわかりますが、今までの多くの女性たちの苦労が報われる制度が整ってきたことを、同じ女性として応援してあげませんか。</p>

<p>そして、そんな自分を誇りに思って自信を育てましょう。</p>

<p>人生は変化の連続です。歳を重ねるにつれ、変化に適応するのがおっくうになりがちで、私も日々格闘しています。自分なりに共存の道を探っていきましょう。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_street.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 27 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[藤井雅子]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>｢ヤバい｣しか言えない人は嫌われる？ 心理学が示す語彙力と人気の関係  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14662</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014662</guid>
			<description><![CDATA[語彙力や食の好みから、人柄を読み解くことができるという。心理学の内藤誼人さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ケーキ,スイーツ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_sweets.jpg" width="1200" /></p>

<p>人からどう見られるかは、普段の言葉づかいや何気ない好みにも左右されます。心理学者の内藤誼人さんは著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて、語彙力が評価や人間関係に与える影響、甘いもの好きな人の性格傾向など、何気ない日常に表れる人柄の特徴を心理学の視点から解説しています。今回は、そんな興味深い研究結果を同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<h2>&nbsp;</h2>

<h2>使う言葉で、あなたの印象は決まる</h2>

<p>最近の若者は、語彙力が貧弱です。</p>

<p>何を形容するにも、｢ヤバい｣で済ませてしまいます。ポジティブな感情のときにも、ネガティブな感情のときにも、とにかく｢ヤバい｣の一点張り。</p>

<p>もともと｢ヤバい｣という言葉はネガティブな文脈で使われる表現でした。｢お客さまへの資料を作っていないよ、ヤバい｣という具合です。</p>

<p>ところが、最近の若者はポジティブな文脈でも｢ヤバい｣という表現を使います。｢このケーキ、マジでヤバい｣(ものすごくおいしい、という意味です)｢あのミュージシャンのライブ、めっちゃヤバい｣(最高でカッコいい、という意味です)</p>

<p>いや、若者に限らず、30代、40代の人でも、｢ヤバい｣という言葉しか使わない人が増えているような印象もあります。こういうタイプの人は、どんな人なのでしょうか。</p>

<p>語彙力が貧弱ということは、頭のほうもそれほど賢くはないということがなんとなく推測できますが、さらに語彙力の貧弱な人ほど、他の人からの人気も低いということが明らかにされているのです。</p>

<p>アイオワ州立大学のイルマ・ガレイスは、60名の子どもに語彙力を測定するテストを受けてもらい、教室の先生にお願いして個々の子どものクラスでの人気度の得点もつけてもらいました。</p>

<p>その結果、語彙力がない子どもほどクラスでの人気も低い、ということがわかりました。語彙力のない人は、好かれないようなのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>語彙力が評価を左右する</h2>

<p>語彙力がないということは、会話をするときにどうしても単調な表現しかできません。くり返し同じ言葉を使いますので、聞いているほうも退屈してしまいます。そういう人は、当然ながら、人気者にはなれません。</p>

<p>気に入らないことがあると、｢ムカツク｣としか言えない人より、さまざまな怒りの表現を使い分けられる人のほうが、他の人からの印象もよいでしょう。</p>

<p>語彙力が豊富な人は、多くの言葉を知っているだけでなく、相手や状況に合わせて適切な言葉を選んで、豊かに表現できます。複雑な内容の話をわかりやすく伝えることもできます。そのため、周囲の人にも好かれるのです。</p>

<p>ちなみに、たくさんの本を読み、普段から読書習慣がある人は、自分でも気がつかないうちに語彙も増えますし、物事の表現もうまくなります。</p>

<p>私が出版業で働いている人間だから言うのではありませんが、人気者になりたいのなら、たくさんの本を読むようにするといいですよ。本を読んでいると教養も身につきますので、おしゃべりするときの話題も豊富になりますし、相手に喜んでもらえる表現もできるようになります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘いもの好きは、性格もいい？</h2>

<p>食べ物の好みと性格には関連性があります。その人がどんなものが好きなのかを教えてもらえるのなら、心理学者ならその人がどういう人なのかも推測できます。</p>

<p>友人を作ったり、恋人を作ったりするときには、できるだけ｢甘党｣の人を選ぶとよいですよ。そういう人ほど、人当たりがよくて、お付き合いしやすいことが心理学の研究で明らかにされているからです。</p>

<p>米ゲティスバーグ大学のブライアン・メイアーは、55名の大学生の食べ物の好みと性格についての関連性を調べてみたのですが、甘いものを好きかどうかと、人当たりがよいかどうかには強い関連性が見られることが確認できました。</p>

<p>甘いものが好きな人は、一言でいえば、｢いい人｣なのです。</p>

<p>私は大変に甘党なので、｢甘いものが好きな人に悪い人はいない｣と昔から勝手に思い込んでいたのですが、実際の研究でも裏づけがなされていることを知り、嬉しい気分になってしまいました。そういえば、ディズニーのアニメに出てくるくまのプーさんはハチミツが大好きですよね。そんなプーさんの性格はというと、友達思いで、親切で、森の住人たちからも愛されています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘いものへの好みは、人柄に表れる</h2>

<p>したがって、お付き合いする人を選ぶときには、プーさんのように甘いものが好きな人を選べば、間違いありません。他愛のない世間話をしているときや、次のようなことをぽろりと口にしたときに、その人が甘党かどうかを見抜きましょう。</p>

<p>｢私は、甘いものをおつまみにして、お酒が吞めるんです｣</p>

<p>｢ほぼ毎日、コンビニでスイーツを買って帰るんです｣</p>

<p>だれかがこういう話をしているとき、たいていの人は｢ふうん｣とか｢甘党なのか｣としか思わないでしょうが、そういう人ほど人当たりがよく、お付き合いする相手にもふさわしい人だということを覚えておくとよいでしょう。</p>

<p>甘いチョコレートをバッグの中に入れておき、｢お一つどうぞ｣と相手に勧めることで簡単な実験をしてみるのもいいですね。そのときの相手の反応によって、｢甘いものはちょっと&hellip;｣と断ってくるようなら甘党でないことがわかります。</p>

<p>もちろん、お付き合いをするのなら｢うわっ、いいんですか？ありがとうございます！｣とチョコレートをその場ですぐに口に入れてしまうような人のほうがよいでしょう。性格的に温和で優しく、人当たりもよいので付き合いやすい可能性が高いからです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_sweets.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「偽物の自然」でもストレス減？体の炎症を防ぎ寿命を延ばす新常識  鈴木祐 (サイエンスジャーナリスト) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14614</link>
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			<description><![CDATA[画像や音、観葉植物といった&quot;偽物の自然&quot;が持つ驚きのリラックス効果を科学的に解説。寿命を最大15年延ばす「良好な人間関係」の重要性とともに、都会にいながら心身の炎症を防ぐ新常識に迫ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="緑にはリラックス効果があるという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nature.jpg" width="1200" /></p>

<p>ストレスや肥満、慢性疲労など、現代人が抱える不調には、「文明病」というべき環境と遺伝のミスマッチが深く関係しているといいます。なかでも多大な影響を受けていると考えられるのが「自然」と「友人」。<br />
本記事では、ハーバード大学などの膨大なデータをもとに、「自然」と「友人」への投資効果について解説。心身を健やかに保ち、仕事のパフォーマンスを最大化するため、今日から始められる新常識をお届けします。</p>

<p>※本稿は、鈴木祐著『新版 最高の体調』（クロスメディア・パブリッシング）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>孤独だった人に友人ができると寿命が延びる</h2>

<p>「友人を大切に」と言われれば、古臭い道徳訓のように響くかもしれません。しかし、ここ数年のデータは、いずれも良好な人間関係がもたらすメリットをはっきりと示しています。</p>

<p>代表的なのは、ブリガムヤング大学による2010年のメタ分析です。研究チームは、過去に行われた「孤独と健康」に関する研究から31万人分のデータを精査し、人間の寿命を延ばす効果が高い要素を抜き出しました。</p>

<p>その結果は、「良好な社会関係」の数字がずば抜けており、孤独だった人に友達ができた場合は最大で15年も寿命が延びる傾向があったとのこと。健康への効果はエクササイズやダイエットの約3倍に当たり、なんと禁煙よりも「友人」のほうが影響が大きいというから衝撃的です。</p>

<p>もうひとつ興味深いのが、ハーバード大学が行った「成人発達研究」です。<br />
これは1939年からスタートした研究で、約80年間にわたって724人の人生を記録し続けたもの。全員が10代の学生だったころから調査を始め、定期的に体調や幸福度を尋ねるのはもちろん、かかりつけの医者からカルテを手に入れたり、家族との会話をビデオで収めたりと、膨大な労力が注ぎ込まれました。</p>

<p>参加者の行く末は幅広く、弁護士や医者になった者、サラリーマンや工場労働者になった者、ボストンのスラム街でホームレスになった者まで様々。彼らの多様な人生をすべてパッケージ化したうえで、「人間の幸福にとって最も大事なものとは？」の答えを数字で割り出したわけです。</p>

<p>研究のリーダーであるロバート・ウィルディンガー教授は言います。<br />
「彼らの人生から得られた、何万ページにもなる情報から明らかになった事は何でしょう？ それは富でも名声でもがむしゃらに働く事でもありません。私たちの体を健康にし、心を幸福にしてくれるのは『良い人間関係』です。これが結論です」</p>

<p>考えてみれば当然でしょう。いくら富や名声を得ようが、病気にならない完璧な肉体を持とうが、人類の3つの感情システムは最適化されません。身近な人たちとの関係が悪ければ「満足」の機能は活性化されず、手に入れたものはすべて無に帰すはずです。</p>

<p>もしあなたが幸福よりも富や名声を追うタイプの人間だったとしても、良い友人の重要性は変わりません。「成人発達研究」のデータでは、人間関係が悪い人にくらべて、良い友人が多い人は3倍も仕事で成功しやすく、年収も高い傾向が見られたからです。</p>

<p>再びウィルディンガー教授の発言を引きましょう。<br />
「良い人間関係は私たちの脳も守ってくれます。周囲との良い関係を80代までキープできた人や、何か困ったときに助けを求められる相手がいる人は、はっきりした記憶を長く持ち続けられます。しかし、困ったときに頼る相手がいないと、早い段階で記憶力が低下し始めるのです」</p>

<p>孤独から来る炎症で体調が崩れ、さらには脳の機能まで衰えてしまうのだから、仕事のパフォーマンスが下がっていくのは当たり前の話。幸福、富、名声、健康は、すべて人間関係の土台があってこそです。</p>

<p>最新の科学からみれば、「自然を大事に」や「友人を大切に」といったフレーズは、古臭いお説教などではありません。遺伝と環境のミスマッチが起きた現代においては、「自然」と「友人」への投資こそが、もっとも費用対効果が高い行為なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&quot;偽物の自然&quot;にもリラックス効果がある</h2>

<p>もっとも、いくら自然が体にいいと言っても、現代人が急に「森の生活」を始めるわけにもいきません。いまの暮らしの範囲内で、できるだけ自然を取り入れていく方法を模索するのが現実的でしょう。果たして、自然のメリットが得られる最低ラインはどこにあるのでしょうか？</p>

<p>スタートとして効果的なのは、「自然音」または「自然画像」です。川のせせらぎ、木々を吹き抜ける風の音、雄大な森林の映像、波が押し寄せる海の光景など、種類はなんでも構いません。まずはデジタルのデータを使い、スピーカーやモニタ越しに自然との接触回数を増やすのです。</p>

<p>狩猟採集民とくらべればささいなものですが、これがどうしてバカにできません。自然に飢えた現代人の脳には、たとえ偽物の自然でもかなりのインパクトがあることがわかっています。</p>

<p>たとえばアムステルダム自由大学の実験では、60人の学生に複雑な数学の問題を解かせて精神的なストレスをあたえた後、半分には緑が豊かな公園の写真を5分だけ見せ、残りには一般的な都市の光景を眺めるように指示。それから全員の自律神経を計測したところ、公園の写真を見た学生は2倍も副交感神経が活性化し、心拍数も有意に低下していました。自然の写真を5分ほど眺めるだけでも、かなりのリラックス効果が得られるようです。</p>

<p>また、自然の写真ほどではないものの、自然音についても研究が進められています。<br />
2017年にサセックス大学が行った実験では、風の音や虫の声を5分25秒ほど聞いた被験者は、車のエンジンやオフィスのざわめきを聞いたときよりも、有意にリラクゼーション反応が起きていました。</p>

<p>まずはPCやスマホの壁紙を森や海の風景に変え、通勤電車の中では風や潮騒の音を聞くのが、いまの暮らしに自然を取り込むはじめの一歩になります。</p>

<p>自然の写真と音声で副交感神経が鎮まったら、次のステップです。<br />
ここからは、一歩進んで「観葉植物」を取り入れてみましょう。やはり狩猟採集民の暮らしにはほど遠いものの、こちらも多くのデータで効果が示唆されています。</p>

<p>ノルウェーで行われた実験では、385人のオフィスワーカーの年齢や仕事内容といった因子をコントロールしたうえで重回帰分析を行ったところ、はっきりとした違いがみられました。デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、病気で会社を休む回数は少なく、仕事の生産性まで高い傾向が見られたのです。</p>

<p>このような現象が起きる理由には諸説あるものの、1998年のデータでは観葉植物の近くで働くオフィスワーカーは肌荒れが減ったとの報告も出ており、やはり副交感神経の活性化によって体内の炎症が治まったのが大きいようです。</p>

<p>さらに嬉しいことに、観葉植物には幸福度や集中力を上げる効果も確認されています。<br />
350人のオフィスワーカーを対象にしたある実験では、観葉植物を前にしながら作業をした被験者は幸福感が47%アップし、作業の効率が38％も上がったそうです。これは、観葉植物のおかげで作業中の緊張がやわらいだために起きる現象で、心理学の世界では「注意回復理論」と呼ばれます。これほど手軽で生産性が上がるテクニックも珍しいでしょう。</p>

<p>身近に置く観葉植物の種類はなんでも構いません。多くの実験ではポトスやドラセナを使うのが定番ですが、基本的には自分が好きな植物を選べばいいでしょう。<br />
ただし、ここでは観葉植物選びの参考として、1989年にNASAが行った「クリーンエア研究」のデータを紹介しておきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>NASAが推奨する観葉植物</h2>

<p>◆スパティフィラム（Peace lily）：日陰に置くことでベンゼンとトリクロロエチレンの両方を吸収してくれる。ただし、葉の部分にシュウ酸カルシウムがふくまれており、体内に入れば体調を崩すことも。そのため子どもやペットがいる家庭には不向き。</p>

<p>◆ポトス（Pothos）：ホルムアルデヒドを吸い込む効果が認められている。週に1度の水やりでも十分なので初心者向け。</p>

<p>◆セイヨウキヅタ（Ivy）：ホルムアルデヒドを取り除くのに有効。直射日光でも日陰でも普通に育つが、やはり毒性を持っているので子どもやペットがいる家庭には不向き。</p>

<p>◆キク（Chrysanthemum）：ベンゼンとホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。</p>

<p>◆ガーベラ（Gerbera daisy）：ベンゼンとトリクロロエチレンの両方を吸収してくれる。</p>

<p>◆サンセベリア（Sansevieria）：ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。水やりが少なくてもいいのでメンテナンスは楽だが、水の加減を間違えると枯らしやすい。</p>

<p>◆チャメドレア（Bamboo palm）：ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。直射日光を避ければ、毎日の水やりが不要なので育てやすい。</p>

<p>◆ツツジ（Azalea）：ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。現在のツツジは品種改良がされていて育てやすい。</p>

<p>これは、観葉植物の空気を清浄化する働きを調べたもので、一部の品種には、ベンゼンやホルムアルデヒドといった大気中の有機化合物を吸い取る作用が認められました。つまり、観葉植物は天然の空気清浄機としてシックハウスの対策にも使えるわけです。</p>

<p>植物の清浄効果を高めるには、およそ10平方メートルごとに直径15〜20センチの鉢植えを1個置くのがベストです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[鈴木祐 (サイエンスジャーナリスト) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「アンチコメントも面白い」と思えるのはなぜ？　いけちゃんに聞く“心が軽くなる考え方”  いけちゃん（YouTuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14592</link>
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			<description><![CDATA[YouTuberとして活動していると、批判的なコメントも寄せられるといういけちゃんが、自己流の気持ちを切り替える方法を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smailWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>登録者80万人超えの旅系YouTuberとして活動するいけちゃん。たくさんのファンから愛される中、時には心無いコメントやメッセージが届くことも。ところが、今では嫌味に対しても不機嫌になることはなく、面白さを感じることもあるといいます。</p>

<p>なぜアンチコメントが寄せられても、ネガティブにならないのか――本稿では、いけちゃんの考え方を紐解いていきます。</p>

<p>※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>※写真はイメージです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘え行動</h2>

<p>わたしは基本的に最大限甘やかされたいです。恋愛や友人関係だと、わたしはボス猫体質なので甘えられることが多いです。ですが、いつももっと甘やかされたいと思って生きています。</p>

<p>甘えたいなぁと思った時は、何でもない日に自分で自分にケーキを買ったりして、甘やかしてあげます。(今日も生きててえらいねー！って、無理やり褒めポイントを探します)</p>

<p>よく、仕事とプライベートのオンオフを分けるという話を聞きます。なんか、疲れるなぁ、と感じてしまいます。今のわたしには必要のない考えかたです。根本の生きかたが自由人なので、ずっと同じテンションです。画面の中でも外でもそんなに変わりません。</p>

<p>これは、自分の微妙な面もそのまま外に出すことになります。そんな部分を見て去ってしまう人は、どうせいつか「思っていたのと違った」とか言ってくるので、最初から自分をよく見せすぎないようにしています。</p>

<p>素の自分でずっと過ごせたら、とても楽です。猫は最初からそうしています。猫化していれば、すぐに甘えられます。すぐ甘えられることは、精神状態をマトモに維持するのにとても重要です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>やさしく怒る</h2>

<p>みなさんは相手からネガティブな言葉をかけられた時にどんな対応をとりますか？わたしは職業柄、アンチコメントで過度に批判されたり、マウントをとられたりすることが多いです。</p>

<p>「社会不適合者すぎてヤバい」</p>

<p>「早く辞めてほしい」</p>

<p>「数年後もYouTuberとして生きていられると思っているんですか？」</p>

<p>そんな心ないコメントやメッセージを送りつける人がいます。かなり、酷いです。でも、毎日のようにそんなコメントを見ていると、それに慣れてしまうもので、それなりに傷つきはするものの、ふつうの人よりも遥かに免疫があります。</p>

<p>嫌味を言われたら、「そうなんだあ」と咀嚼するようにしています。どんな環境でどんな仕事をしていて、どんな人がどういう気持ちで、そんなことを言っているのか？そのように頭を巡らせると、人間の面白さを感じることができます。嫌な発言も、冷静にとらえることができれば、不機嫌にならず、いつもと同じテンションで「やさしく怒る」ことができます。</p>

<p>『この人は、わたしのようなタイプの人間(猫？)にあったことがないからこういう風に感じるのかぁ。この人が生きている別の界隈も面白いなぁ』</p>

<p>そんなふうに解釈して、人間に興味をもつと、嫌いにはなれず、人間というものにますます興味が湧いてきます。(ブロックしちゃいますが)</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>待ち合わせ</h2>

<p>人との待ち合わせに、間に合うように努力はするのですが、いつも同じように約束時間に少し遅れてしまいます。毎回、「これで間に合う！」と考えて出発するのですが、結果はいつも同じで、ちょい遅くなってしまいます。</p>

<p>友達と待ち合わせする場合は、そんなわたしでも、まだちゃんとしているほうで、大幅に遅刻する人がわたしの周りでは多いです。ただし、仕事では遅刻はしないように心がけています。(さすがに大事な仕事で遅刻はしたことがない)</p>

<p>みなさんは遅刻に対して厳しいですか？それとも寛容ですか？わたしはとくに気にしません。時間か空いたら、その時にできることをやってしまいます。今やるべきことがなければ、近くを散歩したりお茶を飲んだりして、気長に過ごします。</p>

<p>むしろ、待たされている時間は、突然与えられたラッキータイム。本来なかった時間をプレゼントされた気分になって、いつもより少し贅沢に過ごします。そのままドタキャンされても、超ラッキータイムとして楽しく過ごします。</p>

<p>本当は猫のように待ち人がいつ来るのか、察知できる能力があったらいいなぁと思います。わたしには第六感というものが全くないからです。そのような感覚があったら、待ち人が来る時にその場所へ良いタイミングで行くことができるのに。</p>

<p>猫化人間になっても、この感覚までは流石に難しいです。第六感、欲しいです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>気分の切り替えスイッチ</h2>

<p>わたしの気分の切り替えスイッチは残念ながら「猫の伸び」ほど簡単ではありません。ですが、猫と同様、誤魔化すことは得意です。</p>

<p>日本人は責任感があまりにも強く、精神的にも弱いです。いや、強い人ほど「誤魔化す」ことを嫌がり、自己責任という名のもとに自分を過剰に責めます。</p>

<p>わたしもかつては自責型の人間でした。失敗に向き合いすぎた結果、鬱になり人生が滅茶苦茶になりました。鬱になっても、誰も同情してくれません。体が動かなくなっても、誰も自分ほど親身になって考えてくれません。そもそも、どうすれば鬱にならなかったのか？そう考えずにはいられませんでした。</p>

<p>そこで編み出した挫折攻略法は「何があっても人のせいにする」です。ぱっと見、現代を生きる人間としては最悪の発想です。</p>

<p>全部他責。失敗したら全部誤魔化す。全部なかったことにする。</p>

<p>失敗したら次の行動も「また失敗するかも...」と制限されがちですが、失敗の記憶そのものを全部自分に都合よく書き換えることで明日も前向きに生きていけます。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いけちゃん（YouTuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>【イベントレポ】楳図かずお生誕90周年「楳図ホラーハウス 漂流教室と思考実験展」　脳がバグる狂気と“心臓バクバク”の没入体験  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14722</link>
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			<description><![CDATA[UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜が、吉祥寺にあるGALLERY ZENONにて開催中。体験したレポートをお届けする。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu07.jpg" width="1200" /></p>

<p>楳図かずお先生の伝説的傑作『漂流教室』。その圧倒的な絶望感と没入感をリアルに体感できる体験型展覧会「UMEZZ HORROR HOUSE〜漂流教室と思考実験展〜」が東京・吉祥寺にあるGALLERY ZENONで9月6日まで開催中です。これまで東京・大阪で累計2万人以上を動員した「思考実験展」と融合し、人間の恐怖に迫る体験を味わうことができます。編集部による体験レポートをお届けします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>始まりは「守りたいもの」の選択から</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu01.jpg" width="1200" /></p>

<p>この展覧会は、1回につき最大7名限定。会場の入口に到着すると、いきなり究極の問いを突きつけられます。</p>

<p>「もし未来の世界に漂流したら、そこで最後まで守りたいものは何ですか？」</p>

<p>用意された選択肢はどれも捨てがたいものばかりですが、直感的に「人間としての尊厳だけは失いたくない」と思い、私は「尊厳」を選択。選んだアイテムに自分の名前を書き、名札に入れて胸に装着します。</p>

<p>薄暗い会場内へ一歩足を踏み入れると、まずは一緒に漂流することになった7人で自己紹介タイム。それぞれの「名前」「クラス」「守りたいもの」とその理由を発表し合います。他の参加者の方々の理由を聞きながら「うんうん、わかる&hellip;！」と深く納得。案内人の方が温かく場を和ませてくれるため、ソロ参加でも安心して没入できる空気感が整っていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>突如訪れる絶望と、緊迫の「多数決」</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu03.jpg" width="1200" /></p>

<p>ところが和やかな空気も束の間、突如として激しい破壊音が響き渡ります。慌てて入口の様子を見に行くと、なんと外への扉が開かない&hellip;！</p>

<p>案内人の方に導かれ、窓のある部屋へ移動すると、どこからか男の子の声が聞こえてきました。どうやら私たち参加者は時空を超えて荒廃した未来へ漂流してしまったらしく、元の世界へ戻るには「天国」を目指すしかないと告げられます。</p>

<p>ホラーが苦手な私は、この時点ですでに心臓がバクバク。「取材どころじゃないかもしれない&hellip;」と本気で不安が押し寄せてきます。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu12.jpg" width="1200" /></p>

<p>部屋のロッカーの上には、ひとつの不可解なメッセージ。</p>

<p>「脱出には水が二つ必要」</p>

<p>ロッカーの中には人数分のバッグが入っており、一人ひとつずつ取り出して中身をこっそり確認するよう促されます。そっとバッグの中を覗くと、そこにはパウチに入った水と、メモ帳、そしてペンが入っていました。</p>

<p>すると案内人の方から、「バッグの中身をお互いに見せ合うべきか」を多数決で決めようと提案がなされます。</p>

<p>実はこの時、「あれ&hellip;私、他の参加者と何か違う&hellip;！？」と強烈な焦りを覚えていたのですが、ネタバレになるため秘密にしておきます。正直、この多数決の瞬間が全編通して一番胃が痛くなるほどの緊張感でした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>迫られる苦渋の決断</h2>

<p>多数決の結果「中身は見せない」こととなり、一行は次のエリアへ。辿り着いたのは、学校の机と椅子が整然と並ぶ、薄暗く不気味な教室のような空間です。</p>

<p>手がかりを求めて探索すると、貴重な食料である「1枚のクッキー」を発見。ここでも「誰がクッキーを保管しておくか」の投票が行われます。保管者が無事に決まったその時、窓の外から謎の物音が&hellip;！</p>

<p>体験後、一緒に回った漂流教室ファンの方に話を伺うと「この教室の場面が一番没入感があってヒヤッとした」と熱く語ってくれました。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu08.jpg" width="1200" /></p>

<p>冷や汗をかきながら移動した次なるエリアは「保健室」。嫌な予感を抱えながら足を踏み入れると、ベッドには横たわるひとりの男の子の姿が。傍らにあったノートを開くと、そこにはこの場所に漂う「感染症」に関する恐ろしい記述が残されていました。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu09.jpg" width="1200" /><br />
保健室の備品もリアルで不気味です&hellip;</p>

<p>そして再び、参加者全員に突きつけられる選択。漂流してからというもの、常に己の倫理観や選択を試されているような感覚が続き、私はすっかり挙動不審になっていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>案内人から発せられた衝撃の言葉</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu10.jpg" width="1200" /></p>

<p>精神的に追い詰められた状態で「昇降口」と書かれた案内の方へ進むと、あたりは不気味な草むらに変化します。</p>

<p>ふと奥に目をやると、暗がりの中でガサガサと怪しく動く人影が。その人物が必死に漁っていたのは、私たちが脱出するために喉から手が出るほど欲しい「水」でした。</p>

<p>脱出には「水が二つ」必要。しかし、参加者が持っているのは一人ひとつずつ。</p>

<p>「どうすればいいんだ&hellip;」と全員が固まったその時、案内人の口から耳を疑うような言葉が放たれたのです――。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>体験の後は「通信簿」の授与＆限定フードに舌鼓！</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu04.jpg" width="1200" /></p>

<p>すべての体験が終了すると、参加者全員に「通信簿」が配られます。</p>

<p>ここには、道中で自分が行ってきた選択の結果をもとに、どのような性格なのかが分析されて書かれており、体験の余韻とともに自分の内面を振り返ることができます。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu02.jpg" width="1200" /><br />
フォトスポットも設置されている</p>

<p>また、売店コーナーでは『漂流教室』の各種グッズのほか、ファンにはたまらないコラボフード＆ドリンクも販売されていました。</p>

<p>今回は試しに「目玉フロート」を注文。</p>

<p>目玉の氷が入った少し毒々しいインパクト抜群の見た目ですが、アサイーのすっきりとした味わいがとても爽やかで、じっとり蒸し暑いこの季節にぴったりの一杯でした。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu05.jpg" width="1200" /></p>

<p>極限状態での選択、深まる謎、そして『漂流教室』の世界に完全に呑み込まれるような臨場感。あなたなら、この絶望の世界で最後まで何を「守り」抜きますか？</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜】</p>

<p>開催期間　2026年7月17日（金）〜9月6日（日）※火曜定休（8月11日は開催）</p>

<p>開催時間　平日 13:00〜20:00（19:00最終入場）／休日 11:00〜20:00（19:00最終入場）</p>

<p>会場　GALLERY ZENON（ギャラリーゼノン）<br />
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-11-1</p>

<p>入場料　平日：5,000円（税込）／休日：5,500円（税込）／学割：4,500円（税込）※平日16:00 の回限定</p>

<p>定員　1グループ最大7名まで</p>

<p>体験時間　約60分</p>

<p>https://umezz-horrorhouse.jp/</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu07.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>がんばりすぎ、考えすぎ...心と体が悲鳴をあげる前に知りたい5つの対処法  井上智介（産業医、精神科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14649</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014649</guid>
			<description><![CDATA[頑張りすぎ、我慢しすぎ、考えすぎ…。心の｢すぎる｣に気づいて立ち止まり、そっと力を緩めませんか？真面目なあなたが自分を責めず、心地よいバランスで生きるための｢しすぎない練習｣をお届けします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="考えこむ人" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>がんばりすぎたり、我慢しすぎたり、怒りすぎたり&hellip;。つい、しすぎて後悔することが、誰にでもあるのではないでしょうか。うまく肩の力を抜いて、｢適度｣を取り戻す方法について、精神科医の井上智介さんが解説します。</p>

<p>※本稿は、『PHPスペシャル』2026年8月号より内容を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>｢しすぎる｣の罠</h2>

<p>朝、目覚ましが鳴る前から目が覚めて、布団の中ではもう今日の段取りを考えている。日中は周りの機嫌ばかりを意識して、帰る頃にはクタクタ。それなのに家に着いたら着いたで、｢まだあれもこれもやらないと&hellip;｣と考えて休むヒマもない。</p>

<p>あなたは、こんな日々を送っていませんか？そして、｢もっとがんばらなきゃ｣｢しっかりしないと｣｢こんなことでイライラしたらダメ｣などと、自分に言い聞かせてはいないでしょうか？</p>

<p>がんばること、考えること、我慢すること、期待すること、怒ること。これらは、すべて人として自然な心の反応です。決して、それ自体が悪いわけではありません。しかし、その後ろに｢すぎる｣がくっつくと、途端に心と体は悲鳴をあげはじめます。</p>

<p>たとえば、がんばりすぎて倒れそうになる。考えすぎて眠れなくなる。我慢しすぎて自分の気持ちがわからなくなる。期待しすぎて裏切られたように感じる。怒りすぎて自己嫌悪に陥る。たった3文字の｢すぎる｣が加わるだけで、本来は自分の大切な心の反応が、自分を追い詰めるものに変わってしまいます。さらに厄介なのは、｢しすぎている｣最中には、そのことに自分でなかなか気づけないことです。むしろ、｢まだ足りない｣｢自分が弱いだけだ｣と、さらに自分を追い込んでしまう場合もあります。</p>

<p>でも、安心してください。｢しすぎてしまう｣のは、あなたがそれだけ誠実に生きている証拠。自分の生き方を否定する必要はありません。力の入れ具合をほんの少し調整すれば、毎日をずいぶんラクに過ごせるようになります。</p>

<p>ここでは、つい｢しすぎてしまう｣5つのタイプごとに、心と体の疲れをほどいて、｢適度｣を取り戻すためのヒントをお伝えしたいと思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ブレーキを知らない｢全力疾走｣な人</h2>

<p>休むことに罪悪感をおぼえ、常に｢もっとできるはず｣と自分を奮い立たせてしまいます。周囲の期待に応えたい気持ちが強く、限界を超えても歯を食いしばってがんばり続け、気づけば心身ともに消耗しきっていることも。</p>

<p>がんばりすぎてしまう人におすすめしたいのが、がんばらないための予定を先にスケジュールに入れる方法です。たとえば手帳やカレンダーに、20時に｢ストレッチをする｣｢漫画を読む｣などと具体的に記入し、先に予定として入れてしまいましょう。がんばり屋さんは予定を守るのが得意なので、先にリラックスできることをスケジュールに組み込めば、それを遂行するかたちで自然と休めます。</p>

<p>さらに、一日の終わりに今日やったことを3つだけメモしてみてください。小さなことで大丈夫。資料に目を通した、メールを1つ返した、お風呂に入った。それだけでも充分がんばっています。｢まだ足りない｣ではなく、｢これだけやっている｣に気づくことが、がんばりすぎのブレーキになってくれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>思考のループから抜け出せない人</h2>

<p>1つのことが気になると、頭の中でぐるぐると思考が止まらなくなる傾向が。｢あのとき、ああ言えばよかった｣｢この先どうなるんだろう｣などと、過去や未来を何度も往復して、今この瞬間を味わう余裕をなくしてしまいます。</p>

<p>頭の中でひたすらぐるぐると考え続けてしまうのを止めるのに有効な手段が、体の感覚に意識を移すこと。たとえば、冷たい水で手を洗ってみてください。ひんやりとした感覚に集中するだけで、頭の中のぐるぐるがフッとゆるまる瞬間があります。</p>

<p>また、考えが止まらないときは、それを頭の外に出してしまうのも効果的です。裏紙でもメモ用紙でもいいので、頭に浮かんだことをそのまま書きなぐってください。きれいな文章でなくてＯＫ。それだけで驚くほど頭がスッキリします。そして、書き出したものを見て、｢それは『今』考えないといけないこと？｣と自分に聞いてみてください。たいていの悩みは、今すぐ答えを出さなくても大丈夫だと気がつけますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>いつも譲ってしまう人</h2>

<p>｢自分さえ我慢すれば丸くおさまる｣と、いつも自分の気持ちを後回しにしがち。相手を優先するあまり、本当はつらいのに笑顔をつくって、自分が何をしたいのか、何が嫌なのかさえ、わからなくなってしまいます。</p>

<p>まずは自分の本音に気づく練習から始めてみましょう。モヤモヤした気持ちがあるときは、一日の終わりに｢今日のあの場面、本当はどう感じていた？｣と、自分に聞いてみてください。声に出さなくても大丈夫。心の中で｢本当は少し嫌だった｣とか｢じつは疲れていた｣と、認めるだけでも構いません。それだけで、見えなくなっていた自分自身の輪郭がゆっくりと戻ってきます。</p>

<p>そして次のステップとして、ちょっとした場面で遠慮しないようにしてみましょう。ランチに行ったときに周りに合わせずに本当に食べたいものを注文したり、飲み物の好みを正直に伝えたり。そんな些細なことでいいのです。自分を優先する小さな体験の積み重ねが、我慢しすぎる自分をほぐしてくれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>周りに求めすぎてしまう人</h2>

<p>｢きっとわかってくれるはず｣｢これだけやったのだから報われるはず｣などと、相手や状況に対して理想を描きすぎてしまいます。現実と期待のギャップに落胆することが多く、そのたびに深く傷ついたり自信を失ったりしがちです。</p>

<p>いつの間にか期待が｢こうあるべき｣という執着に変わると、自分の思い通りにいかないことが増え、苦しくなります。そこで試してほしいのが、期待の語尾を変えてみること。｢〜してくれるはず｣から｢〜だったらいいな｣に置き換えるのです。これだけで、期待が願いに変わり、叶わなかったときのダメージがやわらぎます。</p>

<p>さらに、期待の分散も効果的です。ひとりの人や1つの結果にすべてを預けるのではなく、｢こっちがダメでも、あっちがある｣と、心の拠りどころを複数持っておきましょう。たとえば、仕事で評価されなかった日は、趣味や好きなお店、気の合う友人など、自分が満たされる別の時間や場所に目を向ける。心の拠りどころを分けるだけでも、心は軽くなりますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>怒りを爆発させてしまう人</h2>

<p>些細なことでカッとなり、強い言葉を発したあとに｢またやってしまった｣と自己嫌悪に陥りがち。怒りの裏には、｢わかってほしい｣｢大切にしてほしい｣という切実な思いが隠れていることが多いですが、それを相手にうまく伝えられません。</p>

<p>怒りのピークは6秒ほどで過ぎると言われています。だからこそ、カッとなった瞬間に、まずは6秒だけ意識をそらすことを試してみてください。その間は、目に入ったものの色や形を頭の中で実況するのがおすすめ。｢白い壁、丸い時計、青いペン&hellip;｣と意識をそらしているうちに落ち着いてきます。</p>

<p>怒りが収まったあとは、自分は何を大切にしていたのかを探ってみてください。怒りは、自分の大切にしているものを傷つけられることで湧き起こります。それは物理的なものに限らず、｢マナーを守る｣｢時間を守る｣など、あなたの価値観かもしれません。怒りを分析すると、自分自身への理解も深まります。怒った自分を責めるのではなく、｢それだけ大切にしているんだな｣と、ねぎらってあげてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>がんばりやの特効薬は｢いい加減｣</h2>

<p>ここまで読んでくださったあなたは、きっと日頃から｢もっとしっかりしなきゃ｣とか｢私が変わらなきゃ｣と自分に言い聞かせるような、とても真面目でやさしい人だと思います。</p>

<p>最初に述べたように、｢しすぎてしまう｣のは、あなたの欠点ではなく、一生懸命に生きてきたからこそ身についた、あなたなりの生き方の1つ。だから、そんな自分をダメだと責めたり、大きく変えようとしたりする必要はありません。やりすぎていたなと気づいたら立ち止まり、そっと力をゆるめることを続けていけば大丈夫です。</p>

<p>｢適度｣に生きるとは、完璧なバランスで生きるということではありません。揺れながら、時にはやりすぎながらも、｢あ、ちょっとしすぎたかも｣と気づいたら戻り、｢いい加減｣に生きること。｢いい加減｣と聞くとネガティブな印象があるかもしれませんが、加えたり減らしたりの繰り返しそのものが、｢適度｣に生きるということなのです。</p>

<p>今回ご紹介した方法も、すべて試してみる必要はありません。この中のどれか１つでも、ちょっとやってみようかなと思えるものがあったら充分です。あなたがあなたのままで、ゆっくりとひと息つけるように、自分にやさしくしてあげてください。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[井上智介（産業医、精神科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「俺に何してほしいの？」冷たい一言で大喧嘩に...SHE創業者が涙した“夫の本音”  福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14607</link>
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			<description><![CDATA[夫の一言で大喧嘩になった4日後、福田恵里さんは思いがけない本音を聞きます。SHE創業者が自信を取り戻した経験とは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_fight.jpg" width="1200" /></p>

<p>女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社代表取締役の福田恵里さん。大学時代に起業を志し、新卒で入社したリクルートでの経験を経て、SHEを創業しました。</p>

<p>サービスが成長していく一方で、福田さんは経営者としての自分のあり方にも向き合うようになります。そのなかでたどり着いたのが、自分は「のび太型リーダー」なのだという自己理解でした。</p>

<p>誰も行ったことのない場所へ、誰もやったことのない方法で行きたい。「あんなこといいな、できたらいいな」と妄想し続けることこそが、自分の強みなのだと気づいたといいます。</p>

<p>そんな福田さんにとって、大きな支えとなったのが、同じく経営者である夫の存在でした。ある日、夫から投げかけられた心ない言葉をきっかけに喧嘩になったことも。しかし後日、夫が&quot;ある本音&quot;を打ち明けたことで、福田さんは救われたといいます。</p>

<p>本稿では、福田さんが「のび太型リーダー」という自分らしいリーダー像にたどり着いた経緯と、夫とのやり取りを通じて支えられた経験を、著書『『私なんか』を『私だから』に変える本』より紹介します。</p>

<p>※本稿は福田恵里著『『私なんか』を『私だから』に変える本』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「のび太型リーダー」誕生の瞬間</h2>

<p>全社員に向けた「Visionプレゼン」の機会がやってきた。Visionプレゼンとは、自分自身のビジョンと会社のビジョンを重ね合わせ、その意味を言語化し、全社員の前で発表する場のこと。年に1度、全社で実施している大切なイベントだ。</p>

<p>これまでは社員のみんなに発表してもらい、私は聞く側に回っていた。でもそのときは、自分もプレゼンの舞台に立とうと決めた。みんながこんなに本気で自分と向き合っているのに、私だけ安全地帯にいるのは違うと思ったからだ。</p>

<p>私なりの覚悟であり、自己開示の儀式だった。</p>

<p>プレゼンに向けて、「今の私のピュアな本音は何なのか」を何度も自分に問いかけた。</p>

<p>いつからかSHEの代表でいる自分に自信がなくなっていたこと。会社が楽しいと思えなくなっていたこと。でも、そんな自分からまずは変えたくて、行動し始めていること。</p>

<p>行動をしていく中で、「私が楽しかったときはどんなときだったっけ」、を思い出していた。</p>

<p>大学生のときに、夜行バスに乗ってたくさんの起業家に会いに行った日々。「日本一かわいいWebスクールをつくる！」と、「DesignGirls」をつくった日。創業して、「まだ誰もやっていない女性のキャリアのインフラをつくるんだ」と息巻いていた日々。</p>

<p>ああ、私は誰も行ったことのない場所に、誰もやったことのない方法で、行きたいんだなぁと。そのとき、気付いた。</p>

<p>「こんな場所に、こんな方法で行ったら面白いんじゃないか？」<br />
「あんなこといいな、できたらいいな」を常に妄想しているのが、自分なんだと。</p>

<p>なんだかドラえもんの歌詞のようだな......と考えていたその瞬間、私に1つの答えが降りてきた。</p>

<p>「私は、のび太型のリーダーなのかもしれない」</p>

<p>のび太は、自分一人では何もできないように見えるけど、ドラえもんや助けてくれる仲間のおかげで、「あんなことできたらいいな」がかなっていく。のび太自身もみんなのおかげで優しくなれたり、強くなれたり、少しずつだけど成長していく。</p>

<p>これまで自分が思い描いていたリーダー像は、『キングダム』の信や『鬼滅の刃』の炭治郎、『ONE PIECE』のルフィのような、強くて、みんなを引っ張っていく存在だった。でも、どれだけ頑張っても、自分はそうはなれなかった。夢見たリーダーみたいにかっこよくはないけど、「のび太型リーダー」は自分の中でなぜかしっくり来た。</p>

<p>ジャイアンに力では勝てないけれど、人徳でしずかちゃんと結ばれたり、あやとりと射撃だけはすごく得意だったり、自分にしかできないアイデアと工夫で勝てる方法を見つける。</p>

<p>スタートアップが大企業に挑むことも、きっと同じだ。正面からでは勝てなくても、自分たちなりのやり方で勝つことはできる。</p>

<p>そして最後にはいつだって、のび太が世界を救い、幸せにしてきた。</p>

<p>のび太型リーダーという考え方は、弱くて自信がなくて「私なんか」と落ち込んでいた自分の見方を、変えてくれた。弱くて自信がない「私だから」こそ、1人ではなくみんなと一緒に世界を変えられるんだと思わせてくれる、お守りのような考え方になった。</p>

<p>Visionプレゼンでそれを発表するときは、正直怖かった。こんな等身大の自分を見せて、受け入れてもらえなかったらどうしよう。「こんなリーダーで大丈夫なのか」と思われるかもしれない。それでも、「ここで本当の自分を出さなければ、この踊り場は越えられない」と思った。</p>

<p>だから私は、勇気を出して、ありのままの自分でその場に立った。</p>

<p>発表が終わったあと、いろんなメンバーから声をかけてもらった。</p>

<p>「恵里さんでもそんなふうに思っていたんですね」<br />
「『自分が代表でいいのか』と思っていたなんて、想像もしていませんでした」</p>

<p>驚いた。社長という肩書があるから、必要以上に強く見えていたのかもしれない。本当はみんなに助けてほしかったのだ。</p>

<p>そしてもう1つ、Visionプレゼンで話したことがある。のび太型リーダーとして、「どうやって世界を変えていくか」だ。</p>

<p>以前、人事部長がこんな言葉をかけてくれた。</p>

<p>「恵里さんの中にはずっと、みんなが使うもの、みんなが好きなもの、みんなの生活を変えるものをつくりたいという気持ちがありますよね。〝王道〞をつくることが、キーワードなんだと思います。女性向けのスクールはほかにもたくさんあるけれど、私たちがここまで成長できたのは、その〝王道〞をつくることに向き合い続けてきたからなんじゃないですか」</p>

<p>その言葉を聞いたとき、自分の中で、すべてがつながった気がした。</p>

<p>私はVisionプレゼンで、こう宣言した。</p>

<p>「のび太な自分を赦して、愛する。そして、誰もやったことがない着想で、誰もが使い、誰もが好きになる&quot;王道&quot;をつくる」</p>

<p>その先にあるのは、人々の生活や価値観を根底から変える、新しい文化をつくること。</p>

<p>そして、それを世界中に届けていくことだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>その一言で、救われた</h2>

<p>「私って、のび太なのかもしれない」</p>

<p>そう気づいたあの夜、私は興奮冷めやらぬまま、同じく経営者である夫にその話をした。</p>

<p>でも、返ってきたのは、思いがけない言葉だった。</p>

<p>「で、俺に何してほしいの？ 」</p>

<p>その一言で、空気が一気に冷えて大喧嘩になり、しばらく口をきかなかった。<br />
4日後、夫が謝りに来たのだが、「実は」と本音を話してくれた。</p>

<p>「恵里が遠くに行ってしまうのが怖くて、悔しくて、素直な気持ちで聞けなかった」<br />
「経営者としてライバル意識もあるけど、実は恵里が思っているより、恵里を心から尊敬しているし、羨ましくさえある」<br />
「でもそれを伝えると夫婦の関係が変わりそうで怖かった」</p>

<p>彼の言葉を聞きながら、私は涙が止まらなかった。</p>

<p>ずっと、自分に自信がなかった。「自分は経営者に向いていないんじゃないか」と思い続けていた。でも、一番近くにいる人が、そんな自分に「尊敬している」「羨ましい」と言ってくれた。そのとき、初めて気づいた。自分に足りなかったのは、能力でも実績でもなく、「あなたならできる」と信じてくれる、誰かの言葉だったのだと。</p>

<p>自分が自分を信じられなくなっているとき、身近な人からの「信じているよ」という言葉が、どれだけ支えになるのか。あの夜、私はそのことを初めて体感した。</p>

<p>人は、1人では走り続けられない。どれだけ強く見える人でも、心のどこかで、誰かの言葉に支えられている。うまくいかないときは、根拠なんてなくてもいい。</p>

<p>ただ「あなたならできる」と言ってくれる人がいること。それだけで、人は前を向くことができる。</p>

<p>あなたには、そう言ってくれる人がいるだろうか。もし思い浮かぶ人がいるなら、その人をどうか大切にしてほしい。もし、今は思い浮かばないとしても、きっとこれから出会えるはずだから。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「どうしても部屋が散らかる」　行動経済学者が教える脳のクセを活かした片づけ術  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14572</link>
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			<description><![CDATA[一向に部屋が片づく気配がないのは、脳のクセが原因かも。行動経済学者の竹林正樹さんが、現状維持バイアスを打ち破る片づけの習慣を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="片づかない部屋" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_messyroom_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>部屋はキレイに保ったほうがいいとわかっているはずなのに片づかない...その原因は現状を維持しようとする「脳の現状維持バイアス」が原因だと、行動経済学者の竹林正樹さんは指摘します。</p>

<p>竹林さんの著書『すぐやる人の脳のクセ！』では、脳のクセを活かして行動を改善するためのナッジを紹介しています。本稿では、自然に片づけられるようになる仕組みについて解説します。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>3日坊主を卒業するためのナッジ</h2>

<p>理想の行動を習慣にすることは、自分を変えるための効果的な戦略です。しかし、「片づけ」「運動」「ダイエット」など、本来プラスになる行動ほど、忙しさの中で後回しになってしまうものです。</p>

<p>すると、多くの人が「続かない」「やっぱりできなかった」という壁に直面し、そのうち、行動したいという気力すらなくなっていきます。その原因の多くは、脳が持つ「現状を維持しようとする力」（現状維持バイアス）にあります。</p>

<p>現状維持バイアスを打ち破るのに必要なのは、気合でもやる気でもなく「仕組み」です。「自然に続けたくなる環境作り」について、具体的なナッジの事例とともに紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「散らかしてもいいエリア」と「絶対清潔エリア」を区分する</h2>

<p>こんな人にオススメ：部屋を片づけられない人、片づける時間を作れない人<br />
ナッジ：ゾーニングナッジ</p>

<p>かつての私は、掃除や片づけが苦手でした。平日は仕事で忙しく、休日にまとめて掃除しようと思っても、結局手がつかないまま散らかった部屋で新しい週を迎える...そんな生活が続いていました。これは現在バイアスに振り回されている典型的な例です。</p>

<p>そんな私でも、今はある程度キレイな状態をキープできています。その理由は、「散らかしてもいいエリア」と「絶対清潔に保つエリア」を、養生テープで明確に区分しているからです（ゾーニングナッジ）。</p>

<p>片づける余裕がないときは、「散らかしてもいいエリア」に書類や荷物を一時的に置きます。それだけで、部屋がぐちゃぐちゃになることは避けられます。そして、「絶対清潔エリア」には物を置かないというルールを守ることで、「散らかった状態が当たり前」というスパイラルに陥ることを防げます。</p>

<p>この工夫には、心理的な裏づけがあります。散らかった状態を毎日目にしていると、単純接触バイアス（何度も目にするとそれが心地よく感じられる心理）が働き、「このくらいの散らかりが自分には合っている」と、現状を正当化したくなります。しかし、一部でも「片づいている状態」を維持できていることで、「部屋は整っているべきもの」という感覚が自然と根づくのです。</p>

<p>全体が散らかっていると、何をどうしていいのかわからなくなります。何事も０&rarr;１へと一歩踏み出すのはむずかしいものですが絶対清潔エリアを死守することで、片づけの着手しやすさが大きく変わってきますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>片づけるのは「レジ袋１枚分のゴミ」だけ</h2>

<p>こんな人にオススメ：片づけをはじめるのに腰が重い人<br />
ナッジ：スモールステップナッジ</p>

<p>「散らかしてもいいエリア」を設定すると、時間が経つにつれて、物が増えていくという問題が発生します。もちろん定期的に片づければいいのですが、面倒くさがりな私は、「一度掃除をはじめたら、全部やり切らないといけない気がして、手がつけられない」という状態になったことが何度もありました。</p>

<p>私に限らず片づけが苦手な人は、「やるなら徹底的にやる」という完璧主義の側面もあります。しかし、その気持ちが逆に行動を妨げ、「今日は忙しいから無理」「また今度にしよう」と、片づけを後回しにする原因になってしまうのです（現在バイアス）。さらに、私たちの脳は思い出の品には並々ならぬ愛着を持つため、廃棄処分するのを苦痛に感じます（保有バイアス、IKEAバイアス）。</p>

<p>そんなときにオススメしたいのが、レジ袋１枚分だけ片づけるというスモールステップナッジです。「このレジ袋１枚が満杯になるまでゴミを集める」という小さな目標を設定することで、心理的ハードルを下げることができ、「ここまでやった」という達成感も刺激され、次もやろうという意欲にもつながります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>友人を自宅に招く</h2>

<p>こんな人にオススメ：部屋を片づけられない人、部屋にゴミが散乱している人<br />
ナッジ：社会的ナッジ</p>

<p>来客があるとわかった瞬間、掃除する明確な動機ができます。普段は「また今度でいいか」と後回しにしてしまう片づけも、「人が来るから」と思うと自然と手が動きます。</p>

<p>これは、「自分のためには動けないけれど、誰かのためなら動ける」という利他性の心理（利他性バイアス）と「他人の目が気になる」心理（モニタリングバイアス）に働きかけた仕組み作り（社会的ナッジ）です。人は本質的に、他人からの評価や印象を気にする心理があります。「この状態を見られるのはさすがに恥ずかしい」という危機感が、掃除のモチベーションになります。</p>

<p>その結果、我が家の掃除の頻度は友人の来訪頻度とほぼ連動するようになりました。「来客のために掃除をする」というより、「掃除のためにお客さまを呼ぶ」という状態になっているのかもしれません。</p>

<p>「人を家に呼ぶのは苦手」という人は、他者に家の中を見られるタイミングをあえて生活に組み込むのも効果的です。たとえば、「毎週△曜日、自宅からオンライン会議に参加する」「毎月、シルバー人材センターに水回りの掃除をお願いする」などと決めると、その予定に合わせて自然と片づけたくなります。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>淡い景色が広がる独自の描き方　アルコールインクアートが魅せる言葉の要らない世界（連載「描き屑の瞬き」第3話）  いのうえまりこ（画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14650</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014650</guid>
			<description><![CDATA[画家・いのうえまりこさんの連載「描き屑の瞬き」では、いのうえさんがその時々に抱いたあれこれを絵とエッセイで綴ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いのうえまりこ　描き屑の瞬き" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko02.jpg" width="1200" /></p>

<p>アルコールインクと無水エタノールを紙に垂らし、風や紙の傾きでインクを広げて描く、アルコールインクアート。画家・いのうえまりこさんは、この技法を主な画材に、自身の内側にあるものと向き合いながら作品を描いています。</p>

<p>連載「描き屑の瞬き（かきくずのまたたき）」は、いのうえさんが日常のなかで心に留まった景色や感情を、絵とエッセイで綴る企画です。第3回となる今回も、担当編集との対話をもとに完成した一枚の絵に、言葉を添えてもらいました。</p>

<p>淡く、どこか浮遊感をおぼえる作品。いのうえさんが高校生の頃に味わったとある出来事をきっかけに、&quot;心が動く瞬間&quot;について語ってくれました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉では届かない場所へ</h2>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko05.jpg" width="1200" /></p>

<p>冬の寒空の下、一人で絵を描いていたことがある。</p>

<p>美術科の高校に通っていた頃、冬休みに出された課題は、一本の大木を描いてくることだった。冷たい空気の中、街角で大木に向かって絵筆を動かしていた。</p>

<p>描いている途中、背後で子どもたちのひそひそ声がした。一人で絵を描いている気恥ずかしさもあり、振り返らず黙々と描いていた。しばらくして、聞こえなくなったと思ったらまた聞こえてきて、やがて静かになった。</p>

<p>気配が消えたのを感じて、ほっとしてようやく振り返ってみた。</p>

<p>そこにはみかんとお菓子があった。<br />
そっと、丁寧に置かれていた。</p>

<p>言葉は交わしていない。顔も名前も知らない。<br />
ただ、私のために、黙って置いていってくれたのだと思う。</p>

<p>びっくりしたあと、少し泣きそうになった。<br />
冬空の下の出来事なのに、ぽかぽかとした温度のまま、ずっと胸に残っている。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko06.jpg" width="1200" /></p>

<p>編集の方との対談は続いていて、この日最後の3枚目の絵を描いている。</p>

<p>重い話をしたあとだったから、最後はもう少し軽やかでありたいと思った。コジコジが出てきそうな絵にしたいと思った。私はさくらももこの作品のコジコジが大好きである。あの在り方に、何度も救われてきた。</p>

<p>深刻ではなく、何かを証明しようともしない。そこに在るだけでいいような絵。自由に好きなところに遊びに行ったり、好きなものを好きな時に食べたり、ただ息をしているだけでいい、そんな世界の絵。</p>

<p>絵を描くとき、少し変わった描き方もしている。水で溶けるアクリル絵の具と、エタノールで溶けるアルコールインク、ときにはオイルパステルも使う。それぞれ溶ける媒体が違うから、きれいに混ざり合うことはない。反発しながら、はじきながら、画面の上で思い思いに広がっていく。</p>

<p>少しずつ色が重なり、層ができていく。乾くまでにも時間がかかる。それでも最後には、一枚の絵になっている。その過程を見るのが好きで、この描き方を続けている。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko04.jpg" width="1200" /></p>

<p>アクリルの白の上に、カラフルなインクを重ね、そしてまた白を重ねていくと、全体に淡い色の景色が広がっていく。</p>

<p>眺めている時間の中で、頭の中で組み立てていたおしゃべりが静かになる。せわしなく結論を急ぐ気持ちがほどけていくような。色をただ動かすという行為は、言葉を通らないまま、何か大切なものに触れているような気がする。</p>

<p>以前、ワークショップに参加された方から、「その日は数年ぶりに朝まで眠れました」とご連絡をいただいたことがある。それが絵のおかげだったのか、本当のところはわからない。ただ、その人の中で何かが動いたのであれば、私はとても嬉しい。一枚の絵が売れることより、ずっと嬉しいと思う。</p>

<p>絵を描いて、時間を誰かと共有して、相手も自分の色を広げ始める。その連鎖の中で、何かが少しずつゆるむことがあればいいと思う。</p>

<p>かつて冬空の下で絵を描いていた日。もらったみかんとお菓子を頬張りながら絵を描き続けた日。冬休み明けの提出後に採点があったけれど、その時の点数のことはよく覚えていない。多分そんなにいい点数ではなかったはずだけれど、嫌な感情は残っていない。きっと、どうでもよかったのだと思う。</p>

<p>私が一人で描いている背中を見たあの子たちは、何を感じて動いたのだろう。今となってはわからないけれど、みかんをもらったあの瞬間、私の心はポカポカとあったかいほうへ動いていった。それだけは、本当の話。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko03.jpg" width="1200" /></p>

<p>紙の上に色を落とし、風を当てていると、少しだけ目の前の景色が動く。</p>

<p>絵が動いただけなのか、心も一緒に動いたのか、確かなことはわからない。</p>

<p>それでも、言葉では届かなかった場所へ<br />
色が静かに連れていってくれることがある。</p>

<p>そんな小さな希望を抱えながら<br />
今日も描き屑をひとつ、こぼしていこうと思う。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko012.jpg" width="1200" /></p>

<p>今回使用した画材：アルコールインク、アクリル絵の具、オイルパステル</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko02.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いのうえまりこ（画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>SNS世代は褒められた経験が少ない?　『わたしの一番かわいいところ』仕掛け人が語る“褒める意義”  ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14618</link>
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			<description><![CDATA[音楽プロデューサーのヤマモトショウさんに、新刊『NEW褒めことば辞典』に込めた想いをうかがった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ヤマモトショウさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" width="1200" /></p>

<p>「わたしの一番かわいいところ」「NEW KAWAII」など、聴くと自己肯定感が上がると話題の楽曲を手がける音楽プロデューサー・ヤマモトショウさん。日常で使える褒めことばを165語集めた一冊『NEW褒めことば辞典』（KADOKAWA）を4月に上梓しました。</p>

<p>そんなヤマモトショウさんに、書籍に込めた想いや、近年の「褒める」行為における特徴について考えをお聞きしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相手を褒めることで、自分の気持ちも上がる</h2>

<p>――作詞を通してたくさんの言葉を扱われてきたと思いますが、改めて「褒めことば」という切り口で書籍を作ろうと思ったきっかけを教えていただけますか？</p>

<p>【ヤマモト】楽曲を作ってきたなかで、他者からの評価として「自己肯定感が上がる」というワードがここ数年でよく出てきました。自己肯定感って何だろうと考えているなかで、相手を褒めることは自分も気持ちが上がり、その場の雰囲気が良くなることにたどり着いたんです。</p>

<p>プロジェクトをやっている時も、褒めことばを使うようにすると、関わる人たち全体の自己肯定感が上がっているんじゃないかと。だから、制作の場面で取り入れていた褒めことばを、本として一つ形にしてみることにしました。</p>

<p>――書籍に収録されている言葉は、実際に歌詞として使っているようなものも多いですか？</p>

<p>【ヤマモト】歌詞で使った言葉ももちろんいっぱい入っていますし、歌詞を書く過程の「この言葉も褒めことばなんじゃないか」と考えられるような言葉も加えました。</p>

<p>またこの企画は、作家の筒井康隆氏が昔、悪口を集めた論文（悪口雑言罵詈讒謗私論：1967年8月発表）を出していて、そこから着想した部分もあります。どんな言葉も多様な意味を持てると思うんですが、とくに歌詞って辞書に記されていること以外の意味を持たせやすいんですよね。褒めことばもそういう要素があって、そんなポジティブなものを書籍にできたら面白いかなと思ったんです。</p>

<p>――ヤマモトさんご自身は、もともと褒めることは得意な方でしたか？</p>

<p>【ヤマモト】音楽の仕事をやっていくなか</p>

<p>で、より相手を褒めるようになった感じがしています。自分一人では何もできないと実感するうちにそうなっていったかもしれません。</p>

<p>最初の頃は何でも自分でできる気がしてしまって、曲を作って全部自分で表現しようとしていたんです。でも、やっぱり歌ってくれる人がいないと成立しないし、そんな存在がいてくれるだけですごいことだなと思って。</p>

<p>何曲も書いているのに、アーティストやアイドルの方からシンプルに「めっちゃいい曲ですね」みたいな感想をいただくことがあって、それが一番嬉しいんです。結局、自分の喜びとか、次の仕事をするモチベーションって褒められることにあって、自分も誰かに対して褒めたい気持ちを表現した方がいいなと思うようになりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>SNS時代の褒めことばの立ち位置</h2>

<p>――本の中には「空気を読まない」「無理」など、一見ポジティブに見えない言葉も褒めことばとして登場しますが、現代の褒めことばにはどんな特徴があると思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】褒めことばを言う場がすごく多様になってきていると思います。かつては面と向かって話したり、手紙やメールで言っていたようなことが、今はSNSという誰に向かって発言しているのかわからない言語空間があるじゃないですか。</p>

<p>歌詞というのはある意味昔からそういうもので、虚空に向かって投げているような言葉だったわけですけど、今はアーティスト以外の人もみんな発信できるようになっている。</p>

<p>ネット上で自分がさりげなく発した言葉が、誰かにとっての褒めことばになる場合もある。だから、褒めことばとして受け取られる可能性が昔よりかなり開かれているんですよね。</p>

<p>相手を褒めることの目的は一義的ではあるんですけど、一方でそれは自分を高めるというか、自分を褒めることと近しい意味合いを含んだものになっている、というのが今の褒めことばの立ち位置だと思っています。</p>

<p>――発した褒めことばが自分に返ってくる、というイメージでしょうか。</p>

<p>【ヤマモト】そうですね、自分に一番返ってくるんですよ、結局。そういう時代だなと思いますね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今の若い世代は褒められた経験が少ない？</h2>

<p>――若い世代はどんな褒めことばを求めていると思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】こういった状況だからこそ、直接的な言葉をしっかり伝えていくことも求められているかなと思っています。『NEW褒めことば辞典』の最初の章はいわゆる普通の褒めことばで、当たり前な内容ではあるんです。言葉が多様になってきているし、どうとでも受け止められるからこそ、まずはプリミティブな褒めことばを伝えることも大事という意味合いもあります。</p>

<p>例えば、実際にレコーディングの現場では、FRUITS ZIPPERのメンバーが歌った後に、「めっちゃ可愛かった」とか「すごい上手いね」とか「素敵でした」みたいなことをまず言う。もちろん、あえて言っているというよりも本当に思ったから言うんですけど、そこからコミュニケーションがスタートするところはあると思っています。</p>

<p>アーティストの多くは、やっぱり上手く歌うことばかりに集中してしまうんですけど、音程やリズムって後からいくらでも直せるんですよ。でも歌の表情や雰囲気って後からはどうにもならない。</p>

<p>だから前向きに取り組んだことが伝わる歌に対して、音程は合っていなくても「あなたのこういう気持ちで取り組んだこのテイクがいい」などと褒めていかないと、全体としていい方向にならないんです。</p>

<p>ミスしたことって、やっている側も自覚があるんですよね。だから、ミスについて僕があえて指摘しなくてもいいんです。それより、「今のはこっちも聴いていて楽しかった」みたいなことを伝えてあげた方が意味がある。それは歌録りに限らず、ミスしたことを自分が一番わかっている、という状況で「ここは良かったよ」という話をすることで、結局そのミスもリカバリーできて、それ以上に重要な部分がより良くなっていくんです。</p>

<p>――褒めるところから始めるとコミュニケーションがなめらかに進む、と。</p>

<p>【ヤマモト】意外と褒められていないんですよね、今の若い人って。ネットの中には、すごい人が沢山いるように見えるから、自分のことは&quot;大したことない&quot;って思いがちなのかなと。例えばですけど、ネット上でみんなが高学歴に見えてしまったりとか。</p>

<p>音楽も「数百万回再生されていなければ大したことない」という見方をされることがあるけれど、100回再生されているだけでもすごいことだと思います。自分の音楽を聴いてくれる人を100人集めることって、実際にやってみると簡単ではないので。</p>

<p>だからといって褒められ待ちをするのではなくて、自分からどんどん誰かを褒めていった方が結果的に返ってくると思っています。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>職場で「ちょっといいですか？」と声をかけられやすい人に共通すること  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14601</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014601</guid>
			<description><![CDATA[職場で「ちょっといいですか？」と声をかけられたとき、とんな反応をしているか。越川慎司さんによれば、相談の受け答え方によって周囲からの期待度も左右されるという。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="期待される人・されない人" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizMTG.jpg" width="1200" /></p>

<p>頑張っているつもりなのに、会社から評価されていない気がする...株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんによれば、&quot;期待されている人&quot;には行動パターンにおいて違いがあるといいます。著書『会社から期待されている人の習慣115』では、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介。</p>

<p>本稿では、同書より周りからの相談を聞くことや、機嫌よく過ごすことのメリットについて言及した一節をお届けします。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「ちょっといい？」と声をかけやすい</h2>

<p>調査によると、期待されている人たちは「今ちょっといいですか？」と声をかけられる頻度が一般社員の7.5倍にのぼることがわかりました。</p>

<p>これは偶然ではありません。デスクの書類を片づけ、椅子の角度を少しだけ周囲に開く。視線が合ったときに笑顔で軽くうなずく。こうした細かい動作によって話しかけやすい雰囲気を作り出していました。</p>

<p>職場の画像をAI分析しても、表情の柔らかい人やデスク周りを整理している人の方が、相談が来る割合が28％高いという結果が出ています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>すぐに対応できないときも、「相談の芽」を潰さない</h2>

<p>「ちょっといいですか？」と言われたとき、彼らの一言目の76％は「もちろん」でした。</p>

<p>ときには、すぐに対応できないこともあります。そんなときは、相談者にまず「何分くらい必要ですか？」と尋ねます。「急ぎですか？」と聞くと相手は「いえ、今度で大丈夫です」と遠慮してしまうため、そうならないように配慮しつつ、必要な時間を見積もって優先度を整理するための問いかけです。</p>

<p>「30分後なら大丈夫です」と代替案を提示するときもあります。断ると相手はがっかりしてしまうため、具体的な代替案を提示して安心させていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「相談」は、会社や自分にとってもプラスになる</h2>

<p><img alt="新規事業が生まれた会話の場所" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260707koshikawashinji.jpg" width="1200" /></p>

<p>相談を前向きに受け止めるのは、それがイノベーションの種になると知っているからです。</p>

<p>上にある図は、弊社が支援してきた60件以上の新規事業の起点が「オフィスのどこで生まれたか」を示したものです。これによると28件で、デスク周りや会議室の手前で言われた「今ちょっといいですか？」から始まった会話がアイデアの起点になっていたのです。</p>

<p>相談される人には、自然と情報と信頼が集まります。情報が集まるということは、意思決定の精度が上がるということ。結果的に仕事の成果も上がります。これが、期待されている人たちが相談を丁寧に扱っている理由です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「機嫌よく」いる努力をしている</h2>

<p>会社から期待されている人たちは、常に「機嫌がよい状態」をキープするよう心がけています。とくに顕著だったのが、会議のときです。</p>

<p>218社で計3万2,000時間の社内会議を記録し、AIによる感情分析をしたところ、期待されている人の65%は会議時間の60%以上でポジティブな感情を表出しているとわかりました。</p>

<p>忙しくても、トラブルが起きても、後輩にプロジェクトを取られても、朝の電車が遅れても、体調がいまいちでも、口角を少し上げ、機嫌のよい「ふり」をし続けるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「不機嫌な人」は、共同作業の比率が15％も少ない</h2>

<p>期待されている人たちがポジティブを心がけるのは、不機嫌でいることにはデメリットしかないからです。とくに、他者との共同作業に大きな悪影響を与えます。</p>

<p>17万人を調査したところ、働いている全時間の87%が他者の協力を要する仕事をしている時間であるとわかりました。ここには期待されている人とそうでない人に差は見られませんでした。</p>

<p>ところが、507社のオフィス行動データを分析したところ、同僚から「あの人は忙しそう」と2か月に1回以上言われている人は、働いている時間の72%しか共同作業をしていないとわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>６割の管理職が「誰と仕事しているか」を重視している</h2>

<p>つまり不機嫌で忙しそうに振る舞うことは、周りからの評価を下げ、必要な協力を得られなくなり、仕事を一人で抱え込むことにつながるのです。当然、仕事の成果にも悪影響を及ぼします。</p>

<p>評価を決める管理職にも聞いたところ、「どんな仕事をするかより、誰と仕事をするかを重視する」と答えた人が6割を超えていました。</p>

<p>期待される人たちは、一緒に働きたいと思わせる力も重要な評価項目であると理解しているのです。そのため彼らは、ストレス発散の手段を複数持ち、こまめに使い分けています。忙しくても不機嫌のまま放置せず、積極的に自分の機嫌を自分でとるようにしているのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizMTG.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「どうせ私なんて」を卒業。感じがいい人の〈折れない自信〉の育て方  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14450</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014450</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、感じのいい人が自然に実践している「前向きな心の使い方」を紹介する]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感じのいい人の心の使い方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana04S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、物事の受け止め方が柔軟です。誰かの魅力に出会えば嫉妬ではなく学びのヒントに変え、人生にある喜びと不安の両方を受け入れながら前へ進む。日常の小さな幸せや人の喜びを見つけては、一緒になって味わう。こうした心の習慣は、特別な才能ではなく、誰でも少しずつ身につけることができるものです。本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、感じのいい人が自然に実践している「前向きな心の使い方」を紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>憧れを味方にする</h2>

<p><img alt="憧れを味方にする" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana10.jpg" width="1200" /></p>

<p>「字がきれいだな」「あんな人になりたいな」<br />
そうやって心が動いたとき、その感覚はすでに自分の中にあるのかもしれません。素敵な人を「比べる相手」ではなく「これからの自分のヒント」として見てみる。<br />
そうやって受け取れる人は、少しずつなりたい姿に近づいていきます。</p>

<p>誰かを見て心がざわざわする。<br />
それは、あなたが本当に求めているものを教えてくれるサインです。「どうせ私なんて」と閉じてしまうのはもったいない。その魅力を「自分の中にもある可能性」として受け取ってみましょう。</p>

<p>感じのよさは、生まれたときから持っている才能ではありません。素敵だなと思ったものを、自分にも取り入れようとする素直な心が育てていくものなのです。</p>

<p>魅力を身につける4ステップ<br />
①観察：素敵だなと思うポイントを具体的に見つける<br />
②真似：まずはそのまま、かたちから取り入れてみる<br />
③調律：自分に合うかたちへ、少しずつなじませる<br />
④定着：気づけば、自分らしい魅力になっている</p>

<p>素敵な人を「ライバル」ではなく「ヒントをくれる存在」として見られたとき、ざわつきは前に進むエネルギーに変わっていきます。<br />
誰かに心が動いたその瞬間、あなたの中の可能性は静かに動き始めています。</p>

<p>--♪「いいな」と思う人を見つけたら、未来の自分を想像して、ニマニマしよう♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>プラスとマイナスの両方を受け入れる</h2>

<p><img alt="プラスとマイナスの両方 を受け入れる" height="1413" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana11.jpg" width="1200" /></p>

<p>人生の選択には、薬のように「効果」と「副作用」がセットでついてきます。<br />
誰かを深く愛するなら、別れの痛みに触れることもあるかもしれない。人気者になりたいなら、ときに誰かに嫌われることも受け入れる。何かに挑戦すれば、うまくいかないこともある。</p>

<p>どれも避けることはできません。でも、それを知っているだけで心の構えは変わります。すべてを恐れなくていい。「そういうこともあるかもしれない」と、少しだけ余白を持っておく。その準備がある人ほど、目の前のよろこびをしっかり受け取れます。</p>

<p>「効果」と「副作用」<br />
認められたい&nbsp;&hArr;&nbsp;否定されるかもしれない<br />
成功したい&nbsp;&hArr;&nbsp;失敗するかもしれない<br />
お願いしたい&nbsp;&hArr;&nbsp;断られるかもしれない<br />
好かれたい&nbsp;&hArr;&nbsp;嫌われるかもしれない</p>

<p>--♪リスクを知ったうえでも進む人だけが、宝物を手にできる。怖くてもいい。知っているから動けるのです♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>よろこびを見つけるのが上手</h2>

<p>幸せはただ待つものではなく、日々の中で見つけていくものです。感じのいい人は、ささいな出来事や誰かのよろこばしい出来事の中にも、いち早く「うれしい」を見つけられる天才です。</p>

<p>そして、その気持ちを素直に言葉や表情であらわします。本人よりもほんの少し大きくよろこぶと、相手もよろこびやすくなります。</p>

<p>うれしさを表現することは、自分の気分を上げるだけでなく、周りの人にも「ここでよろこんでいいんだ」と感じさせます。その小さな明るさが、その場にいる人へのやさしい贈り物になります。</p>

<p>今日からできる！「よろこび探し習慣」<br />
●誰かのよろこびを見つけたら、言葉にして一緒によろこぶ<br />
●何気ない１日の中で「よかったこと」を1つ見つける<br />
●できたことを振り返って、自分にそっと〇をつける</p>

<p>--♪よろこびは「伝染」するもの。あなたがニコニコすれば、世界もつられて笑い出しますよ♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana04S.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>国内初・一度に5頭出産したピューマの家族　盛岡の動物園が記録したその後の姿  山本祐子（盛岡市動物公園ZOOMO飼育係）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14696</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014696</guid>
			<description><![CDATA[盛岡市動物公園ZOOMOにいるピューマの家族。2025年に5頭が誕生するも、生後3日で2頭が死亡。人口哺育することとなったピューマの赤ちゃんの成長記録を飼育係が語る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma01.jpg" width="1200" /></p>

<p>昨年6月10日に岩手県盛岡市の動物園で５頭のピューマの赤ちゃんが生まれた。しかし生後３日目に２頭が死亡。残る3頭は人工哺育や相次ぐケガに悩まされながらも、今年無事に１歳の誕生日を迎えることができた。子どもたちの誕生と成長を記録した書籍『ピューマのかぞく』（辰巳出版）も発売され反響を呼んでいる。ピューマ親子と伴走してきた盛岡市動物公園ZOOMOの飼育係・山本祐子さんに人工哺育にまつわる裏話を聞いた。</p>

<p>※前後編の前編です</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ピューマが一度に5頭出産は国内初</h2>

<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma02.jpg" width="1200" /><br />
５頭の赤ちゃんと母親のニーナ</p>

<p>――昨年生まれたピューマの子どもたちについて教えてください。</p>

<p>去年の6月10日に、ピューマのオス「タフ」とメス「ニーナ」のもとに5頭の赤ちゃんが誕生しました。ピューマが一度に５頭の子どもを出産するのは国内初、そして国内最多でした。ニーナは産後とても落ち着いていて、生まれたての赤ちゃんを自分のお腹に誘導しお乳を与えるなど、初めてのお産とは思えない立派な子育てをしていました。</p>

<p>ピューマは2、3頭の出産が多く、生まれてきた5頭は、見るからに小さな体をしていました。ニーナは献身的に赤ちゃんの世話をしていましたが、生後3日目の朝に、3頭に急激な体力の低下が見られ、動物病院に搬送しました。残念ながら、そのうち2頭はすぐに死亡が確認され、もう1頭のメスは人工哺育に切り替えました。</p>

<p>――体が小さく生まれてきた時点で人工哺育にしなかったのはなぜでしょうか？</p>

<p>私たち飼育係の使命は、生まれてきたピューマの子どもたちをピューマらしく成長させ、次の繁殖に繋げることです。生後すぐに人工哺育にしてしまうと、人になれすぎて、その子どもがピューマ社会に戻れなくなる可能性があります。他のピューマを敵とみなしてしまい、繁殖にも貢献できなくなるリスクが高まるのです。だから、人工哺育は最後の手段と考えていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>とにかく命を繋ぐことに必死だった</h2>

<p><img alt="ピューマの人工哺育" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma03.jpg" width="1200" /><br />
メスの人工哺育初日の様子</p>

<p>――山本さんにとってもピューマの人工哺育は初めてのことでしたか？</p>

<p>はい。私は当園で飼育係を始めて24年になりますが、今回を含めて2度、ピューマの繁殖と子育てに立ち会ってきました。前回繁殖したピューマのペアは、飼育係に対して強く威嚇することもあるなど、性格の激しい個体でした。しかし出産と育児はかなり順調で「ピューマはあまり手のかからない動物」という印象すらありました。</p>

<p>一方、今いるオスのタフとメスのニーナは、2頭とも温厚な性格でペアの相性も良く、繁殖、出産までは非常に順調でした。たまたま園のリニューアルやコロナ禍を挟んだ関係で、私と彼らの付き合いも長く、ニーナの初のお産も「ニーナならきっと大丈夫」という確信のようなものがありました。</p>

<p>赤ちゃんの生死が危ぶまれたときも、ニーナは赤ちゃんを私たちに託してくれました。前のペアだったら、こうはいかなかったと思います。</p>

<p>私にとってもピューマの人工哺育は初めてで、とにかく命を繋ぐことに必死でした。だから「大変だった」という記憶はあまりないんです。</p>

<p>余談ですが、当園では、自宅で猫を飼っている職員はネコ科の動物の人工哺育を担当できないというルールがあります。ネコ科共通の病気の感染リスクがあるからです。</p>

<p>去年ピューマの子どもたちが生まれるすぐ前に、私は19年連れ添った愛猫を亡くしていました。先代のピューマの飼育に関わっていた時に保護した猫で、ピューマから一文字とって「ピーコ」という名でした。性格は、今いるピューマのメスの子ども「キャフ」にそっくりで、「ピーコが生まれ変わってきたのかな」なんて思うこともあります。</p>

<p>ピーコ亡きあとすぐにピューマの子ども（キャフ）の24時間体制人工哺育をすることになって、不思議な繋がりを感じましたね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>無事に家族の元へ戻すことに成功</h2>

<p><img alt="ピューマ" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma01.jpg" /><br />
家族への合流を果たした頃のメスのキャフ（手前）と、オスのツィー、シェダル</p>

<p>――人工哺育だった赤ちゃんはどうなりましたか？</p>

<p>体の小さかったメスは、約1カ月半の人工哺育を経て、無事に家族の元に戻ることができました。無事に&hellip;といっても、これは決して簡単なことではありません。1カ月半もの間、離れて生活していたため、親が子どもを子どもと認識せずに、最悪の場合は攻撃してしまう可能性もあったのです。そのため、状況を慎重に見極めながら、段階的に親子を対面させました。</p>

<p>これが成功したのは、一つは人工哺育だったメスの天真爛漫な性格があります。目に入るものはなんでもオモチャにするようなところがあり、最初にオスの子ども2頭と合流させたときも大きな鳴き声で圧倒し、激しくじゃれついて兄弟たちを翻弄していました。そして何より、母ニーナとオス2頭の大らかさが、メスの合流の助けになってくれたと思っています。</p>

<p>ただその後も、メスのキャフは骨折、入院、そして親兄弟との再合流など、まるで気の抜けない日々が続いたのですが&hellip;。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma01.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[山本祐子（盛岡市動物公園ZOOMO飼育係）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>解体される神保町の映画館が舞台。10日間限定ミステリーツアー『あの夏のさよなら』で胸がぎゅっとなった  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14740</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014740</guid>
			<description><![CDATA[解体予定の岩波神保町ビルにある映画館で、10日間限定のミステリーツアー『あの夏のさよなら』が開催されている。活字、音、映像、演劇と謎解きが融合したストーリー体験。編集部が参加し、その様子をレポート。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="岩波神保町ビルの映画館" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721anonatsunosayonara.jpg" width="1200" /></p>

<p>東京の書店街・神保町の交差点に建つ岩波神保町ビル。同ビルには映画館があり、ミニシアターの先駆けとしてよく知られた存在だった。1968年から54年もの間、世界の名画を上映し続けてきたが、コロナ禍の影響を受けて2022年に閉館。2026年秋以降に建物の取り壊しが決まっている。</p>

<p>この映画館を舞台として、2026年7月17日（金）からストーリー体験型ミステリーツアー『あの夏のさよなら』が開催されている。再演不可、10日間のみの限定上演とのこと。さっそく訪れてみた。<br />
（取材・文：PHPオンライン編集部／次重浩子）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「体験」するストーリー</h2>

<p>昭和の雰囲気をそのままに残したロビー・ホワイエを通り、参加者たちは映画館の客席へ。この作品は、ただ映画を観るだけではない。映像に加え、冊子に書かれた約3万字の小説、スマートフォンのブラウザに流れる言葉、イヤホンから聞こえてくる音楽、声、そして役者さんが現場で実演する演技を鑑賞しつつ、館内を回遊しながら、参加者がストーリーを「体験」していくのだ。</p>

<p>この物語の主要人物は、大学の映画サークルに所属する「ハルオミ」「ミフユ」「ナツ」の3人。姿を現したハルオミとミフユがこっちに語りかけてくる。そうか、私は「ナツ」なんだ！<br />
この3人はどんな関係なのか。このあとどのような展開があるのか。参加者たちは主人公の「ナツ」として世界に入り込んでいく。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>主人公としての感情に襲われる</h2>

<p>さらに、ここで起きた殺人事件のあらましが語られる。<br />
4年前のこの場所で、映画館の館長が殺害された。未解決のまま時が過ぎ、「ナツ」は事件の真相に迫っていくのである。</p>

<p>参加者たちは、各々のペースで冊子や音声ガイド、ブラウザに表示される物語をたどっていき、進行にしたがって、ホワイエ、客席、舞台裏の階段、集会室や会議室などへと移動する。その途中、登場人物に扮した役者さんと直に触れたり、会話したりするイベントが発生。参加者の選択により、異なる分岐が用意されており、提示されたヒントを元に事件を解明、「あの夏」の記憶を辿っていく。</p>

<p>途中、香りを取り入れた演出もあり、目と耳、触覚と嗅覚、さまざまな感覚が刺激される。<br />
物語の舞台に実際に身を置き、登場人物と直に接しているがゆえの緊張感と没入感。「ナツ」としての感情に襲われ、切なさが押し寄せてくる。</p>

<p>トータルで90分ほど。シナリオを手がけているのは作家の安藤美冬さんだ。</p>

<p>ネタバレになるので詳細を語ることができないが、大人になってしばらく経つ私が、こんなに胸がぎゅっとなる体験をすることになるとは思わなかった。</p>

<p>ただの謎解きでもない。ストーリーを追うだけの鑑賞でもない。主人公に感情移入して物語の世界にのめり込む、純粋な気持ちを思い出させてくれる時間だった。身体の感覚と頭と心がゆさぶられ、しばらくドキドキが消えない。取り壊される運命が待っている映画館への名残惜しさもあいまって、その場を立ち去り難い気持ちになった。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「猫になりたい」　YouTuberいけちゃんが語る“猫化”という生き方  いけちゃん（YouTuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14591</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014591</guid>
			<description><![CDATA[「猫みたいに自由な生き方をしたい」と語る、旅系YouTuberのいけちゃん。そんないけちゃんが考える「猫化」という生き方について紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_cat4.jpg" width="1200" />生きているだけで可愛くて尊い&quot;猫&quot;。自由気ままにのんびり暮らしても誰からも文句を言われない――そんな猫のような自由な生き方を、旅系YouTuberのいけちゃんは「猫化」と呼んでおり、生きづらい世の中でこそ猫化を試してほしいといいます。</p>

<p>本稿では、「猫になりたい」と語るいけちゃんの生き方・考え方について見ていきましょう。</p>

<p>※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人類はなぜ「猫化」へ向かうのか？</h2>

<p>わたしは猫のように生きたい。そう思い、猫の生態を観察してみました。そして、解像度を高く猫に接してみたところ、とにかく可愛いということが分かりました。(大真面目)</p>

<p>まず、見た目。あの大きな瞳。小さな顔。毛並みの美しさ。どこから見ても、完璧です。そして、性格。ツンデレで、愛らしく、全てを許せてしまう。可愛いにも、ほどがあります。</p>

<p>行動にも魅了されます。どこにいるのかな？と探しても、どこにもいない。名前を呼んでも、おもちゃで音を立てても、どこにもいない。そう思ったら、突然目の前に現れたりします。そんな、決して思い通りには動いてくれない、ムカつくくらい自由な猫が、本当に可愛いのです。</p>

<p>「まあ猫だから仕方ないよね」と、全てを許せてしまう、この存在は一体何なのでしょうか？わたしもその悪魔的魅力を身につけて、全ての出来事を「まあ、いけ猫なら仕方ないよね」と許されたいです。</p>

<p>ここでは、そんな猫に憑りつかれてしまったわたしのエピソードを中心に、「猫化」への過程をまとめています。この不寛容で窮屈な人間社会では、ある程度猫になるなどといった、突飛な思想を持っているほうが生きやすい。常時猫でなくてもいい。もうイヤ！もう無理！となった時に「猫化」という切り札を持っておくことが精神的な救済になるのです。</p>

<p>話は本題に戻りますが、人類は「猫化」へと突き進んでいると思われます。わたしがYouTubeを始めた2019〜2020年は、「ぼっち系」が新しいジャンルとして生まれていました。「ぼっち系」とは、ひとりでいつも行動している人たちのことです。つまりは猫化人間の総称です。その頃には、もう猫化した人間や、その価値観に共感する人たちが一定数いたということになります。</p>

<p>そして7年を経た今、「ぼっち系」は完全に定着しています。ひとりでいることは恥ずかしいことではなく、むしろひとりで行動できてかっこいい存在に変わりました。猫のような人間が世の中に増えました。とても面白いです。</p>

<p>例えば、コロナによってリモートワークが普及しました。それによって、家の中でワーク・ライフは完結できるようになりました。家から出なくても問題なく生活ができる。その上で、外に出たいと思ったから外に出る。そんな日々は、まさに猫。人類の猫化現象です。他にも、様々な観点から猫化は語ることができます。</p>

<p>そう、わたしたちは今、猫化に向かって進化している途中なのです。(退化ともいう！！)</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>毎日違う場所と時間で</h2>

<p>わたしは旅が日常なので、忙しい日もあれば、脳が溶けるほど暇な日もあります。(暇な日のほうが圧倒的に多い)</p>

<p>猫は家の中でお気に入りの場所こそあるものの、毎日違う居場所を探してウロウロしています。変わり映えのしない小さな世界で、なるべく新鮮な日々を求めて。そういう姿を見ていると、何を考え、日々どういう気持ちで過ごしているのだろうと思います。</p>

<p>一方、わたしはというと、同じ空間にずっとはいられません。予定がある日は必ず早起きできます。ただ、丸1日暇な日は、本当にやることがないので昼に起き、さらに昼寝をして、夕方にはもう眠くなっています。(ただし深夜は元気)</p>

<p>あまりにも1日の進捗が何もなく、自己肯定感のためだけに夜散歩することもしばしば。一定の場所や時間に縛られる生活は性に合いません。YouTuberという仕事があって良かった。(もしYouTuberでなければ、その辺でのたれ死んでいたかもしれないし、別の似たような仕事で何とかしていたかもしれない)</p>

<p>基本的にいつも旅をしているので、日々活動している時間が違います。時には移動で何時間も費やすこともありますし、予定がない時は、気の合う友達を家に呼んで、夜中、いいや、朝まで飲んでいることもあります。</p>

<p>毎日、自分が一番過ごしたいように過ごす。その生活が大好きです。(もちろん、経済的に何とかなっているから言えるのですが、実はひとりならアルバイトでもして気楽に生きようと思えば誰もが実現可能な生活ではあるのです)</p>

<p>多くを求めすぎず、自分の身の丈に合った生活で、心の充足感を意識して生きていく。そんな自分の生きかたは、とくに猫的です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>狩猟本能を満たすために</h2>

<p>朝方、まだ陽があがらない早朝に、ガサゴソという音が聞こえてきて、その後、猛ダッシュで猫が家じゅうを駆け回る。猫を飼っているかたなら、日常の光景だと思います。早朝からテンションの高い猫を見て、「いったい何にそんな夢中になっているだろう？」と感じませんか？</p>

<p>旅をしていても、早朝から猫の鳴き声を聞くことがあります。猫にとって、狩りは本能であり、健康の源でもあります。夜中や早朝の突然のテンションの高さは猫の本能なのです。</p>

<p>わたし自身も、そういった猫的な行動をとりがちです。思い立つと、後先のことを考えずすぐに行動します。一級建築士の試験を受けて受かったばかりの頃、すぐに電気工事士の資格も取りました。受かってしまうと、途端にその達成感から興味がなくなり、すぐ次に移行してしまいます。どちらも免許の申請までできません。</p>

<p>まさに意味のない行動ですが、もともと極度の飽き性なのでこういったことは日常です。一時期、ポーカーにハマった時も、海外のカジノを転々としたり、ディーラーとしてアルバイトしたり集中的にハマりました。でももうその熱はありません。</p>

<p>そうだ画家になろう！と突如思い立って買い揃えたキャンバスや絵の具も家にそのまま置いてあるし、カメラも集中的に1ヶ月くらいハマって、今では落ち着いた軽い趣味になっています。</p>

<p>そんなわたしですが、YouTubeと旅だけは続けられています。おそらく、わたしにとっての本能は、旅をし続け、路地裏に入り、怪しげなお店を見つけ、猫や人との偶然の出会いを見つけることなのかもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>マイペース</h2>

<p>スタスタスタ......と早足で歩いていると、仲間を置き去りにして、自分だけ目的地に向かっていることに気づきます。そもそも単独行動しかしてこなかったわたしは、皆さんの想像以上にきっと早足です。わたしと最初から同じペースで歩いていられる人はあまりいません。他人から見たら、「せっかち」なのかもしれず、「せっかち」と言われれば、それもそうなので、否定はしません。</p>

<p>旅をしていると、営業時間の関係もあるし、なるべくたくさんの場所を訪問したいので、どうしても早足になります。わたしの家族は、4人家族で、兄がひとりいて、両親がいます。育った環境が特殊みたいで、てんでばらばらで個が集まったユニットです。</p>

<p>兄とは特別仲が良いわけでも、悪いわけでもありません。兄妹喧嘩をした記憶はなく、おもちゃの取り合いもしたことはありません。争うことが嫌いなので、お互いに譲り合います。そもそも人間はみんな自分のペースがあって、ほとんど同じ人はいません。違っていることを受け入れられる(受け入れてもらえる)相手だと仲良くなれることが多いです。</p>

<p>わたしの友達は、早足であるわたしの姿を見ても別に合わせてきません。少し先で、いつもわたしが信号や曲がり角で少し待ちます。そのくらいの距離感が、心地いいです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いけちゃん（YouTuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>高殿円さん「書かずには死ねなかった」。氷河期世代の“鎮魂の物語”  高殿円（小説家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14659</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014659</guid>
			<description><![CDATA[就職氷河期世代の辿ってきた人生を描いた、エネルギッシュな長編小説『せどりの女王』。著者の高殿円さんに本作を描こうと思った背景について話を聞きました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="高殿円さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260713Takadonomadoka01.jpg" width="1200" /></p>

<p>就職氷河期世代の辿ってきた人生を詳細に描き、1990年代以降の「日本」をあぶりだす、エネルギッシュな長編小説『せどりの女王』。著者の高殿円さんはこれまで特別国税徴収官や百貨店の外商部員といったさまざまな職業を題材にした小説で人気を博しており、本作ではブランド品買取販売会社を舞台に、従来の作品とはまた違う趣向を凝らしている。</p>

<p>主人公の社長・夕映野遠火（ゆえの・とおか）は47歳の独身女性。20代で起業し、今や年商50億、総資産はざっと200億円。</p>

<p>そんな彼女がインスタライブで爆弾発言をしたことから事態が大きく動く。主人公と同世代である著者は今なぜ、こうした女性の物語を描こうと思ったのだろうか。</p>

<p>取材・文＝北村浩子／写真撮影＝迫田真実</p>

<p>※本稿は、『文蔵』2026年7、8月号より、内容を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&ldquo;新品&rdquo;として扱われなかった世代</h2>

<p>──今回「せどり」という、高級ブランドの中古品売買という仕事を取り上げたのはなぜでしょうか。</p>

<p>【高殿】わたしたち就職氷河期世代って、就活の時、「&quot;ブランド品&quot;になれなかった世代」なんですよね。わたしたちの時代においては、新卒でないと価値がなかった。一人一人、それぞれの人生があるのだけれど、就職とは企業に「買われる」ということで、わたしたちは「商品」であり、「商品価値」を他人からつけられていたわけです。</p>

<p>しかも当時は&quot;新品&quot;だったのに、不況のため、店に並べてももらえず、いきなり倉庫行きですよ。自分の何がいけなかったんだろう?　わたしたちはなんでこんな目に遭ってるんだ? って思いながら、がむしゃらに30年近く生きてきたわけです。</p>

<p>作家のわたしとしては、自分が培ってきたスキルを使ってできるのは言語化しかない。世の中の見えなかった問題が可視化されるのは、それに言葉が与えられた時ですよね。言葉にすることに関しては自分には一日の長があると思っているので、その技術を使って、わたしたちがされてきた仕打ちを、ブランド品の流通の世界を題材にすることによって言語化したいという気持ちがありました。</p>

<p>――実際に書き始めていかがでしたか。</p>

<p>【高殿】じつはこの作品は「文蔵」での連載でしたが、最初は別の企画を始める予定だったんです。でも、どうしてもこのテーマで書きたくて、担当編集者に電話して、ちゃぶ台をひっくり返したんですよ（笑）</p>

<p>──なんと、そんなことがあったとは。</p>

<p>【高殿】死ぬ前にこれだけは世に出しておきたい、書かずには死ねないと思って。わたし、ちゃんと締め切りも守るし、粛々と仕事をするほうなんですけど、今回だけはちょっとイレギュラーなことをしてしまいました。でも、熱意が伝わって良かったです。氷河期世代にとっての「弔い合戦」「鎮魂」的なものを、絶対書きたかったんです。</p>

<p>──主人公の遠火がインスタライブで「ずっと殺したい奴がいる」と言い出し、家族や自分の過去を明かし始めて報酬を提示し、情報を求むと告知します。遠火は同世代とおっしゃっていましたが、物語にはご自身の経験も反映されているのでしょうか。</p>

<p>【高殿】そうですね。わたしの今までの小説は、知らない職業のことを調べ上げて書いたり、ファンタジーだったら完全な想像を描いたものだったりしたんですが、今回の作品は生々しいところも含めて自分の経験が入っています。</p>

<p>主人公の遠火はわたしと同じ神戸出身に設定しました。彼女は高校3年の冬、阪神・淡路大震災に遭って、買ったばかりの新築のマンションが大きな被害を受けます。バブル崩壊のあとの就職大氷河期、そして震災、しかも女子。彼女はそれを「トリプル底辺」と表現しますが、わたしも震災を経験しているので、なぜこんなに重なってしまったんだろうと思う時がいまだにあるんですよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>物語とSNSの関係性</h2>

<p>――インスタライブの発言がネット上で大きな話題になると同時に遠火は姿を消します。会社の上場を控えるなか、復讐の話なのかと思わせる展開と並行して、彼女や部下の左千夫（さちお）、そして彼らの事業に出資する時雨沢（しぐさわ）つばめの来し方が明かされていきますね。</p>

<p>【高殿】彼女たちは「お前の代わりはいくらでもいる」と一回は言われた人たちで、しがみついて生きてきた世代。理不尽な思いをした人がSNSにその憤りを投稿するのは、もちろん相手に復讐したいという気持ちもあるでしょうけど「自分が何をされたかをみんなに知ってほしい」からだと思うんです。知ってほしいというのは祈りのようなもので、私自身も遠火同様、就職氷河期世代がどんな風に扱われてきたか、ってことを伝えたい気持ちが強くあります。</p>

<p>神戸時代の遠火がある料理を出す店で働いていたというシーンを入れましたが、その料理には、じつは神戸・長田の土地の歴史が紐づいています。その場面をおいしそうだなと思ってもらえたらもちろんそれでいいし、そこに潜む背景に気付いてくれる人もいるかもしれない。小説の中ではっきりと言及してはいませんが、そんな工夫もしています。</p>

<p>また、遠火や左千夫といった、必死にもがきながらのし上がってきた彼らは、寄ると触ると肉を食べていますが、一番「生（せい）」につながる食べ物ってなんだろうと考えた時、やはりそれは焼肉だろうと思いました。ただの食事じゃなくて死に抗う行為といえる。クライマックスに肉を食らうシーンを持ってきたのには、そのような意味もあります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ゴミの中から金を取り出す意味</h2>

<p>──仕入れたブランド品を遠火たちがきれいにして新品のように生まれ変わらせる場面は、詳細に描かれていてとても興味深かったです。こうするのか! と。</p>

<p>【高殿】実際にやってみたんですよ。ヤフオクやメルカリで中古品を購入して、洗ったり補修したりしました。私、自分の家のDIYをしたりするくらいなので、結構そういう作業が好きなんです。作業をすることによって、ここまできれいになるんだな、という発見もありました。そのままだとゴミにされてしまうものを再生させる、蘇らせてまた使えるようにする......考えてみれば、自分自身がそうされたかったという思いも入っているんだと思います。</p>

<p>──不要になった仏壇から金を取り出す左千夫の技術もすごかったです。インパクトがありました。</p>

<p>【高殿】ゴミの中から金を取り出すということに、じつは前々からものすごく関心があったんです。30年前にはそれほど価値が高くなかった金の価格が今は10倍くらい上がっています。そんな金を、これからはゴミの中から取ることになるだろうとずっと前から思っていました。</p>

<p>捨てられるものの中に価値が眠っている......「資産性の再評価」ということに対して関心があります。なぜなら社会から門前払いされた氷河期世代の私たちは、勝手に閉山とみなされてしまった鉱山みたいなもの。でもそこには確実に金が眠っているんですよ。遠火の部下である左千夫はそれを知っているわけです。</p>

<p>──左千夫と遠火の関係性はどのように描こうと思っていらっしゃいましたか。</p>

<p>【高殿】今回、ブランド物を扱う店を女社長がやっていく場合、「でかい男」が必要だと考えました。アングラな世界というか、グレーな人たちと関わらざるを得ない商売を女がするうえで、男の人が一人いてくれたらすごく楽になりますよね。</p>

<p>これまでも恋愛のない男女のバディものを結構書いてきましたが、左千夫の見た目については、韓国人俳優のマ・ドンソクのように強面で身体の大きい、ボディーガード的な存在にしました。「いるだけで安心感のある、人間の言葉を解するでかいシェパード」みたいな感じですね。</p>

<p>──遠火の会社「ブランゴール」は上場できるのか、という展開は物語全体のひとつの筋としてありつつ、ビジネス小説ともまた違った味わいがあります。</p>

<p>【高殿】派閥争いとか裏側での権力闘争とか、そういう要素を持った小説は世の中にたくさんあるので、もっと下、下流に目線を向けたかったんです。会社を年商50億まで成長させる社長や副社長って、ある程度心を捨ててなきゃそこまで行けないだろうというイメージですが、左千夫みたいなキャラクターがいることでコミカルな小説としても読んでもらえるんじゃないかと思っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今こそ「人間のせどり」が必要</h2>

<p>──遠火はインスタライブの中で必ず「従業員募集中です」「採用を強化しています」と言います。応募資格はない、年齢も学歴も病歴も関係ない、と。すごく励まされる思いがします。</p>

<p>【高殿】氷河期を必死にサバイバルして来た遠火はそれを身に染みて分かっているから「誰でもオッケー」と言うんです。中古品をせどりして売っていますが、彼女が本当にやりたいのは「人間のせどり」なんですよね。私が上場するということはお前らも一緒に上場するってことなんだ、だから毎回「張り切ってぶち上がろー」って、彼女はライブで呼びかけるわけです。</p>

<p>今ぼろぼろでくたくたの人だって、磨けばピカピカになるかもしれない。磨くのはプロの我々がやるからとにかく応募しろ、高く買ってもらえるようにしてやるからこっちへ来い、っていうのが人材派遣業のあるべき姿ですよ。</p>

<p>人が少なくなったこのご時世でもまだ30代が欲しいとか言って人材を求める会社がありますけど、正直どうなの？って思いますね。それなりに人生経験を積んできた人たちの手綱を引けるかどうかって、会社の実力そのものじゃないですか。若い人ばかり欲しがるのは、そういう人材しかマネジメントできないと言っているのと同じだと思います。</p>

<p>――この作品を通して読者の方に伝えたいことは？</p>

<p>【高殿】不当に扱われて心や体を壊して、それでもなんとかしがみついて生きている人たちに、どうか救われてほしい。私は小説を書くことしかできないけれど「自分たちはこうされたかったんだ」という物語を世に出すことで、悲しみやもやもやが少しでも昇華されればと思っています。</p>

<p>──死ぬ前にこの小説を書きあげたかったとおっしゃっていましたが、今後については何かビジョンがおありでしょうか。</p>

<p>【高殿】じつは2年ほど前に出版社を立ち上げて、本を作っています。今までは書き手として所属していた世界に、作り手として参入してみたらめちゃくちゃ大変で、シビアな現実を肌で感じています。</p>

<p>紙の本の部数も減っているし、出版業界の未来に明るい要素はあまりないと言われていますが、この業界って、言語化能力のある人たちの集まりですよね。その価値をもっと上げるべきじゃないかと考えています。それこそ再評価じゃないですけど、いかに時価総額を上げるか。小説を小説として楽しんでもらうだけじゃなく、地方のPRのために使ってもらったら大きな波及効果があるんじゃないかとか。もっともっと煮詰めて考えて、業界全体の価値を上げていきたいですね。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260713Takadonomadoka01.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[高殿円（小説家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『無能の鷹』作者・はんざき朝未の「地道なお笑い研究」 最新作でも光る“逆張り思考”  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14478</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014478</guid>
			<description><![CDATA[『消費生活者ターさん』作者・はんざき朝未さんインタビュー第4回。唯一無二のキャラクターを生み出す「逆張り」の思考法や、お笑い芸人のコントを抽象化して取り入れるコメディの作劇術を明かします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami08_1.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>唯一無二のキャラクター造形で注目の漫画『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）。本作は、ジャングル育ちのターザン似男性・ターさんが、消費生活センターの相談員として働く姿を描いたコメディ漫画です。</p>

<p>作者のはんざき朝未さんへのインタビュー最終回となる本稿では、創作の舞台裏を深く掘り下げます。IT企業勤務から漫画家を目指した経歴や、お笑いコンビのコントから応用した緻密な笑いのロジックなど、はんざきさんの作品作りの根底にある思考に迫ります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>IT企業勤務から漫画家へ</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「あなたはトリセツを読みますか？」より）" height="1177" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami09.jpg" width="1200" />(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「あなたはトリセツを読みますか？」より）</p>

<p>――はんざきさんはIT企業に勤められたあと『無能の鷹』で漫画家デビューされたとのことですが、どうして漫画家の道に進まれたのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】会社を辞めたあとに、1年くらいニートを楽しもうと思ったんです。ただ、ニートをしていても退屈だなと感じて「じゃあ漫画を描いてみよう」と思い立ち、今に至るという感じです。</p>

<p>――なぜ漫画を描こうと思われたのですか。</p>

<p>【はんざき】昔からうっすら憧れはあったんです。それに、ITの会社にいたといってもデザイン系の仕事で、イラストなどを扱う部署だったので、漫画を描くことが遠い場所にいたわけではなかったんです。</p>

<p>――もともとイラストを描かれていたのですね。</p>

<p>【はんざき】業務で少し描くことがあったくらいですが。本格的に漫画を描き始めたのは退職後からですね。ただ、大学時代に一度「描いてみよう」と思ったことがあったのですが、その時はまだ話作りが全然できなかったので、1ヶ月くらいで挫折してしまいました。</p>

<p>――はんざきさんが描かれる動物のイラストが魅力的です。特にオランウータンや犬の絵が可愛くて見入ってしまいました！</p>

<p>【はんざき】めちゃくちゃ嬉しいです。犬に関しては、最初はもう少しリアルに寄せようと思っていたのですが、担当編集さんたちから「ゆるい方がいいんじゃないか」という意見をいただいて今の形になりました。</p>

<p>――オランウータンも最初に登場したときは思わず笑ってしまいました。</p>

<p>【はんざき】オランウータンは描くのが難しいんですよね。これからもどんどん登場しますので、続きを楽しみにしていてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>笑いを生み出すロジック</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――作品づくりには、お笑いコンビの「アンジャッシュ」さんのコントを参考にされているというお話を以前されていましたが、会話の噛み合わなさや、すれ違いの面白さに活かされているのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】はい。会話のズレの構造などは、アンジャッシュさんのコントを参考にしています。それ以外にも、テレビ番組の『有吉の壁』から勉強したりしています。</p>

<p>――テレビのバラエティやお笑いを見て、それを自分の漫画のテクニックに落とし込めるのが凄いと思うのですが、どのように学びをストックしているのですか。</p>

<p>【はんざき】番組を見ながら、気づいたことをメモしたりしています。例えば、ある芸人さんのコントで「街の小さな工場に、なぜか超エリートな人間が面接にやってくる」という設定があって、「やっぱり人間の描写にはギャップが大事なんだな」と考えたり。</p>

<p>面白さの構造を自分なりに抽象化してノートにメモするんです。普段そんなに頻繁に見返すわけではないんですけど、メモを取ることで「ネタの引き出しがあるぞ」と安心できるというか。お守りのような感覚ですね。</p>

<p>――本当にお笑いの研究をされているわけですね。他にも最近読まれた漫画で、刺激を受けたギャグやコメディ作品はありますか。</p>

<p>【はんざき】最近だと、少年ジャンプ＋で連載されている『サンキューピッチ』という作品を読んだのですが、細かい小ネタをこれでもかと詰め込んで、それでいてちゃんとストーリーがテンポよく進んでいくので圧倒されました。私も、自分の作品には細かいネタをできるだけたくさん入れまくった方が、読んでいる人が楽しいだろうなと思って意識しています。</p>

<p>――漫画を描いている最中、「これは絶対に読者が爆笑するだろう！」というような確かな手応えはありますか。</p>

<p>【はんざき】あったりなかったり、ですね（笑）。自分では「あんまり自信がないな、大丈夫かな」と思って出したネームでも、担当編集者さんが「ここ、すごく面白かったです！」と言ってくれたりして、「あ、よかった！」とホッとしながら作画に入ることも多いです。そこは本当に、毎回手探りで頑張っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>逆張りから生まれる「唯一無二のキャラクター」</h2>

<p>――『無能の鷹』の主人公・鷹野ツメ子も、今回の主人公・ターさんも、これまでに見たことのない全く新しいキャラクターだと思います。どうしてこんなに面白いキャラクターを次々と思いつくことができるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】ありがとうございます。キャラクターの作り方でいうと、『無能の鷹』の時はコンセプトから逆算して作っていきました。「能ある鷹は爪を隠す」という言葉やそういうキャラクターがもともと好きだったので、「じゃあ、その真逆の『能は全くないのに爪を隠しているように見えるキャラ』がいたらどうだろう？」というコンセプトから始まっています。</p>

<p>――では、今回のターさんの場合はどうだったのですか。</p>

<p>【はんざき】ターさんに関しては、結構手探りでしたね。実は、この『消費生活者ターさん』の企画が決まる前に、&quot;繊細なヤクザ&quot;を主人公にしたコメディの企画を出していたんです。</p>

<p>――繊細ヤクザ、ですか。</p>

<p>【はんざき】一応起承転結まで書いたプロットを書いたのですがボツになりました。ただ、そのボツになった企画が「クレーマーっぽい細かい気質の人を主人公にしたら、消費生活センターを舞台にした時に相性がいいんじゃないか」というアイデアに繋がり、巡り巡ってターさんのキャラクター造形に活かされることになったんです。</p>

<p>――「ジャングル育ちのワイルドな野生児」なのに「細かいことが気になる」という、一見すると矛盾するような要素が同居しているのが魅力ですね。普通ならこの属性の人はこういう性格にはならないだろう、という相反する要素を組み合わせることで、面白さが生まれるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】そうですね。私は「逆張り」が好きなんだと思います（笑）。逆張りをすることで、他の人がまだ手をつけていないようなニッチな市場を見つけ出したい、という気持ちが常に根底にある気がします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>前作『無能の鷹』は時代を予言していた!?</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="685" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami08.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――前作『無能の鷹』を今読むと、2019年の連載開始当初から登場人物たちが「AIが台頭する危機感」を持っていることに驚かされます。はんざきさんはビジネスの潮流を先取りされていた方なんだなと思ったのですが...。</p>

<p>【はんざき】でも、2022年から2023年頃には「AIが仕事を奪ってくれるというのは嘘だったのではないか」と、AIへの期待が薄れていったので、そのときは「やっちまったな」と思っていたのですが（笑）。最近になってやっぱり「AIは本当に仕事を奪うのかもしれない」という流れになってきましたね。</p>

<p>――今読むと、まるで時代の変化を予言していたかのようです。</p>

<p>【はんざき】そう言っていただけると嬉しいですね（笑）。</p>

<p>――最新作の『消費生活者ターさん』では、カリファ国のエピソードなどを通じて、現代の資本主義が抱える行き詰まりのようなテーマも描かれているように感じました。こうした視点は、現代社会の構造に対する問題意識から生まれたものなのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】物語の面白みとして、多少は意識しています。そこまで何かをしっかり描こうというプランがあるわけではないのですが。</p>

<p>――今の時代、地方移住をする人も増えていますし、作中のカリファ国のような場所があれば行ってみたいと感じる読者も多そうです。</p>

<p>【はんざき】そうですね。今の世の中はあらゆるものがどんどん高度になり、仕組みがブラックボックス化しています。そうした資本主義社会と、ワイルドでシンプルな生き方への憧れ、その対比のようなものは作品の軸として意識しています。</p>

<p>――はんざきさんご自身は、カリファ国のような場所に行きたいという気持ちはありますか。</p>

<p>【はんざき】私はどちらかというと先輩相談員の保東純に近い側ですね。シンプルな生き方への憧れはあるけれど、自分は文明の中で生かされているという気持ちもあるし、体力的に無理だなという諦めもあります。そうやって文明を受け入れています（笑）。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>パーキンソン病をも改善させるダンスの魔法　健康でいたいなら下手でも踊れ！　  スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12394</link>
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			<description><![CDATA[アートは日常生活を根本的に変える力を秘めている。体とメンタルヘルスに関わる健康上の深刻な問題に働きかけ、驚くべき効果を発揮する力がある。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ダンスの魔法" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_danceWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>アートは変革をもたらす力強い存在だ。音楽、絵画、映画や演劇に夢中になり、自分のなかで何かが変化したように感じた経験はないだろうか。<br />
アートは数えきれないほど多様なかたちで心と体を癒してくれる。</p>

<p>アートは日常生活を根本的に変える力を秘めている。体とメンタルヘルスに関わる健康上の深刻な問題に働きかけ、驚くべき効果を発揮する力がある。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。</p>

<p>※本稿は、スーザン・マグサメン,アイビー・ロス著、須川綾子訳『アート脳』を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「スタジオでは魔法みたいなことが起きるの」</h2>

<p>世界で1000万人以上が罹患しているパーキンソン病（PD）は、運動に関わる貴重な能力に支障をきたす。バランスや動作の協調性が損なわれ、震えやこわばりなど、さまざまな身体的困難を引き起こす脳疾患である。多くの場合、症状は徐々に現れ、時間の経過とともに進行する。一般的に、歩行もかなり困難になる。</p>

<p>ところが、パーキンソン病の患者がダンス・フォー・PDに参加すると、驚くべきことが起きる。これはニューヨークのブルックリンに拠点を置くマーク・モリス・ダンスグループが主催するパーキンソン病患者のためのダンス教室だ。</p>

<p>明るい照明のスタジオで行なわれるレッスンでは、パーキンソン病の患者たちがフラダンスとタンゴを踊る。フォックストロットを踊り、ボックスステップを踏むこともある。</p>

<p>そしてその間は震えが治まっている。歩行も改善する。教室に着いたときはほとんど歩けなかった参加者が、表現力豊かになめらかに動けるほど体がほぐれる。</p>

<p>「座り込んで体のことばかり考えるんじゃなくて、とにかく動くようにしている」。作家でパフォーマーのパトリシア・ベベ・マクギャリーは、ある動画のなかでダンス教室での経験についてそう説明する。「スタジオでは魔法みたいなことが起きるの」。</p>

<p>症状を一時的に抑えられたパーキンソン病患者にとっては魔法のように感じられるかもしれないが、これは神経化学に基づく生物学的な事実にほかならない。ダンスは大脳基底核、小脳、運動野を含む脳の複数の領域にまとめて働きかけることができるのである。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>パーキンソン病患者にとっての体重移動、協調、リズム...</h2>

<p>ダンス・フォー・ＰＤは2001年に始まり、インストラクターたちは効果を目の当たりにした。そして8年もしないうちに、ダンスがパーキンソン病患者にとって有効な理由を詳しく解き明かす科学的研究が始まった。ダンスをすると歩行が改善された。</p>

<p>また、震えが軽減し、病気によって乏しくなった顔の表情にも改善が見られた、とデヴィッド・レヴェンタールは言う。彼はプログラムの開始当初にダンスを指導したインストラクターの1人であり、現在はダンス・フォー・ＰＤのディレクターを務めている。</p>

<p>研究では、ダンス教室で見られた運動の改善がどれだけ有意で計測可能であり、またもっとも重要な点として、教室の外でもその状態を継続できるのか、もしくは再現できるのかを追跡した。</p>

<p>2021年に3年にわたる長期的研究の結果が発表され、最初に発見されたことが裏づけられた。この研究では、週に1度ダンス教室に通う32人のパーキンソン病患者を追跡した。すると、ダンス教室の参加者はまったくダンスを行なわない患者と比較した場合、運動障害の程度が軽く、発話、震え、バランス、こわばりに関係する分野において有意な改善が見られた。また、気分や生活の質が改善したことも報告している。</p>

<p>別の研究では、ダンスを行なう患者の脳波を測定したところ変化が認められた。さらに、筋肉の滑なめらかな動きをコントロールし、リズムとの協調を可能にする大脳基底核において、血流の増加も確認された。</p>

<p>「すり足で歩き、自分の歩き方について何も考えていなかった人たちが、教室では自分の動きと、自分がなぜそんな動きをしているのかということを急に意識し、考えるようになっていました」とデヴィッドは説明する。「ダンスは自分の動きの状態に注意を向けるきっかけになったのです。繰り返し練習することで、動作がまた自動的に行なえるようになっていく。</p>

<p>つまりどうやら、ダンスをすることで脳が回路を新しくつなぎ直し、動作を自動的なものにする効果があると思われます」。</p>

<p>音楽によって活性化される領域は数多く存在するが、運動野もその1つだ。</p>

<p>曲のリズムに心が高鳴り、踊ろうと思うときに活性化する。あらゆる種類のダンスに共通するのは、体重移動、バランス、空間移動、振幅、協調、リズムと音楽性、ストーリー、表現、言葉といった要素から成り立っていることだ。「そして偶然にも、こうしたことはパーキンソン病患者にとって有効な要素なのです」とデヴィッドは言う。</p>

<p>タンゴが効果的なのは、バランスや体重移動に集中し、パートナーとの関係で自分のバランスがどこにあるのかを意識する必要があるからだ。また即興で踊るため、自分とパートナーが次にどちらに動くのか、つねに認知的選択を行なわなければならない。</p>

<p>ただし、このような特性は西アフリカのダンスやモダンダンスにも見られ、フラダンスでもすべて行なわれている。「だから、タンゴだけが優れているというわけではなく、私たちは指導者として、パーキンソン病患者にいちばん効果的な要素を引き出すようにしています」とデヴィッドは言う。</p>

<p>ダンスがパーキンソン病の脳をサポートすることについて調べたこれらの研究を通じ、神経科学者たちはダンスが万人に効果的なメカニズムについて理解を深めつつある。</p>

<p>彼らはダンスが血流や脳波の活動を増加させ、ドーパミン、オキシトキシン、セロトニン、エンドルフィンという快楽に関わる4つの神経伝達物質の分泌を促すようすを解析している。</p>

<p>さらに別の研究では、ダンスによって実行機能、長期記憶、空間把握に関わる脳の領域を中心に、新たな神経連絡の構築が促されることが明らかになっている。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>“謎の疲れ”やうつの原因？「リーキーガット」が現代人の腸を壊す  鈴木祐（サイエンスジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14611</link>
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			<description><![CDATA[寝ても取れない謎の疲れやうつ症状の原因として注目される、腸のバリアが破れる「リーキーガット」を解説。厚生労働省の調査データや研究論文をもとに、現代人の腸内環境の危機と、今すぐ避けるべきNG習慣に迫ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="謎の疲れは腸内細菌と深い関係がある" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>「毎日しっかり寝ているのに、疲れが取れない」――そんな現代人を悩ませる&quot;謎の疲れ&quot;やうつ症状の原因は、もしかしたら「腸」にあるのかもしれません。実は今、腸のバリア機能が破壊されてしまう「リーキーガット」という症状に陥る人が増えています。本記事では、「リーキーガット」の正体や、腸内細菌の働きについて解説。良かれと思って使っている薬やアイテムが腸内細菌に及ぼす影響や、現代人が見落としがちな対策についてひも解きます。</p>

<p>※本稿は、鈴木祐著『新版 最高の体調』（クロスメディア・パブリッシング）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>現代人の腸はバリアがどんどん破れている</h2>

<p>あなたに数年来の親友がいるとしましょう。<br />
2人は生まれてからずっと一緒で、ほどなく共同で暮らすようになりました。あなたは友人に住む場所を提供し、その代わりに友人は炊事や洗濯をすべてやってくれます。もはや、あなたは友人なしで生活ができません。</p>

<p>そんなある日、関係に異変が起きます。あなたは、今まで助けてもらった恩を忘れて友人を自宅から追放。それでもめげずに戻ってくる友人を、何度も何度も追い出し始めたのです。<br />
なんともひどい話ですが、実はここ数十年、人類は同じような過ちをくり返してきました。その友人とは、「腸内細菌」のことです。</p>

<p>腸内細菌は、ヒトの消化器官のなかに住み着く様々な微生物で、ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌や乳酸菌が有名です。その数はおよそ100兆〜1000兆で、これは人体のすべての細胞の数を超えます。<br />
その全容はまだ解明されていませんが、腸内細菌の働きぶりは凄まじいものです。</p>

<p>たとえば、腸内細菌は、アミノ酸や食物繊維などを材料にして、ビタミンＢ群やビタミンＫといった重要な成分を合成します。おかげで私たちは、主要なビタミンの欠乏症から免れることができています。</p>

<p>ほかにも栄養の吸収を助けたり、食物繊維を分解してエネルギーに変えたり、脂肪酸を生成して腸壁を守ったりと、その活躍は八面六臂。いずれも私たちが健やかに暮らすために欠かせない機能で、腸内細菌なしで人体は正常に働きません。</p>

<p>数ある腸内細菌の働きのなかでも、もっとも大事なのが「外敵との戦い」です。</p>

<p>腸管は栄養の吸収を行うための器官ですが、いっぽうでは細菌やバクテリアなどの脅威にさらされています。人間の腸は、栄養を体内に送り込むと同時に外敵が体内に入り込むのを防ぐという、非常に難しい役目を任されているわけです。</p>

<p>そんななか、腸内細菌は兵隊として働きます。</p>

<p>まずは善玉菌が腸内に巨大なコロニーを作り、敵に立ち向かうための前線基地を設営。そこで栄養素をもとにバクテリアを駆除する武器を作り出し、腸管からの侵入をブロックするのです。<br />
同時に、腸内細菌は食物繊維から酪酸という脂肪酸を生産し、これで有害物質が体内に入り込むのを防ぎます。腸内細菌がなければ、私たちの免疫システムは攻撃も防御もままなりません。</p>

<p>ところが、人類の暮らしが近代化するなかで、このシステムに不調が出てきました。その根っこにあるのが、「リーキーガット」という症状です。<br />
これは腸の細胞に細かな穴が開いてしまう現象のことで、日本語では「腸管壁浸漏症候群」と呼びます。腸の粘膜をつなぐ結着細胞が壊れて、バリア機能が破れた状態を意味しています。</p>

<p>いったんリーキーガットが起きると、腸の穴から未消化の食物やエンドトキシン（毒素）などの有害物質が血管に侵入。これに反応した人体は免疫システムを作動させ、体内のあらゆるエリアに慢性的な炎症を発生させていきます。<br />
こうなってしまうと、どんなに健康的な生活をしても、なかなか効果は出ません。いくら野菜を食べようが、毎日8時間ずつ眠ろうが、腸のバリアを突破した毒素が体内で暴れ続けるからです。</p>

<p>リーキーガットはアレルギーや認知機能の低下など様々な症状を起こしますが、なかでも重要なのは「疲れやすさ」との関係性でしょう。<br />
現代では「謎の疲れ」に悩む⼈の数が激増しつつあり、その実数は不明ながら、厚労省の調査には回答者の38.7％が慢性的な疲労感を報告しています。</p>

<p>2020年、アルバータ⼤学などが、腸内細菌とメンタルヘルスの関係性を調べたレビュー論⽂を発表しました。</p>

<p>研究チームは88の先⾏研究を調べたうえで、現代⼈が苦しむ謎の疲れは腸内細菌と深い関係があると指摘。リーキーガットのせいで体内に⼊った毒素が脳まで達し、そこで激しい炎症が起きた結果として、不安、うつ症状、疲労感の発⽣につながっていくと結論づけました。</p>

<p>この結果をもとに研究チームは、現代⼈の謎の疲れや不安に対して、⾷物繊維やプロバイオティクスが効く可能性を⽰唆しています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>衛生的な生活が免疫システムを狂わせる</h2>

<p>ヒトと類人猿のDNAをくらべた2016年の研究によれば、およそ530万年前には、私たちと腸内細菌は「持ちつ持たれつ」の関係だったと推測されています。腸内細菌は、人類にとって最古の友人だと言えるでしょう。<br />
にもかかわらず、現代人は最古の友人との共同生活を取りやめようとしています。長い人類史のなかで、初めての仲違いが起きているのです。</p>

<p>その原因はおもに2つで、ひとつめは「衛生の発達」です。<br />
言うまでもなく、現代人は衛生の発達で平均寿命を大きく延ばしてきました。古代人を悩ます多くの感染症を克服できたのは、抗生物質のような医薬品を発明し、クリーンな水道水や下水といった衛生設備を発展させたおかげです。</p>

<p>ただし、この発明が現代人に重大な副作用をもたらしたのも事実ではあります。抗生物質が腸内の善玉菌を殺し、衛生設備が有用な菌との接触を妨げてしまうからです。</p>

<p>典型的なのが、1989年の東西ドイツで観察された事例でしょう。<br />
この時期、東ドイツの生活水準は西ドイツより低く、衛生環境はかなり劣悪なものでした。ところが、いざ東西が統一された後に調べてみると、清潔な暮らしをしていた西ドイツの方が、東ドイツより花粉症の患者数が4倍も多かったのです。</p>

<p>この現象は、東ドイツでは女性の就業人数が多かったため、保育所の利用率が高かったせいで起こりました。衛生状態が悪い保育所に預けられた乳幼児のほうが微生物にさらされやすく、そのぶんだけ免疫システムが鍛えられたのです。</p>

<p>腸内細菌のエキスパートであるロンドン大学のグラハム・ロックは言います。<br />
「高度に近代化した国ではライフスタイルが大幅に変わり、環境内の微生物や寄生虫との接触が減っている。これらの生物は、人類の進化のうえで免疫系の生理反応をつかさどる重要な役割を果たしてきた」<br />
かつては身の回りにあふれていた微生物が近代化のプロセスとともに減り、そのおかげで免疫システムに狂いが出たというわけです。</p>

<p>実際、狩猟採集民の多くは、先進国の住民よりも多種多様な腸内細菌を持っています。たとえばアマゾンのヤノマミ族を調べた調査によれば、彼らの腸内に住み着く細菌の種類はおよそ50種超。これに対して、一般的な西洋人の腸内には数種類の細菌しか存在していません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>腸内細菌の食糧難</h2>

<p>もうひとつ、現代人の腸内細菌が変化した理由は「腸内細菌の食糧難」です。これだけ食べ物が豊富になったにもかかわらず、私たちの腸内細菌は、まともに食事ができていません。</p>

<p>まず前提として、腸内細菌はおもに食物繊維を食べて繁殖します。<br />
本来のエネルギー源は炭水化物ですが、ブドウ糖の大半は小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌が大量に住む大腸まではほとんど届きません。そこで彼らは食物繊維をエサにしているのです。</p>

<p>にもかかわらず、現代人は年ごとに食物繊維の摂取量が減っています。厚労省は1日の食物繊維の摂取量を20〜27ｇに定めていますが、いまの日本人は13〜17ｇ程度しか摂れていないのが現状です。</p>

<p>これに対して、コロラド州立大学が229種の狩猟採集民を調べたところ、彼らは1日で42.5gもの食物繊維をとっていました。エサの量に2倍以上もの差があるのだから、先進国と狩猟採集民の腸内環境に違いが出るのも当然でしょう。</p>

<p>いったん旧友と別れてしまった私たちが、再びかつての仲を取り戻すにはどうすればいいのでしょうか？<br />
道のりは簡単ではありませんが、ここまでの話を見れば、おのずと対策は浮かび上がってきます。すなわち、腸内細菌と仲直りした上で、彼らをもてなせばいいのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>抗生物質を使うと腸内細菌が大量に死ぬ</h2>

<p>旧友と仲直りするためには、まず彼らの部屋を整理し直さねばなりません。そのために最初にすべきは、抗生物質の乱用を避けることです。<br />
抗生物質の悪影響に関する研究は多く、たとえば2008年の実験では、たった1回の使用でも腸内細菌の3分の1が死に、そのダメージは半年が過ぎても回復しませんでした。抗生物質でお腹を壊す人は多いですが、これも腸内環境の悪化が原因のひとつだと考えられています。</p>

<p>もっとも、ここ数年は世界中で抗生物質の利用を減らす傾向にあり、日本でも無闇に処方されることは少なくなりました。医療機関で抗生物質を処方された場合は、どのような細菌感染が疑われるのかさえ確認しておけば問題はないでしょう。</p>

<p>また、抗生物質と同じく使用をひかえたいのが抗菌グッズです。日本のドラッグストアでも定番の商品ですが、この手のアイテムには2つの問題があります。</p>

<p>第一に、薬用ソープに使われる抗菌成分が、肌に住み着く有益なバクテリアまで殺してしまう点です。<br />
なかでも注意したいのはトリクロサンとトリクロカルバンの2つで、どちらも体内のホルモンバランスを乱す作用を持ち、米国食品医薬品局も「体への害が大きい」との警告を出しています。</p>

<p>この結果を受けて、アメリカ政府はこんなコメントを出しました。<br />
「消費者は薬用ソープにより雑菌の繁殖を防げると思っている。しかし、いまのところ薬用ソープの効果を示す証拠はゼロだ。普通の石けんと水を使ったほうがいい」</p>

<p>手や体を洗いたいなら、昔ながらの石けんを使えば十分。石けん素地だけを使った無添加のボディソープなどを使うのがおすすめです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou_1.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[鈴木祐（サイエンスジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>新卒2年目、中目黒のスタバで「一緒に起業しない？」ダメ新人だった私が25万人登録サービスを創業するまで  福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14608</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014608</guid>
			<description><![CDATA[新卒2年目、中目黒のスタバで「一緒に起業しない？」...&quot;ダメダメ新人&quot;だったというSHE株式会社 代表取締役の福田恵里さんが起業に至るまでを語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="シーライクス" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_street.jpg" width="1200" /></p>

<p>「&quot;他責思考のダメダメ新人&quot;だった」。女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社代表取締役の福田恵里さんは、大学卒業後に入社したリクルートでの日々を、そう振り返ります。</p>

<p>現在では、累計25万人を超える登録者を集めるサービスへと成長させ、政府主催の「日本スタートアップ大賞2025」審査委員会特別賞を受賞するなど、起業家として注目を集める福田さん。しかし、SHEを創業するまでには、自分の未熟さと向き合う時間がありました。</p>

<p>本稿では、リクルートでの武者修行時代からSHE創業に至るまでの道のりを、著書『『私なんか』を『私だから』に変える本』より紹介します。</p>

<p>※本稿は福田恵里著『『私なんか』を『私だから』に変える本』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今につながる、あの2年間</h2>

<p>新卒で入社したのが、多くの起業家を輩出しているリクルートだ。将来的に起業するための&quot;武者修行&quot;として、この環境に身を置くことを選んだのだ。</p>

<p>入社後は、1年目に「ゼクシィ」、2年目に「リクナビ」のUXデザイナーとして働いた。正直に言うと、会社員としての私はかなりポンコツ。少なくとも自分の中では「仕事ができないやつ」という感覚がずっとあった。</p>

<p>「なんで上司は数字の話ばかりするんだろう」<br />
「もっとユーザーのことを見ればいいのに、ロマンがない」</p>

<p>仕事はできないのに、不満だけは一丁前。今、経営者の立場になってから振り返ると、典型的な&quot;他責思考のダメダメ新人&quot;だったと思う。</p>

<p>キラキラしたスタートアップの世界にどっぷり浸かって、なまじっか自分でビジネスもかじる程度の経験をしてしまったがために、地道な分析や丁寧な仕事よりも、「もっと大きな仕事がしたい！ 早くみんなに認められるような成果を出したい！ 」。そんな恥ずかしいくらい尊大な感情があったのだと思う。だから、どこかいつも窮屈で、自分の力が出せていないような感覚があった。</p>

<p>でもそんな生意気な新人に、リクルートという会社は、大切なことをたくさん教えてくれた。</p>

<p>一つは、「二項対立を超える」ということ。</p>

<p>リクルートの当時のビジネスモデルは、「リボンモデル」と言われていて、「必要な情報を求める個人ユーザー」と「企業クライアント」がマッチングする場（プラットフォーム）を提供していた。つまり個人と企業、両方のニーズに向き合っていかなければいけない。</p>

<p>当時toCサービスばかりに触れていた私は、「ユーザー（個人）ファーストだけが正義だ」と信じきっていた。マネージャーが見ている世界の視座を全く理解できておらず、一辺倒に「ユーザーへの理解度が足りていない」と不満を抱えていた。</p>

<p>経営者になった今なら分かる。ユーザーも、クライアントも、日々の目標数字も、全ては絶妙なバランスの中で保たれている。その中で、当時のマネージャーたちは、どちらかではなくてどちらも取ること、二項対立を超えることの意義を教えてくれた。これは今の私が経営している会社の考え方の基礎にもなっている。</p>

<p>さらに印象的だったのが、「仕組み化・型化」の徹底だった。</p>

<p>例えば、「戦略的カオス人事」。「この人がいなくなったら終わる」と思われるエース人材を、あえて別の部署に異動させる。一時的に混乱は生まれるが、そこから新しいリーダーが育ち、組織としての新陳代謝が起きていく。その仕組みが、意図的につくられていた。</p>

<p>ほかにも「君はどうしたいの？」という問いが口癖のように常に投げかけられたり、Will（やりたい）・Can（できる）・Must（やるべき）を整理し、ベン図が重なる部分に集中するという考え方が、組織全体に浸透していた。</p>

<p>そうした環境の中で、ビジネスの土台となる考え方や、組織のつくり方を学ぶことができた。</p>

<p>今でもリクルートイズムは、大いに参考にしている。意識的にも無意識的にも、私のスタンスや組織制度の随所にはリクルートの影響があると思う。学生のまま何の武器も持たずに起業していたら、おそらく今のSHEはなかった。</p>

<p>また、今一緒に働いているメンバーの中には、リクルートで出会った仲間もいる。仲間探しという意味でも、この場所で得たものは大きかった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>たった2時間で舵を切った</h2>

<p>リクルートでの仕事にもだんだん慣れて、楽しくなってきた。起業するための力も、まだ十分に身についているとは言えなかったし、あと3年くらいはここで働き続けたいという気持ちだった。</p>

<p>そんな新卒2年目のある日、1人の女性に声をかけられた。</p>

<p>「一緒に起業しない？ 」</p>

<p>リクルートの1つ上の先輩だった彼女とは、お互いの存在はなんとなく知っていた。どちらも社外で、女性をエンパワーする活動をしていたからだ。</p>

<p>中目黒のスターバックスで、話しているうちにすぐに気づいた。<br />
目指している世界が、あまりにも同じだったのだ。</p>

<p>この出会いは、運命かもしれないと思った。彼女と一緒にやれば、とんでもない世界が待っている気がする。<br />
スキルはまだ足りていない。起業の準備もまったくできていない。でも、今を逃したらこんなチャンスはもう二度と来ないかもしれない。</p>

<p>彼女と話したのは、たった1〜2時間だった。それなのに、店を出る頃には、退職して起業することを決めていた。まさか、こんなことになるなんて想像すらしていなかった。</p>

<p>退職の意思を伝えると、上司や周囲の人たちは本気で引き止めてくれた。</p>

<p>「2年間、休職という形にしてチャレンジしてみたらどう？」<br />
「うまくいかなかったら戻ってくればいいよ」</p>

<p>そんな提案までしてくれた。そんなおいしい話があっていいのかと思ったし、心からありがたいと思った。<br />
もちろん、一切迷いがなかったわけではない。</p>

<p>でも、周囲が示してくれた選択肢は取らなかった。退路を断ちたかったのだ。「リクルートの福田恵里」ではなく、「福田恵里」個人として、もう一度ゼロからやり直したかった。</p>

<p>会社を創ると決めてからは、毎日がわくわくと希望で溢れて仕方なかった。どんな事業をつくるか、どんなメンバーを集めるか、資金調達はどうするか。毎週ミーティングを重ね、さまざまな話をした。</p>

<p>リクルートの中では、新卒に毛が生えた程度の知識とスキルしか持ち合わせていなかった当時の私にとっては、すべてが新鮮で知らないことばかりだった。</p>

<p>分からないことが、一つひとつ、分かるようになっていく。<br />
その実感が、たまらなくエキサイティングだった。</p>

<p>初めての登記。<br />
初めての弁護士さんや社労士さんとのアポ。<br />
初めての投資家へのプレゼン。<br />
初めての会社名決定とビジョン策定。<br />
連日徹夜、休日も返上して起業準備に没頭した。</p>

<p>気づけば、大学生の頃に感じた、白いキャンバスに自由に描ける感覚がよみがえってきていた。ゼロから世界を塗り替えていけるこの先の未来に、あのときの高揚感が重なっていた。</p>

<p>そして、2017年4月11日。晴れて、SHE株式会社は誕生した。</p>

<p>創業日は社名とかけている。</p>

<p>社名にはいくつか候補があった。2人とも、「女性の可能性を解放したい」という想いは強く一致していたので、それにちなんだ名前にしたいよねと話していた。また、「ウーマン」や「レディー」といった直接的な言葉ではなく、「ちょっと気になるあの子」「憧れのあの子」といった、抽象的で余白のあるニュアンスを込めたかった。</p>

<p>共同創業者のイニシャルが「S」、私が「E」。その間を「H」でつないで、この名前に決めた。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_street.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AIがヒット曲を生む時代に、宇多田ヒカルの言葉から考える「アーティストに残る価値」  岡瑞起（人工生命研究者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14605</link>
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			<description><![CDATA[AIがヒット曲を生む時代、人間のアーティストに残る価値とは何か。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ライブ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_musiclive.jpg" width="1200" /></p>

<p>AIの進化は、社会に大きな影響を及ぼし始めています。アメリカでは、すでにエンジニアの解雇が相次ぐなど、労働市場にも劇的な変化が起きているのです。AIの影響を受けるのは、デスクワークの仕事だけではありません。一見、AIに置き換えられにくいと思われる「クリエイティブ」な仕事にも、その波は及びつつあります。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。</p>

<p>※本稿は岡瑞起著『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>クリエイティブはどう変わるか</h2>

<p>AIの出現によりとって代わられるかもしれないものの中で、象徴的なのがかつては最も人間的と思われていた「クリエイティブ」な仕事です。</p>

<p>絵を描く、音楽をつくる、文章を書くようなクリエイティブな仕事はどう変わるのでしょうか。</p>

<p>この問いを考える上で、とても興味深い対談がありました。歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんと、アーティストの宇多田ヒカルさんの対談です。</p>

<p>ハラリさんは、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』などのベストセラーで知られるイスラエルの歴史学者で、人類の未来やテクノロジーの影響について鋭い洞察を発信している人物です。一方、宇多田ヒカルさんは、説明するまでもなく、日本を代表するシンガーソングライターです。</p>

<p>このふたりが「創造性とは何か」について語り合ったのです。</p>

<p>対談の中で、ハラリさんは創造性をこう定義しました。</p>

<p>「パターンを認識して、それを破壊すること」</p>

<p>たとえば、音楽には「こういうコード進行が心地よい」「こういうメロディが美しい」というパターンがあります。過去の名曲を聴き込んで、そのパターンを理解した上で、あえてそれを破る。予想を裏切る展開、意外な音の組み合わせなどの「破壊」が、新しい表現を生む。これがハラリさんの考える創造性です。</p>

<p>この定義を聞いて、私は胸がざわつきました。なぜならば、それはまさにAIが得意な仕事だからです。</p>

<p>AIの中核技術である機械学習の本質は、まさにパターンを認識することです。大量のデータを読み込み、そこに潜む法則性を見つけ出します。何万曲もの音楽を分析して、「ヒット曲にはこういうパターンがある」と学習したり、何百万枚もの絵画を読み込んで、「美しいとされる構図にはこういう傾向がある」と把握し、そして、その法則を「破る」ことは、AIには簡単にできてしまいます。</p>

<p>2016年、Googleの子会社が開発した「AlphaGo（アルファ碁）」というAIが、囲碁の世界チャンピオンである韓国のイ・セドル九段に勝利しました。囲碁は、チェスよりもはるかに複雑なゲームです。</p>

<p>盤面のパターンは宇宙の原子の数より多いと言われ、「AIが人間に勝つのは、まだ何十年も先だ」と考えられていました。その常識が、一夜にして覆されました。</p>

<p>しかし、世界がもっと驚いたのは、AlphaGoが打った「ある一手」でした。</p>

<p>第二局の序盤、AlphaGoは、プロ棋士なら絶対に打たないような場所に石を置きました。解説者も、観戦していたプロ棋士たちも、「これはエラーではないか」「バグが起きたのでは」と首をかしげました。囲碁の常識から完全に外れた一手だったからです。</p>

<p>ところが、対局が進むにつれて、その一手の意味が明らかになっていきました。</p>

<p>最終的に、その「ありえない一手」が、AlphaGoを勝利に導く重要な布石になりました。</p>

<p>つまり、人間が何千年もかけて積み上げてきた囲碁の定石（パターン）を学習し、そのパターンを「破壊」して、まったく新しい戦略を生み出したのです。ハラリさんの定義に従えば、AIが「創造的」になった瞬間でした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>※YouTube「The Evolution of AI and Creativity: Yuval Noah Harari &times; Hikaru Utada / AIの進化と創造性【ユヴァル・ノア・ハラリ&times;宇多田ヒカル】」https://youtu.be/xw-9mwZxl-0（2026年5月7日閲覧）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>アーティストの価値は、「キャラクター」の部分が大きくなる？</h2>

<p>しかし、宇多田ヒカルさんは、別の視点を提示しました。創造物に対して人間が求めるものには、二種類あるのではないかと投げかけました。</p>

<p>ひとつは「機能性」です。</p>

<p>たとえば、仕事で疲れて帰宅したとき、リラックスするために音楽を聴きたいと思ったとします。そのとき重要なのは、「誰がつくった曲か」ではなく、「聴いてリラックスできるかどうか」という効果です。心地よいメロディ、落ち着くテンポなどの「機能」さえ果たしてくれれば、人間がつくった曲でも、AIが生成した曲でも、どちらでも構いません。</p>

<p>もうひとつは「関係性」です。</p>

<p>好きなアーティストの新曲が出たら、内容に関係なく聴きたい、その人の生き方に共感したい、その人が何を考え、何を感じているのかを知りたい。ライブに行って、同じ空間を共有したい。いわゆる「推し活」の文化にも通じるものです。</p>

<p>音楽そのものの機能ではなく、アーティストという「人間」との関係性を求めていると言えます。</p>

<p>この区分で考えると、AIに置き換わるものと、そうでないものが見えてきます。</p>

<p>「機能性」を求める創造物は、AIに置き換わっていくかもしれません。</p>

<p>たとえば、カフェで流れる心地よい音楽、動画のバックに使う音楽などのBGMに重要なのは雰囲気であって、誰がつくったかではありません。すでにAIが生成した楽曲が、さまざまな場所で使われています。</p>

<p>素材としての写真も同じです。ウェブサイトやプレゼン資料に使うイメージ写真です。「ビジネスパーソンが握手している写真」「青空と緑の草原の写真」などは、AI画像生成で十分です。</p>

<p>アイコン、図解、説明用のイラストなど「機能」が果たせればよいものは、人間が描く必要性が薄れていきます。実際、こうした領域では、すでにAI生成が主流になりつつあります。</p>

<p>一方、「関係性」を求める創造物、ファンがアーティストに求めているようなものは、人間にしか提供できません。</p>

<p>たとえば、あなたが応援しているアーティストが、実はAIだったと判明したら、同じように応援し続けられるでしょうか。その人の苦悩、成長、人生のストーリーに共感していたのに、それが「プログラムが生成したもの」だったとわかったら一気に白けてしまうと思います。</p>

<p>面白いことに、チェスも囲碁も、AIのほうが圧倒的に強くなった今でも、人間同士の対戦は続いています。世界中の人がチェスの大会を観戦し、棋士たちを応援しています。</p>

<p>陸上の100メートル走だって同じです。車やバイクのほうがはるかに速いのは誰の目にも明らかです。それでも、オリンピックの100メートル決勝を、世界中の人が固唾をのんで見守ります。</p>

<p>私たちが見たいのは、「速さ」という機能ではないからです。</p>

<p>人間が限界に挑むドラマ、選手たちの人生、勝利の喜びと敗北の悔しさなどの「人間の物語」を見ているのです。ですから、アーティストの価値がなくなることはないと私は思います。ただし、その価値の源泉は変わっていくでしょう。</p>

<p>メロディの美しさ、歌詞の巧みさ、演奏の技術など作品の完成度だけでは、価値を保てなくなるかもしれません。</p>

<p>そこはAIも得意な領域だからです。</p>

<p>代わりに価値が高まるのは、その人の生き様、創作のプロセス、ファンとの関係性、そして「この人を応援したい」と思わせる人間的な魅力です。作品という「結果」ではなく、創作する「人間」そのものに、価値が移っていくのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡瑞起（人工生命研究者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>直木賞『けんぐゎい』満場一致で評価された“圧倒的パワー”  朝倉かすみさん「夢中で書いた」  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14705</link>
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			<description><![CDATA[第175回直木賞を受賞した『けんぐゎい』作者の朝倉かすみさんの受賞スピーチと、選考委員・辻村深月さんによる選評をレポート。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="朝倉かすみさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>2026年7月15日、第175回直木三十五賞の選考会が都内で開かれ、朝倉かすみさんの『けんぐゎい』（光文社）が受賞作に決まりました。受賞決定後の記者会見では、選考委員を代表して辻村深月さんが選評を説明。続いて朝倉さんが報道陣の取材に応じ、受賞後の心境について語りました。</p>

<p>※注　ご利用の端末やフォント環境によっては「辻」が一点しんにょうで表示される場合がありますが、本来は二点しんにょうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「技巧を超えたパワーがあった」</h2>

<p><img alt="朝倉かすみ著『けんぐゎい』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi04.jpg" width="1200" /></p>

<p>受賞作の『けんぐゎい』は江戸時代を舞台に、容姿や身分、境遇によって社会の外側に置かれた人々を描いた作品です。主人公は、顔に痘痕のある利発な女性・ふゆ。過酷な経験を経たふゆは、現人神と崇められる女医者との出会いをきっかけに、女性の身体と向き合うための知識を身につけ、自らの居場所を築いていきます。</p>

<p>選考委員を代表して選評を述べた辻村深月さんは、『けんぐゎい』の受賞は満場一致で決まったことを明かしました。当時は声を上げることが難しかった女性たちの生き方を、物語の力によって照らそうとしている点が高く評価されたといいます。</p>

<p>困難な場面が続く前半について触れながらも、「それを凌駕するパワーと祈りが後半に用意されている」と説明。技巧の巧みさだけでは捉えきれない作品だったとしました。</p>

<p>また、選考では「新しい時代小説」という言葉が出た一方、「時代小説という枠組みを外れた、名付けられない新しい形」と評価する声もあったといいます。</p>

<p>そして、江戸時代以外の時代や日本以外の国を舞台にしても成立し得る物語だと指摘。その理由として、虐げられ、どうにもならなかった人々の怒りや、それに抗おうとする力が作品の底に流れているからではないかと説明しました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「候補になった時は本当にうれしくて、号泣しました」</h2>

<p><img alt="朝倉かすみさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi03.jpg" width="1200" /></p>

<p>受賞決定後の取材に応じた朝倉かすみさんは、「直木賞を授けてくださったことに感謝いたします」と喜びを語りました。</p>

<p>一方で、最も感情が動いたのは、受賞の連絡を受けた時ではなく、候補作に選ばれた時だったといいます。</p>

<p>「候補に上がった時は本当にうれしくて。泣いちゃったんです。それもただ泣くんじゃなくて、結構な号泣レベルで泣いてしまって（笑）」</p>

<p>候補入りした時点で「ここでピークが終わるくらい」の感情の動きがあったため、選考を待つ間は、意外にも大きく動揺することはなかったといいます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>初の時代小説を「夢中になって書いた」</h2>

<p><img alt="朝倉かすみさん、小砂川チトさん" height="768" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi02.jpg" width="1200" /><br />
左から朝倉かすみさん、芥川賞を受賞した小砂川チトさん</p>

<p>選考委員から「パワー」を評価されたことについて、朝倉さんは、初めて時代小説に挑んだことが作品の勢いにつながったのではないかと振り返ります。現代小説と同じようには書けないなかで、「どうすればいいんだろう」と考え続け、夢中になって執筆したといいます。</p>

<p>作品に描かれた、女性の身体や生き方をめぐる現代的な問題意識についても質問が及びました。</p>

<p>1960年生まれの朝倉さんは、子どもの頃に見た昼のメロドラマなどで、女性が嫌がらせを受けても、おとなしく言うことを聞くという物語を数多く目にしてきたといいます。</p>

<p>そうした状況を「そういうものだ」と受け止め、我慢したほうがよいと言われてきたほか、自身も後輩に同じようなことを言ったかもしれないと振り返りました。</p>

<p>しかし、時代の変化とともに、声を上げてもよいと考えられるようになり、『けんぐゎい』の執筆中には、過去の記憶や感情が何度もよみがえったといいます。</p>

<p>「怒ってもいいんだ、あのころは傷ついていたんだ、と自分のいろんなところが掘り出される感覚がありました」</p>

<p>また、江戸時代の資料を読むなかで、当時の女性たちが自分の身体をどのように捉え、どのような環境に置かれていたのかに疑問を持ったといいます。</p>

<p>堕胎を女性自身が行っていた事例などを知り、「やっぱり今のほうがいいな」と感じたことも、女性の身体をめぐる問題を描いた背景のひとつだったと語りました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi01.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 13:30:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>芥川賞に『ゾンビ回収婦』　小砂川チトさん「AIに負けても、小説を書くのはやめない」  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14707</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014707</guid>
			<description><![CDATA[第175回芥川賞を受賞した『ゾンビ回収婦』作者の小砂川チトさんの受賞スピーチと、選考委員・奥泉光さんによる選評をレポート。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="小砂川チトさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito02.jpg" width="1200" /></p>

<p>2026年7月15日、第175回芥川龍之介賞の選考会が都内で開かれ、小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』（『群像』2026年5月号掲載）が受賞作に決まりました。選考会後の記者会見では、選考委員を代表して奥泉光さんが選評を述べ、小砂川さんが受賞の喜びや作品に込めた思いを語りました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>奥泉光さん「自由な虚構の世界を作り上げた」</h2>

<p><img alt="小砂川チト著『ゾンビ回収婦』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito03.jpg" width="1200" /></p>

<p>受賞作『ゾンビ回収婦』は、AIの普及によって夫婦ともに仕事を失った主人公が、VR空間でゾンビの亡骸を回収する掃除婦として働き始める物語です。現実と仮想世界を行き来しながら、働くことや人間らしさ、社会の中で役割を担うことの意味を描いています。</p>

<p>選考委員を代表して選評を述べた奥泉さんは、小砂川さんがこれまで、人間と人間ではない存在との交流を描いてきたことに言及しました。本作では、主人公がVRゲームの世界に存在するキャラクターたちと関わっていきます。</p>

<p>奥泉さんは、現実世界とVR空間を単純に対立させるのではなく、両者を織り交ぜた新たな世界を立ち上げていると評価。「小説の一つの大きな魅力である、自由な虚構の世界を作り上げることを徹底している」と述べ、小砂川さんのスピード感のある文体によって、虚構世界を徹底して成立させた点を受賞理由に挙げました。</p>

<p>また、AIに仕事を奪われつつある人間の状況を背景に、変化へ過剰に適応しようとする主人公をアイロニカルに描いている点についても触れ、一種の社会批判として読むことができるとの意見が選考委員から出たことも明かしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「人生にこういうことが起こることもあるんですね」</h2>

<p><img alt="小砂川チトさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito01.jpg" width="1200" /></p>

<p>会見に臨んだ小砂川さんは、「今、胸がいっぱいで。人生にこういうことが起こることもあるんですね」と、驚きと喜びをにじませました。</p>

<p>AIの普及に伴い、小説のあり方が変化していく可能性について問われると、「たとえAIがどれほど上手に面白い小説を書き、それに負けることがあったとしても、書くのをやめることはない。自分が『書きたい』と思う限りは、作品を作り続けていきたい」と語りました。</p>

<p>また、作品に描かれた働き方や生き方に触れ、それぞれが自分に合った生き方を選べる社会への思いを明かしました。全身全霊で行動する生き方だけでなく、「この場にとどまりたい」「ゆっくりしたい」と考える人もいるとして、各自が自由に生き方を選べる世の中になってほしいと話しました。</p>

<p>小砂川さんにとって、『ゾンビ回収婦』はこれまでとは異なる方向へ踏み出した作品でもあったといいます。作品を重ねるごとに、純文学的なものから少しずつ遠ざかってきたような感覚があると説明し、今回の受賞についても「まだ半信半疑で、いいのかしらという気持ちがあります」と率直な心境を語りました。</p>

<p>一方、創作においては、かっこよさだけでなく、かわいらしさや人懐っこさを備えた作品を目指しているといいます。「次の作品も同じように、お褒めいただける作品を作りたい」と、今後の創作への意欲を示しました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito02.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 13:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>仕事中のネットサーフィン、昼食後の睡魔　行動経済学が示す「だらけた自分」を自動で動かす工夫  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14571</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014571</guid>
			<description><![CDATA[仕事の集中力がもたないのは脳のクセが原因かもしれない。行動経済学者の竹林正樹さんが、仕事の質を高めるためのナッジを解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="仕事" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmansmile.jpg" width="1200" /></p>

<p>仕事中、集中力が途切れたままダラダラと過ごしてしまった―そんな経験はありませんか。行動経済学者の竹林正樹さんは、仕事開始直後の状態がその後のパフォーマンスに大きく影響すると話します。</p>

<p>竹林さんの著書『すぐやる人の脳のクセ！』では、脳のクセを活かして行動を改善するためのナッジを紹介しています。本稿では、効率よく仕事するためのナッジをご紹介します。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>仕事の質を高める！ 昼間に効く集中ナッジ</h2>

<p>何事も初動が大切です。仕事の「開始直後」の状態は、その後のパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。午前中なら「仕事をはじめた直後」、午後なら「昼休み明け」。このとき、理性（集中力）が一時的に高まるため、このタイミングの過ごし方が、それぞれの時間帯のパフォーマンスを左右します。</p>

<p>脳は、マルチタスクが大の苦手です。たとえば、「走りながら、考える」という２つのことを同時にしようとすると、どちらも中途半端になってしまいます。直感はそれほど器用ではありません。私たちの脳は、「走る」「止まる」「考える」「整理する」のように、行動を明確に分けないと、業務はミスだらけでアイデアも思い浮かばないといった「二兎追うものは一兎をも得ず」の現象が起きるのです。</p>

<p>仕事で高い成果を出すためには、最初にタスクを整理してやるべき行動を細分化したうえで、直感の特性に寄り添ったナッジを設計することがパフォーマンス向上につながります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ネットサーフィンはお昼のご褒美にする</h2>

<p>こんな人にオススメ：仕事中についネットサーフィンしてタスクが片づかない人<br />
ナッジ：順序ナッジ</p>

<p>ネットサーフィンをはじめると、初頭バイアスの影響でその後の仕事や勉強の効率が低下します。一度はじめると現状維持バイアスによって、なかなかやめることができません。さらに、ネット運営会社の「せっかく一度アクセスした人には、次のニュースも見てもらおう」といったマーケティング戦略が加わると、ますますやめられなくなります。</p>

<p>そのことを踏まえると、「仕事中はネットに近づかない」が最適解のはずです。とはいえ、私たちの脳は「業務で必要だから」「少しくらいはいいだろう」と理由をつけてネットニュースに近づきたくなります。</p>

<p>これに対しては、「ネットにアクセスできるのは、１つ目のタスクを完了したときのご褒美」と設定することで、メリハリの効いたネットとの付き合い方ができるになります（順序ナッジ）。</p>

<p>ここで注意すべきは、「タスク&rarr;ご褒美」の順番を逆にしないこと。先にご褒美をもらってしまうと、ありがたみがなくなり、ずるずるとネットサーフィンを続けてしまうからです。ご褒美をあとにすることで、「せっかくのご褒美タイムなのに、しょうもないサイトを見ても仕方ない」という意識が芽生え、ムダなサイトを見る気がなくなります。</p>

<p>とくに気をつけるべきは、メールチェックです。メールに添付されたリンク先をクリックすると、その流れで別のサイトも開きたくなり、気づいたらネットサーフィンに突入することもあります。そうした観点からも、メールチェックは午前中に行うべきではありません。お昼前や終業前など理性が枯渇する時間に、あえてメールチェックを行うとよいでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ランチ後に歯を磨く</h2>

<p>こんな人にオススメ：ランチ後に眠たくなる人、午前と午後の区切りをつけたい人<br />
ナッジ：セルフモニタリングナッジ</p>

<p>私たちは午前中のストレスを午後にも引きずってしまいます（初頭バイアス）。「午前と午後は別物」という切り替えのシグナルがあると、午後を新たな気持ちでスタートしやすくなります。</p>

<p>そこでオススメしたいのが、昼休みに歯を磨く習慣です。いったん席を離れ、洗面所で鏡を見ながら歯を磨くことで、物理的にも気分的にもリセットができます（リフレッシュナッジ）。とくにミントフレーバーの歯磨き粉にはリフレッシュ効果があるので、オススメです。</p>

<p>歯の汚れが落ちて口の中がスッキリすると、頭も切り替わりやすくなります。これは、「儀式的なスイッチ」が、心の状態にも好影響を与えるからです。昼休みに限らず、ストレスを感じたらすぐに歯磨きするのもオススメです。カバンの取り出しやすい場所に歯磨きセットを入れておくといいですよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>午後の仕事開始時に、終了時刻をフセンに書く</h2>

<p>こんな人にオススメ：ダラダラと残業してしまう人、上司や先輩が帰らないと帰りづらい人<br />
ナッジ：コミットメントナッジ</p>

<p>長時間労働は、心身の健康リスクを高めるだけでなく、労働生産性も低下させることがわかっています。それでも残業に突入すると、「せっかく19時まで残ったんだし、もう少し頑張るか...」「周りがまだ働いているのに、自分だけ早く帰るのは気まずいな...」といった気持ちが芽生えやすくなります。これは、現状維持バイアスや同調バイアスの影響です。そして、これらの認知バイアスは疲れているときほど強くなります。</p>

<p>だからこそ、理性が比較的働いている午後の仕事開始時点で、あらかじめ「残業するかどうか」「残業するにしても、何時になったら帰るか」を決めておくことが求められます。</p>

<p>やり方はシンプルです。「残業する」と決めたら、その終了時刻またはタスク内容をフセンに書き、視界に入る場所に貼りましょう。さらに、帰宅時間を家族に伝えたり、SNSで「今日は19時に帰ります！」と宣言したりすると、「有言実行しなきゃ」という意識が働きます（コミットメントナッジ）。その結果、ダラダラと残業することが少なくなるのです。</p>

<p>これはパーキンソンの法則（人は時間に余裕があると、そのぶん仕事もダラダラ長くなる心理）にも合っています。このように、あらかじめ終わりの時間を決めておくことで、仕事をそれに合わせて終わらせようとするようになり、自然と効率が上がっていきます。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmansmile.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「業務時間外の相談はNG」東京都のガチ監修で描く漫画『消費生活者ターさん』のリアル  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14476</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014476</guid>
			<description><![CDATA[『消費生活者ターさん』作者・はんざき朝未さんインタビュー第3回。3箇所の消費生活センターへの取材で知った相談員の苦労や、巧妙化するネット詐欺、作品を通して変化した消費者視点を語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「犬と話す男」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami06.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「犬と話す男」より）</p>

<p>ジャングル育ちのターザン似男性・ターさんが、消費生活センターの相談員として働く姿を描いたコメディ漫画『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）。本作は東京都消費生活総合センター監修のもと描かれています。</p>

<p>作者・はんざき朝未さんへのインタビュー第3回は、現場のリアルに焦点を当てます。はんざきさんが実際に3箇所の消費生活センターに足を運んで見えてきた相談員たちの知られざる苦労や、日々巧妙化するネット詐欺の現状について話を伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>3つの消費生活センターを取材して見えたこと</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="891" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami04.jpg" width="1200" />(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――『消費生活者ターさん』では3つの消費生活センターを取材されたそうですね。複数のセンターに足を運ばれた理由は何だったのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】規模感の違いを見るためですね。東京都消費生活総合センター、文京区消費生活センター、武蔵野市消費生活センターに行きました。</p>

<p>【担当編集】国全体としては消費者庁が所轄する「国民生活センター」という施設があり、各都道府県・市区町村にもそれぞれ消費生活センターがあります（※全ての市区町村にセンターが設置されているわけではありません）。 東京都だと「東京都消費生活総合センター」という都の組織があって、それとは別に、武蔵野市なら武蔵野市、文京区なら文京区といった、市区町村に紐付いた身近な組織があるという位置づけですね。</p>

<p>――なるほど。取材の中で、何か発見はありましたか？</p>

<p>【はんざき】基本的に相談者と電話でやり取りをするので、まずトラブルの全体像を聞き出すだけでも大変ということが分かりました。皆さんパニックになって電話をかけてこられるので、順序立てて話してくれるわけではありません。流れや要点を辛抱強く聞き出すこと自体が難しいのです。相談を受ける技術を学ぶための研修も、都の消費生活総合センターや、国民生活センターなどで行われているようです。</p>

<p>――実際に消費生活センターへ足を運ぶ相談者は少ないのですね。</p>

<p>【はんざき】漫画で描いているほど多くはなくて、都の総合センターでも実際に来るのは1日に2、3人ほどのようです。基本は電話での相談がメインですね。また、相談のテーマが多岐にわたるので、受ける側もいろいろな知識を持っていなければなりません。生活力が試される仕事だなと思いました。</p>

<p>――作中では、保東さんが「電磁のチカラ」という怪しいマッサージ店に潜入捜査のようなことをするシーンもありました。実際にああいったことも行われているのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】相談員の方々は、「プライベートはプライベートで割り切ることで、ストレスを溜めないようにしています」とおっしゃっていました。なので、保東さんのようなタイプは実際にはいないと思います（笑）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ますます巧妙になっている手口</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="1104" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami05.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――取材や調査の中で、驚いた事例や印象に残っているものはありますか。</p>

<p>【はんざき】東京都消費生活総合センターで、ネット・Webトラブルや投資、副業関連の相談を担当する専門分野の方に伺ったお話が印象に残っています。</p>

<p>最近はインターネット上の詐欺が増えていて、特に投資や「お金を増やせる」といった副業・サイドビジネスをうたう勧誘が目立つそうです。LINEなどで「短時間でこれだけ儲かる」と誘い、専用アプリを入れさせたうえで、遠隔操作で操る、といった手口もあると聞きました。技術の進歩についていかなければならないので、めちゃくちゃ大変だなと思います。</p>

<p>――作中では保東さんが「なんで変に思わないんだ」と口にするシーンがありましたが、今は誰でも騙されてしまいそうな巧妙なものが増えているということなのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】相談者は老若男女満遍なくいらっしゃるそうです。騙されないと思っていても騙されてしまう巧妙なものが蔓延しているのかなと思います。なぜいかにも怪しいものにも騙されてしまう人がいるのかについては、まだ掴みかねている部分でもあります。</p>

<p>――はんざきさんご自身は、騙されてしまった経験はありますか。</p>

<p>【はんざき】騙されそうになったことはあります。メルカリでブランドのコピー品を買いそうになって、「これはコピー品だ！」と勘が働きました。新品なのに安すぎるな、と。</p>

<p>――それは、気づかずに騙されてしまう人も多そうですね...。この作品を描くようになって、消費社会についての考え方も変わったのでは？</p>

<p>【はんざき】自分はめちゃくちゃぼんやり生きていたんだなと気づきました。</p>

<p>5話「お前が食べているもの」で食品表示について深く扱っているのですが、ぼんやり生きていても大きなトラブルに見舞われないのは、先人たちが問題を提起して、法整備などを頑張ってくれた結果なんだな...と、感謝の気持ちが湧きましたね。</p>

<p>――これまでの積み重ねがあってこそなんですね。</p>

<p>【はんざき】そうですね。それに消費生活問題のニュースにも敏感になりました。最近だと、ソーラーパネル設置の悪質な業者が高額請求してくるトラブルなどが問題になっているようです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>監修で反映される現場のリアル</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――これだけ漫画で大きく取り上げられたら、消費生活センターの職員の皆さんも喜んでいらっしゃるのではないでしょうか？</p>

<p>【担当編集】非常に好評をいただいています。東京都消費生活総合センターさんには本当にお世話になっていて、監修も一部協力していただいているんです。</p>

<p>――監修の中で、修正が入ったディテールなどはありますか。</p>

<p>【はんざき】細かいところでいろいろと直していただいて助かっています。</p>

<p>例えば「相談を受けるタイミング」ですね。漫画の演出として、外を歩いているときに業務時間外で相談を受けるシーンにしようとしたら、「業務時間外に相談を受けるとまずいので、一回センターに戻ってから受けた体にしてください」という指摘をいただきました（笑）。</p>

<p>――リアルな職場環境が反映されているのですね！ ファンタジーな設定と、とても現実的な描写が組み合わさっているところも面白いです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami06.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜか「また会いたい」と思われる人の共通点。〈自分軸〉で生きる3つの習慣  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14440</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014440</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、毎日を心地よく生きるために、感じのいい人が実践している3つの心の整え方を紹介する]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="自分との向き合い方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana03S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、特別な才能を持っているわけではありません。自分を大きく見せたりすることもありません。むしろ、自分自身との向き合い方がとても上手です。過去にかけられた言葉に縛られず、自分にふさわしい言葉を選び直す。日常の小さな幸せに目を向ける。そして他人ではなく、昨日までの自分の成長を認める――。そんな心の習慣が、穏やかな自信や前向きな気持ちを育てています。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、毎日を心地よく生きるために、感じのいい人が実践している3つの心の整え方をご紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分に似合う「言葉」を選び直す</h2>

<p><img alt="自分に似合う言葉を選び直す" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana07.jpg" width="1200" /></p>

<p>他人から投げられた言葉を、いつまでも自分の服として着ていませんか？それは、誰かが勝手に貼ったラベルにすぎません。そのラベルを外すかどうかは、自分で決めていい。もう着ない言葉はそっと手放していく。代わりに、自分が言われてうれしかった言葉や、これからの自分に似合う言葉を選んでみる。好きな言葉を身にまとっていきましょう。</p>

<p>私たちは無意識のうちに、自分のセルフイメージに合った「証拠」を集めながら生きています。<br />
「私はダメだ」と思い込んでいると、小さなミス1つでも「ほら、やっぱりダメだ」と受け取ってしまう。これが「悪い証拠集め」です。</p>

<p>感じのいい人は、この仕組みを逆に使います。「私は大切にされる価値がある」と、先に決めてしまうのです。<br />
すると見えるものが変わっていく。<br />
「お店の人が笑顔であいさつしてくれた」<br />
「友達が話を楽しみにしてくれた」<br />
そんな小さなうれしい出来事にも、自然と目を向けられるようになります。</p>

<p>もう、古い言葉を無理に着続けなくていい。<br />
あなたに似合う言葉は、自分で選び直せるのです。<br />
未来のあなたは、どんな言葉を身にまとって笑っていますか？<br />
そのひとことが、今のあなたに一番似合う１着です。</p>

<p>--♪試着室に入ったつもりで、好きな言葉を全部着てみる！似合わない悪口は、捨ててしまいましょう♪‐‐</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>幸せを感じる心の筋トレをしている</h2>

<p><img alt="幸せを感じる心の筋トレをしている" height="1430" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana08.jpg" width="1200" /></p>

<p>今日がどんな１日になるかは、環境ではなく「幸せを感じる筋肉」の使い方で変わります。<br />
それは特別な才能ではなく、少しずつ育てていけるものです。道端のタンポポや、冬の澄んだ空気の匂い。そんな小さな変化に気づくたびに、幸せを感じる筋肉はやわらかく育っていきます。</p>

<p>大きな出来事を待たなくてもいい。手のひらサイズの「いいな」を拾っていくこと。それが、幸せを見つける一番の近道です。<br />
気づけば、いつもと同じ１日が、少しあたたかく感じられるようになります。</p>

<p>今日のご飯がおいしかった。ゆっくり眠れた。お風呂にゆったり入れた。今日も大切な人が元気でいてくれた。特別なことじゃなくていい。<br />
毎日同じような小さな幸せでいい。それに気づくことが、幸せ筋を少しずつ育てます。</p>

<p>--♪幸せを感じる心の筋トレは、頑張るものじゃない。毎日を少し丁寧に生きてみるだけです♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&quot;過去の自分&quot;と比べて自信を育てる</h2>

<p><img alt="過去の自分と比べて自身を育てる" height="1424" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana09.jpg" width="1200" /></p>

<p>誰かの昇進や結婚、SNSに流れてくる華やかな日常。誰かと比べてしまうほど、心はざわつきやすくなります。<br />
でも、本当に比べてほしいのは他人ではなく、「1年前の自分」です。以前よりできることが増えていたり、考え方が少ししなやかになっていたり。丁寧に見ていくと、必ず成長したところが見つかります。</p>

<p>「何も変わっていない」と感じる日もあるけれど、小さな変化はたしかに続いているのです。<br />
今の自分に「よく頑張ったね」と声をかけてあげる。<br />
その積み重ねが、静かな自信を育てます。</p>

<p>あなたはどっち？<br />
他人軸：周りと比べて焦りを感じたら、それに振りまわされる<br />
自分軸：少し前の自分を思い出して、できるようになったことを見つけられる。その変化に気づいて、「よく頑張ったね」と自分に自己承認の声をかけられる</p>

<p>--♪昨日の自分より一歩でも進めば、それはもう大勝利！自分をほめる天才になりましょう！♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana03S.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>人望の厚い人は休み方にも特徴があった　ストレス発散の仕方で差がつく理由  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14602</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014602</guid>
			<description><![CDATA[仕事ができて周りからの期待も集まる人はどんな休み方をしている？越川慎司さんが調査結果を元に、期待される人のストレス発散法を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="運動習慣" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_running_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>会社の中で周囲から信頼され、出世していく人にはどんな共通点があるのか。株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんは著書『会社から期待されている人の習慣115』にて、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介しています。</p>

<p>本稿では、同書より期待されている人のリフレッシュの仕方について解説します。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>疲れ方に合わせて休みを使い分ける</h2>

<p>1万765名のリーダーを調査したところ、疲れの種類によって最適な休み方が異なるという認識が見えてきました。</p>

<p>期待されている人たちの33％が、積極的休養と消極的休養を意図的に使い分けていることがわかったのです。これは一般社員における比率の1.2倍です。</p>

<p>積極的休養とは、運動や趣味など体を動かす休み方。消極的休養とは、睡眠や読書など静かに過ごす休み方です。</p>

<p>ある外資系サービスのディレクターは、「今週はデスクワークが多くて体がなまっているから土曜はジムに行こう」「出張続きで体力的に消耗したから、日曜は完全オフにしよう」というように、疲れに合った休み方を選んでいるそうです。</p>

<p>疲れの種類によって休み方を変えている人は、その他の人とくらべて週明けの集中時間が21％も高いというデータもあります。同じ休日でも、「どう休むか」を選ぶことで、回復の質が大きく変わっていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>休日に入る前に、「休み方」を決めておく</h2>

<p>そして彼らに共通していたのは、休日の前に「今週はどちらの休養にするか」を決めていたことです。</p>

<p>先ほど紹介したディレクターも、金曜の夕方に、週末の過ごし方を決める習慣があるようでした。彼は「週末に入ると判断力が落ちるので、つい楽な方を選んでしまう。だから、冷静に判断できる金曜のうちに決めておくんです」と語っていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>一般社員の上位20％も、休み方の「使い分け」を実践</h2>

<p>じつは一般社員の中にも、積極的休養と消極的休養を使い分けている人がわずかながら存在しました。</p>

<p>彼らは、平均して7時間以上の睡眠時間を維持し、病気による欠勤が他の人の27分の1です。そして、そのうちの85%の人が、一般社員の中で上位20％の評価をもらっています。つまり、期待されている人「予備軍」というわけです。</p>

<p>休み方に正解はありません。ですが、自分の疲れを見極め、それに合った休養を選ぶ使い分けが、健康な状態を引き寄せ、周囲からの信頼にもつながっていると言えるでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>愚痴より「運動」でストレス発散する</h2>

<p>期待されている人たちの67％が、汗を流す趣味を持っています。これは一般社員における比率の1.25倍でした。</p>

<p>日常に取り入れている小さなリセット習慣にも共通点がありました。たとえば、期待されている人の62％が15分のウォーキングを日課にしています。オフィスの階段を利用して、1日の歩数を2,000歩増やすようにしている人も多くいました。</p>

<p>運動によって分泌されるセロトニンやエンドルフィンは心身の回復に大きな効果を発揮します。スポーツ心理学の分野でも、定期的な有酸素運動はストレスホルモンを減少させると報告されています。期待されている人たちは運動習慣を取り入れることで、メンタルをケアしているのです。</p>

<p>昼休みに目を閉じて10分間リラックスする習慣を持つ人も目立ちました。こうした細切れのリカバリーも、仕事の合間に心身をリセットする役割を果たしています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>１つの対処法に「依存」せず、複数の方法を持っている</h2>

<p>ある若手マネージャーは、午前中に15分のウォーキングをし、昼休みに10分の仮眠を取り、週末はテニスで思い切り汗を流すことを習慣にしていました。</p>

<p>彼は「愚痴を言うより、気分を切り替える方法をいくつも持っている方が結果的に生産性も人間関係も良くなる」と語っています。その効果か、彼のチームはストレスによる休職者がゼロで成績も安定しています。</p>

<p>このように、期待されている人たちに共通していたのはストレス発散法を複数持っているという点でした。心理学でも「コーピングの多様性（多様なストレス対処法を持つこと）」はレジリエンス（立ち直る力）を高める要因とされています。</p>

<p>１つの解決策に頼るのではなく、複数の習慣を持つことが、長期的に強いメンタルを維持する秘訣なのです。</p>

<p>飲み会で愚痴を言うのが一番のストレス発散法だという人は少なくないでしょう。ですが心理学の研究では、愚痴を繰り返すほどストレスが増幅し、ネガティブ感情が強化されることがわかっています。一方で会社から期待されている人たちは、複数の運動習慣によって健全かつ健康的にストレスを発散していたのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_running_1.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>他人との比較をやめて、自分らしい人生を送るための「2つの問い」  関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14542</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014542</guid>
			<description><![CDATA[SNSで他人と比べて落ち込む人へ。自分の価値観を取り戻し、納得感ある時間を生きる問いを、関屋裕希さんが紹介します。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="他者との比較" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" width="1200" /></p>

<p>SNSを開くたびに、誰かのキラキラとした日常が目に入り、自分の毎日が色あせて見える...そんな経験はないでしょうか。他者と自分を比べ続けていると、いつの間にか「自分はどうしたいのか」という感覚まで見失ってしまいます。大切なのは、誰かの基準に合わせることではなく、自分の軸に立ち返ることです。書籍『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』より解説します。</p>

<p>※本稿は関屋裕希著『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「他者と自分の違い」に注意を向けるのは自然なこと</h2>

<p>私たちは日々、気づかないうちに「他者と自分を比べる」という行動を繰り返しています。</p>

<p>特にSNSの台頭によって、それまでは出会うことのなかった人たち、垣間見えることのなかった時間の過ごし方まで見ることができます。</p>

<p>目覚ましい成果や素敵なライフスタイル、充実した日常が並ぶのを見ると、ふと自分の生活が色あせて見えたり、「もっとがんばらなければいけない」、「自分はいったい何をしているんだろう」という考えがよぎることもあるでしょう。</p>

<p>「比較する」という行為そのものは、本能的な側面もあります。</p>

<p>心理学では「社会的比較」と呼ばれています。社会心理学の分野で研究されている概念です。</p>

<p>人類が生存競争の中で、環境や仲間とのバランスをとりながら進化してきた歴史を考えると、「他者と自分との違い」に注意を向けるのは自然な行動です。</p>

<p>私たちが他者と自分を比べるのには、理由があって、一概に悪いことというわけではなく、一定の機能を果たしています。</p>

<p>ひとつ目の機能は、「自分のことを正しく理解したい」という欲求を満たすためです。</p>

<p>「自分は○○が得意」というのも、他人と自分を比べて初めて気づけることです。</p>

<p>ふたつ目の機能は、他者を見て新しいことを学んだり、社会的な規範やルールを身につけることです。</p>

<p>3つ目の機能は、自尊心を守る機能で、自分が苦しいときに「もっと大変な人もいるのだから、自分はまだ大丈夫」と言い聞かせたり（これだけ聞くと嫌な感じかもしれませんが、それで心を守れることもあります）、自分より少し優秀な人や幸せな人と見比べて、「あの人みたいになれるようにがんばろう」と思うことで、自尊心を高めようとしたりします。</p>

<p>「他者と自分を比べる」というと、よくないことのように聞こえるかもしれませんが、ここで紹介したように、私たちにとって、大事な機能・役割も果たしているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「他者との比較」を手放してみる</h2>

<p>けれど、現在のように情報が過剰に流れ、SNSなどで他人の「切り取られた部分的な時間」が可視化されている社会には、比較が加速して、苦しみを生みやすくなっています。</p>

<p>他者との比較は自分の価値を「誰かの基準」に預ける行為でもあります。</p>

<p>しかも、その「誰か」は実態のない「世間」や、「社会の理想像」であることが少なくありません。他者と比較することは知らず知らずのうちに、自分の軸を他者に明け渡すことになるのです。</p>

<p>自分が大事にすると決めたこと、自分の感覚を優先して選んだことならば、他者と比較したときに、中途半端のように思えたとしても、続けていいのです。自分がやっていて満たされるのであれば、他者と比べて中途半端な面があっても、がっかりしてやめる理由にはなりません。</p>

<p>SNSの自分の見たいもの、好きなものだけが表示されるアルゴリズムによって、フィルターバブルと呼ばれる現象が起こり、同じような情報ばかりが集まり、「これが普通」、「これが成功」、「これが幸せ」といった価値観が偏って強調されていきます。</p>

<p>さらに問題なのは、比較することで、自分のことも他者のことも正しく見られなくなるというところです。</p>

<p>誰かの表面的な成果や明るい瞬間だけを見て、「この人はすごい」、「自分はだめだ」と判断するとき、私たちは、その人の努力や痛み、失敗や悩みといった多様な側面を見ることなく、「見せている面」や光の当たっている部分だけで理解してしまいます。</p>

<p>そして、自分に対しても同じように、一面だけを見て「自分には価値がない」と決めつけやすくなってしまうのです。</p>

<p>比較は、自他双方への認知を濁らせます。</p>

<p>他者比較をしているとき、表面的には「他人のことばかり気にしている」ように見えるかもしれませんが、実際には「自分がどう見られているか」を気にしているのかもしれません。</p>

<p>社会の中での自分の立ち位置、評価、期待......その目線の根っこには、自分に対する不安があるともいえます。</p>

<p>まずは、自分自身の軸に立ち返ってみましょう。</p>

<p>他者の光と自分の陰を比べるのではなく、自分がどうしたいのか、どんな時間に満たされるのか、何に喜びを感じるのか。それは他者の基準とは関係がありません。</p>

<p>誰かに認められることではなく、「自分にとって大切なことを、自分で知ること」、それが比較を手放して、人生に本当の意味での自由と納得感をもたらします。</p>

<p>他者との比較から抜け出す問いがあります。</p>

<p>「今従おうとしているのは誰の価値観？」<br />
「&quot;こうすべき&quot;と思っているのは、自分？ 社会？ 過去の誰か？」</p>

<p>比較していることに気づいたら、こう問いかけてみてください。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>窮地に陥っていたスターバックス　幹部22人が集められたビートルズ一色の部屋の意味  スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12393</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012393</guid>
			<description><![CDATA[近年、アートが持つ力の認識や解釈を根本的に変えるような学術分野が出現している。それが神経美学と呼ばれる分野だ。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="スターバックス幹部が集められた部屋" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utility/kensyushisetsu.jpg" width="1201" /></p>

<p>アートは変革をもたらす力強い存在だ。音楽、絵画、映画や演劇に夢中になり、自分のなかで何かが変化したように感じた経験はないだろうか。<br />
アートは数えきれないほど多様なかたちで心と体を癒してくれる。</p>

<p>近年、アートや美学が人間にもたらす影響が研究され、アートが持つ力の認識や解釈を根本的に変えるような学術分野が出現している。それが神経美学と呼ばれる分野だ。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。</p>

<p>※本稿は、スーザン・マグサメン,アイビー・ロス著、須川綾子訳『アート脳』を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>創造的なスキルの強化に動いたスターバックス</h2>

<p>2008年、スターバックスは窮地に陥っていた。ブランド・ロイヤリティが低下し、店舗の平均売り上げが減り、社内では人と人の結びつきが欠けていた。互いに信頼し合うことができなくなっていた。体制の強化を図るため、元ＣＥОのハワード・シュルツが復帰した。</p>

<p>彼は早急に、22人の経営トップと合宿を行なうことをキース・ヤマシタに委ねた。</p>

<p>キースはコンサルティング会社のSYPartnersの設立者で、これまでにアップル、eBay、IBM、オプラ・ウィンフリー・ネットワークなどの企業に招かれ、リーダーシップ教育にあたってきた。彼はデザインの分野を極め、データ経済学、組織行動学を学んだのち、企業の創造性にフォーカスした。というのも、彼が私たちに説明してくれたように、それはひじょうに多くの人々が人生の大半を費やす難題だからだ。</p>

<p>「私はビジネスの分野で技術的スキルと同じように、創造的なスキルにも時間をかけるべきだと考えています」と彼は私たちに言った。</p>

<p>「技術的スキルというのは、物事をやり遂げられるように手助けするものです。経理ソフトを使いこなせるか？プログラムが書けるか？自分の考えを表現できるか？これらはもちろん重要です。</p>

<p>ですが、最終的な目的は何でしょう？創造的なスキルとは、創意工夫が生まれるところです」</p>

<p>キースはスターバックスの経営陣を引き込むためのあらゆる方法を検討した。「当時、同社には多くの問題がありました」とキースは言う。「そんなとき私たちはアナリティクスにすべての時間を費やすこともできました。しかしグループにとって必要なのは、彼らにとって何が本当に重要なのかを探ることでした」。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ビートルズに囲まれた部屋に幹部を集めた理由</h2>

<p>あなたがスターバックスの22人の幹部の1人で、業績不振の立て直しを任されていると想像してみよう。将来について話し合う重要な会議に呼ばれたのに、その場所は本社の役員室やＣＥＯのオフィスではなく、シアトルのダウンタウンのひどくさびれたロフトだった。</p>

<p>到着して渡されたものは2つだけ――短い指示が書かれたカードと、アイポッドシャッフル。音楽を聴き、文化の象徴を生むものは何かを考えるようにと言われる。</p>

<p>ヘッドフォンをつけ、プレイリストを見る。ビートルズが録音したすべての曲が入っている。ロフトに足を踏み入れると、部屋はビートルズのポスターや写真、ドキュメンタリーなどで溢れている。あなたはそこで1時間近く、音楽をかけながら1人で見て回るようにと言われる。</p>

<p>その後キースとそのチームは幹部を集め、テーブルを挟んで横一列に11人ずつ座るように指示した。「それはもう距離が近かった。というか居心地が悪いほどぴったりと座っていました」とキースは笑いながら言った。</p>

<p>「そして私たちは1つだけ質問しました――何がビートルズをアイコンにしたのか？」。</p>

<p>誰もが堰せきを切ったように話し始めた。この顔ぶれはビートルズとともに成長した世代なので、ある曲を初めて聴いたときの話や、一気によみがえった思い出を語った。</p>

<p>「やがて、はるかに中身のある話をするようになりました」とキースは言う。彼らは言い争いをし、意見の相違をさらけ出した。「ヨーコのように、部外者が急に現れ、彼らを刺激したのです」。</p>

<p>そしてこのタイミングで、キースは2つ目の問いを投げかけた</p>

<p>――スターバックスが文化の象徴だとしたら、再生させるにあって望むことは何か？　</p>

<p>「するとついに本当の気持ちが表面化し、涙まで見られました」と彼は言う。3日間の合宿はこうして始まり、スターバックスの幹部たちは企業理念をゼロから書き直し、ともに築きたいと願う未来を簡潔にまとめた。</p>

<p>その3日間は、3年にわたる企業改革へと発展した。「改革を可能にしたのは、経験に対する神経美学の作用でした」とキースは言う。「彼らの頭のなかで曲が流れ、若い頃の感情がよみがえった！　のです」。</p>

<p>キースはこの例を用い、職場で目の当たりにしているより大きな傾向を指摘する。</p>

<p>「私たちはビジネスにおいて、あくなき効率化の最終段階に来ていると思います。これ以上&quot;無駄をなくす&quot;ことも、効率的になることもできない状態です」と彼は言う。</p>

<p>「私たちは理性だけでなく、感情のある人間として生きる必要があります。これはつまり、あらゆる感覚と芸術性、人生のアートを受け入れるということです。理由はいろいろですが、私たちは効率のためにこうした重要なことを排除してきました。<br />
いまや、大切なのは喜びであり、人としての自由な表現であり、大切な事が意味を持つ充実した人生です」</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>リーダーシップ育成の未来は多次元になる</h2>

<p>このような経験を得るために必ずしもオフィスを離れる必要はない。オフィスにいても、日々の慌ただしい取引の世界を抜け出し、もっと具体化された世界につながる扉を開く方法はある。</p>

<p>2017年、グーグルはリーダーシップ開発の未来について検討を始め、その取り組みはやがて「グーグル・スクール・フォー・リーダーズ」として結実した。</p>

<p>企業としての持続的な成長と成功には、マネージャーとリーダーを引きつけ、維持し、成長させることが必要だ。社内調査からは、マネージャーとリーダーが新たなスキルだけでなく、新たな考え方を学ぶ必要があることが明らかになった。グーグルは「スキルセットとマインドセットの両方」が不可欠であると総括した。</p>

<p>スクールの本格稼働に向けて専用の物理的な学習空間が開設され、「スクールハウス」と名づけられた。この取り組みを率いたマヤ・ラゾンは神経美学の力を認識しており、ジョンズ・ホプキンス大学のスーザンの研究室に連絡し、室内空間のデザインについて協力を求めた。</p>

<p>「私たちの調査からは、どこでどう学ぶかは、何を学ぶかということと少なくとも同じくらい重要であるという結論に達しました」とラゾンは言う。</p>

<p>「学習とリーダーシップ育成の未来はまちがいなく、多次元、かつ経験に基づくものになります。スクールハウスのデザインに採用した多感覚に訴えるアプローチは、学習者の感覚を刺激し、学習経験をより良く理解し、維持するうえで役立っています。<br />
またシンプルに、遊び心に溢れ、完全にカスタマイズされた美しい空間でもあります。手ごたえは目覚ましく、スーザンと研究室との協力はスクールハウスの成功になくてはならないものでした」</p>

<p>神経美学を基礎とした学習の有望な点は、新たな情報の保持にとどまらない。神経美学には、この世界での生き方を革新する可能性がある。</p>

<p>目標のある、充実した人生を過ごせるような、ダイナミックな生き方のモデルを構築する支えになるだろう。神経美学の希望はそこにある。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>“ぐうたら学生”から44億円調達企業のCEOに...転機は「サンフランシスコで味わった強烈な悔しさ」  福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14606</link>
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			<description><![CDATA[一日中ソファで漫画やYouTubeを見ていたかった“ぐうたら学生”が、25万人登録サービスのCEOへ。SHE株式会社代表取締役の福田恵里さんに火をつけた転機とは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="福田恵里さん（写真：稲垣純也）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260706Fukudaeri01.jpg" width="1200" /><br />
（写真：稲垣純也）</p>

<p>女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社代表取締役の福田恵里さん。累計登録者数は25万人を超え、同社は44億円の資金調達を実施。さらに政府主催の「日本スタートアップ大賞2025」では審査委員会特別賞を受賞。福田さん自身も、Forbes JAPANの「日本の起業家ランキング」で4年連続TOP20に選ばれるなど、華々しい実績を重ねています。</p>

<p>しかし、そんな福田さんも大学時代は、「何をしたいのかも分からない」と悩む一人の学生でした。卒業後、起業家として歩み始めてからも、現在に至るまでには多くの苦労があったといいます。</p>

<p>本稿では、福田さんが起業を志すに至った背景と学生時代の葛藤を、著書『『私なんか』を『私だから』に変える本』より紹介します。</p>

<p>※本稿は福田恵里著『『私なんか』を『私だから』に変える本』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人生が動き出すきっかけの言葉</h2>

<p>大学3年生になると、周りが一斉に就職活動を始めた。当時つきあっていた彼も、その一人だった。自己分析、企業分析......将来のことを考えて、行動する姿を横で見ながら、私はただ焦っていた。</p>

<p>私だけが何も見えていない。何をしたいのかも、何ができるのかも、分からない。<br />
そんな不安と焦りだけが、ずっとあった。</p>

<p>とはいえ、周りに流されるままに就活を始めることには、どうしても違和感があった。</p>

<p>そんなある日、私の人生を大きく変えることになる本と出合う。</p>

<p>彼がたまたま読んでいた、経営コンサルタントの大前研一さんの本だ。その本にはこう書かれていた。</p>

<p>「人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変える。2つ目は住む場所を変える。3つ目は付き合う人を変える。もっとも無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない」</p>

<p>頭をガツンと殴られたような感覚だった。私は「変わりたい、変わりたい」と心で焦るだけで、何も行動が追いついてないという事実に気づいたからだ。</p>

<p>当時の私はかなりの面倒くさがり屋。ぐうたらするのが好き。できれば一日中ソファでゴロゴロしながら漫画やYouTubeを見ていたい。</p>

<p>でもそれじゃダメなんだ。面倒くさがりな自分の特性を自覚しているからこそ、自分の決意や意志に頼るのではなく、強制的に「環境」を変えることが一番自分にとって合っているのかもしれない。</p>

<p>考えるより、まず動こう。やってみないと分からないなら、大前さんの本の通りに、とりあえず何かを変えてみよう。そんなモードだった。</p>

<p>そうして最初に取り組んだのは「住む場所を変える」ことだった。</p>

<p>アメリカ・サンフランシスコに留学することにしたのだ。</p>

<p>留学で失うものがあったとしても、時間とお金くらい。でも、人生が終わるレベルで失うわけじゃない。それよりも、そこで得られる経験や失敗のほうが、あとから振り返ったときに財産になるはずだと思った。</p>

<p>サンフランシスコを選んだのは、大学でスペイン語を専攻していたからだ。メキシコに近いカリフォルニア州なら、英語とスペイン語の両方に触れられる。いつか海外で働きたいという思いもぼんやりと持っていたが、特別な理由があったわけではない。</p>

<p>周りがスーツを着て面接に向かう中で、私は飛行機に乗ってサンフランシスコへ向かった。サンフランシスコが、起業家が集まるスタートアップの聖地だとは知りもせずに。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>たった一言が火をつけた</h2>

<p>サンフランシスコに来て、すぐに何かが見つかったわけではなかった。</p>

<p>最初は語学学校に通いながら、いろんな国から来た人たちと交流する、いわゆる普通の「留学生活」を送っていた。</p>

<p>あるとき、知り合いから誘われて、起業家が集まるコミュニティに顔を出した。当時の私は「スタートアップ」という言葉すら知らず、ITの知識もなかった。ただ、自分の知らない世界に触れることは好きだったから、誘われるがままにそのイベントに参加した。そんな中で出会った、1人の同世代の日本人起業家の存在が、私を強く突き動かした。</p>

<p>「何をやっているの？」という私の問いかけに、彼はあまりにもさらっと答えたのだ。</p>

<p>「Instagramの動画版のようなアプリを開発しているんだよ。これからスタンフォード大学の学生たちにユーザーテストをしてくる。日本でも絶対に流行ると思っているし、これで世界を変えるんだ！」</p>

<p>その言葉を聞いた瞬間、頭の中でいくつもの感情が一気に駆け巡った。</p>

<p>すごいとか、かっこいいとか、そんな言葉じゃ足りなかった。</p>

<p>とてつもなく悔しい、という感情に近かったと思う。</p>

<p>同時に、どうしようもなく羨ましかった。</p>

<p>ただ英語を勉強しに来ているだけの自分と違って、この人はもう自分のやりたいことを見つけて、この場所で勝負している。</p>

<p>いてもたってもいられなかった。</p>

<p>この留学が、「英語が話せるようになりました」で終わっていいのか。</p>

<p>いや、いいわけがない。</p>

<p>自分も、何かを持ち帰らなければいけない。</p>

<p>そのとき、初めて、自分の中に明確に火がついた感覚があった。</p>

<p>「絶対に同じ土俵に立ってやる‼」</p>

<p>ぼんやりと憧れていた「起業家」という存在が、初めて目標に変わった瞬間だった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>気づけば別人みたいに生きていた</h2>

<p>起業家に魅了された私は、留学から帰国後、スタートアップの世界にのめり込んだ。</p>

<p>Twitter（現X）で気になる起業家やスタートアップ界隈の人たちをとにかくフォローして、「お会いしてお話が聞きたいです！」とDMを送りまくった。</p>

<p>ただの大学生に普通は会ってくれないだろうなと思ったので、「とにかく行動量で勝負しよう」、そう決めた。「20人くらいに送ったら1人はOKしてくれるのではないか。今の自分は何者でもないから失うものは何もない」。そう思い、断られても気にしない精神で、とにかく気になる人に声をかけ続けた。すると、声をかけた100人の中で10人くらいは実際に会ってくれた。</p>

<p>当時は大阪に住んでいたので、夜行バスに乗って東京へ通った。起業に夢中になっていた当時の私にとって、距離など関係なく、何度だって足を運んだ。そうしていくうちに、少しずつスタートアップの中でもつながりが増えていった。</p>

<p>社会に変化を起こそうと、インターネット変革期の激動の中で奮闘している起業家やスタートアップの人たちの姿は、本当に格好よかった。彼ら・彼女らに会う中で、「この人はこんなところが素敵だな」「この人にはまた違った起業の価値観があるんだな」と、憧れの人たちの考え方をパッチワークのように少しずつ自分に取り入れていった。そんな新しい思想や生き方に触れる毎日は、たまらなく刺激的で、わくわくした。</p>

<p>さらに少しでも近くでスタートアップの空気を感じたくて、できることは何でもやった。スタートアップのニュースサイト「TechCrunch」のイベントスタッフになったり、早稲田大学の起業家講座の運営などにも関わったりするようになった。名だたる起業家の話を、メモを取りながら必死に聞いていたのを覚えている。</p>

<p>次第に「東京に住んだほうがいいかも」と思うようになり、大学4年生で上京した。</p>

<p>週1〜2日は授業があったが、夜行バスで寝ながら大阪に向かい、朝9時から授業を受けて、終わったらまた東京に戻る、という生活をしていた。</p>

<p>留学前には何も見えていなかった自分が、たった1年で、意思を持って動き続けることができる、まったく違う自分になっていた。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>言葉は環境に影響される　子どもとの会話が断絶していた親が育った家庭とは  キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14575</link>
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			<description><![CDATA[韓国で支持を集めるコーチング心理学者キム・ユンナさんが、発する言葉に隠れた背景について解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="言葉は影響される" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_zetsubowoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>「キツいつもりはないのに、そう受け取られてしまう」「なぜか遠回しな言い方しかできない」「感情的になると、言ってはいけないことを言ってしまう」&mdash;&mdash;こうした言葉の癖は、実は自分では選んでいないのかもしれません。</p>

<p>私たちが無意識に繰り返してしまう言葉のパターンには、親やきょうだい、かつての上司など、身近な人から吸収した「記憶」が宿っています。善し悪しの判断なしに取り込まれた言葉の習慣は、心理学的に見ても根が深く、話し方だけを意識して変えようとしてもなかなか変わらないのはそのためです。</p>

<p>本稿では、韓国のコーチング心理学者キム・ユンナが豊富な事例をもとに、言葉の癖が生まれるメカニズムと、そこから抜け出すためのヒントを解説します。</p>

<p>※本稿は、キム・ユンナ(著),簗田順子(翻訳)『余裕があるほど心が満たされることばの器』(ディスヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人にはそれぞれ口癖がある</h2>

<p>「私、言葉がキツイんです。そういうつもりはないんですけど、表現がそうなっちゃうんですよね。そのせいで誤解されることもあるんですけど......どうしようもないですよね」</p>

<p>「もともと、人に注意できないんです。人に言うより自分でやっちゃったほうが楽ですから。感情的になると不安なんです」</p>

<p>「言い方が回りくどいって言われます。ストレートに言うのってなんか気まずくて......それで遠回しな言い方になっちゃうみたいなんです。話すとき、人の目が気になって慎重になりますね」</p>

<p>人にはそれぞれ口癖があります。きつい言葉、大げさな言葉、だらだらした言葉、馴れ馴れしい言葉、控えめな言葉など、会話するときに自分だけのパターンが見えます。</p>

<p>口調や雰囲気は生まれつきの気質の影響もありますが、育ってきた環境を無視することはできません。最も近いところでは親やきょうだい、仲のいい友だち、社会人になってから知り合った人たちの口調に影響を受けるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>子どもとの会話が断絶していた女性</h2>

<p>少し前ケーブルTVに、女性タレントと子どもたちが出演していました。親子の日常をリアルに見せる番組だったのですが、出演者の中でも彼女の会話がとても目につきました。親の立場で見るのが切なくなるほど、子どもとの会話が断絶しており、悩んでいるのがわかるのです。記憶に残っているのは、母親に冷淡な態度を見せる上の娘との間の、次のようなやり取りです。</p>

<p>「理由を言いなさい。あんたがそういう態度を取るようになった理由」<br />
「お母さんが言うことじゃないと思うんだけど」<br />
「はあ？」<br />
「あたしがそう思うってことは、お母さんが今まで何もしてないってことじゃない。あたしに関心を持つ時間がなかったからでしょ？」<br />
「関心ないわけないじゃない！」<br />
「お母さんが何にもしてないのは事実じゃない」<br />
「ずっとそういう気持ちでいたわけ？」<br />
「そうだけど」<br />
「どういう点で何もしてないと思うの？」<br />
「じゃあお母さんは何をしたと思ってるの？」<br />
「......」</p>

<p>母親は子どもとの関係を何とかしようとして会話を試みるのですが、表情はずっと硬直したままで、質問は堅苦しいのです。子どもの心情を理解するのではなく、ここまで努力している自分を認めてくれない娘を恨んでいるようでした。</p>

<p>もしも感情に正直な人だったら、「ずっとそんな気持ちでいたのか」と問いただすのではなく、「そんなことを言われたらお母さんはすごく悲しい」と言っていたはずです。自分の公式を理解していたら、「お母さんは強くてカッコいいお母さんになるべきだと信じていたみたい。でも、それがあなたたちを寂しがらせていたんだね」と言えたかもしれません。でも彼女は、自分の昔ながらの言葉の習慣から抜け出せず、その日の会話を終えました。</p>

<p>その後、私は彼女のことが気になり始めました。他の番組を見て知ったのは、彼女が8人きょうだいの5番目だということでした。男の子最優先の時代に、女の子を4人生んでいたお母さんは、彼女を妊娠したときトラの夢を見たのだそうです。だから家族はみんな、絶対に男の子だと信じていたのに、彼女が生まれたのでした。</p>

<p>家族の信頼を裏切った娘を見て絶望したお母さんは、生まれたばかりの彼女を、厚い布団の下に閉じ込めたそうです。でも、彼女は生き残り、お母さんにとって「息子であるべきだった娘」「間違って生まれた娘」「生まれてはいけない娘」になったのです。</p>

<p>そんな環境で育った彼女は、厳しい言葉、ひどい扱いにも耐えられるように、強くなければなりませんでした。自分を守るため、存在を証明するために、立ち止まらず必死に生きたのです。彼女には、そうするしかない理由がありました。力のない子どもは、冷たい母親に傷つけられまいと必死であがいたのでしょうが、母の言葉は体と心のあちこちに染み込み、彼女とともに育ったのです。</p>

<p>かばって、なだめて、慰める言葉ではなく、指摘し、恨み、非難する言葉になじんでいったのでしょう。「愛してる」という言葉を聞いたことのない娘が、「愛してる」と告白する母親になるのは大変なことです。「余計な口出しするんじゃない！」と言われて育った人が、「大丈夫、きみはきみのままでいいよ」と言える大人になるのは大変なことなのです。環境に適応しているうちに、言葉は母から娘に受け継がれ、彼女の子どもたちも、強い母のせいで寂しがっているのでしょう。</p>

<p>でも、驚いたことに、時間が経って彼女は変化する姿を見せました。子どもたちを見つめる自分のまなざし、表情、口調を初めて明確に認識し、悟ったようなのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>よく聞いた言葉は受け継がれる</h2>

<p>親子の間で言葉が受け継がれるのは、彼女に限ったことではありません。</p>

<p>「お母さんのムカつく小言に勝てる人はいない。ホントにうんざり。私は絶対ああはならない」</p>

<p>いつも父親とケンカしている母親を見ながら、こんなふうに決心していた女性が、結婚してから母親に似ていく自分に気づくケースもあります。言葉の遺伝が人間関係の繰り返しを作り出すのでしょう。</p>

<p>「ぼくはお父さんのように不愛想な父親にはならないぞ」と言いながら、子どもたちにどう接すればいいかわからず、固まってしまう人もいますね。これが舌の先にくっついてしまった習慣なのです。空気のように、呼吸のように、なじんでしまった言葉の習慣。</p>

<p>心理学者アルバート・バンデューラは「私たちは、状況の中で多くのことを模倣しながら学習している」と言っています。見ているだけでも、多くの情報を習得できるという意味です。この過程は観察学習（modelling）と言われ、直接経験しなくても、観察するだけでその方法を習得できるということです。また、他人の行動の結果を見て、報酬を得たなど期待した結果に結びつけば、自分もそうしようという思いが強くなり、これを代理強化（vicarious reinforcement）と言います。</p>

<p>言葉も同じ原理に従っています。よく聞いて身についた言葉は記憶の中に保存され、最もなじんだ言葉として飛び出します。特に自分のアイデンティティーや主観ができあがる前に保存された言葉は、必要なものと必要でないものを区別できずに、そのまま内面に居座ってしまうのです。</p>

<p>言葉は対処の戦略でもあります。子どもたちは大人から世の中と人に対する対応戦略を学びます。「ああ、こういうときはこう言えばいいんだな」「この状況ではこう言っちゃいけないんだな」などと学びながら、善し悪しを区別せずに、ひとつの規範として受け入れるのです。好きな歌ではないけれど、母親が洗い物をしながら鼻歌を歌っているのを聞いて、ある日、同じように歌っている自分を発見するように。</p>

<p>「こう言わなきゃ」と決心したわけではなくても、似たような状況で人に会うと、以前聞いた言葉が不意に出てしまうのです。</p>

<p>「私の言葉で傷ついてる後輩がたくさんいるんです。良かれと思って言ってるんですけど、優しい言い方をしたら言うことを聞かないので。だからわざとキツイ言い方をしてるんです。でも、考えてみたら、これって最初の上司の影響みたいですね。とてもキツイ言い方をする人でした。私もすごく傷ついたんですけど、とても長くその人の下にいたので、いつのまにか同じ言い方をするようになったんだと思います。こういうのも受け継がれてるって言うんでしょうか？」</p>

<p>言葉の影響は親から受け継ぐものばかりではありません。一緒に働いていた上司の話し方に似ていく人もたくさんいます。目上の人の言葉を真似して、ひとつの対処方法にしているのでしょう。後輩がミスをしたとき、結果が気に入らないとき、自分でも気づかないうちに、以前聞いた言葉が再生されるのです。</p>

<p>話し方は相手と状況によって変わるべきなのですが、他の言葉が必要な状況でも、オウムのように同じ言葉を繰り返す人もいます。癒やしが必要なのに忠告し、激励が必要なのに非難してしまうのです。</p>

<p>このような人たちの最も困ったところは、自分がどんな言葉の習慣を持っているのか、それがどこに起因するのか自覚できないことです。口数は多いのですが、自分の言葉を顧みないため、結局、失言を繰り返すことになります。会議のとき、報告するとき、報告されるとき、会食の席で、「自分の意志で話す言葉」と「口になじんだ言葉」を区別できず、どんな言葉が相手を混乱させるのか、それ以外に必要な言葉は何なのか気づかないのです。</p>

<p>あなたにも、今まで気づかなかった言葉の習慣がありませんか？それは何でしょう？</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_zetsubowoman.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AIの最終形は「人間を助ける道具」ではない　OpenAIが考える究極の到達点  岡瑞起（人工生命研究者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14556</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014556</guid>
			<description><![CDATA[AIは一体どこまで賢くなるのか？ 書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="AI" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_technolosy5gLIG.jpg" width="1200" /></p>

<p>AIは、いったいどこまで進化するのでしょうか。</p>

<p>ChatGPTを開発したOpenAIは、AIの発展段階を示す社内向け指標として「Five Steps to AGI（AGIへの5段階）」というロードマップを作成しています。このロードマップを読み解くと、AIが今後どのように進化していくのか、そして社会やビジネスにどのような変化をもたらすのかが見えてきます。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。</p>

<p>※本稿は岡瑞起著『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>AIは今、レベル3に手が届きそうな段階</h2>

<p>AIの進化は5段階に分けられますが、まずこの項目では、今の状況を表すレベル3までを見ます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル1　チャットボット（会話型AI）─―会話ができる</p>

<p>レベル1は「チャットボット」、つまり会話ができるAIです。</p>

<p>これはすでに達成されています。人工知能の世界には、昔から「チューリングテスト」という有名なテストがあります。コンピュータ科学の父と呼ばれるアラン・チューリングが考えたもので、「人間と会話して、相手がAIか人間かわからなければ、そのAIは知能を持っていると言える」というテストです。</p>

<p>長い間、研究者たちはこのチューリングテストを目標にしていました。「AIが人間らしく会話できるようになったら、それは大きな進歩だ」と考えられていたのです。</p>

<p>ところが、2022年にChatGPTが登場すると、このテストはクリアされたと言える水準に達しました。今では、ChatGPTと会話していて「これは人間じゃない」とすぐにわかる人は少ないでしょう。幅広いトピックについて、自然に会話ができます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル2　リーズナーズ（推論者）─―博士号レベルの問題解決能力</p>

<p>レベル2はAIが「リーズナーズ（Reasoners）」になること。「推論者」です。</p>

<p>「推論」というのは、知っている情報をもとに、順番に考えて答えを導き出すことです。</p>

<p>たとえば数学の問題を解くとき、「まずこれがわかって、次にこれがわかって、だから答えはこうなる」と順番に考えていきますよね。それが推論です。</p>

<p>レベル2のAIは、「博士課程レベルの人間と同等の問題解決能力を持つAI」と定義されています。教科書なしに、複雑な問題を段階的に推論して解決できる能力水準です。</p>

<p>これは、2024年9月にリリースされた「o1（オーワン）」というモデルで達成されています。</p>

<p>o1をつくったサム・アルトマンさんは「レベル2にいる」と公の場で言及しました。同年12月には「o3（オースリー）」ができ、推論能力がさらに広げられました。</p>

<p>o3モデルは、アメリカのAIMEと呼ばれる難易度が高い数学コンテストで97％くらいのスコアを出したり、AI業界で最も信頼されているベンチマークのひとつであるSWE-bench Verifiedで、複雑なバグの70％以上を自力で直せるようになったりしています。科学的な推論も得意で、多くのテストで人間の平均を超える成績を出しています。</p>

<p>さらに、2025年に登場した「ディープリサーチ」という機能は驚異的です。これを使うと、AIが勝手にインターネットを調べて、情報を集めて、分析して、レポートにまとめてくれます。</p>

<p>その半年くらい前は、AIが調べてくる参考文献の数は20から30くらいでした。ところがディープリサーチは300から400もの参考文献を調べてきます。しかも、それを15分くらいでやってしまうのです。</p>

<p>私も使ってみて、正直なところぞっとしました。「こういう研究をしたいんだけど、どうだろう？」と聞くと、私が「大事だろうな」と思っているポイントを全部押さえてきます。それを詳細にまとめて、15分で返してくるのです。すでに、このレベルで「普通の人間」の能力を超えてしまっている側面もあることは否定できない状態です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル3　エージェント─―自分で判断して行動するAI</p>

<p>今、世界中で開発が進んでいるのが、レベル3の「エージェント」です。最近、「ＡＩエージェント」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。</p>

<p>レベル3のAIは、「人間の入力なしに、さまざまな領域でタスク（仕事）を実行できるAI」と定義されています。</p>

<p>レベル3について、まず最初に「AIエージェント」と「エージェンティックAI」というふたつの言葉を区別しておきましょう。</p>

<p>「AIエージェント」は、すでに使われています。たとえば、旅行サイトで「飛行機を予約する」「ホテルを予約する」などひとつの仕事を自動で行うAIのことです。</p>

<p>一方、「エージェンティックAI」は、より高度なものを指します。人間がいちいち指示を出さなくても、自分で判断して、いろいろな仕事をこなしてくれるAIです。</p>

<p>たとえば、「ブータンに旅行に行きたい」と伝えると、エージェンティックAIは自分で考え始めます。「どんな旅行プランがいいかな」「飛行機はどれがいいかな」「ホテルはどこがいいかな」「今、あの地域で流行っている病気はないかな」といくつものことを自分で調べて、判断して、必要なところだけ確認してきます。</p>

<p>「アレルギーはありますか？」「予算はどれくらいですか？」など予約に関わる重要な情報は聞いてきますが、あとは判断してくれます。まるで、とても優秀な秘書やアシスタントを雇ったような状態です。</p>

<p>しかも、対応も柔軟に変えられます。たとえば、旅行の計画を立てている途中で、目的地の天気が悪くなりそうだとわかったら、プランを修正してくれます。</p>

<p>2026年の今、レベル3はまだ完全には達成されていませんが、もう手が届くところまで来ています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>※Medium（Thomas）「An In-Depth Analysis of OpenAI&rsquo;s O3 Model and Its Comparative Performance」2025-02-05,〈https://medium.com/@thomas_78526/an-in-depth-analysis-of-openais-o3-model-and-its-comparative-performance-813a7c57a83e〉（2026年5月7日閲覧）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>レベル4以降 未来の世界とは</h2>

<p>それでは、この項目からはレベル4と5を見ていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル4　イノベーターズ─―新しいものを発明するAI</p>

<p>レベル4は「イノベーターズ（Innovators）」、日本語で言うと「革新者」です。ここからはステージが変わってきます。</p>

<p>レベル3までは、「すでにある知識をどう活用するか」という世界でした。レベル4になると、「今まで人間が知らなかった、新しいものを発明する段階」に入ります。</p>

<p>AIが人間の知識の壁を超えて、真に新しいものを創造する段階─―これがレベル4です。「そんなことが本当にできるの？」と思うかもしれません。信じられない気持ちはわかりますが、実は、一部の分野ではすでに始まっています。</p>

<p>たとえば、物理学や化学の研究では、「この材料とこの材料を混ぜたらどうなるだろうか」「温度や圧力を変えたら、違う結果になるのでは」と膨大な数の組み合わせを一つひとつ試す作業が欠かせません。</p>

<p>人間がやると気の遠くなるような作業ですが、AIにとっては得意中の得意です。何万、何十万通りもの組み合わせを素早く計算し、有望な候補を見つけ出せます。しかも、実験用のロボットアームと組み合わせれば、AIが考えた実験を、ロボットが24時間休みなく、正確に実行してくれます。</p>

<p>もちろん人間よりもずっと速く、たくさんの実験ができます。</p>

<p>日本のSakana AI（サカナエーアイ）という会社は、「AIサイエンティスト」というシステムを発表しました。これは、研究テーマを与えると、AIが自分でどんな方法が考えられるかとアイデアを出し、実験計画を立て、プログラムを書いて実験を行い、結果を分析して、論文まで書いてしまうシステムです。</p>

<p>驚くべきは、これを約15ドル（約2200円）のコストで、3時間半くらいで完了してしまうことです。</p>

<p>もちろん、まだ完璧ではありません。間違いもありますし、論文のレベルもトップクラスの研究者には及びません。ただ、多くの人が「こういうことができたらいいな」と思っていたことを、実際にやって見せたという点で、とても大きな一歩といえるでしょう。</p>

<p>OpenAIのサム・アルトマンさんも、「これからは科学的なイノベーションにAIがきちんと関与できるようにしたい」と話しています。実際、この分野には、今、ものすごい投資が行われています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル5　オーガナイゼーション─―会社を経営できるAI</p>

<p>そして最後、レベル5が「オーガナイゼーション（Organization）」です。「人間の入力なしに、組織全体を運用できるAI」です。つまり、会社を経営できるAIです。</p>

<p>これがOpenAIがいう「AGIの完成形」です。</p>

<p>会社の経営にはさまざまな能力が必要です。</p>

<p>「長期的なビジョンと戦略を決める」「人、お金、時間を最適に配分する」「いくつもの部門やプロジェクトを同時に管理する」「新しいビジネスチャンスを自分で見つけて、実行する」─―こうしたすべてができるAIです。</p>

<p>「人間の力なしにAIが会社を経営する」と聞いてもSFの世界にしか思えないかもしれませんが、サム・アルトマンさんは、「このレベルは10年以内に達成される」と言っています。遠い未来の話ではなく、かなり現実的な話なのです。</p>

<p>ここで、少し違和感を抱いた人がいるかもしれません。</p>

<p>OpenAIが考える「AGIの完成形」が「会社を経営できるAI」であるからです。</p>

<p>もっと具体的に述べるとOpenAIが考えるAIの理想形は「ひとりでユニコーン企業をつくれるAI」です。「ユニコーン企業」というのは、企業価値が10億ドル（約1500億円）以上のスタートアップ企業のことで、珍しい存在なので、伝説の生き物「ユニコーン」にたとえられています。</p>

<p>つまり、OpenAIにとっての「完璧なAI」とは、「ひとりで1500億円の価値がある会社をつくれるAI」となります。</p>

<p>これは、とてもアメリカ的な考え方です。「完璧なAIとは何か」と聞かれて、「ひとりでユニコーン企業をつくること」と答える─シリコンバレーの価値観が色濃く反映されています。</p>

<p>もし日本人に尋ねたら「みんなで仲よく平和に暮らすことを助けてくれるAI」「困ったときに助けてくれるAI」などの答えが出てきそうですが、開発の目的は、国の考え方によってまったく異なるのです。</p>

<p>今のAI開発を牽引しているのはアメリカの企業です。そして、このOpenAIの考え方が、世界のAI開発の方向性に大きな影響を与えています。つまり、アメリカ的な価値感がAIの世界をつくっています。</p>

<p>日本も、この流れの中でどう立ち位置を取るかを考えなければなりません。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_technolosy5gLIG.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡瑞起（人工生命研究者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>混雑したマクドナルドで耳を疑った友人の言葉　でも笑っていないのは僕だけだった（なかむたの「絶望型平和主義」第2話）  なかむた（お笑い芸人）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14642</link>
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			<description><![CDATA[芸人・なかむたさんの連載「絶望型平和主義」第2話。なかむたさんがチェーンの飲食店に友人と行った際に感じたモヤモヤとは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="なかむたさん　吉本本社にて" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta01.jpg" width="1200" /></p>

<p>SNSに投稿しているコント動画で人気を集めるお笑い芸人のなかむたさん。中でも「どうせ死ぬよ！」には、多くの視聴者から共感の声が届いています。</p>

<p>平穏な日々を望んでいるからこそ、ささいな出来事にひっかかってしまう。連載「絶望型平和主義」では、なかむたさんが生活のなかで考えてしまうこと、人間関係のモヤモヤなど、その頭のなかをエッセイとして綴っていただきます。</p>

<p>第2話は、友人と訪れたチェーンの飲食店で繰り広げられた、なかむたさんの脳内会議の記録です。</p>

<p>*毎月1回更新予定です</p>

<p>*記事内の価格・セット内容はエピソード当時のものです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&ldquo;忙しい時のチェーンの飲食店で我を出す人&rdquo;に引っかかる</h2>

<p><img alt="なかむたさん　吉本本社" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta02.jpg" width="1200" /></p>

<p>これは5年ほど前の話、僕は友人とマクドナルドへ昼食を食べに行った。昼時ということもあり店内は慌ただしい。友人より先に僕が注文をする。</p>

<p>「てりやきマックバーガーのセットで、サイドはナゲットで、ソースはマスタードで、飲み物はアイスコーヒーでお願いします、あ、ミルクとシロップは大丈夫です」</p>

<p>僕は死ぬまでに8兆回この台詞を言うと思う。それぐらいこのセットの布陣が好きだ。そして次に友人が注文をした。</p>

<p>「えええ〜ビックマックのセットで、ポテトで飲み物はコーラでお願いします！」</p>

<p>王道にて最強。ビックマックとポテトを炭酸で胃袋に流し込むのもいいよな〜と思ってたのも束の間、友人から放たれた言葉に耳を疑った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「あっポテトは揚げたてでお願いします！！！」</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>この人は何を言ってるんだ。冒頭でも言ったが、店内は昼時で慌ただしい。レジは注文の列ができ、注文受け取り口には出来上がった商品とウーバーイーツで頼まれた袋で溢れかえり、店内も満席。</p>

<p>そんな時に揚げたてでお願いします？1人だけのために、揚がりきったポテトを横目に店員さんが新しいポテトをフライヤーに入れている。百歩譲って忙しくなければ全然いいと思うし、店員さんも揚げたてを注文されて満点のスマイルで注文を受けてたので問題ないことだとは思う。</p>

<p>でも僕は&quot;忙しい時のチェーンの飲食店で我を出す人&quot;にどうしても引っかかってしまう。このスマイルはマクドナルドが築き上げたマニュアルだと友人に気づいてほしいので僕は友人にこう言った。</p>

<p>「こんなに忙しいのによく揚げたて頼めるね」</p>

<p>すると友人は</p>

<p>「俺、揚げたてのポテト好っきゃねん！！」</p>

<p>僕の友人は話が通じない揚げたて好きの、やしきたかじんだった。友人に対して色々言いたいことはあったが、せっかくの美味しいご飯の時間を雰囲気悪くしたくないのでグッと我慢した。</p>

<p>席に着くなり友人は揚げたてのポテトを頬張る。そしてその時、信じたくない光景が僕の目に飛び込んでくる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>&quot;スマホを見ながら揚げたてポテト3本食い&quot;</p>

<p>揚げたてに集中しろ。五感を研ぎ澄まして食え。店員さんのスマイルを思い浮かべて味わえ。いや、店員さんにスマイル返却しろ。いや、やっぱ返却するな。もう店員さんの時間を奪うな。</p>

<p>そんなことを思っていたら、てりやきマックバーガーを食べ終わっていた。僕も集中できていなかった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「このサクサク加減が好っきゃねんな！」</p>

<p>話が通じない揚げたて好きの、やしきたかじんさんお久しぶりです。揚げたてのポテトを食べる友人は凄く上機嫌だ。</p>

<p>その時、僕は思った。この一連の流れで、笑顔じゃないのは僕だけじゃないか。人の趣味嗜好に勝手に入り込み、昼時の忙しい時に揚げたてを頼まれて店員さんもきっと嫌がってるだろうと決めつけ、大好きなてりやきマックバーガーもほぼ無味で完食。</p>

<p>&quot;忙しい時のチェーンの飲食店で我を出す人に引っかかる&quot;と言ったが、僕は&quot;自分が思うルールに反した人を見たら我を出す&quot;なので、こっちの方が悪なんじゃないかなと思った。でも人間なんて自分を正当化したい哀れな生き物だろ！と無理矢理正当化をした気持ちを正当化していた。すると、数年前の記憶が一気に蘇った。</p>

<p>&quot;友人には前科があった&quot;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>夕飯時の餃子の王将で、耳を疑った友人の言葉</h2>

<p><img alt="なかむたさん　吉本本社" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta04.jpg" width="1200" /><br />
『スキップとローファー』が好きすぎて、作者のサイン会にも行ったというなかむたさん「登場するキャラクターがいいんです。みんな何かを抱えながら生きているんだなあって」</p>

<p>ある日、その友人と餃子の王将へ行った。19時くらいに行ったのもあって店内が慌ただしい。さすがコスパ最強チェーン店。その日も熱気に満ち溢れてる店内で、中華鍋を振る音と王将独特の用語が飛び交っていた。そんな中、ベルを鳴らし店員さんが来て、僕から先に注文をした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「炒飯セットをお願いします」</p>

<p>お腹が空きまくってる時はこれ一択。炒飯、唐揚げ二個、餃子一人前、卵スープで1130円。最強。豚辛ラーメンも最強。</p>

<p>そして友人が注文をする。</p>

<p>「餃子定食をご飯大盛りでお願いします！！」</p>

<p>餃子二人前にライス、卵スープ、漬物で990円。これも最強。まず皿に盛られた12個の餃子の絵が美しい、と思ってたのも束の間、その日も友人から放たれた言葉に耳を疑った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「あ、餃子は両面焼きでお願いします！！」</p>

<p>この人は何を言ってるんだ。餃子なんて片面焼くだけでも十分美味しい。まず両面焼きなんてあるのを初めて知ったし、こんな形で知りたくなかった。両面焼きの情報は一切ないが片面焼きより絶対に時間が掛かる。だって両面焼くんだから。</p>

<p>そして僕は、友人にこう言った。</p>

<p>「そんなに両面焼きで食べたいの？」</p>

<p>すると友人は</p>

<p>「こっちのが好っきゃねん！！」</p>

<p>我を出す度に登場する、やしきたかじん。</p>

<p>店員さんは忙しいのにも関わらず笑顔で注文を受けて、厨房に注文を通す。そのまま本当の思いを王将用語に混ぜ合わせてストレス解消してもいいのにと思った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「ソーハン・カン、コーテル・テイ<br />
イソガシトキニヤメロ・リョウメンヤキ<br />
デキンスンゼン」</p>

<p>みたいな感じのこと全然言ってもいいのになと思っていたら、両面焼きの餃子を店員さんが笑顔で運んできた。そしてその餃子を友人が食べて笑顔になっている。</p>

<p>そして僕は、モヤモヤした気持ちで炒飯を口に運ぶ。そう、この日も僕だけが笑っていなかった。</p>

<p>そんな苦い思い出がマクドナルドで蘇った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>本当の悪の根源は...</h2>

<p><img alt="なかむたさんオススメの漫画" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta03.jpg" width="1200" /><br />
なかむたさんオススメの漫画や書籍を紹介してもらいました。廃墟の写真や説明が詰まった『廃界本』は読み応えあり。『ひとりでしにたい』は終活の勉強にもなったそう。</p>

<p>他人の「我」に引っかかって自分の「我」をぶつける。平穏な日常を望んでいる僕が悪の根源になっているじゃないか。</p>

<p>小さい頃、母親について行った町内会の集まりで見た、地域を良くしたいからといって、人の意見をそれは違うと跳ね除け、誰彼構わず文句を言う腫れ物オバサンを思い出した。絶対にあの人だけにはなりたくない。でも、今の僕は腫れ物の芽が少し顔を見せている気がする。</p>

<p>てかまず、こんな揚げたてや、両面焼きにするぐらいで引っかかる面倒くさい僕なのに、友達でいてくれるんだから感謝しろよ自分。もしそんなこともできないなら、散々揚げて黒くなった油のフライヤーで僕を揚げた後、熱々の中華鍋で引っ叩いてくれよ。まではさすがに思わなかった。</p>

<p>そんな騒がしい脳内会議している僕の目の前で友人は揚げたてのポテトを次々に口へ運んでいる。平穏な日常を送りたいし、喧嘩なんかしたくない。だとしたら、各々の「我」を擦り合わせる努力が必要だ。</p>

<p>僕は頭の中で考え過ぎてしまう性格だけど、時には目の前に映る情報だけを信じて過ごす日もあっていいんじゃないかと思った。</p>

<p>今日もその日も友人は美味しいものを食べて笑顔だ。それでいいじゃないか。</p>

<p>接客をする店員さんも笑顔だ。それでいいじゃないか。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>ティロリティロリティロリ</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>ポテトが揚がった音が店内に鳴り響く。</p>

<p>今度僕も、揚げたてにできないか聞いてみよう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>店が空いてる時に。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta01.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[なかむた（お笑い芸人）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『消費生活者ターさん』が描くクスっと笑える「優良誤認」 メロンパンは違反に当たるのか？  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14449</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014449</guid>
			<description><![CDATA[『消費生活者ターさん』作者・はんざき朝未さんインタビュー第2回。契約トラブルや商品事故、食品表示など、生活に根ざした身近な事例の選び方や作中に登場する小ネタの秘密に迫ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami02.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）</p>

<p>消費生活センターを舞台に、消費生活のトラブルをユーモラスに描く漫画『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）。作者のはんざき朝未さんへのインタビュー第2回では、作中で扱われるエピソードの裏側に迫ります。契約トラブルや製品事故といった事例や、随所に散りばめられた思わずクスッと笑ってしまう小ネタについて、詳しく伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>生活に根ざした題材だからこその面白さ</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――『消費生活者ターさん』は、消費生活センターが舞台です。実際に漫画として描いてみて、消費生活センターを題材にする面白さや難しさはありますか。</p>

<p>【はんざき】やはり生活に根ざしているので、自分の実体験も絡んでくるところは面白いですね。消費活動全般を扱うので、テーマを幅広くできる楽しさもあります。</p>

<p>ただ、トラブルの内容となると、結構限られてくる部分もあります。それを話としてどう構築していくか、という難しさはありますね。センターに寄せられる相談の多くは、「契約関連のトラブル」だそうです。</p>

<p>――契約関連というと、どういったものがあるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】例えば、脱毛のコースを契約したけれどサロンが潰れてしまったとか。あるいは、契約してしまったけれどやっぱりやめたい、クーリングオフしたい、といった内容ですね。</p>

<p>――ニュースなどでも目にする話ですね。1巻には契約関連以外にも、「説明書を読まず、事故にあってしまった男性」が登場します（『消費生活者ターさん』1巻収録「あなたはトリセツを読みますか？」）。</p>

<p>【はんざき】その回では「製品事故」を扱ったのですが、最近は製品事故の相談自体があまりないそうなんです。ですので、この回はネットで調べて構成していきました。</p>

<p>説明書の表記については、法律がどんどん整備されていくので、書く側もそれに対応していかなければならない。結果として注意書きがものすごく多くなっています。世界に視野を広げると、いろいろな事例がありそうなので、もしかしたらリサーチしがいのあるテーマかもしれません。</p>

<p>――はんざきさんご自身は、説明書をしっかり読むタイプですか？</p>

<p>【はんざき】読まないです（笑）。読まないんですけど、説明書の回を描いている前後くらいは、さすがに読もうかなと思ってちゃんと読みました。</p>

<p>――そうなんですね（笑）。読まなくて失敗したことはありませんか？</p>

<p>【はんざき】失敗したことはまだありません。ただ、以前に何か商品のトラブルについて電話で相談したときに、「説明書に書いてありますよ」と言われたことが一回あったかもしれないです。</p>

<p>――本作を読んで、私もちゃんと読まなければと思いました...。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>食品表示や製品事故をどう物語に落とし込むか</h2>

<p>――食品表示を扱った回では、「果汁100％ではないのに、果汁が滴っているイラストはダメ」という話がありました。普通にありそうなパッケージだけど、違反なんですね...。（『消費生活者ターさん』1巻収録「翼が生えるドリンク」）</p>

<p>【はんざき】食品表示についてはすごく細かく決まっていて、調べていて面白かったですね。最近はメーカー側も気をつけているので、滅多に違反しているものはないようなのですが。</p>

<p>――1巻には他にも&quot;高額な教材を買ってしまった人&quot;など、様々な事例が登場します。これらを作品で描いた理由について教えてください。</p>

<p>【はんざき】どんなトラブルを描くかは、ターさんを基準に考えています。ターさんが街に出てきて、現代社会のものとどう触れ合っていくかを軸にしながら、製品事故や食品表示といった「消費生活問題の大きな基本項目」をうまく絡められたらいいなと思って選びました。</p>

<p>――ターさんを起点に考えると、自然と題材が決まっていくわけですね。そういった大きな項目は、ほかにもたくさんあるのですか？</p>

<p>【はんざき】実は、そんなに多くはないんです。どうしても契約関連の細かい話になりがちなので、これから登場するのはどんどん高度な事例になっていくと思います。</p>

<p>――それに合わせて、ターさんも相談員として成長し、高度な案件も扱えるようになっていくという流れですね。</p>

<p>【はんざき】そうですね。あとは、過去の消費生活問題の大きな事件も参考にしています。例えば「茶のしずく石鹸」のトラブルや、もっと前だと「牛肉の偽装問題」など、年表をある程度参考にしたりもしています。</p>

<p>――思い返してみると、どれも重大なニュースとして報道されていましたね...。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>メロンパンは紛らわしい？</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）" height="1708" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami03.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）</p>

<p>――作中で、ターさんが消費生活センターの職員に歓迎会を開いてもらうシーンが大好きです。ただここにメロンパンが描かれているのが謎だったのですが、どういった意味があるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】そのシーンはめっちゃ頑張って描きました（笑）。メロンパンについては2話のテーマだった「優良誤認」に絡めた小ネタですね。メロンが入っていないのに、メロンの形をしている、という「紛らわしいシリーズ」として登場させました。タコさんウインナーもそうですね。</p>

<p>もちろん、メロンパンが優良誤認かというと、そうではないからこそ今も流通しているわけです。ただ、「果汁2％なのに100％と誤認させる」のと同じように、「メロンが入っていないのにメロンだと誤認させる」というニュアンスで、よく見ると紛らわしいものが登場しています。</p>

<p>――そういうことでしたか...カニカマも登場していますね（笑）。</p>

<p>【はんざき】実は昔、カニカマを本当にカニの身だと思っていたんです（笑）</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami02.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>感じがいい人の聞き方・話し方　NGなあいづちの〈たちつてと〉とは  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14434</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014434</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、人間関係をより心地よくするために、感じのいい人が実践している3つの習慣を紹介する]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感じのいいひとのふるまいの整え方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana02S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、決して特別な才能を持っているわけではありません。誰も見ていない場所での気遣い、その場に合った声の大きさ、そして相手が安心して話せる聞き方――。そんな日常のさりげない振る舞いの積み重ねが、自然と「品のある人」という印象をつくります。小さな心配りは、相手への思いやりであると同時に、自分自身を磨く習慣でもあります。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、人間関係をより心地よくするために、感じのいい人が実践している3つの習慣を紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>見えないところも整える</h2>

<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana04.jpg" width="1200" /></p>

<p>席を立つとき、次に使う人を思ってそっとテーブルを整える。コピー機の紙が少なければ、気づいたときに補充しておく。誰も見ていない場所での1秒の気遣いに、その人の品のよさはあらわれます。<br />
気づかれなくていい、評価されなくてもいい。そんなやさしさは静かに巡ります。そっと手渡した思いやりが、また他の誰かへとつながっていくのです。</p>

<p>古くから日本には「お天道様は見ている」という言葉があります。誰も見ていなくても、天は見ている。だからこそ、人に知られなくても、静かに善い行いを重ねていく。その積み重ねを「陰徳（いんとく）」と呼びます。</p>

<p>こんな陰徳も素敵です<br />
・会議室を出るとき、使った椅子を整えて戻す<br />
・手を洗った後、周りに飛んだ水滴をさっと拭く<br />
・トイレットペーパーを使い切る前に、新しいものを補充する<br />
・倒れている傘を、そっと立て直す</p>

<p>こうした行いを重ねることで、「自分は、見えないところでも丁寧にふるまえる人だ」と、静かな自信が育っていきます。誰かの評価に振り回されなくていい。自分なりの美しさを確実に積み重ねていく。<br />
すると、やがてあなたの佇まいに「隠しきれない気品」があらわれ、言葉にしなくても伝わる「品」になっていきます。</p>

<p>--♪お天道様と自分だけの「内緒のいいこと」。自分を大好きになれる、一番ぜいたくな習慣です♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&quot;声の大きさ&quot;を選んでいる</h2>

<p><img alt="声の大きさを選んでいる" height="1420" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana05.jpg" width="1200" /></p>

<p>同じ言葉でも、声の大きさ1つで受け取る印象は大きく変わります。<br />
静かな場所での大きな声は、相手を驚かせ、場の空気を乱してしまう。逆に広い場所での小さな声は、「何を言っているのか聞き取れない」という不安を与えてしまう。その場に合った音量を選べる人は、自然と相手と空間の両方に目を向けています。</p>

<p>「今、ここにいる人が気持ちよくいられるか」その意識が、自然と声にもあらわれる。<br />
それはマナーというより、相手を大切に思う気持ちです。</p>

<p>心地よいボリューム表<br />
●小：電車やカフェでは隣の人にだけ届く音量で<br />
●中：相手が聞き取りやすい音量で、やさしくはっきりと<br />
●大：会議やプレゼンは一番奥まで届く「輪郭のある声」で</p>

<p>--♪声のボリュームをポチッと切り替える！それは、相手への「おもてなし」です♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>聞き方がやわらかい</h2>

<p>相手を追い詰めるのではなく、理解しようとする。<br />
その姿勢は、聞き方に自然とあらわれます。<br />
NGなあいづちは「たちつてと」。</p>

<p>た「だから？」、ち「ちょっと待って？」、つ「つまり何？」、て「で？」、と「どういうこと？」。<br />
こうした言葉は相手の話をさえぎり、心を閉じさせてしまうことがあります。</p>

<p>感じのいい人は、こう聞きます。<br />
「どうしてそう思ったの？」「もう少し聞かせてくれる？」。そのひとことで、相手は「否定されていない」と感じ、本音がふっとこぼれてくるのです。</p>

<p>「つまり何？」と急かすのではなく「もう少し聞かせて」と心にゆとりを持ってみる。相手の感情の奥にそっと目を向けて、言葉を探す時間を静かに待つことも、聞き上手な人の思いやりです。</p>

<p>--♪「たちつてと」は会話のブレーキ。まずは「そうなんだね」って全部受け止めてあげるのがコツですよ♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana02S.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「起きてすぐスマホ」は意志の強さでは治らない　行動経済学者が教える朝の悪習慣を断つ技術  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14570</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014570</guid>
			<description><![CDATA[朝のバタバタは、認知バイアスを活用すれば変えられる。行動経済学者の竹林正樹さんが快適に1日を始めるための習慣を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ながらスマホ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" width="1200" /></p>

<p>すんなり起きられない、スマホの見過ぎで遅刻寸前...忙しいはずの朝なのに、理性がはたらかず無意識で動いてしまうのは「脳のクセ」が原因だといいます。行動経済学者の竹林正樹さんは著書『すぐやる人の脳のクセ！』にて、認知バイアスをうまく活用して行動を変えるためのナッジを解説。</p>

<p>本稿では、忙しい朝にバタバタせず、一日を気持ちよく過ごすためのナッジをご紹介していきます。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>初頭バイアスを味方につける、朝のナッジ</h2>

<p>初頭バイアスとは、最初の印象がその後の判断や気分に大きく影響を与える心理現象のことです。この認知バイアスは、対人関係だけでなく、日々の生活にも強く影響しています。朝にどんな印象を持つかによって１日の流れが決まることを考えると、朝は不快な情報を避け、「気持ちのいい朝だ」と感じられるような仕組みをあらかじめ設計しておく必要があります。</p>

<p>最近は、「朝にやるべき△△習慣」や「オススメのモーニングルーティン」といった情報があふれています。たしかに、そうした習慣を身につけられれば理想的ですが、現実には「それができたら苦労しない」と感じるような、ハードルが高いタスクも少なくありません。</p>

<p>本稿では、「完璧な朝」を追い求めるのではなく、「心地よい朝を邪魔する習慣をやめるためのナッジ」を提案します。キーワードは、ルーティンに特化した設計です。行動のハードルを下げ、無理なく気持ちよく朝を迎えるための工夫を厳選して紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>目が覚めたらカーテンの方向に手を伸ばす</h2>

<p>こんな人にオススメ：なかなか起きられない人、二度寝してしまう人<br />
ナッジ：スモールステップナッジ</p>

<p>朝、アラームが鳴っても、「まだ布団から出たくない...」と思うことは誰にでもあるものです。これはまさに現在バイアスの影響によって「今この瞬間の快適さ」を優先してしまい、「遅刻」という未来のリスクを後回しにする心理が働いている状態です。</p>

<p>そんなときに有効なのが、スモールステップナッジです。これは、小さな行動から脳と体に「起きる準備」をさせるための仕掛けです。たとえば、「片手を布団から出す」というアクションだけでも、脳が「そろそろ起きよう」という指令を出しやすくなります。</p>

<p>ここで重要なのが、手を伸ばす方向です。多くの人が無意識にスマホの方向へ手を伸ばしますが、これではせっかく朝スッキリしている脳がネガティブな情報にさらされることによってイライラしてしまいます。</p>

<p>そこでオススメなのが、カーテンの方向に手を伸ばすことです。カーテンに手を伸ばして、そのままカーテンを開け朝日を浴びることで、体内時計を調整するホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられます。すると、体が自然と起床モードに切り替わり、脳と体にとって「自然な朝のスイッチ」となります。</p>

<p>また、休日は寝坊が多くなるため、事前に時間割を決めておくとよいです。休みの前日の夜に、「明日は△時に起きる」と決めておけば、不思議とその時間に目が覚めやすくなるものです（予言の自己実現バイアス）。この現象は、多くの研究でも明らかになっています。</p>

<p>私の場合、「８時起床、８時半近所のゴミ拾いがてら散歩、９時朝食、９時半〜11時半図書館で論文執筆」といったスケジュールを決めています。実際、そのとおりに行動すると、大きな充実感を得られた状態で午後を迎えることができます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>スマホの充電コードを短いものに変える</h2>

<p>こんな人のオススメ：起きてすぐにスマホを触る人、スマホの見すぎで朝バタバタする人<br />
ナッジ：逆アクセスナッジ</p>

<p>「直感」はとても単純です。起きてすぐのぼんやりした時間に「なんだかいい朝だ」と感じられれば、その日１日をポジティブに過ごせるようになります。とはいえ、現実はなかなかそうはいきません。目が覚めた瞬間、反射的にスマホを手に取り、SNSやニュースなどを見てしまう人が多いのです（現在バイアス）。大量の情報が目に入ると、寝ぼけたままの直感を混乱させ、一気に疲れが押し寄せます。</p>

<p>理想的なのは、寝室にスマホを持ち込まないことです。しかし、「緊急の連絡が来るかもしれない」「ワンルームだから寝る場所とスマホの距離が取れない」などの問題もあり、むずかしいものです。</p>

<p>そこでオススメなのが、スマホの充電コードを短いものに変えること（逆アクセスナッジ）です。コードが短くなることで、スマホはコンセントの近くにしか置けなくなります。結果として、ベッドの中でスマホを使うことがなくなり、「気がついたら手にはスマホ」という状態から解放されます。さらに、コードが短いと絡まりづらく、見た目もスッキリします。これにより物理的にも心理的にも、スマホとの距離を自然に作ることができます。</p>

<p>毎朝スマホのアラームで起きているという人は、思い切って「アナログの目覚まし時計」を買うのがいいです。また、すぐに買えない場合は、解約したスマホやガラケーで代用できます。スマホのアラームを目覚ましにしていると、起きた瞬間に手に取り、そのままニュースやSNSに流れてしまう望まない動線ができてしまいます。これでは、せっかくの朝のさわやかな時間を情報の洪水で台無しにしてしまいます。</p>

<p>アナログの目覚まし時計を使えば、スマホに触れる理由が１つ減り、朝の時間を自分のために取り戻すことができます。音だけで確実に起きることができ、余計な誘惑は一切なし。これこそ、直感に優しいナッジです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>区切りの時間に音楽をかける</h2>

<p>こんな人にオススメ：家を出る前にバタバタする人<br />
ナッジ：リマインドナッジ</p>

<p>「気づいたら、もう出かける時間ギリギリ！」そんな経験、ありますよね。これは、寝起きのぼんやりした状態（専門用語で、睡眠惰性といいます）では理性がうまく発動しないため、「まだ余裕がある」と感じ（楽観性バイアス）、間に合わなくなるまで気づかずに起こる現象です。「そろそろ切り替えよう」と知らせてくれる「区切りの合図」がないと、ついダラダラと過ごしてしまうのです。</p>

<p>そこでオススメしたいのが、音楽を「リマインダー」として使うこと（リマインドナッジ）です。好きな音楽をかけることで、睡眠惰性から脱却しやすくなります。昔は、夕方に町内のスピーカーから「夕焼け小焼け」が流れてくると、子供たちが一斉に帰宅しはじめました。私はまだその記憶が残っていて、「夕焼け小焼け」を聞くと自然に「もう帰ろうか」と感じます。このように、音楽には条件反射を作り、自然に行動を切り替える力があるのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>【2026文具大賞レポ】仕事も趣味も快適に！本好き編集部が唸った文具5選  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14569</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014569</guid>
			<description><![CDATA[第35回日本文具大賞が発表！究極のノートから、アイデアが光る二つ折りボード、ピンセット付きはさみまで、編集部が現地で感動したおすすめの最新文具をレポートします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="第35回 日本文具大賞 表彰式" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu07.jpg" width="1200" /></p>

<p>パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器は便利ですが、「スケジュール管理は、やはり手帳が一番」「手書きには手書きの良さがある」など、「文具」を愛用している方も多いのではないでしょうか。機能面だけでなく、お気に入りの文具が手元にあると、ちょっと気分が上がりますよね。<br />
2026年6月24日、東京・有明のビッグサイトにて「第35回 日本文具大賞」（第29回 ライフスタイルWeek 夏／主催：RX Japan合同会社）の表彰式が執り行なわれました。その様子をレポートします。<br />
（取材・文：PHPオンライン編集部／次重浩子）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「優れた文具」を4部門で表彰</h2>

<p>この賞は、過去1年間でリリースされた新製品・リニューアル製品の中から、優れた文具を表彰するもので、「デザイン部門」「トレンド部門」「サステナブル部門」「機能部門」の4部門があります。<br />
それぞれ優秀賞として3製品が選ばれ、さらにそこから１つグランプリが選出されます。<br />
以下、優秀賞受賞作より、編集部員が個人的に気になった製品をご紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ちょっとの工夫であのストレスが解消される！「ブックチルト」</h2>

<p><img alt="「ブックチルト」（カール事務器株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu01.jpg" width="1200" /><br />
「ブックチルト」（カール事務器株式会社）</p>

<p>本好きの編集部員がまず興味を引かれたのは「ブックチルト」（カール事務器株式会社）。「デザイン部門」優秀賞受賞作です。底にちょっと傾斜がついているブックエンドで、この傾斜によって本が倒れないようになっています。これは美しい！考えた人すごいです。向きを変えるとディスプレイスタンドとしても使えるとのこと。デザインもシンプルで、本をインテリアとして飾りたい人にはうれしいグッズです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>筆記ボードがコンパクトに持ち運べる「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」</h2>

<p><img alt="「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」（株式会社LIHIT LAB.）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu02.jpg" width="1200" /><br />
「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」（株式会社LIHIT LAB.）</p>

<p>次は「機能部門」優秀賞受賞作。みなさん、クリップボードを使うことはありますか？固い板にクリップがくっついていて、紙をはさんでメモしたりするあれです。アンケート用紙などが挟まっていることが多いですよね。<br />
我々編集者は取材で外に出ることが多いので、このグッズがあれば......と思うこともありますが、なにしろ大きい。その不都合を解消したのが「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」（株式会社LIHIT LAB.）です。<br />
その名のとおり二つ折りにできるので、たたむと単行本ぐらいのサイズになります。筆記するときにはスライダーで固定する仕組みになっていて、ボードが折れてしまう心配なし。たたんだときに内側に少し空間ができるようになっているため、書類に折れ目がつかず、本体の下には押さえが付いていて、紙がはみ出ないように工夫されています。細かい配慮がうれしいですね。これなら持ち歩くのにストレスなさそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>廃棄ホタテ貝殻をチョークに再利用「ダストレス　SEA SHELL CHALK」</h2>

<p><img alt="「ダストレス　SEA SHELL CHALK」（日本理化学工業株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu03.jpg" width="1200" />「ダストレス　SEA SHELL CHALK」（日本理化学工業株式会社）</p>

<p>炭酸カルシウム製の「ダストレスチョーク」は、粒子が重いので粉末が飛散しないのが特徴。今回「サステナブル部門」を受賞した「ダストレス　SEA SHELL CHALK」（日本理化学工業株式会社）は、この「ダストレスチョーク」に、廃棄されるホタテ貝殻の微粉末が配合されているのだそう。<br />
試し書きしてみると、書き味なめらか。昔のチョークのような粉っぽさがありません。蛍光色、スリム型、スクエア型など、色や形にもバリエーションがあります。このように昔からある文具も、日々進化しているんですね......。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>シール帳づくりなどの細かい作業に便利「スティッキールはさみ ツマムノ」</h2>

<p><img alt="「スティッキールはさみ ツマムノ」（サンスター文具株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu04.jpg" width="1200" />「スティッキールはさみ ツマムノ」（サンスター文具株式会社）</p>

<p>「トレンド部門」で「なるほど......！」と思ったのが、「スティッキールはさみ ツマムノ」（サンスター文具株式会社）。<br />
たたむとペンのような形状になる「スティッキールはさみ」ですが、受賞作はその先がピンセットになった進化型。なぜはさみの先がピンセットに？と思い、説明書きを読んでみると、「コラージュやデコレーション、シール帳づくりなどの繊細な作業に最適」とあります。たしかに、何かを切ってのり付けするとき、小さなパーツだと手元が狂ってイライラしますよね。かゆいところに手が届くとはまさにこのこと。試しに手元の紙をつまんでみたら、いい感じでつまめました。これは便利！</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>グランプリ受賞作は、随所に細かい配慮がなされた「スパイラルノート ベーシック」</h2>

<p>&nbsp;</p>

<p><img alt="「スパイラルノート ベーシック」（マルマン株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu05.jpg" width="1200" />「スパイラルノート ベーシック」（マルマン株式会社）</p>

<p>そして、今回グランプリを受賞したのが、「スパイラルノート ベーシック」（マルマン株式会社）。見た目は本当に「普通のノート」ですが、めくりやすいリング製本、書きやすさを追求したオリジナル用紙、切り取りが美しい細かなミシン目加工など「つかいやすさを追求した、究極のベーシック」とのこと。表紙はゴールドの箔押しがされていて、おしゃれな「大人の文房具」です。</p>

<p>グランプリを受賞したマルマン株式会社のマーケティンググループ長・内田美佐子氏が登壇し、受賞の喜びを語りました。</p>

<p>「この度大変栄えある賞をいただき、正直驚いております。マルマンという会社は非常に地味な会社で、地味に実直に、毎日真摯にものづくりをさせていただいている企業です。そして、細かな部分までとても神経を遣いながらものを作っています。そんな私たちがプロダクトで栄えある賞を受賞させていただいたことは『やってきたことは間違っていなかったんだ』と実感でき、社員一同非常に励みになります。今後もお客様に使ってよかったと思っていただけるような商品を日々開発していきたいと思います」</p>

<p>審査委員長を務めた女子美術大学副学長の松本博子氏は「エントリーいただいた製品のクオリティが非常に高く、とても楽しく審査させていただいた。これまで『こういう商品だからここはしょうがないよね』と人が合わせて使ってきたところに対し、新しいライフスタイル、新しいジョブスタイルに合わせて、各企業が研究を深められたんだと思います」と語っていました。</p>

<p>今回、日本文具大賞の取材を通じて感じたのは、きめ細やかな「ものづくりの心」です。ちょっとしたストレスを解消してくれたり、些細なことだけれど「こういうものがあったらいいのに」という希望を叶えてくれる。そんな文具を作るため、日々研究・開発している現場の「文具愛」が感じられました。</p>

<p>私たちの知らないところで日々進化している文具。今後もどんな製品が登場するのか、とても楽しみです。</p>

<p><img alt="グランプリの盾を手にするマルマン株式会社の内田美佐子氏" height="1200" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260625bungu05.jpg" width="1600" />グランプリの盾を手にするマルマン株式会社の内田美佐子氏</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>受賞製品の一覧はこちら▽<br />
https://www.lifestyle-expo.jp/summer/ja-jp/about/isot/award/winning-products.html</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu07.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 17:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>歌うことで産後うつから回復が早まる？　病院で導入が進むアートセラピー  スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12392</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012392</guid>
			<description><![CDATA[アートがいかにして私たちの生活の質を高め、より良いコミュニティを築いていくのかについて、スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に、科学的根拠とともに解説して頂く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="アートセラピー" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hospital.jpg" width="1200" /></p>

<p>アートは変革をもたらす力強い存在だ。音楽、絵画、映画や演劇に夢中になり、自分のなかで何かが変化したように感じた経験はないだろうか。<br />
アートは数えきれないほど多様なかたちで心と体を癒してくれる。</p>

<p>アートがいかにして私たちの生活の質を高め、より良いコミュニティを築いていくのかについて、スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に、科学的根拠とともに解説して頂く。</p>

<p>※本稿は、スーザン・マグサメン,アイビー・ロス著、須川綾子訳『アート脳』を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>アートの予防的な特性について、デイジー・ファンコートが集めたデータはひじょうに示唆に富む。デイジーは疫学者として、集団に関するデータを追跡し、病気の発生などの健康状態の変化を調べる研究の第一人者だ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>産後の歌が母子の絆を深める</h2>

<p>これは子宮から始まる。デイジーは産前産後の母親の健康と、音楽と歌唱が妊婦と新生児を結びつけることについて、いくつかの研究を行なっている。2015年に行なわれた臨床試験において、彼女と研究チームは産後うつを経験している女性の調査を始めた。</p>

<p>「母親になりたての女性は授乳期間中に抗うつ剤を服用するのを嫌がることが多く、カウンセリングやセラピーに通う時間などない場合がほとんどですから、治療をするのがとても難しいのです」とデイジーは私たちに語った。デイジーによると、歌うことは母子の絆と強い関連性があり、チームは歌うことで回復が加速するのではないかと興味を抱いた。</p>

<p>研究者たちは、母親を3つのグループに分け、ランダム化比較試験を行なった。</p>

<p>主治医から一般的な産後ケアを受けるグループ、それに加えて社会的支援を受けるグループ、そして一般的ケアに加え、産後うつの母親のために開発された10週間にわたって歌を歌うプログラムに参加するグループ。</p>

<p>「歌うグループは他のグループよりも、平均して1カ月早く回復したのです」とデイジーは言う。この回復の速やかさが大切だとデイジーは指摘する。なぜなら産後うつは長引けば長引くほど、深刻なうつ病や継続的なうつ病に至るおそれがあるからだ。</p>

<p>「産後うつが長引けば、それだけ本人にとって問題になりますが、赤ちゃんにとっても発達の面で、また将来の絆という点で問題が深まるのです」と彼女はつけ加えた。</p>

<p>追跡調査により、歌うことの効果の根底にあるいくつものメカニズムが確認された。</p>

<p>「母親たちは赤ちゃんと遊んだときよりも、歌を歌ったときの方がストレスホルモンのコルチゾールが減少し、母子の親密さをより強く感じていました」とデイジーは説明する。歌うことで気分が落ち着いただけでなく、赤ちゃんを寝かしつけ、泣き止ませる方法を手に入れたことで、母親としての自信が増し、落ち込むことが減ったのだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>毎日物語を読む子どもの驚くべき発達</h2>

<p>アートとの関わりは幼児期の発達にも引き続き影響を与える。データからは、定期的にアートに携わる子どもは、10代になってから社会的問題を起こす可能性が低くなることが示された。友だちや先生、その他の大人たちとの関係に悩むことも少なく、うつ病になる可能性も低い。全体的に見て、健康的な生活を送り、的確な判断をする傾向が高くなる。</p>

<p>一例として、ほぼ毎日物語を読む子どもは、健康に関わる行動や健康状態が良好だった。</p>

<p>また、薬物やタバコに手を出す傾向が低く、思春期の間も果物や野菜を食べる機会が多かった。これは本をすぐに読み終えてしまう読書好きの子どもに限ったことではない。読む能力は重要ではないことをデイジーは発見した。大切なのは何かを読むという行為そのもので、漫画でも小説でも差はなかった。</p>

<p>アメリカン・アートセラピー協会によると、芸術的表現や創造的プロセスは認知能力を高め、自己認識を育み、10代の若者が感情を整える手助けをしてくれる。</p>

<p>この時期の若者の脳は劇的な変化を遂げる重要な発達期にある。そこで、アートに親しむことで集中力、問題解決力、決断力を養い、健康に関わる選択に直面したときに適切な判断をすることができる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>アートが認知症リスクを下げる</h2>

<p>デイジーの緻密な研究により、アートが心血管代謝疾患、妊娠中の健康、幼少期の発達などに効果があることが明らかになってきた。</p>

<p>しかし、デイジーが解き明かした何よりも驚くべき事実は、寿命に対するアートの効果だろう。劇場や美術館を訪れるなど、数カ月ごとにアートに触れる人々は、そのような習慣がない人々と比べて早世するリスクが31％も低い。生活にアートを取り入れる機会が年に1、2回だとしても、死亡リスクは14％下がる。</p>

<p>アートにはまさに寿命を延ばす効果があるのだ。</p>

<p>このような効果の理由として考えられるのは、アートや美に触れることによる予防的効果だ。デイジーとチームが行なった追加調査では、文化的活動を実践すると認知症や慢性疾患を防ぐ可能性があることが判明した。生涯にわたり美術館やコンサート、劇場に足を運ぶといったアート活動を行なうと、加齢に伴う認知機能の低下を遅らせる効果もある。またこうした活動は、認知症発症のリスクを下げることにもつながる。</p>

<p>このようにアートに大きな効果があるのは、認知予備力と呼ばれる科学的理論によって説明し得る、とデイジーは考えている。この理論は、私たちの人生には神経変性に対する脳の抵抗力を高めるのに役立つ複数の要因があるとする。</p>

<p>アートは「認知的に刺激のある活動を促し、社会的支援を提供し、さらには新しい経験を提供し、感情を表現する機会を得るうえでも役立っている」とデイジーは記している。「アートは教育や能力の開発の一種である。こうした要因のすべてが認知予備力の一部をなし、脳の抵抗力の強化に貢献している」。</p>

<p>いまや伝統的な医療を行なう病院でも、アートプログラムや美を取り入れた治療が導入され始めている。アロマテラピーは吐き気を抑えるために用いられ、手術室には、患者や医師、看護師の不安や動揺を和らげるために歌や音楽が持ち込まれている。脳卒中のリハビリではコンピュータゲームが治療として用いられている。</p>

<p>現在、アートによる健康増進と表現アートセラピーに対する関心が高まっており、視覚芸術や音楽だけでなく、ダンスや創作的な文章を書くことなど、数多くの臨床プログラムが導入されるようになっている。アート療法士は医療スタッフと協力しながら、治療計画を担うチームの一員として、病院内で働いている。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hospital.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>罪悪感と不安がふくらむ「やってはいけない休み方」 心の回復に必要なことは？  関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14544</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014544</guid>
			<description><![CDATA[休むことへの焦りや罪悪感とどう向き合うか。大切な時間を生きるための感情との付き合い方を関屋裕希さんが紹介します。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="心に優しい時間の過ごし方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_cloudywoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>休むことに、焦りや罪悪感を感じてしまう...それはなぜなのでしょうか。自分にとって充実した、意味のある時間を過ごすためには、まずその感情に向き合うことが大切です。本稿では、書籍『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』より、自分にとって本当に大切な時間を生きるための、感情との付き合い方を紹介します。</p>

<p>※本稿は関屋裕希著『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>感情とつきあえるようになれば、自分にとって大切な時間を生きられる</h2>

<p>時間の使い方を考えたときに罪悪感や自責感、焦りや不安と向き合うことが、実はとても大切です。</p>

<p>これらの感情は、できれば避けたい、感じたくないものかもしれません。けれど、こうしたネガティブな感情は、私たちにとって、大切なサインでもあります。</p>

<p>たとえば、罪悪感は、自分の中にある価値観に気づかせてくれる感情です。自責感は、自分の行動や選択を振り返る内省のきっかけにもなります。焦りは、これから起こる未来への備えが必要だと教えてくれるアラートでもあります。</p>

<p>ただ、休むことへの罪悪感が、「生産的であるべきだ」と社会の価値観が自分の中に移されたためのものであったり、焦りは不要にあおられたために生じている場合もあります。</p>

<p>罪悪感を紛らわすために、無理に何かを始めようとしたり、自責感に耐えられずタスクを抱え込んだり、焦りを感じた瞬間スマホでSNSをスクロールして気をそらすなど、一時的に安心感が得られる行動は、実はその行動自体が、より一層罪悪感や焦り・不安を強めることにつながります。</p>

<p>痛みをともなうこれらの感情に気づいたら、まずは、ただその感情があることに気づいて、そこにとどまってみましょう。</p>

<p>「今、罪悪感を感じている、すぐに休憩を終わりにして、パソコンを開きたくなっている」</p>

<p>まずは、このことにただ気づくだけで十分です。</p>

<p>SNSで他者の成功や充実を日々目にしていると、自分だけが止まっているように感じられて、「取り残されたくない」と、もっと何かしなければと焦って動きたくなります。</p>

<p>しかし、本当に大切なのは、何かに乗り遅れないことではなく、自分にとって意味のある時間を生きているかということです。</p>

<p>社会や誰かの基準に合わせて、罪悪感を感じたり焦るのではなく、まずは、ただこれらの感情があることに気づいて、自分のリズムや歩調を取り戻すことが大切です。</p>

<p>回避や過剰な行動に走るのではなく、感情を抱えたまま、その場にとどまること。</p>

<p>これは、遠回りなようでいて、優しい時間の過ごし方に近づく一歩です。</p>

<p>まず、自分の感情に気づいて、留まることを心がけてみましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>罪悪感とのつきあい方　もとになっている価値観を探る</h2>

<p>まず、罪悪感を抱いている自分に気づいたら、罪悪感のもとになっている価値観を探ってみましょう。</p>

<p>罪悪感は、自分の行動が社会的な規範や期待に反したときに生まれる感情です。</p>

<p>つまり、何らかの「こうあるべき」に反した自分に対して感じる感情です。</p>

<p>たとえば、「今日は1日家にいて、何もしなかった」ということに罪悪感を覚えるとしたら、それは「常に何かをしていないといけない」、「何もしないのはなまけていること。なまけてはいけない」といった価値観が根底にあるかもしれません。</p>

<p>ここで大切なのは、「その価値観は、今の自分にとって本当に大切にしたいものなのか?」と見つめ直すことです。</p>

<p>「自分の軸」と照らし合わせてみることも役に立ちます。</p>

<p>その価値観は、どこからきたものでしょうか?</p>

<p>子どもの頃、親や先生に言われた言葉かもしれません。職場やSNSの空気感に影響されているだけかもしれません。</p>

<p>もし、それが自分の意志で大切にしたいものではないと気づいたら、「これは外から取り込んだ価値観だったんだな」と手放す練習をしてみてください。</p>

<p>罪悪感がすぐに完全に消えるわけではないかもしれませんが、どこからきているのかを知るだけで、罪悪感にかられて行動する、といったループからは一歩抜け出せます。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「かわいければいい」　ポルトガルの町に漂う“不完全さを愛している”空気  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14498</link>
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			<description><![CDATA[正確さが求められる日本とは異なり、不完全さも愛するというポルトガル。日本とポルトガルの2拠点で活動する乾祐綺さんが、ポルトガル人の考え方を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_womanintrain.jpg" width="1200" /></p>

<p>完璧で洗練されているものが良い。親しみやすいものが良い。そうした価値観は人それぞれですが、「完璧じゃなくても愛そうとするポルトガルは、どこか穏やかな幸福の空気をまとっている」と、日本とポルトガルの2拠点で活動する乾祐綺さんはいいます。</p>

<p>ポルトガル人が大切にする「かわいければいい」という考え方――本稿では、その考え方を乾さんに紐解いていただきます。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「かわいければいい」という素朴な美意識</h2>

<p>ポルトガルに暮らしていて気づくのは、この国の人は「かわいい」という感覚をとても大切にしているということだ。ここでいう「かわいい」は、日本の「カワイイ(Kawaii)」とは少し違う。「なんとなく好き」「心がふっと温かくなる」というような、もっと素朴で肩の力が抜けた美意識に近い感じ。</p>

<p>この「かわいい」をポルトガル語で表すと、実は1つの言葉では足りない。日常で頻繁に使われるものの1つに「フォフォ(Fofo)」という言葉がある。これは子どもや動物に使われるような、甘くて愛らしいかわいさ。やわらかい毛布や、小さなぬいぐるみを見て「かわいい〜」と言うときの、あのトーンに近いような。ちなみに赤ちゃんなどに使う場合は「フォフィーニョ(Fofinho)」になる。</p>

<p>「ボニート(Bonito)」という言葉も、かなり使う。どちらかといえば「かっこいい」「美しい」「整っていてきれい」というニュアンスに近いかも。英語の「ビューティフル(Beautiful)」「ハンサム(Handsome)」。素朴なかわいさというよりは、もう少し&quot;きちんとした美しさ&quot;のための言葉だ。</p>

<p>「ジーロ(Giro)」もある。見た瞬間に「いいね」「好きだな」と感じる、あの軽やかな心の動きに近いかもしれない。英語の「クール(Cool)」的なものともされる。さらに形が完璧でなくても、どこか愛着が湧いてしまうもの――そうした生活の中のかわいさに対して、ポルトガルの人は自然に「Que giro!(ケ・ジーロ！／なんて、すてきなんだ！)」と言うことが多い。</p>

<p>ポルトガル語の「かわいい」の語彙が豊富でニュアンスが細かいのは、日常生活の中で実際にうまく使い分けられているからだ。「フォフォ」はふんわりとした甘いかわいさ。「ボニート」は構図や形が整った美しさ。「ジーロ」は軽くて、感じがよくて、好きというニュアンス。街で暮らすと、これらの言葉が本当に毎日のように飛び交っていることを知る。語彙の多彩さは価値観の豊かさだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「かわいい」は、世界を赦す練習になる</h2>

<p>厳密には違うのだろうけれど、これら&quot;総合的かわいい&quot;の語彙を、本当にみんなよく使う。子どもに向けて言うのはもちろん、道端の花、カフェの壁に飾られた絵、少しレトロな看板、洗いざらしのテーブルクロス、昔ながらのおばあちゃんのエプロン姿にまで――彼らは迷いなく、さまざまな言葉を使って「かわいい」で表現する。</p>

<p>これがとってもいい。完璧さを求めるよりも、心が動いた瞬間を大切にする、しかも微細にその差異を表現する。この国ならではの感覚が、「かわいい」にはある。判断基準が「かわいい」。</p>

<p>日本で暮らしていたころは、「かわいい」という言葉はどちらかといえば微細な表現ではなく、&quot;とりあえず使う&quot;的な言葉だと感じていた。ポルトガルでも、年齢も性別も関係なく、人々は自然に「かわいい」という言葉を使うのだが、その表現が機微に富み、日常の細部に宿る愛嬌みたいなものに向けて、細かく分類されているのがいい。</p>

<p>ファッションを見ていても、その感覚がよくわかる。年配の女性が着ている花柄のブラウスや、少し大胆な色の組み合わせのニット。それを本人が気に入って着ているだけで、街の人たちは「かわいい」と受け止める。そこには、トレンドから少し外れていても、その人らしさが出ているかどうか、を大切にする眼差しがあるように思えてならない。</p>

<p>広告なんかにも、この価値観が反映されている。日本の広告は洗練や正確さが前に出ることが多いが、ポルトガルでは「見ていて楽しい」「親しみがある」ことがなによりも大切にされているよう。リスボンでは、劇場やフェスのポスターなどに、手描きのタッチや遊びのあるフォントを取り入れたデザインが多く見られ、国内外のデザイン誌や展覧会で紹介されることも少なくない。街角のフライヤーでさえ完成度が高く、つまり、素朴で愛嬌のある美しさと、プロフェッショナルな技術が調和しているのだ。</p>

<p>スーパーのパッケージは少し素朴で、どこか手描きのタッチが残っている。レストランのメニューの文字が少し曲がっていても、それすら味になっている。街を歩いていると、古い店舗の看板に描かれたレトロなフォントや、色褪せたイラストが残っていることが多い。日本ならリニューアルされてしまうような看板が、ここでは街の記憶としてそのまま残される。美しさの基準が正確さではなく、愛嬌や親しみに軸を置いているからだろう。</p>

<p>そして、この&quot;かわいければいい&quot;という感覚は、人に対しても同じだ。公園でお喋りするおじいさんたちや、エプロン姿で買い物に出てきたおばあちゃん。彼らの仕草や表情には、若さや洗練とは違う、素朴な愛嬌がある。歳を重ねることそのものが、この国ではチャーミングなのだ。</p>

<p>日本では、年齢を重ねると&quot;隠すべきもの&quot;が増えるように感じることがある。しかしここでは、年齢を重ねることがそのまま「かわいい」に繋がっていく。人は完璧でなくてもいい。むしろ不完全さの中に、その人だけの魅力がある。そんなまなざしが自然に息づいている。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>暮らしの基準を&quot;正しさ&quot;から&quot;かわいい&quot;へ</h2>

<p>あらためて、このポルトガルの&quot;かわいければいい&quot;という感覚は、単なる美意識ではなく、生きかたそのものを支える&quot;技術&quot;なのではないかと思えてきた。</p>

<p>かわいいというのは、対象を赦すという態度でもある。正確、完璧でなくていい、揃っていなくてもいい、少し古くても美しい。こうやって日常のあらゆるものを赦すこと(かわいさを見出すことは)は、同時に、自分自身を赦すことにも繋がるのではないか。</p>

<p>人は、自分に厳しすぎると幸福になれない。でも、「かわいい」という視点を持つと、不完全なままでも前に進める。ポルトガルの街に漂う「かわいい」は、人生を少し軽やかにしてくれる。生活の中にある小さなゆらぎをそのまま愛せる力。完璧であることよりも、愛嬌があることを大切にする心。その価値観が、この国に穏やかな幸福の空気をつくり出している。</p>

<p>そしてポルトガルでは、街全体、人の多くが、まるで&quot;かわいいものを見つける目&quot;を持っているのではないかとさえ思えてくる。完璧である必要なんてない、という価値観があるように思える。愛嬌を感じ取る力が、この街の幸福感を底から支えているのだ。「かわいい」とは単なる形容詞ではなく、この国に受け継がれてきた、ゆるいけれど確かな幸福の技術なのだ。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>うなずきの深さが10cm以上の人は期待されやすい?　3万2000時間の会議を分析して判明したこと  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14603</link>
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			<description><![CDATA[期待される人とされない人、コミュニケーションに違いはあるのか。越川慎司さんが調査結果をもとに解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="会議" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmtg4.jpg" width="1200" /></p>

<p>周囲に期待される人は、会社でどのような振舞い方をしているのか。株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんは著書『会社から期待されている人の習慣115』にて、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介しています。</p>

<p>本稿では同書より、期待されて出世していく人がやっているコミュニケーション術をお届けします。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「うなずく」ときの動きが大きい</h2>

<p>3万2,000時間の社内会議映像をAI解析した結果、期待されている人の38％が、うなずきの深さが10cm以上であることがわかりました。一般社員で10cm以上うなずいていた人はわずか8%でしたので、比率に大きな差があります。</p>

<p>平均値で比べても、一般社員の平均が5.5cmであるのに対して、期待されている人たちの平均は、さらに4.5～6cmほど深い数字になりました。</p>

<p>「それがどうしたの？」と思われるかもしれませんが、これはコミュニケーションの質を左右する重要な事実です。相手の話を真剣に聞いているつもりでも、それが姿勢として相手に伝わらなければ、「反応が薄い」「何を考えているかわからない」と受け取られてしまいます。</p>

<p>期待されている人たちは大きくうなずくという動作によって、相手への関心や興味を意図的に伝えているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うなずきを増やすだけで会議時間が13％短縮</h2>

<p>彼らが何にでも賛成する、という意味ではありません。多くの人は、反対意見を聞いたときに表情が固くなったり、腕を組んでしまったりします。ところが期待されている人たちは反対意見にも軽くうなずいているのです。</p>

<p>これは同意ではなく、「聞いている」という反応のサイン。反応と同意を分けて考えることで、発言者の安心感を保ち、結果として多くの会話や意見が引き出され、その後の意思決定がスムーズに進みます。</p>

<p>実際、218社のブレインストーミング会議で「同意とは別の意味として、うなずきを徹底する」ルールを導入したところ、社内での会議時間が平均13％削減されたデータもあります。意見を遮る人が減り、自然と議論が収束しやすくなったからです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うなずきの深さが「チームの成果」にもつながる</h2>

<p>部下や後輩と話すときは、とくに深いうなずきを意識しているようです。自信のないトーンで話す相手に深くうなずくことで「話しても大丈夫」という安心感を与えていました。</p>

<p>あるメーカーの管理職は、「部下がうまく話せないときほど大きくうなずく」と話していました。すると、発言が途中で止まることがなくなり、会議後の資料修正が減ったそうです。</p>

<p>「うなずきが深い上司のチームは、一般的なチームとくらべて部下の資料作成時間が平均で15％短くなる」という社内分析もありました。</p>

<p>実際、うなずきが深いチームではメンバー同士の会話スピードが速くなり、発言回数が増えます。AIによる音声データ分析によると、会議の発話量がバランスよく分散しているチームほどアジェンダ達成率が高いとわかっています。つまり、うなずきはコミュニケーションを円滑にするだけでなく、チームの成果にもつながっていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>朝の雑談で「具体的な話」をする</h2>

<p>期待されている人たちの78%は、朝の雑談で「具体的なこと」から話し始めると、調査によりわかりました。これは一般社員における比率の約7倍です。</p>

<p>なかでも、最初のひと言は目の前にあるものの話から入るのが定石。とくに会話の入口として最も再現性が高かったのが「このコーヒー豆、いいですよね」といった観察コメントでした。</p>

<p>検証実験でも、抽象的な褒め言葉よりも、豆・抽出方法・マグカップといった具体に触れるひと言の方が、業務話題に自然に橋渡しでき、その後（情報共有、打ち合わせや依頼など）につながる確率が約1.4倍に上がることもわかりました。</p>

<p>たとえば、「昨日のデータ連携、落ち着きました？」と尋ねて、相手がひと言返したら「似た事例があるので、午後に、要点だけ3行でまとめたメモを送りますよ」と返す。こうした1分程度で完結する会話を意識していました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「マイカップ」を使うだけで印象がよくなる</h2>

<p>調査では、マイカップを持ち歩く人は周囲から「環境意識が高い」「生活の所作が整っている」と見られやすいという結果も出ています。</p>

<p>使い捨て紙コップ組とマイカップ組の写真をランダム提示し、印象評価をおこなったところ、「信頼できる」「丁寧に仕事をする」に対する平均スコアはマイカップ組がいずれも有意に高く、初対面の人からの相談発生率にも差が出たのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>丁寧な所作が、仕事に向かう意識を高める</h2>

<p>さらに、コーヒーの淹れ方も重要です。相手の好みを覚えておく、先に相手のマグを温めてから注ぐ、最後の1杯分を次の人のために残して豆を補充しておく、抽出口や周囲を布巾でひと拭きしてから離れる......。</p>

<p>12社でおこなった8週間の検証では、これら一連の所作を導入したチームは、朝の時間帯に交わされた内容をメモする量が30％以上増え、56％の人が「タスクマネジメントの意識が向上した」と答えました。</p>

<p>最初のひと言と小さな仕草が、仕事を進めやすくする人脈の土台を作っていたのです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AI時代に「最も危ない世代」は実は30代かもしれない　今後予測される悲観論  岡瑞起（人工生命研究者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14555</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014555</guid>
			<description><![CDATA[AIの進化は社会をどう変えるのか。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』から、今後起こりうる悲観的予測を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="AIが社会にもたらす変化" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_people_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>AIの急速な進化は、すでに私たちの働き方や、社会の仕組みに大きな影響をもたらし始めています。では、この先に待ち受ける変化は、どのようなものなのでしょうか。本稿では、書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より、今後起こりうる「悲観的な予測」を紹介します。</p>

<p>※本稿は岡瑞起著『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>格差は広がる</h2>

<p>ビル・ゲイツさんは2025年のテレビ番組で「これから10年くらいで、人々は週に2日か3日だけ働くようになるのではないか」と発言しました。AIが仕事の多くを代替するようになり、人間が働く日数が減ると考えていたのです。</p>

<p>週に2日だけ働いて、あとは自由に過ごせる。夢のような話です。</p>

<p>でも、本当にそうなるでしょうか。</p>

<p>AIで仕事の中身が変わるのは間違いありません。</p>

<p>問題は、人々が「余裕のある時間」を手にするのか、それとも「仕事そのもの」を失うのか、ということです。</p>

<p>これに対しては、ふたつの見方があります。</p>

<p>ひとつは「楽観論」です。</p>

<p>新しいテクノロジーは、これまでの歴史を振り返っても、仕事を奪いつつも多くの雇用を生み出してきました。産業革命のとき、機械が職人の仕事を奪いましたが、工場で働く新しい仕事が生まれました。同じように、AIも新しい仕事を生み出すはずだという考え方です。</p>

<p>もうひとつは「悲観論」です。</p>

<p>今回のAIは、これまでの技術革新とは違うという指摘です。知的労働を代替できる上に、その進化のスピードはあまりに速いので、新しい仕事が生まれる前に、多くの人が職を失ってしまうという考え方です。</p>

<p>将来的にどちらに軍配が上がるかはまだわかりませんが、今、起きている現実は、かなり厳しいと言わざるを得ません。</p>

<p>次から詳しく見ていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>経験の浅い層は就職が難しくなり、経験豊富な人材は優遇される</h2>

<p>雇用をめぐる象徴的な出来事は、すでにエンジニアの世界で起きています。</p>

<p>『ニューヨーク・タイムズ』の報道によると、ある大学でコンピュータサイエンスを卒業した学生は5000社以上に応募し、面接にたどり着いたのはわずか13社で、マクドナルドにすら「経験不足」で断られたそうです。</p>

<p>ただし、コンピュータサイエンス卒業者全体の就業率は依然として90パーセントと高く、初任給も全専攻中トップクラスです。</p>

<p>問題は、学位取得者がこの10年で倍増する一方、AIがジュニアポジションの仕事を置き換えつつあることです。つまり、経験の浅い層に厳しい状況が集中しています。</p>

<p>なぜこうなったかというと、新卒のエンジニアがやっていた仕事（簡単なコードを書いたり、テストをしたり、デバッグをしたりの仕事）が、AIに置き換えられているからです。</p>

<p>一方で、経験豊富なシニアエンジニア─システム全体を設計できるような人─の年収は上がっています。「二極化」が起きています。</p>

<p>また、AIを使いこなせる人と使いこなせない人、経験がある人とない人の間の格差も、どんどん広がっています。</p>

<p>クリエイティブの世界でも同じことが起きています。</p>

<p>私が協力しているスタートアップで、デザイナーに「商品イメージがわかるように、何かサンプルをつくってください」とお願いしました。これまでは、そういったものはデザイナーとエンジニアが協力して、何週間もかけてつくるものです。</p>

<p>ところが、たった一週間後にサンプル、しかもほぼ実物に近い動くものができあがっていました。しかも、デザインもされています。</p>

<p>どうやってつくったのかとデザイナーに聞いたら、「Codex（コーデックス）というAIツールを使いました。コードはほとんどAIが書きました」と言うのです。</p>

<p>つまり、デザイナーだけがいればよくて、デモをつくるのに今まで必要だったエンジニアの仕事は、AIで代替できてしまったのです。</p>

<p>もちろん、すべてのデザイナーがこのようにデモをつくれるわけではありません。</p>

<p>エンジニアとデザイナーの垣根がAIによって崩れ、「できるデザイナー」と「できないデザイナー」の差が広がります。AIを使いこなせるかどうかで、生産性に何倍もの差がつく時代になり、できる人はさらにできるようになる。こうした変化は、社会に大きな分断を生み出す可能性があります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>AIを使える人と使えない人で社内に分断が起こる</h2>

<p>AIを使いこなせる社員は、従来の数倍のスピードで仕事を進められます。資料作成も、データ分析も、企画立案も、AIの力を借りてどんどんこなしていくでしょう。</p>

<p>前の項目でも書きましたが、AIを要所要所で使えるセンスのいい人は、もともと経験が豊富で仕事ができる人であるはずですので、ますます仕事ができるようになるでしょう。</p>

<p>一方、AIをうまく使えない社員は、今までと同じペースで仕事をします。手作業で資料をつくり、自分の頭だけで考え、従来通りのやり方を続けます。</p>

<p>そうすると、どうなるでしょうか。</p>

<p>もちろん、仕事が早く、アウトプットの多い人のほうが評価されます。</p>

<p>一方、使いこなせない人は、相対的に「仕事が遅い人」「アウトプットができない人」に見えてしまいます。</p>

<p>本人は以前と同じようにがんばっているのに、周囲との差がどんどん開きます。職場での肩身が狭くなり、「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまう。</p>

<p>同じ会社の中で、同じ職種なのに、大きな分断が生まれつつあります。</p>

<p>この分断は、年齢と無関係ではありません。</p>

<p>一般的に、若い世代のほうが新しいテクノロジーに適応しやすい傾向があります。生まれたときからスマートフォンがあり、SNSがあたりまえの環境で育ってきた20代は、新しいツールへの抵抗感がありません。「とりあえず使ってみよう」という感覚が自然に身についています。</p>

<p>一方、40代、50代の人たちは、長年培ってきた「自分のやり方」があります。それで成果を出してきた自負もあります。今さら新しいやり方に変えることに、心理的な抵抗を感じる人もいるでしょう。</p>

<p>しかし、最も厳しい立場に置かれるのは、実は30代かもしれません。上を見れば、まだ上の世代がポジションを占めています。下を見れば、AIをあたりまえのように使いこなす「AIネイティブ」の若い世代が迫ってきます。</p>

<p>上にも行けない、下からは追い上げられる――そんな「挟まれた世代」になってしまう可能性があるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_people_1.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡瑞起（人工生命研究者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>自分にとっての幸せって何？ 「充実した日々」を手に入れるためにすべきこと  関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14541</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014541</guid>
			<description><![CDATA[SNSやショート動画では得にくい、持続する充実感。自分らしい時間を過ごすヒントを、関屋裕希さんが紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="充実した時間" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_drinkG.jpg" width="1200" /></p>

<p>SNSやショート動画を眺めても、心に残る満足感は得にくい...そう感じる人は少なくないのではないでしょうか。充実した時間を過ごすには、短期的な快楽だけでなく、長く続く心地よさに目を向けることが大切です。自分らしい「充実」を取り戻すヒントを、書籍『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』より紹介します。</p>

<p>※本稿は関屋裕希著『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>刺激的なドーパミンに踊らされず、持続する「快」に価値を感じてみる</h2>

<p>「充実している」とは、どういう状態でしょうか。</p>

<p>多くの人は「生産的で、成果を出している状態」だと考えるでしょう。</p>

<p>けれど、本当の充実とは、目に見える成果ではなく、自分の心の奥に静かにある満ち足りた感覚のことを言います。</p>

<p>私たちの脳は、すぐに手に入る「快」や「報酬」に反応しやすくできています。SNSに「いいね」を押されたときやチェックリストを消化したときに、即時的な報酬（ドーパミン）が出ます。私たちの報酬系が反応すると、ドーパミンが関わる「もっと欲しくなる」作用が起きやすくなります。そうした仕組みが、気づくと私たちの行動をそちらへ寄せていき、私たちの生活を支配しています。</p>

<p>タイパを追求する行動も、この「すぐに成果が出る」、「すぐに効果が得られる」という短期的な報酬の延長線上にある、ととらえることができます。</p>

<p>一方で、ドーパミンだけが私たちの心の報酬ではありません。セロトニンやオキシトシンは、気分の安定や安心感、他者とのつながりと関連しながら、派手ではないけれど、じわじわと満たされる満足感に関わることが知られており、静かで持続する快を与えます。私たちの心が本当に「充実」を感じるのは、こちらのもっと遅れてくる静かな報酬です。</p>

<p>これらの報酬が出るのは、たとえばこのようなときです。</p>

<p>誰かに感謝された瞬間。<br />
一日の終わりに、ふっと心が落ち着いたとき。<br />
大切な人と他愛もない話をして、笑いあった時間。</p>

<p>これらの即時的ではない喜びこそ、私たちを本質的に満たしてくれます。刺激的なドーパミンに踊らされず、静かだけれど持続するほうに意識を向け、価値を感じてみましょう。</p>

<p>私たちは「成果」ではなく、「意味」や「体験」にフォーカスを移す必要があります。</p>

<p>効率よく何かを達成することにだけ価値を置いてしまうと、「非生産的」に思える時間の価値を見落としてしまいます。</p>

<p>何より大切なのは、自分にとっての「充実」を自分で定義することです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分らしい「充実」とはなにか知ろう</h2>

<p>ここで「充実」にフォーカスするための、最初の実験をしてみましょう。</p>

<p>人が日常生活の中で「今」、どんな体験をして、どんな気分で過ごしているのかを、その場その場で記録してもらう経験サンプリング法という心理学の研究手法を活用します。</p>

<p>これは、毎朝1日に5回ほどのランダムな時間にアラームを設定して、そのタイミングで記録していくというやり方です。他には、ランダムなタイミングで通知がきて、気分をチェックできるセルフケアやセルフモニタリングをサポートする機能のあるアプリケーションもありますので、そちらを使っても構いません。</p>

<p>アラームが鳴ったら、次の3点を記録します。</p>

<p>〈その日1日の満足にどれくらい影響するか〉<br />
・そのとき、自分が何をしていたか（行動）<br />
・その行動をとることでの短期的な満足度（1～10で評定）</p>

<p>〈数十年後人生を振り返ったときの満足にどれくらい影響しそうか〉<br />
・その行動をとることでの長期的な満足度（1～10で評定）</p>

<p>長期的な満足度をつけづらいときには、「この時間を3年後などに思い出したときによかったと思えそうか」と考えてみます。仕事をしている日、休日など複数のパターンで、数日データをとってみるとよいでしょう。</p>

<p>自分の行動の中には、短期的な満足度は高いけれど、長期的な満足にはつながらない行動や、短期的な満足度は低いけれど、長期的な満足につながる行動があります。放っておくと、短期的な満足度を優先してしまいがちなので、長期的な満足行動に注目していきます。</p>

<p>そこに、自分らしい「充実」が何なのかを知るヒントがあります。</p>

<p>忙しく働くことが長期的な満足につながる人もいるでしょう。その一方で、自然の中で過ごす時間や、友人と笑いあう時間、何気ない家庭の食卓に満足を感じる人もいるでしょう。大事なのは、他者や社会の「充実」に合わせなくていいということです。</p>

<p>予定に追われる中でも、自分の心がふと満たされる瞬間があること、「自分が選んだ時間を生きている」という実感があるとき、そこに「意味」が宿ります。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_drinkG.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ターザンが消費生活センターで働く!?  衝撃作『消費生活者ターさん』作者に話を聞いてみた  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14447</link>
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			<description><![CDATA[『無能の鷹』のはんざき朝未最新作『消費生活者ターさん』インタビュー第1回。ジャングル育ちの野生児が消費生活センターの相談員になる奇想天外な設定の誕生秘話やキャラクターへのこだわりを伺いました]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami03.jpg" width="1200" /></p>

<p>前作『無能の鷹』で「有能そうに見えて社内ニート」という前代未聞のキャラクターを生み出した漫画家・はんざき朝未さん。待望の最新作『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）は、ジャングル育ちのターザン似男性・ターさんがなぜか消費生活センターの相談員として働く姿を描いたコメディ作品です。連載開始から話題を呼ぶ本作について、はんざきさんに話を伺いました。</p>

<p>第1回となる今回は、この奇想天外な設定やキャラクターが生まれた背景をはじめ、主人公のターさんが目標に掲げる「消費生活王」の意味など、本作に込められたこだわりを紐解きます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>なんでターザンが消費生活センターに？ 異色すぎる設定の誕生秘話</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――本作は、消費生活センターが舞台になっています。なぜ、消費生活センターなのでしょう？</p>

<p>【はんざき】新作の企画会議で、思いつくテーマを20個ぐらい出したんです。その中で、何となく挙げていた「消費生活センター」が、編集者の方々の反応が一番よかったんですね。</p>

<p>もともと親族が消費生活アドバイザーの試験を受けていた関係で、国民生活センターが出している『くらしの豆知識』という本が家にありました。それで、消費生活センターの存在を何となく知っていたんです。</p>

<p>――なるほど、ご親族の影響があったのですね。</p>

<p>【はんざき】本当に、存在を知っていたくらいでしたが...。最初は「消費生活センターを漫画として描けるのかな」という不安もありました。でも、「ターザンみたいな人を主人公にしよう」というアイデアが出たところで、なんとか描けるかもしれないと思うことができました。</p>

<p>――ターザン的なキャラクターはどのように生まれたのでしょう？</p>

<p>【はんざき】最初に、「消費生活センターの相談内容をメインに据えていくのか、それともキャラクター主体でいくのか、どちらがいいですか」と編集部に聞いてみたんです。</p>

<p>すると、「絶対にキャラクター主体のほうがいい」というお返事をいただいて。そこから、主人公のキャラクターを考え始めました。</p>

<p>最初は、アメリカのアーミッシュのような、自給自足の生活をしている共同体の出身者がいいのかなとも考えていました。でも、いっそのこと「ターザン」くらい突き抜けた野生児がいいかもしれないと思いついたんです。</p>

<p>――アーミッシュからターザンに行き着いたのですね（笑）。ターさんを描くにあたって、ディズニーのアニメ映画『ターザン』はご覧になったのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】めちゃくちゃ見ました。原作小説の『ターザン』も読みましたし、昔の実写映画もいろいろチェックしました。</p>

<p>――ディズニー映画では、ターザンがヒロインのジェーンと恋に落ちます。本作では、ターさんと先輩相談員・保東さんの関係性も気になります。保東さんはジェーンの立ち位置にいるようにも見えますが、今後2人の間にロマンスが生まれる可能性はあるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】現時点では未定ですね。実は、保東さんの「ジュン」という名前は、ジェーンからもじって付けたものなんです。</p>

<p>ただ、ディズニーの映画にしても原作小説にしても、基本的にはロマンスが主軸にある作品です。なので、私の漫画では、逆に恋愛要素があってもなくても、どちらに転んでもいいかな、くらいの気持ちで捉えています。</p>

<p>――なるほど、今後の展開に注目ですね。ちなみに、はんざきさんの一番お気に入りのキャラは誰ですか。</p>

<p>【はんざき】それはもう、ターさんですね。でも、保東純も割と物事を割り切ってスパスパと進めていくようなキャラクターなので、案外セリフが描きやすくて気に入っています。</p>

<p>4話から登場するミステリアスな女性の相談員もお気に入りです。結構スピリチュアルなことを言ってくるキャラクターなのですが、それが意外にもストーリーの中で使いやすいというか、作品の良いスパイスになっていて重宝しています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>消費生活王って何だ...？</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="1588" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――第1話でターさんが登場してすぐに、まるで某海賊漫画のように「消費生活王になる！」と宣言します。その後、自分で「消費生活王って何だ......？」と恥ずかしがって赤面していますが（笑）。「消費生活王」とは、いったい何なのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】これも、現時点では未定です（笑）。</p>

<p>これから連載が進む中で、ターさんが自分自身で見つけていくものなのかもしれないですし、何を基準にして王とするのか、という定義はこれからですね。</p>

<p>もともと『ターザン』について調べていたときに、「ジャングルの王者」というフレーズが出てきたんです。それで、「王って響き、いいよね...」という気持ちで入れました。</p>

<p>あとは、物語として主人公が目指すべき目標を持っていたほうがいいと思って入れたセリフでもあります。</p>

<p>――最終回で「消費生活王」になっているかもしれないということですね。その他に作中で、ターさんを描くうえで意識していることはありますか。</p>

<p>【はんざき】ターさんをメインに据えることで、単なる「消費生活センターの解説もの」にならないようにしたいと思っています。</p>

<p>あくまで「ターさんという一人の人間の生活」が中心にある。そのうえで、消費生活センターの人たちが持っている専門知識や、現代社会のトラブル、相談事などが自然と絡んでくる。そういう構造にできると、物語としても描きやすくなると思っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>疲れているときにも読める作品に</h2>

<p>――前作『無能の鷹』でも感じたのですが、はんざきさんの描くキャラクターは、みんな善良な人たちだと感じます。悪役を登場させないというポリシーがあるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】ポリシーというよりは、単純に私の得意不得意なのだと思います。</p>

<p>世の中には、人間の悪意をすごく面白く、魅力的に描けるクリエイターの方がたくさんいらっしゃいます。でも、私はそういう表現があまり得意ではないんだろうなと。</p>

<p>それよりも、「別の本筋を書きたい」という気持ちが強いんです。今後、物語の本筋にどうしても悪意が必要になったら描くこともあるかもしれませんが、基本的には一話完結の形式が多いので、物語のフォーマットとの兼ね合いもあるのかなと思います。</p>

<p>――登場人物たちがそれぞれ優しさを持っているので、疲れているときに読んでも、心が軽くなる感覚があります。</p>

<p>【はんざき】それはよく分かります。自分自身、疲れているときには重いストーリーの作品を読めないタイプなので、読者の方のそういったニーズも意識しながら描いています！</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>部下を追い詰めてしまうのはなぜ？　言葉を変える前にすべき「自己理解」  キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14577</link>
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			<description><![CDATA[韓国で支持を集めるコーチング心理学者キム・ユンナさんが、言葉を変える前に必要な自己理解について教えてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="言葉を変える" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_otikomubizman2.jpg" width="1200" /></p>

<p>「言いたいことが伝わらない」「なぜか人間関係がうまくいかない」&mdash;&mdash;そう感じたとき、話し方の本を手に取る人は多いでしょう。論理的な伝え方、印象のいい聞き方、場を和ませる一言......。でも、話し方を変えれば問題が解決すると思っているなら、それは少し違うかもしれません。</p>

<p>韓国で多くの人の「言葉の悩み」に向き合ってきたコーチング心理学者キム・ユンナは、まず「話し方」ではなく「自分自身」への問いを投げかけます。部下に必要以上に腹を立ててしまう人、なぜか人と親しくなれない人、会議で自分の考えをうまく伝えられない人&mdash;&mdash;その言葉の奥には、本人も気づいていない心理的な根源が潜んでいました。</p>

<p>スキルだけで満たされたことばの器は、いずれ割れてしまう。本記事では、言葉を本当に変えるために必要なこととは何かを探ります。</p>

<p>※本稿は、キム・ユンナ(著),簗田順子(翻訳)『余裕があるほど心が満たされることばの器』(ディスヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>心理的な根源に出会う</h2>

<p>言葉を変化させたいという人に会うたび、私は必ずこう尋ねます。</p>

<p>「どんなふうに言葉を変えたいですか？その理由は何ですか？」<br />
「あなたの言葉は誰の口調に似ていますか？どうしてそう思うのですか？」<br />
「あなたの言葉に影響を与えた出来事はありますか？それは何ですか？」<br />
「あなたがよく使う言葉の中で、最もあなたを表している言葉は何ですか？」<br />
「どんな状況で（またはどんな人に）話してから後悔しますか？」<br />
「あなたの話を邪魔しているものがあるとしたらそれは何でしょう？」<br />
「他の人があなたの言葉から知ること（特徴）は何でしょう？」<br />
「あなたの言葉は相手に何を残すと思いますか？」<br />
「あなたが言葉を通して表現したい（または隠したい）ことは何でしょう？」<br />
「今まで言葉（人間関係）を変えるために努力したことは何でしょう？」</p>

<p>するとたいていの人は「上手な話し方を習いに来たのに、何でそんなこと訊くんだ」と思っているのでしょうが、ぼそぼそと話し始めます。不思議なことに、言葉について話していると、その人の過去と現在、未来への考え方まで、ぞろぞろとあふれ出てくるのです。</p>

<p>隠していた家庭のこと、打ち明けられなかった職場のトラブル、友だちとの不和や恋人との修羅場など、自分を苦しめてきた状況が次々と出てきます。そうやって時間をかけて質問のやり取りをしていると、その人の言葉を動かしていた心理的な根源と出会うことになります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>まずは自分を理解する</h2>

<p>私を訪ねてきた人の中に、能力不足の部下に必要以上に腹を立てている人がいました。彼は小さなミスでも部下を非難し、追い詰めていました。初めて私のところに来たとき、彼が学びたがっていたのは「人の話を我慢して聞くスキル」でした。でも、何度か話をやり取りするうちに、子どもの頃に満たされなかった彼の承認欲求を発見したのです。</p>

<p>平凡な子では愛されなかったので、親に愛され認められるために、必要以上に勉強にしがみついていた彼は、今でも心の傷に苦しんでいました。自分の能力に対する過度な自信と優越感は、実は内面に隠れている劣等感の別の姿だったのです。</p>

<p>とりあえず、その部分を掘り下げてみることにしました。「力と能力を見せなければ認めてもらえない」という思い込みについて、十分に話し合いました。その思い込みに自分は本当に満足していたのか、現在も満足しているのかよく考え、どう変えていけばいいのか話し合ったのです。</p>

<p>また、どんなときに感情を抑えられないのか、そのときに自分をなだめる方法はあるのか、それはどんなものなのかについて意見を聞きました。そのように自分を理解する過程を経てようやく、他の人の考えを聞き尊重する会話のスキルを学ぶことができたのです。</p>

<p>他の人となかなか親しくなれなくて訪ねてきた人もいました。格式張りすぎた態度、距離を感じさせる話し方のせいで、周りから敬遠されているようなので、親密になれる話し方を学びたいというのです。</p>

<p>でも、内面を見つめる作業で発見したのは、彼自身が親しい関係を不快に感じているという事実でした。ケチで冷たかった両親、寂しかった幼年期、ライバルだった兄との関係をひも解きながら、彼は自分の心の中に、拒絶への恐れが居座っていることに気づき始めたのです。傷つくのが怖くて、無意識に人と親密になることを避け、距離を置いていたということがわかりました。私たちは、まずそのことについて十分に話し合いました。そして、心の傷をコントロールできるようになってから、印象がよくなる会話のスキルを練習し始めたのです。</p>

<p>言葉のせいで困っている中間管理職に会ったこともあります。彼は上層部の指示を部下に正確に伝えられず、会議の場などでもリーダーらしくできていないのではないかと悩んでいました。実際に会話をしてみると、とても口数が多く、つじつまも合っていないようでした。「さっき何て言いましたっけ？」と訊き返し、質問とは違うとんちんかんなことを答え、失言もたびたびあるのです。とりあえず、彼が「問題」だと判断したことを直す前に、そうするしかなかった事情を考えることにしました。</p>

<p>彼は他の人の顔色を必要以上にうかがっていました。「こう言ったらどう思われるだろう」「どうすればいい印象を持ってもらえるだろう」などと考えるあまり、会話が途切れると不安になり、その空白を埋めるために中身のないことを話していたのです。</p>

<p>自分に集中できないから、考えをきちんと整理して信念を持って話すことができません。そこでまず「人気のある人になるべきだ」という彼の考えや自尊心について話し合いました。成果を高めるコミュニケーション技法については、自分を省みることができるようになってから、ゆっくり練習することにしたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ことばの器の亀裂を埋めるためには</h2>

<p>言葉が退行した時点を観察すると、心に大小さまざまな亀裂が入っています。亀裂を撫でてやらなければ、不必要なところに力がかかります。大きな負荷がかかるのです。たわんだ状態が続くと痛みがひどくなり、「痛み」はねじれた形で表に出ます。曲がった心を反映して、言葉が不自然になるしかありません。</p>

<p>人は言葉自体を変えようとしますが、それよりも「こんなふうにしか話せない自分」を理解することが重要です。隠れている理由を探さなければ、やり直せるかどうか整理がつきません。言葉のスキルだけを学ぶことは、インスタント食品を調理して、これが手料理だと思っているようなものです。誰がやっても最短で同じ結果が出る検証された方法なので、味はまあまあでしょう。でも、それは料理の実力を育てるものではありません。</p>

<p>応急処置が必要な状況なら最適な処方になるでしょうが、スキルのみで満たされたことばの器は、いずれ割れてしまうものです。時間が経つほど本物かどうかが問題になります。言葉のスキルを身につけるには時間が必要なのです。その時間を短縮するには、話し方を学ぶ前に自分を知る時間を持つことです。</p>

<p>心理学者トニー・ハンフリーズは自著The Mature Manager（心理学で経営せよ）で、自分の内面を省察し管理することができなければ、尊敬される人にはなれないと語っています。「誰もが傷つくのを避けるため心理的な防御幕を張っています。でも、自分を知り、本当の自分に出会えれば、自分との関係がよくなるばかりでなく、他の人ともいい関係が築けるのです」と言っているのです。</p>

<p>自分を知ろうという意志がある人は、問題が起きたとき、視線を内面に向けます。自分の行動を顧みて、変わるために努力するのです。同様に、ことばの器の亀裂を埋めるためには、言葉の内面を観察する必要があります。言葉自体を観察する以前に、言葉の中にいる自分に出会わなければ、ことばの器は変化しないのです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>TAKAHIRO×ラテン語さん「言葉は人生を変える」 古代ローマから変わらない心を動かす力  ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14468</link>
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			<description><![CDATA[「Memento mori」「Carpe diem」など古今東西の言葉を軸に、TAKAHIROとラテン語さんが対談。時代を超えて愛される言葉の力と、言葉に込めるべき思いやりについて深く語り合う。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" width="1200" /></p>

<p>ダンサーや振付家、また近年は教育者として幅広く活躍するTAKAHIRO（上野隆博）氏と、初著書『世界はラテン語でできている』（SBクリエイティブ）が話題となったラテン語さん。異なる領域で活躍する二人が、「言葉」をテーマに互いの世界を思索する。</p>

<p>後編では「Memento mori（死を忘れるな）」「Carpe diem（今日を楽しめ）」など時代を超えて受け継がれる言葉や、人生を変える言葉の力について語り合った。</p>

<p>構成：編集部（田口佳歩）</p>

<p>※本稿は、前後編の後編です。『Voice』2026年7月号より抜粋・編集した内容をお届けします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>時代を超えて大事にされる言葉</h2>

<p>【ラテン語さん】TAKAHIROさんには、お気に入りの言葉などはありますか。</p>

<p>【TAKAHIRO】一つ挙げるならば、「明日ありと思う心の仇桜／夜半に嵐の吹かぬものかは」でしょうか。親鸞の言葉とされていて、「明日も咲いていると思っている桜も、夜中の嵐で散ってしまうかもしれない。今この瞬間のものが『最高』かもしれないから、見逃さないようにしよう」という考えです。同時に、自分自身も誰かに見逃されないような&quot;最高の桜&quot;であろうという思いも込めて、大事にしている言葉です。</p>

<p>【ラテン語さん】古代ローマの詩人ホラーティウスも、「天上の神々が今日一日と同じだけ明日を与えてくれるか、誰が知ろう」という言葉を残しています。親鸞の言葉と重なるものを感じますね。</p>

<p>【TAKAHIRO】そうでしたか。もう一つ、「健体康心」も好きです。これは『易経』に登場する言葉で、「健康」の語源でもあると言われています。</p>

<p>今では健康は、体の体力が満たされていることを指しますよね。でも本来は、体だけでなく心も健やかであることを意味していた。ですから私は健康を「健体康心」と捉えて、日々過ごしているんです。</p>

<p>【ラテン語さん】ラテン語の「Mens sana in corpore sano（メーンス・サーナ・イン・コルポレ・サーノー）」に通じるものがあります。直訳すると「健全な身体に健全な精神」で、古代ローマの風刺詩人であるユウェナーリスが、「神様に何かをお願いするとしたらこれ一つだけだ」として、この言葉を残したとされています。</p>

<p>これに関連する会社が、じつはスポーツ用品メーカーの「アシックス」。社名の由来はまさに「Anima Sana In Corpore Sano（「精神」を意味する「Mens」に対して、「魂」を意味する「Anima」を使用）で、頭文字をとって「ASICS」というわけです。創業哲学も「健全な身体に健全な精神があれかし」としていますね。</p>

<p>【TAKAHIRO】意外と、私たちの身の回りでもラテン語から来ている言葉は多いですよね。そして、時代を超えて大事にされているものは、どこの世界でも一緒なのでしょうか。</p>

<p>そういえば、「Memento mori（メメントー・モリー）」もラテン語ですね。私自身、いつも心に留めている言葉です。</p>

<p>【ラテン語さん】「死を忘れるな」という意味のラテン語ですね。じつは私も、この言葉を実感する出来事がありました。最近、いつもの散歩道に車が突っ込んだんです。散歩の時間がずれていたら、私はこの世にいなかったかもしれない。それ以来、頭の片隅で「自分もいつか死ぬ」という感覚があります。</p>

<p>【TAKAHIRO】大きなことに臨む前には、いつもこの「Memento mori」という言葉を思い浮かべます。ここで意識する「死」とは、何も生命的な終わりだけではなく、キャリアの面でもそうです。今の作品がつくれる環境は、いつか終わるかもしれない。だからこそ、つねに全力でやり切る。終わりを感じることによって、生のエネルギーを増幅させるようなイメージです。逆に、ラテン語の楽観的な言葉はあるのでしょうか。</p>

<p>【ラテン語さん】「Carpe diem（カルペ・ディエム）」でしょうか。あれこれ考えているうちに時間は逃げていく、次の日をできるだけあてにせずに今日を楽しみなさい、という意味です。</p>

<p>【TAKAHIRO】なるほど。「Carpe diem」、とても良い言葉ですね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉はたしかに人生を変える</h2>

<p>【ラテン語さん】私はかつて、「天の言葉」に救われた経験があります。高校時代、英語の勉強に行き詰まってしまい、試験の点数も伸び悩んだのですが、そのとき、ふと「お前は日本語でも完璧に話せていないのだから、英語ができなくて当たり前だろう」という言葉が頭のなかに浮かんだんです。それ以来、完璧主義的な考え方が取り払われて、間違いを恐れず話せる積極性が生まれ、結果として英語も上達しました。</p>

<p>【TAKAHIRO】そうでしたか。誰しもが、言葉に悩む場面はあると思います。私の場合は、目の前の方にはどうにか上手く伝えることができても、それをさらに別の方に伝えてもらうというときに、どんな言葉を選べばよいのかに難しさを感じます。</p>

<p>また、テレビ出演では、自分は相手のストーリーを理解したうえで言葉を選んだつもりでも、それを知らない第三者の方が異なる理解をする可能性があります。コミュニケーションが「一対一」なのか、「一対第三者」なのか、はたまた「一対一＋第三者」なのかによって、言葉のチョイスも変わる。そのもどかしさをどう解消できるのか、今も研究中です。</p>

<p>【ラテン語さん】言葉を完璧に使いこなすことはできないのかもしれません。ただ、こうしてTAKAHIROさんとお話ししていて、あらためて、言葉には人の人生を変える力があると感じています。ちょっとした一言で、人は左右されるものですから。たとえば、小さいころに親や友人からかけられた「つくってくれた料理、とても美味しいね！ 将来、料理人になれるよ」という言葉がきっかけで、本当に料理人になった方もいるでしょう。</p>

<p>ただその一方で、言葉の使い方が悪ければ、傷として残ってしまうこともある。だからこそ、言葉を使うときには、他者への思いやりをもって使いたい。それは古代ローマ、中世、近代、現代と経て、言葉を使う私たち人間が多かれ少なかれ、ずっと意識してきたことではないでしょうか。</p>

<p>【TAKAHIRO】言葉だからこそ伝えられることがあることを、私は自分の人生を通して確信しています。そして言葉は、「心」だと思います。「一つの言葉」を「一つの心」なのだと思って、これからも大切にしていきたいです。皆さんの言葉が、誰かのよき心をつくりますように。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>感じのいい人は何が違う？人間関係をラクにする〈伝え方〉3つのコツ  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14431</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014431</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、感じのいい人が自然に実践している“言葉の習慣”を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感じのいい人の「言葉」のつくり方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana01SS.jpg" width="1200" /></p>

<p>「感じのいい人」と聞くと、特別な話し方や高いコミュニケーション能力を思い浮かべるかもしれません。しかし実際は、日常の何気ない言葉選びにこそ、その違いがあります。</p>

<p>相手の行動を具体的にほめる、「ちゃんと」「普通」などのあいまいな言葉を避ける、そして小さな「うれしい」をこまめに伝える――。そんな少しの工夫が、相手に安心感や心地よさを与え、人間関係をより豊かなものにしてくれます。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、感じのいい人が自然に実践している&ldquo;言葉の習慣&rdquo;を紹介して頂きます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>行動のほめ方が具体的</h2>

<p><img alt="行動のほめ方が具体的" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana01.jpg" width="1200" /></p>

<p>「やさしいね」という言葉に、「〇〇してくれてうれしい」をそっと添えてみませんか。<br />
具体的な行動を言葉にして伝えることで、あなたが何によろこんだのか、相手にきちんと伝わります。<br />
すると相手は「次もやってあげたいな」と、自然に思えるようになります。<br />
そのひとことが、次のやさしさの種になるのです。</p>

<p>「やさしいね」と言われるとうれしいけれど、自分の行動の何がよかったのか、少し伝わりにくいこともあります。<br />
そんなときは、ほめ言葉に行動を１つ足してみましょう。<br />
「洗濯物をたたんでくれて助かったよ」<br />
「食べた食器を片付けてくれてうれしい」</p>

<p>具体的に伝えるだけで、「ちゃんと見てくれている」という安心につながります。<br />
また、自分の何がよろこばれたのかがわかると、相手は迷わず、また同じ行動ができます。<br />
これは、子育てだけでなく、職場も同じです。<br />
「あの資料、図解があってわかりやすかったよ」<br />
そう伝えるだけで、相手のよさはもっと伸びていきます。</p>

<p>感じのいい人の言葉には、相手への細やかな観察眼が宿っています。「何がうれしかったか」を具体的に贈る習慣。それは、あなたの周りに笑顔を増やします。</p>

<p>--♪言葉が具体的なほど、心に刺さりやすい♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ちゃんと・普通・常識・当たり前を使わない</h2>

<p><img alt="ちゃんと・普通・常識・当たり前を使わない" height="1263" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana02.jpg" width="1200" /></p>

<p>「ちゃんとして」「普通は」「常識的に考えて」<br />
つい使ってしまうこの言葉。実は中身がとてもあいまいです。何をもって「ちゃんと」なのかは、人によって異なります。自分にとっての当たり前も、相手にとっては初めてのことかもしれません。</p>

<p>感じのいい人は、こうした言葉の代わりに「こうしてくれるとうれしいな」と、自分を主語にして具体的に伝えます。そうすると、指示ではなく「お願い」として届くので、相手も迷わず、心地よく動くことができます。あいまいな言葉をやさしく翻訳するひと手間が、お互いの笑顔を守るのです。</p>

<p>ちょっと、あと少し、もうすぐ、かなり、いっぱい、いい感じに、しっかり、今度...などは、人によって受取り方が変わってしまうあいまい言葉です。数字で表せるものは数字で◯分くらい、◯人、と具体的に伝えると誤解が生まれにくくなります。</p>

<p>--♪「ちゃんと」って言いそうになったら、「具体的に何をしてほしい？」って自分に聞いてみよう♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うれしいをこまめに出す</h2>

<p><img alt="うれしいをこまめに出す" height="1397" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana03.jpg" width="1200" /></p>

<p>みなさんは、日常の小さな「うれしい」を、その場で言葉にして届けられていますか。<br />
大げさでなくていいんです。ただその瞬間を、素直に言葉にするだけでいい。そのひとことが、相手の心をじんわりとあたためる贈り物になります。</p>

<p>感謝やよろこびは、心に溜めておくよりもこまめにその場で手渡していく。そのほうが、ふたりの間の空気はやさしく耕され、関係もゆっくりと育っていきます。<br />
素直な気持ちを届ける心地よさ。「うれしい」の循環が、あなたの周りをゆっくり満たしていくのです。</p>

<p>「ありがとう」だけでなく「うれしい」という感情もセットで伝えてみる。その素直な表現が、相手に「やってよかった」「言ってよかった」という安心感を届け、心に明るさを残してくれます。</p>

<p>--♪「うれしい」と言われると、人間は「また何かしてあげたい」と思うもの。だから、出し惜しみは損ですよ♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana01SS.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>40歳以降の人生を退屈に感じたら...？ この先の生き方に悩む人のための一冊  大賀康史（フライヤーCEO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14553</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014553</guid>
			<description><![CDATA[フライヤーCEOの大賀康史氏が、書籍『人生にコンセプトを』（澤田智洋著、筑摩書房）を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="大賀康史氏" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2022/2022A/220705OogaYasushi03.jpg" width="1200" /></p>

<p>ビジネス書を中心に1冊10分で読める本の要約をお届けしているサービス「flier（フライヤー）」（https://www.flierinc.com/）。こちらで紹介している本の中から、特にワンランク上のビジネスパーソンを目指す方に読んでほしい一冊を、CEOの大賀康史がチョイスします。</p>

<p>今回、紹介するのは『人生にコンセプトを』（澤田 智洋著、筑摩書房）。この本がビジネスパーソンにとってどう重要なのか。何を学ぶべきなのか。詳細に解説する。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>これからの生き方に悩む人へ</h2>

<p><img alt="『人生にコンセプトを』（澤田 智洋著、筑摩書房）" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260623Oogayasushi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>毎日ニュースやSNSのポストを眺めていて、仕事をしていて、言葉にならないようなモヤモヤを抱えることは誰でもあるように思います。それが自分の大切にしている価値観に合わないものとわかるときもありますが、なぜ心がざわざわするのか、場合によっては自分がどのような感情になっているかもわからないときもあるかもしれません。</p>

<p>私の場合、社会での分断が進む度に自分はどちら側の意見を持っているのかを考えてしまうのですが、どうもどちらにもぴったりとは合わず、自分の考えに合う言葉や考え方が表現できたら良いのにと感じています。</p>

<p>そのような過ごしにくく感じる世界を生きていくために、自分らしい何らかの指針があればどれほどに生きやすいでしょうか。そのような自分の世界に一つの方向性を示してくれるのが本書で語られているコンセプトです。</p>

<p>人生の道を示すコンセプトはどのようなものなのか、本書の内容を触れていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>夢とコンセプト</h2>

<p>子供の時に夢を聞かれたとき、自分の場合は野球の選手と答えておくとなんとなくその場が収まるのでそう言うようにしていたことが思い出されます。そして大人になった今、あなたの夢はなんですか、と聞かれて答えられる人はどれほどいるでしょうか。</p>

<p>自分に関しては会社を起業していて、比較的答えやすい環境にはあるとは思うものの、夢と言われると少しとまどいがあります。目標やビジョンだったらあるのですが、それが人生をかけたただ一つの夢なのかというと少し違うような感覚があります。</p>

<p>本書の著者も夢という言葉に対して一定の距離を置きながらも、もちろん夢があることは否定していません。夢は「目的地」を示す効用があり、そこに向けて一直線で進んでいくようなものです。それに対比する言葉はコンセプトです。コンセプトは「道」を示すものとされています。コンセプトがあれば、自分の人生を支え、前に進むことができるようになるとも表現されています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>いいコンセプトの4要素</h2>

<p>優れたコンセプトとして本書で挙げられているのは、スターバックスコーヒーの「サードプレイス」、ユニクロの「LifeWear」、無印良品の「しるしのない良品」の3つです。どれも企業のあり方が示され、視界良好になるといいます。</p>

<p>ではそのような名コンセプトを構成する要素はどのようなものでしょうか。その4要素が本書で紹介されています。</p>

<p>ビジネスの世界では差別化という言葉があるように、ユニークなポジションであることや個性があることが重要と言われます。その「独自性」が第一の要素となります。次はみんなの判断基準になるような「方向性」が示されていることです。第3は過去・現在・未来が一本の線で結ばれ語りたくなるような「物語性」です。そして4つ目は、100年有効であり続けるような「普遍性」です。</p>

<p>4つの要素を踏まえて、改めて3つの名コンセプトを見るとそのいずれの要素も満たしていることがわかります。そのようなコンセプトは、判断に迷うときやメンバーの力を結集するときの進むべき道になることも理解できそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>コンセプトとはどのようなものか</h2>

<p>会社と同じように自分の人生にもコンセプトがあれば、生きやすくなりそうだなというのは少しイメージが膨らんできたかもしれません。</p>

<p>本書では夢とコンセプトの違いについても詳しく書かれていますので紹介していきます。まず大きな違いのあるところはその数です。夢はただ一つであることが重要で、登るべき山を示すものです。人生のすべての努力を結集するために、複数あるよりは一つに絞っていることが望ましいと言えます。その一方で、コンセプトはいくつあっても良いものだそうです。山で例えるなら登り方を表していて、複数あった方がより便利なものです。ちなみに著者自身は100を超えるコンセプトを持っているそうです。</p>

<p>その他の違いとして、夢は高揚感をもたらすもので、コンセプトは人生の迷いを解決するものといいます。コンセプトは会社で表すとバリュー（行動指針）が該当します。例えば私が経営しているフライヤーでは6つのバリューがあります。その第一のものは「楽しむ」です。つまならそうに仕事をするよりも楽しんで仕事をした方がいい仕事ができるだけでなく、人の足を引っ張ったりせずに周りの人を自然とリスペクトできる、というような背景があります。</p>

<p>これも同じ仕事という行為をするにしても、その楽しさに気づき、実際に楽しんで取り組もうという行動に結びつける道になるものだと感じています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>不確実性とともに生きる</h2>

<p>本書の最後の章に人生の不確実性について紹介されていて、その点が自分自身の考え方とぴったり合っていました。先に起こることが完全にわかっている人生だとしたら、それは退屈だ、ということです。</p>

<p>以前、私の先輩経営者にあたる南章行さんが書かれたブログに、40歳の絶望という話がありました。それは、大企業のエリートビジネスパーソンとして生きてきた人が40歳前後になると絶望にも近い感覚を持つということです。つまり、40歳前後になるとその会社でどのあたりまで昇進できそうかという見通しがはっきりして、一定の着地点がわかってしまい就職時に感じていたような希望がなくなるというものでした。</p>

<p>そういった人たちは外から見ても決して不幸に見えず、素晴らしいキャリアや幸せな家庭を持っているにも関わらず、です。贅沢な悩みだと思う人もいるかもしれませんが、私はその感覚は理解できるような気がしました。この先がわかってしまった人生の消化試合の歩みを進めるには40歳という年齢は先が長すぎるからです。</p>

<p>行き先がクリアに見えるということは退屈にもつながり得る、ということです。同じように一定の不確実性があった方がわくわくする人もいるのではないでしょうか。もちろん、安定を大切にされる生き方も何らかの使命感に基づくもので尊いものではあります。</p>

<p>どのような価値観を持っていたとしても、人生のコンセプトがあれば、人生の歩みを進める指針が得られます。自分ならではのコンセプトがほしい人は多いでしょう。この先の人生に迷っている人や毎日を有意義に過ごしたい方はぜひ本書を一読して、自分ならではのコンセプトを見つけてみてはいかがでしょうか。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2022/2022A/220705OogaYasushi03.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[大賀康史（フライヤーCEO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>遅刻されても怒らない　ポルトガルで気づいた「時間より大切にしていること」  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14497</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014497</guid>
			<description><![CDATA[ポルトガル人が待ち合わせの時間に遅れてきても怒らない理由とは？日本とポルトガルで暮らす乾祐綺さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_music.jpg" width="1200" /></p>

<p>電車はスケジュール通りに発着する。待ち合わせの時間はキッチリ守る。日本では「そんなこと当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、ポルトガルでは「予定通りに進まないのが当たり前」だと、フォトジャーナリストの乾祐綺さんはいいます。</p>

<p>それでも「ポルトガルには日本にない豊かさを感じた」と語る、乾さん。本稿では、ポルトガル人の時間や人に対する考え方を紹介していただきます。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>遅れても怒らない？時間に追われないポルトガル人の生きかた</h2>

<p>ポルトガルに暮らしていて、最初に戸惑ったのは、時間があまり守られないということだった。</p>

<p>待ち合わせの時間に来ない、役所の手続きが延びる、というのは当たり前。バスの時刻表はまるで飾りのようで、でも、みんなバス停で待っている。最初のうちは正直、ちょっとイラッとした。日本の感覚で言えば「だらしないなあ」とか「不誠実？」と思ってしまうことも。でも、しばらく暮らしてみると、その寛大さの裏にある哲学のようなものが見えてきた。</p>

<p>撮影の約束をしていたポルトガル人の友人が、30分ほど遅れたことがある。もちろん、遅れる際には連絡をくれてはいた。現れた彼女は、「ごめんね」と言いながら、手には温かいコーヒーを持ってきてくれた。</p>

<p>「途中でおばあちゃんに会ったの。久しぶりだったから、ちょっと話してたの」</p>

<p>怒るどころか、むしろ僕のほうが恐縮してしまった。彼女にとって約束の時間を守るよりも、&quot;おばあちゃんと話す&quot;ことのほうが大切だったのだ。実にいい。そういう日常の積み重ねが、ポルトガルという国の&quot;ゆるやかな空気&quot;をつくっている気がする。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>時間を守るより、目の前の人を大切にする</h2>

<p>社会学的にも、ポルトガル人の&quot;時間観&quot;は興味深い。欧州価値観調査(EVS2020)によれば、ポルトガルでは人生において「家族が重要」と答える人が約9割で、「友人」を重視する割合も高い。文化心理学的にも、ポルトガルはポリクロニック(多時間的)文化に分類されるそうで、時間を守るよりも人との関係を守ることが社会のリズムをつくっている。</p>

<p>予定が多少ずれても、気にする人は少ない。むしろ&quot;時間より人&quot;が優先。この寛大さが、結果的に人々のストレスを和らげ、幸福度を支えているのかも？つまり、ポルトガルでは時間に正確であることよりも、&quot;人に誠実である&quot;ことのほうが優先される文化なのかもしれない。これは今を生きること、目の前の人を大切にする、とも言い換えられる。</p>

<p>そしてリスボンで暮らしていると、あちこちで人が&quot;待っている&quot;光景をよく見かける。恋人を待つ人、同僚を待つ人、なにかの順番を待つ人。でも、誰も苛立っていない。スマートフォンをいじっている人もいるけど、多くは&quot;ただただ&quot;待っている。待つ時間そのものが、人生の一部になっている？</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&ldquo;待つ時間&rdquo;を味方にする</h2>

<p>ポルトガル語には「エスペラール(Esperar)」という言葉がある。「待つ」という意味だが、「期待する」意味も持つ。急ぐことの多い日常の中で、この2つが重なり合っているのは、なんだか心地よい。</p>

<p>「待つ」ことと「期待する」ことが、同義語のように扱われている。たとえば、役所で順番を待っているとき、職員に「もう少しだけEspere(お待ちを)」と言われると、ちょっとした希望のニュアンスすら含まれて聞こえてしまうのは僕だけ？</p>

<p>待つことに関連して、この国の人たちは、予定よりも人を優先する。時間に遅れても、さらには約束を破っても、誰も怒らない。むしろ「来てくれてありがとう」と笑ってくれる。そこには、&quot;完璧より誠実&quot;&quot;効率より共感&quot;という価値観が流れている。急がず、焦らず、目の前の人に丁寧に向き合う。それが、ポルトガル流の幸せの形なのかもしれない。</p>

<p>日本では「時は金なり」という言葉が使われることが多々ある。だがポルトガルでは、「時は人生なり」とでも言いたげな空気がある。時間は稼ぐものではなく、心身に&quot;刻む&quot;もの。たとえば、カフェでのコーヒーの時間。1ユーロ(約190円)のエスプレッソ1杯に、友人との会話や、自分を取り戻す大事なものが詰まっている。</p>

<p>ある日、撮影の途中で立ち寄ったカフェで、年配の男性が言った。</p>

<p>「焦って生きると、時間が逃げるよ。でも、ゆっくり歩けば、時間がついてくる」</p>

<p>その言葉を聞いた瞬間、妙に腑に落ちた。時間は敵ではなく、味方にできるのだと。ポルトガルの人たちは、時計を持っていても、時間に支配されていない。遅れても怒らない、予定どおりにいかなくても落ち着いていられる。それは、諦めでも怠慢でもなく、&quot;人間らしく生きるための知恵&quot;だ。</p>

<p>いつのまにか僕も、少しずつそのリズムに染まってきていた。バスが来なくても、まあいいかと思えるようになった自分がいる。予定がずれても、その分、誰かと立ち話をする余裕ができた。時間に追われるのではなく、&quot;時間と歩く&quot;。そんな生き方を、ポルトガルは教えてくれている。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>面倒なことを愛する国</h2>

<p>ポルトガルという国には、面倒なことを嫌わない空気がある。いや、むしろこの国の人たちは&quot;面倒くさいこと&quot;を愛しているのではないか、とさえ思ってしまう。</p>

<p>リスボンの街を歩くと、足元に広がる石畳に気づく。幾何学模様、波の文様、植物や花のモチーフーー手の込んだそれらは、すべて人の手で敷かれた「カルサーダ・ポルトゥゲーザ(Cal&ccedil;ada Portuguesa)」と呼ばれる石畳だ。</p>

<p>ひとつの模様を作るのに、何千、何万という石が必要になる。職人たちは小さなハンマーを片手に、同じ姿勢で1日中、石を割り、角度を調整し、丁寧に地面へはめ込んでいく。機械化とは無縁の、気の遠くなるような手仕事。日本でいうなら、畳職人や漆うるし塗り職人のようなものだろうか。</p>

<p>技術だけではなく、根気も問われる仕事。しかしリスボンでは、その仕事が街の至るところに息づいている。観光客が写真を撮るたびに、「あの模様がかわいい！」と言ったりしている。だが、その模様の一つひとつの裏に、人の手と時間の積み重ねがあることを知っている人は少ないのでは？</p>

<p>石畳を作る職人は「カルセテイロ(Calceteiro)」と呼ばれ、リスボン市が設立した石畳職人学校で、その技術が教えられている。現在も、この伝統技術を守り継ぐ職人たちが、市や地域の支援を受けながら活動している。街の中心レスタウラドーレス広場には、彼らの仕事をたたえるカルセテイロの記念碑もあり、今日も街の誇りを静かに見守っている。</p>

<p>効率を重んじる国なら、きっと真っ先に舗装道路に切り替えただろう。だがポルトガルでは、街の文化的な遺産として、今もこの&quot;面倒くさい作業&quot;を続けている。この石畳を見ていると、ポルトガルという国の根っこの哲学が見えてくる。それは、&quot;手間をかけることを、面倒だと思わない&quot;ということだ。</p>

<p>面倒なことは、ゆっくりで、不完全で、非効率。だが、その&quot;非効率の中&quot;に、人の温度や時間の重みが生まれるのではないか。そこにこそ、この国の芯があるように思えてならない。</p>

<p>たとえば、街角のカフェ。エスプレッソを1杯飲むのに、10分も20分も会話をしていたりする。パン屋では、焼きたての香りを楽しむ人が列をなし、週末の市場で、野菜を一つひとつ手で選ぶ人も多く目にする。スーパーでまとめ買いするより、断然非効率。でも、その&quot;手間の時間&quot;が、暮らしのリズムを緩やかにしている。</p>

<p>カルセテイロ職人に「この仕事、時間がかかるでしょう？」と尋ねたことがあるのだが、「見たらわかるだろう。でも、時間をかけるほど、美しくなるんだよ」その言葉が、胸に残った。この国では&quot;美しい&quot;ということと&quot;早い&quot;ということは、両立しないのかもしれない。むしろ、「時間をかけること＝美しい」と信じているように思える。</p>

<p>石畳だけではない。焼き菓子のパステル・デ・ナタ、アズレージョ(タイル)、家具の修復、刺繍......どれも一つひとつ手で仕上げる。その非効率さの中でこそ、人と人との関係も育まれていく。</p>

<p>日本にもかつては、同じような感覚があった。庭の手入れ、包丁を研ぐ、味噌を仕込む。「面倒」という言葉の中には、「丁寧」という意味が重なっていたはずだ。</p>

<p>僕は日本で、「里山体験隊(日本全国の農山漁村を訪ね、先人の知恵を体験し、学び、次代に繋ぐ活動を行う私的なコミュニティ)」と言う活動を、気の置けない友人たちと続けている。茅葺(かやぶき)屋根職人、原木椎茸栽培、伊豆のわさび農家など、日本に昔からあった里山の生業(なりわい)の現場を訪れ、土地の人たちと触れ合い、飲み交わす。</p>

<p>そこで思い至ったのは、&quot;手間こそ価値&quot;という考えかただ。それが、いつの間にか、日本ではなくなりつつあるのではないか(もちろん、そこに価値を見出し、新たな取り組みをする人たちもたくさん知っている)。</p>

<p>便利さや速さを追い求めるうちに、手間の価値はどこかに置き去りにされている。リスボンの石畳を歩いていると、その意味が静かに蘇ってくる。面倒なことを、もう一度大事にしてみよう。時間をかけることは、無駄ではない。ポルトガルにいると、それは、未来へ向けた&quot;静かな抵抗&quot;なのだと確信できる。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_music.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「痛みを増幅させず、一人で抱えない」又吉直樹×たなかみさきのネガティブ感情との向き合い方  又吉直樹（お笑い芸人）,たなかみさき（イラストレーター）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14413</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014413</guid>
			<description><![CDATA[又吉直樹さんとたなかみさきさんが、共著で失恋を詠ったカルタを刊行。二人は人間関係がひきおこすモヤモヤにどう向き合っているのか。お話をうかがった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="たなかみさき　又吉直樹" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603tanakamisakimatayoshi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>ネガティブな感情に振り回されそうになったとき、どうすれば気持ちを切り替えられるのか。頭ではわかっていても、なかなか難しいものです。</p>

<p>『失恋カルタ』を発売したばかりの又吉直樹さん、たなかみさきさんに、落ち込んだときの気持ちの切り替え方や、共著を通じて感じたことをお聞きしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人間関係の問題に直面したときは</h2>

<p>――失恋に限らず、日常の人間関係でネガティブな感情になってしまった時、気分を切り替えたり考え方を変えたりするために、何か意識していることはありますか？</p>

<p>【又吉】例えば、変な人に絡まれて無駄な時間を過ごしたなとか、友達のために真剣に考えて助けようとしたのに裏切られたとか、生きていたらありますよね。その労力を回収しようとするとずっとつまらなくなってしまうので、もっと素敵な人や面白い人と会う機会を増やして、ダメな世界だけがすべてじゃないという確認をさっさとしたいと考えますかね。</p>

<p>世の中には悪い人も詐欺師もいることはもう確認済みじゃないですか。自分がそういう人と出会うか出会わないかは運の部分も大きい。そんな存在と出会ったせいで何年も無駄にするより、自分の力で乗り越えていって、できるだけそういう人との接触を減らせるような生活を心がけています。</p>

<p>【たなか】失敗の種類にもよりますけど、自分だけの問題にしないことかなと思います。あと感情と事実を分けるとか。相手が悪いわけでもないし自分が悪いわけでもない、もっと大きい問題だったということもあるので。</p>

<p>【又吉】第三者に相談したりとか。</p>

<p>【たなか】そうですね。相手と二人だけや自分だけの問題にしないで、人といっぱい喋った方がいいと思います。人間同士の問題だから、いろんな人と話すのが大事かな。友達はめっちゃ大事です。</p>

<p>【又吉】たしかに、お金の問題が例えばあったとして、それが貧しさから来るものだとすると、今の時代にそういう経験をしている人が多いとしたら、個人間というよりは社会や政治の話になってきますよね。</p>

<p>【たなか】そうですね。もし何か問題を起こしてしまったとしても、その背後にどんな原因があるのか見てあげるとか。</p>

<p>【又吉】余裕がなくなると失敗しやすいですから。その余裕がなくなった理由がどこにあるのかという。自己責任論に収めすぎないことも大事ですよね。</p>

<p>苦しみに耐えれた人が偉いというよりは、みんなでその苦しみの源となってる原因を解決したら、別にみんな耐えんでええやんみたいな話になると思うので、そんな視点も大事ですね。</p>

<p>【たなか】実はみんなちょっとずつ関係してるというか、その問題にみんな小指くらいは絶対関わってると思うんですよね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>痛みや苦しみを自ら増幅させないほうがいい</h2>

<p>――心が疲れている時にこれだけはしない方がいいということはありますか？</p>

<p>【たなか】私はSNSに怒りをそのまま書くことは絶対しないようにしています。怒りをフレッシュなまま外に出すのはやはり良くない。誤解も生むし。仕事関係でつらいことがあった時も、当事者同士で話し合って事が収まってから報告という形を取れたことが自分では良かったと思っていて。怒りをそのまま不特定多数に出さないことかな。信頼している人には話していいと思いますけど。</p>

<p>感情を吐くことは大事ですけど、それをそのままSNSに上げるのはやはりリスキーだし、怒りで視野が狭くなっているなと思いますね。</p>

<p>――負のエネルギーってSNS上で連鎖してしまうこともありますよね。</p>

<p>【又吉】僕は職業柄、やらない方が良さそうなことをやってみようかなとか思っちゃったりするんですよ。 要は、どこまでこの痛みを増幅させられるのかなと実験してしまうんです。</p>

<p>だから参考にはならないかもしれないですけど、その経験でいうと、まあ過剰に一人で飲むのはやめた方がいいですね。誰かと柔らかい感じで飲みながら愚痴を言うぐらいがちょうどよくて。自分で飲みながら整理しようというのはいいんですけど、めちゃくちゃ飲んで自暴自棄と自己嫌悪のスパイラルに入っていくのはちょっと危険です。そこに悲しみを増幅させるような音楽が加わってくると、かなりしんどくなってしまうので。</p>

<p>つらいい時に明るい曲を聴くより、自分の痛みや苦しみに並走してくれるような映画、文学、音楽といったアートに触れて気持ちが安らぐという人もいると思うんですけど、それを過剰に取りに行きすぎてめっちゃしんどくなることもあるので、適度に誰か相談できる人がいたら最高だし、いなかったとしても、そういう芸術作品との触れ合い方の距離感は注意した方がいいのかなと思いますね。</p>

<p>【たなか】今じゃなかったな、みたいな暗い作品もありますよね。</p>

<p>【又吉】ありますよね。それをもらいに行っちゃう時があるんですよ。</p>

<p>メンタルだけじゃなくて、僕、熱が37度5分ぐらい出た時に公園行ってめっちゃ走って、熱を39度ぐらいまで上げれんのかなと思ってやったことがあります(笑)。汗が出て熱下がったんですけど、その後体調が悪化しました。</p>

<p>だから経験上、つらいときはやっぱり自分を大事にするのが一番だと思います。</p>

<p>【たなか】結局はなるべくいつもの普通の生活を心がけるとか、朝起きてご飯を食べてみたいなことが大事ですよね。私もそれが完璧にできているかというと、実際は難しいですけどね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>共著だからこそ生まれたもの</h2>

<p><img alt="失恋カルタ" height="713" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/250603tanakamisakimatayoshi03.jpg" width="1200" /><br />
『失恋カルタ』より</p>

<p>――最後に書籍のお話に戻るんですが、お二人で共作されて、お互いの印象で変わったことや感じられたことはありますか？</p>

<p>【又吉】そもそも僕がたなかさんの作品を読んだり見たりしていて、ご一緒できたら嬉しいなと思ってお声がけしたので、たなかさんの印象自体は変わっていないです。</p>

<p>読み札に対して絵を描いてもらったんですが、特に打ち合わせもせずにたなかさんの感性で自由に描いてもらったので、共通する一つの言葉でも人によってこれだけイメージを広げられるんだという発見はありました。すごく助けてもらったという感覚もありますね。</p>

<p>抽象的な方がみんなに刺さるのかなと思いがちなんですけど、たなかさんが焦点をグッと絞ってくれたことによって、より人に伝わるということが起きたりもして、面白い発見でした。</p>

<p>――具体的な生活のシーンも多かったですよね。たなかさんはいかがですか。</p>

<p>【たなか】又吉さんからお話をいただいて、すぐに「ぜひ」とお答えしたんです。なんとなく描けるだろうという確信はありましたし、描けたなと思いました。又吉さんの読み札をいただいて、抽象的なものを具象化するうちに、文字と絵って支え合っているなと感じて。一人でやっているのと全然違うなという感触がありました。共著というのも初めてで。</p>

<p>【又吉】挿絵のようなイラストだと誰かの本文とぶつからないように配慮する必要がある場合もあると思うんですけど、今回はたなかさんが確定しに行っても問題ない作り方でしたね。</p>

<p>【たなか】ちょっと攻めたところもありましたし、時間もあったのでじっくり制作することができました。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603tanakamisakimatayoshi01.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[又吉直樹（お笑い芸人）,たなかみさき（イラストレーター）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>アリの巣も「南向き」が人気?　マップなしで太陽の方角を教えてくれる自然の神秘  ノダカズキ（ネイチャーガイド）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14597</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014597</guid>
			<description><![CDATA[ネイチャーガイドのノダカズキさんによれば、動植物も太陽の方角を読んでいるという。マップなしで方角を見極めるための方法を教えてもらった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="森" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_forest1.jpg" width="1200" /></p>

<p>「つまらないのは、お前がつまらないからだ」<br />
――かつて師匠から受けたこの言葉を胸に、日常に潜む自然の面白さを探求し続けているネイチャーガイドのノダカズキ氏。</p>

<p>著書『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）の中で、ノダ氏は「一本の野草がそこに生えていることには、必ず意味がある」と語ります。</p>

<p>「生命の本質は熱である」といわれるように、私たち人間が「衣・食・住」に心を砕くのも、元を正せば「体温を適度に保つ」ための工夫です。実は、足元の小さなアリたちも、私たちと同じように「不動産」の視点で太陽の熱を賢く利用して生きています。</p>

<p>日常の散歩道が「発見の宝庫」に変わる、身近な場所に潜む「太陽のサイン」の読み解き方を紹介します。</p>

<p>※本稿は、ノダカズキ著『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>生命の本質は「熱」である</h2>

<p>「生命の本質は熱である」ということを世に打ち出したのは、量子力学の父シュレディンガーです。なんだか小難しく感じますが、これが意外と的を射ています。</p>

<p>人間にとって生きるために欠かせない三要素といえば「衣・食・住」ですが、どれもつまるところ、体温を適度に保つための工夫と言えます。暑すぎず、寒すぎず。そうやって私たちは、快適に生き延びようとしてきたわけです。</p>

<p>あれこれ必要な人間とは対照的に、野生動物が本当に必要としているものは「食べ物」と「寝床」だけ。食べ物で身体を温め、体温が下がらないように巣を作る。</p>

<p>つまり、熱源の確保こそが、動物も人間も、生きるための最重要課題なのです。</p>

<p>逆に言えば、人間の生活費の多くは熱源の確保に使われています。「暖をとるために働いている」と言っても、そんなに間違ってはいません（人間は「暖」以上のものに時間と労働力を使っている、自然界でも変わった生き物なことはさておき）。</p>

<p>そんな生きていくために必要な「熱源」という視点で世界を見ていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>アリの巣と人間の不動産との共通点</h2>

<p>たとえば、人間界の南向きの土地。不動産では人気がありますよね。実際に地価も高い。これは日当たりの良さ、つまり太陽の熱をいかに取り込めるかがポイントになっているからです。</p>

<p>建築家が家を設計するときも、建物の配置には細心の注意を払います。寒冷地では、リビングを南向きにして太陽の恩恵を最大限に受け、キッチンや浴室は北側に配置するのが定番です。なぜなら、火を使う場所はそもそも暖かくなりやすいからです。</p>

<p>寒い地域で街歩きをしてみると、多くの家が南向きにリビングがあるのはもちろん、太陽光を多く取り入れるために窓が大きくなっていることに気づくでしょう。</p>

<p>とても当たり前といえば当たり前ですが、太陽に合わせて住居は設計されているのです。</p>

<p>同じことが自然界でも起きています。特に昆虫たちは、寒さにめっぽう弱い変温動物。寒い季節に、いつもは素早いハエがやたら鈍く感じられるのはそのせいです。</p>

<p>彼らも、冬を乗り越えるために住まいにひと工夫を加えています。寒冷地に住むアリたちの巣は、日照を最大限に受けられるよう設計されています。多くの巣が、太陽の昇る方向――つまり南東に向かって並んでいるのです。アリたちはできる限り早く太陽の光を浴びて、体温を上げ、活動時間を稼ごうとしています。</p>

<p>これは実際に自分でフィールドワークを行いながら気づいたのですが、まさに人間界の不動産を見ているようでした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>道に迷ったら自然のサインを探す</h2>

<p>アリの他にも自然の中には、太陽の方角を教えてくれる目印がいくつもあります。</p>

<p>たとえばキノコ、コケ、地衣類といった植物。ジメジメした場所をあえて選び、そこに根を張って生きている日陰者たちです。</p>

<p>彼らはたいてい、日光の少ない北側にひっそりと現れます。森の中で迷ったら、木の幹に生えたコケを見て北を探す――そんなサバイバル術もあります。街中でも、建物の北側の路地を歩けば、コケが地面にびっしり生えていたりします。スマホの電池が切れたとき、最後に頼れるのは意外とこういう自然のサインです。</p>

<p>他にも使える技があります。「建物」もまた自然の一部。外壁が南向きだと、太陽の光をもろに浴びて、劣化が早くなります。</p>

<p>このように、Googleマップなんて使わなくても、自然のサインを読み解けば東西南北はわかる。自然が用意してくれた、無料で電池いらずのナビゲーションです。</p>

<p>私たちの暮らしは、気づかないうちに太陽という巨大なシグナルに支えられているのです。住まいのことを考えるとき、街中を散歩するとき、ちょっとだけ太陽の機嫌も気にしてみてください。もしかすると、太陽と自然の関係性が、あなたにいろいろな方向を教えてくれるかもしれません。</p>
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						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ノダカズキ（ネイチャーガイド）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>認知症リスクにも影響する「海馬」を甦らせるには？　脳の専門家が教える運動習慣  下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14529</link>
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			<description><![CDATA[認知症予防にも運動は効き目があるという。脳と糖の専門家である下村健寿さんに解説していただく。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="運動で海馬が甦る" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Psychiatry.jpg" width="1200" /></p>

<p>運動は体力づくりだけではなく、脳にもいい影響を与えるといいます。元オックスフォード大学研究員で、脳と糖の専門家である下村健寿さんは著書『糖毒脳』にて、運動には海馬を蘇らせる効果があると述べています。脳に働きかけるには、どのような運動が効果的なのか。同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、下村健寿著『糖毒脳』(ダイヤモンド社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>運動をすると「海馬」が甦る理由</h2>

<p>運動には「攻め」の効果もあります。減ってしまった脳神経を増やすことにもつながるのです。</p>

<p>人間の脳は海馬でのみ、新たな神経細胞が発生するとわかっています。この働きを促してくれる物質が「脳由来神経栄養因子（BDNF）」です。</p>

<p>BDNFは「肥料」のようなものです。新たな神経細胞になる「タネ」が埋まっている肥沃な土壌である海馬に、BDNFという肥料をたっぷりとかけることで、新たな神経細胞が芽生えて成長していきます。これが、認知症になりにくい脳をつくることにもつながっています。</p>

<p>さらにBDNFには細胞の新生だけでなく、脳の中で生き残っている神経細胞同士の「つながり（シナプス）」を増やしたり、そのつながりを強化したりする作用もあります。残っている神経細胞同士の情報伝達の効率を高める「チューンアップ」も行っているのです。先述のとおり、神経細胞の数が減っていても情報伝達の効率が飛躍的に上がれば、脳全体のパフォーマンスは向上します。</p>

<p>この奇跡のような役割を果たすBDNFを作るために必要なのが、「運動」です。近年の研究から、運動をすると筋肉から「ミオカイン」と呼ばれる一連の生理活性物質が分泌されることが明らかになりました。</p>

<p>ミオカインは脂肪や肝臓、膵臓など様々な臓器に作用して代謝を調節したり、全身の炎症を抑制したりと、体にとって非常に良い効果をもたらすことがわかっています。このミオカインが脳にも直接作用し、脳の中でBDNFの発現を促すのです。</p>

<p>運動は、脳の容量低下に対抗するためだけでなく、新しい脳細胞を作る上でも非常に効果的だということです。</p>

<p>ひとつの事例として、私の家系の話をしましょう。私の家系は皆、長寿なのですが、認知症を発症する人も少なくありません。むしろ認知症家系と言ってもいいかもしれません。そして皆、戦中から戦後にかけての食糧難の時代に幼少期を過ごしたこともあって、認知症に悩む親戚の多くは体力があまりなく、運動が苦手でした。</p>

<p>しかし１人だけ例外がいました。叔父です。叔父だけはスポーツ好きで、若い頃からスキーや水泳に熱心に取り組んでいました。叔父は身体的には病気になりましたが、認知症に侵されることはなく、頭だけは最晩年まで冴えていました。因果関係を証明するのは難しいのですが、運動が認知症対策に有効であることを示すひとつの例だと信じています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>脂肪を減らすための「シンプルすぎる」習慣</h2>

<p>私も将来のために運動を欠かさないようにしています。いまは平日の朝に4キロ、休日は8キロ、欠かさず走るようにしています。</p>

<p>「そんなに走れない......」と、落ち込む必要はありません。私の運動量は、はっきり言って過剰です。運動が好きだからやっているだけであって、認知症予防にここまでの運動は必要ありません。</p>

<p>皆さんにおすすめしたい運動内容は、拍子抜けするほど簡単なものです。それは、ウォーキングです。息が軽く切れる程度の早足で、１日30分程度、週に合計で150分以上歩く。これが、医学研究に基づくアルツハイマー病の予防に有効とされる運動量です。</p>

<p>努力や根性は一切いりません。アスリートを目指すのではないのですから、心から楽しんで運動してください。通勤時に１駅分を歩いて、移り変わる景色を楽しみながら散歩する。週末に気の合う友人や家族と一緒に散歩する。そんな楽しい時間として過ごしてみてください。楽しい運動であるからこそ、長期間にわたって続けやすくもなります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>どの「筋肉」を意識すると運動の効果が激増するのか</h2>

<p>アルツハイマー病を予防する手段としてウォーキングを提案しているのは、なにも、それがラクな方法だからではありません。ウォーキングこそ、最も効果的な運動なのです。その秘密は「ある筋肉」にあります。</p>

<p>2022年にアメリカのヒューストン大学の研究者たちが、非常に興味深い論文を発表しました。彼らが注目したのは「ふくらはぎ」の機能です。</p>

<p>ふくらはぎの筋肉は、腓腹筋（ひふくきん）とヒラメ筋という二種類の筋肉の総称である下腿三頭筋（かたいさんとうきん）から構成されています。このなかでもとくに重要なのが、腓腹筋の下に隠れているヒラメ筋です。このヒラメ筋こそ、アルツハイマー病予防の「鍵を握る筋肉」です。</p>

<p>ヒラメ筋は、歩いていてかかとが地面から離れる瞬間、つまりつま先で地面を蹴り出すときに使う筋肉です。文字どおりその外見が魚のヒラメに似ていることから名づけられました。</p>

<p>ヒューストン大学の研究者たちは、ヒラメ筋が全身の筋肉のなかで最も効率的に糖を消費できることを発見しました。インスリンの力を借りずにどんどん糖を消費してくれる「スーパー筋肉」なのです。</p>

<p>どうやらヒラメ筋には他の筋肉に比べて、糖を取り込むためのドア（GLUT4）がもともと多く存在しているようです。人類が二足歩行を始めた太古の昔から、歩きやすく、効率的にエネルギーを使えるための筋肉として進化してきたのでしょう。</p>

<p>また、ヒラメ筋は持久力に優れた「遅筋線維（ちきんせんい）」というタイプの筋肉でできているため、長時間歩くのに最も適した筋肉であるとも言えます。</p>

<p>ヒューストン大学の研究成果は、このヒラメ筋を使った運動が、血糖値を下げるのに非常に効果的であることを報告しています。つまり、「歩く」ことです。これが、皆さんにウォーキングをすすめる理由です。</p>
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						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>仕事が「楽しい人・つまらない人」の違いは？ 前向きに働く人が持つ1つの意識  岡崎かつひろ（作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14475</link>
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			<description><![CDATA[仕事を円滑に進める鍵は人間関係。さらに業務をゲーム化することで、毎日の仕事を楽しくする実践法を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="仕事を楽しむ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_casualmeeting.jpg" width="1200" /></p>

<p>仕事を円滑に、そして楽しく進めるには、スキルや効率化だけでなく「人間関係」が大きく関わっています。さらに、日々の業務をゲームのように捉えることで、面倒な仕事にも前向きに取り組みやすくなります。</p>

<p>本記事では、書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』より、仕事を楽しく進めるための実践的な方法を紹介します。</p>

<p>※本稿は、岡崎かつひろ著『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』（三笠書房）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>何事も楽しむ! 楽しまないから疲れている</h2>

<p>●何事も楽しんでやる人になる!</p>

<p>ダニエル・キム氏の成功循環モデルをご存じでしょうか？ これは、マサチューセッツ工科大学の教授である同氏が提唱した、業績が伸びる組織についての理論です。</p>

<p>簡単に言えば、うまくいくチームを作りたいなら、人間関係の質が高い組織を作りなさいということ（正確に知りたい方は「成功循環モデル」でお調べください）。</p>

<p>またホーソン実験というものもあります。これは、工場における生産性について調べた実験で「作業能率や生産性は、働く人同士の個人的な関係性によって、大きく左右されてくる」ということがわかっています。</p>

<p>さて何が言いたいかというと、円滑で効果的な作業をするために、仲のよさほど大事なことはないということです。</p>

<p>たとえば仲のいい人、もっと言えば好感を持てている人からの依頼があったとします。手伝ってあげようという前提でいるでしょうから、話が早いです。</p>

<p>逆に嫌いな人からの依頼だったら、「どうやって断ろうか？」と考えながら話を聞くので、遅々として進まないなんてこともあるのではないでしょうか。</p>

<p>だからあなたが仕事のできる人になりたいなら、好かれる人になって良好な関係を築くことは必須項目の一つなのです。</p>

<p>では、どうしたら仕事において好かれる人になれるか？</p>

<p>それは、「仕事を楽しんでやる人になる」ことでしょう。楽しそうに仕事をしている人を見たら素敵だと思えるし、応援したくなります。</p>

<p>とはいえ、なかなか楽しい仕事なんてないと思う方もいるかもしれませんね。大事なのは、楽し「い」仕事をするのではなく、楽し「く」仕事をすることです。</p>

<p>たった一字しか違いませんが、この違いが大きいのです。楽し「い」は受動的、つまり受け身なのに対して、楽し「く」は主体的、つまり自分から動いた結果です。</p>

<p>仕事が楽しくなったら仕事に疲れることもなくなります。仕事に疲れないから、さらに仕事が好きになります。そうしてイキイキと仕事をしていたら、仕事においてもどんどん好かれる人になれますよ。</p>

<p>まずそのための第一歩は、楽しく仕事をすること。意識していきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>仕事をゲームにする３つのコツ</h2>

<p>『仕事はゲームにすると上手くいく』（秀和システム）という書籍があります。建設会社の役員として働きながら、複数のビジネスを手がける石川和男先生の著作です。</p>

<p>仕事がつまらなくなってしまう理由は、つまらなくなる仕事の仕方をしているからです。ゲームのように楽しむコツさえわかってしまえば、誰でも楽しく仕事をすることが可能です。仕事をゲームにするコツは次の3つです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>①ゴールを明確にする</p>

<p>・いつまでにどんな結果を作るのか？<br />
・それは自分にとってどんな価値があるのか？</p>

<p>この2つを明確にしてみましょう。やりたいから、お金になるからなど、あなたが頑張れるものならかまいません。ゲームも何のゲームかわからなければやらないですよね。</p>

<p>②小さな一歩から始めてみる</p>

<p>目標は大きいと心をワクワクさせてくれます。しかし、行動し始めると自信を失います。「そんな大きなことできるの？」となってしまうわけです。</p>

<p>そこで大事なのが、小さな一歩からスタートすること。いきなり魔王との対戦からスタートするゲームでは、誰だってやる気をなくします。スライム（「ドラゴンクエスト」で一番弱い敵）から倒していきましょう。</p>

<p>③成長を喜ぶ</p>

<p>人間には、開始動機と継続動機の2種類があります。開始動機はお金持ちになりたいとか、出世したい、認められたいとかでOKです。しかし、すぐにお金持ちにはなれないし、出世だって時間がかかります。</p>

<p>そこで必要なのは、成長に目を向けることです。自分の成長に気づくために、ぜひ何らかの形でやったことを振り返りましょう。結果も大事ですが、自分の成長に目を向けると、ゲームのステータスアップのような感覚で継続動機ができて、楽しくなってきますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡崎かつひろ（作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>心理学者が教える「嫌いな人との接し方」の正解とは  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14448</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014448</guid>
			<description><![CDATA[苦手な人のことは避けるより、距離を縮めたほうがうまくいくという。心理学者の内藤誼人さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="人間関係" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_otikomubizman2.jpg" width="1200" /></p>

<p>人間関係がうまくいく人は、心を読む能力が高い。心理学者の内藤誼人さんは、著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて過去の研究結果をもとに、人の心を読むことのメリットを解説しています。</p>

<p>苦手な人との付き合いも、相手の心理を理解することでストレスが和らぐといいます。本稿では同書より、苦手な人とは距離を縮めたほうがうまくいく理由をご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>苦手な相手ほど、距離を縮めるとうまくいく</h2>

<p>学生時代なら、気の合う人とだけお付き合いし、嫌いな人は完全に無視していても問題はありませんが、社会人になるとそうは言っていられません。たとえイヤな人でも、同じ職場で働く以上、どうしてもお付き合いしなければならないからです。</p>

<p>では、どうすれば嫌いな人への苦手意識を克服できるのでしょうか。そのための方法は、逆説的なことながら、自分から積極的にどんどん相手に近づいていくのがベストです。相手の近くにいれば、イヤでも相手の姿が視界に入ります。</p>

<p>嫌いな人が視界に入ってくるのは、最初は苦痛でしょう。気分も悪くなるかもしれません。しかし、そんな人でさえ、何日も何週間も見ていると、次第に慣れてきます。嫌いな人でも、そのうち慣れてきて、「どうということはない」と感じるようになります。</p>

<p>近くにいれば、少しは雑談をする機会も増えます。そういう接触をくり返すうちに、「なんだ、顔が怖いと思っていたけど、慣れてくるとそんなに怖い人でもないのだな」ということに気づくこともできます。知らないうちに苦手意識も克服できてしまうわけです。</p>

<p>オランダにあるラドバウド大学のイヴォンヌ・ファン・デン・ベルグは、10歳から12歳までの651名の子どもに、クラスメートで好きな人と嫌いな人の名前を書いてもらいました。次に、席替えをして、お互いに嫌いな子ども同士の座席を近くにしました。それから数週間後、クラスメートに対する好き嫌いをもう一度教えてもらったところ、最初は嫌いだった子に対する好意度がアップすることがわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人は、接触回数が増えるほど好意を持ちやすい</h2>

<p>ムリに話しかけようとしなくとも、ただ近くにいるという、それだけの理由で私たちはその相手に好意を感じるようになるのです。嫌いだからといって、その人から逃げ回っているだけでは、苦手意識や嫌悪感は減少しません。いつまでも嫌いなままです。</p>

<p>ところが、会社の飲み会では、あえて嫌いな人の隣に座ってみるとか、毎朝、きちんと挨拶だけはしてみるとか、そういうちょっとした心がけをつづけていれば、いつの間にか苦手意識も克服されているはずです。</p>

<p>アメリカ合衆国の「建国の父」と呼ばれたベンジャミン・フランクリン（100ドル紙幣に描かれている人です）は、相当に人当たりのいい人物でしたが、そんなフランクリンのことを嫌いな人もいました。フランクリンは自分を嫌っているような人とも友達になりたがる人でしたから、自分から相手に近づいて話しかけました。するとどうでしょう、向こうもフランクリンに対する態度を軟化させてくれて、一生つづく友好関係を築くことができたそうです。</p>

<p>嫌いな人から逃げていても解決にはなりません。どんどん積極的に話しかけることが大切なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分の気持ちから他人の気持ちも推察できる</h2>

<p>相手の気持ちを知りたいのなら、相手に対して自分がどのような気持ちなのかを考えてみるとよいでしょう。私たちが相手に抱く気持ちは、一方通行ということはありません。私たちが相手を好ましく思っているのなら、同じように相手もこちらに対して好ましい印象を持っているものです。</p>

<p>「私はあなたが好き」と思うのなら、「相手もあなたを好き」と判断してもそんなに大きくは外れないでしょうし、「この手のタイプって本当に苦手なんだよ」と心の中で思っているのなら、おそらくは「相手もあなたが苦手」と考えているはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分の感情は、相手にも伝わっている</h2>

<p>米ノースイースタン大学のジュディス・ホールは、44名のお医者さんと、受け持っている患者さん261名に、どれくらい相手を好きなのかを聞きました。すると両者の間には、正の比例関係が見られました。患者さんがお医者さんを好きなら、お医者さんも患者さんに好意を持っていることが明らかにされたのです。</p>

<p>ホールによりますと、お医者さんが受け持ちの患者に好意を抱いていると、患者もお医者さんのことを好きになり、1年後にもう一度調べてみると、そういう患者ほど、お医者さんに対する満足度も高く、「他のお医者さんに変えたい」という気持ちを持たなくなることもわかりました。</p>

<p>というわけで、もし相手の気持ちを知りたいのなら、まずは自分自身が相手をどう思っているのかを問いかけてみればよいのです。相手を憎からず思っているのなら、相手もこちらをそう思ってくれていると判断できます。他人の気持ちはわからなくとも、さすがに自分の気持ちはわかりますよね。何しろ、自分のことなのですから。</p>

<p>したがって、「どうもこの人はあまり表情も変えないし、何を考えているのか、よくわからない」というときには、自分の気持ちで判断すればよいのです。職場の人たちに、自分がどう思われているのかを知りたいのなら、それぞれの人に対して、自分がその人をどう思っているのかを考えてみましょう。</p>

<p>「Ａさんは好き」「Ｂさんは苦手」「Ｃさんはどうでもいい」</p>

<p>そんなふうに自分が思っているのなら、おそらくはＡさんには好かれており、Ｂさんには少し嫌われており、Ｃさんからは何とも思われていない、という結果になると思います。</p>

<p>私たちは、好きな人に対してはにこやかな表情で接するものです。そういう態度は、相手にもきちんと伝わります。そのため、相手もこちらに好ましい印象を抱くようになるのです。同じように、嫌いな人に対しては、知らないうちに嫌悪の表情を見せてしまったり、トゲのある声になってしまったりします。相手はそういう態度に反応し、こちらを嫌いになるのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_otikomubizman2.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ラテン語で「やばい」はどう表現する？ TAKAHIRO×ラテン語さんが語る「言葉の魅力」  ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14469</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014469</guid>
			<description><![CDATA[振付家TAKAHIROとラテン語さんが「言葉」をテーマに対談。ラテン語との出会い、アメリカ生活で磨かれた言葉への向き合い方、「やばい」と「Perii!」の共通点まで、異色の二人が語り合う。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" width="1200" /></p>

<p>ダンサーや振付家、また近年は教育者として幅広く活躍するTAKAHIRO（上野隆博）氏と、初著書『世界はラテン語でできている』（SBクリエイティブ）が話題となったラテン語さん。異なる領域で活躍する二人が、「言葉」をテーマに互いの世界を思索する。</p>

<p>構成：編集部（田口佳歩）</p>

<p>※本稿は、前後編の前編です。『Voice』2026年7月号より抜粋・編集した内容をお届けします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉に出合ったきっかけ</h2>

<p>【ラテン語さん】私は元欅坂46の佐藤詩織さんのファンで、振付けの指導を担当されているTAKAHIROさんを以前から存じ上げていました。</p>

<p>欅坂46の活動を追ったドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』（2020年公開）で、感動したシーンがあります。「二人セゾン」のセンターを任された小池美波さんが自信を失ってしまったとき、「僕は、二人セゾン（のセンター）は小池がいいと思っています。なんでも強くて、なんでもできる人がやれる曲じゃないと思うんだよね」と素敵な言葉で優しく語り掛けていたのがずっと印象に残っています。</p>

<p>【TAKAHIRO】あのような言葉を、ラテン語で言えたらカッコよかったんですけどね......（笑）。映画も観て下さっていたとは、ありがとうございます。</p>

<p>【ラテン語さん】いえいえ（笑）。</p>

<p>【TAKAHIRO】ラテン語さんの新著『今に生きるラテン語を求めて』（PHP研究所）を拝読しました。少し読み始めただけでも、世界の見方がブワッと広がります。頭のなかに自分の「常識」が一軒家のように出来上がっているとしたら、「こんな部屋があったのか」と一部屋増えたような。</p>

<p>ラテン語は古代語ですから、当初は「化石」のようなものとして造詣を深めるものと思っていました。でも実際には、今でもバチカンの儀式などで使われているんですね。</p>

<p>【ラテン語さん】そうなんです。また、本書でも紹介しているように、私はイタリアの寄宿学校ヴィヴァリウム・ノヴムに滞在した経験がありますが、そこでは朝から晩まで先生と生徒たちがラテン語で会話していました。私も現在、世界中のラテン語話者とはラテン語で会話していますね。</p>

<p>【TAKAHIRO】ラテン語はスペイン語やイタリア語など多くの言語の源流でありながら、今なお生きているんですね。</p>

<p>それから、本書のコラム「古代ローマにない言葉辞典」には、新しい言葉をどのようにラテン語で表現できるかが紹介されていて、たとえばATMならば「machinatio automataria pecuniae hauriendae 」（＝お金を引き出すための自動装置）と書かれています。いろいろと考えさせられて、なんだかワクワクしました。</p>

<p>【ラテン語さん】この世の中を広い視点でご覧になっているTAKAHIROさんにそんなことを言っていただけて、本当に嬉しいです。</p>

<p>私もTAKAHIROさんの新著『絶対に前向きになれる40の言葉』（PHP研究所）を読ませていただきました。これはまさしく、本棚に常備しておきたい一冊ですね。私はもともとネガティブな性格で、これまでもなかなか一歩を踏み出せないことがよくありました。また、研究や執筆をしていると、人との関わりが少なく、孤独になりがちです。そんなとき、TAKAHIROさんの温かい言葉に背中を押してもらっているように感じます。</p>

<p>同時に、本書を読み進めていくうちに、自分が前向きになること――たとえば自分から挨拶したり、名前を丁寧に呼びかけたりすることで、周りもハッピーにできるのではないかとも気づかされました。世界の平和が脅かされ、「SNS疲れ」なども語られる現代にこそ、広く読まれるべき本だと思います。</p>

<p>【TAKAHIRO】ありがとうございます。そもそも、ラテン語さんは、どのようなきっかけでラテン語に出合ったのですか。</p>

<p>【ラテン語さん】じつは私は、ディズニーマニアなんです。東京ディズニーランドやディズニーシーにあるものは、外国語であっても理解したかった。すると、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタに飾られていた地図の説明がラテン語で書かれていて、「これも読まなければ」と思ったのが最初でした。ちなみにディズニーシーの開園日は9月4日なんですよ。</p>

<p>【TAKAHIRO】あら、僕と同じ誕生日。</p>

<p>【ラテン語さん】そうなんです。TAKAHIROさんは、どのような経験から、シンプルな言葉や前向きな声かけを大切にされてきたのでしょうか。</p>

<p>【TAKAHIRO】大きなきっかけは、二つありました。一つはアメリカに住んだこと、もう一つはダンスの振付けを始めたことです。</p>

<p>アメリカには大学を卒業して就職したあとに渡り、約10年住みましたが、はじめ英語はほとんどできず、聞きとれないし話せませんでした。そのなかでサバイブするためには、要点をおさえた短い言葉で伝えることに全力を注ぐ必要があると考えました。</p>

<p>そしてその後、振付家として仕事をするようになると、ダンスの動きやそこに内包される感情を、アーティストさんに伝えなければいけません。その際、視覚だけですべて伝えるのはなかなか難しく、言葉で伝えるしかない。その経験を何百回と重ねるなかで、「伝える力」が自然と磨かれていったのでしょう。</p>

<p>どのような声かけが空気を明るくし、より良い作品を生むのか。たとえば、目の前の一人だけが相手ならば、視覚情報だけでも振付けを伝えられるかもしれません。でも、目の前に20人、30人、あるいは100人がいるスタジオで、一番奥の人にも均一な振付けを届けるには、やはり「言語」ですべての動きを想像してもらう必要がある。その際に心がけたのが、なるべく具体的で前向きな言葉を届けることでした。</p>

<p>このように、アメリカで培った「端的であるべき」という経験と、振付け指導を通した「具体的で前向きな言葉を使う」ことの学びは、言葉への向き合い方を大きく変えました。</p>

<p>【ラテン語さん】TAKAHIROさんが、いかに言葉を大切にされてきたかが伝わってきました。</p>

<p>ラテン語でも、「読むこと」と「使うこと」には違いがあると感じます。何が書いてあるかを「読む」だけであれば、辞書を引くだけである程度は理解できるかもしれません。ですが、ラテン語を「使える」ようになると、「自分だったらこういうラテン語を書くのに、なぜ作者はこういう語を選んだのか」「なぜ作者はこの語順で書いたのか」と考えるようになります。このように、自分と作者の見ている世界の違いを探る視点は、言語を「使える」ようになって、初めて見えてくるものだと思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「古い」言葉と流行語</h2>

<p>【TAKAHIRO】ラテン語さんは、ラテン語も現代の言葉も使用されています。それぞれにどのような善し悪しがあると感じていますか。</p>

<p>【ラテン語さん】まず、ラテン語のような「古い言葉」には、二千年以上もその言葉を使って何かを伝えようとした数多の人びとがいた、という価値がありますよね。一方で現代のシンプルな言葉、たとえば「流行語大賞」になるような言葉にも、その世代の人には「刺さる」力があります。古臭さを感じさせずにコミュニケーションできるという意味では、そうした言葉にもポジティブな価値があるはずです。</p>

<p>ただ、今お話ししたような「古い言葉」は、政治的に利用されやすい側面もあります。たとえば、戦前のイタリアの独裁者であるムッソリーニの時代を賛美する「道具」として、ラテン語が悪用されたこともありました（The Codex Fori Mussolini: A Latin Text of Italian Fascism）。</p>

<p>【TAKAHIRO】たしかにそうですね。「古い言葉」について言うと、それはすなわち時代性を帯びた言葉でもありますよね。だからこそ、その時代性を共有できる相手に対して「あえて」使うことで、感覚を共有できることもあると、私は考えています。</p>

<p>たとえば、大先輩と食事に行ったとき、「お先に失礼します」ではなく「お先にドロンします」と言うと、笑ってもらえたり（笑）。でも、その言葉を今の若い人に言っても、理解できる人は少ないでしょう。ラテン語さんは、「とっぽい」という言葉はお使いになりますか。</p>

<p>【ラテン語さん】TikTokで見かけたことがある気がしますが......。</p>

<p>【TAKAHIRO】私たちの世代のあいだで使われていた、「気障で不良じみている」という意味の俗語です。このように、「古い言葉」は使いどころを誤ると理解されず、時には逆効果のこともある。</p>

<p>でも、私は「古い言葉」をまったく使わなくなるのは、それももったいないと思うんです。ですから、「ガビーン」とか「エンガチョですよ」などのような言葉を、通じる方々には使うようにしています（笑）。それこそ、ラテン語話者同士にも、そうした「空中戦」のようなやり取りはあるのでしょうか。</p>

<p>【ラテン語さん】文学作品からの引用を会話に入れることはありますね。イギリス人が、あえてシェイクスピアの作品で使われていた言い回しを交えて話すようなものでしょうか。情報伝達の機能でしかなかった言葉のやり取りに、「お先にドロンします」のような娯楽が加わるのは面白いですよね。</p>

<p>【TAKAHIRO】たしかにそうですね。じつは振付けにも、「ドロン」を入れたことがあるんですよ。櫻坂46の「ドローン旋回中」という楽曲で。</p>

<p>【ラテン語さん】振付けの意味には気づきませんでした......。</p>

<p>【TAKAHIRO】ぜひ、この機会に確認してみてください。一方で最近は、何でも「やばい」で済ませてしまう。この一語で多くが包括されているわけですが、本来ならばその時々の繊細な感覚にぴったり当てはまる日本語があるはずで、それを用いることで「ぐっとくる」良さもあったと思うんです。</p>

<p>たとえば、期待される物語が始まる瞬間を「まさに黎明のときだね」と表現すれば、相手によっては明け方に光が差してくるようなイメージとともに伝えられるでしょう。でも、今ではそれを「やべータイム！」という言葉で済ませることもできてしまう。</p>

<p>しかしそのとき、相手の「やばい」と自分の「やばい」の想像するものが、ずれていることも少なくないのではないでしょうか。「青い服もってきて」と言うときでも、藍色や群青色などの言葉を用いていれば、より繊細に自分の意図を伝えられたはず。</p>

<p>でも、今は感覚的な言葉が増えているように思います。本来の日本語には細分化された言葉がもっとあったはずなのに、それらが「古い」という一言で片づけられてしまっているように感じます。</p>

<p>ちなみに、ラテン語にも今の「やばい」のような若者言葉はあるのでしょうか。</p>

<p>【ラテン語さん】そうした日常会話で使われるような口語は、記録にはなかなか残らないんですよね。残っているのは主に文学作品に用いられていた言葉ですから。ただ、喜劇作品に「こういうセリフがあった」ということから、当時の一般的な人びとの話し言葉を推察することはできます。</p>

<p>【TAKAHIRO】ロマンですね。「やばい」や、いまや死語の「アッチョンブリケ（驚いたときや怒ったとき、感動したとき、悲しいときなどに口にする言葉）」に一番近いラテン語を挙げるとしたら何がありますか。</p>

<p>【ラテン語さん】ラテン語には、「しまった！」という意味の「Perii!（ぺリイー）」という言葉があります。喜劇のセリフに登場するので、会話でも使われていたのでしょう。</p>

<p>ただ、「くそっ」という意味合いのラテン語があるかはわからず......。というのも、私が滞在したヴィヴァリウム・ノヴムでも、先生の厳しい目がありますから、そういう言葉を使う機会がなく（笑）。ちなみに、「Perii!」は、直訳すれば「私は死んだ」です。</p>

<p>【TAKAHIRO】なるほど。そういえば最近のTikTokで、語尾やハッシュタグに「しぬう！」と付けるのが流行っていませんでしたか。「Perii!」はあれと近いかもしれませんね。</p>

<p>【ラテン語さん】たしかに似ている気がします（笑）。フランス語であれば、「Zut !（ヅュット！）」という言葉が「Perii!」と近いように思います。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>50代の「おひとりさま」は最高の贅沢。孤独を楽しむ自立した女になろう  ワタナベ薫(メンタルコーチ) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14525</link>
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			<description><![CDATA[ひとりでいると「孤独」を感じて寂しいーーそんなネガティブな感情を持て余している大人の女性たちへ、ワタナベ薫さんが、「ひとり」を楽しみ、「自分自身」と最高に仲良くするためのマインドの持ち方を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="「ひとりの時間」は、自分を喜ばせることだけに使える「自由な時間」" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_art.jpg" width="1200" /></p>

<p>ひとりでいるとき、「寂しい」と感じてしまう日はあるでしょう。家にひとりでいると、時間を持て余してしまう。ひとりで外出すれば「友達のいないかわいそうな人」と思われている気がする――しかし、ワタナベ薫さんは、「孤独」とは「自由」の別名だと言います。独身でも、結婚していても「ひとりの時間」をいかに楽しめるかが人生の幸福度を変えていく。自分自身と最高に仲良くするためのマインドの持ち方を解説します。</p>

<p>※本稿は、ワタナベ薫著『おひとりさまの生存戦略 人生100年時代をご機嫌に生きるスキル』（扶桑社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>孤独は「寂しさ」ではなく「自由」の別名である</h2>

<p>「ひとりでご飯を食べるのが寂しい」「休日、誰とも喋らないと不安になる」。<br />
もしそう感じているなら、それはあなたが「孤独」という言葉に、勝手に「寂しい」というネガティブなラベルを貼っているからです。私もよくお伝えしている点ですが、孤独感は、空腹感と同じくらい当たり前のことです。視点を変えてみてください。「孤独」とは、「自由」の別名です。</p>

<p>本稿では、誰かとつながることでも、誰かを整理することでもなく、最も大切なパートナーである「自分自身」と最高に仲良くするためのマインドセットをお伝えします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「既婚」か「独身」か、は関係ない</h2>

<p>独身の方はもちろんですが、たとえ夫がいても、子供がいても、人は結局のところ「ひとり」です。家族がいてもわかり合えない孤独を感じることもあれば、一人暮らしでも世界とつながっている充実感を感じることもあります。重要なのは、戸籍上のステータスではなく、「ひとりの時間をどれだけ楽しめる才能があるか」です。ソロ活動最高です！私たち世代こそ、ソロ活のプロフェッショナルになるべきです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>孤独（自由）だけが持つ「三つの贅沢」</h2>

<p>この項目を読まれた後には、ひとり時間を取れる自分がなんと幸福か！と思えてくることでしょう。ひとりの時間は、寂しい時間ではなく、以下の三つの贅沢を独り占めできる時間です。<br />
1. 時間の贅沢<br />
誰かに合わせて起きる必要も、食事の時間を気にする必要もありません。<br />
夜中に起きて本を読んでも、昼からワインを飲んでも誰にも文句を言われません。</p>

<p>2.&nbsp;感情の贅沢<br />
誰かの機嫌をうかがう必要がありません。不機嫌な夫のため息を聞かなくて済みますし、気を使う友人に愛想笑いをする必要もありません。あなたの感情は、100％あなたのものです。</p>

<p>3. お金の贅沢<br />
自分の稼いだお金、あるいは自由になるお金を、すべて自分の「ときめき」のためだけに使えます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「寂しい」と感じたら、それは「暇」なだけ</h2>

<p>厳しいことを言いますが、「寂しい、寂しい」と言っている人は、単純に「暇」なのです。......とここに書いている私も、孤独を感じた時は、大抵の場合、時間の余裕がある暇な時。そのたびに「ハッ」とするのです。「あれ？私、考えている暇があるんだ」と。自分を喜ばせることに忙しい人は、寂しさを感じている暇がありません。</p>

<p>・行ってみたかった美術館に行く。<br />
・前から気になっていた語学の勉強を始める。<br />
・推しの動画をひたすら見る。</p>

<p>「誰かと一緒じゃないと楽しめない」という思い込みを捨ててください。<br />
私の場合は、二つの会社を経営しながら、56歳から通信制の大学で仏教の勉強を始めました。そして、弊社でオンライン英会話の学びも提供していますので、私自身も英会話を毎日学んでいますが、もっともっと学びたいことがあります。加えて、日々のブログ更新やリール動画の撮影、編集、オンラインサロンのプログラム作成、スクール運営などがあり、さらに趣味や遊びもしたいことがたくさんあります。いくら時間があっても足りませんし、孤独を感じている暇がほとんどありません。</p>

<p>映画の感想を言い合う相手がいなくても、ネットに感想を書けばいいですし、食事に関しても、「みんなで食べれば美味しいね！」に騙されないでください。美味しいものは、ひとりで食べても美味しいのです（笑）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>結論：自分を楽しませるプロになろう</h2>

<p>「孤独」を恐れて、好きでもない相手と群れるのは、人生の浪費です。「私には、私という最高の遊び相手がいる」。そう思えた瞬間、あなたの人生から「寂しさ」という文字は消え去ります。</p>

<p>ひとりで堂々とフレンチフルコースを食べに行ける女性になりましょう。格好よくないですか？ひとりで旅の計画を立て、実行できる女性になりましょう。「孤独」という名の「自由」を使い倒せる人だけが、結果的に、他人とも依存のない、自立した美しい関係を築けるのです。凜とした美しさは、孤独と仲良くなり、それらを楽しめる強さです。意識を変えることで、そんな女性にあなたもなることができます。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ワタナベ薫(メンタルコーチ) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>東大生はカバンに「2冊の本」を入れている　1冊ずつ読まない納得の理由  西岡壱誠（著作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14300</link>
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			<description><![CDATA[1冊ずつ読む習慣が、あなたの思考を知らず知らず偏らせているかもしれません。複数の本を同時に読む「検証読み」で得られる意外なメリットとは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="東大生の読書" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_book_glasses.jpg" width="1200" /></p>

<p>「本は1冊読み終えてから次へ」という読み方、なんとなく正しそうに思えますよね。しかしその常識を疑うことで、同じ読書時間でも得られるものが大きく変わってくるとしたらどうでしょう。書籍『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』より解説します。</p>

<p>※本稿は、西岡壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』（新潮社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>1冊ずつ読んではいけない!</h2>

<p>早速ですが、みなさんに1つ質問です。&nbsp;</p>

<p>みなさんは普段本を1冊ずつ読んでいますか?　それとも同時並行で複数の本を読んでいますか? &nbsp;</p>

<p>多くの人は、1冊ずつ、つまり「1冊読み終わってから次の本を読み始める」という読み方をしているのではないでしょうか。</p>

<p>たしかに、複数の本を同時に読むのはちょっと大変そうですし、1冊終わってから次の本に移る&hellip;&hellip;というほうが、本の内容は頭に入ってきそうです。</p>

<p>しかし、1冊の本からより多くのインプットが得られるのは、「同時並行で複数の本を読む」読み方なんです! 僕はこの読み方を、「検証読み」と名付けました。&nbsp;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>意見の偏りを避けられる</h2>

<p>同時並行で読む「検証読み」の最初の効用は、「意見の偏り」を避けられることです。</p>

<p>本というのは、基本的に1人の著者によって執筆されています。1人の著者が、その人の言葉で、その人なりの意見を述べる。それを読むのが「読書」です。</p>

<p>しかし、それはあくまで「1人」の意見です。どんなに権威のある著者でも、経験豊富な作者でも、その意見はあくまでも1人によって書かれたもの。その意見だけを「へえ、そうなんだ」と無批判にインプットしていると、どうしても偏りが生じてしまいます。</p>

<p>世の中には、いろんな意見があります。「幽霊はいない!」という人もいれば、「幽霊はいる!」という人もいます。「ヒトラーは悪だ!」という人もいれば、「一概にヒトラーだけを悪者にするのは良くない」という人もいます。1つの政策について、いいと言う人も悪いと言う人もいるでしょう。</p>

<p>人の数だけ正しさがあって、人の数だけ意見がある。でも、なかなかそれに気がつくことはできません。<br />
だからこそ、同時に複数の本を読む「検証読み」が効果的なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>主体的に読むことができる</h2>

<p>「検証読み」の2つ目の効用は、「受け身の読書」を避けられることです。</p>

<p>本を読むときは、どうしても受け身になってしまいがちです。どんな本を読んでも、「なるほど、それが正しいんだな」と考えてしまいがちなのです。それ自体はまったく悪いことではありませんが、しかし、それではなかなか考える力が身につかず、「得た情報を自分なりに使いこなす」ということができません。</p>

<p>得た情報を、自分が使いこなせるような知識にするためには、どうすればいいのでしょうか?</p>

<p>そのためには、ちゃんと「本当かな?」「他の本ではどう言っているんだろう?」と一歩引いて、つまり客観的な目線を持ちつつインプットすることが大切です。</p>

<p>たとえば、「科学的な根拠がないため、幽霊は存在しない!」という本を読むだけでは、「幽霊はいないらしい」という主観的で一元的なインプットしかできません。しかし、「多くの証言から、幽霊の存在は否定できない!」という本を同時並行で読むことで、「科学的には幽霊の存在は証明できないけれど、しかしまるっきり根拠がないとも言えないんだな」とより深く、客観的で多角的なインプットが可能になります。</p>

<p>また、「ヒトラーは悪だ!」という本と「一概にヒトラーだけを悪者にするのは良くない」という本を同時に読むことで、「ヒトラーのやったことは紛れもなく悪だけど、歴史的な背景を考えると、たしかに一概に『ヒトラーは悪だ』と言えない部分もあるかもしれない」と、より深く、そして客観的にヒトラーや歴史のことを学べますし、考えるきっかけにもなるのです。</p>

<p>このように、「受け身」の読み方をやめて客観的な目線を持ちつつ読むことで、1回の読書で、客観的で多面的な&quot;使える&quot;知識をインプットし、考える力をつけることができるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[西岡壱誠（著作家）]]></dc:creator>			
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