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		<title>PHPオンライン</title>
		<link>https://shuchi.php.co.jp/</link>
		<description>PHP研究所が運営する「悩み、不安、心理」がテーマのWEBメディア。著名人のインタビューや専門家のアドバイスなどから、「無理なく生きる」ヒントを紹介。</description>
		<dc:language>ja</dc:language>
				<copyright>Copyright PHP研究所　All rights reserved.</copyright>
		
				<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
						
				<item>
			<title>｢ヤバい｣しか言えない人は嫌われる？ 心理学が示す語彙力と人気の関係  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14662</link>
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			<description><![CDATA[語彙力や食の好みから、人柄を読み解くことができるという。心理学の内藤誼人さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ケーキ,スイーツ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_sweets.jpg" width="1200" /></p>

<p>人からどう見られるかは、普段の言葉づかいや何気ない好みにも左右されます。心理学者の内藤誼人さんは著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて、語彙力が評価や人間関係に与える影響、甘いもの好きな人の性格傾向など、何気ない日常に表れる人柄の特徴を心理学の視点から解説しています。今回は、そんな興味深い研究結果を同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<h2>&nbsp;</h2>

<h2>使う言葉で、あなたの印象は決まる</h2>

<p>最近の若者は、語彙力が貧弱です。</p>

<p>何を形容するにも、｢ヤバい｣で済ませてしまいます。ポジティブな感情のときにも、ネガティブな感情のときにも、とにかく｢ヤバい｣の一点張り。</p>

<p>もともと｢ヤバい｣という言葉はネガティブな文脈で使われる表現でした。｢お客さまへの資料を作っていないよ、ヤバい｣という具合です。</p>

<p>ところが、最近の若者はポジティブな文脈でも｢ヤバい｣という表現を使います。｢このケーキ、マジでヤバい｣(ものすごくおいしい、という意味です)｢あのミュージシャンのライブ、めっちゃヤバい｣(最高でカッコいい、という意味です)</p>

<p>いや、若者に限らず、30代、40代の人でも、｢ヤバい｣という言葉しか使わない人が増えているような印象もあります。こういうタイプの人は、どんな人なのでしょうか。</p>

<p>語彙力が貧弱ということは、頭のほうもそれほど賢くはないということがなんとなく推測できますが、さらに語彙力の貧弱な人ほど、他の人からの人気も低いということが明らかにされているのです。</p>

<p>アイオワ州立大学のイルマ・ガレイスは、60名の子どもに語彙力を測定するテストを受けてもらい、教室の先生にお願いして個々の子どものクラスでの人気度の得点もつけてもらいました。</p>

<p>その結果、語彙力がない子どもほどクラスでの人気も低い、ということがわかりました。語彙力のない人は、好かれないようなのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>語彙力が評価を左右する</h2>

<p>語彙力がないということは、会話をするときにどうしても単調な表現しかできません。くり返し同じ言葉を使いますので、聞いているほうも退屈してしまいます。そういう人は、当然ながら、人気者にはなれません。</p>

<p>気に入らないことがあると、｢ムカツク｣としか言えない人より、さまざまな怒りの表現を使い分けられる人のほうが、他の人からの印象もよいでしょう。</p>

<p>語彙力が豊富な人は、多くの言葉を知っているだけでなく、相手や状況に合わせて適切な言葉を選んで、豊かに表現できます。複雑な内容の話をわかりやすく伝えることもできます。そのため、周囲の人にも好かれるのです。</p>

<p>ちなみに、たくさんの本を読み、普段から読書習慣がある人は、自分でも気がつかないうちに語彙も増えますし、物事の表現もうまくなります。</p>

<p>私が出版業で働いている人間だから言うのではありませんが、人気者になりたいのなら、たくさんの本を読むようにするといいですよ。本を読んでいると教養も身につきますので、おしゃべりするときの話題も豊富になりますし、相手に喜んでもらえる表現もできるようになります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘いもの好きは、性格もいい？</h2>

<p>食べ物の好みと性格には関連性があります。その人がどんなものが好きなのかを教えてもらえるのなら、心理学者ならその人がどういう人なのかも推測できます。</p>

<p>友人を作ったり、恋人を作ったりするときには、できるだけ｢甘党｣の人を選ぶとよいですよ。そういう人ほど、人当たりがよくて、お付き合いしやすいことが心理学の研究で明らかにされているからです。</p>

<p>米ゲティスバーグ大学のブライアン・メイアーは、55名の大学生の食べ物の好みと性格についての関連性を調べてみたのですが、甘いものを好きかどうかと、人当たりがよいかどうかには強い関連性が見られることが確認できました。</p>

<p>甘いものが好きな人は、一言でいえば、｢いい人｣なのです。</p>

<p>私は大変に甘党なので、｢甘いものが好きな人に悪い人はいない｣と昔から勝手に思い込んでいたのですが、実際の研究でも裏づけがなされていることを知り、嬉しい気分になってしまいました。そういえば、ディズニーのアニメに出てくるくまのプーさんはハチミツが大好きですよね。そんなプーさんの性格はというと、友達思いで、親切で、森の住人たちからも愛されています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘いものへの好みは、人柄に表れる</h2>

<p>したがって、お付き合いする人を選ぶときには、プーさんのように甘いものが好きな人を選べば、間違いありません。他愛のない世間話をしているときや、次のようなことをぽろりと口にしたときに、その人が甘党かどうかを見抜きましょう。</p>

<p>｢私は、甘いものをおつまみにして、お酒が吞めるんです｣</p>

<p>｢ほぼ毎日、コンビニでスイーツを買って帰るんです｣</p>

<p>だれかがこういう話をしているとき、たいていの人は｢ふうん｣とか｢甘党なのか｣としか思わないでしょうが、そういう人ほど人当たりがよく、お付き合いする相手にもふさわしい人だということを覚えておくとよいでしょう。</p>

<p>甘いチョコレートをバッグの中に入れておき、｢お一つどうぞ｣と相手に勧めることで簡単な実験をしてみるのもいいですね。そのときの相手の反応によって、｢甘いものはちょっと&hellip;｣と断ってくるようなら甘党でないことがわかります。</p>

<p>もちろん、お付き合いをするのなら｢うわっ、いいんですか？ありがとうございます！｣とチョコレートをその場ですぐに口に入れてしまうような人のほうがよいでしょう。性格的に温和で優しく、人当たりもよいので付き合いやすい可能性が高いからです。</p>
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						<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「偽物の自然」でもストレス減？体の炎症を防ぎ寿命を延ばす新常識  鈴木祐 (サイエンスジャーナリスト) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14614</link>
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			<description><![CDATA[画像や音、観葉植物といった&quot;偽物の自然&quot;が持つ驚きのリラックス効果を科学的に解説。寿命を最大15年延ばす「良好な人間関係」の重要性とともに、都会にいながら心身の炎症を防ぐ新常識に迫ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="緑にはリラックス効果があるという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_nature.jpg" width="1200" /></p>

<p>ストレスや肥満、慢性疲労など、現代人が抱える不調には、「文明病」というべき環境と遺伝のミスマッチが深く関係しているといいます。なかでも多大な影響を受けていると考えられるのが「自然」と「友人」。<br />
本記事では、ハーバード大学などの膨大なデータをもとに、「自然」と「友人」への投資効果について解説。心身を健やかに保ち、仕事のパフォーマンスを最大化するため、今日から始められる新常識をお届けします。</p>

<p>※本稿は、鈴木祐著『新版 最高の体調』（クロスメディア・パブリッシング）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>孤独だった人に友人ができると寿命が延びる</h2>

<p>「友人を大切に」と言われれば、古臭い道徳訓のように響くかもしれません。しかし、ここ数年のデータは、いずれも良好な人間関係がもたらすメリットをはっきりと示しています。</p>

<p>代表的なのは、ブリガムヤング大学による2010年のメタ分析です。研究チームは、過去に行われた「孤独と健康」に関する研究から31万人分のデータを精査し、人間の寿命を延ばす効果が高い要素を抜き出しました。</p>

<p>その結果は、「良好な社会関係」の数字がずば抜けており、孤独だった人に友達ができた場合は最大で15年も寿命が延びる傾向があったとのこと。健康への効果はエクササイズやダイエットの約3倍に当たり、なんと禁煙よりも「友人」のほうが影響が大きいというから衝撃的です。</p>

<p>もうひとつ興味深いのが、ハーバード大学が行った「成人発達研究」です。<br />
これは1939年からスタートした研究で、約80年間にわたって724人の人生を記録し続けたもの。全員が10代の学生だったころから調査を始め、定期的に体調や幸福度を尋ねるのはもちろん、かかりつけの医者からカルテを手に入れたり、家族との会話をビデオで収めたりと、膨大な労力が注ぎ込まれました。</p>

<p>参加者の行く末は幅広く、弁護士や医者になった者、サラリーマンや工場労働者になった者、ボストンのスラム街でホームレスになった者まで様々。彼らの多様な人生をすべてパッケージ化したうえで、「人間の幸福にとって最も大事なものとは？」の答えを数字で割り出したわけです。</p>

<p>研究のリーダーであるロバート・ウィルディンガー教授は言います。<br />
「彼らの人生から得られた、何万ページにもなる情報から明らかになった事は何でしょう？ それは富でも名声でもがむしゃらに働く事でもありません。私たちの体を健康にし、心を幸福にしてくれるのは『良い人間関係』です。これが結論です」</p>

<p>考えてみれば当然でしょう。いくら富や名声を得ようが、病気にならない完璧な肉体を持とうが、人類の3つの感情システムは最適化されません。身近な人たちとの関係が悪ければ「満足」の機能は活性化されず、手に入れたものはすべて無に帰すはずです。</p>

<p>もしあなたが幸福よりも富や名声を追うタイプの人間だったとしても、良い友人の重要性は変わりません。「成人発達研究」のデータでは、人間関係が悪い人にくらべて、良い友人が多い人は3倍も仕事で成功しやすく、年収も高い傾向が見られたからです。</p>

<p>再びウィルディンガー教授の発言を引きましょう。<br />
「良い人間関係は私たちの脳も守ってくれます。周囲との良い関係を80代までキープできた人や、何か困ったときに助けを求められる相手がいる人は、はっきりした記憶を長く持ち続けられます。しかし、困ったときに頼る相手がいないと、早い段階で記憶力が低下し始めるのです」</p>

<p>孤独から来る炎症で体調が崩れ、さらには脳の機能まで衰えてしまうのだから、仕事のパフォーマンスが下がっていくのは当たり前の話。幸福、富、名声、健康は、すべて人間関係の土台があってこそです。</p>

<p>最新の科学からみれば、「自然を大事に」や「友人を大切に」といったフレーズは、古臭いお説教などではありません。遺伝と環境のミスマッチが起きた現代においては、「自然」と「友人」への投資こそが、もっとも費用対効果が高い行為なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&quot;偽物の自然&quot;にもリラックス効果がある</h2>

<p>もっとも、いくら自然が体にいいと言っても、現代人が急に「森の生活」を始めるわけにもいきません。いまの暮らしの範囲内で、できるだけ自然を取り入れていく方法を模索するのが現実的でしょう。果たして、自然のメリットが得られる最低ラインはどこにあるのでしょうか？</p>

<p>スタートとして効果的なのは、「自然音」または「自然画像」です。川のせせらぎ、木々を吹き抜ける風の音、雄大な森林の映像、波が押し寄せる海の光景など、種類はなんでも構いません。まずはデジタルのデータを使い、スピーカーやモニタ越しに自然との接触回数を増やすのです。</p>

<p>狩猟採集民とくらべればささいなものですが、これがどうしてバカにできません。自然に飢えた現代人の脳には、たとえ偽物の自然でもかなりのインパクトがあることがわかっています。</p>

<p>たとえばアムステルダム自由大学の実験では、60人の学生に複雑な数学の問題を解かせて精神的なストレスをあたえた後、半分には緑が豊かな公園の写真を5分だけ見せ、残りには一般的な都市の光景を眺めるように指示。それから全員の自律神経を計測したところ、公園の写真を見た学生は2倍も副交感神経が活性化し、心拍数も有意に低下していました。自然の写真を5分ほど眺めるだけでも、かなりのリラックス効果が得られるようです。</p>

<p>また、自然の写真ほどではないものの、自然音についても研究が進められています。<br />
2017年にサセックス大学が行った実験では、風の音や虫の声を5分25秒ほど聞いた被験者は、車のエンジンやオフィスのざわめきを聞いたときよりも、有意にリラクゼーション反応が起きていました。</p>

<p>まずはPCやスマホの壁紙を森や海の風景に変え、通勤電車の中では風や潮騒の音を聞くのが、いまの暮らしに自然を取り込むはじめの一歩になります。</p>

<p>自然の写真と音声で副交感神経が鎮まったら、次のステップです。<br />
ここからは、一歩進んで「観葉植物」を取り入れてみましょう。やはり狩猟採集民の暮らしにはほど遠いものの、こちらも多くのデータで効果が示唆されています。</p>

<p>ノルウェーで行われた実験では、385人のオフィスワーカーの年齢や仕事内容といった因子をコントロールしたうえで重回帰分析を行ったところ、はっきりとした違いがみられました。デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、病気で会社を休む回数は少なく、仕事の生産性まで高い傾向が見られたのです。</p>

<p>このような現象が起きる理由には諸説あるものの、1998年のデータでは観葉植物の近くで働くオフィスワーカーは肌荒れが減ったとの報告も出ており、やはり副交感神経の活性化によって体内の炎症が治まったのが大きいようです。</p>

<p>さらに嬉しいことに、観葉植物には幸福度や集中力を上げる効果も確認されています。<br />
350人のオフィスワーカーを対象にしたある実験では、観葉植物を前にしながら作業をした被験者は幸福感が47%アップし、作業の効率が38％も上がったそうです。これは、観葉植物のおかげで作業中の緊張がやわらいだために起きる現象で、心理学の世界では「注意回復理論」と呼ばれます。これほど手軽で生産性が上がるテクニックも珍しいでしょう。</p>

<p>身近に置く観葉植物の種類はなんでも構いません。多くの実験ではポトスやドラセナを使うのが定番ですが、基本的には自分が好きな植物を選べばいいでしょう。<br />
ただし、ここでは観葉植物選びの参考として、1989年にNASAが行った「クリーンエア研究」のデータを紹介しておきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>NASAが推奨する観葉植物</h2>

<p>◆スパティフィラム（Peace lily）：日陰に置くことでベンゼンとトリクロロエチレンの両方を吸収してくれる。ただし、葉の部分にシュウ酸カルシウムがふくまれており、体内に入れば体調を崩すことも。そのため子どもやペットがいる家庭には不向き。</p>

<p>◆ポトス（Pothos）：ホルムアルデヒドを吸い込む効果が認められている。週に1度の水やりでも十分なので初心者向け。</p>

<p>◆セイヨウキヅタ（Ivy）：ホルムアルデヒドを取り除くのに有効。直射日光でも日陰でも普通に育つが、やはり毒性を持っているので子どもやペットがいる家庭には不向き。</p>

<p>◆キク（Chrysanthemum）：ベンゼンとホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。</p>

<p>◆ガーベラ（Gerbera daisy）：ベンゼンとトリクロロエチレンの両方を吸収してくれる。</p>

<p>◆サンセベリア（Sansevieria）：ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。水やりが少なくてもいいのでメンテナンスは楽だが、水の加減を間違えると枯らしやすい。</p>

<p>◆チャメドレア（Bamboo palm）：ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。直射日光を避ければ、毎日の水やりが不要なので育てやすい。</p>

<p>◆ツツジ（Azalea）：ホルムアルデヒドをフィルタリングしてくれる。現在のツツジは品種改良がされていて育てやすい。</p>

<p>これは、観葉植物の空気を清浄化する働きを調べたもので、一部の品種には、ベンゼンやホルムアルデヒドといった大気中の有機化合物を吸い取る作用が認められました。つまり、観葉植物は天然の空気清浄機としてシックハウスの対策にも使えるわけです。</p>

<p>植物の清浄効果を高めるには、およそ10平方メートルごとに直径15〜20センチの鉢植えを1個置くのがベストです。</p>
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						<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[鈴木祐 (サイエンスジャーナリスト) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「アンチコメントも面白い」と思えるのはなぜ？　いけちゃんに聞く“心が軽くなる考え方”  いけちゃん（YouTuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14592</link>
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			<description><![CDATA[YouTuberとして活動していると、批判的なコメントも寄せられるといういけちゃんが、自己流の気持ちを切り替える方法を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smailWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>登録者80万人超えの旅系YouTuberとして活動するいけちゃん。たくさんのファンから愛される中、時には心無いコメントやメッセージが届くことも。ところが、今では嫌味に対しても不機嫌になることはなく、面白さを感じることもあるといいます。</p>

<p>なぜアンチコメントが寄せられても、ネガティブにならないのか――本稿では、いけちゃんの考え方を紐解いていきます。</p>

<p>※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>※写真はイメージです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘え行動</h2>

<p>わたしは基本的に最大限甘やかされたいです。恋愛や友人関係だと、わたしはボス猫体質なので甘えられることが多いです。ですが、いつももっと甘やかされたいと思って生きています。</p>

<p>甘えたいなぁと思った時は、何でもない日に自分で自分にケーキを買ったりして、甘やかしてあげます。(今日も生きててえらいねー！って、無理やり褒めポイントを探します)</p>

<p>よく、仕事とプライベートのオンオフを分けるという話を聞きます。なんか、疲れるなぁ、と感じてしまいます。今のわたしには必要のない考えかたです。根本の生きかたが自由人なので、ずっと同じテンションです。画面の中でも外でもそんなに変わりません。</p>

<p>これは、自分の微妙な面もそのまま外に出すことになります。そんな部分を見て去ってしまう人は、どうせいつか「思っていたのと違った」とか言ってくるので、最初から自分をよく見せすぎないようにしています。</p>

<p>素の自分でずっと過ごせたら、とても楽です。猫は最初からそうしています。猫化していれば、すぐに甘えられます。すぐ甘えられることは、精神状態をマトモに維持するのにとても重要です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>やさしく怒る</h2>

<p>みなさんは相手からネガティブな言葉をかけられた時にどんな対応をとりますか？わたしは職業柄、アンチコメントで過度に批判されたり、マウントをとられたりすることが多いです。</p>

<p>「社会不適合者すぎてヤバい」</p>

<p>「早く辞めてほしい」</p>

<p>「数年後もYouTuberとして生きていられると思っているんですか？」</p>

<p>そんな心ないコメントやメッセージを送りつける人がいます。かなり、酷いです。でも、毎日のようにそんなコメントを見ていると、それに慣れてしまうもので、それなりに傷つきはするものの、ふつうの人よりも遥かに免疫があります。</p>

<p>嫌味を言われたら、「そうなんだあ」と咀嚼するようにしています。どんな環境でどんな仕事をしていて、どんな人がどういう気持ちで、そんなことを言っているのか？そのように頭を巡らせると、人間の面白さを感じることができます。嫌な発言も、冷静にとらえることができれば、不機嫌にならず、いつもと同じテンションで「やさしく怒る」ことができます。</p>

<p>『この人は、わたしのようなタイプの人間(猫？)にあったことがないからこういう風に感じるのかぁ。この人が生きている別の界隈も面白いなぁ』</p>

<p>そんなふうに解釈して、人間に興味をもつと、嫌いにはなれず、人間というものにますます興味が湧いてきます。(ブロックしちゃいますが)</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>待ち合わせ</h2>

<p>人との待ち合わせに、間に合うように努力はするのですが、いつも同じように約束時間に少し遅れてしまいます。毎回、「これで間に合う！」と考えて出発するのですが、結果はいつも同じで、ちょい遅くなってしまいます。</p>

<p>友達と待ち合わせする場合は、そんなわたしでも、まだちゃんとしているほうで、大幅に遅刻する人がわたしの周りでは多いです。ただし、仕事では遅刻はしないように心がけています。(さすがに大事な仕事で遅刻はしたことがない)</p>

<p>みなさんは遅刻に対して厳しいですか？それとも寛容ですか？わたしはとくに気にしません。時間か空いたら、その時にできることをやってしまいます。今やるべきことがなければ、近くを散歩したりお茶を飲んだりして、気長に過ごします。</p>

<p>むしろ、待たされている時間は、突然与えられたラッキータイム。本来なかった時間をプレゼントされた気分になって、いつもより少し贅沢に過ごします。そのままドタキャンされても、超ラッキータイムとして楽しく過ごします。</p>

<p>本当は猫のように待ち人がいつ来るのか、察知できる能力があったらいいなぁと思います。わたしには第六感というものが全くないからです。そのような感覚があったら、待ち人が来る時にその場所へ良いタイミングで行くことができるのに。</p>

<p>猫化人間になっても、この感覚までは流石に難しいです。第六感、欲しいです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>気分の切り替えスイッチ</h2>

<p>わたしの気分の切り替えスイッチは残念ながら「猫の伸び」ほど簡単ではありません。ですが、猫と同様、誤魔化すことは得意です。</p>

<p>日本人は責任感があまりにも強く、精神的にも弱いです。いや、強い人ほど「誤魔化す」ことを嫌がり、自己責任という名のもとに自分を過剰に責めます。</p>

<p>わたしもかつては自責型の人間でした。失敗に向き合いすぎた結果、鬱になり人生が滅茶苦茶になりました。鬱になっても、誰も同情してくれません。体が動かなくなっても、誰も自分ほど親身になって考えてくれません。そもそも、どうすれば鬱にならなかったのか？そう考えずにはいられませんでした。</p>

<p>そこで編み出した挫折攻略法は「何があっても人のせいにする」です。ぱっと見、現代を生きる人間としては最悪の発想です。</p>

<p>全部他責。失敗したら全部誤魔化す。全部なかったことにする。</p>

<p>失敗したら次の行動も「また失敗するかも...」と制限されがちですが、失敗の記憶そのものを全部自分に都合よく書き換えることで明日も前向きに生きていけます。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 24 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いけちゃん（YouTuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>【イベントレポ】楳図かずお生誕90周年「楳図ホラーハウス 漂流教室と思考実験展」　脳がバグる狂気と“心臓バクバク”の没入体験  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14722</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014722</guid>
			<description><![CDATA[UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜が、吉祥寺にあるGALLERY ZENONにて開催中。体験したレポートをお届けする。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu07.jpg" width="1200" /></p>

<p>楳図かずお先生の伝説的傑作『漂流教室』。その圧倒的な絶望感と没入感をリアルに体感できる体験型展覧会「UMEZZ HORROR HOUSE〜漂流教室と思考実験展〜」が東京・吉祥寺にあるGALLERY ZENONで9月6日まで開催中です。これまで東京・大阪で累計2万人以上を動員した「思考実験展」と融合し、人間の恐怖に迫る体験を味わうことができます。編集部による体験レポートをお届けします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>始まりは「守りたいもの」の選択から</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu01.jpg" width="1200" /></p>

<p>この展覧会は、1回につき最大7名限定。会場の入口に到着すると、いきなり究極の問いを突きつけられます。</p>

<p>「もし未来の世界に漂流したら、そこで最後まで守りたいものは何ですか？」</p>

<p>用意された選択肢はどれも捨てがたいものばかりですが、直感的に「人間としての尊厳だけは失いたくない」と思い、私は「尊厳」を選択。選んだアイテムに自分の名前を書き、名札に入れて胸に装着します。</p>

<p>薄暗い会場内へ一歩足を踏み入れると、まずは一緒に漂流することになった7人で自己紹介タイム。それぞれの「名前」「クラス」「守りたいもの」とその理由を発表し合います。他の参加者の方々の理由を聞きながら「うんうん、わかる&hellip;！」と深く納得。案内人の方が温かく場を和ませてくれるため、ソロ参加でも安心して没入できる空気感が整っていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>突如訪れる絶望と、緊迫の「多数決」</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu03.jpg" width="1200" /></p>

<p>ところが和やかな空気も束の間、突如として激しい破壊音が響き渡ります。慌てて入口の様子を見に行くと、なんと外への扉が開かない&hellip;！</p>

<p>案内人の方に導かれ、窓のある部屋へ移動すると、どこからか男の子の声が聞こえてきました。どうやら私たち参加者は時空を超えて荒廃した未来へ漂流してしまったらしく、元の世界へ戻るには「天国」を目指すしかないと告げられます。</p>

<p>ホラーが苦手な私は、この時点ですでに心臓がバクバク。「取材どころじゃないかもしれない&hellip;」と本気で不安が押し寄せてきます。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu12.jpg" width="1200" /></p>

<p>部屋のロッカーの上には、ひとつの不可解なメッセージ。</p>

<p>「脱出には水が二つ必要」</p>

<p>ロッカーの中には人数分のバッグが入っており、一人ひとつずつ取り出して中身をこっそり確認するよう促されます。そっとバッグの中を覗くと、そこにはパウチに入った水と、メモ帳、そしてペンが入っていました。</p>

<p>すると案内人の方から、「バッグの中身をお互いに見せ合うべきか」を多数決で決めようと提案がなされます。</p>

<p>実はこの時、「あれ&hellip;私、他の参加者と何か違う&hellip;！？」と強烈な焦りを覚えていたのですが、ネタバレになるため秘密にしておきます。正直、この多数決の瞬間が全編通して一番胃が痛くなるほどの緊張感でした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>迫られる苦渋の決断</h2>

<p>多数決の結果「中身は見せない」こととなり、一行は次のエリアへ。辿り着いたのは、学校の机と椅子が整然と並ぶ、薄暗く不気味な教室のような空間です。</p>

<p>手がかりを求めて探索すると、貴重な食料である「1枚のクッキー」を発見。ここでも「誰がクッキーを保管しておくか」の投票が行われます。保管者が無事に決まったその時、窓の外から謎の物音が&hellip;！</p>

<p>体験後、一緒に回った漂流教室ファンの方に話を伺うと「この教室の場面が一番没入感があってヒヤッとした」と熱く語ってくれました。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu08.jpg" width="1200" /></p>

<p>冷や汗をかきながら移動した次なるエリアは「保健室」。嫌な予感を抱えながら足を踏み入れると、ベッドには横たわるひとりの男の子の姿が。傍らにあったノートを開くと、そこにはこの場所に漂う「感染症」に関する恐ろしい記述が残されていました。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu09.jpg" width="1200" /><br />
保健室の備品もリアルで不気味です&hellip;</p>

<p>そして再び、参加者全員に突きつけられる選択。漂流してからというもの、常に己の倫理観や選択を試されているような感覚が続き、私はすっかり挙動不審になっていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>案内人から発せられた衝撃の言葉</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu10.jpg" width="1200" /></p>

<p>精神的に追い詰められた状態で「昇降口」と書かれた案内の方へ進むと、あたりは不気味な草むらに変化します。</p>

<p>ふと奥に目をやると、暗がりの中でガサガサと怪しく動く人影が。その人物が必死に漁っていたのは、私たちが脱出するために喉から手が出るほど欲しい「水」でした。</p>

<p>脱出には「水が二つ」必要。しかし、参加者が持っているのは一人ひとつずつ。</p>

<p>「どうすればいいんだ&hellip;」と全員が固まったその時、案内人の口から耳を疑うような言葉が放たれたのです――。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>体験の後は「通信簿」の授与＆限定フードに舌鼓！</h2>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu04.jpg" width="1200" /></p>

<p>すべての体験が終了すると、参加者全員に「通信簿」が配られます。</p>

<p>ここには、道中で自分が行ってきた選択の結果をもとに、どのような性格なのかが分析されて書かれており、体験の余韻とともに自分の内面を振り返ることができます。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu02.jpg" width="1200" /><br />
フォトスポットも設置されている</p>

<p>また、売店コーナーでは『漂流教室』の各種グッズのほか、ファンにはたまらないコラボフード＆ドリンクも販売されていました。</p>

<p>今回は試しに「目玉フロート」を注文。</p>

<p>目玉の氷が入った少し毒々しいインパクト抜群の見た目ですが、アサイーのすっきりとした味わいがとても爽やかで、じっとり蒸し暑いこの季節にぴったりの一杯でした。</p>

<p><img alt="UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu05.jpg" width="1200" /></p>

<p>極限状態での選択、深まる謎、そして『漂流教室』の世界に完全に呑み込まれるような臨場感。あなたなら、この絶望の世界で最後まで何を「守り」抜きますか？</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜】</p>

<p>開催期間　2026年7月17日（金）〜9月6日（日）※火曜定休（8月11日は開催）</p>

<p>開催時間　平日 13:00〜20:00（19:00最終入場）／休日 11:00〜20:00（19:00最終入場）</p>

<p>会場　GALLERY ZENON（ギャラリーゼノン）<br />
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-11-1</p>

<p>入場料　平日：5,000円（税込）／休日：5,500円（税込）／学割：4,500円（税込）※平日16:00 の回限定</p>

<p>定員　1グループ最大7名まで</p>

<p>体験時間　約60分</p>

<p>https://umezz-horrorhouse.jp/</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721hyoryu07.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>がんばりすぎ、考えすぎ...心と体が悲鳴をあげる前に知りたい5つの対処法  井上智介（産業医、精神科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14649</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014649</guid>
			<description><![CDATA[頑張りすぎ、我慢しすぎ、考えすぎ…。心の｢すぎる｣に気づいて立ち止まり、そっと力を緩めませんか？真面目なあなたが自分を責めず、心地よいバランスで生きるための｢しすぎない練習｣をお届けします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="考えこむ人" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>がんばりすぎたり、我慢しすぎたり、怒りすぎたり&hellip;。つい、しすぎて後悔することが、誰にでもあるのではないでしょうか。うまく肩の力を抜いて、｢適度｣を取り戻す方法について、精神科医の井上智介さんが解説します。</p>

<p>※本稿は、『PHPスペシャル』2026年8月号より内容を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>｢しすぎる｣の罠</h2>

<p>朝、目覚ましが鳴る前から目が覚めて、布団の中ではもう今日の段取りを考えている。日中は周りの機嫌ばかりを意識して、帰る頃にはクタクタ。それなのに家に着いたら着いたで、｢まだあれもこれもやらないと&hellip;｣と考えて休むヒマもない。</p>

<p>あなたは、こんな日々を送っていませんか？そして、｢もっとがんばらなきゃ｣｢しっかりしないと｣｢こんなことでイライラしたらダメ｣などと、自分に言い聞かせてはいないでしょうか？</p>

<p>がんばること、考えること、我慢すること、期待すること、怒ること。これらは、すべて人として自然な心の反応です。決して、それ自体が悪いわけではありません。しかし、その後ろに｢すぎる｣がくっつくと、途端に心と体は悲鳴をあげはじめます。</p>

<p>たとえば、がんばりすぎて倒れそうになる。考えすぎて眠れなくなる。我慢しすぎて自分の気持ちがわからなくなる。期待しすぎて裏切られたように感じる。怒りすぎて自己嫌悪に陥る。たった3文字の｢すぎる｣が加わるだけで、本来は自分の大切な心の反応が、自分を追い詰めるものに変わってしまいます。さらに厄介なのは、｢しすぎている｣最中には、そのことに自分でなかなか気づけないことです。むしろ、｢まだ足りない｣｢自分が弱いだけだ｣と、さらに自分を追い込んでしまう場合もあります。</p>

<p>でも、安心してください。｢しすぎてしまう｣のは、あなたがそれだけ誠実に生きている証拠。自分の生き方を否定する必要はありません。力の入れ具合をほんの少し調整すれば、毎日をずいぶんラクに過ごせるようになります。</p>

<p>ここでは、つい｢しすぎてしまう｣5つのタイプごとに、心と体の疲れをほどいて、｢適度｣を取り戻すためのヒントをお伝えしたいと思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ブレーキを知らない｢全力疾走｣な人</h2>

<p>休むことに罪悪感をおぼえ、常に｢もっとできるはず｣と自分を奮い立たせてしまいます。周囲の期待に応えたい気持ちが強く、限界を超えても歯を食いしばってがんばり続け、気づけば心身ともに消耗しきっていることも。</p>

<p>がんばりすぎてしまう人におすすめしたいのが、がんばらないための予定を先にスケジュールに入れる方法です。たとえば手帳やカレンダーに、20時に｢ストレッチをする｣｢漫画を読む｣などと具体的に記入し、先に予定として入れてしまいましょう。がんばり屋さんは予定を守るのが得意なので、先にリラックスできることをスケジュールに組み込めば、それを遂行するかたちで自然と休めます。</p>

<p>さらに、一日の終わりに今日やったことを3つだけメモしてみてください。小さなことで大丈夫。資料に目を通した、メールを1つ返した、お風呂に入った。それだけでも充分がんばっています。｢まだ足りない｣ではなく、｢これだけやっている｣に気づくことが、がんばりすぎのブレーキになってくれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>思考のループから抜け出せない人</h2>

<p>1つのことが気になると、頭の中でぐるぐると思考が止まらなくなる傾向が。｢あのとき、ああ言えばよかった｣｢この先どうなるんだろう｣などと、過去や未来を何度も往復して、今この瞬間を味わう余裕をなくしてしまいます。</p>

<p>頭の中でひたすらぐるぐると考え続けてしまうのを止めるのに有効な手段が、体の感覚に意識を移すこと。たとえば、冷たい水で手を洗ってみてください。ひんやりとした感覚に集中するだけで、頭の中のぐるぐるがフッとゆるまる瞬間があります。</p>

<p>また、考えが止まらないときは、それを頭の外に出してしまうのも効果的です。裏紙でもメモ用紙でもいいので、頭に浮かんだことをそのまま書きなぐってください。きれいな文章でなくてＯＫ。それだけで驚くほど頭がスッキリします。そして、書き出したものを見て、｢それは『今』考えないといけないこと？｣と自分に聞いてみてください。たいていの悩みは、今すぐ答えを出さなくても大丈夫だと気がつけますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>いつも譲ってしまう人</h2>

<p>｢自分さえ我慢すれば丸くおさまる｣と、いつも自分の気持ちを後回しにしがち。相手を優先するあまり、本当はつらいのに笑顔をつくって、自分が何をしたいのか、何が嫌なのかさえ、わからなくなってしまいます。</p>

<p>まずは自分の本音に気づく練習から始めてみましょう。モヤモヤした気持ちがあるときは、一日の終わりに｢今日のあの場面、本当はどう感じていた？｣と、自分に聞いてみてください。声に出さなくても大丈夫。心の中で｢本当は少し嫌だった｣とか｢じつは疲れていた｣と、認めるだけでも構いません。それだけで、見えなくなっていた自分自身の輪郭がゆっくりと戻ってきます。</p>

<p>そして次のステップとして、ちょっとした場面で遠慮しないようにしてみましょう。ランチに行ったときに周りに合わせずに本当に食べたいものを注文したり、飲み物の好みを正直に伝えたり。そんな些細なことでいいのです。自分を優先する小さな体験の積み重ねが、我慢しすぎる自分をほぐしてくれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>周りに求めすぎてしまう人</h2>

<p>｢きっとわかってくれるはず｣｢これだけやったのだから報われるはず｣などと、相手や状況に対して理想を描きすぎてしまいます。現実と期待のギャップに落胆することが多く、そのたびに深く傷ついたり自信を失ったりしがちです。</p>

<p>いつの間にか期待が｢こうあるべき｣という執着に変わると、自分の思い通りにいかないことが増え、苦しくなります。そこで試してほしいのが、期待の語尾を変えてみること。｢〜してくれるはず｣から｢〜だったらいいな｣に置き換えるのです。これだけで、期待が願いに変わり、叶わなかったときのダメージがやわらぎます。</p>

<p>さらに、期待の分散も効果的です。ひとりの人や1つの結果にすべてを預けるのではなく、｢こっちがダメでも、あっちがある｣と、心の拠りどころを複数持っておきましょう。たとえば、仕事で評価されなかった日は、趣味や好きなお店、気の合う友人など、自分が満たされる別の時間や場所に目を向ける。心の拠りどころを分けるだけでも、心は軽くなりますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>怒りを爆発させてしまう人</h2>

<p>些細なことでカッとなり、強い言葉を発したあとに｢またやってしまった｣と自己嫌悪に陥りがち。怒りの裏には、｢わかってほしい｣｢大切にしてほしい｣という切実な思いが隠れていることが多いですが、それを相手にうまく伝えられません。</p>

<p>怒りのピークは6秒ほどで過ぎると言われています。だからこそ、カッとなった瞬間に、まずは6秒だけ意識をそらすことを試してみてください。その間は、目に入ったものの色や形を頭の中で実況するのがおすすめ。｢白い壁、丸い時計、青いペン&hellip;｣と意識をそらしているうちに落ち着いてきます。</p>

<p>怒りが収まったあとは、自分は何を大切にしていたのかを探ってみてください。怒りは、自分の大切にしているものを傷つけられることで湧き起こります。それは物理的なものに限らず、｢マナーを守る｣｢時間を守る｣など、あなたの価値観かもしれません。怒りを分析すると、自分自身への理解も深まります。怒った自分を責めるのではなく、｢それだけ大切にしているんだな｣と、ねぎらってあげてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>がんばりやの特効薬は｢いい加減｣</h2>

<p>ここまで読んでくださったあなたは、きっと日頃から｢もっとしっかりしなきゃ｣とか｢私が変わらなきゃ｣と自分に言い聞かせるような、とても真面目でやさしい人だと思います。</p>

<p>最初に述べたように、｢しすぎてしまう｣のは、あなたの欠点ではなく、一生懸命に生きてきたからこそ身についた、あなたなりの生き方の1つ。だから、そんな自分をダメだと責めたり、大きく変えようとしたりする必要はありません。やりすぎていたなと気づいたら立ち止まり、そっと力をゆるめることを続けていけば大丈夫です。</p>

<p>｢適度｣に生きるとは、完璧なバランスで生きるということではありません。揺れながら、時にはやりすぎながらも、｢あ、ちょっとしすぎたかも｣と気づいたら戻り、｢いい加減｣に生きること。｢いい加減｣と聞くとネガティブな印象があるかもしれませんが、加えたり減らしたりの繰り返しそのものが、｢適度｣に生きるということなのです。</p>

<p>今回ご紹介した方法も、すべて試してみる必要はありません。この中のどれか１つでも、ちょっとやってみようかなと思えるものがあったら充分です。あなたがあなたのままで、ゆっくりとひと息つけるように、自分にやさしくしてあげてください。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou_1.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[井上智介（産業医、精神科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「俺に何してほしいの？」冷たい一言で大喧嘩に...SHE創業者が涙した“夫の本音”  福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14607</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014607</guid>
			<description><![CDATA[夫の一言で大喧嘩になった4日後、福田恵里さんは思いがけない本音を聞きます。SHE創業者が自信を取り戻した経験とは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_fight.jpg" width="1200" /></p>

<p>女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社代表取締役の福田恵里さん。大学時代に起業を志し、新卒で入社したリクルートでの経験を経て、SHEを創業しました。</p>

<p>サービスが成長していく一方で、福田さんは経営者としての自分のあり方にも向き合うようになります。そのなかでたどり着いたのが、自分は「のび太型リーダー」なのだという自己理解でした。</p>

<p>誰も行ったことのない場所へ、誰もやったことのない方法で行きたい。「あんなこといいな、できたらいいな」と妄想し続けることこそが、自分の強みなのだと気づいたといいます。</p>

<p>そんな福田さんにとって、大きな支えとなったのが、同じく経営者である夫の存在でした。ある日、夫から投げかけられた心ない言葉をきっかけに喧嘩になったことも。しかし後日、夫が&quot;ある本音&quot;を打ち明けたことで、福田さんは救われたといいます。</p>

<p>本稿では、福田さんが「のび太型リーダー」という自分らしいリーダー像にたどり着いた経緯と、夫とのやり取りを通じて支えられた経験を、著書『『私なんか』を『私だから』に変える本』より紹介します。</p>

<p>※本稿は福田恵里著『『私なんか』を『私だから』に変える本』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「のび太型リーダー」誕生の瞬間</h2>

<p>全社員に向けた「Visionプレゼン」の機会がやってきた。Visionプレゼンとは、自分自身のビジョンと会社のビジョンを重ね合わせ、その意味を言語化し、全社員の前で発表する場のこと。年に1度、全社で実施している大切なイベントだ。</p>

<p>これまでは社員のみんなに発表してもらい、私は聞く側に回っていた。でもそのときは、自分もプレゼンの舞台に立とうと決めた。みんながこんなに本気で自分と向き合っているのに、私だけ安全地帯にいるのは違うと思ったからだ。</p>

<p>私なりの覚悟であり、自己開示の儀式だった。</p>

<p>プレゼンに向けて、「今の私のピュアな本音は何なのか」を何度も自分に問いかけた。</p>

<p>いつからかSHEの代表でいる自分に自信がなくなっていたこと。会社が楽しいと思えなくなっていたこと。でも、そんな自分からまずは変えたくて、行動し始めていること。</p>

<p>行動をしていく中で、「私が楽しかったときはどんなときだったっけ」、を思い出していた。</p>

<p>大学生のときに、夜行バスに乗ってたくさんの起業家に会いに行った日々。「日本一かわいいWebスクールをつくる！」と、「DesignGirls」をつくった日。創業して、「まだ誰もやっていない女性のキャリアのインフラをつくるんだ」と息巻いていた日々。</p>

<p>ああ、私は誰も行ったことのない場所に、誰もやったことのない方法で、行きたいんだなぁと。そのとき、気付いた。</p>

<p>「こんな場所に、こんな方法で行ったら面白いんじゃないか？」<br />
「あんなこといいな、できたらいいな」を常に妄想しているのが、自分なんだと。</p>

<p>なんだかドラえもんの歌詞のようだな......と考えていたその瞬間、私に1つの答えが降りてきた。</p>

<p>「私は、のび太型のリーダーなのかもしれない」</p>

<p>のび太は、自分一人では何もできないように見えるけど、ドラえもんや助けてくれる仲間のおかげで、「あんなことできたらいいな」がかなっていく。のび太自身もみんなのおかげで優しくなれたり、強くなれたり、少しずつだけど成長していく。</p>

<p>これまで自分が思い描いていたリーダー像は、『キングダム』の信や『鬼滅の刃』の炭治郎、『ONE PIECE』のルフィのような、強くて、みんなを引っ張っていく存在だった。でも、どれだけ頑張っても、自分はそうはなれなかった。夢見たリーダーみたいにかっこよくはないけど、「のび太型リーダー」は自分の中でなぜかしっくり来た。</p>

<p>ジャイアンに力では勝てないけれど、人徳でしずかちゃんと結ばれたり、あやとりと射撃だけはすごく得意だったり、自分にしかできないアイデアと工夫で勝てる方法を見つける。</p>

<p>スタートアップが大企業に挑むことも、きっと同じだ。正面からでは勝てなくても、自分たちなりのやり方で勝つことはできる。</p>

<p>そして最後にはいつだって、のび太が世界を救い、幸せにしてきた。</p>

<p>のび太型リーダーという考え方は、弱くて自信がなくて「私なんか」と落ち込んでいた自分の見方を、変えてくれた。弱くて自信がない「私だから」こそ、1人ではなくみんなと一緒に世界を変えられるんだと思わせてくれる、お守りのような考え方になった。</p>

<p>Visionプレゼンでそれを発表するときは、正直怖かった。こんな等身大の自分を見せて、受け入れてもらえなかったらどうしよう。「こんなリーダーで大丈夫なのか」と思われるかもしれない。それでも、「ここで本当の自分を出さなければ、この踊り場は越えられない」と思った。</p>

<p>だから私は、勇気を出して、ありのままの自分でその場に立った。</p>

<p>発表が終わったあと、いろんなメンバーから声をかけてもらった。</p>

<p>「恵里さんでもそんなふうに思っていたんですね」<br />
「『自分が代表でいいのか』と思っていたなんて、想像もしていませんでした」</p>

<p>驚いた。社長という肩書があるから、必要以上に強く見えていたのかもしれない。本当はみんなに助けてほしかったのだ。</p>

<p>そしてもう1つ、Visionプレゼンで話したことがある。のび太型リーダーとして、「どうやって世界を変えていくか」だ。</p>

<p>以前、人事部長がこんな言葉をかけてくれた。</p>

<p>「恵里さんの中にはずっと、みんなが使うもの、みんなが好きなもの、みんなの生活を変えるものをつくりたいという気持ちがありますよね。〝王道〞をつくることが、キーワードなんだと思います。女性向けのスクールはほかにもたくさんあるけれど、私たちがここまで成長できたのは、その〝王道〞をつくることに向き合い続けてきたからなんじゃないですか」</p>

<p>その言葉を聞いたとき、自分の中で、すべてがつながった気がした。</p>

<p>私はVisionプレゼンで、こう宣言した。</p>

<p>「のび太な自分を赦して、愛する。そして、誰もやったことがない着想で、誰もが使い、誰もが好きになる&quot;王道&quot;をつくる」</p>

<p>その先にあるのは、人々の生活や価値観を根底から変える、新しい文化をつくること。</p>

<p>そして、それを世界中に届けていくことだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>その一言で、救われた</h2>

<p>「私って、のび太なのかもしれない」</p>

<p>そう気づいたあの夜、私は興奮冷めやらぬまま、同じく経営者である夫にその話をした。</p>

<p>でも、返ってきたのは、思いがけない言葉だった。</p>

<p>「で、俺に何してほしいの？ 」</p>

<p>その一言で、空気が一気に冷えて大喧嘩になり、しばらく口をきかなかった。<br />
4日後、夫が謝りに来たのだが、「実は」と本音を話してくれた。</p>

<p>「恵里が遠くに行ってしまうのが怖くて、悔しくて、素直な気持ちで聞けなかった」<br />
「経営者としてライバル意識もあるけど、実は恵里が思っているより、恵里を心から尊敬しているし、羨ましくさえある」<br />
「でもそれを伝えると夫婦の関係が変わりそうで怖かった」</p>

<p>彼の言葉を聞きながら、私は涙が止まらなかった。</p>

<p>ずっと、自分に自信がなかった。「自分は経営者に向いていないんじゃないか」と思い続けていた。でも、一番近くにいる人が、そんな自分に「尊敬している」「羨ましい」と言ってくれた。そのとき、初めて気づいた。自分に足りなかったのは、能力でも実績でもなく、「あなたならできる」と信じてくれる、誰かの言葉だったのだと。</p>

<p>自分が自分を信じられなくなっているとき、身近な人からの「信じているよ」という言葉が、どれだけ支えになるのか。あの夜、私はそのことを初めて体感した。</p>

<p>人は、1人では走り続けられない。どれだけ強く見える人でも、心のどこかで、誰かの言葉に支えられている。うまくいかないときは、根拠なんてなくてもいい。</p>

<p>ただ「あなたならできる」と言ってくれる人がいること。それだけで、人は前を向くことができる。</p>

<p>あなたには、そう言ってくれる人がいるだろうか。もし思い浮かぶ人がいるなら、その人をどうか大切にしてほしい。もし、今は思い浮かばないとしても、きっとこれから出会えるはずだから。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_fight.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「どうしても部屋が散らかる」　行動経済学者が教える脳のクセを活かした片づけ術  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14572</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014572</guid>
			<description><![CDATA[一向に部屋が片づく気配がないのは、脳のクセが原因かも。行動経済学者の竹林正樹さんが、現状維持バイアスを打ち破る片づけの習慣を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="片づかない部屋" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_messyroom_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>部屋はキレイに保ったほうがいいとわかっているはずなのに片づかない...その原因は現状を維持しようとする「脳の現状維持バイアス」が原因だと、行動経済学者の竹林正樹さんは指摘します。</p>

<p>竹林さんの著書『すぐやる人の脳のクセ！』では、脳のクセを活かして行動を改善するためのナッジを紹介しています。本稿では、自然に片づけられるようになる仕組みについて解説します。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>3日坊主を卒業するためのナッジ</h2>

<p>理想の行動を習慣にすることは、自分を変えるための効果的な戦略です。しかし、「片づけ」「運動」「ダイエット」など、本来プラスになる行動ほど、忙しさの中で後回しになってしまうものです。</p>

<p>すると、多くの人が「続かない」「やっぱりできなかった」という壁に直面し、そのうち、行動したいという気力すらなくなっていきます。その原因の多くは、脳が持つ「現状を維持しようとする力」（現状維持バイアス）にあります。</p>

<p>現状維持バイアスを打ち破るのに必要なのは、気合でもやる気でもなく「仕組み」です。「自然に続けたくなる環境作り」について、具体的なナッジの事例とともに紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「散らかしてもいいエリア」と「絶対清潔エリア」を区分する</h2>

<p>こんな人にオススメ：部屋を片づけられない人、片づける時間を作れない人<br />
ナッジ：ゾーニングナッジ</p>

<p>かつての私は、掃除や片づけが苦手でした。平日は仕事で忙しく、休日にまとめて掃除しようと思っても、結局手がつかないまま散らかった部屋で新しい週を迎える...そんな生活が続いていました。これは現在バイアスに振り回されている典型的な例です。</p>

<p>そんな私でも、今はある程度キレイな状態をキープできています。その理由は、「散らかしてもいいエリア」と「絶対清潔に保つエリア」を、養生テープで明確に区分しているからです（ゾーニングナッジ）。</p>

<p>片づける余裕がないときは、「散らかしてもいいエリア」に書類や荷物を一時的に置きます。それだけで、部屋がぐちゃぐちゃになることは避けられます。そして、「絶対清潔エリア」には物を置かないというルールを守ることで、「散らかった状態が当たり前」というスパイラルに陥ることを防げます。</p>

<p>この工夫には、心理的な裏づけがあります。散らかった状態を毎日目にしていると、単純接触バイアス（何度も目にするとそれが心地よく感じられる心理）が働き、「このくらいの散らかりが自分には合っている」と、現状を正当化したくなります。しかし、一部でも「片づいている状態」を維持できていることで、「部屋は整っているべきもの」という感覚が自然と根づくのです。</p>

<p>全体が散らかっていると、何をどうしていいのかわからなくなります。何事も０&rarr;１へと一歩踏み出すのはむずかしいものですが絶対清潔エリアを死守することで、片づけの着手しやすさが大きく変わってきますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>片づけるのは「レジ袋１枚分のゴミ」だけ</h2>

<p>こんな人にオススメ：片づけをはじめるのに腰が重い人<br />
ナッジ：スモールステップナッジ</p>

<p>「散らかしてもいいエリア」を設定すると、時間が経つにつれて、物が増えていくという問題が発生します。もちろん定期的に片づければいいのですが、面倒くさがりな私は、「一度掃除をはじめたら、全部やり切らないといけない気がして、手がつけられない」という状態になったことが何度もありました。</p>

<p>私に限らず片づけが苦手な人は、「やるなら徹底的にやる」という完璧主義の側面もあります。しかし、その気持ちが逆に行動を妨げ、「今日は忙しいから無理」「また今度にしよう」と、片づけを後回しにする原因になってしまうのです（現在バイアス）。さらに、私たちの脳は思い出の品には並々ならぬ愛着を持つため、廃棄処分するのを苦痛に感じます（保有バイアス、IKEAバイアス）。</p>

<p>そんなときにオススメしたいのが、レジ袋１枚分だけ片づけるというスモールステップナッジです。「このレジ袋１枚が満杯になるまでゴミを集める」という小さな目標を設定することで、心理的ハードルを下げることができ、「ここまでやった」という達成感も刺激され、次もやろうという意欲にもつながります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>友人を自宅に招く</h2>

<p>こんな人にオススメ：部屋を片づけられない人、部屋にゴミが散乱している人<br />
ナッジ：社会的ナッジ</p>

<p>来客があるとわかった瞬間、掃除する明確な動機ができます。普段は「また今度でいいか」と後回しにしてしまう片づけも、「人が来るから」と思うと自然と手が動きます。</p>

<p>これは、「自分のためには動けないけれど、誰かのためなら動ける」という利他性の心理（利他性バイアス）と「他人の目が気になる」心理（モニタリングバイアス）に働きかけた仕組み作り（社会的ナッジ）です。人は本質的に、他人からの評価や印象を気にする心理があります。「この状態を見られるのはさすがに恥ずかしい」という危機感が、掃除のモチベーションになります。</p>

<p>その結果、我が家の掃除の頻度は友人の来訪頻度とほぼ連動するようになりました。「来客のために掃除をする」というより、「掃除のためにお客さまを呼ぶ」という状態になっているのかもしれません。</p>

<p>「人を家に呼ぶのは苦手」という人は、他者に家の中を見られるタイミングをあえて生活に組み込むのも効果的です。たとえば、「毎週△曜日、自宅からオンライン会議に参加する」「毎月、シルバー人材センターに水回りの掃除をお願いする」などと決めると、その予定に合わせて自然と片づけたくなります。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 23 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>淡い景色が広がる独自の描き方　アルコールインクアートが魅せる言葉の要らない世界（連載「描き屑の瞬き」第3話）  いのうえまりこ（画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14650</link>
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			<description><![CDATA[画家・いのうえまりこさんの連載「描き屑の瞬き」では、いのうえさんがその時々に抱いたあれこれを絵とエッセイで綴ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いのうえまりこ　描き屑の瞬き" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko02.jpg" width="1200" /></p>

<p>アルコールインクと無水エタノールを紙に垂らし、風や紙の傾きでインクを広げて描く、アルコールインクアート。画家・いのうえまりこさんは、この技法を主な画材に、自身の内側にあるものと向き合いながら作品を描いています。</p>

<p>連載「描き屑の瞬き（かきくずのまたたき）」は、いのうえさんが日常のなかで心に留まった景色や感情を、絵とエッセイで綴る企画です。第3回となる今回も、担当編集との対話をもとに完成した一枚の絵に、言葉を添えてもらいました。</p>

<p>淡く、どこか浮遊感をおぼえる作品。いのうえさんが高校生の頃に味わったとある出来事をきっかけに、&quot;心が動く瞬間&quot;について語ってくれました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉では届かない場所へ</h2>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko05.jpg" width="1200" /></p>

<p>冬の寒空の下、一人で絵を描いていたことがある。</p>

<p>美術科の高校に通っていた頃、冬休みに出された課題は、一本の大木を描いてくることだった。冷たい空気の中、街角で大木に向かって絵筆を動かしていた。</p>

<p>描いている途中、背後で子どもたちのひそひそ声がした。一人で絵を描いている気恥ずかしさもあり、振り返らず黙々と描いていた。しばらくして、聞こえなくなったと思ったらまた聞こえてきて、やがて静かになった。</p>

<p>気配が消えたのを感じて、ほっとしてようやく振り返ってみた。</p>

<p>そこにはみかんとお菓子があった。<br />
そっと、丁寧に置かれていた。</p>

<p>言葉は交わしていない。顔も名前も知らない。<br />
ただ、私のために、黙って置いていってくれたのだと思う。</p>

<p>びっくりしたあと、少し泣きそうになった。<br />
冬空の下の出来事なのに、ぽかぽかとした温度のまま、ずっと胸に残っている。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko06.jpg" width="1200" /></p>

<p>編集の方との対談は続いていて、この日最後の3枚目の絵を描いている。</p>

<p>重い話をしたあとだったから、最後はもう少し軽やかでありたいと思った。コジコジが出てきそうな絵にしたいと思った。私はさくらももこの作品のコジコジが大好きである。あの在り方に、何度も救われてきた。</p>

<p>深刻ではなく、何かを証明しようともしない。そこに在るだけでいいような絵。自由に好きなところに遊びに行ったり、好きなものを好きな時に食べたり、ただ息をしているだけでいい、そんな世界の絵。</p>

<p>絵を描くとき、少し変わった描き方もしている。水で溶けるアクリル絵の具と、エタノールで溶けるアルコールインク、ときにはオイルパステルも使う。それぞれ溶ける媒体が違うから、きれいに混ざり合うことはない。反発しながら、はじきながら、画面の上で思い思いに広がっていく。</p>

<p>少しずつ色が重なり、層ができていく。乾くまでにも時間がかかる。それでも最後には、一枚の絵になっている。その過程を見るのが好きで、この描き方を続けている。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko04.jpg" width="1200" /></p>

<p>アクリルの白の上に、カラフルなインクを重ね、そしてまた白を重ねていくと、全体に淡い色の景色が広がっていく。</p>

<p>眺めている時間の中で、頭の中で組み立てていたおしゃべりが静かになる。せわしなく結論を急ぐ気持ちがほどけていくような。色をただ動かすという行為は、言葉を通らないまま、何か大切なものに触れているような気がする。</p>

<p>以前、ワークショップに参加された方から、「その日は数年ぶりに朝まで眠れました」とご連絡をいただいたことがある。それが絵のおかげだったのか、本当のところはわからない。ただ、その人の中で何かが動いたのであれば、私はとても嬉しい。一枚の絵が売れることより、ずっと嬉しいと思う。</p>

<p>絵を描いて、時間を誰かと共有して、相手も自分の色を広げ始める。その連鎖の中で、何かが少しずつゆるむことがあればいいと思う。</p>

<p>かつて冬空の下で絵を描いていた日。もらったみかんとお菓子を頬張りながら絵を描き続けた日。冬休み明けの提出後に採点があったけれど、その時の点数のことはよく覚えていない。多分そんなにいい点数ではなかったはずだけれど、嫌な感情は残っていない。きっと、どうでもよかったのだと思う。</p>

<p>私が一人で描いている背中を見たあの子たちは、何を感じて動いたのだろう。今となってはわからないけれど、みかんをもらったあの瞬間、私の心はポカポカとあったかいほうへ動いていった。それだけは、本当の話。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko03.jpg" width="1200" /></p>

<p>紙の上に色を落とし、風を当てていると、少しだけ目の前の景色が動く。</p>

<p>絵が動いただけなのか、心も一緒に動いたのか、確かなことはわからない。</p>

<p>それでも、言葉では届かなかった場所へ<br />
色が静かに連れていってくれることがある。</p>

<p>そんな小さな希望を抱えながら<br />
今日も描き屑をひとつ、こぼしていこうと思う。</p>

<p><img alt="いのうえまりこ　アルコールインクアート" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko012.jpg" width="1200" /></p>

<p>今回使用した画材：アルコールインク、アクリル絵の具、オイルパステル</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716inouemariko02.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いのうえまりこ（画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>SNS世代は褒められた経験が少ない?　『わたしの一番かわいいところ』仕掛け人が語る“褒める意義”  ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14618</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014618</guid>
			<description><![CDATA[音楽プロデューサーのヤマモトショウさんに、新刊『NEW褒めことば辞典』に込めた想いをうかがった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ヤマモトショウさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" width="1200" /></p>

<p>「わたしの一番かわいいところ」「NEW KAWAII」など、聴くと自己肯定感が上がると話題の楽曲を手がける音楽プロデューサー・ヤマモトショウさん。日常で使える褒めことばを165語集めた一冊『NEW褒めことば辞典』（KADOKAWA）を4月に上梓しました。</p>

<p>そんなヤマモトショウさんに、書籍に込めた想いや、近年の「褒める」行為における特徴について考えをお聞きしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相手を褒めることで、自分の気持ちも上がる</h2>

<p>――作詞を通してたくさんの言葉を扱われてきたと思いますが、改めて「褒めことば」という切り口で書籍を作ろうと思ったきっかけを教えていただけますか？</p>

<p>【ヤマモト】楽曲を作ってきたなかで、他者からの評価として「自己肯定感が上がる」というワードがここ数年でよく出てきました。自己肯定感って何だろうと考えているなかで、相手を褒めることは自分も気持ちが上がり、その場の雰囲気が良くなることにたどり着いたんです。</p>

<p>プロジェクトをやっている時も、褒めことばを使うようにすると、関わる人たち全体の自己肯定感が上がっているんじゃないかと。だから、制作の場面で取り入れていた褒めことばを、本として一つ形にしてみることにしました。</p>

<p>――書籍に収録されている言葉は、実際に歌詞として使っているようなものも多いですか？</p>

<p>【ヤマモト】歌詞で使った言葉ももちろんいっぱい入っていますし、歌詞を書く過程の「この言葉も褒めことばなんじゃないか」と考えられるような言葉も加えました。</p>

<p>またこの企画は、作家の筒井康隆氏が昔、悪口を集めた論文（悪口雑言罵詈讒謗私論：1967年8月発表）を出していて、そこから着想した部分もあります。どんな言葉も多様な意味を持てると思うんですが、とくに歌詞って辞書に記されていること以外の意味を持たせやすいんですよね。褒めことばもそういう要素があって、そんなポジティブなものを書籍にできたら面白いかなと思ったんです。</p>

<p>――ヤマモトさんご自身は、もともと褒めることは得意な方でしたか？</p>

<p>【ヤマモト】音楽の仕事をやっていくなか</p>

<p>で、より相手を褒めるようになった感じがしています。自分一人では何もできないと実感するうちにそうなっていったかもしれません。</p>

<p>最初の頃は何でも自分でできる気がしてしまって、曲を作って全部自分で表現しようとしていたんです。でも、やっぱり歌ってくれる人がいないと成立しないし、そんな存在がいてくれるだけですごいことだなと思って。</p>

<p>何曲も書いているのに、アーティストやアイドルの方からシンプルに「めっちゃいい曲ですね」みたいな感想をいただくことがあって、それが一番嬉しいんです。結局、自分の喜びとか、次の仕事をするモチベーションって褒められることにあって、自分も誰かに対して褒めたい気持ちを表現した方がいいなと思うようになりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>SNS時代の褒めことばの立ち位置</h2>

<p>――本の中には「空気を読まない」「無理」など、一見ポジティブに見えない言葉も褒めことばとして登場しますが、現代の褒めことばにはどんな特徴があると思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】褒めことばを言う場がすごく多様になってきていると思います。かつては面と向かって話したり、手紙やメールで言っていたようなことが、今はSNSという誰に向かって発言しているのかわからない言語空間があるじゃないですか。</p>

<p>歌詞というのはある意味昔からそういうもので、虚空に向かって投げているような言葉だったわけですけど、今はアーティスト以外の人もみんな発信できるようになっている。</p>

<p>ネット上で自分がさりげなく発した言葉が、誰かにとっての褒めことばになる場合もある。だから、褒めことばとして受け取られる可能性が昔よりかなり開かれているんですよね。</p>

<p>相手を褒めることの目的は一義的ではあるんですけど、一方でそれは自分を高めるというか、自分を褒めることと近しい意味合いを含んだものになっている、というのが今の褒めことばの立ち位置だと思っています。</p>

<p>――発した褒めことばが自分に返ってくる、というイメージでしょうか。</p>

<p>【ヤマモト】そうですね、自分に一番返ってくるんですよ、結局。そういう時代だなと思いますね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今の若い世代は褒められた経験が少ない？</h2>

<p>――若い世代はどんな褒めことばを求めていると思いますか？</p>

<p>【ヤマモト】こういった状況だからこそ、直接的な言葉をしっかり伝えていくことも求められているかなと思っています。『NEW褒めことば辞典』の最初の章はいわゆる普通の褒めことばで、当たり前な内容ではあるんです。言葉が多様になってきているし、どうとでも受け止められるからこそ、まずはプリミティブな褒めことばを伝えることも大事という意味合いもあります。</p>

<p>例えば、実際にレコーディングの現場では、FRUITS ZIPPERのメンバーが歌った後に、「めっちゃ可愛かった」とか「すごい上手いね」とか「素敵でした」みたいなことをまず言う。もちろん、あえて言っているというよりも本当に思ったから言うんですけど、そこからコミュニケーションがスタートするところはあると思っています。</p>

<p>アーティストの多くは、やっぱり上手く歌うことばかりに集中してしまうんですけど、音程やリズムって後からいくらでも直せるんですよ。でも歌の表情や雰囲気って後からはどうにもならない。</p>

<p>だから前向きに取り組んだことが伝わる歌に対して、音程は合っていなくても「あなたのこういう気持ちで取り組んだこのテイクがいい」などと褒めていかないと、全体としていい方向にならないんです。</p>

<p>ミスしたことって、やっている側も自覚があるんですよね。だから、ミスについて僕があえて指摘しなくてもいいんです。それより、「今のはこっちも聴いていて楽しかった」みたいなことを伝えてあげた方が意味がある。それは歌録りに限らず、ミスしたことを自分が一番わかっている、という状況で「ここは良かったよ」という話をすることで、結局そのミスもリカバリーできて、それ以上に重要な部分がより良くなっていくんです。</p>

<p>――褒めるところから始めるとコミュニケーションがなめらかに進む、と。</p>

<p>【ヤマモト】意外と褒められていないんですよね、今の若い人って。ネットの中には、すごい人が沢山いるように見えるから、自分のことは&quot;大したことない&quot;って思いがちなのかなと。例えばですけど、ネット上でみんなが高学歴に見えてしまったりとか。</p>

<p>音楽も「数百万回再生されていなければ大したことない」という見方をされることがあるけれど、100回再生されているだけでもすごいことだと思います。自分の音楽を聴いてくれる人を100人集めることって、実際にやってみると簡単ではないので。</p>

<p>だからといって褒められ待ちをするのではなくて、自分からどんどん誰かを褒めていった方が結果的に返ってくると思っています。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260714yamamotosho.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ヤマモトショウ（音楽プロデューサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>職場で「ちょっといいですか？」と声をかけられやすい人に共通すること  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14601</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014601</guid>
			<description><![CDATA[職場で「ちょっといいですか？」と声をかけられたとき、とんな反応をしているか。越川慎司さんによれば、相談の受け答え方によって周囲からの期待度も左右されるという。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="期待される人・されない人" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizMTG.jpg" width="1200" /></p>

<p>頑張っているつもりなのに、会社から評価されていない気がする...株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんによれば、&quot;期待されている人&quot;には行動パターンにおいて違いがあるといいます。著書『会社から期待されている人の習慣115』では、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介。</p>

<p>本稿では、同書より周りからの相談を聞くことや、機嫌よく過ごすことのメリットについて言及した一節をお届けします。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「ちょっといい？」と声をかけやすい</h2>

<p>調査によると、期待されている人たちは「今ちょっといいですか？」と声をかけられる頻度が一般社員の7.5倍にのぼることがわかりました。</p>

<p>これは偶然ではありません。デスクの書類を片づけ、椅子の角度を少しだけ周囲に開く。視線が合ったときに笑顔で軽くうなずく。こうした細かい動作によって話しかけやすい雰囲気を作り出していました。</p>

<p>職場の画像をAI分析しても、表情の柔らかい人やデスク周りを整理している人の方が、相談が来る割合が28％高いという結果が出ています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>すぐに対応できないときも、「相談の芽」を潰さない</h2>

<p>「ちょっといいですか？」と言われたとき、彼らの一言目の76％は「もちろん」でした。</p>

<p>ときには、すぐに対応できないこともあります。そんなときは、相談者にまず「何分くらい必要ですか？」と尋ねます。「急ぎですか？」と聞くと相手は「いえ、今度で大丈夫です」と遠慮してしまうため、そうならないように配慮しつつ、必要な時間を見積もって優先度を整理するための問いかけです。</p>

<p>「30分後なら大丈夫です」と代替案を提示するときもあります。断ると相手はがっかりしてしまうため、具体的な代替案を提示して安心させていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「相談」は、会社や自分にとってもプラスになる</h2>

<p><img alt="新規事業が生まれた会話の場所" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260707koshikawashinji.jpg" width="1200" /></p>

<p>相談を前向きに受け止めるのは、それがイノベーションの種になると知っているからです。</p>

<p>上にある図は、弊社が支援してきた60件以上の新規事業の起点が「オフィスのどこで生まれたか」を示したものです。これによると28件で、デスク周りや会議室の手前で言われた「今ちょっといいですか？」から始まった会話がアイデアの起点になっていたのです。</p>

<p>相談される人には、自然と情報と信頼が集まります。情報が集まるということは、意思決定の精度が上がるということ。結果的に仕事の成果も上がります。これが、期待されている人たちが相談を丁寧に扱っている理由です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「機嫌よく」いる努力をしている</h2>

<p>会社から期待されている人たちは、常に「機嫌がよい状態」をキープするよう心がけています。とくに顕著だったのが、会議のときです。</p>

<p>218社で計3万2,000時間の社内会議を記録し、AIによる感情分析をしたところ、期待されている人の65%は会議時間の60%以上でポジティブな感情を表出しているとわかりました。</p>

<p>忙しくても、トラブルが起きても、後輩にプロジェクトを取られても、朝の電車が遅れても、体調がいまいちでも、口角を少し上げ、機嫌のよい「ふり」をし続けるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「不機嫌な人」は、共同作業の比率が15％も少ない</h2>

<p>期待されている人たちがポジティブを心がけるのは、不機嫌でいることにはデメリットしかないからです。とくに、他者との共同作業に大きな悪影響を与えます。</p>

<p>17万人を調査したところ、働いている全時間の87%が他者の協力を要する仕事をしている時間であるとわかりました。ここには期待されている人とそうでない人に差は見られませんでした。</p>

<p>ところが、507社のオフィス行動データを分析したところ、同僚から「あの人は忙しそう」と2か月に1回以上言われている人は、働いている時間の72%しか共同作業をしていないとわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>６割の管理職が「誰と仕事しているか」を重視している</h2>

<p>つまり不機嫌で忙しそうに振る舞うことは、周りからの評価を下げ、必要な協力を得られなくなり、仕事を一人で抱え込むことにつながるのです。当然、仕事の成果にも悪影響を及ぼします。</p>

<p>評価を決める管理職にも聞いたところ、「どんな仕事をするかより、誰と仕事をするかを重視する」と答えた人が6割を超えていました。</p>

<p>期待される人たちは、一緒に働きたいと思わせる力も重要な評価項目であると理解しているのです。そのため彼らは、ストレス発散の手段を複数持ち、こまめに使い分けています。忙しくても不機嫌のまま放置せず、積極的に自分の機嫌を自分でとるようにしているのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizMTG.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「どうせ私なんて」を卒業。感じがいい人の〈折れない自信〉の育て方  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14450</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014450</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、感じのいい人が自然に実践している「前向きな心の使い方」を紹介する]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感じのいい人の心の使い方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana04S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、物事の受け止め方が柔軟です。誰かの魅力に出会えば嫉妬ではなく学びのヒントに変え、人生にある喜びと不安の両方を受け入れながら前へ進む。日常の小さな幸せや人の喜びを見つけては、一緒になって味わう。こうした心の習慣は、特別な才能ではなく、誰でも少しずつ身につけることができるものです。本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、感じのいい人が自然に実践している「前向きな心の使い方」を紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>憧れを味方にする</h2>

<p><img alt="憧れを味方にする" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana10.jpg" width="1200" /></p>

<p>「字がきれいだな」「あんな人になりたいな」<br />
そうやって心が動いたとき、その感覚はすでに自分の中にあるのかもしれません。素敵な人を「比べる相手」ではなく「これからの自分のヒント」として見てみる。<br />
そうやって受け取れる人は、少しずつなりたい姿に近づいていきます。</p>

<p>誰かを見て心がざわざわする。<br />
それは、あなたが本当に求めているものを教えてくれるサインです。「どうせ私なんて」と閉じてしまうのはもったいない。その魅力を「自分の中にもある可能性」として受け取ってみましょう。</p>

<p>感じのよさは、生まれたときから持っている才能ではありません。素敵だなと思ったものを、自分にも取り入れようとする素直な心が育てていくものなのです。</p>

<p>魅力を身につける4ステップ<br />
①観察：素敵だなと思うポイントを具体的に見つける<br />
②真似：まずはそのまま、かたちから取り入れてみる<br />
③調律：自分に合うかたちへ、少しずつなじませる<br />
④定着：気づけば、自分らしい魅力になっている</p>

<p>素敵な人を「ライバル」ではなく「ヒントをくれる存在」として見られたとき、ざわつきは前に進むエネルギーに変わっていきます。<br />
誰かに心が動いたその瞬間、あなたの中の可能性は静かに動き始めています。</p>

<p>--♪「いいな」と思う人を見つけたら、未来の自分を想像して、ニマニマしよう♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>プラスとマイナスの両方を受け入れる</h2>

<p><img alt="プラスとマイナスの両方 を受け入れる" height="1413" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana11.jpg" width="1200" /></p>

<p>人生の選択には、薬のように「効果」と「副作用」がセットでついてきます。<br />
誰かを深く愛するなら、別れの痛みに触れることもあるかもしれない。人気者になりたいなら、ときに誰かに嫌われることも受け入れる。何かに挑戦すれば、うまくいかないこともある。</p>

<p>どれも避けることはできません。でも、それを知っているだけで心の構えは変わります。すべてを恐れなくていい。「そういうこともあるかもしれない」と、少しだけ余白を持っておく。その準備がある人ほど、目の前のよろこびをしっかり受け取れます。</p>

<p>「効果」と「副作用」<br />
認められたい&nbsp;&hArr;&nbsp;否定されるかもしれない<br />
成功したい&nbsp;&hArr;&nbsp;失敗するかもしれない<br />
お願いしたい&nbsp;&hArr;&nbsp;断られるかもしれない<br />
好かれたい&nbsp;&hArr;&nbsp;嫌われるかもしれない</p>

<p>--♪リスクを知ったうえでも進む人だけが、宝物を手にできる。怖くてもいい。知っているから動けるのです♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>よろこびを見つけるのが上手</h2>

<p>幸せはただ待つものではなく、日々の中で見つけていくものです。感じのいい人は、ささいな出来事や誰かのよろこばしい出来事の中にも、いち早く「うれしい」を見つけられる天才です。</p>

<p>そして、その気持ちを素直に言葉や表情であらわします。本人よりもほんの少し大きくよろこぶと、相手もよろこびやすくなります。</p>

<p>うれしさを表現することは、自分の気分を上げるだけでなく、周りの人にも「ここでよろこんでいいんだ」と感じさせます。その小さな明るさが、その場にいる人へのやさしい贈り物になります。</p>

<p>今日からできる！「よろこび探し習慣」<br />
●誰かのよろこびを見つけたら、言葉にして一緒によろこぶ<br />
●何気ない１日の中で「よかったこと」を1つ見つける<br />
●できたことを振り返って、自分にそっと〇をつける</p>

<p>--♪よろこびは「伝染」するもの。あなたがニコニコすれば、世界もつられて笑い出しますよ♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana04S.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>国内初・一度に5頭出産したピューマの家族　盛岡の動物園が記録したその後の姿  山本祐子（盛岡市動物公園ZOOMO飼育係）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14696</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014696</guid>
			<description><![CDATA[盛岡市動物公園ZOOMOにいるピューマの家族。2025年に5頭が誕生するも、生後3日で2頭が死亡。人口哺育することとなったピューマの赤ちゃんの成長記録を飼育係が語る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma01.jpg" width="1200" /></p>

<p>昨年6月10日に岩手県盛岡市の動物園で５頭のピューマの赤ちゃんが生まれた。しかし生後３日目に２頭が死亡。残る3頭は人工哺育や相次ぐケガに悩まされながらも、今年無事に１歳の誕生日を迎えることができた。子どもたちの誕生と成長を記録した書籍『ピューマのかぞく』（辰巳出版）も発売され反響を呼んでいる。ピューマ親子と伴走してきた盛岡市動物公園ZOOMOの飼育係・山本祐子さんに人工哺育にまつわる裏話を聞いた。</p>

<p>※前後編の前編です</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ピューマが一度に5頭出産は国内初</h2>

<p><img alt="ピューマ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma02.jpg" width="1200" /><br />
５頭の赤ちゃんと母親のニーナ</p>

<p>――昨年生まれたピューマの子どもたちについて教えてください。</p>

<p>去年の6月10日に、ピューマのオス「タフ」とメス「ニーナ」のもとに5頭の赤ちゃんが誕生しました。ピューマが一度に５頭の子どもを出産するのは国内初、そして国内最多でした。ニーナは産後とても落ち着いていて、生まれたての赤ちゃんを自分のお腹に誘導しお乳を与えるなど、初めてのお産とは思えない立派な子育てをしていました。</p>

<p>ピューマは2、3頭の出産が多く、生まれてきた5頭は、見るからに小さな体をしていました。ニーナは献身的に赤ちゃんの世話をしていましたが、生後3日目の朝に、3頭に急激な体力の低下が見られ、動物病院に搬送しました。残念ながら、そのうち2頭はすぐに死亡が確認され、もう1頭のメスは人工哺育に切り替えました。</p>

<p>――体が小さく生まれてきた時点で人工哺育にしなかったのはなぜでしょうか？</p>

<p>私たち飼育係の使命は、生まれてきたピューマの子どもたちをピューマらしく成長させ、次の繁殖に繋げることです。生後すぐに人工哺育にしてしまうと、人になれすぎて、その子どもがピューマ社会に戻れなくなる可能性があります。他のピューマを敵とみなしてしまい、繁殖にも貢献できなくなるリスクが高まるのです。だから、人工哺育は最後の手段と考えていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>とにかく命を繋ぐことに必死だった</h2>

<p><img alt="ピューマの人工哺育" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma03.jpg" width="1200" /><br />
メスの人工哺育初日の様子</p>

<p>――山本さんにとってもピューマの人工哺育は初めてのことでしたか？</p>

<p>はい。私は当園で飼育係を始めて24年になりますが、今回を含めて2度、ピューマの繁殖と子育てに立ち会ってきました。前回繁殖したピューマのペアは、飼育係に対して強く威嚇することもあるなど、性格の激しい個体でした。しかし出産と育児はかなり順調で「ピューマはあまり手のかからない動物」という印象すらありました。</p>

<p>一方、今いるオスのタフとメスのニーナは、2頭とも温厚な性格でペアの相性も良く、繁殖、出産までは非常に順調でした。たまたま園のリニューアルやコロナ禍を挟んだ関係で、私と彼らの付き合いも長く、ニーナの初のお産も「ニーナならきっと大丈夫」という確信のようなものがありました。</p>

<p>赤ちゃんの生死が危ぶまれたときも、ニーナは赤ちゃんを私たちに託してくれました。前のペアだったら、こうはいかなかったと思います。</p>

<p>私にとってもピューマの人工哺育は初めてで、とにかく命を繋ぐことに必死でした。だから「大変だった」という記憶はあまりないんです。</p>

<p>余談ですが、当園では、自宅で猫を飼っている職員はネコ科の動物の人工哺育を担当できないというルールがあります。ネコ科共通の病気の感染リスクがあるからです。</p>

<p>去年ピューマの子どもたちが生まれるすぐ前に、私は19年連れ添った愛猫を亡くしていました。先代のピューマの飼育に関わっていた時に保護した猫で、ピューマから一文字とって「ピーコ」という名でした。性格は、今いるピューマのメスの子ども「キャフ」にそっくりで、「ピーコが生まれ変わってきたのかな」なんて思うこともあります。</p>

<p>ピーコ亡きあとすぐにピューマの子ども（キャフ）の24時間体制人工哺育をすることになって、不思議な繋がりを感じましたね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>無事に家族の元へ戻すことに成功</h2>

<p><img alt="ピューマ" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma01.jpg" /><br />
家族への合流を果たした頃のメスのキャフ（手前）と、オスのツィー、シェダル</p>

<p>――人工哺育だった赤ちゃんはどうなりましたか？</p>

<p>体の小さかったメスは、約1カ月半の人工哺育を経て、無事に家族の元に戻ることができました。無事に&hellip;といっても、これは決して簡単なことではありません。1カ月半もの間、離れて生活していたため、親が子どもを子どもと認識せずに、最悪の場合は攻撃してしまう可能性もあったのです。そのため、状況を慎重に見極めながら、段階的に親子を対面させました。</p>

<p>これが成功したのは、一つは人工哺育だったメスの天真爛漫な性格があります。目に入るものはなんでもオモチャにするようなところがあり、最初にオスの子ども2頭と合流させたときも大きな鳴き声で圧倒し、激しくじゃれついて兄弟たちを翻弄していました。そして何より、母ニーナとオス2頭の大らかさが、メスの合流の助けになってくれたと思っています。</p>

<p>ただその後も、メスのキャフは骨折、入院、そして親兄弟との再合流など、まるで気の抜けない日々が続いたのですが&hellip;。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260715puma01.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 22 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[山本祐子（盛岡市動物公園ZOOMO飼育係）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>解体される神保町の映画館が舞台。10日間限定ミステリーツアー『あの夏のさよなら』で胸がぎゅっとなった  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14740</link>
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			<description><![CDATA[解体予定の岩波神保町ビルにある映画館で、10日間限定のミステリーツアー『あの夏のさよなら』が開催されている。活字、音、映像、演劇と謎解きが融合したストーリー体験。編集部が参加し、その様子をレポート。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="岩波神保町ビルの映画館" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721anonatsunosayonara.jpg" width="1200" /></p>

<p>東京の書店街・神保町の交差点に建つ岩波神保町ビル。同ビルには映画館があり、ミニシアターの先駆けとしてよく知られた存在だった。1968年から54年もの間、世界の名画を上映し続けてきたが、コロナ禍の影響を受けて2022年に閉館。2026年秋以降に建物の取り壊しが決まっている。</p>

<p>この映画館を舞台として、2026年7月17日（金）からストーリー体験型ミステリーツアー『あの夏のさよなら』が開催されている。再演不可、10日間のみの限定上演とのこと。さっそく訪れてみた。<br />
（取材・文：PHPオンライン編集部／次重浩子）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「体験」するストーリー</h2>

<p>昭和の雰囲気をそのままに残したロビー・ホワイエを通り、参加者たちは映画館の客席へ。この作品は、ただ映画を観るだけではない。映像に加え、冊子に書かれた約3万字の小説、スマートフォンのブラウザに流れる言葉、イヤホンから聞こえてくる音楽、声、そして役者さんが現場で実演する演技を鑑賞しつつ、館内を回遊しながら、参加者がストーリーを「体験」していくのだ。</p>

<p>この物語の主要人物は、大学の映画サークルに所属する「ハルオミ」「ミフユ」「ナツ」の3人。姿を現したハルオミとミフユがこっちに語りかけてくる。そうか、私は「ナツ」なんだ！<br />
この3人はどんな関係なのか。このあとどのような展開があるのか。参加者たちは主人公の「ナツ」として世界に入り込んでいく。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>主人公としての感情に襲われる</h2>

<p>さらに、ここで起きた殺人事件のあらましが語られる。<br />
4年前のこの場所で、映画館の館長が殺害された。未解決のまま時が過ぎ、「ナツ」は事件の真相に迫っていくのである。</p>

<p>参加者たちは、各々のペースで冊子や音声ガイド、ブラウザに表示される物語をたどっていき、進行にしたがって、ホワイエ、客席、舞台裏の階段、集会室や会議室などへと移動する。その途中、登場人物に扮した役者さんと直に触れたり、会話したりするイベントが発生。参加者の選択により、異なる分岐が用意されており、提示されたヒントを元に事件を解明、「あの夏」の記憶を辿っていく。</p>

<p>途中、香りを取り入れた演出もあり、目と耳、触覚と嗅覚、さまざまな感覚が刺激される。<br />
物語の舞台に実際に身を置き、登場人物と直に接しているがゆえの緊張感と没入感。「ナツ」としての感情に襲われ、切なさが押し寄せてくる。</p>

<p>トータルで90分ほど。シナリオを手がけているのは作家の安藤美冬さんだ。</p>

<p>ネタバレになるので詳細を語ることができないが、大人になってしばらく経つ私が、こんなに胸がぎゅっとなる体験をすることになるとは思わなかった。</p>

<p>ただの謎解きでもない。ストーリーを追うだけの鑑賞でもない。主人公に感情移入して物語の世界にのめり込む、純粋な気持ちを思い出させてくれる時間だった。身体の感覚と頭と心がゆさぶられ、しばらくドキドキが消えない。取り壊される運命が待っている映画館への名残惜しさもあいまって、その場を立ち去り難い気持ちになった。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260721anonatsunosayonara.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「猫になりたい」　YouTuberいけちゃんが語る“猫化”という生き方  いけちゃん（YouTuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14591</link>
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			<description><![CDATA[「猫みたいに自由な生き方をしたい」と語る、旅系YouTuberのいけちゃん。そんないけちゃんが考える「猫化」という生き方について紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_cat4.jpg" width="1200" />生きているだけで可愛くて尊い&quot;猫&quot;。自由気ままにのんびり暮らしても誰からも文句を言われない――そんな猫のような自由な生き方を、旅系YouTuberのいけちゃんは「猫化」と呼んでおり、生きづらい世の中でこそ猫化を試してほしいといいます。</p>

<p>本稿では、「猫になりたい」と語るいけちゃんの生き方・考え方について見ていきましょう。</p>

<p>※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人類はなぜ「猫化」へ向かうのか？</h2>

<p>わたしは猫のように生きたい。そう思い、猫の生態を観察してみました。そして、解像度を高く猫に接してみたところ、とにかく可愛いということが分かりました。(大真面目)</p>

<p>まず、見た目。あの大きな瞳。小さな顔。毛並みの美しさ。どこから見ても、完璧です。そして、性格。ツンデレで、愛らしく、全てを許せてしまう。可愛いにも、ほどがあります。</p>

<p>行動にも魅了されます。どこにいるのかな？と探しても、どこにもいない。名前を呼んでも、おもちゃで音を立てても、どこにもいない。そう思ったら、突然目の前に現れたりします。そんな、決して思い通りには動いてくれない、ムカつくくらい自由な猫が、本当に可愛いのです。</p>

<p>「まあ猫だから仕方ないよね」と、全てを許せてしまう、この存在は一体何なのでしょうか？わたしもその悪魔的魅力を身につけて、全ての出来事を「まあ、いけ猫なら仕方ないよね」と許されたいです。</p>

<p>ここでは、そんな猫に憑りつかれてしまったわたしのエピソードを中心に、「猫化」への過程をまとめています。この不寛容で窮屈な人間社会では、ある程度猫になるなどといった、突飛な思想を持っているほうが生きやすい。常時猫でなくてもいい。もうイヤ！もう無理！となった時に「猫化」という切り札を持っておくことが精神的な救済になるのです。</p>

<p>話は本題に戻りますが、人類は「猫化」へと突き進んでいると思われます。わたしがYouTubeを始めた2019〜2020年は、「ぼっち系」が新しいジャンルとして生まれていました。「ぼっち系」とは、ひとりでいつも行動している人たちのことです。つまりは猫化人間の総称です。その頃には、もう猫化した人間や、その価値観に共感する人たちが一定数いたということになります。</p>

<p>そして7年を経た今、「ぼっち系」は完全に定着しています。ひとりでいることは恥ずかしいことではなく、むしろひとりで行動できてかっこいい存在に変わりました。猫のような人間が世の中に増えました。とても面白いです。</p>

<p>例えば、コロナによってリモートワークが普及しました。それによって、家の中でワーク・ライフは完結できるようになりました。家から出なくても問題なく生活ができる。その上で、外に出たいと思ったから外に出る。そんな日々は、まさに猫。人類の猫化現象です。他にも、様々な観点から猫化は語ることができます。</p>

<p>そう、わたしたちは今、猫化に向かって進化している途中なのです。(退化ともいう！！)</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>毎日違う場所と時間で</h2>

<p>わたしは旅が日常なので、忙しい日もあれば、脳が溶けるほど暇な日もあります。(暇な日のほうが圧倒的に多い)</p>

<p>猫は家の中でお気に入りの場所こそあるものの、毎日違う居場所を探してウロウロしています。変わり映えのしない小さな世界で、なるべく新鮮な日々を求めて。そういう姿を見ていると、何を考え、日々どういう気持ちで過ごしているのだろうと思います。</p>

<p>一方、わたしはというと、同じ空間にずっとはいられません。予定がある日は必ず早起きできます。ただ、丸1日暇な日は、本当にやることがないので昼に起き、さらに昼寝をして、夕方にはもう眠くなっています。(ただし深夜は元気)</p>

<p>あまりにも1日の進捗が何もなく、自己肯定感のためだけに夜散歩することもしばしば。一定の場所や時間に縛られる生活は性に合いません。YouTuberという仕事があって良かった。(もしYouTuberでなければ、その辺でのたれ死んでいたかもしれないし、別の似たような仕事で何とかしていたかもしれない)</p>

<p>基本的にいつも旅をしているので、日々活動している時間が違います。時には移動で何時間も費やすこともありますし、予定がない時は、気の合う友達を家に呼んで、夜中、いいや、朝まで飲んでいることもあります。</p>

<p>毎日、自分が一番過ごしたいように過ごす。その生活が大好きです。(もちろん、経済的に何とかなっているから言えるのですが、実はひとりならアルバイトでもして気楽に生きようと思えば誰もが実現可能な生活ではあるのです)</p>

<p>多くを求めすぎず、自分の身の丈に合った生活で、心の充足感を意識して生きていく。そんな自分の生きかたは、とくに猫的です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>狩猟本能を満たすために</h2>

<p>朝方、まだ陽があがらない早朝に、ガサゴソという音が聞こえてきて、その後、猛ダッシュで猫が家じゅうを駆け回る。猫を飼っているかたなら、日常の光景だと思います。早朝からテンションの高い猫を見て、「いったい何にそんな夢中になっているだろう？」と感じませんか？</p>

<p>旅をしていても、早朝から猫の鳴き声を聞くことがあります。猫にとって、狩りは本能であり、健康の源でもあります。夜中や早朝の突然のテンションの高さは猫の本能なのです。</p>

<p>わたし自身も、そういった猫的な行動をとりがちです。思い立つと、後先のことを考えずすぐに行動します。一級建築士の試験を受けて受かったばかりの頃、すぐに電気工事士の資格も取りました。受かってしまうと、途端にその達成感から興味がなくなり、すぐ次に移行してしまいます。どちらも免許の申請までできません。</p>

<p>まさに意味のない行動ですが、もともと極度の飽き性なのでこういったことは日常です。一時期、ポーカーにハマった時も、海外のカジノを転々としたり、ディーラーとしてアルバイトしたり集中的にハマりました。でももうその熱はありません。</p>

<p>そうだ画家になろう！と突如思い立って買い揃えたキャンバスや絵の具も家にそのまま置いてあるし、カメラも集中的に1ヶ月くらいハマって、今では落ち着いた軽い趣味になっています。</p>

<p>そんなわたしですが、YouTubeと旅だけは続けられています。おそらく、わたしにとっての本能は、旅をし続け、路地裏に入り、怪しげなお店を見つけ、猫や人との偶然の出会いを見つけることなのかもしれません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>マイペース</h2>

<p>スタスタスタ......と早足で歩いていると、仲間を置き去りにして、自分だけ目的地に向かっていることに気づきます。そもそも単独行動しかしてこなかったわたしは、皆さんの想像以上にきっと早足です。わたしと最初から同じペースで歩いていられる人はあまりいません。他人から見たら、「せっかち」なのかもしれず、「せっかち」と言われれば、それもそうなので、否定はしません。</p>

<p>旅をしていると、営業時間の関係もあるし、なるべくたくさんの場所を訪問したいので、どうしても早足になります。わたしの家族は、4人家族で、兄がひとりいて、両親がいます。育った環境が特殊みたいで、てんでばらばらで個が集まったユニットです。</p>

<p>兄とは特別仲が良いわけでも、悪いわけでもありません。兄妹喧嘩をした記憶はなく、おもちゃの取り合いもしたことはありません。争うことが嫌いなので、お互いに譲り合います。そもそも人間はみんな自分のペースがあって、ほとんど同じ人はいません。違っていることを受け入れられる(受け入れてもらえる)相手だと仲良くなれることが多いです。</p>

<p>わたしの友達は、早足であるわたしの姿を見ても別に合わせてきません。少し先で、いつもわたしが信号や曲がり角で少し待ちます。そのくらいの距離感が、心地いいです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_cat4.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[いけちゃん（YouTuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>高殿円さん「書かずには死ねなかった」。氷河期世代の“鎮魂の物語”  高殿円（小説家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14659</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014659</guid>
			<description><![CDATA[就職氷河期世代の辿ってきた人生を描いた、エネルギッシュな長編小説『せどりの女王』。著者の高殿円さんに本作を描こうと思った背景について話を聞きました。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="高殿円さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260713Takadonomadoka01.jpg" width="1200" /></p>

<p>就職氷河期世代の辿ってきた人生を詳細に描き、1990年代以降の「日本」をあぶりだす、エネルギッシュな長編小説『せどりの女王』。著者の高殿円さんはこれまで特別国税徴収官や百貨店の外商部員といったさまざまな職業を題材にした小説で人気を博しており、本作ではブランド品買取販売会社を舞台に、従来の作品とはまた違う趣向を凝らしている。</p>

<p>主人公の社長・夕映野遠火（ゆえの・とおか）は47歳の独身女性。20代で起業し、今や年商50億、総資産はざっと200億円。</p>

<p>そんな彼女がインスタライブで爆弾発言をしたことから事態が大きく動く。主人公と同世代である著者は今なぜ、こうした女性の物語を描こうと思ったのだろうか。</p>

<p>取材・文＝北村浩子／写真撮影＝迫田真実</p>

<p>※本稿は、『文蔵』2026年7、8月号より、内容を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&ldquo;新品&rdquo;として扱われなかった世代</h2>

<p>──今回「せどり」という、高級ブランドの中古品売買という仕事を取り上げたのはなぜでしょうか。</p>

<p>【高殿】わたしたち就職氷河期世代って、就活の時、「&quot;ブランド品&quot;になれなかった世代」なんですよね。わたしたちの時代においては、新卒でないと価値がなかった。一人一人、それぞれの人生があるのだけれど、就職とは企業に「買われる」ということで、わたしたちは「商品」であり、「商品価値」を他人からつけられていたわけです。</p>

<p>しかも当時は&quot;新品&quot;だったのに、不況のため、店に並べてももらえず、いきなり倉庫行きですよ。自分の何がいけなかったんだろう?　わたしたちはなんでこんな目に遭ってるんだ? って思いながら、がむしゃらに30年近く生きてきたわけです。</p>

<p>作家のわたしとしては、自分が培ってきたスキルを使ってできるのは言語化しかない。世の中の見えなかった問題が可視化されるのは、それに言葉が与えられた時ですよね。言葉にすることに関しては自分には一日の長があると思っているので、その技術を使って、わたしたちがされてきた仕打ちを、ブランド品の流通の世界を題材にすることによって言語化したいという気持ちがありました。</p>

<p>――実際に書き始めていかがでしたか。</p>

<p>【高殿】じつはこの作品は「文蔵」での連載でしたが、最初は別の企画を始める予定だったんです。でも、どうしてもこのテーマで書きたくて、担当編集者に電話して、ちゃぶ台をひっくり返したんですよ（笑）</p>

<p>──なんと、そんなことがあったとは。</p>

<p>【高殿】死ぬ前にこれだけは世に出しておきたい、書かずには死ねないと思って。わたし、ちゃんと締め切りも守るし、粛々と仕事をするほうなんですけど、今回だけはちょっとイレギュラーなことをしてしまいました。でも、熱意が伝わって良かったです。氷河期世代にとっての「弔い合戦」「鎮魂」的なものを、絶対書きたかったんです。</p>

<p>──主人公の遠火がインスタライブで「ずっと殺したい奴がいる」と言い出し、家族や自分の過去を明かし始めて報酬を提示し、情報を求むと告知します。遠火は同世代とおっしゃっていましたが、物語にはご自身の経験も反映されているのでしょうか。</p>

<p>【高殿】そうですね。わたしの今までの小説は、知らない職業のことを調べ上げて書いたり、ファンタジーだったら完全な想像を描いたものだったりしたんですが、今回の作品は生々しいところも含めて自分の経験が入っています。</p>

<p>主人公の遠火はわたしと同じ神戸出身に設定しました。彼女は高校3年の冬、阪神・淡路大震災に遭って、買ったばかりの新築のマンションが大きな被害を受けます。バブル崩壊のあとの就職大氷河期、そして震災、しかも女子。彼女はそれを「トリプル底辺」と表現しますが、わたしも震災を経験しているので、なぜこんなに重なってしまったんだろうと思う時がいまだにあるんですよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>物語とSNSの関係性</h2>

<p>――インスタライブの発言がネット上で大きな話題になると同時に遠火は姿を消します。会社の上場を控えるなか、復讐の話なのかと思わせる展開と並行して、彼女や部下の左千夫（さちお）、そして彼らの事業に出資する時雨沢（しぐさわ）つばめの来し方が明かされていきますね。</p>

<p>【高殿】彼女たちは「お前の代わりはいくらでもいる」と一回は言われた人たちで、しがみついて生きてきた世代。理不尽な思いをした人がSNSにその憤りを投稿するのは、もちろん相手に復讐したいという気持ちもあるでしょうけど「自分が何をされたかをみんなに知ってほしい」からだと思うんです。知ってほしいというのは祈りのようなもので、私自身も遠火同様、就職氷河期世代がどんな風に扱われてきたか、ってことを伝えたい気持ちが強くあります。</p>

<p>神戸時代の遠火がある料理を出す店で働いていたというシーンを入れましたが、その料理には、じつは神戸・長田の土地の歴史が紐づいています。その場面をおいしそうだなと思ってもらえたらもちろんそれでいいし、そこに潜む背景に気付いてくれる人もいるかもしれない。小説の中ではっきりと言及してはいませんが、そんな工夫もしています。</p>

<p>また、遠火や左千夫といった、必死にもがきながらのし上がってきた彼らは、寄ると触ると肉を食べていますが、一番「生（せい）」につながる食べ物ってなんだろうと考えた時、やはりそれは焼肉だろうと思いました。ただの食事じゃなくて死に抗う行為といえる。クライマックスに肉を食らうシーンを持ってきたのには、そのような意味もあります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ゴミの中から金を取り出す意味</h2>

<p>──仕入れたブランド品を遠火たちがきれいにして新品のように生まれ変わらせる場面は、詳細に描かれていてとても興味深かったです。こうするのか! と。</p>

<p>【高殿】実際にやってみたんですよ。ヤフオクやメルカリで中古品を購入して、洗ったり補修したりしました。私、自分の家のDIYをしたりするくらいなので、結構そういう作業が好きなんです。作業をすることによって、ここまできれいになるんだな、という発見もありました。そのままだとゴミにされてしまうものを再生させる、蘇らせてまた使えるようにする......考えてみれば、自分自身がそうされたかったという思いも入っているんだと思います。</p>

<p>──不要になった仏壇から金を取り出す左千夫の技術もすごかったです。インパクトがありました。</p>

<p>【高殿】ゴミの中から金を取り出すということに、じつは前々からものすごく関心があったんです。30年前にはそれほど価値が高くなかった金の価格が今は10倍くらい上がっています。そんな金を、これからはゴミの中から取ることになるだろうとずっと前から思っていました。</p>

<p>捨てられるものの中に価値が眠っている......「資産性の再評価」ということに対して関心があります。なぜなら社会から門前払いされた氷河期世代の私たちは、勝手に閉山とみなされてしまった鉱山みたいなもの。でもそこには確実に金が眠っているんですよ。遠火の部下である左千夫はそれを知っているわけです。</p>

<p>──左千夫と遠火の関係性はどのように描こうと思っていらっしゃいましたか。</p>

<p>【高殿】今回、ブランド物を扱う店を女社長がやっていく場合、「でかい男」が必要だと考えました。アングラな世界というか、グレーな人たちと関わらざるを得ない商売を女がするうえで、男の人が一人いてくれたらすごく楽になりますよね。</p>

<p>これまでも恋愛のない男女のバディものを結構書いてきましたが、左千夫の見た目については、韓国人俳優のマ・ドンソクのように強面で身体の大きい、ボディーガード的な存在にしました。「いるだけで安心感のある、人間の言葉を解するでかいシェパード」みたいな感じですね。</p>

<p>──遠火の会社「ブランゴール」は上場できるのか、という展開は物語全体のひとつの筋としてありつつ、ビジネス小説ともまた違った味わいがあります。</p>

<p>【高殿】派閥争いとか裏側での権力闘争とか、そういう要素を持った小説は世の中にたくさんあるので、もっと下、下流に目線を向けたかったんです。会社を年商50億まで成長させる社長や副社長って、ある程度心を捨ててなきゃそこまで行けないだろうというイメージですが、左千夫みたいなキャラクターがいることでコミカルな小説としても読んでもらえるんじゃないかと思っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今こそ「人間のせどり」が必要</h2>

<p>──遠火はインスタライブの中で必ず「従業員募集中です」「採用を強化しています」と言います。応募資格はない、年齢も学歴も病歴も関係ない、と。すごく励まされる思いがします。</p>

<p>【高殿】氷河期を必死にサバイバルして来た遠火はそれを身に染みて分かっているから「誰でもオッケー」と言うんです。中古品をせどりして売っていますが、彼女が本当にやりたいのは「人間のせどり」なんですよね。私が上場するということはお前らも一緒に上場するってことなんだ、だから毎回「張り切ってぶち上がろー」って、彼女はライブで呼びかけるわけです。</p>

<p>今ぼろぼろでくたくたの人だって、磨けばピカピカになるかもしれない。磨くのはプロの我々がやるからとにかく応募しろ、高く買ってもらえるようにしてやるからこっちへ来い、っていうのが人材派遣業のあるべき姿ですよ。</p>

<p>人が少なくなったこのご時世でもまだ30代が欲しいとか言って人材を求める会社がありますけど、正直どうなの？って思いますね。それなりに人生経験を積んできた人たちの手綱を引けるかどうかって、会社の実力そのものじゃないですか。若い人ばかり欲しがるのは、そういう人材しかマネジメントできないと言っているのと同じだと思います。</p>

<p>――この作品を通して読者の方に伝えたいことは？</p>

<p>【高殿】不当に扱われて心や体を壊して、それでもなんとかしがみついて生きている人たちに、どうか救われてほしい。私は小説を書くことしかできないけれど「自分たちはこうされたかったんだ」という物語を世に出すことで、悲しみやもやもやが少しでも昇華されればと思っています。</p>

<p>──死ぬ前にこの小説を書きあげたかったとおっしゃっていましたが、今後については何かビジョンがおありでしょうか。</p>

<p>【高殿】じつは2年ほど前に出版社を立ち上げて、本を作っています。今までは書き手として所属していた世界に、作り手として参入してみたらめちゃくちゃ大変で、シビアな現実を肌で感じています。</p>

<p>紙の本の部数も減っているし、出版業界の未来に明るい要素はあまりないと言われていますが、この業界って、言語化能力のある人たちの集まりですよね。その価値をもっと上げるべきじゃないかと考えています。それこそ再評価じゃないですけど、いかに時価総額を上げるか。小説を小説として楽しんでもらうだけじゃなく、地方のPRのために使ってもらったら大きな波及効果があるんじゃないかとか。もっともっと煮詰めて考えて、業界全体の価値を上げていきたいですね。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260713Takadonomadoka01.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[高殿円（小説家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『無能の鷹』作者・はんざき朝未の「地道なお笑い研究」 最新作でも光る“逆張り思考”  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14478</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014478</guid>
			<description><![CDATA[『消費生活者ターさん』作者・はんざき朝未さんインタビュー第4回。唯一無二のキャラクターを生み出す「逆張り」の思考法や、お笑い芸人のコントを抽象化して取り入れるコメディの作劇術を明かします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami08_1.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>唯一無二のキャラクター造形で注目の漫画『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）。本作は、ジャングル育ちのターザン似男性・ターさんが、消費生活センターの相談員として働く姿を描いたコメディ漫画です。</p>

<p>作者のはんざき朝未さんへのインタビュー最終回となる本稿では、創作の舞台裏を深く掘り下げます。IT企業勤務から漫画家を目指した経歴や、お笑いコンビのコントから応用した緻密な笑いのロジックなど、はんざきさんの作品作りの根底にある思考に迫ります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>IT企業勤務から漫画家へ</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「あなたはトリセツを読みますか？」より）" height="1177" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami09.jpg" width="1200" />(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「あなたはトリセツを読みますか？」より）</p>

<p>――はんざきさんはIT企業に勤められたあと『無能の鷹』で漫画家デビューされたとのことですが、どうして漫画家の道に進まれたのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】会社を辞めたあとに、1年くらいニートを楽しもうと思ったんです。ただ、ニートをしていても退屈だなと感じて「じゃあ漫画を描いてみよう」と思い立ち、今に至るという感じです。</p>

<p>――なぜ漫画を描こうと思われたのですか。</p>

<p>【はんざき】昔からうっすら憧れはあったんです。それに、ITの会社にいたといってもデザイン系の仕事で、イラストなどを扱う部署だったので、漫画を描くことが遠い場所にいたわけではなかったんです。</p>

<p>――もともとイラストを描かれていたのですね。</p>

<p>【はんざき】業務で少し描くことがあったくらいですが。本格的に漫画を描き始めたのは退職後からですね。ただ、大学時代に一度「描いてみよう」と思ったことがあったのですが、その時はまだ話作りが全然できなかったので、1ヶ月くらいで挫折してしまいました。</p>

<p>――はんざきさんが描かれる動物のイラストが魅力的です。特にオランウータンや犬の絵が可愛くて見入ってしまいました！</p>

<p>【はんざき】めちゃくちゃ嬉しいです。犬に関しては、最初はもう少しリアルに寄せようと思っていたのですが、担当編集さんたちから「ゆるい方がいいんじゃないか」という意見をいただいて今の形になりました。</p>

<p>――オランウータンも最初に登場したときは思わず笑ってしまいました。</p>

<p>【はんざき】オランウータンは描くのが難しいんですよね。これからもどんどん登場しますので、続きを楽しみにしていてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>笑いを生み出すロジック</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――作品づくりには、お笑いコンビの「アンジャッシュ」さんのコントを参考にされているというお話を以前されていましたが、会話の噛み合わなさや、すれ違いの面白さに活かされているのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】はい。会話のズレの構造などは、アンジャッシュさんのコントを参考にしています。それ以外にも、テレビ番組の『有吉の壁』から勉強したりしています。</p>

<p>――テレビのバラエティやお笑いを見て、それを自分の漫画のテクニックに落とし込めるのが凄いと思うのですが、どのように学びをストックしているのですか。</p>

<p>【はんざき】番組を見ながら、気づいたことをメモしたりしています。例えば、ある芸人さんのコントで「街の小さな工場に、なぜか超エリートな人間が面接にやってくる」という設定があって、「やっぱり人間の描写にはギャップが大事なんだな」と考えたり。</p>

<p>面白さの構造を自分なりに抽象化してノートにメモするんです。普段そんなに頻繁に見返すわけではないんですけど、メモを取ることで「ネタの引き出しがあるぞ」と安心できるというか。お守りのような感覚ですね。</p>

<p>――本当にお笑いの研究をされているわけですね。他にも最近読まれた漫画で、刺激を受けたギャグやコメディ作品はありますか。</p>

<p>【はんざき】最近だと、少年ジャンプ＋で連載されている『サンキューピッチ』という作品を読んだのですが、細かい小ネタをこれでもかと詰め込んで、それでいてちゃんとストーリーがテンポよく進んでいくので圧倒されました。私も、自分の作品には細かいネタをできるだけたくさん入れまくった方が、読んでいる人が楽しいだろうなと思って意識しています。</p>

<p>――漫画を描いている最中、「これは絶対に読者が爆笑するだろう！」というような確かな手応えはありますか。</p>

<p>【はんざき】あったりなかったり、ですね（笑）。自分では「あんまり自信がないな、大丈夫かな」と思って出したネームでも、担当編集者さんが「ここ、すごく面白かったです！」と言ってくれたりして、「あ、よかった！」とホッとしながら作画に入ることも多いです。そこは本当に、毎回手探りで頑張っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>逆張りから生まれる「唯一無二のキャラクター」</h2>

<p>――『無能の鷹』の主人公・鷹野ツメ子も、今回の主人公・ターさんも、これまでに見たことのない全く新しいキャラクターだと思います。どうしてこんなに面白いキャラクターを次々と思いつくことができるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】ありがとうございます。キャラクターの作り方でいうと、『無能の鷹』の時はコンセプトから逆算して作っていきました。「能ある鷹は爪を隠す」という言葉やそういうキャラクターがもともと好きだったので、「じゃあ、その真逆の『能は全くないのに爪を隠しているように見えるキャラ』がいたらどうだろう？」というコンセプトから始まっています。</p>

<p>――では、今回のターさんの場合はどうだったのですか。</p>

<p>【はんざき】ターさんに関しては、結構手探りでしたね。実は、この『消費生活者ターさん』の企画が決まる前に、&quot;繊細なヤクザ&quot;を主人公にしたコメディの企画を出していたんです。</p>

<p>――繊細ヤクザ、ですか。</p>

<p>【はんざき】一応起承転結まで書いたプロットを書いたのですがボツになりました。ただ、そのボツになった企画が「クレーマーっぽい細かい気質の人を主人公にしたら、消費生活センターを舞台にした時に相性がいいんじゃないか」というアイデアに繋がり、巡り巡ってターさんのキャラクター造形に活かされることになったんです。</p>

<p>――「ジャングル育ちのワイルドな野生児」なのに「細かいことが気になる」という、一見すると矛盾するような要素が同居しているのが魅力ですね。普通ならこの属性の人はこういう性格にはならないだろう、という相反する要素を組み合わせることで、面白さが生まれるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】そうですね。私は「逆張り」が好きなんだと思います（笑）。逆張りをすることで、他の人がまだ手をつけていないようなニッチな市場を見つけ出したい、という気持ちが常に根底にある気がします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>前作『無能の鷹』は時代を予言していた!?</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="685" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami08.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――前作『無能の鷹』を今読むと、2019年の連載開始当初から登場人物たちが「AIが台頭する危機感」を持っていることに驚かされます。はんざきさんはビジネスの潮流を先取りされていた方なんだなと思ったのですが...。</p>

<p>【はんざき】でも、2022年から2023年頃には「AIが仕事を奪ってくれるというのは嘘だったのではないか」と、AIへの期待が薄れていったので、そのときは「やっちまったな」と思っていたのですが（笑）。最近になってやっぱり「AIは本当に仕事を奪うのかもしれない」という流れになってきましたね。</p>

<p>――今読むと、まるで時代の変化を予言していたかのようです。</p>

<p>【はんざき】そう言っていただけると嬉しいですね（笑）。</p>

<p>――最新作の『消費生活者ターさん』では、カリファ国のエピソードなどを通じて、現代の資本主義が抱える行き詰まりのようなテーマも描かれているように感じました。こうした視点は、現代社会の構造に対する問題意識から生まれたものなのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】物語の面白みとして、多少は意識しています。そこまで何かをしっかり描こうというプランがあるわけではないのですが。</p>

<p>――今の時代、地方移住をする人も増えていますし、作中のカリファ国のような場所があれば行ってみたいと感じる読者も多そうです。</p>

<p>【はんざき】そうですね。今の世の中はあらゆるものがどんどん高度になり、仕組みがブラックボックス化しています。そうした資本主義社会と、ワイルドでシンプルな生き方への憧れ、その対比のようなものは作品の軸として意識しています。</p>

<p>――はんざきさんご自身は、カリファ国のような場所に行きたいという気持ちはありますか。</p>

<p>【はんざき】私はどちらかというと先輩相談員の保東純に近い側ですね。シンプルな生き方への憧れはあるけれど、自分は文明の中で生かされているという気持ちもあるし、体力的に無理だなという諦めもあります。そうやって文明を受け入れています（笑）。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>パーキンソン病をも改善させるダンスの魔法　健康でいたいなら下手でも踊れ！　  スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12394</link>
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			<description><![CDATA[アートは日常生活を根本的に変える力を秘めている。体とメンタルヘルスに関わる健康上の深刻な問題に働きかけ、驚くべき効果を発揮する力がある。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ダンスの魔法" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_danceWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>アートは変革をもたらす力強い存在だ。音楽、絵画、映画や演劇に夢中になり、自分のなかで何かが変化したように感じた経験はないだろうか。<br />
アートは数えきれないほど多様なかたちで心と体を癒してくれる。</p>

<p>アートは日常生活を根本的に変える力を秘めている。体とメンタルヘルスに関わる健康上の深刻な問題に働きかけ、驚くべき効果を発揮する力がある。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。</p>

<p>※本稿は、スーザン・マグサメン,アイビー・ロス著、須川綾子訳『アート脳』を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「スタジオでは魔法みたいなことが起きるの」</h2>

<p>世界で1000万人以上が罹患しているパーキンソン病（PD）は、運動に関わる貴重な能力に支障をきたす。バランスや動作の協調性が損なわれ、震えやこわばりなど、さまざまな身体的困難を引き起こす脳疾患である。多くの場合、症状は徐々に現れ、時間の経過とともに進行する。一般的に、歩行もかなり困難になる。</p>

<p>ところが、パーキンソン病の患者がダンス・フォー・PDに参加すると、驚くべきことが起きる。これはニューヨークのブルックリンに拠点を置くマーク・モリス・ダンスグループが主催するパーキンソン病患者のためのダンス教室だ。</p>

<p>明るい照明のスタジオで行なわれるレッスンでは、パーキンソン病の患者たちがフラダンスとタンゴを踊る。フォックストロットを踊り、ボックスステップを踏むこともある。</p>

<p>そしてその間は震えが治まっている。歩行も改善する。教室に着いたときはほとんど歩けなかった参加者が、表現力豊かになめらかに動けるほど体がほぐれる。</p>

<p>「座り込んで体のことばかり考えるんじゃなくて、とにかく動くようにしている」。作家でパフォーマーのパトリシア・ベベ・マクギャリーは、ある動画のなかでダンス教室での経験についてそう説明する。「スタジオでは魔法みたいなことが起きるの」。</p>

<p>症状を一時的に抑えられたパーキンソン病患者にとっては魔法のように感じられるかもしれないが、これは神経化学に基づく生物学的な事実にほかならない。ダンスは大脳基底核、小脳、運動野を含む脳の複数の領域にまとめて働きかけることができるのである。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>パーキンソン病患者にとっての体重移動、協調、リズム...</h2>

<p>ダンス・フォー・ＰＤは2001年に始まり、インストラクターたちは効果を目の当たりにした。そして8年もしないうちに、ダンスがパーキンソン病患者にとって有効な理由を詳しく解き明かす科学的研究が始まった。ダンスをすると歩行が改善された。</p>

<p>また、震えが軽減し、病気によって乏しくなった顔の表情にも改善が見られた、とデヴィッド・レヴェンタールは言う。彼はプログラムの開始当初にダンスを指導したインストラクターの1人であり、現在はダンス・フォー・ＰＤのディレクターを務めている。</p>

<p>研究では、ダンス教室で見られた運動の改善がどれだけ有意で計測可能であり、またもっとも重要な点として、教室の外でもその状態を継続できるのか、もしくは再現できるのかを追跡した。</p>

<p>2021年に3年にわたる長期的研究の結果が発表され、最初に発見されたことが裏づけられた。この研究では、週に1度ダンス教室に通う32人のパーキンソン病患者を追跡した。すると、ダンス教室の参加者はまったくダンスを行なわない患者と比較した場合、運動障害の程度が軽く、発話、震え、バランス、こわばりに関係する分野において有意な改善が見られた。また、気分や生活の質が改善したことも報告している。</p>

<p>別の研究では、ダンスを行なう患者の脳波を測定したところ変化が認められた。さらに、筋肉の滑なめらかな動きをコントロールし、リズムとの協調を可能にする大脳基底核において、血流の増加も確認された。</p>

<p>「すり足で歩き、自分の歩き方について何も考えていなかった人たちが、教室では自分の動きと、自分がなぜそんな動きをしているのかということを急に意識し、考えるようになっていました」とデヴィッドは説明する。「ダンスは自分の動きの状態に注意を向けるきっかけになったのです。繰り返し練習することで、動作がまた自動的に行なえるようになっていく。</p>

<p>つまりどうやら、ダンスをすることで脳が回路を新しくつなぎ直し、動作を自動的なものにする効果があると思われます」。</p>

<p>音楽によって活性化される領域は数多く存在するが、運動野もその1つだ。</p>

<p>曲のリズムに心が高鳴り、踊ろうと思うときに活性化する。あらゆる種類のダンスに共通するのは、体重移動、バランス、空間移動、振幅、協調、リズムと音楽性、ストーリー、表現、言葉といった要素から成り立っていることだ。「そして偶然にも、こうしたことはパーキンソン病患者にとって有効な要素なのです」とデヴィッドは言う。</p>

<p>タンゴが効果的なのは、バランスや体重移動に集中し、パートナーとの関係で自分のバランスがどこにあるのかを意識する必要があるからだ。また即興で踊るため、自分とパートナーが次にどちらに動くのか、つねに認知的選択を行なわなければならない。</p>

<p>ただし、このような特性は西アフリカのダンスやモダンダンスにも見られ、フラダンスでもすべて行なわれている。「だから、タンゴだけが優れているというわけではなく、私たちは指導者として、パーキンソン病患者にいちばん効果的な要素を引き出すようにしています」とデヴィッドは言う。</p>

<p>ダンスがパーキンソン病の脳をサポートすることについて調べたこれらの研究を通じ、神経科学者たちはダンスが万人に効果的なメカニズムについて理解を深めつつある。</p>

<p>彼らはダンスが血流や脳波の活動を増加させ、ドーパミン、オキシトキシン、セロトニン、エンドルフィンという快楽に関わる4つの神経伝達物質の分泌を促すようすを解析している。</p>

<p>さらに別の研究では、ダンスによって実行機能、長期記憶、空間把握に関わる脳の領域を中心に、新たな神経連絡の構築が促されることが明らかになっている。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_danceWoman.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 21 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>“謎の疲れ”やうつの原因？「リーキーガット」が現代人の腸を壊す  鈴木祐（サイエンスジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14611</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014611</guid>
			<description><![CDATA[寝ても取れない謎の疲れやうつ症状の原因として注目される、腸のバリアが破れる「リーキーガット」を解説。厚生労働省の調査データや研究論文をもとに、現代人の腸内環境の危機と、今すぐ避けるべきNG習慣に迫ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="謎の疲れは腸内細菌と深い関係がある" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hirou_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>「毎日しっかり寝ているのに、疲れが取れない」――そんな現代人を悩ませる&quot;謎の疲れ&quot;やうつ症状の原因は、もしかしたら「腸」にあるのかもしれません。実は今、腸のバリア機能が破壊されてしまう「リーキーガット」という症状に陥る人が増えています。本記事では、「リーキーガット」の正体や、腸内細菌の働きについて解説。良かれと思って使っている薬やアイテムが腸内細菌に及ぼす影響や、現代人が見落としがちな対策についてひも解きます。</p>

<p>※本稿は、鈴木祐著『新版 最高の体調』（クロスメディア・パブリッシング）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>現代人の腸はバリアがどんどん破れている</h2>

<p>あなたに数年来の親友がいるとしましょう。<br />
2人は生まれてからずっと一緒で、ほどなく共同で暮らすようになりました。あなたは友人に住む場所を提供し、その代わりに友人は炊事や洗濯をすべてやってくれます。もはや、あなたは友人なしで生活ができません。</p>

<p>そんなある日、関係に異変が起きます。あなたは、今まで助けてもらった恩を忘れて友人を自宅から追放。それでもめげずに戻ってくる友人を、何度も何度も追い出し始めたのです。<br />
なんともひどい話ですが、実はここ数十年、人類は同じような過ちをくり返してきました。その友人とは、「腸内細菌」のことです。</p>

<p>腸内細菌は、ヒトの消化器官のなかに住み着く様々な微生物で、ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌や乳酸菌が有名です。その数はおよそ100兆〜1000兆で、これは人体のすべての細胞の数を超えます。<br />
その全容はまだ解明されていませんが、腸内細菌の働きぶりは凄まじいものです。</p>

<p>たとえば、腸内細菌は、アミノ酸や食物繊維などを材料にして、ビタミンＢ群やビタミンＫといった重要な成分を合成します。おかげで私たちは、主要なビタミンの欠乏症から免れることができています。</p>

<p>ほかにも栄養の吸収を助けたり、食物繊維を分解してエネルギーに変えたり、脂肪酸を生成して腸壁を守ったりと、その活躍は八面六臂。いずれも私たちが健やかに暮らすために欠かせない機能で、腸内細菌なしで人体は正常に働きません。</p>

<p>数ある腸内細菌の働きのなかでも、もっとも大事なのが「外敵との戦い」です。</p>

<p>腸管は栄養の吸収を行うための器官ですが、いっぽうでは細菌やバクテリアなどの脅威にさらされています。人間の腸は、栄養を体内に送り込むと同時に外敵が体内に入り込むのを防ぐという、非常に難しい役目を任されているわけです。</p>

<p>そんななか、腸内細菌は兵隊として働きます。</p>

<p>まずは善玉菌が腸内に巨大なコロニーを作り、敵に立ち向かうための前線基地を設営。そこで栄養素をもとにバクテリアを駆除する武器を作り出し、腸管からの侵入をブロックするのです。<br />
同時に、腸内細菌は食物繊維から酪酸という脂肪酸を生産し、これで有害物質が体内に入り込むのを防ぎます。腸内細菌がなければ、私たちの免疫システムは攻撃も防御もままなりません。</p>

<p>ところが、人類の暮らしが近代化するなかで、このシステムに不調が出てきました。その根っこにあるのが、「リーキーガット」という症状です。<br />
これは腸の細胞に細かな穴が開いてしまう現象のことで、日本語では「腸管壁浸漏症候群」と呼びます。腸の粘膜をつなぐ結着細胞が壊れて、バリア機能が破れた状態を意味しています。</p>

<p>いったんリーキーガットが起きると、腸の穴から未消化の食物やエンドトキシン（毒素）などの有害物質が血管に侵入。これに反応した人体は免疫システムを作動させ、体内のあらゆるエリアに慢性的な炎症を発生させていきます。<br />
こうなってしまうと、どんなに健康的な生活をしても、なかなか効果は出ません。いくら野菜を食べようが、毎日8時間ずつ眠ろうが、腸のバリアを突破した毒素が体内で暴れ続けるからです。</p>

<p>リーキーガットはアレルギーや認知機能の低下など様々な症状を起こしますが、なかでも重要なのは「疲れやすさ」との関係性でしょう。<br />
現代では「謎の疲れ」に悩む⼈の数が激増しつつあり、その実数は不明ながら、厚労省の調査には回答者の38.7％が慢性的な疲労感を報告しています。</p>

<p>2020年、アルバータ⼤学などが、腸内細菌とメンタルヘルスの関係性を調べたレビュー論⽂を発表しました。</p>

<p>研究チームは88の先⾏研究を調べたうえで、現代⼈が苦しむ謎の疲れは腸内細菌と深い関係があると指摘。リーキーガットのせいで体内に⼊った毒素が脳まで達し、そこで激しい炎症が起きた結果として、不安、うつ症状、疲労感の発⽣につながっていくと結論づけました。</p>

<p>この結果をもとに研究チームは、現代⼈の謎の疲れや不安に対して、⾷物繊維やプロバイオティクスが効く可能性を⽰唆しています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>衛生的な生活が免疫システムを狂わせる</h2>

<p>ヒトと類人猿のDNAをくらべた2016年の研究によれば、およそ530万年前には、私たちと腸内細菌は「持ちつ持たれつ」の関係だったと推測されています。腸内細菌は、人類にとって最古の友人だと言えるでしょう。<br />
にもかかわらず、現代人は最古の友人との共同生活を取りやめようとしています。長い人類史のなかで、初めての仲違いが起きているのです。</p>

<p>その原因はおもに2つで、ひとつめは「衛生の発達」です。<br />
言うまでもなく、現代人は衛生の発達で平均寿命を大きく延ばしてきました。古代人を悩ます多くの感染症を克服できたのは、抗生物質のような医薬品を発明し、クリーンな水道水や下水といった衛生設備を発展させたおかげです。</p>

<p>ただし、この発明が現代人に重大な副作用をもたらしたのも事実ではあります。抗生物質が腸内の善玉菌を殺し、衛生設備が有用な菌との接触を妨げてしまうからです。</p>

<p>典型的なのが、1989年の東西ドイツで観察された事例でしょう。<br />
この時期、東ドイツの生活水準は西ドイツより低く、衛生環境はかなり劣悪なものでした。ところが、いざ東西が統一された後に調べてみると、清潔な暮らしをしていた西ドイツの方が、東ドイツより花粉症の患者数が4倍も多かったのです。</p>

<p>この現象は、東ドイツでは女性の就業人数が多かったため、保育所の利用率が高かったせいで起こりました。衛生状態が悪い保育所に預けられた乳幼児のほうが微生物にさらされやすく、そのぶんだけ免疫システムが鍛えられたのです。</p>

<p>腸内細菌のエキスパートであるロンドン大学のグラハム・ロックは言います。<br />
「高度に近代化した国ではライフスタイルが大幅に変わり、環境内の微生物や寄生虫との接触が減っている。これらの生物は、人類の進化のうえで免疫系の生理反応をつかさどる重要な役割を果たしてきた」<br />
かつては身の回りにあふれていた微生物が近代化のプロセスとともに減り、そのおかげで免疫システムに狂いが出たというわけです。</p>

<p>実際、狩猟採集民の多くは、先進国の住民よりも多種多様な腸内細菌を持っています。たとえばアマゾンのヤノマミ族を調べた調査によれば、彼らの腸内に住み着く細菌の種類はおよそ50種超。これに対して、一般的な西洋人の腸内には数種類の細菌しか存在していません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>腸内細菌の食糧難</h2>

<p>もうひとつ、現代人の腸内細菌が変化した理由は「腸内細菌の食糧難」です。これだけ食べ物が豊富になったにもかかわらず、私たちの腸内細菌は、まともに食事ができていません。</p>

<p>まず前提として、腸内細菌はおもに食物繊維を食べて繁殖します。<br />
本来のエネルギー源は炭水化物ですが、ブドウ糖の大半は小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌が大量に住む大腸まではほとんど届きません。そこで彼らは食物繊維をエサにしているのです。</p>

<p>にもかかわらず、現代人は年ごとに食物繊維の摂取量が減っています。厚労省は1日の食物繊維の摂取量を20〜27ｇに定めていますが、いまの日本人は13〜17ｇ程度しか摂れていないのが現状です。</p>

<p>これに対して、コロラド州立大学が229種の狩猟採集民を調べたところ、彼らは1日で42.5gもの食物繊維をとっていました。エサの量に2倍以上もの差があるのだから、先進国と狩猟採集民の腸内環境に違いが出るのも当然でしょう。</p>

<p>いったん旧友と別れてしまった私たちが、再びかつての仲を取り戻すにはどうすればいいのでしょうか？<br />
道のりは簡単ではありませんが、ここまでの話を見れば、おのずと対策は浮かび上がってきます。すなわち、腸内細菌と仲直りした上で、彼らをもてなせばいいのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>抗生物質を使うと腸内細菌が大量に死ぬ</h2>

<p>旧友と仲直りするためには、まず彼らの部屋を整理し直さねばなりません。そのために最初にすべきは、抗生物質の乱用を避けることです。<br />
抗生物質の悪影響に関する研究は多く、たとえば2008年の実験では、たった1回の使用でも腸内細菌の3分の1が死に、そのダメージは半年が過ぎても回復しませんでした。抗生物質でお腹を壊す人は多いですが、これも腸内環境の悪化が原因のひとつだと考えられています。</p>

<p>もっとも、ここ数年は世界中で抗生物質の利用を減らす傾向にあり、日本でも無闇に処方されることは少なくなりました。医療機関で抗生物質を処方された場合は、どのような細菌感染が疑われるのかさえ確認しておけば問題はないでしょう。</p>

<p>また、抗生物質と同じく使用をひかえたいのが抗菌グッズです。日本のドラッグストアでも定番の商品ですが、この手のアイテムには2つの問題があります。</p>

<p>第一に、薬用ソープに使われる抗菌成分が、肌に住み着く有益なバクテリアまで殺してしまう点です。<br />
なかでも注意したいのはトリクロサンとトリクロカルバンの2つで、どちらも体内のホルモンバランスを乱す作用を持ち、米国食品医薬品局も「体への害が大きい」との警告を出しています。</p>

<p>この結果を受けて、アメリカ政府はこんなコメントを出しました。<br />
「消費者は薬用ソープにより雑菌の繁殖を防げると思っている。しかし、いまのところ薬用ソープの効果を示す証拠はゼロだ。普通の石けんと水を使ったほうがいい」</p>

<p>手や体を洗いたいなら、昔ながらの石けんを使えば十分。石けん素地だけを使った無添加のボディソープなどを使うのがおすすめです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[鈴木祐（サイエンスジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>新卒2年目、中目黒のスタバで「一緒に起業しない？」ダメ新人だった私が25万人登録サービスを創業するまで  福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14608</link>
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			<description><![CDATA[新卒2年目、中目黒のスタバで「一緒に起業しない？」...&quot;ダメダメ新人&quot;だったというSHE株式会社 代表取締役の福田恵里さんが起業に至るまでを語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="シーライクス" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_street.jpg" width="1200" /></p>

<p>「&quot;他責思考のダメダメ新人&quot;だった」。女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社代表取締役の福田恵里さんは、大学卒業後に入社したリクルートでの日々を、そう振り返ります。</p>

<p>現在では、累計25万人を超える登録者を集めるサービスへと成長させ、政府主催の「日本スタートアップ大賞2025」審査委員会特別賞を受賞するなど、起業家として注目を集める福田さん。しかし、SHEを創業するまでには、自分の未熟さと向き合う時間がありました。</p>

<p>本稿では、リクルートでの武者修行時代からSHE創業に至るまでの道のりを、著書『『私なんか』を『私だから』に変える本』より紹介します。</p>

<p>※本稿は福田恵里著『『私なんか』を『私だから』に変える本』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>今につながる、あの2年間</h2>

<p>新卒で入社したのが、多くの起業家を輩出しているリクルートだ。将来的に起業するための&quot;武者修行&quot;として、この環境に身を置くことを選んだのだ。</p>

<p>入社後は、1年目に「ゼクシィ」、2年目に「リクナビ」のUXデザイナーとして働いた。正直に言うと、会社員としての私はかなりポンコツ。少なくとも自分の中では「仕事ができないやつ」という感覚がずっとあった。</p>

<p>「なんで上司は数字の話ばかりするんだろう」<br />
「もっとユーザーのことを見ればいいのに、ロマンがない」</p>

<p>仕事はできないのに、不満だけは一丁前。今、経営者の立場になってから振り返ると、典型的な&quot;他責思考のダメダメ新人&quot;だったと思う。</p>

<p>キラキラしたスタートアップの世界にどっぷり浸かって、なまじっか自分でビジネスもかじる程度の経験をしてしまったがために、地道な分析や丁寧な仕事よりも、「もっと大きな仕事がしたい！ 早くみんなに認められるような成果を出したい！ 」。そんな恥ずかしいくらい尊大な感情があったのだと思う。だから、どこかいつも窮屈で、自分の力が出せていないような感覚があった。</p>

<p>でもそんな生意気な新人に、リクルートという会社は、大切なことをたくさん教えてくれた。</p>

<p>一つは、「二項対立を超える」ということ。</p>

<p>リクルートの当時のビジネスモデルは、「リボンモデル」と言われていて、「必要な情報を求める個人ユーザー」と「企業クライアント」がマッチングする場（プラットフォーム）を提供していた。つまり個人と企業、両方のニーズに向き合っていかなければいけない。</p>

<p>当時toCサービスばかりに触れていた私は、「ユーザー（個人）ファーストだけが正義だ」と信じきっていた。マネージャーが見ている世界の視座を全く理解できておらず、一辺倒に「ユーザーへの理解度が足りていない」と不満を抱えていた。</p>

<p>経営者になった今なら分かる。ユーザーも、クライアントも、日々の目標数字も、全ては絶妙なバランスの中で保たれている。その中で、当時のマネージャーたちは、どちらかではなくてどちらも取ること、二項対立を超えることの意義を教えてくれた。これは今の私が経営している会社の考え方の基礎にもなっている。</p>

<p>さらに印象的だったのが、「仕組み化・型化」の徹底だった。</p>

<p>例えば、「戦略的カオス人事」。「この人がいなくなったら終わる」と思われるエース人材を、あえて別の部署に異動させる。一時的に混乱は生まれるが、そこから新しいリーダーが育ち、組織としての新陳代謝が起きていく。その仕組みが、意図的につくられていた。</p>

<p>ほかにも「君はどうしたいの？」という問いが口癖のように常に投げかけられたり、Will（やりたい）・Can（できる）・Must（やるべき）を整理し、ベン図が重なる部分に集中するという考え方が、組織全体に浸透していた。</p>

<p>そうした環境の中で、ビジネスの土台となる考え方や、組織のつくり方を学ぶことができた。</p>

<p>今でもリクルートイズムは、大いに参考にしている。意識的にも無意識的にも、私のスタンスや組織制度の随所にはリクルートの影響があると思う。学生のまま何の武器も持たずに起業していたら、おそらく今のSHEはなかった。</p>

<p>また、今一緒に働いているメンバーの中には、リクルートで出会った仲間もいる。仲間探しという意味でも、この場所で得たものは大きかった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>たった2時間で舵を切った</h2>

<p>リクルートでの仕事にもだんだん慣れて、楽しくなってきた。起業するための力も、まだ十分に身についているとは言えなかったし、あと3年くらいはここで働き続けたいという気持ちだった。</p>

<p>そんな新卒2年目のある日、1人の女性に声をかけられた。</p>

<p>「一緒に起業しない？ 」</p>

<p>リクルートの1つ上の先輩だった彼女とは、お互いの存在はなんとなく知っていた。どちらも社外で、女性をエンパワーする活動をしていたからだ。</p>

<p>中目黒のスターバックスで、話しているうちにすぐに気づいた。<br />
目指している世界が、あまりにも同じだったのだ。</p>

<p>この出会いは、運命かもしれないと思った。彼女と一緒にやれば、とんでもない世界が待っている気がする。<br />
スキルはまだ足りていない。起業の準備もまったくできていない。でも、今を逃したらこんなチャンスはもう二度と来ないかもしれない。</p>

<p>彼女と話したのは、たった1〜2時間だった。それなのに、店を出る頃には、退職して起業することを決めていた。まさか、こんなことになるなんて想像すらしていなかった。</p>

<p>退職の意思を伝えると、上司や周囲の人たちは本気で引き止めてくれた。</p>

<p>「2年間、休職という形にしてチャレンジしてみたらどう？」<br />
「うまくいかなかったら戻ってくればいいよ」</p>

<p>そんな提案までしてくれた。そんなおいしい話があっていいのかと思ったし、心からありがたいと思った。<br />
もちろん、一切迷いがなかったわけではない。</p>

<p>でも、周囲が示してくれた選択肢は取らなかった。退路を断ちたかったのだ。「リクルートの福田恵里」ではなく、「福田恵里」個人として、もう一度ゼロからやり直したかった。</p>

<p>会社を創ると決めてからは、毎日がわくわくと希望で溢れて仕方なかった。どんな事業をつくるか、どんなメンバーを集めるか、資金調達はどうするか。毎週ミーティングを重ね、さまざまな話をした。</p>

<p>リクルートの中では、新卒に毛が生えた程度の知識とスキルしか持ち合わせていなかった当時の私にとっては、すべてが新鮮で知らないことばかりだった。</p>

<p>分からないことが、一つひとつ、分かるようになっていく。<br />
その実感が、たまらなくエキサイティングだった。</p>

<p>初めての登記。<br />
初めての弁護士さんや社労士さんとのアポ。<br />
初めての投資家へのプレゼン。<br />
初めての会社名決定とビジョン策定。<br />
連日徹夜、休日も返上して起業準備に没頭した。</p>

<p>気づけば、大学生の頃に感じた、白いキャンバスに自由に描ける感覚がよみがえってきていた。ゼロから世界を塗り替えていけるこの先の未来に、あのときの高揚感が重なっていた。</p>

<p>そして、2017年4月11日。晴れて、SHE株式会社は誕生した。</p>

<p>創業日は社名とかけている。</p>

<p>社名にはいくつか候補があった。2人とも、「女性の可能性を解放したい」という想いは強く一致していたので、それにちなんだ名前にしたいよねと話していた。また、「ウーマン」や「レディー」といった直接的な言葉ではなく、「ちょっと気になるあの子」「憧れのあの子」といった、抽象的で余白のあるニュアンスを込めたかった。</p>

<p>共同創業者のイニシャルが「S」、私が「E」。その間を「H」でつないで、この名前に決めた。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AIがヒット曲を生む時代に、宇多田ヒカルの言葉から考える「アーティストに残る価値」  岡瑞起（人工生命研究者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14605</link>
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			<description><![CDATA[AIがヒット曲を生む時代、人間のアーティストに残る価値とは何か。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ライブ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_musiclive.jpg" width="1200" /></p>

<p>AIの進化は、社会に大きな影響を及ぼし始めています。アメリカでは、すでにエンジニアの解雇が相次ぐなど、労働市場にも劇的な変化が起きているのです。AIの影響を受けるのは、デスクワークの仕事だけではありません。一見、AIに置き換えられにくいと思われる「クリエイティブ」な仕事にも、その波は及びつつあります。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。</p>

<p>※本稿は岡瑞起著『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>クリエイティブはどう変わるか</h2>

<p>AIの出現によりとって代わられるかもしれないものの中で、象徴的なのがかつては最も人間的と思われていた「クリエイティブ」な仕事です。</p>

<p>絵を描く、音楽をつくる、文章を書くようなクリエイティブな仕事はどう変わるのでしょうか。</p>

<p>この問いを考える上で、とても興味深い対談がありました。歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリさんと、アーティストの宇多田ヒカルさんの対談です。</p>

<p>ハラリさんは、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』などのベストセラーで知られるイスラエルの歴史学者で、人類の未来やテクノロジーの影響について鋭い洞察を発信している人物です。一方、宇多田ヒカルさんは、説明するまでもなく、日本を代表するシンガーソングライターです。</p>

<p>このふたりが「創造性とは何か」について語り合ったのです。</p>

<p>対談の中で、ハラリさんは創造性をこう定義しました。</p>

<p>「パターンを認識して、それを破壊すること」</p>

<p>たとえば、音楽には「こういうコード進行が心地よい」「こういうメロディが美しい」というパターンがあります。過去の名曲を聴き込んで、そのパターンを理解した上で、あえてそれを破る。予想を裏切る展開、意外な音の組み合わせなどの「破壊」が、新しい表現を生む。これがハラリさんの考える創造性です。</p>

<p>この定義を聞いて、私は胸がざわつきました。なぜならば、それはまさにAIが得意な仕事だからです。</p>

<p>AIの中核技術である機械学習の本質は、まさにパターンを認識することです。大量のデータを読み込み、そこに潜む法則性を見つけ出します。何万曲もの音楽を分析して、「ヒット曲にはこういうパターンがある」と学習したり、何百万枚もの絵画を読み込んで、「美しいとされる構図にはこういう傾向がある」と把握し、そして、その法則を「破る」ことは、AIには簡単にできてしまいます。</p>

<p>2016年、Googleの子会社が開発した「AlphaGo（アルファ碁）」というAIが、囲碁の世界チャンピオンである韓国のイ・セドル九段に勝利しました。囲碁は、チェスよりもはるかに複雑なゲームです。</p>

<p>盤面のパターンは宇宙の原子の数より多いと言われ、「AIが人間に勝つのは、まだ何十年も先だ」と考えられていました。その常識が、一夜にして覆されました。</p>

<p>しかし、世界がもっと驚いたのは、AlphaGoが打った「ある一手」でした。</p>

<p>第二局の序盤、AlphaGoは、プロ棋士なら絶対に打たないような場所に石を置きました。解説者も、観戦していたプロ棋士たちも、「これはエラーではないか」「バグが起きたのでは」と首をかしげました。囲碁の常識から完全に外れた一手だったからです。</p>

<p>ところが、対局が進むにつれて、その一手の意味が明らかになっていきました。</p>

<p>最終的に、その「ありえない一手」が、AlphaGoを勝利に導く重要な布石になりました。</p>

<p>つまり、人間が何千年もかけて積み上げてきた囲碁の定石（パターン）を学習し、そのパターンを「破壊」して、まったく新しい戦略を生み出したのです。ハラリさんの定義に従えば、AIが「創造的」になった瞬間でした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>※YouTube「The Evolution of AI and Creativity: Yuval Noah Harari &times; Hikaru Utada / AIの進化と創造性【ユヴァル・ノア・ハラリ&times;宇多田ヒカル】」https://youtu.be/xw-9mwZxl-0（2026年5月7日閲覧）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>アーティストの価値は、「キャラクター」の部分が大きくなる？</h2>

<p>しかし、宇多田ヒカルさんは、別の視点を提示しました。創造物に対して人間が求めるものには、二種類あるのではないかと投げかけました。</p>

<p>ひとつは「機能性」です。</p>

<p>たとえば、仕事で疲れて帰宅したとき、リラックスするために音楽を聴きたいと思ったとします。そのとき重要なのは、「誰がつくった曲か」ではなく、「聴いてリラックスできるかどうか」という効果です。心地よいメロディ、落ち着くテンポなどの「機能」さえ果たしてくれれば、人間がつくった曲でも、AIが生成した曲でも、どちらでも構いません。</p>

<p>もうひとつは「関係性」です。</p>

<p>好きなアーティストの新曲が出たら、内容に関係なく聴きたい、その人の生き方に共感したい、その人が何を考え、何を感じているのかを知りたい。ライブに行って、同じ空間を共有したい。いわゆる「推し活」の文化にも通じるものです。</p>

<p>音楽そのものの機能ではなく、アーティストという「人間」との関係性を求めていると言えます。</p>

<p>この区分で考えると、AIに置き換わるものと、そうでないものが見えてきます。</p>

<p>「機能性」を求める創造物は、AIに置き換わっていくかもしれません。</p>

<p>たとえば、カフェで流れる心地よい音楽、動画のバックに使う音楽などのBGMに重要なのは雰囲気であって、誰がつくったかではありません。すでにAIが生成した楽曲が、さまざまな場所で使われています。</p>

<p>素材としての写真も同じです。ウェブサイトやプレゼン資料に使うイメージ写真です。「ビジネスパーソンが握手している写真」「青空と緑の草原の写真」などは、AI画像生成で十分です。</p>

<p>アイコン、図解、説明用のイラストなど「機能」が果たせればよいものは、人間が描く必要性が薄れていきます。実際、こうした領域では、すでにAI生成が主流になりつつあります。</p>

<p>一方、「関係性」を求める創造物、ファンがアーティストに求めているようなものは、人間にしか提供できません。</p>

<p>たとえば、あなたが応援しているアーティストが、実はAIだったと判明したら、同じように応援し続けられるでしょうか。その人の苦悩、成長、人生のストーリーに共感していたのに、それが「プログラムが生成したもの」だったとわかったら一気に白けてしまうと思います。</p>

<p>面白いことに、チェスも囲碁も、AIのほうが圧倒的に強くなった今でも、人間同士の対戦は続いています。世界中の人がチェスの大会を観戦し、棋士たちを応援しています。</p>

<p>陸上の100メートル走だって同じです。車やバイクのほうがはるかに速いのは誰の目にも明らかです。それでも、オリンピックの100メートル決勝を、世界中の人が固唾をのんで見守ります。</p>

<p>私たちが見たいのは、「速さ」という機能ではないからです。</p>

<p>人間が限界に挑むドラマ、選手たちの人生、勝利の喜びと敗北の悔しさなどの「人間の物語」を見ているのです。ですから、アーティストの価値がなくなることはないと私は思います。ただし、その価値の源泉は変わっていくでしょう。</p>

<p>メロディの美しさ、歌詞の巧みさ、演奏の技術など作品の完成度だけでは、価値を保てなくなるかもしれません。</p>

<p>そこはAIも得意な領域だからです。</p>

<p>代わりに価値が高まるのは、その人の生き様、創作のプロセス、ファンとの関係性、そして「この人を応援したい」と思わせる人間的な魅力です。作品という「結果」ではなく、創作する「人間」そのものに、価値が移っていくのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 20 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡瑞起（人工生命研究者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>直木賞『けんぐゎい』満場一致で評価された“圧倒的パワー”  朝倉かすみさん「夢中で書いた」  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14705</link>
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			<description><![CDATA[第175回直木賞を受賞した『けんぐゎい』作者の朝倉かすみさんの受賞スピーチと、選考委員・辻村深月さんによる選評をレポート。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="朝倉かすみさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>2026年7月15日、第175回直木三十五賞の選考会が都内で開かれ、朝倉かすみさんの『けんぐゎい』（光文社）が受賞作に決まりました。受賞決定後の記者会見では、選考委員を代表して辻村深月さんが選評を説明。続いて朝倉さんが報道陣の取材に応じ、受賞後の心境について語りました。</p>

<p>※注　ご利用の端末やフォント環境によっては「辻」が一点しんにょうで表示される場合がありますが、本来は二点しんにょうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「技巧を超えたパワーがあった」</h2>

<p><img alt="朝倉かすみ著『けんぐゎい』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi04.jpg" width="1200" /></p>

<p>受賞作の『けんぐゎい』は江戸時代を舞台に、容姿や身分、境遇によって社会の外側に置かれた人々を描いた作品です。主人公は、顔に痘痕のある利発な女性・ふゆ。過酷な経験を経たふゆは、現人神と崇められる女医者との出会いをきっかけに、女性の身体と向き合うための知識を身につけ、自らの居場所を築いていきます。</p>

<p>選考委員を代表して選評を述べた辻村深月さんは、『けんぐゎい』の受賞は満場一致で決まったことを明かしました。当時は声を上げることが難しかった女性たちの生き方を、物語の力によって照らそうとしている点が高く評価されたといいます。</p>

<p>困難な場面が続く前半について触れながらも、「それを凌駕するパワーと祈りが後半に用意されている」と説明。技巧の巧みさだけでは捉えきれない作品だったとしました。</p>

<p>また、選考では「新しい時代小説」という言葉が出た一方、「時代小説という枠組みを外れた、名付けられない新しい形」と評価する声もあったといいます。</p>

<p>そして、江戸時代以外の時代や日本以外の国を舞台にしても成立し得る物語だと指摘。その理由として、虐げられ、どうにもならなかった人々の怒りや、それに抗おうとする力が作品の底に流れているからではないかと説明しました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「候補になった時は本当にうれしくて、号泣しました」</h2>

<p><img alt="朝倉かすみさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi03.jpg" width="1200" /></p>

<p>受賞決定後の取材に応じた朝倉かすみさんは、「直木賞を授けてくださったことに感謝いたします」と喜びを語りました。</p>

<p>一方で、最も感情が動いたのは、受賞の連絡を受けた時ではなく、候補作に選ばれた時だったといいます。</p>

<p>「候補に上がった時は本当にうれしくて。泣いちゃったんです。それもただ泣くんじゃなくて、結構な号泣レベルで泣いてしまって（笑）」</p>

<p>候補入りした時点で「ここでピークが終わるくらい」の感情の動きがあったため、選考を待つ間は、意外にも大きく動揺することはなかったといいます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>初の時代小説を「夢中になって書いた」</h2>

<p><img alt="朝倉かすみさん、小砂川チトさん" height="768" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi02.jpg" width="1200" /><br />
左から朝倉かすみさん、芥川賞を受賞した小砂川チトさん</p>

<p>選考委員から「パワー」を評価されたことについて、朝倉さんは、初めて時代小説に挑んだことが作品の勢いにつながったのではないかと振り返ります。現代小説と同じようには書けないなかで、「どうすればいいんだろう」と考え続け、夢中になって執筆したといいます。</p>

<p>作品に描かれた、女性の身体や生き方をめぐる現代的な問題意識についても質問が及びました。</p>

<p>1960年生まれの朝倉さんは、子どもの頃に見た昼のメロドラマなどで、女性が嫌がらせを受けても、おとなしく言うことを聞くという物語を数多く目にしてきたといいます。</p>

<p>そうした状況を「そういうものだ」と受け止め、我慢したほうがよいと言われてきたほか、自身も後輩に同じようなことを言ったかもしれないと振り返りました。</p>

<p>しかし、時代の変化とともに、声を上げてもよいと考えられるようになり、『けんぐゎい』の執筆中には、過去の記憶や感情が何度もよみがえったといいます。</p>

<p>「怒ってもいいんだ、あのころは傷ついていたんだ、と自分のいろんなところが掘り出される感覚がありました」</p>

<p>また、江戸時代の資料を読むなかで、当時の女性たちが自分の身体をどのように捉え、どのような環境に置かれていたのかに疑問を持ったといいます。</p>

<p>堕胎を女性自身が行っていた事例などを知り、「やっぱり今のほうがいいな」と感じたことも、女性の身体をめぐる問題を描いた背景のひとつだったと語りました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Asakurakasumi01.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 13:30:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>芥川賞に『ゾンビ回収婦』　小砂川チトさん「AIに負けても、小説を書くのはやめない」  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14707</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014707</guid>
			<description><![CDATA[第175回芥川賞を受賞した『ゾンビ回収婦』作者の小砂川チトさんの受賞スピーチと、選考委員・奥泉光さんによる選評をレポート。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="小砂川チトさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito02.jpg" width="1200" /></p>

<p>2026年7月15日、第175回芥川龍之介賞の選考会が都内で開かれ、小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』（『群像』2026年5月号掲載）が受賞作に決まりました。選考会後の記者会見では、選考委員を代表して奥泉光さんが選評を述べ、小砂川さんが受賞の喜びや作品に込めた思いを語りました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>奥泉光さん「自由な虚構の世界を作り上げた」</h2>

<p><img alt="小砂川チト著『ゾンビ回収婦』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito03.jpg" width="1200" /></p>

<p>受賞作『ゾンビ回収婦』は、AIの普及によって夫婦ともに仕事を失った主人公が、VR空間でゾンビの亡骸を回収する掃除婦として働き始める物語です。現実と仮想世界を行き来しながら、働くことや人間らしさ、社会の中で役割を担うことの意味を描いています。</p>

<p>選考委員を代表して選評を述べた奥泉さんは、小砂川さんがこれまで、人間と人間ではない存在との交流を描いてきたことに言及しました。本作では、主人公がVRゲームの世界に存在するキャラクターたちと関わっていきます。</p>

<p>奥泉さんは、現実世界とVR空間を単純に対立させるのではなく、両者を織り交ぜた新たな世界を立ち上げていると評価。「小説の一つの大きな魅力である、自由な虚構の世界を作り上げることを徹底している」と述べ、小砂川さんのスピード感のある文体によって、虚構世界を徹底して成立させた点を受賞理由に挙げました。</p>

<p>また、AIに仕事を奪われつつある人間の状況を背景に、変化へ過剰に適応しようとする主人公をアイロニカルに描いている点についても触れ、一種の社会批判として読むことができるとの意見が選考委員から出たことも明かしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「人生にこういうことが起こることもあるんですね」</h2>

<p><img alt="小砂川チトさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito01.jpg" width="1200" /></p>

<p>会見に臨んだ小砂川さんは、「今、胸がいっぱいで。人生にこういうことが起こることもあるんですね」と、驚きと喜びをにじませました。</p>

<p>AIの普及に伴い、小説のあり方が変化していく可能性について問われると、「たとえAIがどれほど上手に面白い小説を書き、それに負けることがあったとしても、書くのをやめることはない。自分が『書きたい』と思う限りは、作品を作り続けていきたい」と語りました。</p>

<p>また、作品に描かれた働き方や生き方に触れ、それぞれが自分に合った生き方を選べる社会への思いを明かしました。全身全霊で行動する生き方だけでなく、「この場にとどまりたい」「ゆっくりしたい」と考える人もいるとして、各自が自由に生き方を選べる世の中になってほしいと話しました。</p>

<p>小砂川さんにとって、『ゾンビ回収婦』はこれまでとは異なる方向へ踏み出した作品でもあったといいます。作品を重ねるごとに、純文学的なものから少しずつ遠ざかってきたような感覚があると説明し、今回の受賞についても「まだ半信半疑で、いいのかしらという気持ちがあります」と率直な心境を語りました。</p>

<p>一方、創作においては、かっこよさだけでなく、かわいらしさや人懐っこさを備えた作品を目指しているといいます。「次の作品も同じように、お褒めいただける作品を作りたい」と、今後の創作への意欲を示しました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260716Kosagawachito02.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 13:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>仕事中のネットサーフィン、昼食後の睡魔　行動経済学が示す「だらけた自分」を自動で動かす工夫  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14571</link>
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			<description><![CDATA[仕事の集中力がもたないのは脳のクセが原因かもしれない。行動経済学者の竹林正樹さんが、仕事の質を高めるためのナッジを解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="仕事" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmansmile.jpg" width="1200" /></p>

<p>仕事中、集中力が途切れたままダラダラと過ごしてしまった―そんな経験はありませんか。行動経済学者の竹林正樹さんは、仕事開始直後の状態がその後のパフォーマンスに大きく影響すると話します。</p>

<p>竹林さんの著書『すぐやる人の脳のクセ！』では、脳のクセを活かして行動を改善するためのナッジを紹介しています。本稿では、効率よく仕事するためのナッジをご紹介します。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>仕事の質を高める！ 昼間に効く集中ナッジ</h2>

<p>何事も初動が大切です。仕事の「開始直後」の状態は、その後のパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。午前中なら「仕事をはじめた直後」、午後なら「昼休み明け」。このとき、理性（集中力）が一時的に高まるため、このタイミングの過ごし方が、それぞれの時間帯のパフォーマンスを左右します。</p>

<p>脳は、マルチタスクが大の苦手です。たとえば、「走りながら、考える」という２つのことを同時にしようとすると、どちらも中途半端になってしまいます。直感はそれほど器用ではありません。私たちの脳は、「走る」「止まる」「考える」「整理する」のように、行動を明確に分けないと、業務はミスだらけでアイデアも思い浮かばないといった「二兎追うものは一兎をも得ず」の現象が起きるのです。</p>

<p>仕事で高い成果を出すためには、最初にタスクを整理してやるべき行動を細分化したうえで、直感の特性に寄り添ったナッジを設計することがパフォーマンス向上につながります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ネットサーフィンはお昼のご褒美にする</h2>

<p>こんな人にオススメ：仕事中についネットサーフィンしてタスクが片づかない人<br />
ナッジ：順序ナッジ</p>

<p>ネットサーフィンをはじめると、初頭バイアスの影響でその後の仕事や勉強の効率が低下します。一度はじめると現状維持バイアスによって、なかなかやめることができません。さらに、ネット運営会社の「せっかく一度アクセスした人には、次のニュースも見てもらおう」といったマーケティング戦略が加わると、ますますやめられなくなります。</p>

<p>そのことを踏まえると、「仕事中はネットに近づかない」が最適解のはずです。とはいえ、私たちの脳は「業務で必要だから」「少しくらいはいいだろう」と理由をつけてネットニュースに近づきたくなります。</p>

<p>これに対しては、「ネットにアクセスできるのは、１つ目のタスクを完了したときのご褒美」と設定することで、メリハリの効いたネットとの付き合い方ができるになります（順序ナッジ）。</p>

<p>ここで注意すべきは、「タスク&rarr;ご褒美」の順番を逆にしないこと。先にご褒美をもらってしまうと、ありがたみがなくなり、ずるずるとネットサーフィンを続けてしまうからです。ご褒美をあとにすることで、「せっかくのご褒美タイムなのに、しょうもないサイトを見ても仕方ない」という意識が芽生え、ムダなサイトを見る気がなくなります。</p>

<p>とくに気をつけるべきは、メールチェックです。メールに添付されたリンク先をクリックすると、その流れで別のサイトも開きたくなり、気づいたらネットサーフィンに突入することもあります。そうした観点からも、メールチェックは午前中に行うべきではありません。お昼前や終業前など理性が枯渇する時間に、あえてメールチェックを行うとよいでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ランチ後に歯を磨く</h2>

<p>こんな人にオススメ：ランチ後に眠たくなる人、午前と午後の区切りをつけたい人<br />
ナッジ：セルフモニタリングナッジ</p>

<p>私たちは午前中のストレスを午後にも引きずってしまいます（初頭バイアス）。「午前と午後は別物」という切り替えのシグナルがあると、午後を新たな気持ちでスタートしやすくなります。</p>

<p>そこでオススメしたいのが、昼休みに歯を磨く習慣です。いったん席を離れ、洗面所で鏡を見ながら歯を磨くことで、物理的にも気分的にもリセットができます（リフレッシュナッジ）。とくにミントフレーバーの歯磨き粉にはリフレッシュ効果があるので、オススメです。</p>

<p>歯の汚れが落ちて口の中がスッキリすると、頭も切り替わりやすくなります。これは、「儀式的なスイッチ」が、心の状態にも好影響を与えるからです。昼休みに限らず、ストレスを感じたらすぐに歯磨きするのもオススメです。カバンの取り出しやすい場所に歯磨きセットを入れておくといいですよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>午後の仕事開始時に、終了時刻をフセンに書く</h2>

<p>こんな人にオススメ：ダラダラと残業してしまう人、上司や先輩が帰らないと帰りづらい人<br />
ナッジ：コミットメントナッジ</p>

<p>長時間労働は、心身の健康リスクを高めるだけでなく、労働生産性も低下させることがわかっています。それでも残業に突入すると、「せっかく19時まで残ったんだし、もう少し頑張るか...」「周りがまだ働いているのに、自分だけ早く帰るのは気まずいな...」といった気持ちが芽生えやすくなります。これは、現状維持バイアスや同調バイアスの影響です。そして、これらの認知バイアスは疲れているときほど強くなります。</p>

<p>だからこそ、理性が比較的働いている午後の仕事開始時点で、あらかじめ「残業するかどうか」「残業するにしても、何時になったら帰るか」を決めておくことが求められます。</p>

<p>やり方はシンプルです。「残業する」と決めたら、その終了時刻またはタスク内容をフセンに書き、視界に入る場所に貼りましょう。さらに、帰宅時間を家族に伝えたり、SNSで「今日は19時に帰ります！」と宣言したりすると、「有言実行しなきゃ」という意識が働きます（コミットメントナッジ）。その結果、ダラダラと残業することが少なくなるのです。</p>

<p>これはパーキンソンの法則（人は時間に余裕があると、そのぶん仕事もダラダラ長くなる心理）にも合っています。このように、あらかじめ終わりの時間を決めておくことで、仕事をそれに合わせて終わらせようとするようになり、自然と効率が上がっていきます。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmansmile.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「業務時間外の相談はNG」東京都のガチ監修で描く漫画『消費生活者ターさん』のリアル  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14476</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014476</guid>
			<description><![CDATA[『消費生活者ターさん』作者・はんざき朝未さんインタビュー第3回。3箇所の消費生活センターへの取材で知った相談員の苦労や、巧妙化するネット詐欺、作品を通して変化した消費者視点を語ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「犬と話す男」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami06.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「犬と話す男」より）</p>

<p>ジャングル育ちのターザン似男性・ターさんが、消費生活センターの相談員として働く姿を描いたコメディ漫画『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）。本作は東京都消費生活総合センター監修のもと描かれています。</p>

<p>作者・はんざき朝未さんへのインタビュー第3回は、現場のリアルに焦点を当てます。はんざきさんが実際に3箇所の消費生活センターに足を運んで見えてきた相談員たちの知られざる苦労や、日々巧妙化するネット詐欺の現状について話を伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>3つの消費生活センターを取材して見えたこと</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="891" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami04.jpg" width="1200" />(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――『消費生活者ターさん』では3つの消費生活センターを取材されたそうですね。複数のセンターに足を運ばれた理由は何だったのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】規模感の違いを見るためですね。東京都消費生活総合センター、文京区消費生活センター、武蔵野市消費生活センターに行きました。</p>

<p>【担当編集】国全体としては消費者庁が所轄する「国民生活センター」という施設があり、各都道府県・市区町村にもそれぞれ消費生活センターがあります（※全ての市区町村にセンターが設置されているわけではありません）。 東京都だと「東京都消費生活総合センター」という都の組織があって、それとは別に、武蔵野市なら武蔵野市、文京区なら文京区といった、市区町村に紐付いた身近な組織があるという位置づけですね。</p>

<p>――なるほど。取材の中で、何か発見はありましたか？</p>

<p>【はんざき】基本的に相談者と電話でやり取りをするので、まずトラブルの全体像を聞き出すだけでも大変ということが分かりました。皆さんパニックになって電話をかけてこられるので、順序立てて話してくれるわけではありません。流れや要点を辛抱強く聞き出すこと自体が難しいのです。相談を受ける技術を学ぶための研修も、都の消費生活総合センターや、国民生活センターなどで行われているようです。</p>

<p>――実際に消費生活センターへ足を運ぶ相談者は少ないのですね。</p>

<p>【はんざき】漫画で描いているほど多くはなくて、都の総合センターでも実際に来るのは1日に2、3人ほどのようです。基本は電話での相談がメインですね。また、相談のテーマが多岐にわたるので、受ける側もいろいろな知識を持っていなければなりません。生活力が試される仕事だなと思いました。</p>

<p>――作中では、保東さんが「電磁のチカラ」という怪しいマッサージ店に潜入捜査のようなことをするシーンもありました。実際にああいったことも行われているのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】相談員の方々は、「プライベートはプライベートで割り切ることで、ストレスを溜めないようにしています」とおっしゃっていました。なので、保東さんのようなタイプは実際にはいないと思います（笑）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ますます巧妙になっている手口</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="1104" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami05.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――取材や調査の中で、驚いた事例や印象に残っているものはありますか。</p>

<p>【はんざき】東京都消費生活総合センターで、ネット・Webトラブルや投資、副業関連の相談を担当する専門分野の方に伺ったお話が印象に残っています。</p>

<p>最近はインターネット上の詐欺が増えていて、特に投資や「お金を増やせる」といった副業・サイドビジネスをうたう勧誘が目立つそうです。LINEなどで「短時間でこれだけ儲かる」と誘い、専用アプリを入れさせたうえで、遠隔操作で操る、といった手口もあると聞きました。技術の進歩についていかなければならないので、めちゃくちゃ大変だなと思います。</p>

<p>――作中では保東さんが「なんで変に思わないんだ」と口にするシーンがありましたが、今は誰でも騙されてしまいそうな巧妙なものが増えているということなのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】相談者は老若男女満遍なくいらっしゃるそうです。騙されないと思っていても騙されてしまう巧妙なものが蔓延しているのかなと思います。なぜいかにも怪しいものにも騙されてしまう人がいるのかについては、まだ掴みかねている部分でもあります。</p>

<p>――はんざきさんご自身は、騙されてしまった経験はありますか。</p>

<p>【はんざき】騙されそうになったことはあります。メルカリでブランドのコピー品を買いそうになって、「これはコピー品だ！」と勘が働きました。新品なのに安すぎるな、と。</p>

<p>――それは、気づかずに騙されてしまう人も多そうですね...。この作品を描くようになって、消費社会についての考え方も変わったのでは？</p>

<p>【はんざき】自分はめちゃくちゃぼんやり生きていたんだなと気づきました。</p>

<p>5話「お前が食べているもの」で食品表示について深く扱っているのですが、ぼんやり生きていても大きなトラブルに見舞われないのは、先人たちが問題を提起して、法整備などを頑張ってくれた結果なんだな...と、感謝の気持ちが湧きましたね。</p>

<p>――これまでの積み重ねがあってこそなんですね。</p>

<p>【はんざき】そうですね。それに消費生活問題のニュースにも敏感になりました。最近だと、ソーラーパネル設置の悪質な業者が高額請求してくるトラブルなどが問題になっているようです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>監修で反映される現場のリアル</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――これだけ漫画で大きく取り上げられたら、消費生活センターの職員の皆さんも喜んでいらっしゃるのではないでしょうか？</p>

<p>【担当編集】非常に好評をいただいています。東京都消費生活総合センターさんには本当にお世話になっていて、監修も一部協力していただいているんです。</p>

<p>――監修の中で、修正が入ったディテールなどはありますか。</p>

<p>【はんざき】細かいところでいろいろと直していただいて助かっています。</p>

<p>例えば「相談を受けるタイミング」ですね。漫画の演出として、外を歩いているときに業務時間外で相談を受けるシーンにしようとしたら、「業務時間外に相談を受けるとまずいので、一回センターに戻ってから受けた体にしてください」という指摘をいただきました（笑）。</p>

<p>――リアルな職場環境が反映されているのですね！ ファンタジーな設定と、とても現実的な描写が組み合わさっているところも面白いです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami06.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜか「また会いたい」と思われる人の共通点。〈自分軸〉で生きる3つの習慣  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14440</link>
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			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、毎日を心地よく生きるために、感じのいい人が実践している3つの心の整え方を紹介する]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="自分との向き合い方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana03S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、特別な才能を持っているわけではありません。自分を大きく見せたりすることもありません。むしろ、自分自身との向き合い方がとても上手です。過去にかけられた言葉に縛られず、自分にふさわしい言葉を選び直す。日常の小さな幸せに目を向ける。そして他人ではなく、昨日までの自分の成長を認める――。そんな心の習慣が、穏やかな自信や前向きな気持ちを育てています。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、毎日を心地よく生きるために、感じのいい人が実践している3つの心の整え方をご紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分に似合う「言葉」を選び直す</h2>

<p><img alt="自分に似合う言葉を選び直す" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana07.jpg" width="1200" /></p>

<p>他人から投げられた言葉を、いつまでも自分の服として着ていませんか？それは、誰かが勝手に貼ったラベルにすぎません。そのラベルを外すかどうかは、自分で決めていい。もう着ない言葉はそっと手放していく。代わりに、自分が言われてうれしかった言葉や、これからの自分に似合う言葉を選んでみる。好きな言葉を身にまとっていきましょう。</p>

<p>私たちは無意識のうちに、自分のセルフイメージに合った「証拠」を集めながら生きています。<br />
「私はダメだ」と思い込んでいると、小さなミス1つでも「ほら、やっぱりダメだ」と受け取ってしまう。これが「悪い証拠集め」です。</p>

<p>感じのいい人は、この仕組みを逆に使います。「私は大切にされる価値がある」と、先に決めてしまうのです。<br />
すると見えるものが変わっていく。<br />
「お店の人が笑顔であいさつしてくれた」<br />
「友達が話を楽しみにしてくれた」<br />
そんな小さなうれしい出来事にも、自然と目を向けられるようになります。</p>

<p>もう、古い言葉を無理に着続けなくていい。<br />
あなたに似合う言葉は、自分で選び直せるのです。<br />
未来のあなたは、どんな言葉を身にまとって笑っていますか？<br />
そのひとことが、今のあなたに一番似合う１着です。</p>

<p>--♪試着室に入ったつもりで、好きな言葉を全部着てみる！似合わない悪口は、捨ててしまいましょう♪‐‐</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>幸せを感じる心の筋トレをしている</h2>

<p><img alt="幸せを感じる心の筋トレをしている" height="1430" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana08.jpg" width="1200" /></p>

<p>今日がどんな１日になるかは、環境ではなく「幸せを感じる筋肉」の使い方で変わります。<br />
それは特別な才能ではなく、少しずつ育てていけるものです。道端のタンポポや、冬の澄んだ空気の匂い。そんな小さな変化に気づくたびに、幸せを感じる筋肉はやわらかく育っていきます。</p>

<p>大きな出来事を待たなくてもいい。手のひらサイズの「いいな」を拾っていくこと。それが、幸せを見つける一番の近道です。<br />
気づけば、いつもと同じ１日が、少しあたたかく感じられるようになります。</p>

<p>今日のご飯がおいしかった。ゆっくり眠れた。お風呂にゆったり入れた。今日も大切な人が元気でいてくれた。特別なことじゃなくていい。<br />
毎日同じような小さな幸せでいい。それに気づくことが、幸せ筋を少しずつ育てます。</p>

<p>--♪幸せを感じる心の筋トレは、頑張るものじゃない。毎日を少し丁寧に生きてみるだけです♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&quot;過去の自分&quot;と比べて自信を育てる</h2>

<p><img alt="過去の自分と比べて自身を育てる" height="1424" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana09.jpg" width="1200" /></p>

<p>誰かの昇進や結婚、SNSに流れてくる華やかな日常。誰かと比べてしまうほど、心はざわつきやすくなります。<br />
でも、本当に比べてほしいのは他人ではなく、「1年前の自分」です。以前よりできることが増えていたり、考え方が少ししなやかになっていたり。丁寧に見ていくと、必ず成長したところが見つかります。</p>

<p>「何も変わっていない」と感じる日もあるけれど、小さな変化はたしかに続いているのです。<br />
今の自分に「よく頑張ったね」と声をかけてあげる。<br />
その積み重ねが、静かな自信を育てます。</p>

<p>あなたはどっち？<br />
他人軸：周りと比べて焦りを感じたら、それに振りまわされる<br />
自分軸：少し前の自分を思い出して、できるようになったことを見つけられる。その変化に気づいて、「よく頑張ったね」と自分に自己承認の声をかけられる</p>

<p>--♪昨日の自分より一歩でも進めば、それはもう大勝利！自分をほめる天才になりましょう！♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana03S.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 17 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>人望の厚い人は休み方にも特徴があった　ストレス発散の仕方で差がつく理由  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14602</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014602</guid>
			<description><![CDATA[仕事ができて周りからの期待も集まる人はどんな休み方をしている？越川慎司さんが調査結果を元に、期待される人のストレス発散法を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="運動習慣" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_running_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>会社の中で周囲から信頼され、出世していく人にはどんな共通点があるのか。株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんは著書『会社から期待されている人の習慣115』にて、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介しています。</p>

<p>本稿では、同書より期待されている人のリフレッシュの仕方について解説します。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>疲れ方に合わせて休みを使い分ける</h2>

<p>1万765名のリーダーを調査したところ、疲れの種類によって最適な休み方が異なるという認識が見えてきました。</p>

<p>期待されている人たちの33％が、積極的休養と消極的休養を意図的に使い分けていることがわかったのです。これは一般社員における比率の1.2倍です。</p>

<p>積極的休養とは、運動や趣味など体を動かす休み方。消極的休養とは、睡眠や読書など静かに過ごす休み方です。</p>

<p>ある外資系サービスのディレクターは、「今週はデスクワークが多くて体がなまっているから土曜はジムに行こう」「出張続きで体力的に消耗したから、日曜は完全オフにしよう」というように、疲れに合った休み方を選んでいるそうです。</p>

<p>疲れの種類によって休み方を変えている人は、その他の人とくらべて週明けの集中時間が21％も高いというデータもあります。同じ休日でも、「どう休むか」を選ぶことで、回復の質が大きく変わっていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>休日に入る前に、「休み方」を決めておく</h2>

<p>そして彼らに共通していたのは、休日の前に「今週はどちらの休養にするか」を決めていたことです。</p>

<p>先ほど紹介したディレクターも、金曜の夕方に、週末の過ごし方を決める習慣があるようでした。彼は「週末に入ると判断力が落ちるので、つい楽な方を選んでしまう。だから、冷静に判断できる金曜のうちに決めておくんです」と語っていました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>一般社員の上位20％も、休み方の「使い分け」を実践</h2>

<p>じつは一般社員の中にも、積極的休養と消極的休養を使い分けている人がわずかながら存在しました。</p>

<p>彼らは、平均して7時間以上の睡眠時間を維持し、病気による欠勤が他の人の27分の1です。そして、そのうちの85%の人が、一般社員の中で上位20％の評価をもらっています。つまり、期待されている人「予備軍」というわけです。</p>

<p>休み方に正解はありません。ですが、自分の疲れを見極め、それに合った休養を選ぶ使い分けが、健康な状態を引き寄せ、周囲からの信頼にもつながっていると言えるでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>愚痴より「運動」でストレス発散する</h2>

<p>期待されている人たちの67％が、汗を流す趣味を持っています。これは一般社員における比率の1.25倍でした。</p>

<p>日常に取り入れている小さなリセット習慣にも共通点がありました。たとえば、期待されている人の62％が15分のウォーキングを日課にしています。オフィスの階段を利用して、1日の歩数を2,000歩増やすようにしている人も多くいました。</p>

<p>運動によって分泌されるセロトニンやエンドルフィンは心身の回復に大きな効果を発揮します。スポーツ心理学の分野でも、定期的な有酸素運動はストレスホルモンを減少させると報告されています。期待されている人たちは運動習慣を取り入れることで、メンタルをケアしているのです。</p>

<p>昼休みに目を閉じて10分間リラックスする習慣を持つ人も目立ちました。こうした細切れのリカバリーも、仕事の合間に心身をリセットする役割を果たしています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>１つの対処法に「依存」せず、複数の方法を持っている</h2>

<p>ある若手マネージャーは、午前中に15分のウォーキングをし、昼休みに10分の仮眠を取り、週末はテニスで思い切り汗を流すことを習慣にしていました。</p>

<p>彼は「愚痴を言うより、気分を切り替える方法をいくつも持っている方が結果的に生産性も人間関係も良くなる」と語っています。その効果か、彼のチームはストレスによる休職者がゼロで成績も安定しています。</p>

<p>このように、期待されている人たちに共通していたのはストレス発散法を複数持っているという点でした。心理学でも「コーピングの多様性（多様なストレス対処法を持つこと）」はレジリエンス（立ち直る力）を高める要因とされています。</p>

<p>１つの解決策に頼るのではなく、複数の習慣を持つことが、長期的に強いメンタルを維持する秘訣なのです。</p>

<p>飲み会で愚痴を言うのが一番のストレス発散法だという人は少なくないでしょう。ですが心理学の研究では、愚痴を繰り返すほどストレスが増幅し、ネガティブ感情が強化されることがわかっています。一方で会社から期待されている人たちは、複数の運動習慣によって健全かつ健康的にストレスを発散していたのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_running_1.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>他人との比較をやめて、自分らしい人生を送るための「2つの問い」  関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14542</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014542</guid>
			<description><![CDATA[SNSで他人と比べて落ち込む人へ。自分の価値観を取り戻し、納得感ある時間を生きる問いを、関屋裕希さんが紹介します。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="他者との比較" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" width="1200" /></p>

<p>SNSを開くたびに、誰かのキラキラとした日常が目に入り、自分の毎日が色あせて見える...そんな経験はないでしょうか。他者と自分を比べ続けていると、いつの間にか「自分はどうしたいのか」という感覚まで見失ってしまいます。大切なのは、誰かの基準に合わせることではなく、自分の軸に立ち返ることです。書籍『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』より解説します。</p>

<p>※本稿は関屋裕希著『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「他者と自分の違い」に注意を向けるのは自然なこと</h2>

<p>私たちは日々、気づかないうちに「他者と自分を比べる」という行動を繰り返しています。</p>

<p>特にSNSの台頭によって、それまでは出会うことのなかった人たち、垣間見えることのなかった時間の過ごし方まで見ることができます。</p>

<p>目覚ましい成果や素敵なライフスタイル、充実した日常が並ぶのを見ると、ふと自分の生活が色あせて見えたり、「もっとがんばらなければいけない」、「自分はいったい何をしているんだろう」という考えがよぎることもあるでしょう。</p>

<p>「比較する」という行為そのものは、本能的な側面もあります。</p>

<p>心理学では「社会的比較」と呼ばれています。社会心理学の分野で研究されている概念です。</p>

<p>人類が生存競争の中で、環境や仲間とのバランスをとりながら進化してきた歴史を考えると、「他者と自分との違い」に注意を向けるのは自然な行動です。</p>

<p>私たちが他者と自分を比べるのには、理由があって、一概に悪いことというわけではなく、一定の機能を果たしています。</p>

<p>ひとつ目の機能は、「自分のことを正しく理解したい」という欲求を満たすためです。</p>

<p>「自分は○○が得意」というのも、他人と自分を比べて初めて気づけることです。</p>

<p>ふたつ目の機能は、他者を見て新しいことを学んだり、社会的な規範やルールを身につけることです。</p>

<p>3つ目の機能は、自尊心を守る機能で、自分が苦しいときに「もっと大変な人もいるのだから、自分はまだ大丈夫」と言い聞かせたり（これだけ聞くと嫌な感じかもしれませんが、それで心を守れることもあります）、自分より少し優秀な人や幸せな人と見比べて、「あの人みたいになれるようにがんばろう」と思うことで、自尊心を高めようとしたりします。</p>

<p>「他者と自分を比べる」というと、よくないことのように聞こえるかもしれませんが、ここで紹介したように、私たちにとって、大事な機能・役割も果たしているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「他者との比較」を手放してみる</h2>

<p>けれど、現在のように情報が過剰に流れ、SNSなどで他人の「切り取られた部分的な時間」が可視化されている社会には、比較が加速して、苦しみを生みやすくなっています。</p>

<p>他者との比較は自分の価値を「誰かの基準」に預ける行為でもあります。</p>

<p>しかも、その「誰か」は実態のない「世間」や、「社会の理想像」であることが少なくありません。他者と比較することは知らず知らずのうちに、自分の軸を他者に明け渡すことになるのです。</p>

<p>自分が大事にすると決めたこと、自分の感覚を優先して選んだことならば、他者と比較したときに、中途半端のように思えたとしても、続けていいのです。自分がやっていて満たされるのであれば、他者と比べて中途半端な面があっても、がっかりしてやめる理由にはなりません。</p>

<p>SNSの自分の見たいもの、好きなものだけが表示されるアルゴリズムによって、フィルターバブルと呼ばれる現象が起こり、同じような情報ばかりが集まり、「これが普通」、「これが成功」、「これが幸せ」といった価値観が偏って強調されていきます。</p>

<p>さらに問題なのは、比較することで、自分のことも他者のことも正しく見られなくなるというところです。</p>

<p>誰かの表面的な成果や明るい瞬間だけを見て、「この人はすごい」、「自分はだめだ」と判断するとき、私たちは、その人の努力や痛み、失敗や悩みといった多様な側面を見ることなく、「見せている面」や光の当たっている部分だけで理解してしまいます。</p>

<p>そして、自分に対しても同じように、一面だけを見て「自分には価値がない」と決めつけやすくなってしまうのです。</p>

<p>比較は、自他双方への認知を濁らせます。</p>

<p>他者比較をしているとき、表面的には「他人のことばかり気にしている」ように見えるかもしれませんが、実際には「自分がどう見られているか」を気にしているのかもしれません。</p>

<p>社会の中での自分の立ち位置、評価、期待......その目線の根っこには、自分に対する不安があるともいえます。</p>

<p>まずは、自分自身の軸に立ち返ってみましょう。</p>

<p>他者の光と自分の陰を比べるのではなく、自分がどうしたいのか、どんな時間に満たされるのか、何に喜びを感じるのか。それは他者の基準とは関係がありません。</p>

<p>誰かに認められることではなく、「自分にとって大切なことを、自分で知ること」、それが比較を手放して、人生に本当の意味での自由と納得感をもたらします。</p>

<p>他者との比較から抜け出す問いがあります。</p>

<p>「今従おうとしているのは誰の価値観？」<br />
「&quot;こうすべき&quot;と思っているのは、自分？ 社会？ 過去の誰か？」</p>

<p>比較していることに気づいたら、こう問いかけてみてください。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>窮地に陥っていたスターバックス　幹部22人が集められたビートルズ一色の部屋の意味  スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12393</link>
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			<description><![CDATA[近年、アートが持つ力の認識や解釈を根本的に変えるような学術分野が出現している。それが神経美学と呼ばれる分野だ。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="スターバックス幹部が集められた部屋" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utility/kensyushisetsu.jpg" width="1201" /></p>

<p>アートは変革をもたらす力強い存在だ。音楽、絵画、映画や演劇に夢中になり、自分のなかで何かが変化したように感じた経験はないだろうか。<br />
アートは数えきれないほど多様なかたちで心と体を癒してくれる。</p>

<p>近年、アートや美学が人間にもたらす影響が研究され、アートが持つ力の認識や解釈を根本的に変えるような学術分野が出現している。それが神経美学と呼ばれる分野だ。スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に解説して頂く。</p>

<p>※本稿は、スーザン・マグサメン,アイビー・ロス著、須川綾子訳『アート脳』を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>創造的なスキルの強化に動いたスターバックス</h2>

<p>2008年、スターバックスは窮地に陥っていた。ブランド・ロイヤリティが低下し、店舗の平均売り上げが減り、社内では人と人の結びつきが欠けていた。互いに信頼し合うことができなくなっていた。体制の強化を図るため、元ＣＥОのハワード・シュルツが復帰した。</p>

<p>彼は早急に、22人の経営トップと合宿を行なうことをキース・ヤマシタに委ねた。</p>

<p>キースはコンサルティング会社のSYPartnersの設立者で、これまでにアップル、eBay、IBM、オプラ・ウィンフリー・ネットワークなどの企業に招かれ、リーダーシップ教育にあたってきた。彼はデザインの分野を極め、データ経済学、組織行動学を学んだのち、企業の創造性にフォーカスした。というのも、彼が私たちに説明してくれたように、それはひじょうに多くの人々が人生の大半を費やす難題だからだ。</p>

<p>「私はビジネスの分野で技術的スキルと同じように、創造的なスキルにも時間をかけるべきだと考えています」と彼は私たちに言った。</p>

<p>「技術的スキルというのは、物事をやり遂げられるように手助けするものです。経理ソフトを使いこなせるか？プログラムが書けるか？自分の考えを表現できるか？これらはもちろん重要です。</p>

<p>ですが、最終的な目的は何でしょう？創造的なスキルとは、創意工夫が生まれるところです」</p>

<p>キースはスターバックスの経営陣を引き込むためのあらゆる方法を検討した。「当時、同社には多くの問題がありました」とキースは言う。「そんなとき私たちはアナリティクスにすべての時間を費やすこともできました。しかしグループにとって必要なのは、彼らにとって何が本当に重要なのかを探ることでした」。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ビートルズに囲まれた部屋に幹部を集めた理由</h2>

<p>あなたがスターバックスの22人の幹部の1人で、業績不振の立て直しを任されていると想像してみよう。将来について話し合う重要な会議に呼ばれたのに、その場所は本社の役員室やＣＥＯのオフィスではなく、シアトルのダウンタウンのひどくさびれたロフトだった。</p>

<p>到着して渡されたものは2つだけ――短い指示が書かれたカードと、アイポッドシャッフル。音楽を聴き、文化の象徴を生むものは何かを考えるようにと言われる。</p>

<p>ヘッドフォンをつけ、プレイリストを見る。ビートルズが録音したすべての曲が入っている。ロフトに足を踏み入れると、部屋はビートルズのポスターや写真、ドキュメンタリーなどで溢れている。あなたはそこで1時間近く、音楽をかけながら1人で見て回るようにと言われる。</p>

<p>その後キースとそのチームは幹部を集め、テーブルを挟んで横一列に11人ずつ座るように指示した。「それはもう距離が近かった。というか居心地が悪いほどぴったりと座っていました」とキースは笑いながら言った。</p>

<p>「そして私たちは1つだけ質問しました――何がビートルズをアイコンにしたのか？」。</p>

<p>誰もが堰せきを切ったように話し始めた。この顔ぶれはビートルズとともに成長した世代なので、ある曲を初めて聴いたときの話や、一気によみがえった思い出を語った。</p>

<p>「やがて、はるかに中身のある話をするようになりました」とキースは言う。彼らは言い争いをし、意見の相違をさらけ出した。「ヨーコのように、部外者が急に現れ、彼らを刺激したのです」。</p>

<p>そしてこのタイミングで、キースは2つ目の問いを投げかけた</p>

<p>――スターバックスが文化の象徴だとしたら、再生させるにあって望むことは何か？　</p>

<p>「するとついに本当の気持ちが表面化し、涙まで見られました」と彼は言う。3日間の合宿はこうして始まり、スターバックスの幹部たちは企業理念をゼロから書き直し、ともに築きたいと願う未来を簡潔にまとめた。</p>

<p>その3日間は、3年にわたる企業改革へと発展した。「改革を可能にしたのは、経験に対する神経美学の作用でした」とキースは言う。「彼らの頭のなかで曲が流れ、若い頃の感情がよみがえった！　のです」。</p>

<p>キースはこの例を用い、職場で目の当たりにしているより大きな傾向を指摘する。</p>

<p>「私たちはビジネスにおいて、あくなき効率化の最終段階に来ていると思います。これ以上&quot;無駄をなくす&quot;ことも、効率的になることもできない状態です」と彼は言う。</p>

<p>「私たちは理性だけでなく、感情のある人間として生きる必要があります。これはつまり、あらゆる感覚と芸術性、人生のアートを受け入れるということです。理由はいろいろですが、私たちは効率のためにこうした重要なことを排除してきました。<br />
いまや、大切なのは喜びであり、人としての自由な表現であり、大切な事が意味を持つ充実した人生です」</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>リーダーシップ育成の未来は多次元になる</h2>

<p>このような経験を得るために必ずしもオフィスを離れる必要はない。オフィスにいても、日々の慌ただしい取引の世界を抜け出し、もっと具体化された世界につながる扉を開く方法はある。</p>

<p>2017年、グーグルはリーダーシップ開発の未来について検討を始め、その取り組みはやがて「グーグル・スクール・フォー・リーダーズ」として結実した。</p>

<p>企業としての持続的な成長と成功には、マネージャーとリーダーを引きつけ、維持し、成長させることが必要だ。社内調査からは、マネージャーとリーダーが新たなスキルだけでなく、新たな考え方を学ぶ必要があることが明らかになった。グーグルは「スキルセットとマインドセットの両方」が不可欠であると総括した。</p>

<p>スクールの本格稼働に向けて専用の物理的な学習空間が開設され、「スクールハウス」と名づけられた。この取り組みを率いたマヤ・ラゾンは神経美学の力を認識しており、ジョンズ・ホプキンス大学のスーザンの研究室に連絡し、室内空間のデザインについて協力を求めた。</p>

<p>「私たちの調査からは、どこでどう学ぶかは、何を学ぶかということと少なくとも同じくらい重要であるという結論に達しました」とラゾンは言う。</p>

<p>「学習とリーダーシップ育成の未来はまちがいなく、多次元、かつ経験に基づくものになります。スクールハウスのデザインに採用した多感覚に訴えるアプローチは、学習者の感覚を刺激し、学習経験をより良く理解し、維持するうえで役立っています。<br />
またシンプルに、遊び心に溢れ、完全にカスタマイズされた美しい空間でもあります。手ごたえは目覚ましく、スーザンと研究室との協力はスクールハウスの成功になくてはならないものでした」</p>

<p>神経美学を基礎とした学習の有望な点は、新たな情報の保持にとどまらない。神経美学には、この世界での生き方を革新する可能性がある。</p>

<p>目標のある、充実した人生を過ごせるような、ダイナミックな生き方のモデルを構築する支えになるだろう。神経美学の希望はそこにある。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 16 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>“ぐうたら学生”から44億円調達企業のCEOに...転機は「サンフランシスコで味わった強烈な悔しさ」  福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14606</link>
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			<description><![CDATA[一日中ソファで漫画やYouTubeを見ていたかった“ぐうたら学生”が、25万人登録サービスのCEOへ。SHE株式会社代表取締役の福田恵里さんに火をつけた転機とは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="福田恵里さん（写真：稲垣純也）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260706Fukudaeri01.jpg" width="1200" /><br />
（写真：稲垣純也）</p>

<p>女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社代表取締役の福田恵里さん。累計登録者数は25万人を超え、同社は44億円の資金調達を実施。さらに政府主催の「日本スタートアップ大賞2025」では審査委員会特別賞を受賞。福田さん自身も、Forbes JAPANの「日本の起業家ランキング」で4年連続TOP20に選ばれるなど、華々しい実績を重ねています。</p>

<p>しかし、そんな福田さんも大学時代は、「何をしたいのかも分からない」と悩む一人の学生でした。卒業後、起業家として歩み始めてからも、現在に至るまでには多くの苦労があったといいます。</p>

<p>本稿では、福田さんが起業を志すに至った背景と学生時代の葛藤を、著書『『私なんか』を『私だから』に変える本』より紹介します。</p>

<p>※本稿は福田恵里著『『私なんか』を『私だから』に変える本』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人生が動き出すきっかけの言葉</h2>

<p>大学3年生になると、周りが一斉に就職活動を始めた。当時つきあっていた彼も、その一人だった。自己分析、企業分析......将来のことを考えて、行動する姿を横で見ながら、私はただ焦っていた。</p>

<p>私だけが何も見えていない。何をしたいのかも、何ができるのかも、分からない。<br />
そんな不安と焦りだけが、ずっとあった。</p>

<p>とはいえ、周りに流されるままに就活を始めることには、どうしても違和感があった。</p>

<p>そんなある日、私の人生を大きく変えることになる本と出合う。</p>

<p>彼がたまたま読んでいた、経営コンサルタントの大前研一さんの本だ。その本にはこう書かれていた。</p>

<p>「人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変える。2つ目は住む場所を変える。3つ目は付き合う人を変える。もっとも無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない」</p>

<p>頭をガツンと殴られたような感覚だった。私は「変わりたい、変わりたい」と心で焦るだけで、何も行動が追いついてないという事実に気づいたからだ。</p>

<p>当時の私はかなりの面倒くさがり屋。ぐうたらするのが好き。できれば一日中ソファでゴロゴロしながら漫画やYouTubeを見ていたい。</p>

<p>でもそれじゃダメなんだ。面倒くさがりな自分の特性を自覚しているからこそ、自分の決意や意志に頼るのではなく、強制的に「環境」を変えることが一番自分にとって合っているのかもしれない。</p>

<p>考えるより、まず動こう。やってみないと分からないなら、大前さんの本の通りに、とりあえず何かを変えてみよう。そんなモードだった。</p>

<p>そうして最初に取り組んだのは「住む場所を変える」ことだった。</p>

<p>アメリカ・サンフランシスコに留学することにしたのだ。</p>

<p>留学で失うものがあったとしても、時間とお金くらい。でも、人生が終わるレベルで失うわけじゃない。それよりも、そこで得られる経験や失敗のほうが、あとから振り返ったときに財産になるはずだと思った。</p>

<p>サンフランシスコを選んだのは、大学でスペイン語を専攻していたからだ。メキシコに近いカリフォルニア州なら、英語とスペイン語の両方に触れられる。いつか海外で働きたいという思いもぼんやりと持っていたが、特別な理由があったわけではない。</p>

<p>周りがスーツを着て面接に向かう中で、私は飛行機に乗ってサンフランシスコへ向かった。サンフランシスコが、起業家が集まるスタートアップの聖地だとは知りもせずに。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>たった一言が火をつけた</h2>

<p>サンフランシスコに来て、すぐに何かが見つかったわけではなかった。</p>

<p>最初は語学学校に通いながら、いろんな国から来た人たちと交流する、いわゆる普通の「留学生活」を送っていた。</p>

<p>あるとき、知り合いから誘われて、起業家が集まるコミュニティに顔を出した。当時の私は「スタートアップ」という言葉すら知らず、ITの知識もなかった。ただ、自分の知らない世界に触れることは好きだったから、誘われるがままにそのイベントに参加した。そんな中で出会った、1人の同世代の日本人起業家の存在が、私を強く突き動かした。</p>

<p>「何をやっているの？」という私の問いかけに、彼はあまりにもさらっと答えたのだ。</p>

<p>「Instagramの動画版のようなアプリを開発しているんだよ。これからスタンフォード大学の学生たちにユーザーテストをしてくる。日本でも絶対に流行ると思っているし、これで世界を変えるんだ！」</p>

<p>その言葉を聞いた瞬間、頭の中でいくつもの感情が一気に駆け巡った。</p>

<p>すごいとか、かっこいいとか、そんな言葉じゃ足りなかった。</p>

<p>とてつもなく悔しい、という感情に近かったと思う。</p>

<p>同時に、どうしようもなく羨ましかった。</p>

<p>ただ英語を勉強しに来ているだけの自分と違って、この人はもう自分のやりたいことを見つけて、この場所で勝負している。</p>

<p>いてもたってもいられなかった。</p>

<p>この留学が、「英語が話せるようになりました」で終わっていいのか。</p>

<p>いや、いいわけがない。</p>

<p>自分も、何かを持ち帰らなければいけない。</p>

<p>そのとき、初めて、自分の中に明確に火がついた感覚があった。</p>

<p>「絶対に同じ土俵に立ってやる‼」</p>

<p>ぼんやりと憧れていた「起業家」という存在が、初めて目標に変わった瞬間だった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>気づけば別人みたいに生きていた</h2>

<p>起業家に魅了された私は、留学から帰国後、スタートアップの世界にのめり込んだ。</p>

<p>Twitter（現X）で気になる起業家やスタートアップ界隈の人たちをとにかくフォローして、「お会いしてお話が聞きたいです！」とDMを送りまくった。</p>

<p>ただの大学生に普通は会ってくれないだろうなと思ったので、「とにかく行動量で勝負しよう」、そう決めた。「20人くらいに送ったら1人はOKしてくれるのではないか。今の自分は何者でもないから失うものは何もない」。そう思い、断られても気にしない精神で、とにかく気になる人に声をかけ続けた。すると、声をかけた100人の中で10人くらいは実際に会ってくれた。</p>

<p>当時は大阪に住んでいたので、夜行バスに乗って東京へ通った。起業に夢中になっていた当時の私にとって、距離など関係なく、何度だって足を運んだ。そうしていくうちに、少しずつスタートアップの中でもつながりが増えていった。</p>

<p>社会に変化を起こそうと、インターネット変革期の激動の中で奮闘している起業家やスタートアップの人たちの姿は、本当に格好よかった。彼ら・彼女らに会う中で、「この人はこんなところが素敵だな」「この人にはまた違った起業の価値観があるんだな」と、憧れの人たちの考え方をパッチワークのように少しずつ自分に取り入れていった。そんな新しい思想や生き方に触れる毎日は、たまらなく刺激的で、わくわくした。</p>

<p>さらに少しでも近くでスタートアップの空気を感じたくて、できることは何でもやった。スタートアップのニュースサイト「TechCrunch」のイベントスタッフになったり、早稲田大学の起業家講座の運営などにも関わったりするようになった。名だたる起業家の話を、メモを取りながら必死に聞いていたのを覚えている。</p>

<p>次第に「東京に住んだほうがいいかも」と思うようになり、大学4年生で上京した。</p>

<p>週1〜2日は授業があったが、夜行バスで寝ながら大阪に向かい、朝9時から授業を受けて、終わったらまた東京に戻る、という生活をしていた。</p>

<p>留学前には何も見えていなかった自分が、たった1年で、意思を持って動き続けることができる、まったく違う自分になっていた。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[福田恵里（SHE株式会社 代表取締役CEO／CCO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>言葉は環境に影響される　子どもとの会話が断絶していた親が育った家庭とは  キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14575</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014575</guid>
			<description><![CDATA[韓国で支持を集めるコーチング心理学者キム・ユンナさんが、発する言葉に隠れた背景について解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="言葉は影響される" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_zetsubowoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>「キツいつもりはないのに、そう受け取られてしまう」「なぜか遠回しな言い方しかできない」「感情的になると、言ってはいけないことを言ってしまう」&mdash;&mdash;こうした言葉の癖は、実は自分では選んでいないのかもしれません。</p>

<p>私たちが無意識に繰り返してしまう言葉のパターンには、親やきょうだい、かつての上司など、身近な人から吸収した「記憶」が宿っています。善し悪しの判断なしに取り込まれた言葉の習慣は、心理学的に見ても根が深く、話し方だけを意識して変えようとしてもなかなか変わらないのはそのためです。</p>

<p>本稿では、韓国のコーチング心理学者キム・ユンナが豊富な事例をもとに、言葉の癖が生まれるメカニズムと、そこから抜け出すためのヒントを解説します。</p>

<p>※本稿は、キム・ユンナ(著),簗田順子(翻訳)『余裕があるほど心が満たされることばの器』(ディスヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人にはそれぞれ口癖がある</h2>

<p>「私、言葉がキツイんです。そういうつもりはないんですけど、表現がそうなっちゃうんですよね。そのせいで誤解されることもあるんですけど......どうしようもないですよね」</p>

<p>「もともと、人に注意できないんです。人に言うより自分でやっちゃったほうが楽ですから。感情的になると不安なんです」</p>

<p>「言い方が回りくどいって言われます。ストレートに言うのってなんか気まずくて......それで遠回しな言い方になっちゃうみたいなんです。話すとき、人の目が気になって慎重になりますね」</p>

<p>人にはそれぞれ口癖があります。きつい言葉、大げさな言葉、だらだらした言葉、馴れ馴れしい言葉、控えめな言葉など、会話するときに自分だけのパターンが見えます。</p>

<p>口調や雰囲気は生まれつきの気質の影響もありますが、育ってきた環境を無視することはできません。最も近いところでは親やきょうだい、仲のいい友だち、社会人になってから知り合った人たちの口調に影響を受けるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>子どもとの会話が断絶していた女性</h2>

<p>少し前ケーブルTVに、女性タレントと子どもたちが出演していました。親子の日常をリアルに見せる番組だったのですが、出演者の中でも彼女の会話がとても目につきました。親の立場で見るのが切なくなるほど、子どもとの会話が断絶しており、悩んでいるのがわかるのです。記憶に残っているのは、母親に冷淡な態度を見せる上の娘との間の、次のようなやり取りです。</p>

<p>「理由を言いなさい。あんたがそういう態度を取るようになった理由」<br />
「お母さんが言うことじゃないと思うんだけど」<br />
「はあ？」<br />
「あたしがそう思うってことは、お母さんが今まで何もしてないってことじゃない。あたしに関心を持つ時間がなかったからでしょ？」<br />
「関心ないわけないじゃない！」<br />
「お母さんが何にもしてないのは事実じゃない」<br />
「ずっとそういう気持ちでいたわけ？」<br />
「そうだけど」<br />
「どういう点で何もしてないと思うの？」<br />
「じゃあお母さんは何をしたと思ってるの？」<br />
「......」</p>

<p>母親は子どもとの関係を何とかしようとして会話を試みるのですが、表情はずっと硬直したままで、質問は堅苦しいのです。子どもの心情を理解するのではなく、ここまで努力している自分を認めてくれない娘を恨んでいるようでした。</p>

<p>もしも感情に正直な人だったら、「ずっとそんな気持ちでいたのか」と問いただすのではなく、「そんなことを言われたらお母さんはすごく悲しい」と言っていたはずです。自分の公式を理解していたら、「お母さんは強くてカッコいいお母さんになるべきだと信じていたみたい。でも、それがあなたたちを寂しがらせていたんだね」と言えたかもしれません。でも彼女は、自分の昔ながらの言葉の習慣から抜け出せず、その日の会話を終えました。</p>

<p>その後、私は彼女のことが気になり始めました。他の番組を見て知ったのは、彼女が8人きょうだいの5番目だということでした。男の子最優先の時代に、女の子を4人生んでいたお母さんは、彼女を妊娠したときトラの夢を見たのだそうです。だから家族はみんな、絶対に男の子だと信じていたのに、彼女が生まれたのでした。</p>

<p>家族の信頼を裏切った娘を見て絶望したお母さんは、生まれたばかりの彼女を、厚い布団の下に閉じ込めたそうです。でも、彼女は生き残り、お母さんにとって「息子であるべきだった娘」「間違って生まれた娘」「生まれてはいけない娘」になったのです。</p>

<p>そんな環境で育った彼女は、厳しい言葉、ひどい扱いにも耐えられるように、強くなければなりませんでした。自分を守るため、存在を証明するために、立ち止まらず必死に生きたのです。彼女には、そうするしかない理由がありました。力のない子どもは、冷たい母親に傷つけられまいと必死であがいたのでしょうが、母の言葉は体と心のあちこちに染み込み、彼女とともに育ったのです。</p>

<p>かばって、なだめて、慰める言葉ではなく、指摘し、恨み、非難する言葉になじんでいったのでしょう。「愛してる」という言葉を聞いたことのない娘が、「愛してる」と告白する母親になるのは大変なことです。「余計な口出しするんじゃない！」と言われて育った人が、「大丈夫、きみはきみのままでいいよ」と言える大人になるのは大変なことなのです。環境に適応しているうちに、言葉は母から娘に受け継がれ、彼女の子どもたちも、強い母のせいで寂しがっているのでしょう。</p>

<p>でも、驚いたことに、時間が経って彼女は変化する姿を見せました。子どもたちを見つめる自分のまなざし、表情、口調を初めて明確に認識し、悟ったようなのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>よく聞いた言葉は受け継がれる</h2>

<p>親子の間で言葉が受け継がれるのは、彼女に限ったことではありません。</p>

<p>「お母さんのムカつく小言に勝てる人はいない。ホントにうんざり。私は絶対ああはならない」</p>

<p>いつも父親とケンカしている母親を見ながら、こんなふうに決心していた女性が、結婚してから母親に似ていく自分に気づくケースもあります。言葉の遺伝が人間関係の繰り返しを作り出すのでしょう。</p>

<p>「ぼくはお父さんのように不愛想な父親にはならないぞ」と言いながら、子どもたちにどう接すればいいかわからず、固まってしまう人もいますね。これが舌の先にくっついてしまった習慣なのです。空気のように、呼吸のように、なじんでしまった言葉の習慣。</p>

<p>心理学者アルバート・バンデューラは「私たちは、状況の中で多くのことを模倣しながら学習している」と言っています。見ているだけでも、多くの情報を習得できるという意味です。この過程は観察学習（modelling）と言われ、直接経験しなくても、観察するだけでその方法を習得できるということです。また、他人の行動の結果を見て、報酬を得たなど期待した結果に結びつけば、自分もそうしようという思いが強くなり、これを代理強化（vicarious reinforcement）と言います。</p>

<p>言葉も同じ原理に従っています。よく聞いて身についた言葉は記憶の中に保存され、最もなじんだ言葉として飛び出します。特に自分のアイデンティティーや主観ができあがる前に保存された言葉は、必要なものと必要でないものを区別できずに、そのまま内面に居座ってしまうのです。</p>

<p>言葉は対処の戦略でもあります。子どもたちは大人から世の中と人に対する対応戦略を学びます。「ああ、こういうときはこう言えばいいんだな」「この状況ではこう言っちゃいけないんだな」などと学びながら、善し悪しを区別せずに、ひとつの規範として受け入れるのです。好きな歌ではないけれど、母親が洗い物をしながら鼻歌を歌っているのを聞いて、ある日、同じように歌っている自分を発見するように。</p>

<p>「こう言わなきゃ」と決心したわけではなくても、似たような状況で人に会うと、以前聞いた言葉が不意に出てしまうのです。</p>

<p>「私の言葉で傷ついてる後輩がたくさんいるんです。良かれと思って言ってるんですけど、優しい言い方をしたら言うことを聞かないので。だからわざとキツイ言い方をしてるんです。でも、考えてみたら、これって最初の上司の影響みたいですね。とてもキツイ言い方をする人でした。私もすごく傷ついたんですけど、とても長くその人の下にいたので、いつのまにか同じ言い方をするようになったんだと思います。こういうのも受け継がれてるって言うんでしょうか？」</p>

<p>言葉の影響は親から受け継ぐものばかりではありません。一緒に働いていた上司の話し方に似ていく人もたくさんいます。目上の人の言葉を真似して、ひとつの対処方法にしているのでしょう。後輩がミスをしたとき、結果が気に入らないとき、自分でも気づかないうちに、以前聞いた言葉が再生されるのです。</p>

<p>話し方は相手と状況によって変わるべきなのですが、他の言葉が必要な状況でも、オウムのように同じ言葉を繰り返す人もいます。癒やしが必要なのに忠告し、激励が必要なのに非難してしまうのです。</p>

<p>このような人たちの最も困ったところは、自分がどんな言葉の習慣を持っているのか、それがどこに起因するのか自覚できないことです。口数は多いのですが、自分の言葉を顧みないため、結局、失言を繰り返すことになります。会議のとき、報告するとき、報告されるとき、会食の席で、「自分の意志で話す言葉」と「口になじんだ言葉」を区別できず、どんな言葉が相手を混乱させるのか、それ以外に必要な言葉は何なのか気づかないのです。</p>

<p>あなたにも、今まで気づかなかった言葉の習慣がありませんか？それは何でしょう？</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AIの最終形は「人間を助ける道具」ではない　OpenAIが考える究極の到達点  岡瑞起（人工生命研究者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14556</link>
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			<description><![CDATA[AIは一体どこまで賢くなるのか？ 書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="AI" height="743" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_technolosy5gLIG.jpg" width="1200" /></p>

<p>AIは、いったいどこまで進化するのでしょうか。</p>

<p>ChatGPTを開発したOpenAIは、AIの発展段階を示す社内向け指標として「Five Steps to AGI（AGIへの5段階）」というロードマップを作成しています。このロードマップを読み解くと、AIが今後どのように進化していくのか、そして社会やビジネスにどのような変化をもたらすのかが見えてきます。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より解説します。</p>

<p>※本稿は岡瑞起著『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>AIは今、レベル3に手が届きそうな段階</h2>

<p>AIの進化は5段階に分けられますが、まずこの項目では、今の状況を表すレベル3までを見ます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル1　チャットボット（会話型AI）─―会話ができる</p>

<p>レベル1は「チャットボット」、つまり会話ができるAIです。</p>

<p>これはすでに達成されています。人工知能の世界には、昔から「チューリングテスト」という有名なテストがあります。コンピュータ科学の父と呼ばれるアラン・チューリングが考えたもので、「人間と会話して、相手がAIか人間かわからなければ、そのAIは知能を持っていると言える」というテストです。</p>

<p>長い間、研究者たちはこのチューリングテストを目標にしていました。「AIが人間らしく会話できるようになったら、それは大きな進歩だ」と考えられていたのです。</p>

<p>ところが、2022年にChatGPTが登場すると、このテストはクリアされたと言える水準に達しました。今では、ChatGPTと会話していて「これは人間じゃない」とすぐにわかる人は少ないでしょう。幅広いトピックについて、自然に会話ができます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル2　リーズナーズ（推論者）─―博士号レベルの問題解決能力</p>

<p>レベル2はAIが「リーズナーズ（Reasoners）」になること。「推論者」です。</p>

<p>「推論」というのは、知っている情報をもとに、順番に考えて答えを導き出すことです。</p>

<p>たとえば数学の問題を解くとき、「まずこれがわかって、次にこれがわかって、だから答えはこうなる」と順番に考えていきますよね。それが推論です。</p>

<p>レベル2のAIは、「博士課程レベルの人間と同等の問題解決能力を持つAI」と定義されています。教科書なしに、複雑な問題を段階的に推論して解決できる能力水準です。</p>

<p>これは、2024年9月にリリースされた「o1（オーワン）」というモデルで達成されています。</p>

<p>o1をつくったサム・アルトマンさんは「レベル2にいる」と公の場で言及しました。同年12月には「o3（オースリー）」ができ、推論能力がさらに広げられました。</p>

<p>o3モデルは、アメリカのAIMEと呼ばれる難易度が高い数学コンテストで97％くらいのスコアを出したり、AI業界で最も信頼されているベンチマークのひとつであるSWE-bench Verifiedで、複雑なバグの70％以上を自力で直せるようになったりしています。科学的な推論も得意で、多くのテストで人間の平均を超える成績を出しています。</p>

<p>さらに、2025年に登場した「ディープリサーチ」という機能は驚異的です。これを使うと、AIが勝手にインターネットを調べて、情報を集めて、分析して、レポートにまとめてくれます。</p>

<p>その半年くらい前は、AIが調べてくる参考文献の数は20から30くらいでした。ところがディープリサーチは300から400もの参考文献を調べてきます。しかも、それを15分くらいでやってしまうのです。</p>

<p>私も使ってみて、正直なところぞっとしました。「こういう研究をしたいんだけど、どうだろう？」と聞くと、私が「大事だろうな」と思っているポイントを全部押さえてきます。それを詳細にまとめて、15分で返してくるのです。すでに、このレベルで「普通の人間」の能力を超えてしまっている側面もあることは否定できない状態です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル3　エージェント─―自分で判断して行動するAI</p>

<p>今、世界中で開発が進んでいるのが、レベル3の「エージェント」です。最近、「ＡＩエージェント」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。</p>

<p>レベル3のAIは、「人間の入力なしに、さまざまな領域でタスク（仕事）を実行できるAI」と定義されています。</p>

<p>レベル3について、まず最初に「AIエージェント」と「エージェンティックAI」というふたつの言葉を区別しておきましょう。</p>

<p>「AIエージェント」は、すでに使われています。たとえば、旅行サイトで「飛行機を予約する」「ホテルを予約する」などひとつの仕事を自動で行うAIのことです。</p>

<p>一方、「エージェンティックAI」は、より高度なものを指します。人間がいちいち指示を出さなくても、自分で判断して、いろいろな仕事をこなしてくれるAIです。</p>

<p>たとえば、「ブータンに旅行に行きたい」と伝えると、エージェンティックAIは自分で考え始めます。「どんな旅行プランがいいかな」「飛行機はどれがいいかな」「ホテルはどこがいいかな」「今、あの地域で流行っている病気はないかな」といくつものことを自分で調べて、判断して、必要なところだけ確認してきます。</p>

<p>「アレルギーはありますか？」「予算はどれくらいですか？」など予約に関わる重要な情報は聞いてきますが、あとは判断してくれます。まるで、とても優秀な秘書やアシスタントを雇ったような状態です。</p>

<p>しかも、対応も柔軟に変えられます。たとえば、旅行の計画を立てている途中で、目的地の天気が悪くなりそうだとわかったら、プランを修正してくれます。</p>

<p>2026年の今、レベル3はまだ完全には達成されていませんが、もう手が届くところまで来ています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>※Medium（Thomas）「An In-Depth Analysis of OpenAI&rsquo;s O3 Model and Its Comparative Performance」2025-02-05,〈https://medium.com/@thomas_78526/an-in-depth-analysis-of-openais-o3-model-and-its-comparative-performance-813a7c57a83e〉（2026年5月7日閲覧）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>レベル4以降 未来の世界とは</h2>

<p>それでは、この項目からはレベル4と5を見ていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル4　イノベーターズ─―新しいものを発明するAI</p>

<p>レベル4は「イノベーターズ（Innovators）」、日本語で言うと「革新者」です。ここからはステージが変わってきます。</p>

<p>レベル3までは、「すでにある知識をどう活用するか」という世界でした。レベル4になると、「今まで人間が知らなかった、新しいものを発明する段階」に入ります。</p>

<p>AIが人間の知識の壁を超えて、真に新しいものを創造する段階─―これがレベル4です。「そんなことが本当にできるの？」と思うかもしれません。信じられない気持ちはわかりますが、実は、一部の分野ではすでに始まっています。</p>

<p>たとえば、物理学や化学の研究では、「この材料とこの材料を混ぜたらどうなるだろうか」「温度や圧力を変えたら、違う結果になるのでは」と膨大な数の組み合わせを一つひとつ試す作業が欠かせません。</p>

<p>人間がやると気の遠くなるような作業ですが、AIにとっては得意中の得意です。何万、何十万通りもの組み合わせを素早く計算し、有望な候補を見つけ出せます。しかも、実験用のロボットアームと組み合わせれば、AIが考えた実験を、ロボットが24時間休みなく、正確に実行してくれます。</p>

<p>もちろん人間よりもずっと速く、たくさんの実験ができます。</p>

<p>日本のSakana AI（サカナエーアイ）という会社は、「AIサイエンティスト」というシステムを発表しました。これは、研究テーマを与えると、AIが自分でどんな方法が考えられるかとアイデアを出し、実験計画を立て、プログラムを書いて実験を行い、結果を分析して、論文まで書いてしまうシステムです。</p>

<p>驚くべきは、これを約15ドル（約2200円）のコストで、3時間半くらいで完了してしまうことです。</p>

<p>もちろん、まだ完璧ではありません。間違いもありますし、論文のレベルもトップクラスの研究者には及びません。ただ、多くの人が「こういうことができたらいいな」と思っていたことを、実際にやって見せたという点で、とても大きな一歩といえるでしょう。</p>

<p>OpenAIのサム・アルトマンさんも、「これからは科学的なイノベーションにAIがきちんと関与できるようにしたい」と話しています。実際、この分野には、今、ものすごい投資が行われています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>■レベル5　オーガナイゼーション─―会社を経営できるAI</p>

<p>そして最後、レベル5が「オーガナイゼーション（Organization）」です。「人間の入力なしに、組織全体を運用できるAI」です。つまり、会社を経営できるAIです。</p>

<p>これがOpenAIがいう「AGIの完成形」です。</p>

<p>会社の経営にはさまざまな能力が必要です。</p>

<p>「長期的なビジョンと戦略を決める」「人、お金、時間を最適に配分する」「いくつもの部門やプロジェクトを同時に管理する」「新しいビジネスチャンスを自分で見つけて、実行する」─―こうしたすべてができるAIです。</p>

<p>「人間の力なしにAIが会社を経営する」と聞いてもSFの世界にしか思えないかもしれませんが、サム・アルトマンさんは、「このレベルは10年以内に達成される」と言っています。遠い未来の話ではなく、かなり現実的な話なのです。</p>

<p>ここで、少し違和感を抱いた人がいるかもしれません。</p>

<p>OpenAIが考える「AGIの完成形」が「会社を経営できるAI」であるからです。</p>

<p>もっと具体的に述べるとOpenAIが考えるAIの理想形は「ひとりでユニコーン企業をつくれるAI」です。「ユニコーン企業」というのは、企業価値が10億ドル（約1500億円）以上のスタートアップ企業のことで、珍しい存在なので、伝説の生き物「ユニコーン」にたとえられています。</p>

<p>つまり、OpenAIにとっての「完璧なAI」とは、「ひとりで1500億円の価値がある会社をつくれるAI」となります。</p>

<p>これは、とてもアメリカ的な考え方です。「完璧なAIとは何か」と聞かれて、「ひとりでユニコーン企業をつくること」と答える─シリコンバレーの価値観が色濃く反映されています。</p>

<p>もし日本人に尋ねたら「みんなで仲よく平和に暮らすことを助けてくれるAI」「困ったときに助けてくれるAI」などの答えが出てきそうですが、開発の目的は、国の考え方によってまったく異なるのです。</p>

<p>今のAI開発を牽引しているのはアメリカの企業です。そして、このOpenAIの考え方が、世界のAI開発の方向性に大きな影響を与えています。つまり、アメリカ的な価値感がAIの世界をつくっています。</p>

<p>日本も、この流れの中でどう立ち位置を取るかを考えなければなりません。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡瑞起（人工生命研究者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>混雑したマクドナルドで耳を疑った友人の言葉　でも笑っていないのは僕だけだった（なかむたの「絶望型平和主義」第2話）  なかむた（お笑い芸人）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14642</link>
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			<description><![CDATA[芸人・なかむたさんの連載「絶望型平和主義」第2話。なかむたさんがチェーンの飲食店に友人と行った際に感じたモヤモヤとは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="なかむたさん　吉本本社にて" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta01.jpg" width="1200" /></p>

<p>SNSに投稿しているコント動画で人気を集めるお笑い芸人のなかむたさん。中でも「どうせ死ぬよ！」には、多くの視聴者から共感の声が届いています。</p>

<p>平穏な日々を望んでいるからこそ、ささいな出来事にひっかかってしまう。連載「絶望型平和主義」では、なかむたさんが生活のなかで考えてしまうこと、人間関係のモヤモヤなど、その頭のなかをエッセイとして綴っていただきます。</p>

<p>第2話は、友人と訪れたチェーンの飲食店で繰り広げられた、なかむたさんの脳内会議の記録です。</p>

<p>*毎月1回更新予定です</p>

<p>*記事内の価格・セット内容はエピソード当時のものです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&ldquo;忙しい時のチェーンの飲食店で我を出す人&rdquo;に引っかかる</h2>

<p><img alt="なかむたさん　吉本本社" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta02.jpg" width="1200" /></p>

<p>これは5年ほど前の話、僕は友人とマクドナルドへ昼食を食べに行った。昼時ということもあり店内は慌ただしい。友人より先に僕が注文をする。</p>

<p>「てりやきマックバーガーのセットで、サイドはナゲットで、ソースはマスタードで、飲み物はアイスコーヒーでお願いします、あ、ミルクとシロップは大丈夫です」</p>

<p>僕は死ぬまでに8兆回この台詞を言うと思う。それぐらいこのセットの布陣が好きだ。そして次に友人が注文をした。</p>

<p>「えええ〜ビックマックのセットで、ポテトで飲み物はコーラでお願いします！」</p>

<p>王道にて最強。ビックマックとポテトを炭酸で胃袋に流し込むのもいいよな〜と思ってたのも束の間、友人から放たれた言葉に耳を疑った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「あっポテトは揚げたてでお願いします！！！」</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>この人は何を言ってるんだ。冒頭でも言ったが、店内は昼時で慌ただしい。レジは注文の列ができ、注文受け取り口には出来上がった商品とウーバーイーツで頼まれた袋で溢れかえり、店内も満席。</p>

<p>そんな時に揚げたてでお願いします？1人だけのために、揚がりきったポテトを横目に店員さんが新しいポテトをフライヤーに入れている。百歩譲って忙しくなければ全然いいと思うし、店員さんも揚げたてを注文されて満点のスマイルで注文を受けてたので問題ないことだとは思う。</p>

<p>でも僕は&quot;忙しい時のチェーンの飲食店で我を出す人&quot;にどうしても引っかかってしまう。このスマイルはマクドナルドが築き上げたマニュアルだと友人に気づいてほしいので僕は友人にこう言った。</p>

<p>「こんなに忙しいのによく揚げたて頼めるね」</p>

<p>すると友人は</p>

<p>「俺、揚げたてのポテト好っきゃねん！！」</p>

<p>僕の友人は話が通じない揚げたて好きの、やしきたかじんだった。友人に対して色々言いたいことはあったが、せっかくの美味しいご飯の時間を雰囲気悪くしたくないのでグッと我慢した。</p>

<p>席に着くなり友人は揚げたてのポテトを頬張る。そしてその時、信じたくない光景が僕の目に飛び込んでくる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>&quot;スマホを見ながら揚げたてポテト3本食い&quot;</p>

<p>揚げたてに集中しろ。五感を研ぎ澄まして食え。店員さんのスマイルを思い浮かべて味わえ。いや、店員さんにスマイル返却しろ。いや、やっぱ返却するな。もう店員さんの時間を奪うな。</p>

<p>そんなことを思っていたら、てりやきマックバーガーを食べ終わっていた。僕も集中できていなかった。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「このサクサク加減が好っきゃねんな！」</p>

<p>話が通じない揚げたて好きの、やしきたかじんさんお久しぶりです。揚げたてのポテトを食べる友人は凄く上機嫌だ。</p>

<p>その時、僕は思った。この一連の流れで、笑顔じゃないのは僕だけじゃないか。人の趣味嗜好に勝手に入り込み、昼時の忙しい時に揚げたてを頼まれて店員さんもきっと嫌がってるだろうと決めつけ、大好きなてりやきマックバーガーもほぼ無味で完食。</p>

<p>&quot;忙しい時のチェーンの飲食店で我を出す人に引っかかる&quot;と言ったが、僕は&quot;自分が思うルールに反した人を見たら我を出す&quot;なので、こっちの方が悪なんじゃないかなと思った。でも人間なんて自分を正当化したい哀れな生き物だろ！と無理矢理正当化をした気持ちを正当化していた。すると、数年前の記憶が一気に蘇った。</p>

<p>&quot;友人には前科があった&quot;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>夕飯時の餃子の王将で、耳を疑った友人の言葉</h2>

<p><img alt="なかむたさん　吉本本社" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta04.jpg" width="1200" /><br />
『スキップとローファー』が好きすぎて、作者のサイン会にも行ったというなかむたさん「登場するキャラクターがいいんです。みんな何かを抱えながら生きているんだなあって」</p>

<p>ある日、その友人と餃子の王将へ行った。19時くらいに行ったのもあって店内が慌ただしい。さすがコスパ最強チェーン店。その日も熱気に満ち溢れてる店内で、中華鍋を振る音と王将独特の用語が飛び交っていた。そんな中、ベルを鳴らし店員さんが来て、僕から先に注文をした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「炒飯セットをお願いします」</p>

<p>お腹が空きまくってる時はこれ一択。炒飯、唐揚げ二個、餃子一人前、卵スープで1130円。最強。豚辛ラーメンも最強。</p>

<p>そして友人が注文をする。</p>

<p>「餃子定食をご飯大盛りでお願いします！！」</p>

<p>餃子二人前にライス、卵スープ、漬物で990円。これも最強。まず皿に盛られた12個の餃子の絵が美しい、と思ってたのも束の間、その日も友人から放たれた言葉に耳を疑った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「あ、餃子は両面焼きでお願いします！！」</p>

<p>この人は何を言ってるんだ。餃子なんて片面焼くだけでも十分美味しい。まず両面焼きなんてあるのを初めて知ったし、こんな形で知りたくなかった。両面焼きの情報は一切ないが片面焼きより絶対に時間が掛かる。だって両面焼くんだから。</p>

<p>そして僕は、友人にこう言った。</p>

<p>「そんなに両面焼きで食べたいの？」</p>

<p>すると友人は</p>

<p>「こっちのが好っきゃねん！！」</p>

<p>我を出す度に登場する、やしきたかじん。</p>

<p>店員さんは忙しいのにも関わらず笑顔で注文を受けて、厨房に注文を通す。そのまま本当の思いを王将用語に混ぜ合わせてストレス解消してもいいのにと思った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>「ソーハン・カン、コーテル・テイ<br />
イソガシトキニヤメロ・リョウメンヤキ<br />
デキンスンゼン」</p>

<p>みたいな感じのこと全然言ってもいいのになと思っていたら、両面焼きの餃子を店員さんが笑顔で運んできた。そしてその餃子を友人が食べて笑顔になっている。</p>

<p>そして僕は、モヤモヤした気持ちで炒飯を口に運ぶ。そう、この日も僕だけが笑っていなかった。</p>

<p>そんな苦い思い出がマクドナルドで蘇った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>本当の悪の根源は...</h2>

<p><img alt="なかむたさんオススメの漫画" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta03.jpg" width="1200" /><br />
なかむたさんオススメの漫画や書籍を紹介してもらいました。廃墟の写真や説明が詰まった『廃界本』は読み応えあり。『ひとりでしにたい』は終活の勉強にもなったそう。</p>

<p>他人の「我」に引っかかって自分の「我」をぶつける。平穏な日常を望んでいる僕が悪の根源になっているじゃないか。</p>

<p>小さい頃、母親について行った町内会の集まりで見た、地域を良くしたいからといって、人の意見をそれは違うと跳ね除け、誰彼構わず文句を言う腫れ物オバサンを思い出した。絶対にあの人だけにはなりたくない。でも、今の僕は腫れ物の芽が少し顔を見せている気がする。</p>

<p>てかまず、こんな揚げたてや、両面焼きにするぐらいで引っかかる面倒くさい僕なのに、友達でいてくれるんだから感謝しろよ自分。もしそんなこともできないなら、散々揚げて黒くなった油のフライヤーで僕を揚げた後、熱々の中華鍋で引っ叩いてくれよ。まではさすがに思わなかった。</p>

<p>そんな騒がしい脳内会議している僕の目の前で友人は揚げたてのポテトを次々に口へ運んでいる。平穏な日常を送りたいし、喧嘩なんかしたくない。だとしたら、各々の「我」を擦り合わせる努力が必要だ。</p>

<p>僕は頭の中で考え過ぎてしまう性格だけど、時には目の前に映る情報だけを信じて過ごす日もあっていいんじゃないかと思った。</p>

<p>今日もその日も友人は美味しいものを食べて笑顔だ。それでいいじゃないか。</p>

<p>接客をする店員さんも笑顔だ。それでいいじゃないか。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>ティロリティロリティロリ</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>ポテトが揚がった音が店内に鳴り響く。</p>

<p>今度僕も、揚げたてにできないか聞いてみよう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>店が空いてる時に。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260710nakamuta01.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[なかむた（お笑い芸人）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『消費生活者ターさん』が描くクスっと笑える「優良誤認」 メロンパンは違反に当たるのか？  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14449</link>
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			<description><![CDATA[『消費生活者ターさん』作者・はんざき朝未さんインタビュー第2回。契約トラブルや商品事故、食品表示など、生活に根ざした身近な事例の選び方や作中に登場する小ネタの秘密に迫ります。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami02.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）</p>

<p>消費生活センターを舞台に、消費生活のトラブルをユーモラスに描く漫画『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）。作者のはんざき朝未さんへのインタビュー第2回では、作中で扱われるエピソードの裏側に迫ります。契約トラブルや製品事故といった事例や、随所に散りばめられた思わずクスッと笑ってしまう小ネタについて、詳しく伺いました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>生活に根ざした題材だからこその面白さ</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――『消費生活者ターさん』は、消費生活センターが舞台です。実際に漫画として描いてみて、消費生活センターを題材にする面白さや難しさはありますか。</p>

<p>【はんざき】やはり生活に根ざしているので、自分の実体験も絡んでくるところは面白いですね。消費活動全般を扱うので、テーマを幅広くできる楽しさもあります。</p>

<p>ただ、トラブルの内容となると、結構限られてくる部分もあります。それを話としてどう構築していくか、という難しさはありますね。センターに寄せられる相談の多くは、「契約関連のトラブル」だそうです。</p>

<p>――契約関連というと、どういったものがあるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】例えば、脱毛のコースを契約したけれどサロンが潰れてしまったとか。あるいは、契約してしまったけれどやっぱりやめたい、クーリングオフしたい、といった内容ですね。</p>

<p>――ニュースなどでも目にする話ですね。1巻には契約関連以外にも、「説明書を読まず、事故にあってしまった男性」が登場します（『消費生活者ターさん』1巻収録「あなたはトリセツを読みますか？」）。</p>

<p>【はんざき】その回では「製品事故」を扱ったのですが、最近は製品事故の相談自体があまりないそうなんです。ですので、この回はネットで調べて構成していきました。</p>

<p>説明書の表記については、法律がどんどん整備されていくので、書く側もそれに対応していかなければならない。結果として注意書きがものすごく多くなっています。世界に視野を広げると、いろいろな事例がありそうなので、もしかしたらリサーチしがいのあるテーマかもしれません。</p>

<p>――はんざきさんご自身は、説明書をしっかり読むタイプですか？</p>

<p>【はんざき】読まないです（笑）。読まないんですけど、説明書の回を描いている前後くらいは、さすがに読もうかなと思ってちゃんと読みました。</p>

<p>――そうなんですね（笑）。読まなくて失敗したことはありませんか？</p>

<p>【はんざき】失敗したことはまだありません。ただ、以前に何か商品のトラブルについて電話で相談したときに、「説明書に書いてありますよ」と言われたことが一回あったかもしれないです。</p>

<p>――本作を読んで、私もちゃんと読まなければと思いました...。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>食品表示や製品事故をどう物語に落とし込むか</h2>

<p>――食品表示を扱った回では、「果汁100％ではないのに、果汁が滴っているイラストはダメ」という話がありました。普通にありそうなパッケージだけど、違反なんですね...。（『消費生活者ターさん』1巻収録「翼が生えるドリンク」）</p>

<p>【はんざき】食品表示についてはすごく細かく決まっていて、調べていて面白かったですね。最近はメーカー側も気をつけているので、滅多に違反しているものはないようなのですが。</p>

<p>――1巻には他にも&quot;高額な教材を買ってしまった人&quot;など、様々な事例が登場します。これらを作品で描いた理由について教えてください。</p>

<p>【はんざき】どんなトラブルを描くかは、ターさんを基準に考えています。ターさんが街に出てきて、現代社会のものとどう触れ合っていくかを軸にしながら、製品事故や食品表示といった「消費生活問題の大きな基本項目」をうまく絡められたらいいなと思って選びました。</p>

<p>――ターさんを起点に考えると、自然と題材が決まっていくわけですね。そういった大きな項目は、ほかにもたくさんあるのですか？</p>

<p>【はんざき】実は、そんなに多くはないんです。どうしても契約関連の細かい話になりがちなので、これから登場するのはどんどん高度な事例になっていくと思います。</p>

<p>――それに合わせて、ターさんも相談員として成長し、高度な案件も扱えるようになっていくという流れですね。</p>

<p>【はんざき】そうですね。あとは、過去の消費生活問題の大きな事件も参考にしています。例えば「茶のしずく石鹸」のトラブルや、もっと前だと「牛肉の偽装問題」など、年表をある程度参考にしたりもしています。</p>

<p>――思い返してみると、どれも重大なニュースとして報道されていましたね...。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>メロンパンは紛らわしい？</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）" height="1708" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami03.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「翼が生えるドリンク」より）</p>

<p>――作中で、ターさんが消費生活センターの職員に歓迎会を開いてもらうシーンが大好きです。ただここにメロンパンが描かれているのが謎だったのですが、どういった意味があるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】そのシーンはめっちゃ頑張って描きました（笑）。メロンパンについては2話のテーマだった「優良誤認」に絡めた小ネタですね。メロンが入っていないのに、メロンの形をしている、という「紛らわしいシリーズ」として登場させました。タコさんウインナーもそうですね。</p>

<p>もちろん、メロンパンが優良誤認かというと、そうではないからこそ今も流通しているわけです。ただ、「果汁2％なのに100％と誤認させる」のと同じように、「メロンが入っていないのにメロンだと誤認させる」というニュアンスで、よく見ると紛らわしいものが登場しています。</p>

<p>――そういうことでしたか...カニカマも登場していますね（笑）。</p>

<p>【はんざき】実は昔、カニカマを本当にカニの身だと思っていたんです（笑）</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami02.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>感じがいい人の聞き方・話し方　NGなあいづちの〈たちつてと〉とは  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14434</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014434</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、人間関係をより心地よくするために、感じのいい人が実践している3つの習慣を紹介する]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感じのいいひとのふるまいの整え方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana02S.jpg" width="1200" /></p>

<p>感じのいい人は、決して特別な才能を持っているわけではありません。誰も見ていない場所での気遣い、その場に合った声の大きさ、そして相手が安心して話せる聞き方――。そんな日常のさりげない振る舞いの積み重ねが、自然と「品のある人」という印象をつくります。小さな心配りは、相手への思いやりであると同時に、自分自身を磨く習慣でもあります。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、人間関係をより心地よくするために、感じのいい人が実践している3つの習慣を紹介していただきます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>見えないところも整える</h2>

<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana04.jpg" width="1200" /></p>

<p>席を立つとき、次に使う人を思ってそっとテーブルを整える。コピー機の紙が少なければ、気づいたときに補充しておく。誰も見ていない場所での1秒の気遣いに、その人の品のよさはあらわれます。<br />
気づかれなくていい、評価されなくてもいい。そんなやさしさは静かに巡ります。そっと手渡した思いやりが、また他の誰かへとつながっていくのです。</p>

<p>古くから日本には「お天道様は見ている」という言葉があります。誰も見ていなくても、天は見ている。だからこそ、人に知られなくても、静かに善い行いを重ねていく。その積み重ねを「陰徳（いんとく）」と呼びます。</p>

<p>こんな陰徳も素敵です<br />
・会議室を出るとき、使った椅子を整えて戻す<br />
・手を洗った後、周りに飛んだ水滴をさっと拭く<br />
・トイレットペーパーを使い切る前に、新しいものを補充する<br />
・倒れている傘を、そっと立て直す</p>

<p>こうした行いを重ねることで、「自分は、見えないところでも丁寧にふるまえる人だ」と、静かな自信が育っていきます。誰かの評価に振り回されなくていい。自分なりの美しさを確実に積み重ねていく。<br />
すると、やがてあなたの佇まいに「隠しきれない気品」があらわれ、言葉にしなくても伝わる「品」になっていきます。</p>

<p>--♪お天道様と自分だけの「内緒のいいこと」。自分を大好きになれる、一番ぜいたくな習慣です♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&quot;声の大きさ&quot;を選んでいる</h2>

<p><img alt="声の大きさを選んでいる" height="1420" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana05.jpg" width="1200" /></p>

<p>同じ言葉でも、声の大きさ1つで受け取る印象は大きく変わります。<br />
静かな場所での大きな声は、相手を驚かせ、場の空気を乱してしまう。逆に広い場所での小さな声は、「何を言っているのか聞き取れない」という不安を与えてしまう。その場に合った音量を選べる人は、自然と相手と空間の両方に目を向けています。</p>

<p>「今、ここにいる人が気持ちよくいられるか」その意識が、自然と声にもあらわれる。<br />
それはマナーというより、相手を大切に思う気持ちです。</p>

<p>心地よいボリューム表<br />
●小：電車やカフェでは隣の人にだけ届く音量で<br />
●中：相手が聞き取りやすい音量で、やさしくはっきりと<br />
●大：会議やプレゼンは一番奥まで届く「輪郭のある声」で</p>

<p>--♪声のボリュームをポチッと切り替える！それは、相手への「おもてなし」です♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>聞き方がやわらかい</h2>

<p>相手を追い詰めるのではなく、理解しようとする。<br />
その姿勢は、聞き方に自然とあらわれます。<br />
NGなあいづちは「たちつてと」。</p>

<p>た「だから？」、ち「ちょっと待って？」、つ「つまり何？」、て「で？」、と「どういうこと？」。<br />
こうした言葉は相手の話をさえぎり、心を閉じさせてしまうことがあります。</p>

<p>感じのいい人は、こう聞きます。<br />
「どうしてそう思ったの？」「もう少し聞かせてくれる？」。そのひとことで、相手は「否定されていない」と感じ、本音がふっとこぼれてくるのです。</p>

<p>「つまり何？」と急かすのではなく「もう少し聞かせて」と心にゆとりを持ってみる。相手の感情の奥にそっと目を向けて、言葉を探す時間を静かに待つことも、聞き上手な人の思いやりです。</p>

<p>--♪「たちつてと」は会話のブレーキ。まずは「そうなんだね」って全部受け止めてあげるのがコツですよ♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana02S.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「起きてすぐスマホ」は意志の強さでは治らない　行動経済学者が教える朝の悪習慣を断つ技術  竹林正樹（行動経済学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14570</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014570</guid>
			<description><![CDATA[朝のバタバタは、認知バイアスを活用すれば変えられる。行動経済学者の竹林正樹さんが快適に1日を始めるための習慣を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ながらスマホ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" width="1200" /></p>

<p>すんなり起きられない、スマホの見過ぎで遅刻寸前...忙しいはずの朝なのに、理性がはたらかず無意識で動いてしまうのは「脳のクセ」が原因だといいます。行動経済学者の竹林正樹さんは著書『すぐやる人の脳のクセ！』にて、認知バイアスをうまく活用して行動を変えるためのナッジを解説。</p>

<p>本稿では、忙しい朝にバタバタせず、一日を気持ちよく過ごすためのナッジをご紹介していきます。</p>

<p>※本稿は竹林正樹著『すぐやる人の脳のクセ！』（飛鳥新社）より一部を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>初頭バイアスを味方につける、朝のナッジ</h2>

<p>初頭バイアスとは、最初の印象がその後の判断や気分に大きく影響を与える心理現象のことです。この認知バイアスは、対人関係だけでなく、日々の生活にも強く影響しています。朝にどんな印象を持つかによって１日の流れが決まることを考えると、朝は不快な情報を避け、「気持ちのいい朝だ」と感じられるような仕組みをあらかじめ設計しておく必要があります。</p>

<p>最近は、「朝にやるべき△△習慣」や「オススメのモーニングルーティン」といった情報があふれています。たしかに、そうした習慣を身につけられれば理想的ですが、現実には「それができたら苦労しない」と感じるような、ハードルが高いタスクも少なくありません。</p>

<p>本稿では、「完璧な朝」を追い求めるのではなく、「心地よい朝を邪魔する習慣をやめるためのナッジ」を提案します。キーワードは、ルーティンに特化した設計です。行動のハードルを下げ、無理なく気持ちよく朝を迎えるための工夫を厳選して紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>目が覚めたらカーテンの方向に手を伸ばす</h2>

<p>こんな人にオススメ：なかなか起きられない人、二度寝してしまう人<br />
ナッジ：スモールステップナッジ</p>

<p>朝、アラームが鳴っても、「まだ布団から出たくない...」と思うことは誰にでもあるものです。これはまさに現在バイアスの影響によって「今この瞬間の快適さ」を優先してしまい、「遅刻」という未来のリスクを後回しにする心理が働いている状態です。</p>

<p>そんなときに有効なのが、スモールステップナッジです。これは、小さな行動から脳と体に「起きる準備」をさせるための仕掛けです。たとえば、「片手を布団から出す」というアクションだけでも、脳が「そろそろ起きよう」という指令を出しやすくなります。</p>

<p>ここで重要なのが、手を伸ばす方向です。多くの人が無意識にスマホの方向へ手を伸ばしますが、これではせっかく朝スッキリしている脳がネガティブな情報にさらされることによってイライラしてしまいます。</p>

<p>そこでオススメなのが、カーテンの方向に手を伸ばすことです。カーテンに手を伸ばして、そのままカーテンを開け朝日を浴びることで、体内時計を調整するホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられます。すると、体が自然と起床モードに切り替わり、脳と体にとって「自然な朝のスイッチ」となります。</p>

<p>また、休日は寝坊が多くなるため、事前に時間割を決めておくとよいです。休みの前日の夜に、「明日は△時に起きる」と決めておけば、不思議とその時間に目が覚めやすくなるものです（予言の自己実現バイアス）。この現象は、多くの研究でも明らかになっています。</p>

<p>私の場合、「８時起床、８時半近所のゴミ拾いがてら散歩、９時朝食、９時半〜11時半図書館で論文執筆」といったスケジュールを決めています。実際、そのとおりに行動すると、大きな充実感を得られた状態で午後を迎えることができます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>スマホの充電コードを短いものに変える</h2>

<p>こんな人のオススメ：起きてすぐにスマホを触る人、スマホの見すぎで朝バタバタする人<br />
ナッジ：逆アクセスナッジ</p>

<p>「直感」はとても単純です。起きてすぐのぼんやりした時間に「なんだかいい朝だ」と感じられれば、その日１日をポジティブに過ごせるようになります。とはいえ、現実はなかなかそうはいきません。目が覚めた瞬間、反射的にスマホを手に取り、SNSやニュースなどを見てしまう人が多いのです（現在バイアス）。大量の情報が目に入ると、寝ぼけたままの直感を混乱させ、一気に疲れが押し寄せます。</p>

<p>理想的なのは、寝室にスマホを持ち込まないことです。しかし、「緊急の連絡が来るかもしれない」「ワンルームだから寝る場所とスマホの距離が取れない」などの問題もあり、むずかしいものです。</p>

<p>そこでオススメなのが、スマホの充電コードを短いものに変えること（逆アクセスナッジ）です。コードが短くなることで、スマホはコンセントの近くにしか置けなくなります。結果として、ベッドの中でスマホを使うことがなくなり、「気がついたら手にはスマホ」という状態から解放されます。さらに、コードが短いと絡まりづらく、見た目もスッキリします。これにより物理的にも心理的にも、スマホとの距離を自然に作ることができます。</p>

<p>毎朝スマホのアラームで起きているという人は、思い切って「アナログの目覚まし時計」を買うのがいいです。また、すぐに買えない場合は、解約したスマホやガラケーで代用できます。スマホのアラームを目覚ましにしていると、起きた瞬間に手に取り、そのままニュースやSNSに流れてしまう望まない動線ができてしまいます。これでは、せっかくの朝のさわやかな時間を情報の洪水で台無しにしてしまいます。</p>

<p>アナログの目覚まし時計を使えば、スマホに触れる理由が１つ減り、朝の時間を自分のために取り戻すことができます。音だけで確実に起きることができ、余計な誘惑は一切なし。これこそ、直感に優しいナッジです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>区切りの時間に音楽をかける</h2>

<p>こんな人にオススメ：家を出る前にバタバタする人<br />
ナッジ：リマインドナッジ</p>

<p>「気づいたら、もう出かける時間ギリギリ！」そんな経験、ありますよね。これは、寝起きのぼんやりした状態（専門用語で、睡眠惰性といいます）では理性がうまく発動しないため、「まだ余裕がある」と感じ（楽観性バイアス）、間に合わなくなるまで気づかずに起こる現象です。「そろそろ切り替えよう」と知らせてくれる「区切りの合図」がないと、ついダラダラと過ごしてしまうのです。</p>

<p>そこでオススメしたいのが、音楽を「リマインダー」として使うこと（リマインドナッジ）です。好きな音楽をかけることで、睡眠惰性から脱却しやすくなります。昔は、夕方に町内のスピーカーから「夕焼け小焼け」が流れてくると、子供たちが一斉に帰宅しはじめました。私はまだその記憶が残っていて、「夕焼け小焼け」を聞くと自然に「もう帰ろうか」と感じます。このように、音楽には条件反射を作り、自然に行動を切り替える力があるのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_SNS.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹林正樹（行動経済学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>【2026文具大賞レポ】仕事も趣味も快適に！本好き編集部が唸った文具5選  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14569</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014569</guid>
			<description><![CDATA[第35回日本文具大賞が発表！究極のノートから、アイデアが光る二つ折りボード、ピンセット付きはさみまで、編集部が現地で感動したおすすめの最新文具をレポートします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="第35回 日本文具大賞 表彰式" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu07.jpg" width="1200" /></p>

<p>パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器は便利ですが、「スケジュール管理は、やはり手帳が一番」「手書きには手書きの良さがある」など、「文具」を愛用している方も多いのではないでしょうか。機能面だけでなく、お気に入りの文具が手元にあると、ちょっと気分が上がりますよね。<br />
2026年6月24日、東京・有明のビッグサイトにて「第35回 日本文具大賞」（第29回 ライフスタイルWeek 夏／主催：RX Japan合同会社）の表彰式が執り行なわれました。その様子をレポートします。<br />
（取材・文：PHPオンライン編集部／次重浩子）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「優れた文具」を4部門で表彰</h2>

<p>この賞は、過去1年間でリリースされた新製品・リニューアル製品の中から、優れた文具を表彰するもので、「デザイン部門」「トレンド部門」「サステナブル部門」「機能部門」の4部門があります。<br />
それぞれ優秀賞として3製品が選ばれ、さらにそこから１つグランプリが選出されます。<br />
以下、優秀賞受賞作より、編集部員が個人的に気になった製品をご紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ちょっとの工夫であのストレスが解消される！「ブックチルト」</h2>

<p><img alt="「ブックチルト」（カール事務器株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu01.jpg" width="1200" /><br />
「ブックチルト」（カール事務器株式会社）</p>

<p>本好きの編集部員がまず興味を引かれたのは「ブックチルト」（カール事務器株式会社）。「デザイン部門」優秀賞受賞作です。底にちょっと傾斜がついているブックエンドで、この傾斜によって本が倒れないようになっています。これは美しい！考えた人すごいです。向きを変えるとディスプレイスタンドとしても使えるとのこと。デザインもシンプルで、本をインテリアとして飾りたい人にはうれしいグッズです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>筆記ボードがコンパクトに持ち運べる「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」</h2>

<p><img alt="「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」（株式会社LIHIT LAB.）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu02.jpg" width="1200" /><br />
「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」（株式会社LIHIT LAB.）</p>

<p>次は「機能部門」優秀賞受賞作。みなさん、クリップボードを使うことはありますか？固い板にクリップがくっついていて、紙をはさんでメモしたりするあれです。アンケート用紙などが挟まっていることが多いですよね。<br />
我々編集者は取材で外に出ることが多いので、このグッズがあれば......と思うこともありますが、なにしろ大きい。その不都合を解消したのが「Mutualミューチュアル 二つ折りクリップボード」（株式会社LIHIT LAB.）です。<br />
その名のとおり二つ折りにできるので、たたむと単行本ぐらいのサイズになります。筆記するときにはスライダーで固定する仕組みになっていて、ボードが折れてしまう心配なし。たたんだときに内側に少し空間ができるようになっているため、書類に折れ目がつかず、本体の下には押さえが付いていて、紙がはみ出ないように工夫されています。細かい配慮がうれしいですね。これなら持ち歩くのにストレスなさそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>廃棄ホタテ貝殻をチョークに再利用「ダストレス　SEA SHELL CHALK」</h2>

<p><img alt="「ダストレス　SEA SHELL CHALK」（日本理化学工業株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu03.jpg" width="1200" />「ダストレス　SEA SHELL CHALK」（日本理化学工業株式会社）</p>

<p>炭酸カルシウム製の「ダストレスチョーク」は、粒子が重いので粉末が飛散しないのが特徴。今回「サステナブル部門」を受賞した「ダストレス　SEA SHELL CHALK」（日本理化学工業株式会社）は、この「ダストレスチョーク」に、廃棄されるホタテ貝殻の微粉末が配合されているのだそう。<br />
試し書きしてみると、書き味なめらか。昔のチョークのような粉っぽさがありません。蛍光色、スリム型、スクエア型など、色や形にもバリエーションがあります。このように昔からある文具も、日々進化しているんですね......。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>シール帳づくりなどの細かい作業に便利「スティッキールはさみ ツマムノ」</h2>

<p><img alt="「スティッキールはさみ ツマムノ」（サンスター文具株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu04.jpg" width="1200" />「スティッキールはさみ ツマムノ」（サンスター文具株式会社）</p>

<p>「トレンド部門」で「なるほど......！」と思ったのが、「スティッキールはさみ ツマムノ」（サンスター文具株式会社）。<br />
たたむとペンのような形状になる「スティッキールはさみ」ですが、受賞作はその先がピンセットになった進化型。なぜはさみの先がピンセットに？と思い、説明書きを読んでみると、「コラージュやデコレーション、シール帳づくりなどの繊細な作業に最適」とあります。たしかに、何かを切ってのり付けするとき、小さなパーツだと手元が狂ってイライラしますよね。かゆいところに手が届くとはまさにこのこと。試しに手元の紙をつまんでみたら、いい感じでつまめました。これは便利！</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>グランプリ受賞作は、随所に細かい配慮がなされた「スパイラルノート ベーシック」</h2>

<p>&nbsp;</p>

<p><img alt="「スパイラルノート ベーシック」（マルマン株式会社）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu05.jpg" width="1200" />「スパイラルノート ベーシック」（マルマン株式会社）</p>

<p>そして、今回グランプリを受賞したのが、「スパイラルノート ベーシック」（マルマン株式会社）。見た目は本当に「普通のノート」ですが、めくりやすいリング製本、書きやすさを追求したオリジナル用紙、切り取りが美しい細かなミシン目加工など「つかいやすさを追求した、究極のベーシック」とのこと。表紙はゴールドの箔押しがされていて、おしゃれな「大人の文房具」です。</p>

<p>グランプリを受賞したマルマン株式会社のマーケティンググループ長・内田美佐子氏が登壇し、受賞の喜びを語りました。</p>

<p>「この度大変栄えある賞をいただき、正直驚いております。マルマンという会社は非常に地味な会社で、地味に実直に、毎日真摯にものづくりをさせていただいている企業です。そして、細かな部分までとても神経を遣いながらものを作っています。そんな私たちがプロダクトで栄えある賞を受賞させていただいたことは『やってきたことは間違っていなかったんだ』と実感でき、社員一同非常に励みになります。今後もお客様に使ってよかったと思っていただけるような商品を日々開発していきたいと思います」</p>

<p>審査委員長を務めた女子美術大学副学長の松本博子氏は「エントリーいただいた製品のクオリティが非常に高く、とても楽しく審査させていただいた。これまで『こういう商品だからここはしょうがないよね』と人が合わせて使ってきたところに対し、新しいライフスタイル、新しいジョブスタイルに合わせて、各企業が研究を深められたんだと思います」と語っていました。</p>

<p>今回、日本文具大賞の取材を通じて感じたのは、きめ細やかな「ものづくりの心」です。ちょっとしたストレスを解消してくれたり、些細なことだけれど「こういうものがあったらいいのに」という希望を叶えてくれる。そんな文具を作るため、日々研究・開発している現場の「文具愛」が感じられました。</p>

<p>私たちの知らないところで日々進化している文具。今後もどんな製品が登場するのか、とても楽しみです。</p>

<p><img alt="グランプリの盾を手にするマルマン株式会社の内田美佐子氏" height="1200" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260625bungu05.jpg" width="1600" />グランプリの盾を手にするマルマン株式会社の内田美佐子氏</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>受賞製品の一覧はこちら▽<br />
https://www.lifestyle-expo.jp/summer/ja-jp/about/isot/award/winning-products.html</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625bungu07.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 17:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>歌うことで産後うつから回復が早まる？　病院で導入が進むアートセラピー  スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12392</link>
						<guid isPermaLink="false">0000012392</guid>
			<description><![CDATA[アートがいかにして私たちの生活の質を高め、より良いコミュニティを築いていくのかについて、スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に、科学的根拠とともに解説して頂く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="アートセラピー" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_hospital.jpg" width="1200" /></p>

<p>アートは変革をもたらす力強い存在だ。音楽、絵画、映画や演劇に夢中になり、自分のなかで何かが変化したように感じた経験はないだろうか。<br />
アートは数えきれないほど多様なかたちで心と体を癒してくれる。</p>

<p>アートがいかにして私たちの生活の質を高め、より良いコミュニティを築いていくのかについて、スーザン・マグサメンとアイビー・ロスのお二人に、科学的根拠とともに解説して頂く。</p>

<p>※本稿は、スーザン・マグサメン,アイビー・ロス著、須川綾子訳『アート脳』を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>アートの予防的な特性について、デイジー・ファンコートが集めたデータはひじょうに示唆に富む。デイジーは疫学者として、集団に関するデータを追跡し、病気の発生などの健康状態の変化を調べる研究の第一人者だ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>産後の歌が母子の絆を深める</h2>

<p>これは子宮から始まる。デイジーは産前産後の母親の健康と、音楽と歌唱が妊婦と新生児を結びつけることについて、いくつかの研究を行なっている。2015年に行なわれた臨床試験において、彼女と研究チームは産後うつを経験している女性の調査を始めた。</p>

<p>「母親になりたての女性は授乳期間中に抗うつ剤を服用するのを嫌がることが多く、カウンセリングやセラピーに通う時間などない場合がほとんどですから、治療をするのがとても難しいのです」とデイジーは私たちに語った。デイジーによると、歌うことは母子の絆と強い関連性があり、チームは歌うことで回復が加速するのではないかと興味を抱いた。</p>

<p>研究者たちは、母親を3つのグループに分け、ランダム化比較試験を行なった。</p>

<p>主治医から一般的な産後ケアを受けるグループ、それに加えて社会的支援を受けるグループ、そして一般的ケアに加え、産後うつの母親のために開発された10週間にわたって歌を歌うプログラムに参加するグループ。</p>

<p>「歌うグループは他のグループよりも、平均して1カ月早く回復したのです」とデイジーは言う。この回復の速やかさが大切だとデイジーは指摘する。なぜなら産後うつは長引けば長引くほど、深刻なうつ病や継続的なうつ病に至るおそれがあるからだ。</p>

<p>「産後うつが長引けば、それだけ本人にとって問題になりますが、赤ちゃんにとっても発達の面で、また将来の絆という点で問題が深まるのです」と彼女はつけ加えた。</p>

<p>追跡調査により、歌うことの効果の根底にあるいくつものメカニズムが確認された。</p>

<p>「母親たちは赤ちゃんと遊んだときよりも、歌を歌ったときの方がストレスホルモンのコルチゾールが減少し、母子の親密さをより強く感じていました」とデイジーは説明する。歌うことで気分が落ち着いただけでなく、赤ちゃんを寝かしつけ、泣き止ませる方法を手に入れたことで、母親としての自信が増し、落ち込むことが減ったのだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>毎日物語を読む子どもの驚くべき発達</h2>

<p>アートとの関わりは幼児期の発達にも引き続き影響を与える。データからは、定期的にアートに携わる子どもは、10代になってから社会的問題を起こす可能性が低くなることが示された。友だちや先生、その他の大人たちとの関係に悩むことも少なく、うつ病になる可能性も低い。全体的に見て、健康的な生活を送り、的確な判断をする傾向が高くなる。</p>

<p>一例として、ほぼ毎日物語を読む子どもは、健康に関わる行動や健康状態が良好だった。</p>

<p>また、薬物やタバコに手を出す傾向が低く、思春期の間も果物や野菜を食べる機会が多かった。これは本をすぐに読み終えてしまう読書好きの子どもに限ったことではない。読む能力は重要ではないことをデイジーは発見した。大切なのは何かを読むという行為そのもので、漫画でも小説でも差はなかった。</p>

<p>アメリカン・アートセラピー協会によると、芸術的表現や創造的プロセスは認知能力を高め、自己認識を育み、10代の若者が感情を整える手助けをしてくれる。</p>

<p>この時期の若者の脳は劇的な変化を遂げる重要な発達期にある。そこで、アートに親しむことで集中力、問題解決力、決断力を養い、健康に関わる選択に直面したときに適切な判断をすることができる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>アートが認知症リスクを下げる</h2>

<p>デイジーの緻密な研究により、アートが心血管代謝疾患、妊娠中の健康、幼少期の発達などに効果があることが明らかになってきた。</p>

<p>しかし、デイジーが解き明かした何よりも驚くべき事実は、寿命に対するアートの効果だろう。劇場や美術館を訪れるなど、数カ月ごとにアートに触れる人々は、そのような習慣がない人々と比べて早世するリスクが31％も低い。生活にアートを取り入れる機会が年に1、2回だとしても、死亡リスクは14％下がる。</p>

<p>アートにはまさに寿命を延ばす効果があるのだ。</p>

<p>このような効果の理由として考えられるのは、アートや美に触れることによる予防的効果だ。デイジーとチームが行なった追加調査では、文化的活動を実践すると認知症や慢性疾患を防ぐ可能性があることが判明した。生涯にわたり美術館やコンサート、劇場に足を運ぶといったアート活動を行なうと、加齢に伴う認知機能の低下を遅らせる効果もある。またこうした活動は、認知症発症のリスクを下げることにもつながる。</p>

<p>このようにアートに大きな効果があるのは、認知予備力と呼ばれる科学的理論によって説明し得る、とデイジーは考えている。この理論は、私たちの人生には神経変性に対する脳の抵抗力を高めるのに役立つ複数の要因があるとする。</p>

<p>アートは「認知的に刺激のある活動を促し、社会的支援を提供し、さらには新しい経験を提供し、感情を表現する機会を得るうえでも役立っている」とデイジーは記している。「アートは教育や能力の開発の一種である。こうした要因のすべてが認知予備力の一部をなし、脳の抵抗力の強化に貢献している」。</p>

<p>いまや伝統的な医療を行なう病院でも、アートプログラムや美を取り入れた治療が導入され始めている。アロマテラピーは吐き気を抑えるために用いられ、手術室には、患者や医師、看護師の不安や動揺を和らげるために歌や音楽が持ち込まれている。脳卒中のリハビリではコンピュータゲームが治療として用いられている。</p>

<p>現在、アートによる健康増進と表現アートセラピーに対する関心が高まっており、視覚芸術や音楽だけでなく、ダンスや創作的な文章を書くことなど、数多くの臨床プログラムが導入されるようになっている。アート療法士は医療スタッフと協力しながら、治療計画を担うチームの一員として、病院内で働いている。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[スーザン・マグサメン,アイビー・ロス,須川綾子（訳者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>罪悪感と不安がふくらむ「やってはいけない休み方」 心の回復に必要なことは？  関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14544</link>
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			<description><![CDATA[休むことへの焦りや罪悪感とどう向き合うか。大切な時間を生きるための感情との付き合い方を関屋裕希さんが紹介します。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="心に優しい時間の過ごし方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_cloudywoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>休むことに、焦りや罪悪感を感じてしまう...それはなぜなのでしょうか。自分にとって充実した、意味のある時間を過ごすためには、まずその感情に向き合うことが大切です。本稿では、書籍『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』より、自分にとって本当に大切な時間を生きるための、感情との付き合い方を紹介します。</p>

<p>※本稿は関屋裕希著『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>感情とつきあえるようになれば、自分にとって大切な時間を生きられる</h2>

<p>時間の使い方を考えたときに罪悪感や自責感、焦りや不安と向き合うことが、実はとても大切です。</p>

<p>これらの感情は、できれば避けたい、感じたくないものかもしれません。けれど、こうしたネガティブな感情は、私たちにとって、大切なサインでもあります。</p>

<p>たとえば、罪悪感は、自分の中にある価値観に気づかせてくれる感情です。自責感は、自分の行動や選択を振り返る内省のきっかけにもなります。焦りは、これから起こる未来への備えが必要だと教えてくれるアラートでもあります。</p>

<p>ただ、休むことへの罪悪感が、「生産的であるべきだ」と社会の価値観が自分の中に移されたためのものであったり、焦りは不要にあおられたために生じている場合もあります。</p>

<p>罪悪感を紛らわすために、無理に何かを始めようとしたり、自責感に耐えられずタスクを抱え込んだり、焦りを感じた瞬間スマホでSNSをスクロールして気をそらすなど、一時的に安心感が得られる行動は、実はその行動自体が、より一層罪悪感や焦り・不安を強めることにつながります。</p>

<p>痛みをともなうこれらの感情に気づいたら、まずは、ただその感情があることに気づいて、そこにとどまってみましょう。</p>

<p>「今、罪悪感を感じている、すぐに休憩を終わりにして、パソコンを開きたくなっている」</p>

<p>まずは、このことにただ気づくだけで十分です。</p>

<p>SNSで他者の成功や充実を日々目にしていると、自分だけが止まっているように感じられて、「取り残されたくない」と、もっと何かしなければと焦って動きたくなります。</p>

<p>しかし、本当に大切なのは、何かに乗り遅れないことではなく、自分にとって意味のある時間を生きているかということです。</p>

<p>社会や誰かの基準に合わせて、罪悪感を感じたり焦るのではなく、まずは、ただこれらの感情があることに気づいて、自分のリズムや歩調を取り戻すことが大切です。</p>

<p>回避や過剰な行動に走るのではなく、感情を抱えたまま、その場にとどまること。</p>

<p>これは、遠回りなようでいて、優しい時間の過ごし方に近づく一歩です。</p>

<p>まず、自分の感情に気づいて、留まることを心がけてみましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>罪悪感とのつきあい方　もとになっている価値観を探る</h2>

<p>まず、罪悪感を抱いている自分に気づいたら、罪悪感のもとになっている価値観を探ってみましょう。</p>

<p>罪悪感は、自分の行動が社会的な規範や期待に反したときに生まれる感情です。</p>

<p>つまり、何らかの「こうあるべき」に反した自分に対して感じる感情です。</p>

<p>たとえば、「今日は1日家にいて、何もしなかった」ということに罪悪感を覚えるとしたら、それは「常に何かをしていないといけない」、「何もしないのはなまけていること。なまけてはいけない」といった価値観が根底にあるかもしれません。</p>

<p>ここで大切なのは、「その価値観は、今の自分にとって本当に大切にしたいものなのか?」と見つめ直すことです。</p>

<p>「自分の軸」と照らし合わせてみることも役に立ちます。</p>

<p>その価値観は、どこからきたものでしょうか?</p>

<p>子どもの頃、親や先生に言われた言葉かもしれません。職場やSNSの空気感に影響されているだけかもしれません。</p>

<p>もし、それが自分の意志で大切にしたいものではないと気づいたら、「これは外から取り込んだ価値観だったんだな」と手放す練習をしてみてください。</p>

<p>罪悪感がすぐに完全に消えるわけではないかもしれませんが、どこからきているのかを知るだけで、罪悪感にかられて行動する、といったループからは一歩抜け出せます。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「かわいければいい」　ポルトガルの町に漂う“不完全さを愛している”空気  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14498</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014498</guid>
			<description><![CDATA[正確さが求められる日本とは異なり、不完全さも愛するというポルトガル。日本とポルトガルの2拠点で活動する乾祐綺さんが、ポルトガル人の考え方を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_womanintrain.jpg" width="1200" /></p>

<p>完璧で洗練されているものが良い。親しみやすいものが良い。そうした価値観は人それぞれですが、「完璧じゃなくても愛そうとするポルトガルは、どこか穏やかな幸福の空気をまとっている」と、日本とポルトガルの2拠点で活動する乾祐綺さんはいいます。</p>

<p>ポルトガル人が大切にする「かわいければいい」という考え方――本稿では、その考え方を乾さんに紐解いていただきます。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「かわいければいい」という素朴な美意識</h2>

<p>ポルトガルに暮らしていて気づくのは、この国の人は「かわいい」という感覚をとても大切にしているということだ。ここでいう「かわいい」は、日本の「カワイイ(Kawaii)」とは少し違う。「なんとなく好き」「心がふっと温かくなる」というような、もっと素朴で肩の力が抜けた美意識に近い感じ。</p>

<p>この「かわいい」をポルトガル語で表すと、実は1つの言葉では足りない。日常で頻繁に使われるものの1つに「フォフォ(Fofo)」という言葉がある。これは子どもや動物に使われるような、甘くて愛らしいかわいさ。やわらかい毛布や、小さなぬいぐるみを見て「かわいい〜」と言うときの、あのトーンに近いような。ちなみに赤ちゃんなどに使う場合は「フォフィーニョ(Fofinho)」になる。</p>

<p>「ボニート(Bonito)」という言葉も、かなり使う。どちらかといえば「かっこいい」「美しい」「整っていてきれい」というニュアンスに近いかも。英語の「ビューティフル(Beautiful)」「ハンサム(Handsome)」。素朴なかわいさというよりは、もう少し&quot;きちんとした美しさ&quot;のための言葉だ。</p>

<p>「ジーロ(Giro)」もある。見た瞬間に「いいね」「好きだな」と感じる、あの軽やかな心の動きに近いかもしれない。英語の「クール(Cool)」的なものともされる。さらに形が完璧でなくても、どこか愛着が湧いてしまうもの――そうした生活の中のかわいさに対して、ポルトガルの人は自然に「Que giro!(ケ・ジーロ！／なんて、すてきなんだ！)」と言うことが多い。</p>

<p>ポルトガル語の「かわいい」の語彙が豊富でニュアンスが細かいのは、日常生活の中で実際にうまく使い分けられているからだ。「フォフォ」はふんわりとした甘いかわいさ。「ボニート」は構図や形が整った美しさ。「ジーロ」は軽くて、感じがよくて、好きというニュアンス。街で暮らすと、これらの言葉が本当に毎日のように飛び交っていることを知る。語彙の多彩さは価値観の豊かさだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「かわいい」は、世界を赦す練習になる</h2>

<p>厳密には違うのだろうけれど、これら&quot;総合的かわいい&quot;の語彙を、本当にみんなよく使う。子どもに向けて言うのはもちろん、道端の花、カフェの壁に飾られた絵、少しレトロな看板、洗いざらしのテーブルクロス、昔ながらのおばあちゃんのエプロン姿にまで――彼らは迷いなく、さまざまな言葉を使って「かわいい」で表現する。</p>

<p>これがとってもいい。完璧さを求めるよりも、心が動いた瞬間を大切にする、しかも微細にその差異を表現する。この国ならではの感覚が、「かわいい」にはある。判断基準が「かわいい」。</p>

<p>日本で暮らしていたころは、「かわいい」という言葉はどちらかといえば微細な表現ではなく、&quot;とりあえず使う&quot;的な言葉だと感じていた。ポルトガルでも、年齢も性別も関係なく、人々は自然に「かわいい」という言葉を使うのだが、その表現が機微に富み、日常の細部に宿る愛嬌みたいなものに向けて、細かく分類されているのがいい。</p>

<p>ファッションを見ていても、その感覚がよくわかる。年配の女性が着ている花柄のブラウスや、少し大胆な色の組み合わせのニット。それを本人が気に入って着ているだけで、街の人たちは「かわいい」と受け止める。そこには、トレンドから少し外れていても、その人らしさが出ているかどうか、を大切にする眼差しがあるように思えてならない。</p>

<p>広告なんかにも、この価値観が反映されている。日本の広告は洗練や正確さが前に出ることが多いが、ポルトガルでは「見ていて楽しい」「親しみがある」ことがなによりも大切にされているよう。リスボンでは、劇場やフェスのポスターなどに、手描きのタッチや遊びのあるフォントを取り入れたデザインが多く見られ、国内外のデザイン誌や展覧会で紹介されることも少なくない。街角のフライヤーでさえ完成度が高く、つまり、素朴で愛嬌のある美しさと、プロフェッショナルな技術が調和しているのだ。</p>

<p>スーパーのパッケージは少し素朴で、どこか手描きのタッチが残っている。レストランのメニューの文字が少し曲がっていても、それすら味になっている。街を歩いていると、古い店舗の看板に描かれたレトロなフォントや、色褪せたイラストが残っていることが多い。日本ならリニューアルされてしまうような看板が、ここでは街の記憶としてそのまま残される。美しさの基準が正確さではなく、愛嬌や親しみに軸を置いているからだろう。</p>

<p>そして、この&quot;かわいければいい&quot;という感覚は、人に対しても同じだ。公園でお喋りするおじいさんたちや、エプロン姿で買い物に出てきたおばあちゃん。彼らの仕草や表情には、若さや洗練とは違う、素朴な愛嬌がある。歳を重ねることそのものが、この国ではチャーミングなのだ。</p>

<p>日本では、年齢を重ねると&quot;隠すべきもの&quot;が増えるように感じることがある。しかしここでは、年齢を重ねることがそのまま「かわいい」に繋がっていく。人は完璧でなくてもいい。むしろ不完全さの中に、その人だけの魅力がある。そんなまなざしが自然に息づいている。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>暮らしの基準を&quot;正しさ&quot;から&quot;かわいい&quot;へ</h2>

<p>あらためて、このポルトガルの&quot;かわいければいい&quot;という感覚は、単なる美意識ではなく、生きかたそのものを支える&quot;技術&quot;なのではないかと思えてきた。</p>

<p>かわいいというのは、対象を赦すという態度でもある。正確、完璧でなくていい、揃っていなくてもいい、少し古くても美しい。こうやって日常のあらゆるものを赦すこと(かわいさを見出すことは)は、同時に、自分自身を赦すことにも繋がるのではないか。</p>

<p>人は、自分に厳しすぎると幸福になれない。でも、「かわいい」という視点を持つと、不完全なままでも前に進める。ポルトガルの街に漂う「かわいい」は、人生を少し軽やかにしてくれる。生活の中にある小さなゆらぎをそのまま愛せる力。完璧であることよりも、愛嬌があることを大切にする心。その価値観が、この国に穏やかな幸福の空気をつくり出している。</p>

<p>そしてポルトガルでは、街全体、人の多くが、まるで&quot;かわいいものを見つける目&quot;を持っているのではないかとさえ思えてくる。完璧である必要なんてない、という価値観があるように思える。愛嬌を感じ取る力が、この街の幸福感を底から支えているのだ。「かわいい」とは単なる形容詞ではなく、この国に受け継がれてきた、ゆるいけれど確かな幸福の技術なのだ。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>うなずきの深さが10cm以上の人は期待されやすい?　3万2000時間の会議を分析して判明したこと  越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14603</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014603</guid>
			<description><![CDATA[期待される人とされない人、コミュニケーションに違いはあるのか。越川慎司さんが調査結果をもとに解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="会議" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmtg4.jpg" width="1200" /></p>

<p>周囲に期待される人は、会社でどのような振舞い方をしているのか。株式会社クロスリバー代表の越川慎司さんは著書『会社から期待されている人の習慣115』にて、期待されている人たちがおこなっている「信頼を積み上げる」ための習慣を紹介しています。</p>

<p>本稿では同書より、期待されて出世していく人がやっているコミュニケーション術をお届けします。</p>

<p>※本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』（ダイヤモンド社）を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「うなずく」ときの動きが大きい</h2>

<p>3万2,000時間の社内会議映像をAI解析した結果、期待されている人の38％が、うなずきの深さが10cm以上であることがわかりました。一般社員で10cm以上うなずいていた人はわずか8%でしたので、比率に大きな差があります。</p>

<p>平均値で比べても、一般社員の平均が5.5cmであるのに対して、期待されている人たちの平均は、さらに4.5～6cmほど深い数字になりました。</p>

<p>「それがどうしたの？」と思われるかもしれませんが、これはコミュニケーションの質を左右する重要な事実です。相手の話を真剣に聞いているつもりでも、それが姿勢として相手に伝わらなければ、「反応が薄い」「何を考えているかわからない」と受け取られてしまいます。</p>

<p>期待されている人たちは大きくうなずくという動作によって、相手への関心や興味を意図的に伝えているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うなずきを増やすだけで会議時間が13％短縮</h2>

<p>彼らが何にでも賛成する、という意味ではありません。多くの人は、反対意見を聞いたときに表情が固くなったり、腕を組んでしまったりします。ところが期待されている人たちは反対意見にも軽くうなずいているのです。</p>

<p>これは同意ではなく、「聞いている」という反応のサイン。反応と同意を分けて考えることで、発言者の安心感を保ち、結果として多くの会話や意見が引き出され、その後の意思決定がスムーズに進みます。</p>

<p>実際、218社のブレインストーミング会議で「同意とは別の意味として、うなずきを徹底する」ルールを導入したところ、社内での会議時間が平均13％削減されたデータもあります。意見を遮る人が減り、自然と議論が収束しやすくなったからです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うなずきの深さが「チームの成果」にもつながる</h2>

<p>部下や後輩と話すときは、とくに深いうなずきを意識しているようです。自信のないトーンで話す相手に深くうなずくことで「話しても大丈夫」という安心感を与えていました。</p>

<p>あるメーカーの管理職は、「部下がうまく話せないときほど大きくうなずく」と話していました。すると、発言が途中で止まることがなくなり、会議後の資料修正が減ったそうです。</p>

<p>「うなずきが深い上司のチームは、一般的なチームとくらべて部下の資料作成時間が平均で15％短くなる」という社内分析もありました。</p>

<p>実際、うなずきが深いチームではメンバー同士の会話スピードが速くなり、発言回数が増えます。AIによる音声データ分析によると、会議の発話量がバランスよく分散しているチームほどアジェンダ達成率が高いとわかっています。つまり、うなずきはコミュニケーションを円滑にするだけでなく、チームの成果にもつながっていたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>朝の雑談で「具体的な話」をする</h2>

<p>期待されている人たちの78%は、朝の雑談で「具体的なこと」から話し始めると、調査によりわかりました。これは一般社員における比率の約7倍です。</p>

<p>なかでも、最初のひと言は目の前にあるものの話から入るのが定石。とくに会話の入口として最も再現性が高かったのが「このコーヒー豆、いいですよね」といった観察コメントでした。</p>

<p>検証実験でも、抽象的な褒め言葉よりも、豆・抽出方法・マグカップといった具体に触れるひと言の方が、業務話題に自然に橋渡しでき、その後（情報共有、打ち合わせや依頼など）につながる確率が約1.4倍に上がることもわかりました。</p>

<p>たとえば、「昨日のデータ連携、落ち着きました？」と尋ねて、相手がひと言返したら「似た事例があるので、午後に、要点だけ3行でまとめたメモを送りますよ」と返す。こうした1分程度で完結する会話を意識していました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「マイカップ」を使うだけで印象がよくなる</h2>

<p>調査では、マイカップを持ち歩く人は周囲から「環境意識が高い」「生活の所作が整っている」と見られやすいという結果も出ています。</p>

<p>使い捨て紙コップ組とマイカップ組の写真をランダム提示し、印象評価をおこなったところ、「信頼できる」「丁寧に仕事をする」に対する平均スコアはマイカップ組がいずれも有意に高く、初対面の人からの相談発生率にも差が出たのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>丁寧な所作が、仕事に向かう意識を高める</h2>

<p>さらに、コーヒーの淹れ方も重要です。相手の好みを覚えておく、先に相手のマグを温めてから注ぐ、最後の1杯分を次の人のために残して豆を補充しておく、抽出口や周囲を布巾でひと拭きしてから離れる......。</p>

<p>12社でおこなった8週間の検証では、これら一連の所作を導入したチームは、朝の時間帯に交わされた内容をメモする量が30％以上増え、56％の人が「タスクマネジメントの意識が向上した」と答えました。</p>

<p>最初のひと言と小さな仕草が、仕事を進めやすくする人脈の土台を作っていたのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bizmtg4.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[越川慎司（株式会社クロスリバー代表取締役社長）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>AI時代に「最も危ない世代」は実は30代かもしれない　今後予測される悲観論  岡瑞起（人工生命研究者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14555</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014555</guid>
			<description><![CDATA[AIの進化は社会をどう変えるのか。書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』から、今後起こりうる悲観的予測を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="AIが社会にもたらす変化" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_people_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>AIの急速な進化は、すでに私たちの働き方や、社会の仕組みに大きな影響をもたらし始めています。では、この先に待ち受ける変化は、どのようなものなのでしょうか。本稿では、書籍『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』より、今後起こりうる「悲観的な予測」を紹介します。</p>

<p>※本稿は岡瑞起著『AIの時代に 頭がよくなる人 悪くなる人』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>格差は広がる</h2>

<p>ビル・ゲイツさんは2025年のテレビ番組で「これから10年くらいで、人々は週に2日か3日だけ働くようになるのではないか」と発言しました。AIが仕事の多くを代替するようになり、人間が働く日数が減ると考えていたのです。</p>

<p>週に2日だけ働いて、あとは自由に過ごせる。夢のような話です。</p>

<p>でも、本当にそうなるでしょうか。</p>

<p>AIで仕事の中身が変わるのは間違いありません。</p>

<p>問題は、人々が「余裕のある時間」を手にするのか、それとも「仕事そのもの」を失うのか、ということです。</p>

<p>これに対しては、ふたつの見方があります。</p>

<p>ひとつは「楽観論」です。</p>

<p>新しいテクノロジーは、これまでの歴史を振り返っても、仕事を奪いつつも多くの雇用を生み出してきました。産業革命のとき、機械が職人の仕事を奪いましたが、工場で働く新しい仕事が生まれました。同じように、AIも新しい仕事を生み出すはずだという考え方です。</p>

<p>もうひとつは「悲観論」です。</p>

<p>今回のAIは、これまでの技術革新とは違うという指摘です。知的労働を代替できる上に、その進化のスピードはあまりに速いので、新しい仕事が生まれる前に、多くの人が職を失ってしまうという考え方です。</p>

<p>将来的にどちらに軍配が上がるかはまだわかりませんが、今、起きている現実は、かなり厳しいと言わざるを得ません。</p>

<p>次から詳しく見ていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>経験の浅い層は就職が難しくなり、経験豊富な人材は優遇される</h2>

<p>雇用をめぐる象徴的な出来事は、すでにエンジニアの世界で起きています。</p>

<p>『ニューヨーク・タイムズ』の報道によると、ある大学でコンピュータサイエンスを卒業した学生は5000社以上に応募し、面接にたどり着いたのはわずか13社で、マクドナルドにすら「経験不足」で断られたそうです。</p>

<p>ただし、コンピュータサイエンス卒業者全体の就業率は依然として90パーセントと高く、初任給も全専攻中トップクラスです。</p>

<p>問題は、学位取得者がこの10年で倍増する一方、AIがジュニアポジションの仕事を置き換えつつあることです。つまり、経験の浅い層に厳しい状況が集中しています。</p>

<p>なぜこうなったかというと、新卒のエンジニアがやっていた仕事（簡単なコードを書いたり、テストをしたり、デバッグをしたりの仕事）が、AIに置き換えられているからです。</p>

<p>一方で、経験豊富なシニアエンジニア─システム全体を設計できるような人─の年収は上がっています。「二極化」が起きています。</p>

<p>また、AIを使いこなせる人と使いこなせない人、経験がある人とない人の間の格差も、どんどん広がっています。</p>

<p>クリエイティブの世界でも同じことが起きています。</p>

<p>私が協力しているスタートアップで、デザイナーに「商品イメージがわかるように、何かサンプルをつくってください」とお願いしました。これまでは、そういったものはデザイナーとエンジニアが協力して、何週間もかけてつくるものです。</p>

<p>ところが、たった一週間後にサンプル、しかもほぼ実物に近い動くものができあがっていました。しかも、デザインもされています。</p>

<p>どうやってつくったのかとデザイナーに聞いたら、「Codex（コーデックス）というAIツールを使いました。コードはほとんどAIが書きました」と言うのです。</p>

<p>つまり、デザイナーだけがいればよくて、デモをつくるのに今まで必要だったエンジニアの仕事は、AIで代替できてしまったのです。</p>

<p>もちろん、すべてのデザイナーがこのようにデモをつくれるわけではありません。</p>

<p>エンジニアとデザイナーの垣根がAIによって崩れ、「できるデザイナー」と「できないデザイナー」の差が広がります。AIを使いこなせるかどうかで、生産性に何倍もの差がつく時代になり、できる人はさらにできるようになる。こうした変化は、社会に大きな分断を生み出す可能性があります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>AIを使える人と使えない人で社内に分断が起こる</h2>

<p>AIを使いこなせる社員は、従来の数倍のスピードで仕事を進められます。資料作成も、データ分析も、企画立案も、AIの力を借りてどんどんこなしていくでしょう。</p>

<p>前の項目でも書きましたが、AIを要所要所で使えるセンスのいい人は、もともと経験が豊富で仕事ができる人であるはずですので、ますます仕事ができるようになるでしょう。</p>

<p>一方、AIをうまく使えない社員は、今までと同じペースで仕事をします。手作業で資料をつくり、自分の頭だけで考え、従来通りのやり方を続けます。</p>

<p>そうすると、どうなるでしょうか。</p>

<p>もちろん、仕事が早く、アウトプットの多い人のほうが評価されます。</p>

<p>一方、使いこなせない人は、相対的に「仕事が遅い人」「アウトプットができない人」に見えてしまいます。</p>

<p>本人は以前と同じようにがんばっているのに、周囲との差がどんどん開きます。職場での肩身が狭くなり、「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまう。</p>

<p>同じ会社の中で、同じ職種なのに、大きな分断が生まれつつあります。</p>

<p>この分断は、年齢と無関係ではありません。</p>

<p>一般的に、若い世代のほうが新しいテクノロジーに適応しやすい傾向があります。生まれたときからスマートフォンがあり、SNSがあたりまえの環境で育ってきた20代は、新しいツールへの抵抗感がありません。「とりあえず使ってみよう」という感覚が自然に身についています。</p>

<p>一方、40代、50代の人たちは、長年培ってきた「自分のやり方」があります。それで成果を出してきた自負もあります。今さら新しいやり方に変えることに、心理的な抵抗を感じる人もいるでしょう。</p>

<p>しかし、最も厳しい立場に置かれるのは、実は30代かもしれません。上を見れば、まだ上の世代がポジションを占めています。下を見れば、AIをあたりまえのように使いこなす「AIネイティブ」の若い世代が迫ってきます。</p>

<p>上にも行けない、下からは追い上げられる――そんな「挟まれた世代」になってしまう可能性があるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡瑞起（人工生命研究者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>自分にとっての幸せって何？ 「充実した日々」を手に入れるためにすべきこと  関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14541</link>
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			<description><![CDATA[SNSやショート動画では得にくい、持続する充実感。自分らしい時間を過ごすヒントを、関屋裕希さんが紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="充実した時間" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_drinkG.jpg" width="1200" /></p>

<p>SNSやショート動画を眺めても、心に残る満足感は得にくい...そう感じる人は少なくないのではないでしょうか。充実した時間を過ごすには、短期的な快楽だけでなく、長く続く心地よさに目を向けることが大切です。自分らしい「充実」を取り戻すヒントを、書籍『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』より紹介します。</p>

<p>※本稿は関屋裕希著『自分に優しい時間の使い方　仕事が終わらないのはだれのせい？』（日経BP）より一部を抜粋・再構成したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>刺激的なドーパミンに踊らされず、持続する「快」に価値を感じてみる</h2>

<p>「充実している」とは、どういう状態でしょうか。</p>

<p>多くの人は「生産的で、成果を出している状態」だと考えるでしょう。</p>

<p>けれど、本当の充実とは、目に見える成果ではなく、自分の心の奥に静かにある満ち足りた感覚のことを言います。</p>

<p>私たちの脳は、すぐに手に入る「快」や「報酬」に反応しやすくできています。SNSに「いいね」を押されたときやチェックリストを消化したときに、即時的な報酬（ドーパミン）が出ます。私たちの報酬系が反応すると、ドーパミンが関わる「もっと欲しくなる」作用が起きやすくなります。そうした仕組みが、気づくと私たちの行動をそちらへ寄せていき、私たちの生活を支配しています。</p>

<p>タイパを追求する行動も、この「すぐに成果が出る」、「すぐに効果が得られる」という短期的な報酬の延長線上にある、ととらえることができます。</p>

<p>一方で、ドーパミンだけが私たちの心の報酬ではありません。セロトニンやオキシトシンは、気分の安定や安心感、他者とのつながりと関連しながら、派手ではないけれど、じわじわと満たされる満足感に関わることが知られており、静かで持続する快を与えます。私たちの心が本当に「充実」を感じるのは、こちらのもっと遅れてくる静かな報酬です。</p>

<p>これらの報酬が出るのは、たとえばこのようなときです。</p>

<p>誰かに感謝された瞬間。<br />
一日の終わりに、ふっと心が落ち着いたとき。<br />
大切な人と他愛もない話をして、笑いあった時間。</p>

<p>これらの即時的ではない喜びこそ、私たちを本質的に満たしてくれます。刺激的なドーパミンに踊らされず、静かだけれど持続するほうに意識を向け、価値を感じてみましょう。</p>

<p>私たちは「成果」ではなく、「意味」や「体験」にフォーカスを移す必要があります。</p>

<p>効率よく何かを達成することにだけ価値を置いてしまうと、「非生産的」に思える時間の価値を見落としてしまいます。</p>

<p>何より大切なのは、自分にとっての「充実」を自分で定義することです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分らしい「充実」とはなにか知ろう</h2>

<p>ここで「充実」にフォーカスするための、最初の実験をしてみましょう。</p>

<p>人が日常生活の中で「今」、どんな体験をして、どんな気分で過ごしているのかを、その場その場で記録してもらう経験サンプリング法という心理学の研究手法を活用します。</p>

<p>これは、毎朝1日に5回ほどのランダムな時間にアラームを設定して、そのタイミングで記録していくというやり方です。他には、ランダムなタイミングで通知がきて、気分をチェックできるセルフケアやセルフモニタリングをサポートする機能のあるアプリケーションもありますので、そちらを使っても構いません。</p>

<p>アラームが鳴ったら、次の3点を記録します。</p>

<p>〈その日1日の満足にどれくらい影響するか〉<br />
・そのとき、自分が何をしていたか（行動）<br />
・その行動をとることでの短期的な満足度（1～10で評定）</p>

<p>〈数十年後人生を振り返ったときの満足にどれくらい影響しそうか〉<br />
・その行動をとることでの長期的な満足度（1～10で評定）</p>

<p>長期的な満足度をつけづらいときには、「この時間を3年後などに思い出したときによかったと思えそうか」と考えてみます。仕事をしている日、休日など複数のパターンで、数日データをとってみるとよいでしょう。</p>

<p>自分の行動の中には、短期的な満足度は高いけれど、長期的な満足にはつながらない行動や、短期的な満足度は低いけれど、長期的な満足につながる行動があります。放っておくと、短期的な満足度を優先してしまいがちなので、長期的な満足行動に注目していきます。</p>

<p>そこに、自分らしい「充実」が何なのかを知るヒントがあります。</p>

<p>忙しく働くことが長期的な満足につながる人もいるでしょう。その一方で、自然の中で過ごす時間や、友人と笑いあう時間、何気ない家庭の食卓に満足を感じる人もいるでしょう。大事なのは、他者や社会の「充実」に合わせなくていいということです。</p>

<p>予定に追われる中でも、自分の心がふと満たされる瞬間があること、「自分が選んだ時間を生きている」という実感があるとき、そこに「意味」が宿ります。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[関屋裕希（東京大学大学院医学系研究科デジタルメンタルヘルス講座 特任研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ターザンが消費生活センターで働く!?  衝撃作『消費生活者ターさん』作者に話を聞いてみた  はんざき朝未（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14447</link>
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			<description><![CDATA[『無能の鷹』のはんざき朝未最新作『消費生活者ターさん』インタビュー第1回。ジャングル育ちの野生児が消費生活センターの相談員になる奇想天外な設定の誕生秘話やキャラクターへのこだわりを伺いました]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami03.jpg" width="1200" /></p>

<p>前作『無能の鷹』で「有能そうに見えて社内ニート」という前代未聞のキャラクターを生み出した漫画家・はんざき朝未さん。待望の最新作『消費生活者ターさん』（コミックDAYS）は、ジャングル育ちのターザン似男性・ターさんがなぜか消費生活センターの相談員として働く姿を描いたコメディ作品です。連載開始から話題を呼ぶ本作について、はんざきさんに話を伺いました。</p>

<p>第1回となる今回は、この奇想天外な設定やキャラクターが生まれた背景をはじめ、主人公のターさんが目標に掲げる「消費生活王」の意味など、本作に込められたこだわりを紐解きます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>なんでターザンが消費生活センターに？ 異色すぎる設定の誕生秘話</h2>

<p><img alt="『消費生活者ターさん』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260617Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /></p>

<p>――本作は、消費生活センターが舞台になっています。なぜ、消費生活センターなのでしょう？</p>

<p>【はんざき】新作の企画会議で、思いつくテーマを20個ぐらい出したんです。その中で、何となく挙げていた「消費生活センター」が、編集者の方々の反応が一番よかったんですね。</p>

<p>もともと親族が消費生活アドバイザーの試験を受けていた関係で、国民生活センターが出している『くらしの豆知識』という本が家にありました。それで、消費生活センターの存在を何となく知っていたんです。</p>

<p>――なるほど、ご親族の影響があったのですね。</p>

<p>【はんざき】本当に、存在を知っていたくらいでしたが...。最初は「消費生活センターを漫画として描けるのかな」という不安もありました。でも、「ターザンみたいな人を主人公にしよう」というアイデアが出たところで、なんとか描けるかもしれないと思うことができました。</p>

<p>――ターザン的なキャラクターはどのように生まれたのでしょう？</p>

<p>【はんざき】最初に、「消費生活センターの相談内容をメインに据えていくのか、それともキャラクター主体でいくのか、どちらがいいですか」と編集部に聞いてみたんです。</p>

<p>すると、「絶対にキャラクター主体のほうがいい」というお返事をいただいて。そこから、主人公のキャラクターを考え始めました。</p>

<p>最初は、アメリカのアーミッシュのような、自給自足の生活をしている共同体の出身者がいいのかなとも考えていました。でも、いっそのこと「ターザン」くらい突き抜けた野生児がいいかもしれないと思いついたんです。</p>

<p>――アーミッシュからターザンに行き着いたのですね（笑）。ターさんを描くにあたって、ディズニーのアニメ映画『ターザン』はご覧になったのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】めちゃくちゃ見ました。原作小説の『ターザン』も読みましたし、昔の実写映画もいろいろチェックしました。</p>

<p>――ディズニー映画では、ターザンがヒロインのジェーンと恋に落ちます。本作では、ターさんと先輩相談員・保東さんの関係性も気になります。保東さんはジェーンの立ち位置にいるようにも見えますが、今後2人の間にロマンスが生まれる可能性はあるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】現時点では未定ですね。実は、保東さんの「ジュン」という名前は、ジェーンからもじって付けたものなんです。</p>

<p>ただ、ディズニーの映画にしても原作小説にしても、基本的にはロマンスが主軸にある作品です。なので、私の漫画では、逆に恋愛要素があってもなくても、どちらに転んでもいいかな、くらいの気持ちで捉えています。</p>

<p>――なるほど、今後の展開に注目ですね。ちなみに、はんざきさんの一番お気に入りのキャラは誰ですか。</p>

<p>【はんざき】それはもう、ターさんですね。でも、保東純も割と物事を割り切ってスパスパと進めていくようなキャラクターなので、案外セリフが描きやすくて気に入っています。</p>

<p>4話から登場するミステリアスな女性の相談員もお気に入りです。結構スピリチュアルなことを言ってくるキャラクターなのですが、それが意外にもストーリーの中で使いやすいというか、作品の良いスパイスになっていて重宝しています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>消費生活王って何だ...？</h2>

<p><img alt="(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）" height="1588" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260630Hanzakiasami01.jpg" width="1200" /><br />
(C)はんざき朝未／講談社（『消費生活者ターさん』1巻「消費生活王に、俺はなる」より）</p>

<p>――第1話でターさんが登場してすぐに、まるで某海賊漫画のように「消費生活王になる！」と宣言します。その後、自分で「消費生活王って何だ......？」と恥ずかしがって赤面していますが（笑）。「消費生活王」とは、いったい何なのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】これも、現時点では未定です（笑）。</p>

<p>これから連載が進む中で、ターさんが自分自身で見つけていくものなのかもしれないですし、何を基準にして王とするのか、という定義はこれからですね。</p>

<p>もともと『ターザン』について調べていたときに、「ジャングルの王者」というフレーズが出てきたんです。それで、「王って響き、いいよね...」という気持ちで入れました。</p>

<p>あとは、物語として主人公が目指すべき目標を持っていたほうがいいと思って入れたセリフでもあります。</p>

<p>――最終回で「消費生活王」になっているかもしれないということですね。その他に作中で、ターさんを描くうえで意識していることはありますか。</p>

<p>【はんざき】ターさんをメインに据えることで、単なる「消費生活センターの解説もの」にならないようにしたいと思っています。</p>

<p>あくまで「ターさんという一人の人間の生活」が中心にある。そのうえで、消費生活センターの人たちが持っている専門知識や、現代社会のトラブル、相談事などが自然と絡んでくる。そういう構造にできると、物語としても描きやすくなると思っています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>疲れているときにも読める作品に</h2>

<p>――前作『無能の鷹』でも感じたのですが、はんざきさんの描くキャラクターは、みんな善良な人たちだと感じます。悪役を登場させないというポリシーがあるのでしょうか。</p>

<p>【はんざき】ポリシーというよりは、単純に私の得意不得意なのだと思います。</p>

<p>世の中には、人間の悪意をすごく面白く、魅力的に描けるクリエイターの方がたくさんいらっしゃいます。でも、私はそういう表現があまり得意ではないんだろうなと。</p>

<p>それよりも、「別の本筋を書きたい」という気持ちが強いんです。今後、物語の本筋にどうしても悪意が必要になったら描くこともあるかもしれませんが、基本的には一話完結の形式が多いので、物語のフォーマットとの兼ね合いもあるのかなと思います。</p>

<p>――登場人物たちがそれぞれ優しさを持っているので、疲れているときに読んでも、心が軽くなる感覚があります。</p>

<p>【はんざき】それはよく分かります。自分自身、疲れているときには重いストーリーの作品を読めないタイプなので、読者の方のそういったニーズも意識しながら描いています！</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はんざき朝未（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>部下を追い詰めてしまうのはなぜ？　言葉を変える前にすべき「自己理解」  キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14577</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014577</guid>
			<description><![CDATA[韓国で支持を集めるコーチング心理学者キム・ユンナさんが、言葉を変える前に必要な自己理解について教えてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="言葉を変える" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_otikomubizman2.jpg" width="1200" /></p>

<p>「言いたいことが伝わらない」「なぜか人間関係がうまくいかない」&mdash;&mdash;そう感じたとき、話し方の本を手に取る人は多いでしょう。論理的な伝え方、印象のいい聞き方、場を和ませる一言......。でも、話し方を変えれば問題が解決すると思っているなら、それは少し違うかもしれません。</p>

<p>韓国で多くの人の「言葉の悩み」に向き合ってきたコーチング心理学者キム・ユンナは、まず「話し方」ではなく「自分自身」への問いを投げかけます。部下に必要以上に腹を立ててしまう人、なぜか人と親しくなれない人、会議で自分の考えをうまく伝えられない人&mdash;&mdash;その言葉の奥には、本人も気づいていない心理的な根源が潜んでいました。</p>

<p>スキルだけで満たされたことばの器は、いずれ割れてしまう。本記事では、言葉を本当に変えるために必要なこととは何かを探ります。</p>

<p>※本稿は、キム・ユンナ(著),簗田順子(翻訳)『余裕があるほど心が満たされることばの器』(ディスヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>心理的な根源に出会う</h2>

<p>言葉を変化させたいという人に会うたび、私は必ずこう尋ねます。</p>

<p>「どんなふうに言葉を変えたいですか？その理由は何ですか？」<br />
「あなたの言葉は誰の口調に似ていますか？どうしてそう思うのですか？」<br />
「あなたの言葉に影響を与えた出来事はありますか？それは何ですか？」<br />
「あなたがよく使う言葉の中で、最もあなたを表している言葉は何ですか？」<br />
「どんな状況で（またはどんな人に）話してから後悔しますか？」<br />
「あなたの話を邪魔しているものがあるとしたらそれは何でしょう？」<br />
「他の人があなたの言葉から知ること（特徴）は何でしょう？」<br />
「あなたの言葉は相手に何を残すと思いますか？」<br />
「あなたが言葉を通して表現したい（または隠したい）ことは何でしょう？」<br />
「今まで言葉（人間関係）を変えるために努力したことは何でしょう？」</p>

<p>するとたいていの人は「上手な話し方を習いに来たのに、何でそんなこと訊くんだ」と思っているのでしょうが、ぼそぼそと話し始めます。不思議なことに、言葉について話していると、その人の過去と現在、未来への考え方まで、ぞろぞろとあふれ出てくるのです。</p>

<p>隠していた家庭のこと、打ち明けられなかった職場のトラブル、友だちとの不和や恋人との修羅場など、自分を苦しめてきた状況が次々と出てきます。そうやって時間をかけて質問のやり取りをしていると、その人の言葉を動かしていた心理的な根源と出会うことになります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>まずは自分を理解する</h2>

<p>私を訪ねてきた人の中に、能力不足の部下に必要以上に腹を立てている人がいました。彼は小さなミスでも部下を非難し、追い詰めていました。初めて私のところに来たとき、彼が学びたがっていたのは「人の話を我慢して聞くスキル」でした。でも、何度か話をやり取りするうちに、子どもの頃に満たされなかった彼の承認欲求を発見したのです。</p>

<p>平凡な子では愛されなかったので、親に愛され認められるために、必要以上に勉強にしがみついていた彼は、今でも心の傷に苦しんでいました。自分の能力に対する過度な自信と優越感は、実は内面に隠れている劣等感の別の姿だったのです。</p>

<p>とりあえず、その部分を掘り下げてみることにしました。「力と能力を見せなければ認めてもらえない」という思い込みについて、十分に話し合いました。その思い込みに自分は本当に満足していたのか、現在も満足しているのかよく考え、どう変えていけばいいのか話し合ったのです。</p>

<p>また、どんなときに感情を抑えられないのか、そのときに自分をなだめる方法はあるのか、それはどんなものなのかについて意見を聞きました。そのように自分を理解する過程を経てようやく、他の人の考えを聞き尊重する会話のスキルを学ぶことができたのです。</p>

<p>他の人となかなか親しくなれなくて訪ねてきた人もいました。格式張りすぎた態度、距離を感じさせる話し方のせいで、周りから敬遠されているようなので、親密になれる話し方を学びたいというのです。</p>

<p>でも、内面を見つめる作業で発見したのは、彼自身が親しい関係を不快に感じているという事実でした。ケチで冷たかった両親、寂しかった幼年期、ライバルだった兄との関係をひも解きながら、彼は自分の心の中に、拒絶への恐れが居座っていることに気づき始めたのです。傷つくのが怖くて、無意識に人と親密になることを避け、距離を置いていたということがわかりました。私たちは、まずそのことについて十分に話し合いました。そして、心の傷をコントロールできるようになってから、印象がよくなる会話のスキルを練習し始めたのです。</p>

<p>言葉のせいで困っている中間管理職に会ったこともあります。彼は上層部の指示を部下に正確に伝えられず、会議の場などでもリーダーらしくできていないのではないかと悩んでいました。実際に会話をしてみると、とても口数が多く、つじつまも合っていないようでした。「さっき何て言いましたっけ？」と訊き返し、質問とは違うとんちんかんなことを答え、失言もたびたびあるのです。とりあえず、彼が「問題」だと判断したことを直す前に、そうするしかなかった事情を考えることにしました。</p>

<p>彼は他の人の顔色を必要以上にうかがっていました。「こう言ったらどう思われるだろう」「どうすればいい印象を持ってもらえるだろう」などと考えるあまり、会話が途切れると不安になり、その空白を埋めるために中身のないことを話していたのです。</p>

<p>自分に集中できないから、考えをきちんと整理して信念を持って話すことができません。そこでまず「人気のある人になるべきだ」という彼の考えや自尊心について話し合いました。成果を高めるコミュニケーション技法については、自分を省みることができるようになってから、ゆっくり練習することにしたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ことばの器の亀裂を埋めるためには</h2>

<p>言葉が退行した時点を観察すると、心に大小さまざまな亀裂が入っています。亀裂を撫でてやらなければ、不必要なところに力がかかります。大きな負荷がかかるのです。たわんだ状態が続くと痛みがひどくなり、「痛み」はねじれた形で表に出ます。曲がった心を反映して、言葉が不自然になるしかありません。</p>

<p>人は言葉自体を変えようとしますが、それよりも「こんなふうにしか話せない自分」を理解することが重要です。隠れている理由を探さなければ、やり直せるかどうか整理がつきません。言葉のスキルだけを学ぶことは、インスタント食品を調理して、これが手料理だと思っているようなものです。誰がやっても最短で同じ結果が出る検証された方法なので、味はまあまあでしょう。でも、それは料理の実力を育てるものではありません。</p>

<p>応急処置が必要な状況なら最適な処方になるでしょうが、スキルのみで満たされたことばの器は、いずれ割れてしまうものです。時間が経つほど本物かどうかが問題になります。言葉のスキルを身につけるには時間が必要なのです。その時間を短縮するには、話し方を学ぶ前に自分を知る時間を持つことです。</p>

<p>心理学者トニー・ハンフリーズは自著The Mature Manager（心理学で経営せよ）で、自分の内面を省察し管理することができなければ、尊敬される人にはなれないと語っています。「誰もが傷つくのを避けるため心理的な防御幕を張っています。でも、自分を知り、本当の自分に出会えれば、自分との関係がよくなるばかりでなく、他の人ともいい関係が築けるのです」と言っているのです。</p>

<p>自分を知ろうという意志がある人は、問題が起きたとき、視線を内面に向けます。自分の行動を顧みて、変わるために努力するのです。同様に、ことばの器の亀裂を埋めるためには、言葉の内面を観察する必要があります。言葉自体を観察する以前に、言葉の中にいる自分に出会わなければ、ことばの器は変化しないのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_otikomubizman2.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>TAKAHIRO×ラテン語さん「言葉は人生を変える」 古代ローマから変わらない心を動かす力  ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14468</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014468</guid>
			<description><![CDATA[「Memento mori」「Carpe diem」など古今東西の言葉を軸に、TAKAHIROとラテン語さんが対談。時代を超えて愛される言葉の力と、言葉に込めるべき思いやりについて深く語り合う。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" width="1200" /></p>

<p>ダンサーや振付家、また近年は教育者として幅広く活躍するTAKAHIRO（上野隆博）氏と、初著書『世界はラテン語でできている』（SBクリエイティブ）が話題となったラテン語さん。異なる領域で活躍する二人が、「言葉」をテーマに互いの世界を思索する。</p>

<p>後編では「Memento mori（死を忘れるな）」「Carpe diem（今日を楽しめ）」など時代を超えて受け継がれる言葉や、人生を変える言葉の力について語り合った。</p>

<p>構成：編集部（田口佳歩）</p>

<p>※本稿は、前後編の後編です。『Voice』2026年7月号より抜粋・編集した内容をお届けします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>時代を超えて大事にされる言葉</h2>

<p>【ラテン語さん】TAKAHIROさんには、お気に入りの言葉などはありますか。</p>

<p>【TAKAHIRO】一つ挙げるならば、「明日ありと思う心の仇桜／夜半に嵐の吹かぬものかは」でしょうか。親鸞の言葉とされていて、「明日も咲いていると思っている桜も、夜中の嵐で散ってしまうかもしれない。今この瞬間のものが『最高』かもしれないから、見逃さないようにしよう」という考えです。同時に、自分自身も誰かに見逃されないような&quot;最高の桜&quot;であろうという思いも込めて、大事にしている言葉です。</p>

<p>【ラテン語さん】古代ローマの詩人ホラーティウスも、「天上の神々が今日一日と同じだけ明日を与えてくれるか、誰が知ろう」という言葉を残しています。親鸞の言葉と重なるものを感じますね。</p>

<p>【TAKAHIRO】そうでしたか。もう一つ、「健体康心」も好きです。これは『易経』に登場する言葉で、「健康」の語源でもあると言われています。</p>

<p>今では健康は、体の体力が満たされていることを指しますよね。でも本来は、体だけでなく心も健やかであることを意味していた。ですから私は健康を「健体康心」と捉えて、日々過ごしているんです。</p>

<p>【ラテン語さん】ラテン語の「Mens sana in corpore sano（メーンス・サーナ・イン・コルポレ・サーノー）」に通じるものがあります。直訳すると「健全な身体に健全な精神」で、古代ローマの風刺詩人であるユウェナーリスが、「神様に何かをお願いするとしたらこれ一つだけだ」として、この言葉を残したとされています。</p>

<p>これに関連する会社が、じつはスポーツ用品メーカーの「アシックス」。社名の由来はまさに「Anima Sana In Corpore Sano（「精神」を意味する「Mens」に対して、「魂」を意味する「Anima」を使用）で、頭文字をとって「ASICS」というわけです。創業哲学も「健全な身体に健全な精神があれかし」としていますね。</p>

<p>【TAKAHIRO】意外と、私たちの身の回りでもラテン語から来ている言葉は多いですよね。そして、時代を超えて大事にされているものは、どこの世界でも一緒なのでしょうか。</p>

<p>そういえば、「Memento mori（メメントー・モリー）」もラテン語ですね。私自身、いつも心に留めている言葉です。</p>

<p>【ラテン語さん】「死を忘れるな」という意味のラテン語ですね。じつは私も、この言葉を実感する出来事がありました。最近、いつもの散歩道に車が突っ込んだんです。散歩の時間がずれていたら、私はこの世にいなかったかもしれない。それ以来、頭の片隅で「自分もいつか死ぬ」という感覚があります。</p>

<p>【TAKAHIRO】大きなことに臨む前には、いつもこの「Memento mori」という言葉を思い浮かべます。ここで意識する「死」とは、何も生命的な終わりだけではなく、キャリアの面でもそうです。今の作品がつくれる環境は、いつか終わるかもしれない。だからこそ、つねに全力でやり切る。終わりを感じることによって、生のエネルギーを増幅させるようなイメージです。逆に、ラテン語の楽観的な言葉はあるのでしょうか。</p>

<p>【ラテン語さん】「Carpe diem（カルペ・ディエム）」でしょうか。あれこれ考えているうちに時間は逃げていく、次の日をできるだけあてにせずに今日を楽しみなさい、という意味です。</p>

<p>【TAKAHIRO】なるほど。「Carpe diem」、とても良い言葉ですね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉はたしかに人生を変える</h2>

<p>【ラテン語さん】私はかつて、「天の言葉」に救われた経験があります。高校時代、英語の勉強に行き詰まってしまい、試験の点数も伸び悩んだのですが、そのとき、ふと「お前は日本語でも完璧に話せていないのだから、英語ができなくて当たり前だろう」という言葉が頭のなかに浮かんだんです。それ以来、完璧主義的な考え方が取り払われて、間違いを恐れず話せる積極性が生まれ、結果として英語も上達しました。</p>

<p>【TAKAHIRO】そうでしたか。誰しもが、言葉に悩む場面はあると思います。私の場合は、目の前の方にはどうにか上手く伝えることができても、それをさらに別の方に伝えてもらうというときに、どんな言葉を選べばよいのかに難しさを感じます。</p>

<p>また、テレビ出演では、自分は相手のストーリーを理解したうえで言葉を選んだつもりでも、それを知らない第三者の方が異なる理解をする可能性があります。コミュニケーションが「一対一」なのか、「一対第三者」なのか、はたまた「一対一＋第三者」なのかによって、言葉のチョイスも変わる。そのもどかしさをどう解消できるのか、今も研究中です。</p>

<p>【ラテン語さん】言葉を完璧に使いこなすことはできないのかもしれません。ただ、こうしてTAKAHIROさんとお話ししていて、あらためて、言葉には人の人生を変える力があると感じています。ちょっとした一言で、人は左右されるものですから。たとえば、小さいころに親や友人からかけられた「つくってくれた料理、とても美味しいね！ 将来、料理人になれるよ」という言葉がきっかけで、本当に料理人になった方もいるでしょう。</p>

<p>ただその一方で、言葉の使い方が悪ければ、傷として残ってしまうこともある。だからこそ、言葉を使うときには、他者への思いやりをもって使いたい。それは古代ローマ、中世、近代、現代と経て、言葉を使う私たち人間が多かれ少なかれ、ずっと意識してきたことではないでしょうか。</p>

<p>【TAKAHIRO】言葉だからこそ伝えられることがあることを、私は自分の人生を通して確信しています。そして言葉は、「心」だと思います。「一つの言葉」を「一つの心」なのだと思って、これからも大切にしていきたいです。皆さんの言葉が、誰かのよき心をつくりますように。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>感じのいい人は何が違う？人間関係をラクにする〈伝え方〉3つのコツ  吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14431</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014431</guid>
			<description><![CDATA[一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏が、感じのいい人が自然に実践している“言葉の習慣”を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="感じのいい人の「言葉」のつくり方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana01SS.jpg" width="1200" /></p>

<p>「感じのいい人」と聞くと、特別な話し方や高いコミュニケーション能力を思い浮かべるかもしれません。しかし実際は、日常の何気ない言葉選びにこそ、その違いがあります。</p>

<p>相手の行動を具体的にほめる、「ちゃんと」「普通」などのあいまいな言葉を避ける、そして小さな「うれしい」をこまめに伝える――。そんな少しの工夫が、相手に安心感や心地よさを与え、人間関係をより豊かなものにしてくれます。</p>

<p>本稿では、一般社団法人JCMA代表理事でコミュニケーション講師の吉井奈々氏に、感じのいい人が自然に実践している&ldquo;言葉の習慣&rdquo;を紹介して頂きます。（イラスト：松本麻希）</p>

<p>※本稿は、吉井奈々著『なぜか、また会いたくなる 感じのいい人の心がけ帳』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>行動のほめ方が具体的</h2>

<p><img alt="行動のほめ方が具体的" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana01.jpg" width="1200" /></p>

<p>「やさしいね」という言葉に、「〇〇してくれてうれしい」をそっと添えてみませんか。<br />
具体的な行動を言葉にして伝えることで、あなたが何によろこんだのか、相手にきちんと伝わります。<br />
すると相手は「次もやってあげたいな」と、自然に思えるようになります。<br />
そのひとことが、次のやさしさの種になるのです。</p>

<p>「やさしいね」と言われるとうれしいけれど、自分の行動の何がよかったのか、少し伝わりにくいこともあります。<br />
そんなときは、ほめ言葉に行動を１つ足してみましょう。<br />
「洗濯物をたたんでくれて助かったよ」<br />
「食べた食器を片付けてくれてうれしい」</p>

<p>具体的に伝えるだけで、「ちゃんと見てくれている」という安心につながります。<br />
また、自分の何がよろこばれたのかがわかると、相手は迷わず、また同じ行動ができます。<br />
これは、子育てだけでなく、職場も同じです。<br />
「あの資料、図解があってわかりやすかったよ」<br />
そう伝えるだけで、相手のよさはもっと伸びていきます。</p>

<p>感じのいい人の言葉には、相手への細やかな観察眼が宿っています。「何がうれしかったか」を具体的に贈る習慣。それは、あなたの周りに笑顔を増やします。</p>

<p>--♪言葉が具体的なほど、心に刺さりやすい♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ちゃんと・普通・常識・当たり前を使わない</h2>

<p><img alt="ちゃんと・普通・常識・当たり前を使わない" height="1263" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana02.jpg" width="1200" /></p>

<p>「ちゃんとして」「普通は」「常識的に考えて」<br />
つい使ってしまうこの言葉。実は中身がとてもあいまいです。何をもって「ちゃんと」なのかは、人によって異なります。自分にとっての当たり前も、相手にとっては初めてのことかもしれません。</p>

<p>感じのいい人は、こうした言葉の代わりに「こうしてくれるとうれしいな」と、自分を主語にして具体的に伝えます。そうすると、指示ではなく「お願い」として届くので、相手も迷わず、心地よく動くことができます。あいまいな言葉をやさしく翻訳するひと手間が、お互いの笑顔を守るのです。</p>

<p>ちょっと、あと少し、もうすぐ、かなり、いっぱい、いい感じに、しっかり、今度...などは、人によって受取り方が変わってしまうあいまい言葉です。数字で表せるものは数字で◯分くらい、◯人、と具体的に伝えると誤解が生まれにくくなります。</p>

<p>--♪「ちゃんと」って言いそうになったら、「具体的に何をしてほしい？」って自分に聞いてみよう♪--</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うれしいをこまめに出す</h2>

<p><img alt="うれしいをこまめに出す" height="1397" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana03.jpg" width="1200" /></p>

<p>みなさんは、日常の小さな「うれしい」を、その場で言葉にして届けられていますか。<br />
大げさでなくていいんです。ただその瞬間を、素直に言葉にするだけでいい。そのひとことが、相手の心をじんわりとあたためる贈り物になります。</p>

<p>感謝やよろこびは、心に溜めておくよりもこまめにその場で手渡していく。そのほうが、ふたりの間の空気はやさしく耕され、関係もゆっくりと育っていきます。<br />
素直な気持ちを届ける心地よさ。「うれしい」の循環が、あなたの周りをゆっくり満たしていくのです。</p>

<p>「ありがとう」だけでなく「うれしい」という感情もセットで伝えてみる。その素直な表現が、相手に「やってよかった」「言ってよかった」という安心感を届け、心に明るさを残してくれます。</p>

<p>--♪「うれしい」と言われると、人間は「また何かしてあげたい」と思うもの。だから、出し惜しみは損ですよ♪--</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/20260624YoshiiNana01SS.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 09 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[吉井奈々（一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>40歳以降の人生を退屈に感じたら...？ この先の生き方に悩む人のための一冊  大賀康史（フライヤーCEO）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14553</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014553</guid>
			<description><![CDATA[フライヤーCEOの大賀康史氏が、書籍『人生にコンセプトを』（澤田智洋著、筑摩書房）を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="大賀康史氏" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2022/2022A/220705OogaYasushi03.jpg" width="1200" /></p>

<p>ビジネス書を中心に1冊10分で読める本の要約をお届けしているサービス「flier（フライヤー）」（https://www.flierinc.com/）。こちらで紹介している本の中から、特にワンランク上のビジネスパーソンを目指す方に読んでほしい一冊を、CEOの大賀康史がチョイスします。</p>

<p>今回、紹介するのは『人生にコンセプトを』（澤田 智洋著、筑摩書房）。この本がビジネスパーソンにとってどう重要なのか。何を学ぶべきなのか。詳細に解説する。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>これからの生き方に悩む人へ</h2>

<p><img alt="『人生にコンセプトを』（澤田 智洋著、筑摩書房）" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260623Oogayasushi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>毎日ニュースやSNSのポストを眺めていて、仕事をしていて、言葉にならないようなモヤモヤを抱えることは誰でもあるように思います。それが自分の大切にしている価値観に合わないものとわかるときもありますが、なぜ心がざわざわするのか、場合によっては自分がどのような感情になっているかもわからないときもあるかもしれません。</p>

<p>私の場合、社会での分断が進む度に自分はどちら側の意見を持っているのかを考えてしまうのですが、どうもどちらにもぴったりとは合わず、自分の考えに合う言葉や考え方が表現できたら良いのにと感じています。</p>

<p>そのような過ごしにくく感じる世界を生きていくために、自分らしい何らかの指針があればどれほどに生きやすいでしょうか。そのような自分の世界に一つの方向性を示してくれるのが本書で語られているコンセプトです。</p>

<p>人生の道を示すコンセプトはどのようなものなのか、本書の内容を触れていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>夢とコンセプト</h2>

<p>子供の時に夢を聞かれたとき、自分の場合は野球の選手と答えておくとなんとなくその場が収まるのでそう言うようにしていたことが思い出されます。そして大人になった今、あなたの夢はなんですか、と聞かれて答えられる人はどれほどいるでしょうか。</p>

<p>自分に関しては会社を起業していて、比較的答えやすい環境にはあるとは思うものの、夢と言われると少しとまどいがあります。目標やビジョンだったらあるのですが、それが人生をかけたただ一つの夢なのかというと少し違うような感覚があります。</p>

<p>本書の著者も夢という言葉に対して一定の距離を置きながらも、もちろん夢があることは否定していません。夢は「目的地」を示す効用があり、そこに向けて一直線で進んでいくようなものです。それに対比する言葉はコンセプトです。コンセプトは「道」を示すものとされています。コンセプトがあれば、自分の人生を支え、前に進むことができるようになるとも表現されています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>いいコンセプトの4要素</h2>

<p>優れたコンセプトとして本書で挙げられているのは、スターバックスコーヒーの「サードプレイス」、ユニクロの「LifeWear」、無印良品の「しるしのない良品」の3つです。どれも企業のあり方が示され、視界良好になるといいます。</p>

<p>ではそのような名コンセプトを構成する要素はどのようなものでしょうか。その4要素が本書で紹介されています。</p>

<p>ビジネスの世界では差別化という言葉があるように、ユニークなポジションであることや個性があることが重要と言われます。その「独自性」が第一の要素となります。次はみんなの判断基準になるような「方向性」が示されていることです。第3は過去・現在・未来が一本の線で結ばれ語りたくなるような「物語性」です。そして4つ目は、100年有効であり続けるような「普遍性」です。</p>

<p>4つの要素を踏まえて、改めて3つの名コンセプトを見るとそのいずれの要素も満たしていることがわかります。そのようなコンセプトは、判断に迷うときやメンバーの力を結集するときの進むべき道になることも理解できそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>コンセプトとはどのようなものか</h2>

<p>会社と同じように自分の人生にもコンセプトがあれば、生きやすくなりそうだなというのは少しイメージが膨らんできたかもしれません。</p>

<p>本書では夢とコンセプトの違いについても詳しく書かれていますので紹介していきます。まず大きな違いのあるところはその数です。夢はただ一つであることが重要で、登るべき山を示すものです。人生のすべての努力を結集するために、複数あるよりは一つに絞っていることが望ましいと言えます。その一方で、コンセプトはいくつあっても良いものだそうです。山で例えるなら登り方を表していて、複数あった方がより便利なものです。ちなみに著者自身は100を超えるコンセプトを持っているそうです。</p>

<p>その他の違いとして、夢は高揚感をもたらすもので、コンセプトは人生の迷いを解決するものといいます。コンセプトは会社で表すとバリュー（行動指針）が該当します。例えば私が経営しているフライヤーでは6つのバリューがあります。その第一のものは「楽しむ」です。つまならそうに仕事をするよりも楽しんで仕事をした方がいい仕事ができるだけでなく、人の足を引っ張ったりせずに周りの人を自然とリスペクトできる、というような背景があります。</p>

<p>これも同じ仕事という行為をするにしても、その楽しさに気づき、実際に楽しんで取り組もうという行動に結びつける道になるものだと感じています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>不確実性とともに生きる</h2>

<p>本書の最後の章に人生の不確実性について紹介されていて、その点が自分自身の考え方とぴったり合っていました。先に起こることが完全にわかっている人生だとしたら、それは退屈だ、ということです。</p>

<p>以前、私の先輩経営者にあたる南章行さんが書かれたブログに、40歳の絶望という話がありました。それは、大企業のエリートビジネスパーソンとして生きてきた人が40歳前後になると絶望にも近い感覚を持つということです。つまり、40歳前後になるとその会社でどのあたりまで昇進できそうかという見通しがはっきりして、一定の着地点がわかってしまい就職時に感じていたような希望がなくなるというものでした。</p>

<p>そういった人たちは外から見ても決して不幸に見えず、素晴らしいキャリアや幸せな家庭を持っているにも関わらず、です。贅沢な悩みだと思う人もいるかもしれませんが、私はその感覚は理解できるような気がしました。この先がわかってしまった人生の消化試合の歩みを進めるには40歳という年齢は先が長すぎるからです。</p>

<p>行き先がクリアに見えるということは退屈にもつながり得る、ということです。同じように一定の不確実性があった方がわくわくする人もいるのではないでしょうか。もちろん、安定を大切にされる生き方も何らかの使命感に基づくもので尊いものではあります。</p>

<p>どのような価値観を持っていたとしても、人生のコンセプトがあれば、人生の歩みを進める指針が得られます。自分ならではのコンセプトがほしい人は多いでしょう。この先の人生に迷っている人や毎日を有意義に過ごしたい方はぜひ本書を一読して、自分ならではのコンセプトを見つけてみてはいかがでしょうか。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2022/2022A/220705OogaYasushi03.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[大賀康史（フライヤーCEO）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>遅刻されても怒らない　ポルトガルで気づいた「時間より大切にしていること」  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14497</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014497</guid>
			<description><![CDATA[ポルトガル人が待ち合わせの時間に遅れてきても怒らない理由とは？日本とポルトガルで暮らす乾祐綺さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_music.jpg" width="1200" /></p>

<p>電車はスケジュール通りに発着する。待ち合わせの時間はキッチリ守る。日本では「そんなこと当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、ポルトガルでは「予定通りに進まないのが当たり前」だと、フォトジャーナリストの乾祐綺さんはいいます。</p>

<p>それでも「ポルトガルには日本にない豊かさを感じた」と語る、乾さん。本稿では、ポルトガル人の時間や人に対する考え方を紹介していただきます。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>遅れても怒らない？時間に追われないポルトガル人の生きかた</h2>

<p>ポルトガルに暮らしていて、最初に戸惑ったのは、時間があまり守られないということだった。</p>

<p>待ち合わせの時間に来ない、役所の手続きが延びる、というのは当たり前。バスの時刻表はまるで飾りのようで、でも、みんなバス停で待っている。最初のうちは正直、ちょっとイラッとした。日本の感覚で言えば「だらしないなあ」とか「不誠実？」と思ってしまうことも。でも、しばらく暮らしてみると、その寛大さの裏にある哲学のようなものが見えてきた。</p>

<p>撮影の約束をしていたポルトガル人の友人が、30分ほど遅れたことがある。もちろん、遅れる際には連絡をくれてはいた。現れた彼女は、「ごめんね」と言いながら、手には温かいコーヒーを持ってきてくれた。</p>

<p>「途中でおばあちゃんに会ったの。久しぶりだったから、ちょっと話してたの」</p>

<p>怒るどころか、むしろ僕のほうが恐縮してしまった。彼女にとって約束の時間を守るよりも、&quot;おばあちゃんと話す&quot;ことのほうが大切だったのだ。実にいい。そういう日常の積み重ねが、ポルトガルという国の&quot;ゆるやかな空気&quot;をつくっている気がする。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>時間を守るより、目の前の人を大切にする</h2>

<p>社会学的にも、ポルトガル人の&quot;時間観&quot;は興味深い。欧州価値観調査(EVS2020)によれば、ポルトガルでは人生において「家族が重要」と答える人が約9割で、「友人」を重視する割合も高い。文化心理学的にも、ポルトガルはポリクロニック(多時間的)文化に分類されるそうで、時間を守るよりも人との関係を守ることが社会のリズムをつくっている。</p>

<p>予定が多少ずれても、気にする人は少ない。むしろ&quot;時間より人&quot;が優先。この寛大さが、結果的に人々のストレスを和らげ、幸福度を支えているのかも？つまり、ポルトガルでは時間に正確であることよりも、&quot;人に誠実である&quot;ことのほうが優先される文化なのかもしれない。これは今を生きること、目の前の人を大切にする、とも言い換えられる。</p>

<p>そしてリスボンで暮らしていると、あちこちで人が&quot;待っている&quot;光景をよく見かける。恋人を待つ人、同僚を待つ人、なにかの順番を待つ人。でも、誰も苛立っていない。スマートフォンをいじっている人もいるけど、多くは&quot;ただただ&quot;待っている。待つ時間そのものが、人生の一部になっている？</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>&ldquo;待つ時間&rdquo;を味方にする</h2>

<p>ポルトガル語には「エスペラール(Esperar)」という言葉がある。「待つ」という意味だが、「期待する」意味も持つ。急ぐことの多い日常の中で、この2つが重なり合っているのは、なんだか心地よい。</p>

<p>「待つ」ことと「期待する」ことが、同義語のように扱われている。たとえば、役所で順番を待っているとき、職員に「もう少しだけEspere(お待ちを)」と言われると、ちょっとした希望のニュアンスすら含まれて聞こえてしまうのは僕だけ？</p>

<p>待つことに関連して、この国の人たちは、予定よりも人を優先する。時間に遅れても、さらには約束を破っても、誰も怒らない。むしろ「来てくれてありがとう」と笑ってくれる。そこには、&quot;完璧より誠実&quot;&quot;効率より共感&quot;という価値観が流れている。急がず、焦らず、目の前の人に丁寧に向き合う。それが、ポルトガル流の幸せの形なのかもしれない。</p>

<p>日本では「時は金なり」という言葉が使われることが多々ある。だがポルトガルでは、「時は人生なり」とでも言いたげな空気がある。時間は稼ぐものではなく、心身に&quot;刻む&quot;もの。たとえば、カフェでのコーヒーの時間。1ユーロ(約190円)のエスプレッソ1杯に、友人との会話や、自分を取り戻す大事なものが詰まっている。</p>

<p>ある日、撮影の途中で立ち寄ったカフェで、年配の男性が言った。</p>

<p>「焦って生きると、時間が逃げるよ。でも、ゆっくり歩けば、時間がついてくる」</p>

<p>その言葉を聞いた瞬間、妙に腑に落ちた。時間は敵ではなく、味方にできるのだと。ポルトガルの人たちは、時計を持っていても、時間に支配されていない。遅れても怒らない、予定どおりにいかなくても落ち着いていられる。それは、諦めでも怠慢でもなく、&quot;人間らしく生きるための知恵&quot;だ。</p>

<p>いつのまにか僕も、少しずつそのリズムに染まってきていた。バスが来なくても、まあいいかと思えるようになった自分がいる。予定がずれても、その分、誰かと立ち話をする余裕ができた。時間に追われるのではなく、&quot;時間と歩く&quot;。そんな生き方を、ポルトガルは教えてくれている。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>面倒なことを愛する国</h2>

<p>ポルトガルという国には、面倒なことを嫌わない空気がある。いや、むしろこの国の人たちは&quot;面倒くさいこと&quot;を愛しているのではないか、とさえ思ってしまう。</p>

<p>リスボンの街を歩くと、足元に広がる石畳に気づく。幾何学模様、波の文様、植物や花のモチーフーー手の込んだそれらは、すべて人の手で敷かれた「カルサーダ・ポルトゥゲーザ(Cal&ccedil;ada Portuguesa)」と呼ばれる石畳だ。</p>

<p>ひとつの模様を作るのに、何千、何万という石が必要になる。職人たちは小さなハンマーを片手に、同じ姿勢で1日中、石を割り、角度を調整し、丁寧に地面へはめ込んでいく。機械化とは無縁の、気の遠くなるような手仕事。日本でいうなら、畳職人や漆うるし塗り職人のようなものだろうか。</p>

<p>技術だけではなく、根気も問われる仕事。しかしリスボンでは、その仕事が街の至るところに息づいている。観光客が写真を撮るたびに、「あの模様がかわいい！」と言ったりしている。だが、その模様の一つひとつの裏に、人の手と時間の積み重ねがあることを知っている人は少ないのでは？</p>

<p>石畳を作る職人は「カルセテイロ(Calceteiro)」と呼ばれ、リスボン市が設立した石畳職人学校で、その技術が教えられている。現在も、この伝統技術を守り継ぐ職人たちが、市や地域の支援を受けながら活動している。街の中心レスタウラドーレス広場には、彼らの仕事をたたえるカルセテイロの記念碑もあり、今日も街の誇りを静かに見守っている。</p>

<p>効率を重んじる国なら、きっと真っ先に舗装道路に切り替えただろう。だがポルトガルでは、街の文化的な遺産として、今もこの&quot;面倒くさい作業&quot;を続けている。この石畳を見ていると、ポルトガルという国の根っこの哲学が見えてくる。それは、&quot;手間をかけることを、面倒だと思わない&quot;ということだ。</p>

<p>面倒なことは、ゆっくりで、不完全で、非効率。だが、その&quot;非効率の中&quot;に、人の温度や時間の重みが生まれるのではないか。そこにこそ、この国の芯があるように思えてならない。</p>

<p>たとえば、街角のカフェ。エスプレッソを1杯飲むのに、10分も20分も会話をしていたりする。パン屋では、焼きたての香りを楽しむ人が列をなし、週末の市場で、野菜を一つひとつ手で選ぶ人も多く目にする。スーパーでまとめ買いするより、断然非効率。でも、その&quot;手間の時間&quot;が、暮らしのリズムを緩やかにしている。</p>

<p>カルセテイロ職人に「この仕事、時間がかかるでしょう？」と尋ねたことがあるのだが、「見たらわかるだろう。でも、時間をかけるほど、美しくなるんだよ」その言葉が、胸に残った。この国では&quot;美しい&quot;ということと&quot;早い&quot;ということは、両立しないのかもしれない。むしろ、「時間をかけること＝美しい」と信じているように思える。</p>

<p>石畳だけではない。焼き菓子のパステル・デ・ナタ、アズレージョ(タイル)、家具の修復、刺繍......どれも一つひとつ手で仕上げる。その非効率さの中でこそ、人と人との関係も育まれていく。</p>

<p>日本にもかつては、同じような感覚があった。庭の手入れ、包丁を研ぐ、味噌を仕込む。「面倒」という言葉の中には、「丁寧」という意味が重なっていたはずだ。</p>

<p>僕は日本で、「里山体験隊(日本全国の農山漁村を訪ね、先人の知恵を体験し、学び、次代に繋ぐ活動を行う私的なコミュニティ)」と言う活動を、気の置けない友人たちと続けている。茅葺(かやぶき)屋根職人、原木椎茸栽培、伊豆のわさび農家など、日本に昔からあった里山の生業(なりわい)の現場を訪れ、土地の人たちと触れ合い、飲み交わす。</p>

<p>そこで思い至ったのは、&quot;手間こそ価値&quot;という考えかただ。それが、いつの間にか、日本ではなくなりつつあるのではないか(もちろん、そこに価値を見出し、新たな取り組みをする人たちもたくさん知っている)。</p>

<p>便利さや速さを追い求めるうちに、手間の価値はどこかに置き去りにされている。リスボンの石畳を歩いていると、その意味が静かに蘇ってくる。面倒なことを、もう一度大事にしてみよう。時間をかけることは、無駄ではない。ポルトガルにいると、それは、未来へ向けた&quot;静かな抵抗&quot;なのだと確信できる。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_music.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「痛みを増幅させず、一人で抱えない」又吉直樹×たなかみさきのネガティブ感情との向き合い方  又吉直樹（お笑い芸人）,たなかみさき（イラストレーター）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14413</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014413</guid>
			<description><![CDATA[又吉直樹さんとたなかみさきさんが、共著で失恋を詠ったカルタを刊行。二人は人間関係がひきおこすモヤモヤにどう向き合っているのか。お話をうかがった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="たなかみさき　又吉直樹" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603tanakamisakimatayoshi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>ネガティブな感情に振り回されそうになったとき、どうすれば気持ちを切り替えられるのか。頭ではわかっていても、なかなか難しいものです。</p>

<p>『失恋カルタ』を発売したばかりの又吉直樹さん、たなかみさきさんに、落ち込んだときの気持ちの切り替え方や、共著を通じて感じたことをお聞きしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人間関係の問題に直面したときは</h2>

<p>――失恋に限らず、日常の人間関係でネガティブな感情になってしまった時、気分を切り替えたり考え方を変えたりするために、何か意識していることはありますか？</p>

<p>【又吉】例えば、変な人に絡まれて無駄な時間を過ごしたなとか、友達のために真剣に考えて助けようとしたのに裏切られたとか、生きていたらありますよね。その労力を回収しようとするとずっとつまらなくなってしまうので、もっと素敵な人や面白い人と会う機会を増やして、ダメな世界だけがすべてじゃないという確認をさっさとしたいと考えますかね。</p>

<p>世の中には悪い人も詐欺師もいることはもう確認済みじゃないですか。自分がそういう人と出会うか出会わないかは運の部分も大きい。そんな存在と出会ったせいで何年も無駄にするより、自分の力で乗り越えていって、できるだけそういう人との接触を減らせるような生活を心がけています。</p>

<p>【たなか】失敗の種類にもよりますけど、自分だけの問題にしないことかなと思います。あと感情と事実を分けるとか。相手が悪いわけでもないし自分が悪いわけでもない、もっと大きい問題だったということもあるので。</p>

<p>【又吉】第三者に相談したりとか。</p>

<p>【たなか】そうですね。相手と二人だけや自分だけの問題にしないで、人といっぱい喋った方がいいと思います。人間同士の問題だから、いろんな人と話すのが大事かな。友達はめっちゃ大事です。</p>

<p>【又吉】たしかに、お金の問題が例えばあったとして、それが貧しさから来るものだとすると、今の時代にそういう経験をしている人が多いとしたら、個人間というよりは社会や政治の話になってきますよね。</p>

<p>【たなか】そうですね。もし何か問題を起こしてしまったとしても、その背後にどんな原因があるのか見てあげるとか。</p>

<p>【又吉】余裕がなくなると失敗しやすいですから。その余裕がなくなった理由がどこにあるのかという。自己責任論に収めすぎないことも大事ですよね。</p>

<p>苦しみに耐えれた人が偉いというよりは、みんなでその苦しみの源となってる原因を解決したら、別にみんな耐えんでええやんみたいな話になると思うので、そんな視点も大事ですね。</p>

<p>【たなか】実はみんなちょっとずつ関係してるというか、その問題にみんな小指くらいは絶対関わってると思うんですよね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>痛みや苦しみを自ら増幅させないほうがいい</h2>

<p>――心が疲れている時にこれだけはしない方がいいということはありますか？</p>

<p>【たなか】私はSNSに怒りをそのまま書くことは絶対しないようにしています。怒りをフレッシュなまま外に出すのはやはり良くない。誤解も生むし。仕事関係でつらいことがあった時も、当事者同士で話し合って事が収まってから報告という形を取れたことが自分では良かったと思っていて。怒りをそのまま不特定多数に出さないことかな。信頼している人には話していいと思いますけど。</p>

<p>感情を吐くことは大事ですけど、それをそのままSNSに上げるのはやはりリスキーだし、怒りで視野が狭くなっているなと思いますね。</p>

<p>――負のエネルギーってSNS上で連鎖してしまうこともありますよね。</p>

<p>【又吉】僕は職業柄、やらない方が良さそうなことをやってみようかなとか思っちゃったりするんですよ。 要は、どこまでこの痛みを増幅させられるのかなと実験してしまうんです。</p>

<p>だから参考にはならないかもしれないですけど、その経験でいうと、まあ過剰に一人で飲むのはやめた方がいいですね。誰かと柔らかい感じで飲みながら愚痴を言うぐらいがちょうどよくて。自分で飲みながら整理しようというのはいいんですけど、めちゃくちゃ飲んで自暴自棄と自己嫌悪のスパイラルに入っていくのはちょっと危険です。そこに悲しみを増幅させるような音楽が加わってくると、かなりしんどくなってしまうので。</p>

<p>つらいい時に明るい曲を聴くより、自分の痛みや苦しみに並走してくれるような映画、文学、音楽といったアートに触れて気持ちが安らぐという人もいると思うんですけど、それを過剰に取りに行きすぎてめっちゃしんどくなることもあるので、適度に誰か相談できる人がいたら最高だし、いなかったとしても、そういう芸術作品との触れ合い方の距離感は注意した方がいいのかなと思いますね。</p>

<p>【たなか】今じゃなかったな、みたいな暗い作品もありますよね。</p>

<p>【又吉】ありますよね。それをもらいに行っちゃう時があるんですよ。</p>

<p>メンタルだけじゃなくて、僕、熱が37度5分ぐらい出た時に公園行ってめっちゃ走って、熱を39度ぐらいまで上げれんのかなと思ってやったことがあります(笑)。汗が出て熱下がったんですけど、その後体調が悪化しました。</p>

<p>だから経験上、つらいときはやっぱり自分を大事にするのが一番だと思います。</p>

<p>【たなか】結局はなるべくいつもの普通の生活を心がけるとか、朝起きてご飯を食べてみたいなことが大事ですよね。私もそれが完璧にできているかというと、実際は難しいですけどね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>共著だからこそ生まれたもの</h2>

<p><img alt="失恋カルタ" height="713" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/250603tanakamisakimatayoshi03.jpg" width="1200" /><br />
『失恋カルタ』より</p>

<p>――最後に書籍のお話に戻るんですが、お二人で共作されて、お互いの印象で変わったことや感じられたことはありますか？</p>

<p>【又吉】そもそも僕がたなかさんの作品を読んだり見たりしていて、ご一緒できたら嬉しいなと思ってお声がけしたので、たなかさんの印象自体は変わっていないです。</p>

<p>読み札に対して絵を描いてもらったんですが、特に打ち合わせもせずにたなかさんの感性で自由に描いてもらったので、共通する一つの言葉でも人によってこれだけイメージを広げられるんだという発見はありました。すごく助けてもらったという感覚もありますね。</p>

<p>抽象的な方がみんなに刺さるのかなと思いがちなんですけど、たなかさんが焦点をグッと絞ってくれたことによって、より人に伝わるということが起きたりもして、面白い発見でした。</p>

<p>――具体的な生活のシーンも多かったですよね。たなかさんはいかがですか。</p>

<p>【たなか】又吉さんからお話をいただいて、すぐに「ぜひ」とお答えしたんです。なんとなく描けるだろうという確信はありましたし、描けたなと思いました。又吉さんの読み札をいただいて、抽象的なものを具象化するうちに、文字と絵って支え合っているなと感じて。一人でやっているのと全然違うなという感触がありました。共著というのも初めてで。</p>

<p>【又吉】挿絵のようなイラストだと誰かの本文とぶつからないように配慮する必要がある場合もあると思うんですけど、今回はたなかさんが確定しに行っても問題ない作り方でしたね。</p>

<p>【たなか】ちょっと攻めたところもありましたし、時間もあったのでじっくり制作することができました。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603tanakamisakimatayoshi01.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 08 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[又吉直樹（お笑い芸人）,たなかみさき（イラストレーター）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>アリの巣も「南向き」が人気?　マップなしで太陽の方角を教えてくれる自然の神秘  ノダカズキ（ネイチャーガイド）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14597</link>
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			<description><![CDATA[ネイチャーガイドのノダカズキさんによれば、動植物も太陽の方角を読んでいるという。マップなしで方角を見極めるための方法を教えてもらった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="森" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_forest1.jpg" width="1200" /></p>

<p>「つまらないのは、お前がつまらないからだ」<br />
――かつて師匠から受けたこの言葉を胸に、日常に潜む自然の面白さを探求し続けているネイチャーガイドのノダカズキ氏。</p>

<p>著書『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）の中で、ノダ氏は「一本の野草がそこに生えていることには、必ず意味がある」と語ります。</p>

<p>「生命の本質は熱である」といわれるように、私たち人間が「衣・食・住」に心を砕くのも、元を正せば「体温を適度に保つ」ための工夫です。実は、足元の小さなアリたちも、私たちと同じように「不動産」の視点で太陽の熱を賢く利用して生きています。</p>

<p>日常の散歩道が「発見の宝庫」に変わる、身近な場所に潜む「太陽のサイン」の読み解き方を紹介します。</p>

<p>※本稿は、ノダカズキ著『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>生命の本質は「熱」である</h2>

<p>「生命の本質は熱である」ということを世に打ち出したのは、量子力学の父シュレディンガーです。なんだか小難しく感じますが、これが意外と的を射ています。</p>

<p>人間にとって生きるために欠かせない三要素といえば「衣・食・住」ですが、どれもつまるところ、体温を適度に保つための工夫と言えます。暑すぎず、寒すぎず。そうやって私たちは、快適に生き延びようとしてきたわけです。</p>

<p>あれこれ必要な人間とは対照的に、野生動物が本当に必要としているものは「食べ物」と「寝床」だけ。食べ物で身体を温め、体温が下がらないように巣を作る。</p>

<p>つまり、熱源の確保こそが、動物も人間も、生きるための最重要課題なのです。</p>

<p>逆に言えば、人間の生活費の多くは熱源の確保に使われています。「暖をとるために働いている」と言っても、そんなに間違ってはいません（人間は「暖」以上のものに時間と労働力を使っている、自然界でも変わった生き物なことはさておき）。</p>

<p>そんな生きていくために必要な「熱源」という視点で世界を見ていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>アリの巣と人間の不動産との共通点</h2>

<p>たとえば、人間界の南向きの土地。不動産では人気がありますよね。実際に地価も高い。これは日当たりの良さ、つまり太陽の熱をいかに取り込めるかがポイントになっているからです。</p>

<p>建築家が家を設計するときも、建物の配置には細心の注意を払います。寒冷地では、リビングを南向きにして太陽の恩恵を最大限に受け、キッチンや浴室は北側に配置するのが定番です。なぜなら、火を使う場所はそもそも暖かくなりやすいからです。</p>

<p>寒い地域で街歩きをしてみると、多くの家が南向きにリビングがあるのはもちろん、太陽光を多く取り入れるために窓が大きくなっていることに気づくでしょう。</p>

<p>とても当たり前といえば当たり前ですが、太陽に合わせて住居は設計されているのです。</p>

<p>同じことが自然界でも起きています。特に昆虫たちは、寒さにめっぽう弱い変温動物。寒い季節に、いつもは素早いハエがやたら鈍く感じられるのはそのせいです。</p>

<p>彼らも、冬を乗り越えるために住まいにひと工夫を加えています。寒冷地に住むアリたちの巣は、日照を最大限に受けられるよう設計されています。多くの巣が、太陽の昇る方向――つまり南東に向かって並んでいるのです。アリたちはできる限り早く太陽の光を浴びて、体温を上げ、活動時間を稼ごうとしています。</p>

<p>これは実際に自分でフィールドワークを行いながら気づいたのですが、まさに人間界の不動産を見ているようでした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>道に迷ったら自然のサインを探す</h2>

<p>アリの他にも自然の中には、太陽の方角を教えてくれる目印がいくつもあります。</p>

<p>たとえばキノコ、コケ、地衣類といった植物。ジメジメした場所をあえて選び、そこに根を張って生きている日陰者たちです。</p>

<p>彼らはたいてい、日光の少ない北側にひっそりと現れます。森の中で迷ったら、木の幹に生えたコケを見て北を探す――そんなサバイバル術もあります。街中でも、建物の北側の路地を歩けば、コケが地面にびっしり生えていたりします。スマホの電池が切れたとき、最後に頼れるのは意外とこういう自然のサインです。</p>

<p>他にも使える技があります。「建物」もまた自然の一部。外壁が南向きだと、太陽の光をもろに浴びて、劣化が早くなります。</p>

<p>このように、Googleマップなんて使わなくても、自然のサインを読み解けば東西南北はわかる。自然が用意してくれた、無料で電池いらずのナビゲーションです。</p>

<p>私たちの暮らしは、気づかないうちに太陽という巨大なシグナルに支えられているのです。住まいのことを考えるとき、街中を散歩するとき、ちょっとだけ太陽の機嫌も気にしてみてください。もしかすると、太陽と自然の関係性が、あなたにいろいろな方向を教えてくれるかもしれません。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_forest1.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ノダカズキ（ネイチャーガイド）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>認知症リスクにも影響する「海馬」を甦らせるには？　脳の専門家が教える運動習慣  下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14529</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014529</guid>
			<description><![CDATA[認知症予防にも運動は効き目があるという。脳と糖の専門家である下村健寿さんに解説していただく。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="運動で海馬が甦る" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Psychiatry.jpg" width="1200" /></p>

<p>運動は体力づくりだけではなく、脳にもいい影響を与えるといいます。元オックスフォード大学研究員で、脳と糖の専門家である下村健寿さんは著書『糖毒脳』にて、運動には海馬を蘇らせる効果があると述べています。脳に働きかけるには、どのような運動が効果的なのか。同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、下村健寿著『糖毒脳』(ダイヤモンド社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>運動をすると「海馬」が甦る理由</h2>

<p>運動には「攻め」の効果もあります。減ってしまった脳神経を増やすことにもつながるのです。</p>

<p>人間の脳は海馬でのみ、新たな神経細胞が発生するとわかっています。この働きを促してくれる物質が「脳由来神経栄養因子（BDNF）」です。</p>

<p>BDNFは「肥料」のようなものです。新たな神経細胞になる「タネ」が埋まっている肥沃な土壌である海馬に、BDNFという肥料をたっぷりとかけることで、新たな神経細胞が芽生えて成長していきます。これが、認知症になりにくい脳をつくることにもつながっています。</p>

<p>さらにBDNFには細胞の新生だけでなく、脳の中で生き残っている神経細胞同士の「つながり（シナプス）」を増やしたり、そのつながりを強化したりする作用もあります。残っている神経細胞同士の情報伝達の効率を高める「チューンアップ」も行っているのです。先述のとおり、神経細胞の数が減っていても情報伝達の効率が飛躍的に上がれば、脳全体のパフォーマンスは向上します。</p>

<p>この奇跡のような役割を果たすBDNFを作るために必要なのが、「運動」です。近年の研究から、運動をすると筋肉から「ミオカイン」と呼ばれる一連の生理活性物質が分泌されることが明らかになりました。</p>

<p>ミオカインは脂肪や肝臓、膵臓など様々な臓器に作用して代謝を調節したり、全身の炎症を抑制したりと、体にとって非常に良い効果をもたらすことがわかっています。このミオカインが脳にも直接作用し、脳の中でBDNFの発現を促すのです。</p>

<p>運動は、脳の容量低下に対抗するためだけでなく、新しい脳細胞を作る上でも非常に効果的だということです。</p>

<p>ひとつの事例として、私の家系の話をしましょう。私の家系は皆、長寿なのですが、認知症を発症する人も少なくありません。むしろ認知症家系と言ってもいいかもしれません。そして皆、戦中から戦後にかけての食糧難の時代に幼少期を過ごしたこともあって、認知症に悩む親戚の多くは体力があまりなく、運動が苦手でした。</p>

<p>しかし１人だけ例外がいました。叔父です。叔父だけはスポーツ好きで、若い頃からスキーや水泳に熱心に取り組んでいました。叔父は身体的には病気になりましたが、認知症に侵されることはなく、頭だけは最晩年まで冴えていました。因果関係を証明するのは難しいのですが、運動が認知症対策に有効であることを示すひとつの例だと信じています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>脂肪を減らすための「シンプルすぎる」習慣</h2>

<p>私も将来のために運動を欠かさないようにしています。いまは平日の朝に4キロ、休日は8キロ、欠かさず走るようにしています。</p>

<p>「そんなに走れない......」と、落ち込む必要はありません。私の運動量は、はっきり言って過剰です。運動が好きだからやっているだけであって、認知症予防にここまでの運動は必要ありません。</p>

<p>皆さんにおすすめしたい運動内容は、拍子抜けするほど簡単なものです。それは、ウォーキングです。息が軽く切れる程度の早足で、１日30分程度、週に合計で150分以上歩く。これが、医学研究に基づくアルツハイマー病の予防に有効とされる運動量です。</p>

<p>努力や根性は一切いりません。アスリートを目指すのではないのですから、心から楽しんで運動してください。通勤時に１駅分を歩いて、移り変わる景色を楽しみながら散歩する。週末に気の合う友人や家族と一緒に散歩する。そんな楽しい時間として過ごしてみてください。楽しい運動であるからこそ、長期間にわたって続けやすくもなります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>どの「筋肉」を意識すると運動の効果が激増するのか</h2>

<p>アルツハイマー病を予防する手段としてウォーキングを提案しているのは、なにも、それがラクな方法だからではありません。ウォーキングこそ、最も効果的な運動なのです。その秘密は「ある筋肉」にあります。</p>

<p>2022年にアメリカのヒューストン大学の研究者たちが、非常に興味深い論文を発表しました。彼らが注目したのは「ふくらはぎ」の機能です。</p>

<p>ふくらはぎの筋肉は、腓腹筋（ひふくきん）とヒラメ筋という二種類の筋肉の総称である下腿三頭筋（かたいさんとうきん）から構成されています。このなかでもとくに重要なのが、腓腹筋の下に隠れているヒラメ筋です。このヒラメ筋こそ、アルツハイマー病予防の「鍵を握る筋肉」です。</p>

<p>ヒラメ筋は、歩いていてかかとが地面から離れる瞬間、つまりつま先で地面を蹴り出すときに使う筋肉です。文字どおりその外見が魚のヒラメに似ていることから名づけられました。</p>

<p>ヒューストン大学の研究者たちは、ヒラメ筋が全身の筋肉のなかで最も効率的に糖を消費できることを発見しました。インスリンの力を借りずにどんどん糖を消費してくれる「スーパー筋肉」なのです。</p>

<p>どうやらヒラメ筋には他の筋肉に比べて、糖を取り込むためのドア（GLUT4）がもともと多く存在しているようです。人類が二足歩行を始めた太古の昔から、歩きやすく、効率的にエネルギーを使えるための筋肉として進化してきたのでしょう。</p>

<p>また、ヒラメ筋は持久力に優れた「遅筋線維（ちきんせんい）」というタイプの筋肉でできているため、長時間歩くのに最も適した筋肉であるとも言えます。</p>

<p>ヒューストン大学の研究成果は、このヒラメ筋を使った運動が、血糖値を下げるのに非常に効果的であることを報告しています。つまり、「歩く」ことです。これが、皆さんにウォーキングをすすめる理由です。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_Psychiatry.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>仕事が「楽しい人・つまらない人」の違いは？ 前向きに働く人が持つ1つの意識  岡崎かつひろ（作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14475</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014475</guid>
			<description><![CDATA[仕事を円滑に進める鍵は人間関係。さらに業務をゲーム化することで、毎日の仕事を楽しくする実践法を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="仕事を楽しむ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_casualmeeting.jpg" width="1200" /></p>

<p>仕事を円滑に、そして楽しく進めるには、スキルや効率化だけでなく「人間関係」が大きく関わっています。さらに、日々の業務をゲームのように捉えることで、面倒な仕事にも前向きに取り組みやすくなります。</p>

<p>本記事では、書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』より、仕事を楽しく進めるための実践的な方法を紹介します。</p>

<p>※本稿は、岡崎かつひろ著『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』（三笠書房）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>何事も楽しむ! 楽しまないから疲れている</h2>

<p>●何事も楽しんでやる人になる!</p>

<p>ダニエル・キム氏の成功循環モデルをご存じでしょうか？ これは、マサチューセッツ工科大学の教授である同氏が提唱した、業績が伸びる組織についての理論です。</p>

<p>簡単に言えば、うまくいくチームを作りたいなら、人間関係の質が高い組織を作りなさいということ（正確に知りたい方は「成功循環モデル」でお調べください）。</p>

<p>またホーソン実験というものもあります。これは、工場における生産性について調べた実験で「作業能率や生産性は、働く人同士の個人的な関係性によって、大きく左右されてくる」ということがわかっています。</p>

<p>さて何が言いたいかというと、円滑で効果的な作業をするために、仲のよさほど大事なことはないということです。</p>

<p>たとえば仲のいい人、もっと言えば好感を持てている人からの依頼があったとします。手伝ってあげようという前提でいるでしょうから、話が早いです。</p>

<p>逆に嫌いな人からの依頼だったら、「どうやって断ろうか？」と考えながら話を聞くので、遅々として進まないなんてこともあるのではないでしょうか。</p>

<p>だからあなたが仕事のできる人になりたいなら、好かれる人になって良好な関係を築くことは必須項目の一つなのです。</p>

<p>では、どうしたら仕事において好かれる人になれるか？</p>

<p>それは、「仕事を楽しんでやる人になる」ことでしょう。楽しそうに仕事をしている人を見たら素敵だと思えるし、応援したくなります。</p>

<p>とはいえ、なかなか楽しい仕事なんてないと思う方もいるかもしれませんね。大事なのは、楽し「い」仕事をするのではなく、楽し「く」仕事をすることです。</p>

<p>たった一字しか違いませんが、この違いが大きいのです。楽し「い」は受動的、つまり受け身なのに対して、楽し「く」は主体的、つまり自分から動いた結果です。</p>

<p>仕事が楽しくなったら仕事に疲れることもなくなります。仕事に疲れないから、さらに仕事が好きになります。そうしてイキイキと仕事をしていたら、仕事においてもどんどん好かれる人になれますよ。</p>

<p>まずそのための第一歩は、楽しく仕事をすること。意識していきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>仕事をゲームにする３つのコツ</h2>

<p>『仕事はゲームにすると上手くいく』（秀和システム）という書籍があります。建設会社の役員として働きながら、複数のビジネスを手がける石川和男先生の著作です。</p>

<p>仕事がつまらなくなってしまう理由は、つまらなくなる仕事の仕方をしているからです。ゲームのように楽しむコツさえわかってしまえば、誰でも楽しく仕事をすることが可能です。仕事をゲームにするコツは次の3つです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>①ゴールを明確にする</p>

<p>・いつまでにどんな結果を作るのか？<br />
・それは自分にとってどんな価値があるのか？</p>

<p>この2つを明確にしてみましょう。やりたいから、お金になるからなど、あなたが頑張れるものならかまいません。ゲームも何のゲームかわからなければやらないですよね。</p>

<p>②小さな一歩から始めてみる</p>

<p>目標は大きいと心をワクワクさせてくれます。しかし、行動し始めると自信を失います。「そんな大きなことできるの？」となってしまうわけです。</p>

<p>そこで大事なのが、小さな一歩からスタートすること。いきなり魔王との対戦からスタートするゲームでは、誰だってやる気をなくします。スライム（「ドラゴンクエスト」で一番弱い敵）から倒していきましょう。</p>

<p>③成長を喜ぶ</p>

<p>人間には、開始動機と継続動機の2種類があります。開始動機はお金持ちになりたいとか、出世したい、認められたいとかでOKです。しかし、すぐにお金持ちにはなれないし、出世だって時間がかかります。</p>

<p>そこで必要なのは、成長に目を向けることです。自分の成長に気づくために、ぜひ何らかの形でやったことを振り返りましょう。結果も大事ですが、自分の成長に目を向けると、ゲームのステータスアップのような感覚で継続動機ができて、楽しくなってきますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_casualmeeting.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡崎かつひろ（作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>心理学者が教える「嫌いな人との接し方」の正解とは  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14448</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014448</guid>
			<description><![CDATA[苦手な人のことは避けるより、距離を縮めたほうがうまくいくという。心理学者の内藤誼人さんがその理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="人間関係" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_otikomubizman2.jpg" width="1200" /></p>

<p>人間関係がうまくいく人は、心を読む能力が高い。心理学者の内藤誼人さんは、著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて過去の研究結果をもとに、人の心を読むことのメリットを解説しています。</p>

<p>苦手な人との付き合いも、相手の心理を理解することでストレスが和らぐといいます。本稿では同書より、苦手な人とは距離を縮めたほうがうまくいく理由をご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>苦手な相手ほど、距離を縮めるとうまくいく</h2>

<p>学生時代なら、気の合う人とだけお付き合いし、嫌いな人は完全に無視していても問題はありませんが、社会人になるとそうは言っていられません。たとえイヤな人でも、同じ職場で働く以上、どうしてもお付き合いしなければならないからです。</p>

<p>では、どうすれば嫌いな人への苦手意識を克服できるのでしょうか。そのための方法は、逆説的なことながら、自分から積極的にどんどん相手に近づいていくのがベストです。相手の近くにいれば、イヤでも相手の姿が視界に入ります。</p>

<p>嫌いな人が視界に入ってくるのは、最初は苦痛でしょう。気分も悪くなるかもしれません。しかし、そんな人でさえ、何日も何週間も見ていると、次第に慣れてきます。嫌いな人でも、そのうち慣れてきて、「どうということはない」と感じるようになります。</p>

<p>近くにいれば、少しは雑談をする機会も増えます。そういう接触をくり返すうちに、「なんだ、顔が怖いと思っていたけど、慣れてくるとそんなに怖い人でもないのだな」ということに気づくこともできます。知らないうちに苦手意識も克服できてしまうわけです。</p>

<p>オランダにあるラドバウド大学のイヴォンヌ・ファン・デン・ベルグは、10歳から12歳までの651名の子どもに、クラスメートで好きな人と嫌いな人の名前を書いてもらいました。次に、席替えをして、お互いに嫌いな子ども同士の座席を近くにしました。それから数週間後、クラスメートに対する好き嫌いをもう一度教えてもらったところ、最初は嫌いだった子に対する好意度がアップすることがわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人は、接触回数が増えるほど好意を持ちやすい</h2>

<p>ムリに話しかけようとしなくとも、ただ近くにいるという、それだけの理由で私たちはその相手に好意を感じるようになるのです。嫌いだからといって、その人から逃げ回っているだけでは、苦手意識や嫌悪感は減少しません。いつまでも嫌いなままです。</p>

<p>ところが、会社の飲み会では、あえて嫌いな人の隣に座ってみるとか、毎朝、きちんと挨拶だけはしてみるとか、そういうちょっとした心がけをつづけていれば、いつの間にか苦手意識も克服されているはずです。</p>

<p>アメリカ合衆国の「建国の父」と呼ばれたベンジャミン・フランクリン（100ドル紙幣に描かれている人です）は、相当に人当たりのいい人物でしたが、そんなフランクリンのことを嫌いな人もいました。フランクリンは自分を嫌っているような人とも友達になりたがる人でしたから、自分から相手に近づいて話しかけました。するとどうでしょう、向こうもフランクリンに対する態度を軟化させてくれて、一生つづく友好関係を築くことができたそうです。</p>

<p>嫌いな人から逃げていても解決にはなりません。どんどん積極的に話しかけることが大切なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分の気持ちから他人の気持ちも推察できる</h2>

<p>相手の気持ちを知りたいのなら、相手に対して自分がどのような気持ちなのかを考えてみるとよいでしょう。私たちが相手に抱く気持ちは、一方通行ということはありません。私たちが相手を好ましく思っているのなら、同じように相手もこちらに対して好ましい印象を持っているものです。</p>

<p>「私はあなたが好き」と思うのなら、「相手もあなたを好き」と判断してもそんなに大きくは外れないでしょうし、「この手のタイプって本当に苦手なんだよ」と心の中で思っているのなら、おそらくは「相手もあなたが苦手」と考えているはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分の感情は、相手にも伝わっている</h2>

<p>米ノースイースタン大学のジュディス・ホールは、44名のお医者さんと、受け持っている患者さん261名に、どれくらい相手を好きなのかを聞きました。すると両者の間には、正の比例関係が見られました。患者さんがお医者さんを好きなら、お医者さんも患者さんに好意を持っていることが明らかにされたのです。</p>

<p>ホールによりますと、お医者さんが受け持ちの患者に好意を抱いていると、患者もお医者さんのことを好きになり、1年後にもう一度調べてみると、そういう患者ほど、お医者さんに対する満足度も高く、「他のお医者さんに変えたい」という気持ちを持たなくなることもわかりました。</p>

<p>というわけで、もし相手の気持ちを知りたいのなら、まずは自分自身が相手をどう思っているのかを問いかけてみればよいのです。相手を憎からず思っているのなら、相手もこちらをそう思ってくれていると判断できます。他人の気持ちはわからなくとも、さすがに自分の気持ちはわかりますよね。何しろ、自分のことなのですから。</p>

<p>したがって、「どうもこの人はあまり表情も変えないし、何を考えているのか、よくわからない」というときには、自分の気持ちで判断すればよいのです。職場の人たちに、自分がどう思われているのかを知りたいのなら、それぞれの人に対して、自分がその人をどう思っているのかを考えてみましょう。</p>

<p>「Ａさんは好き」「Ｂさんは苦手」「Ｃさんはどうでもいい」</p>

<p>そんなふうに自分が思っているのなら、おそらくはＡさんには好かれており、Ｂさんには少し嫌われており、Ｃさんからは何とも思われていない、という結果になると思います。</p>

<p>私たちは、好きな人に対してはにこやかな表情で接するものです。そういう態度は、相手にもきちんと伝わります。そのため、相手もこちらに好ましい印象を抱くようになるのです。同じように、嫌いな人に対しては、知らないうちに嫌悪の表情を見せてしまったり、トゲのある声になってしまったりします。相手はそういう態度に反応し、こちらを嫌いになるのです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 07 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ラテン語で「やばい」はどう表現する？ TAKAHIRO×ラテン語さんが語る「言葉の魅力」  ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14469</link>
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			<description><![CDATA[振付家TAKAHIROとラテン語さんが「言葉」をテーマに対談。ラテン語との出会い、アメリカ生活で磨かれた言葉への向き合い方、「やばい」と「Perii!」の共通点まで、異色の二人が語り合う。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260612Takahitoratengosan01.jpg" width="1200" /></p>

<p>ダンサーや振付家、また近年は教育者として幅広く活躍するTAKAHIRO（上野隆博）氏と、初著書『世界はラテン語でできている』（SBクリエイティブ）が話題となったラテン語さん。異なる領域で活躍する二人が、「言葉」をテーマに互いの世界を思索する。</p>

<p>構成：編集部（田口佳歩）</p>

<p>※本稿は、前後編の前編です。『Voice』2026年7月号より抜粋・編集した内容をお届けします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉に出合ったきっかけ</h2>

<p>【ラテン語さん】私は元欅坂46の佐藤詩織さんのファンで、振付けの指導を担当されているTAKAHIROさんを以前から存じ上げていました。</p>

<p>欅坂46の活動を追ったドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』（2020年公開）で、感動したシーンがあります。「二人セゾン」のセンターを任された小池美波さんが自信を失ってしまったとき、「僕は、二人セゾン（のセンター）は小池がいいと思っています。なんでも強くて、なんでもできる人がやれる曲じゃないと思うんだよね」と素敵な言葉で優しく語り掛けていたのがずっと印象に残っています。</p>

<p>【TAKAHIRO】あのような言葉を、ラテン語で言えたらカッコよかったんですけどね......（笑）。映画も観て下さっていたとは、ありがとうございます。</p>

<p>【ラテン語さん】いえいえ（笑）。</p>

<p>【TAKAHIRO】ラテン語さんの新著『今に生きるラテン語を求めて』（PHP研究所）を拝読しました。少し読み始めただけでも、世界の見方がブワッと広がります。頭のなかに自分の「常識」が一軒家のように出来上がっているとしたら、「こんな部屋があったのか」と一部屋増えたような。</p>

<p>ラテン語は古代語ですから、当初は「化石」のようなものとして造詣を深めるものと思っていました。でも実際には、今でもバチカンの儀式などで使われているんですね。</p>

<p>【ラテン語さん】そうなんです。また、本書でも紹介しているように、私はイタリアの寄宿学校ヴィヴァリウム・ノヴムに滞在した経験がありますが、そこでは朝から晩まで先生と生徒たちがラテン語で会話していました。私も現在、世界中のラテン語話者とはラテン語で会話していますね。</p>

<p>【TAKAHIRO】ラテン語はスペイン語やイタリア語など多くの言語の源流でありながら、今なお生きているんですね。</p>

<p>それから、本書のコラム「古代ローマにない言葉辞典」には、新しい言葉をどのようにラテン語で表現できるかが紹介されていて、たとえばATMならば「machinatio automataria pecuniae hauriendae 」（＝お金を引き出すための自動装置）と書かれています。いろいろと考えさせられて、なんだかワクワクしました。</p>

<p>【ラテン語さん】この世の中を広い視点でご覧になっているTAKAHIROさんにそんなことを言っていただけて、本当に嬉しいです。</p>

<p>私もTAKAHIROさんの新著『絶対に前向きになれる40の言葉』（PHP研究所）を読ませていただきました。これはまさしく、本棚に常備しておきたい一冊ですね。私はもともとネガティブな性格で、これまでもなかなか一歩を踏み出せないことがよくありました。また、研究や執筆をしていると、人との関わりが少なく、孤独になりがちです。そんなとき、TAKAHIROさんの温かい言葉に背中を押してもらっているように感じます。</p>

<p>同時に、本書を読み進めていくうちに、自分が前向きになること――たとえば自分から挨拶したり、名前を丁寧に呼びかけたりすることで、周りもハッピーにできるのではないかとも気づかされました。世界の平和が脅かされ、「SNS疲れ」なども語られる現代にこそ、広く読まれるべき本だと思います。</p>

<p>【TAKAHIRO】ありがとうございます。そもそも、ラテン語さんは、どのようなきっかけでラテン語に出合ったのですか。</p>

<p>【ラテン語さん】じつは私は、ディズニーマニアなんです。東京ディズニーランドやディズニーシーにあるものは、外国語であっても理解したかった。すると、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタに飾られていた地図の説明がラテン語で書かれていて、「これも読まなければ」と思ったのが最初でした。ちなみにディズニーシーの開園日は9月4日なんですよ。</p>

<p>【TAKAHIRO】あら、僕と同じ誕生日。</p>

<p>【ラテン語さん】そうなんです。TAKAHIROさんは、どのような経験から、シンプルな言葉や前向きな声かけを大切にされてきたのでしょうか。</p>

<p>【TAKAHIRO】大きなきっかけは、二つありました。一つはアメリカに住んだこと、もう一つはダンスの振付けを始めたことです。</p>

<p>アメリカには大学を卒業して就職したあとに渡り、約10年住みましたが、はじめ英語はほとんどできず、聞きとれないし話せませんでした。そのなかでサバイブするためには、要点をおさえた短い言葉で伝えることに全力を注ぐ必要があると考えました。</p>

<p>そしてその後、振付家として仕事をするようになると、ダンスの動きやそこに内包される感情を、アーティストさんに伝えなければいけません。その際、視覚だけですべて伝えるのはなかなか難しく、言葉で伝えるしかない。その経験を何百回と重ねるなかで、「伝える力」が自然と磨かれていったのでしょう。</p>

<p>どのような声かけが空気を明るくし、より良い作品を生むのか。たとえば、目の前の一人だけが相手ならば、視覚情報だけでも振付けを伝えられるかもしれません。でも、目の前に20人、30人、あるいは100人がいるスタジオで、一番奥の人にも均一な振付けを届けるには、やはり「言語」ですべての動きを想像してもらう必要がある。その際に心がけたのが、なるべく具体的で前向きな言葉を届けることでした。</p>

<p>このように、アメリカで培った「端的であるべき」という経験と、振付け指導を通した「具体的で前向きな言葉を使う」ことの学びは、言葉への向き合い方を大きく変えました。</p>

<p>【ラテン語さん】TAKAHIROさんが、いかに言葉を大切にされてきたかが伝わってきました。</p>

<p>ラテン語でも、「読むこと」と「使うこと」には違いがあると感じます。何が書いてあるかを「読む」だけであれば、辞書を引くだけである程度は理解できるかもしれません。ですが、ラテン語を「使える」ようになると、「自分だったらこういうラテン語を書くのに、なぜ作者はこういう語を選んだのか」「なぜ作者はこの語順で書いたのか」と考えるようになります。このように、自分と作者の見ている世界の違いを探る視点は、言語を「使える」ようになって、初めて見えてくるものだと思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「古い」言葉と流行語</h2>

<p>【TAKAHIRO】ラテン語さんは、ラテン語も現代の言葉も使用されています。それぞれにどのような善し悪しがあると感じていますか。</p>

<p>【ラテン語さん】まず、ラテン語のような「古い言葉」には、二千年以上もその言葉を使って何かを伝えようとした数多の人びとがいた、という価値がありますよね。一方で現代のシンプルな言葉、たとえば「流行語大賞」になるような言葉にも、その世代の人には「刺さる」力があります。古臭さを感じさせずにコミュニケーションできるという意味では、そうした言葉にもポジティブな価値があるはずです。</p>

<p>ただ、今お話ししたような「古い言葉」は、政治的に利用されやすい側面もあります。たとえば、戦前のイタリアの独裁者であるムッソリーニの時代を賛美する「道具」として、ラテン語が悪用されたこともありました（The Codex Fori Mussolini: A Latin Text of Italian Fascism）。</p>

<p>【TAKAHIRO】たしかにそうですね。「古い言葉」について言うと、それはすなわち時代性を帯びた言葉でもありますよね。だからこそ、その時代性を共有できる相手に対して「あえて」使うことで、感覚を共有できることもあると、私は考えています。</p>

<p>たとえば、大先輩と食事に行ったとき、「お先に失礼します」ではなく「お先にドロンします」と言うと、笑ってもらえたり（笑）。でも、その言葉を今の若い人に言っても、理解できる人は少ないでしょう。ラテン語さんは、「とっぽい」という言葉はお使いになりますか。</p>

<p>【ラテン語さん】TikTokで見かけたことがある気がしますが......。</p>

<p>【TAKAHIRO】私たちの世代のあいだで使われていた、「気障で不良じみている」という意味の俗語です。このように、「古い言葉」は使いどころを誤ると理解されず、時には逆効果のこともある。</p>

<p>でも、私は「古い言葉」をまったく使わなくなるのは、それももったいないと思うんです。ですから、「ガビーン」とか「エンガチョですよ」などのような言葉を、通じる方々には使うようにしています（笑）。それこそ、ラテン語話者同士にも、そうした「空中戦」のようなやり取りはあるのでしょうか。</p>

<p>【ラテン語さん】文学作品からの引用を会話に入れることはありますね。イギリス人が、あえてシェイクスピアの作品で使われていた言い回しを交えて話すようなものでしょうか。情報伝達の機能でしかなかった言葉のやり取りに、「お先にドロンします」のような娯楽が加わるのは面白いですよね。</p>

<p>【TAKAHIRO】たしかにそうですね。じつは振付けにも、「ドロン」を入れたことがあるんですよ。櫻坂46の「ドローン旋回中」という楽曲で。</p>

<p>【ラテン語さん】振付けの意味には気づきませんでした......。</p>

<p>【TAKAHIRO】ぜひ、この機会に確認してみてください。一方で最近は、何でも「やばい」で済ませてしまう。この一語で多くが包括されているわけですが、本来ならばその時々の繊細な感覚にぴったり当てはまる日本語があるはずで、それを用いることで「ぐっとくる」良さもあったと思うんです。</p>

<p>たとえば、期待される物語が始まる瞬間を「まさに黎明のときだね」と表現すれば、相手によっては明け方に光が差してくるようなイメージとともに伝えられるでしょう。でも、今ではそれを「やべータイム！」という言葉で済ませることもできてしまう。</p>

<p>しかしそのとき、相手の「やばい」と自分の「やばい」の想像するものが、ずれていることも少なくないのではないでしょうか。「青い服もってきて」と言うときでも、藍色や群青色などの言葉を用いていれば、より繊細に自分の意図を伝えられたはず。</p>

<p>でも、今は感覚的な言葉が増えているように思います。本来の日本語には細分化された言葉がもっとあったはずなのに、それらが「古い」という一言で片づけられてしまっているように感じます。</p>

<p>ちなみに、ラテン語にも今の「やばい」のような若者言葉はあるのでしょうか。</p>

<p>【ラテン語さん】そうした日常会話で使われるような口語は、記録にはなかなか残らないんですよね。残っているのは主に文学作品に用いられていた言葉ですから。ただ、喜劇作品に「こういうセリフがあった」ということから、当時の一般的な人びとの話し言葉を推察することはできます。</p>

<p>【TAKAHIRO】ロマンですね。「やばい」や、いまや死語の「アッチョンブリケ（驚いたときや怒ったとき、感動したとき、悲しいときなどに口にする言葉）」に一番近いラテン語を挙げるとしたら何がありますか。</p>

<p>【ラテン語さん】ラテン語には、「しまった！」という意味の「Perii!（ぺリイー）」という言葉があります。喜劇のセリフに登場するので、会話でも使われていたのでしょう。</p>

<p>ただ、「くそっ」という意味合いのラテン語があるかはわからず......。というのも、私が滞在したヴィヴァリウム・ノヴムでも、先生の厳しい目がありますから、そういう言葉を使う機会がなく（笑）。ちなみに、「Perii!」は、直訳すれば「私は死んだ」です。</p>

<p>【TAKAHIRO】なるほど。そういえば最近のTikTokで、語尾やハッシュタグに「しぬう！」と付けるのが流行っていませんでしたか。「Perii!」はあれと近いかもしれませんね。</p>

<p>【ラテン語さん】たしかに似ている気がします（笑）。フランス語であれば、「Zut !（ヅュット！）」という言葉が「Perii!」と近いように思います。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ラテン語さん（ラテン語研究者）,TAKAHIRO（上野隆博・ダンサー）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>50代の「おひとりさま」は最高の贅沢。孤独を楽しむ自立した女になろう  ワタナベ薫(メンタルコーチ) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14525</link>
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			<description><![CDATA[ひとりでいると「孤独」を感じて寂しいーーそんなネガティブな感情を持て余している大人の女性たちへ、ワタナベ薫さんが、「ひとり」を楽しみ、「自分自身」と最高に仲良くするためのマインドの持ち方を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="「ひとりの時間」は、自分を喜ばせることだけに使える「自由な時間」" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_art.jpg" width="1200" /></p>

<p>ひとりでいるとき、「寂しい」と感じてしまう日はあるでしょう。家にひとりでいると、時間を持て余してしまう。ひとりで外出すれば「友達のいないかわいそうな人」と思われている気がする――しかし、ワタナベ薫さんは、「孤独」とは「自由」の別名だと言います。独身でも、結婚していても「ひとりの時間」をいかに楽しめるかが人生の幸福度を変えていく。自分自身と最高に仲良くするためのマインドの持ち方を解説します。</p>

<p>※本稿は、ワタナベ薫著『おひとりさまの生存戦略 人生100年時代をご機嫌に生きるスキル』（扶桑社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>孤独は「寂しさ」ではなく「自由」の別名である</h2>

<p>「ひとりでご飯を食べるのが寂しい」「休日、誰とも喋らないと不安になる」。<br />
もしそう感じているなら、それはあなたが「孤独」という言葉に、勝手に「寂しい」というネガティブなラベルを貼っているからです。私もよくお伝えしている点ですが、孤独感は、空腹感と同じくらい当たり前のことです。視点を変えてみてください。「孤独」とは、「自由」の別名です。</p>

<p>本稿では、誰かとつながることでも、誰かを整理することでもなく、最も大切なパートナーである「自分自身」と最高に仲良くするためのマインドセットをお伝えします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「既婚」か「独身」か、は関係ない</h2>

<p>独身の方はもちろんですが、たとえ夫がいても、子供がいても、人は結局のところ「ひとり」です。家族がいてもわかり合えない孤独を感じることもあれば、一人暮らしでも世界とつながっている充実感を感じることもあります。重要なのは、戸籍上のステータスではなく、「ひとりの時間をどれだけ楽しめる才能があるか」です。ソロ活動最高です！私たち世代こそ、ソロ活のプロフェッショナルになるべきです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>孤独（自由）だけが持つ「三つの贅沢」</h2>

<p>この項目を読まれた後には、ひとり時間を取れる自分がなんと幸福か！と思えてくることでしょう。ひとりの時間は、寂しい時間ではなく、以下の三つの贅沢を独り占めできる時間です。<br />
1. 時間の贅沢<br />
誰かに合わせて起きる必要も、食事の時間を気にする必要もありません。<br />
夜中に起きて本を読んでも、昼からワインを飲んでも誰にも文句を言われません。</p>

<p>2.&nbsp;感情の贅沢<br />
誰かの機嫌をうかがう必要がありません。不機嫌な夫のため息を聞かなくて済みますし、気を使う友人に愛想笑いをする必要もありません。あなたの感情は、100％あなたのものです。</p>

<p>3. お金の贅沢<br />
自分の稼いだお金、あるいは自由になるお金を、すべて自分の「ときめき」のためだけに使えます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「寂しい」と感じたら、それは「暇」なだけ</h2>

<p>厳しいことを言いますが、「寂しい、寂しい」と言っている人は、単純に「暇」なのです。......とここに書いている私も、孤独を感じた時は、大抵の場合、時間の余裕がある暇な時。そのたびに「ハッ」とするのです。「あれ？私、考えている暇があるんだ」と。自分を喜ばせることに忙しい人は、寂しさを感じている暇がありません。</p>

<p>・行ってみたかった美術館に行く。<br />
・前から気になっていた語学の勉強を始める。<br />
・推しの動画をひたすら見る。</p>

<p>「誰かと一緒じゃないと楽しめない」という思い込みを捨ててください。<br />
私の場合は、二つの会社を経営しながら、56歳から通信制の大学で仏教の勉強を始めました。そして、弊社でオンライン英会話の学びも提供していますので、私自身も英会話を毎日学んでいますが、もっともっと学びたいことがあります。加えて、日々のブログ更新やリール動画の撮影、編集、オンラインサロンのプログラム作成、スクール運営などがあり、さらに趣味や遊びもしたいことがたくさんあります。いくら時間があっても足りませんし、孤独を感じている暇がほとんどありません。</p>

<p>映画の感想を言い合う相手がいなくても、ネットに感想を書けばいいですし、食事に関しても、「みんなで食べれば美味しいね！」に騙されないでください。美味しいものは、ひとりで食べても美味しいのです（笑）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>結論：自分を楽しませるプロになろう</h2>

<p>「孤独」を恐れて、好きでもない相手と群れるのは、人生の浪費です。「私には、私という最高の遊び相手がいる」。そう思えた瞬間、あなたの人生から「寂しさ」という文字は消え去ります。</p>

<p>ひとりで堂々とフレンチフルコースを食べに行ける女性になりましょう。格好よくないですか？ひとりで旅の計画を立て、実行できる女性になりましょう。「孤独」という名の「自由」を使い倒せる人だけが、結果的に、他人とも依存のない、自立した美しい関係を築けるのです。凜とした美しさは、孤独と仲良くなり、それらを楽しめる強さです。意識を変えることで、そんな女性にあなたもなることができます。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_art.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ワタナベ薫(メンタルコーチ) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>東大生はカバンに「2冊の本」を入れている　1冊ずつ読まない納得の理由  西岡壱誠（著作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14300</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014300</guid>
			<description><![CDATA[1冊ずつ読む習慣が、あなたの思考を知らず知らず偏らせているかもしれません。複数の本を同時に読む「検証読み」で得られる意外なメリットとは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="東大生の読書" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_book_glasses.jpg" width="1200" /></p>

<p>「本は1冊読み終えてから次へ」という読み方、なんとなく正しそうに思えますよね。しかしその常識を疑うことで、同じ読書時間でも得られるものが大きく変わってくるとしたらどうでしょう。書籍『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』より解説します。</p>

<p>※本稿は、西岡壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』（新潮社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>1冊ずつ読んではいけない!</h2>

<p>早速ですが、みなさんに1つ質問です。&nbsp;</p>

<p>みなさんは普段本を1冊ずつ読んでいますか?　それとも同時並行で複数の本を読んでいますか? &nbsp;</p>

<p>多くの人は、1冊ずつ、つまり「1冊読み終わってから次の本を読み始める」という読み方をしているのではないでしょうか。</p>

<p>たしかに、複数の本を同時に読むのはちょっと大変そうですし、1冊終わってから次の本に移る&hellip;&hellip;というほうが、本の内容は頭に入ってきそうです。</p>

<p>しかし、1冊の本からより多くのインプットが得られるのは、「同時並行で複数の本を読む」読み方なんです! 僕はこの読み方を、「検証読み」と名付けました。&nbsp;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>意見の偏りを避けられる</h2>

<p>同時並行で読む「検証読み」の最初の効用は、「意見の偏り」を避けられることです。</p>

<p>本というのは、基本的に1人の著者によって執筆されています。1人の著者が、その人の言葉で、その人なりの意見を述べる。それを読むのが「読書」です。</p>

<p>しかし、それはあくまで「1人」の意見です。どんなに権威のある著者でも、経験豊富な作者でも、その意見はあくまでも1人によって書かれたもの。その意見だけを「へえ、そうなんだ」と無批判にインプットしていると、どうしても偏りが生じてしまいます。</p>

<p>世の中には、いろんな意見があります。「幽霊はいない!」という人もいれば、「幽霊はいる!」という人もいます。「ヒトラーは悪だ!」という人もいれば、「一概にヒトラーだけを悪者にするのは良くない」という人もいます。1つの政策について、いいと言う人も悪いと言う人もいるでしょう。</p>

<p>人の数だけ正しさがあって、人の数だけ意見がある。でも、なかなかそれに気がつくことはできません。<br />
だからこそ、同時に複数の本を読む「検証読み」が効果的なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>主体的に読むことができる</h2>

<p>「検証読み」の2つ目の効用は、「受け身の読書」を避けられることです。</p>

<p>本を読むときは、どうしても受け身になってしまいがちです。どんな本を読んでも、「なるほど、それが正しいんだな」と考えてしまいがちなのです。それ自体はまったく悪いことではありませんが、しかし、それではなかなか考える力が身につかず、「得た情報を自分なりに使いこなす」ということができません。</p>

<p>得た情報を、自分が使いこなせるような知識にするためには、どうすればいいのでしょうか?</p>

<p>そのためには、ちゃんと「本当かな?」「他の本ではどう言っているんだろう?」と一歩引いて、つまり客観的な目線を持ちつつインプットすることが大切です。</p>

<p>たとえば、「科学的な根拠がないため、幽霊は存在しない!」という本を読むだけでは、「幽霊はいないらしい」という主観的で一元的なインプットしかできません。しかし、「多くの証言から、幽霊の存在は否定できない!」という本を同時並行で読むことで、「科学的には幽霊の存在は証明できないけれど、しかしまるっきり根拠がないとも言えないんだな」とより深く、客観的で多角的なインプットが可能になります。</p>

<p>また、「ヒトラーは悪だ!」という本と「一概にヒトラーだけを悪者にするのは良くない」という本を同時に読むことで、「ヒトラーのやったことは紛れもなく悪だけど、歴史的な背景を考えると、たしかに一概に『ヒトラーは悪だ』と言えない部分もあるかもしれない」と、より深く、そして客観的にヒトラーや歴史のことを学べますし、考えるきっかけにもなるのです。</p>

<p>このように、「受け身」の読み方をやめて客観的な目線を持ちつつ読むことで、1回の読書で、客観的で多面的な&quot;使える&quot;知識をインプットし、考える力をつけることができるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_book_glasses.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 06 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[西岡壱誠（著作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>心理学者が問いかける「なぜ私たちは傷ついても〈言葉〉を使い続けるのか」  キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14576</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014576</guid>
			<description><![CDATA[韓国で支持を集めるコーチング心理学者キム・ユンナさんが、私たちが傷ついても言葉をあきらめない理由を解き明かしてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="なぜ言葉を使うのか" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_womanintrain.jpg" width="1200" /></p>

<p>「どうしてあんな言い方しかできないんだろう」「話したことについて、あとから思い出して後悔してしまう......」「人から言われた言葉をいつまでも引きずってしまう」――言葉のせいで傷つき、怒り、それでも明日また誰かと話さなければならない。そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。</p>

<p>それでも私たちが言葉をあきらめないのは、人間関係の中に安定と承認、癒やしと勇気を求める本能があるからだと、韓国で支持を集めるコーチング心理学者キム・ユンナは言います。しかし最近、言葉を「主導権」として使う人が増え、その誘惑に気づかないまま大切な人を遠ざけてしまっているケースも少なくありません。</p>

<p>本記事では、人と人をつなぐ言葉と、人を遠ざける言葉の決定的な違いについて考えます。</p>

<p>※本稿は、キム・ユンナ(著),簗田順子(翻訳)『余裕があるほど心が満たされることばの器』(ディスヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>なぜ傷つけられても会話をやめないのか</h2>

<p>「どうしてああいう言い方しかできないんですかね！」<br />
「あの人とは話が通じない！」<br />
「話してから後悔することが多くて......どうしましょう？」<br />
「どうすればみんなと仲よくできますか？」<br />
「傷つかないためにはどうすればいい？」</p>

<p>私は仕事柄、言葉のせいで苦しんでいる多くの人に出会います。誰かのことを怒っている人もいるし、寂しさを訴える人もいるし、堂々巡りで変わらない自分が恨めしいという人もいます。いっそ一人のほうが気楽だと苦しい胸の内をぶちまける人もいて、背負っている「言葉」の重さと傷は人の数だけあるのだなあと実感します。</p>

<p>ところで、なぜ私たちは何度傷つけられても、会話しようとするのでしょうか？</p>

<p>なぜあきらめようとしないのでしょうか？</p>

<p>それは、人間関係の中で安定と所属を感じ、承認と愛を確認し、癒やしと勇気で心を満たしたいからです。それが人間の本能なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人と人をつなげる言葉とは</h2>

<p>でも、最近は話すことを「主導権」だと考える人が多くなりました。言葉を権力だと思ってしまったら、言葉で人を統制したい誘惑に駆られます。教えて、変えて、調整して、望む方向に引っ張りたいという欲望にまみれてしまったら、人は離れてしまいます。</p>

<p>後輩の痛みを癒やすためではなくしっかりさせるために、子どもの事情を理解するためではなく間違いを責めるために、友だちの悩みに寄り添うためではなく上から目線で教えてやるために言葉を使えば、あなたの周りには誰もいなくなり、みじめな言葉だけが残るでしょう。</p>

<p>人間関係は「統制の言語」では続きません。人には自分の個性を確認したいという欲求があるので、それを無理に変えようと強要すれば関係は途切れます。洗練された話術で、ある程度は本心を隠すことができるかもしれませんが、言葉で主導権を握ろうとする欲望は、ある瞬間、相手に丸見えになってしまうものです。</p>

<p>人と人をつなげる言葉は「統制の言葉」ではありません。</p>

<p>「そっか、大変だったね。お疲れさん」<br />
「そういうこともあるんだ」<br />
「あたしで役に立つことあるかなあ？」</p>

<p>こんなふうに共感し尊重しながら健全に刺激し合う言葉に、人間関係は芽生えるのです。</p>

<p>ちょっと考えてみましょう。<br />
今あなたは、どんな言葉を使っていますか？<br />
統制のための言葉ですか、わかり合うための言葉ですか？</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[キム・ユンナ(著), 簗田順子(翻訳)]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>知らない人にも「ボン・ディーア（おはよう）」　ポルトガル人が挨拶を欠かさない理由  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14496</link>
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			<description><![CDATA[日本とは異なり、知らない人にも積極的に挨拶をするポルトガルーー日本とポルトガルで活動する乾祐綺さんが、ポルトガル人が挨拶を欠かさない理由を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_discussion_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>カフェやスーパー、郵便局などに行ったとき、店員の方に挨拶はしますか？日本では用件だけを伝えて、雑談を楽しむことはあまりないかもしれません。</p>

<p>ところが、ポルトガルでは「ボン・ディーア（おはよう）」と声をかけ、自然と会話が始まっていくと、ポルトガルと日本の2拠点で活動する乾祐綺さんはいいます。本稿では、ポルトガル人が挨拶を大切にする理由を紐解いていきましょう。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>カフェでも郵便局でも、どこでも&quot;挨拶&quot;から始まる</h2>

<p>ポルトガルにおける「ボン・ディーア！(Bom dia!／おはよう！)」の一言は、単なる挨拶ではない。それは、この国の社会をまわすための潤じゅんかつゆ滑油みたいなもの。人と人を繋ぐ&quot;信頼のスタートボタン&quot;のような存在。</p>

<p>たとえば朝、カフェに入ってカウンターに立つ。無言で「ウマ、ビカ(Umabica／エスプレッソひとつ)」とだけ言うと、なんとなく空気が冷たい。店員の表情も固まるような感じがする。その前に「ボン・ディーア！」と一言添えるだけで、店員の表情がやわらぐ。「今日も暑そうね」「昨日の夕焼け、すごかったね」。そんな小さな会話が自然に続いていく。</p>

<p>郵便局でも、病院でも、スーパーでも同じだ。最初に目を合わせて「ボン・ディーア」。これがないと、相手もなんとなく調子が狂う。逆に言えば、この国では声をかけることが社会の前提になっているような空気がある。</p>

<p>ポルトガル語は母音で終わる言葉が多いとされる。だから、響きがやわらかい。日本語の「ありがとう」が、どことなく&quot;カクカク&quot;している響きなのに対して、</p>

<p>・オブリガード(Obrigado)／ありがとう</p>

<p>・デスクーペ(Desculpe)／失礼します</p>

<p>・メニーノ(Menino)／男の子</p>

<p>・コメール(Comer)／食べる</p>

<p>声に出すとどれも丸く、息が抜けるような音になる。この母音で終わる言語の性質は、言語学的にも対話のリズムを穏やかに保つとされている。言葉そのものが、争わない構造になっているというのだ。</p>

<p>あとは個人的には「ｓ」の発音。これがまた、非常に丸い。「シュ」と鼻に抜けるように発音する。たとえば地名の「Cascais」は「カシュカイシュ」。赤ちゃん言葉のように、ポルトガル語は本当に穏やかな印象がある。</p>

<p>言語の話になったので、うんちくも少々。「オブリガード(Obrigado)」はラテン語のobligatus(義務を負う)から来ているそうで、つまり「あなたに恩義を感じています」という意味。日本語の「ありがとう(有り難し)」と同じく、相手の存在を尊重する言葉だ。</p>

<p>日葡辞書(1603年)にも「arigat&ocirc;」の意味としてポルトガル語の「obrigado」に相当する語が記されており、500年たっても、どちらの国でも&quot;感謝を言葉にする&quot;文化が残っているのは、なんだか嬉しい。</p>

<p>さて、あいさつの話に戻る。以前、誰かが教えてくれた。「ボン・ディーアは、コーヒーみたいなものさ。これがないと1日が始まらない」。朝、カフェに常連客たちは一人ずつ入ってきて、全員が声をかけ合う。知らない人同士でも、「ボン・ディーア！」と言えばもう仲間。新聞を読む人、パステル・デ・ナタを頬張る人、みんなが同じ空気の中にいる。</p>

<p>社会学的にも、日常的な対話が社会的な信頼を支える重要な文化要素とされる。ポルトガルでは、「困ったときに頼れる人がいる」と答えた割合は87％(OECD Better Life Index)で、欧州でも高水準だ。</p>

<p>ポルトガルでは、声をかけるという行為そのものが、「あなたを見ています」というサインになっている。無言は無関心を意味し、挨拶は相手の存在を認める儀式でもあるのではないか。実際、社会学者たちは、こうした日常的な言葉の交換が「社会的信頼」を支える基盤になっているとも指摘している。</p>

<p>確かに、道端で「ボン・ディーア」と声をかけると、相手も必ず「ボン・ディーア」と返してくれる。それだけで、こちらも、おそらく向こうも、気持ちが和らぐ。街が少し明るくなる(言い過ぎ？)。誰もが&quot;孤立していない&quot;と感じられる。この言葉の往復が、見えない安全網を作っている。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>挨拶が人間関係を積み上げる</h2>

<p>では、なぜポルトガルではこんなにも挨拶が重要なのか。その答えの1つは、共同体社会としての歴史にある。ポルトガルは中世から小さな村や教区が基盤となる社会を築いてきた。どんなに小さな村でも、そこには必ず会とカフェ、広場があり、人びとは顔見知り同士で助け合って生きてきた。農村では声をかけ合うことが生存のために不可欠だった。災害や病気のとき、隣人へのひと声が命を救うこともあった。</p>

<p>また、カトリックの文化的背景も大きいのかもしれない。ミサの中で司祭が会衆に向けて語りかける「パス・エステージャ・コンヴォスコ(Paz estejaconvosco／あなたに平和を)」という言葉。これはキリストが復活の日に弟子たちへかけた最初の言葉である。</p>

<p>そこには、挨拶とは本来、平和を渡し合う行為だという考え方が息づいている。ポルトガルの人々の挨拶が、なぜあれほど柔らかいのか。そのわけを考えるとき、僕はこの言葉をふと思い出す。</p>

<p>ポルトガル語の「ボン・ディーア(Bom dia／良い日を)」「ボア・タルデ(Boatarde／良い午後を)」「ボア・ノイテ(Boa noite／良い夜を)」は、いずれも「あなたの時間が良いものでありますように」という祈りのニュアンスを含んでいる。構造的には「グッドモーニング(Good morning)」的なのだが、カトリックを重んじるこの国の宗教的な文脈からも&quot;幸せを願う&quot;構造になっていると感じている。だから、ボン・ディーアを言い忘れると、どこか心が引っかかる。</p>

<p>リスボンには「ア・ブラジレイラ(A Brasileira)」や「ニコラ(Nicola)」など、有名な老舗カフェがある。今ではどちらもリスボンの観光地的な場所になっている。カフェ文化が社会のハブになったのは19世紀。詩人や作家、政治家が日常的に集う&quot;言葉の交差点&quot;だった。そこで交わされる最初の言葉が、「ボン・ディーア」。この声をかける文化が、都市生活の中にも引き継がれた。</p>

<p>現代でも、ポルトガルのカフェの実に70％以上は個人経営とされる。スターバックスやチェーンが広がっても、地域のカフェはほとんど消えない。そこでは、注文の前にまず会話。エスプレッソ(ビカ)は30秒で出てくるけれど、会話は10分以上続くこともしばしば。「ボン・ディーア」が引き金となって、人間関係が積み上がっていく。</p>

<p>彼らにとって、カフェはサードプレイス(第三の家)であり、挨拶はその&quot;入場チケット&quot;のようなもの。一人でいても、一人じゃない。そんな安心感が、ポルトガルの空気をやわらかくしている。</p>

<p>最近、郵便局で荷物を出したときのことを思い出した。僕の前に並んでいたおじいさんが、窓口の職員に「ボン・ディーア、ドナ・マリア！(おはよう、マリア！)孫が生まれたんだよ」と話しかけていた。職員も「おめでとう！見せて！」と笑顔で応じる。そこに行列ができていても、誰も怒らない。なんなら写真を表示した携帯を一緒になって覗き込む。この数秒のやりとりが、街の雰囲気を確実に変えている。</p>

<p>一方で、日本では、こうした&quot;声の交換&quot;が減っているように思う。非効率だから？</p>

<p>挨拶とは、時間の浪費ではなく、信頼の投資だ。それを、ポルトガルの人たちは無意識のうちに知っている。社会学の分野では、信頼社会は制度によってではなく、日常の交流によって育まれるとされている。たとえば、ポルトガルでは「ボン・ディーア」と声をかける行為が、人と人との関係を繋ぎ直す&quot;民主主義の練習&quot;のように機能しているのではないか。</p>

<p>たしかにこの国では、選挙の投票率も比較的高いし(2024年の国政選挙では約66％）。その根っこには、人を信じる、声をかけるという日常の訓練があるからだろう。</p>

<p>夕方、カフェの店先で、常連客が店主に「アテ・アマニャ！(At&eacute; amanh&atilde;!／また明日！)」と声をかける。その響きが通りにこだまする。明日もきっと会える、という、不確かだけど希望を感じられる約束。こうした言葉の積み重ねが、孤立を防ぎ、&quot;誰も一人にしない空気&quot;をも作っているのだ。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「この人を尊敬している」が目線でバレる？　心理学が明かす無意識のサイン  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14446</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014446</guid>
			<description><![CDATA[相手への評価は目線が物語ると心理学者の内藤誼人さんは解説する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="目線" height="742" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_colleagues.jpg" width="1200" /></p>

<p>人間関係を上手に築くには、相手の心を読む力も大切です。心理学者の内藤誼人さんは著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて、相手への評価は視線が物語ると解説しています。相手への感情が目線にどう表れるのか、同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人は尊敬する相手ほど、長く見る</h2>

<p>上司になると、部下からどう思われているのかが気になります。私は大学の先生をしておりますが、やはり学生からの評価が気になります。</p>

<p>「嫌われたって、ちっとも気にしない」と割り切って考えられればよいのですが、なかなかそういうわけにはいきません。</p>

<p>自分が部下に尊敬され、重きを置かれているのであれば、部下が自分を見つめる時間は長くなります。じっとこちらの顔を見つめるようでしたら、みなさんは部下に重きを置かれていると判断しても間違いではありません。逆に、こちらが話しているのに、どこかそっぽを向いているようなら、軽く見られている証拠になります。</p>

<p>カナダにあるブリティッシュ・コロンビア大学のトム・ファウルシャムは、数人のグループを作ってもらい、「月で生き延びるのに必要なもの」というテーマで話し合いをしてもらいました。</p>

<p>話し合いが済んだところで、それぞれのメンバーに「どの人にリーダーシップを感じたか」を選んでもらいました。話し合いについてはビデオで録画しておいたのですが、そのビデオを分析してみると、リーダーシップがあると感じさせる人には、他のメンバーからの視線が集まりやすいことがわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>視線を向ける時間の長さが、相手の評価を物語る</h2>

<p>私たちは自分よりも立場や地位が上だと感じる人に、より長く視線を向けるという傾向があることが明らかにされたのです。</p>

<p>というわけで、もし部下と話すときに、じっくりと自分の顔を見つめてくるようなら、おそらくは重きを置かれているのです。そんなに尊敬もされておらず、軽く見られているのなら、部下が自分に視線を向けることもないでしょうし、仮に視線を向けても、すぐに別のところに視線を外してしまうはずです。</p>

<p>自分に視線を向けてくれないときには、「ああ、自分はそんなに大事にされてもいないのだな」ということがわかってしまうので、ひどくガッカリすることがあるかもしれません。</p>

<p>しかし、こういうときにこそ、もっと前向きに考え、「では、どうすれば部下からしっかり見つめてもらえるようになるのか」と建設的に考えるようにするとよいでしょう。いつまでも落ち込んでいてもしかたがないので、状況を好転させるにはどうすればよいのかを考えたほうが前向きな気持ちになれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>興味は「瞳孔」に表れる</h2>

<p>アパレルのお店で、入店してきたお客さまがどの服に興味があるのかは、お客さまの目を見ればわかります。「おっ、これはいい！」と思う服を見つけたとたんに、目を見開いて瞳孔が拡大する（黒目が大きく見える）ので、それに注目すればいいのです。</p>

<p>クライアントに３つのデザイン案を示したとき、クライアントがどのデザインを好むのかも同じようにしてわかります。Ａ案、Ｂ案、Ｃ案の資料を机の上に並べて見せたときに、お客さまの瞳孔を確認するのです。もしＣ案の資料に目を向けたときに、目を見開いて黒目が大きく変化したのなら、おそらくはＣ案に興味があるのでしょうから、Ｃ案のプランを中心にプレゼンテーションすると、うまく採用してもらえるでしょう。</p>

<p>米ブリガム・ヤング大学のロバート・アトウッドは、12歳以下の少女への犯罪で収監されている小児性愛者10名と、同じ刑務所に収監されている、小児性愛ではない犯罪者10名を比較のための条件（コントロール条件）として、５歳から８歳の少女のヌードと、大人のヌード写真を見せて、瞳孔の変化を調べてみました。</p>

<p>すると、小児性愛者は、少女にしか興味がありませんから、少女のヌードを見たときに瞳孔が大きくなることがわかりました。比較のための条件においては、普通に大人のヌードを見たときに瞳孔が拡大しました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人は興味を持つと、無意識に目を見開く</h2>

<p>私たちは、「おっ、これは！」と感じたときに目を見開きます。目を見開くことによって、その対象をよりしっかりと見つめようとするのでしょう。</p>

<p>同じような研究は他にもあります。英サセックス大学のベッキー・ヒーバーは、26名の大学生に40の名詞の単語を記憶してもらいました。コンピュータの画面に２秒ずつ単語が現れるので、それを記憶していくという実験です。</p>

<p>40の単語を覚えてもらったところで、次にテストとして80の単語をモニターに順番に映し出しました。覚えてもらった40の単語と、新たに加えた40の単語です。</p>

<p>そのときの瞳孔の変化を調べてみると、覚えた単語がモニターに映し出されたときに、瞳孔が拡大することがわかりました。「あっ、これはさっき覚えたやつだ！」と興奮すると、自然と瞳孔が開いてしまうのでしょう。</p>

<p>「目は心の窓」という表現がありますが、相手の目を見ればその人がどんな対象に興味や関心があるのかも見抜くことができるのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_colleagues.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>東大生が編み出した「本を圧倒的に読みやすくする」方法　装丁読みとは何か？  西岡壱誠（著作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14297</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014297</guid>
			<description><![CDATA[「わかった気になる」のが読書の最大の敵。本当に理解しているかどうかを確かめるシンプルな方法と、東大が重視する読解力の正体を解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="読書" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_book_2.jpg" width="1200" /></p>

<p>本を読み終えたとき、「なるほど、勉強になった」という満足感で終わっていませんか? その感覚こそが、実は読書の最大の落とし穴かもしれません。書籍『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』より解説します。</p>

<p>※本稿は、西岡壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』（新潮社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>本を読む上で、いちばん気をつけるべきこと</h2>

<p>みなさんは、本を読む上でいちばん気をつけなければいけないことは何だと思いますか?</p>

<p>「途中で読み間違えてしまうこと?」「前に読んでいた内容を忘れてしまうこと?」</p>

<p>いいえ、違います。正解は、「わかった気になってしまうこと」です。本を読むと、人は「わかった気になって」しまいやすいのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>一言で言い表せなければ、わかっていないのと同じ</h2>

<p>多くの人は、本を読んでも「わかった気になっている」状態で終わってしまいます。</p>

<p>たとえば、いちばん最近に読んだ本のことを思い出してください。その本で、著者は何を伝えたかったのか、わかりますか? 一言で言い表してみてください。</p>

<p>&hellip;&hellip;なんて言われて、きちんと言い表せる人は稀です。何度も本を読み返していても、「一言で言い表す」ということはなかなかできません。</p>

<p>しかし、「その本で著者が何を伝えたかったのか」を一言で言い表すことができなければ、「わかった気になっている」のと同じなんです。</p>

<p>本当に理解できているかどうかは、短い言葉で伝えられるかどうか、つまりは「要約できるかどうか」でわかります。</p>

<p>どんなものにも「ミクロなモノの見方」と「マクロなモノの見方」が存在します。細部や部分部分を理解するのは「ミクロなモノの見方」、全体としての大きな流れを理解するのは「マクロなモノの見方」です。</p>

<p>それで言うと、どんなに部分が読解できても、「要するに何なのか」が理解できていない状態というのは、「マクロなモノの見方」ができていない状態と同じなんです。</p>

<p>「ホントかなあ?」と思うのであれば、1つ「イジワル」をお教えします。</p>

<p>あなたの友達に、「君が最近読んだ本の著者が、何を伝えたかったのかを教えて」と聞いてみてください。</p>

<p>一言で返ってきたなら「イジワル」はできませんが、しかし長い言葉で返ってきたら、その言葉を覚えておき、その人が読んだという本をこっそり読んでみてください。</p>

<p>おそらくその人の言葉は、ちゃんと本の中に書いてある言葉だと思います。しかし、それはきっとただの「部分」、つまりそれ以外にも書いてあることはたくさんあるのに、「細部」を切り取っただけであって、全体ではないことがわかるはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>東大入試も「要するに何なのか」が問われている</h2>

<p>実は僕は、このイジワルを日常的に人にやっています。</p>

<p>なんて言うと、僕が酷いヤツみたいですが、違います。受験生に国語の勉強を教えているときに、聞くのです。「この国語の文章、要するに何を伝えたかったのか、一言で言ってみて?」と。</p>

<p>すると、面白いくらいに差が出ます。文章の内容を自分の中で整理できており、一言できちんと言い表すことができた生徒は、その後に続く問題も、簡単に解けてしまいます。</p>

<p>逆に、文章の内容を自分の中で整理できておらず、一言で言い表せなくて長くなってしまう生徒は、その後の問題も間違ってしまうことが非常に多いです。</p>

<p>「一言で言い表すことができるかできないか」。これが、文章をわかっているかわかっていないかの分水嶺なんです。</p>

<p>これと同じことを言っている国語の先生はたくさん存在しますし、またそれを象徴するかのように、国語の入試問題でもよく「筆者が言いたいことを言い表している一文を次の選択肢から選べ」なんて問題が出題されます。</p>

<p>東大も、「短くまとめられる＝ちゃんと理解している」だととらえています。</p>

<p>たとえば東大の入試問題では、大学入試の問題としては珍しい「英語の要約問題」が出題されます。英文のレベルとしては難しくないのですが、「1500ワード程度の英文を、50～60字の日本語で書き表せ」というのは、英語が読めたとしても難しいです。</p>

<p>その他の科目でもまったく同じです。</p>

<p>たとえば「ラティフンディアとは何か答えなさい」というような知識を問う世界史の問題は多いですが、普通は「100字以上で答えなさい」という設問の要求になるのに対して、東大は「60字以内で答えなさい」というように、文字数制限がとても厳しくなります。少ない文字数で、いかにその問題で問われている知識を言い表すかが勝負になることが多いのです。</p>

<p>要するに、少ない文字数で自分の考えや人の意見をまとめることができないというのは、ちゃんと理解していないということと同じなんです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_book_2.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 03 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[西岡壱誠（著作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「失恋は自分を知るための仕組み」又吉直樹×たなかみさきが語る、マッチングアプリ時代の恋愛  又吉直樹（お笑い芸人）,たなかみさき（イラストレーター）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14385</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014385</guid>
			<description><![CDATA[又吉直樹さんとたなかみさきさんが、共著で失恋を詠ったカルタを刊行。お二人に恋愛にまつわる話をうかがった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="たなかみさき　又吉直樹" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603tanakamisakimatayoshi02.jpg" width="1200" /></p>

<p>マッチングアプリの台頭、若い世代の恋愛離れ......恋愛を取り巻く環境は変化しつつあるなかで、人の悩みに多いのは今も昔も恋愛のこと。</p>

<p>お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんと、人気イラストレーターのたなかみさきさんによる初の共著『失恋カルタ』の発売を機に、昨今の恋愛をめぐる風潮や、恋愛から生まれる負の感情との向き合い方をお二人にお聞きしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>振り返ってみると、失恋が創作に活きていた</h2>

<p>――まず、失恋に対するお二人のイメージをお聞きしたいです。</p>

<p>【又吉】普通に生きていたら、失恋は結構あるものだなと思っていて。自分から進んで失恋したいとは思わないんですけど、結果的に失恋をして、それが学びになったとか、その後の生活の仕方や創作に活かせてしまったということはありますね。</p>

<p>もちろん創作のために失恋しているわけじゃないし、できれば無いに越したことはないんですけど。</p>

<p>振り返った時に全く無駄だったとは思わないというか、やはり自分の人生には必要なものだったような、今の自分を作っている要素として、失恋の経験はあるのかなと思いますね。</p>

<p>――『失恋カルタ』の読み札も、ご自身の実体験から？</p>

<p>【又吉】そうですね。自分でも自覚しているような部分を相手側の視点から指摘したものや、一致する体験はないけれど、これに近いようなシチュエーションがあったなというものを創作で作ったものを混ぜています。</p>

<p>――たなかさんはいかがでしょうか。失恋が創作に活きる、という感覚はありますか。</p>

<p>【たなか】完全に活きていますし、染みついてしまっているというのもあるんですけど、やはり相手ありきのものなので、失恋って。なかなか一言では難しいですが、傷つけられたし傷つけてしまった結果、お互いに対等だなと思えれば、それが一番かなと。</p>

<p>失恋することによってお互いがフラットに戻れたらいいですよね。パートナー同士が対等じゃなかったことで起こる失恋はあると思うので。別れて関係性が良くなるのが理想かなと思います。</p>

<p>――たなかさんは、別れて関係性が良くなることはよくあったのですか？</p>

<p>【たなか】半々ぐらいですね。別れる時に「結婚するかビジネスパートナーになるか選んでください」という別れ方をしたことがあって、結果的にビジネスパートナーとして続いている関係があるんです。そういうこともできるんだという発見がありました。</p>

<p>――元恋人がビジネスパートナーに。</p>

<p>【たなか】お互いのできること、できないことを一番知っているから、ビジネスパートナーになれるんですよね。有難いことだと思っています。</p>

<p>【又吉】なかなか珍しいと思いますけどね。たしかに恋愛で二人で作り上げていった関係性とか、相互に知ってしまったことを、何かに活かせるなら活かせた方がいいですよね。</p>

<p>【たなか】物書きや作家じゃなくても、活かせる場所はあると思います。ただ、その目的が逆転してしまうととんでもない人間になりそうですけど。恋愛のためだけに恋愛があるわけじゃないと思います。人間同士ですから。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「恋愛を持ち込まない誠実さ」を錯覚するようになった？</h2>

<p>――お二人とも失恋が創作につながった実感もあるとのことですが、最近は&quot;恋愛離れ&quot;が起きているとも言われますし、出会いにおけるマッチングアプリが当たり前にもなりましたね。そんな中、恋愛経験は何をもたらしてくれると思いますか。</p>

<p>【又吉】恋愛を経験することで、自分のことが具体的にわかる部分はあると思います。いい部分だけじゃなく悪い部分でもそうで、自己嫌悪に陥る人もいると思うんですよ。自分の弱点がわかるし、相手に指摘してもらうことで長所も掴めたりとか、自分だけではわからないものを知れる。</p>

<p>ただ、恋愛を経験していなければ自己肯定感がもっと高いままだったのに、ということもあると思うので、一長一短、必ずしもポジティブな影響とは限らないですね。相手に指摘されて自分をより知れるという仕組みとして働くことはあるのかなと思います。</p>

<p>【たなか】マッチングアプリは相手をカテゴリー分けして、ラベリングしてしまうことがあると思うんですよね。肩書きとか数字で相手を見てしまうような。</p>

<p>現代の風潮として、予測不能なことにどんどん弱くなってきている感覚があります。自分一人でさえ人生は予測不能なのに、二人以上になるとさらに何倍も予測不能なことが起こる。本来、恋愛はそれをどう乗り越えていくかなのかな、と思うんです。</p>

<p>【又吉】相手のステータスを先に考えるんじゃなくて、好きだなという人がたまたまどういう人だったかという順番で、好きになった人が仕事で成功を収めたからより好きになるとか、うまくいかなかったから嫌いになるというのは、本来はあまりないんじゃないかなと思うんです。</p>

<p>私たちには生き物として、お互いの関係性を築いていける能力が備わっているはずですけど、最初に年収だったり数字みたいなもので提示された時に、ちょっと大事なものを失っているのかなという気はしますね。失敗はしにくいんでしょうけど。</p>

<p>【たなか】やはり恋愛の目的はそこじゃないという印象があります。結婚となるとその辺は重要なのはわかる気はするんですけど。</p>

<p>私自身は&quot;面白い人生を送りたい&quot;が優先されてしまうので、むしろあまり共感してもらえないこともあるんですが。</p>

<p>――マッチングアプリがあることで、最近はリアルで出会ったとしても恋愛対象として見えづらいような空気感がある気がします。</p>

<p>【又吉】マッチングアプリだとお互い恋愛を始めるつもりでスタートするから、安全性も高いかもしれないですよね。</p>

<p>友達や仲間と趣味などの話をしていて「気が合うな」から恋愛が始まるのも、きっと減ってきているということなんでしょうね。</p>

<p>【たなか】他者に対して、「こういう人でこういうところが素敵なんだろうな」と予測したら上手くいかない気がするんです。違ったらがっかりしてしまう。相手を見たいように見ないということも大事かもしれないですね。相手をそのままに見ておかないと、齟齬が起きた時に心が揺さぶられてしまう。</p>

<p>【又吉】もちろんマッチングアプリを否定するつもりはないですが、ここ最近はマッチングアプリというものを、悪いものじゃないと社会全体で受け入れた雰囲気があるじゃないですか。となると、恋愛はそこでできるなら、職場や趣味の場所などは恋愛とセパレートした方が、その場所の純粋性が高まるみたいな、恋愛を持ち込まないことの誠実さみたいなものへの錯覚が生まれていると思うんです。そういう雰囲気の中で色気を出したりすると相手がすごく驚いて引いてしまうということはどんどん起こるでしょうね。</p>

<p>――かつては職場内恋愛も盛んでしたが、今は職場でそういう色恋っぽい雰囲気があることも少なくなったような...。</p>

<p>【たなか】えー、そうなんですね！私には通う職場がないので、オフィスラブに夢がありすぎて。向かいのデスクの人と内緒で付き合ってるとか....想像は膨らむんですけどね(笑)。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>恋愛が引き起こす&ldquo;負の感情&rdquo;との向き合い方</h2>

<p>――恋愛って負の感情を伴うことの方がどちらかというと多いと思います。嫉妬だったり、恨みだったり。お二人はそういった感情とどう向き合ってきましたか。</p>

<p>【又吉】基本的に僕は自立しているという自覚があるので、恋愛がうまくいかなかった時に相手を恨むということはあまりないですね。例えばコンビの活動において、仕事がうまくいかなかった時に相方のせいだと思わないとか、仮に売れなかったとして、相方にちゃんとしてほしいとあんまり思いません。</p>

<p>自分にもっとできたことがあったんじゃないかと考えたいし、別れたとしても自分一人でもちゃんと何かができるという気持ちでいたい。一時的に腹立つことはあると思いますけど、時間が経てばそれぞれ事情があるしなという感情になりますかね。</p>

<p>――あまり引きずらないんですね。</p>

<p>【又吉】自分の人生を生きているわけですから。自分事としてこの日常を送りたいという気持ちの方が強いですかね。</p>

<p>いろんなケースがあると思うんですけど、例えばパートナーにすごく時間を捧げたとか、金銭的なバックアップをしていたとか、それが別れて戻ってこないとか、非対称な関係性だった場合に恨みが残りやすい。だから付き合っている時にできるだけそういうことがないように、お互いフラットな関係性の方がいいのかなと思いますけどね。</p>

<p>【たなか】大事ですね。言い聞かせにも近いんですけど、私はひどい別れ方をしたとしても、無駄じゃないって思うことが大事だなと思います。</p>

<p>楽しかった時を思い出したりとか、これがあったから今があるとか、失恋にフォーカスするより、もっと広い人生の中の大事な一場面として捉えると、乗り越えられるかなと思います。相手だけを見ていると乗り越えるのが大変かもしれない。自分を見つめてみたり、人生について考えてみるといいかもしれません。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 18:15:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[又吉直樹（お笑い芸人）,たなかみさき（イラストレーター）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>センサー式ライトで虫を捕獲する頭脳派も　投稿者に聞いたタヌキ動画がバズり続ける理由  樫尾キネ（福島県産シニアVtuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14524</link>
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			<description><![CDATA[思わず笑ってしまうほど愛らしいタヌキのポンポコエピソード。タヌキ投稿が話題の福島県産シニアVtuber・樫尾キネさんに話をうかがった。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="タヌキ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260717tanuki01.jpg" width="1200" /><br />
写真：丸くて可愛らしく、紅花のように有名になって愛されるようにという願いを込めて「べにまる」と名付けられた（写真提供：河北町児童動物園）</p>

<p>「大型動物用の罠にかかったたぬき、たぬきなら出られるくらい隙間があるのに『たぬきはもうおしまいです......』という顔で、ずっと檻の中にいた。檻を開けても『もうおしまいだからほっておいて......』とでも言いそうな哀愁を帯びたまま、なかなか出てこず、抱っこで出された。」</p>

<p>――9千650万表示、27万いいね、約3万リポストという数字を叩き出したこのポスト。投稿したのは福島県を活動拠点とするVtuber樫尾キネさんです。ＸやYouTubeで地元の魅力を発信する一方、日常的に出会うタヌキについて度々投稿しています。タヌキとの関係、なぜ人々はタヌキに魅了されるのか？　そしてタヌキの賢さが垣間見えるエピソードとは......『タヌキまるごとBOOK』に掲載された樫尾キネさんのインタビューを増補・再編集してお届けします。（画像は全て『タヌキまるごとBOOK』より）</p>

<p>※前後編の後編です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>タヌキがソリを一生懸命運んでいた</h2>

<p>――タヌキがここまでバズると思いましたか？</p>

<p>私にとっては、タヌキがいるのは「日常」だったので、こんなに反響があるとは思わず、とても驚きました。今はタヌキを物語や画面の向こうでしか見たことがない方が多いことにもびっくり。タヌキエピソードをきっかけに、タヌキとはどんな存在で、どうように生きているのか、知ってもらえたら嬉しいです。</p>

<p>――なぜこんなにも反響が大きいのでしょう？</p>

<p>昨今のインターネットでは、見たくない争いや、マイナスな話題が多く、疲弊してしまいます。そんな時に、タヌキのちょっとポンコツでポンポコな話が流れてきたら、なんだか嬉しいかもしれない。きっと、タヌキエピソードを喜んでくださる皆さまも、同じような気持ちなのでは？ と思っています。</p>

<p>―― 初出しのポンポコエピソードがあれば教えてください。</p>

<p>孫たちを連れて、近くの運動公園に雪遊びによく行っていました。ソリ遊び、雪合戦、かまくらや雪だるま作り、様々なことで遊びます。雪だるまの顔のために、葉っぱや枝を探しに少し離れた時でした。近くに置いていたはずの、小さい子ども用ソリがなくなっていたんです。雪にはしっかり、ソリを引いた跡があり、それをたどってみると、2匹のタヌキがソリを一生懸命運んでいたんです。</p>

<p>孫が「タヌキだあー！」と声を出すと1匹はすぐに逃げたのですが、もう1匹はヨイショヨイショと頑張って、まだソリをあきらめていなかった。</p>

<p>どうしようと思っていると、逃げて行ったタヌキが飛んできて、ソリをひっぱり続けるタヌキに体当たりし、そのまま2匹で逃げて行きました。そんなに欲しかったの？　という、印象的なエピソードです。</p>

<p>また、最近は庭や軒先のセンサー式のライトをわざと光らせて、そこに集まる虫を食べている姿を見たことがあります。ライトの仕組みを理解して活用する賢いタヌキでした。虫を捕まえようとする姿が踊っているみたいでしたが、実は真剣な食事というギャップが面白かったです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>タヌキに会いに行くには</h2>

<p><img alt="タヌキ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260717tanuki02.jpg" width="1200" /><br />
アクアマリンふくしまのタヌキ（撮影：樫尾キネ）</p>

<p>――「ほんもののタヌキを見たい！」と思ったらどうすればいいでしょうか？</p>

<p>ぜひ動物園などで飼育されているタヌキに会いに行ってみてください！　でも野生のタヌキを見かけても、触ったり餌をあげたりしないでくださいね。タヌキは&quot;野生動物&quot;です。だいじなこと。私は畑を守るために自然と関わり、その中で見たタヌキの一部をお話ししています。かわいいだけじゃ済まない現実もあります、適切な距離で暮らしましょう。</p>

<p>そして、じつは&quot;水族館&quot;にもタヌキがいるんです！　私の地元、福島県には「アクアマリンふくしま」という水族館があります。入館してすぐのエリアに「わくわく・はじまりの森」という、福島県浜通りの里山、自然環境を再現した体験エリアがあります。その入り口の目の前にホンドタヌキがいます。</p>

<p>エリア全体を通して自然環境を学び、タヌキや野生動物、生態系がどのように形作られるか、学ぶことができます。「ためフン」のレプリカも必見。タヌキがお出迎えしてくれる水族館、みなさんもぜひ行ってみてくださいね。</p>

<p>――会いにける推しタヌキはいますか？</p>

<p>私は親戚のさくらんぼの手伝いで、よく山形県に行きます。その際に立ち寄るのが河北町児童動物園です。山形県の野生鳥獣救護所にも指定されており、怪我をした動物の保護も行っています。そこで暮らしている「べにまる」というタヌキさんが、数年前に旅立った愛犬にそっくりで、ひとめぼれしました。ごはんを食べている姿を見るだけでなんだか、もう、嬉しくって。近くに行ったら必ず立ち寄ります。</p>

<p>―― タヌキストに興味を持ちはじめた皆さんにメッセージをお願いします。</p>

<p>最近、タヌキに注目してくださる方が増えていて、とっても嬉しいなと思います。昔からタヌキたちが必死に生きている姿を見てきました。畑の大根を守るためににらみ合ったこともあります。それでも、愛すべき隣人であると思っています。</p>

<p>昔から、タヌキは人に愛されてきたとも感じます。焼き物や物語、様々なタヌキが活躍しています。きっと昔から身近な動物だったのだと思います。ですが、最近は「死んでいる姿しか見たことがない」なんて言われることもありました。</p>

<p>タヌキがかわいいと思ってくださった皆さん！　心身に余裕がある時でかまいませんので、そのかわいさの奥を、タヌキや野生動物たちの生きる今を、動物園や様々な場所で、知っていただけたら嬉しいです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[樫尾キネ（福島県産シニアVtuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>話が面白い人は何が違う？ 話し上手が使う「2つの簡単なテクニック」  岡崎かつひろ（作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14473</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014473</guid>
			<description><![CDATA[話がわかりにくい、面白く伝えられない人へ。PREP法とストーリーテリングで人を惹きつける話し方を解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="面白い話し方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_talking.jpg" width="1200" /></p>

<p>「話がわかりにくい」「面白く伝えられない」と感じたことはありませんか。人を惹きつける話し方には、伝え方の型があります。結論から話す「PREP法」と、聞き手の感情を動かす「ストーリーテリング」を意識するだけで、会話や説明はぐっと伝わりやすくなります。</p>

<p>本記事では、書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』より、話し上手になるための実践的な方法を紹介します。</p>

<p>※本稿は、岡崎かつひろ著『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』（三笠書房）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>話の順序にこだわるだけで話し上手になれる</h2>

<p>●起承転結で話さない</p>

<p>話がわかりやすい人ほど好かれる。これはもう、語る必要がないほどに当たり前ですね。</p>

<p>では、ここで問題です。はたして、Ｂさんの話はいかがでしょうか？</p>

<p>Ａさん「おい、Ｚ社に出す資料、いつになりそう？」<br />
Ｂさん「はい、Ｃ部長から『なるはやで頼む』と言われたものがあって......」</p>

<p>Ａさんが「いつになるのか？」を尋ねているのに、Ｂさんは自分の事情から話しているせいで、「結論が見えない......」と感じたことと思います。</p>

<p>こういったまわりくどい話し方をしてしまうことには、原因があります。</p>

<p>それは、起承転結で話そうとしてしまうこと。起承転結の由来は、中国の漢詩における代表的な詩型の一つである「絶句」というものです。</p>

<p>あなたも学生のときに、漢文を日本の文章に直したことがあったでしょう。レ点とかつけましたよね。ひっくり返さないと日本の文章にならないのです。</p>

<p>つまり、そもそも日本の文法と合っていないし、日本人的に面白い文章ではありません。しかし、多くの方は「起承転結で話しなさい」と教わります。それでは、話が面白くならないのは当然です。</p>

<p>話の順序を変えるだけで、面白い話をする人もしくは、わかりやすい話をする人に変わることができます。</p>

<p>たとえば「事件です!」から伝えられたら、興味を持ちますよね。ことの起こりを先に言われても退屈です。</p>

<p>・ビジネスでわかりやすい話し方をするなら「結」から話してみる<br />
・面白い話し方をするなら「転」から話してみる</p>

<p>こんな工夫をしてみましょう。多くの方があなたの話に興味を持つようになります。</p>

<p>冒頭の例を見てみましょう。Ｂさんの話はおそらく「Ｚ社への資料は1日2日ではできません」が結論でしょう。その「起」になる部分、「Ｃ部長から言われたときの状況」を丁寧に話したところで、Ａさんは結論が見えず、イライラするだけです。</p>

<p>好かれる話し方の第一歩は、起承転結を疑うことから始めましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>わかりやすく話せるPREP法</h2>

<p>ビジネスの世界では「結論から話せ」とよく言われます。とくに日本語は結論が最後にくる言語なので、何を言いたいのか途中ではわからないことも多いです。だから結論から話して、わかりやすく伝えることを意識する必要があります。</p>

<p>わかりやすく伝えるために、おすすめの話し方はPREP法と言われる手法です。</p>

<p>結論・要点（Point）&rarr; 理由・根拠（Reason）&rarr; 具体例（Example）&rarr; 結論・要点（Point）という順番で話します。</p>

<p>結論：好かれたいなら笑顔でいなさい。<br />
理由：なぜなら、笑顔の人と一緒にいるとポジティブになることができ、多くの人はポジティブでいたいと考えているからです。<br />
具体例：たとえば、みんなに好かれている〇〇さんはいつも笑顔ですよね。<br />
結論：だから好かれたいなら、笑顔でいることが大切なのです。</p>

<p>こういった具合です。とくに理由や具体例はたくさんあればあるほど説得力が増し、わかりやすくなりますよ。PREP法、使っていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人を惹きつける! ストーリーテリング</h2>

<p>人を惹きつける話し方をする人ほど、ストーリーで伝えることが上手です。事実という無機質な情報では記憶に残らなかったものが、ストーリーでイメージさせることによって相手の右脳に働きかけ、記憶に残りやすくなるのです。</p>

<p>実際、心理学とマーケティングを研究するスタンフォード大学ジェニファー・アーカー教授は、このように言っています。</p>

<p>「人間は論理的な事実に比べて、物語のほうが22倍も記憶に残りやすい」</p>

<p>しかし、面白いストーリーもあれば、つまらないストーリーもあります。一番つまらないストーリーは「時系列で話す」という方法。聞いている人は退屈してしまいます。</p>

<p>面白い話ができる人は「起承転結」で言えば「転」から話すことが多い。「転」はつかみのようなものと考えておけばいいでしょう。「この前、びっくりすることがあったんだけど」「夢みたいなことが起こったんだよね」などと話し出します。すると、その先が気になり、最後にオチまでつけば話は完璧です。</p>

<p>「いやいや、そんな簡単にできないよ」と、こんな声が聞こえてきそうですね。たしかに簡単ではありません。だから最初は漫才などを参考にしてみて、なんならパクらせてもらいましょう。それで稼ぐわけではないですから問題ありません。</p>

<p>私の尊敬するスピーカーの方は、古舘伊知郎さんが一人舞台で披露した「薬局ドリンク売り」を一言一句までコピーして、話す練習をしたとおっしゃっていました。</p>

<p>そうやって真似をして何度か話すうちに、面白い話の構成もわかってくるはずです。あなたの好きな芸人さんでよいので、コピーしてみましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_talking.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡崎かつひろ（作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>三島由紀夫賞に『はくしむるち』 豊永浩平さんが戦後80年で向き合った「沖縄と救済」  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14589</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014589</guid>
			<description><![CDATA[三島由紀夫賞を受賞した豊永浩平さん『はくしむるち』。贈呈式で語られた戦後80年、沖縄への思いについてレポートします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="豊永浩平さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260629Miashimayukio01.jpg" width="1200" /><br />
豊永浩平さん</p>

<p>2026年6月26日、第39回三島由紀夫賞の贈呈式が行われました。三島由紀夫賞は、小説、評論、詩歌、戯曲を対象に「文学の前途を拓く新鋭の作品一篇」に贈られる賞で、受賞作は豊永浩平さんの『はくしむるち』（講談社）です。</p>

<p>『はくしむるち』は、沖縄を舞台にした長編小説です。現代の沖縄を生きる少年少女たちと、80年前の戦場を生きた少年兵たちの物語が交錯し、現在と戦中・戦後の時代を行き来して描かれる作品です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「22世紀になっても小説を書いてください」</h2>

<p><img alt="高橋源一郎さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260629Miashimayukio02.jpg" width="1200" /><br />
高橋源一郎さん</p>

<p>選考委員を代表して選評を述べた高橋源一郎さんは、まず最終候補作5作がそれぞれに魅力を持っていたと説明しました。そのうえで、最終的に間宮改衣さんの『弔いのひ』と、豊永さんの『はくしむるち』の2作が残り、選考委員の間で意見が分かれ、白熱した議論が展開されたものの、受賞作は『はくしむるち』に決定しました。</p>

<p>高橋さんは、豊永さんについて「23歳だそうです。なのにこんなに上手に小説が書けてどうするのですか」と述べ、さらにデビュー作『月ぬ走いや、馬ぬ走い』（講談社）で群像新人文学賞と野間文芸新人賞を受賞していることにも触れ、「やりすぎです」とユーモアを交えて紹介。</p>

<p>『はくしむるち』の生と死の境界が揺らぐ世界観の魅力に触れつつ、そのうえで、「豊永さんの素晴らしいところは書きたいことがあるところです」と語り、さらに「その書きたいことが世界の重要な何かに繋がっている」と評しました。</p>

<p>選評の最後に高橋さんは、豊永さんが2101年にもまだ98歳であることに触れ、「22世紀になっても小説を書いてください」と呼びかけ、祝意を伝えました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「救済はいつやってくるのか」を考えた</h2>

<p><img alt="左から、川端康成賞を受賞した古川真人さん、山本周五郎賞を受賞した蝉谷めぐ実さん、豊永浩平さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260626yamamotoshugoro03.jpg" width="1200" /><br />
左から、川端康成賞を受賞した古川真人さん、山本周五郎賞を受賞した蝉谷めぐ実さん、豊永浩平さん</p>

<p>続いて登壇した豊永さんは、東京に来て1年になると話し、『はくしむるち』は沖縄と東京を行き来しながら書いた作品だと説明しました。戦後80年という節目が近づくなかで意識していたのは、前作『月ぬ走いや、馬ぬ走い』のラストシーンを希望が見えるような形に再考したいということでした。</p>

<p>そこで注目したのが、沖縄で広く知られる「命どぅ宝（命こそ宝）」という言葉です。その出典として、山里永吉さんの戯曲『首里城明け渡し』にある「いくさ世もしまち みろく世もやがて 嘆くなよ臣下 命どぅ宝」という一節を挙げ、豊永さんは「命どぅ宝」の前に置かれた「みろく世」という言葉に目を向けたと語りました。</p>

<p>「みろく世」とは、弥勒が現れて人々を救済する世を指す言葉です。「救済はいつやってくるのか、もし今やってくるのだとしたら、どのような形で現れるのか」、その問いについて考えながら、作品を書き進めたと述べました。</p>

<p>また豊永さんは、6月23日の慰霊の日を初めて東京で過ごしたことにも触れました。その日、自身の小説の読者と出会ったといいます。その読者は、もともと沖縄に強い関心を持っていたわけではなかったものの、近年の文学賞受賞作などを読むなかで豊永さんの作品にたどり着いたそうです。その経験について、豊永さんは「全くの外部に、自分の小説も届くことができたんだ」という感動を抱いたと語りました。</p>

<p>スピーチの後半では、『はくしむるち』の重要なモチーフとして登場するウルトラマンにも言及。沖縄出身で『ウルトラマン』の脚本家を務めた金城哲夫さんについて、&quot;日本と沖縄の架け橋になりたい&quot;と語っていた人物として紹介しました。</p>

<p>自身が金城さんの名を出して語ることは「おこがましい」と前置きしつつ、ウルトラマンをモチーフに小説を書き、その作品を通じて外部の読者と出会えたことについて、「本当にこの作品を書いてよかった」と話し、スピーチを締めくくりました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260629Miashimayukio01.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 11:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>山本周五郎賞が「すごく欲しかった」　蝉谷めぐ実さん『見えるか保己一』受賞で喜び語る  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14578</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014578</guid>
			<description><![CDATA[山本周五郎賞を受賞した蝉谷めぐ実さん『見えるか保己一』。贈呈式での蝉谷さんの喜びの言葉と、選考委員・伊坂幸太郎さんによる選評をレポートします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="蝉谷めぐ実さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260626yamamotoshugoro01.jpg" width="1200" /><br />
蝉谷めぐ実さん</p>

<p>第39回山本周五郎賞の贈呈式が、2026年6月26日に開催されました。山本周五郎賞は、すぐれた物語性を有する新しい文芸作品に贈られる賞です。今回の受賞作は、蝉谷めぐ実さんの『見えるか保己一』（KADOKAWA）です。本稿では贈呈式の様子をレポートします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「強い個性と創造力」が発揮された作品</h2>

<p><img alt="伊坂幸太郎さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260626yamamotoshugoro02.jpg" width="1200" /><br />
伊坂幸太郎さん</p>

<p>受賞作『見えるか保己一』は、江戸時代後期に活躍した全盲の国学者・塙保己一を主人公とする長編小説です。幼少期に失明しながらも学問を志し、やがて『群書類従』の編纂という大事業に取り組んだ人物を描いています。</p>

<p>選考委員を代表して選評を述べた伊坂幸太郎さんは、本作に強い個性と創造力を感じたと語りました。当初は実在の人物を扱うことで作者の個性が出にくい作品かもしれないと考えていたものの、実際には「読んでいてドキドキする」小説だったと、伊坂さんは振り返りました。</p>

<p>さらに本作について「他の作家が書いたら多分こうはならない」と述べ、史実を題材にしながらも、蝉谷さんならではの小説として成立している点を評価しました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「小説家になって良かったと心底思う」</h2>

<p><img alt="左から、川端康成賞を受賞した古川真人さん、蝉谷めぐ実さん、三島由紀夫賞を受賞した豊永浩平さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260626yamamotoshugoro03.jpg" width="1200" /><br />
左から、川端康成賞を受賞した古川真人さん、蝉谷めぐ実さん、三島由紀夫賞を受賞した豊永浩平さん</p>

<p>続いて登壇した蝉谷さんは、山本周五郎賞への思いを率直に語りました。</p>

<p>自身が候補に挙がっていない時でも、選評を読み込んできた賞だったと明かし、「すごくすごく欲しかった賞だったので、こうして候補に挙げていただいて頂戴できたこと、心から嬉しく思います」と喜びを述べました。</p>

<p>また、伊坂さんの選評をその場で聞けたことについて、蝉谷さんは「小説家になって良かったなと心底思う」と話しました。</p>

<p>蝉谷さんは、本作『見えるか保己一』で、実在の人物を主人公にすることに大きな覚悟が必要だったと述べました。人物の一生を小説として描くためには、どうしても再構成する部分が生じます。その行為が失礼にあたるのではないかという迷いを抱えながらも、保己一に向き合ったといいます。</p>

<p>さらに、全盲の人物を描くことについても、慎重に取り組んだと話します。自分に都合のよい形で解釈していないかを考えながら、全盲の文化人類学者である広瀬浩二郎さんに取材を重ねて執筆。完成した作品について広瀬さんから肯定的な言葉をもらえたことを、蝉谷さんは「大切にしたい言葉」として受け止めていると明かしました。</p>

<p>最後に「小説は薬にも毒にもなる」という認識のもと、「この一文が人を傷つけるかもしれないし、でも同時に救うかもしれない。だからこそ今後も覚悟と責任を持って書き続けていきたい」とスピーチを締めくくりました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260626yamamotoshugoro01.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 10:45:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「雨」を表す言葉は1200種類?　雨を「天気」ではなく「風景」として愛でる日本人の感性  ノダカズキ（ネイチャーガイド）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14596</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014596</guid>
			<description><![CDATA[ネイチャーガイドのノダカズキさんが、日本人による「雨」の捉え方について解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="雨" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_rainy_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>ネイチャーガイドとして活動し、ポッドキャスト番組「ミモリラジオ」などを通じて日常に潜む自然の魅力を発信し続けているノダカズキ氏。</p>

<p>同氏の著書『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）では、都会の片隅や日々の食卓にある「自然のサイン」を読み解く新しい視点が紹介されています。</p>

<p>せっかくの休日が雨だと、つい「あいにくの天気だ」と残念に思ってしまいがちです。しかし、古来、日本人は雨を単なる気象現象としてではなく、情緒豊かな「風景」や「気配」として捉えてきました。</p>

<p>日本語に存在する1200種類もの雨の表現から、私たちの毎日を美しく変える「ものの見方」を紐解きます。</p>

<p>※本稿は、ノダカズキ著『自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>傘の所持数世界一。日本は「雨の国」である</h2>

<p>日本は、雨の国です。台風、梅雨前線、秋雨前線と、雨を降らせる気象現象がたくさんあります。しかも、それが春夏秋冬すべての季節に分散して現れる。桜にも、梅雨にも、紅葉にも、雪の合間にも、どの季節にも雨が顔を出してきます。つまり、日本の雨は年中行事みたいなものです。</p>

<p>世界の平均降水量が約800mmのところ、日本はなんと約1700mm。約２倍です。沖縄に至っては、年間降水量が多いときには約3000mmにも達し、世界の平均の約４倍という驚異的な雨量を誇ります。</p>

<p>2014年にウェザーニューズが行った調査では、世界35ヶ国の傘の所持本数の平均が2.4本に対し、日本は一人あたり3.3本。堂々の世界一でした。</p>

<p>これだけ降れば、そりゃ傘も増えますし、雨との付き合い方だって自然とうまくなるわけです。そして、この豊かな雨が言葉や思考にまで影響を与えています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「雨に関する言葉」は1200種類。日本人の豊かな感性</h2>

<p>たとえば、「雨に関する言葉」。日本語には、これがなんと約1200種類もあると言われています。これはもう、正気の沙汰とは思えません。雨の言葉だけでつくられた辞典もあるそうです。日本の&quot;雨好きっぷり&quot;がよくわかります。</p>

<p>英語にも「rain」「drizzle（ 霧雨 ）」「shower（ にわか雨 ）」「pouring rain（ 土砂降り ）」などいくつかの表現はありますが、日本語のそれは質も量も次元が違います。</p>

<p>「五月雨（さみだれ）」 &hellip; 陰暦の五月に降る雨&nbsp;<br />
「緑雨（りょくう）」 &hellip; 新緑のころに降る雨&nbsp;<br />
「慈雨（じう）」 &hellip; 日照り続きの時に降る雨&nbsp;<br />
「地雨（じあめ）」 &hellip; 同じほどの強さで長い間降り続ける雨</p>

<p>まるで詩のタイトルのようなこれらの言葉、それぞれ異なるシーンや感情、風景を指します。昔の人は、雨を天気としてではなく、風景や気配として感じ取っていたのでしょう。</p>

<p>地域ごとの違いもあります。たとえば沖縄では、梅雨のことを「すーまんぼーすー」と呼ぶと聞いたことがあります。私が実際に沖縄出身の友人たちに聞いてみたところ、全員が「うんうん、知ってる」と頷いていました。本州の人にはまったくなじみのない響きですよね。音の響き自体に、その土地の湿度や空気が含まれているような感覚があります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>言葉は世界を切り取る「レンズ」</h2>

<p>ここで改めて思うのは、言葉はただの音や記号じゃないということです。言葉は、世界をどう切り取るか、どう感じるか、どこに意味を見出すかの「レンズ」です。</p>

<p>私たちが雨をどう感じるか。それは、自然環境だけでなく、そこに寄り添ってきた言葉の数だけ多様化していく。ざんざんと降る雨に心が沈むときもあれば、静かに降る雨に癒やされる夜もある。</p>

<p>雨は、日本の風景の一部であり、恵みの雨として土を潤し、作物を育ててくれる存在です。それと同時に、私たちの精神風土の一部でもあります。日本語の雨の語彙は、その多面的な雨の姿を映し出しています。</p>

<p>日本列島に降り注いできた多様な雨は、私たちの言葉の中にも、静かに、でも確かに降り積もってきたのです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Thu, 02 Jul 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ノダカズキ（ネイチャーガイド）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>認知症リスクを高める「果物の食べ方」とは？　糖質の摂りすぎに潜む盲点  下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14528</link>
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			<description><![CDATA[脳に悪影響を与える糖質。日々の食事の中で気を付けるべきこととは？医師の下村健寿さんに解説いただく。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="果物は体にいいは本当？" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_eatfruits.jpg" width="1200" /></p>

<p>糖を摂りすぎると脳の認知機能が低下し、アルツハイマー病などの認知症につながる――近年の研究から、糖質が脳に与える影響が注目されています。</p>

<p>日本人の食事は糖質過多になりがちだと、元オックスフォード大学研究員で脳と糖の専門家である下村健寿さんは指摘します。糖質とうまく付き合いながら健康的な食事を摂る工夫とは？</p>

<p>※本稿は、下村健寿著『糖毒脳』(ダイヤモンド社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>糖質の「完全排除」は禁物</h2>

<p>インスリン抵抗性の予防のために注意すべき食事の内容について説明していきます。</p>

<p>ここでも重要なのは、血糖値を上げすぎないことです。朝、昼、晩の食事をとる度に高血糖になってしまっては意味がありません。それぞれの食事をとったときに、膵臓が必要な適正量のインスリンをきちんと分泌できるようにする必要があります。</p>

<p>では、一体何をどのように食べれば良いのかについて考えてみましょう。まず大前提となるのは、バランスのいい食事が大事ということです。現代日本の食事は、どうしても糖質過多になりがちです。まずは、摂りすぎている糖質を適切な量に戻すことを目標にしましょう。とはいえ、極端な糖質制限は絶対にしてはいけません。</p>

<p>脳は全身で最も糖をエネルギー源として使う臓器です。脳に糖がきちんと供給されないと、パフォーマンスが低下してしまいます。脳に適切なエネルギーを供給するためにも、糖の摂取は絶対に必要です。</p>

<p>また、糖質制限ダイエットのなかには、糖質の摂取をほぼゼロにする代わりに、脂質とタンパク質はいくらでも摂ってよいとするものもあります。ですが、これは非常に危険な考え方です。脂質とタンパク質を過剰に摂りすぎてしまった場合、腎臓への負荷が高まります。実際、動物実験で極端な糖質制限を課すと、実験動物の腎臓が腫大（異常に大きくなること）することが確認されています。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘くない「隠れ糖質」に要注意</h2>

<p>どうすれば、摂取している糖の量を適切にできるのでしょうか。まず大事なのが、「糖」と意識しないで摂取している「糖質を含む食べ物」を避けることです。</p>

<p>たとえば、糖尿病の患者さんを診ていると、たまに「せんべいはしょっぱいから糖じゃないですよね？」と聞かれることがあります。ですが、せんべいはもち米からできています。残念ながら、米は糖質の塊です。「糖」というと甘いものを連想しがちですが、甘くなくても糖を含んでいる食べ物はたくさんあるのです。</p>

<p>そもそも、舌の甘味受容体は「単体の糖」しか感知することができません。私の知り合いにグルメを自称する人がいますが、彼と高級なお店に食事に出かけると、じっくりとご飯を味わいながら「さすが国産米は、米本来の甘さを感じる」などと言います。</p>

<p>もちろん、国産米であることは関係ありません。お米に含まれる糖が舌の上の甘味受容体で感知されて、脳に「甘い」というシグナルが送られただけです。お米などの中では単体の糖が鎖のように長くつながって存在しているため、本来はお米を食べるだけでは「甘い」と感じません。ですが米が口の中に入ると、米の中で鎖のようにつながっていた糖分が唾液の中の酵素によって分解され、口の中で単体の糖になるため、舌の上で「甘さ」として感じられるのです。</p>

<p>つまり「甘い」と感じられるのは、口の中で単体に分解される糖を食べたときだけなのです。</p>

<p>一方で、舌より奥にある胃腸で「単体の糖」に分解されるような食物もあります。そういったものを食べた場合、糖を摂取したことには変わりありませんが、甘さは感じないのです。</p>

<p>米だけではなく、ジャガイモなども含めて、主食となる穀物類には甘さに関係なく糖がたくさん含まれています。それらの「甘さを感じない糖」が、ジワジワと身体に蓄積していることもあるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>糖を摂るときは「順番」に気をつける</h2>

<p>インスリンは糖に反応して最も分泌されますから、まずは摂取する糖の量を控えめにすることが大事です。</p>

<p>ただ、そうは言っても、米やパンなどの主食は私たちの生活には欠かせません。大変おいしく感じますし、食べたいと感じるのは当然です。それならせめて、糖を摂るときは「順番」に気をつけてください。</p>

<p>「食べる順序を変えると血糖値が上がりにくい」。こんな話を聞いたことがないでしょうか。よく言われるのが、野菜を最初に食べて、次におかずを、そして最後にお米（主食）を食べるという方法です。確かにこの方法なら、血糖値が上がりにくいというのは事実です。実際に私も、この方法を推奨しています。ですがそこには、もう１つ別の意味があります。</p>

<p>それは、「おかわり対策」です。食事をしている人の様子を観察すると、米の味を楽しんでいるというより、おかずと一緒にご飯をかき込んでいる場合がほとんどです。おかずの味をリセットする「口直し」としてご飯を合間に挟んでいる人も少なくないでしょう。これだと、意識せずに大量の米を摂取してしまいます。さらに「おかわり」までしてしまうことも。でも、この「おかわり」は本当に必要なのでしょうか？</p>

<p>おかずを先に食べきってしまい、最後にお米だけ食べてもらう。私は患者さんたちに、そのようにアドバイスしています。すると、おかずがないということもあって、少量のお米でも満足してもらえます。それに、おかわりをすることも減ります。おかずを食べるために「おかわり」したご飯は、本来、体にとって必ずしも必要ではなかったということです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「果物は体にいい」という誤解</h2>

<p>次に気をつけたいのは果物です。果物は体にいいというイメージがあります。健康のために積極的に果物を食べるよう心がけている人もいるのではないでしょうか。</p>

<p>「果物の甘さは血糖に関係ない」「果物は糖尿病や高血圧を改善してくれる」という話を聞いた人もいると思います。しかし残念ながら、これは誤解です。</p>

<p>確かに、果物の甘さの素の一つである果糖は、そのままでは血糖にはなりません。ですが肝臓などで代謝されると、結局は糖になります。また、果物には果糖以外にも通常の糖（ブドウ糖）とショ糖（スクロース）が含まれています。ブドウ糖は食べればそのまま血糖になりますし、ショ糖も、果糖とブドウ糖が結合しただけの物質です。体の中に入れば速やかに果糖とブドウ糖に分解されます。</p>

<p>つまり果物を食べた場合、果物にもともと含まれている糖と、ショ糖から分解された糖が速やかに血糖値を上昇させます。「果物は血糖値を上げない」ということはないのです。</p>

<p>「果物にはミネラルやビタミンなどの重要な栄養素が含まれているから食べた方がいいのではないか」。そんな意見もあります。確かにそのとおりですが、ビタミンやミネラルといった栄養素は、普通に食事をとっていれば十分な量を摂取することができます。</p>

<p>つまり果物は、健康のために積極的に摂取するほどの食材ではありません。むしろ「おいしいから」という理由でこそ召し上がってください。週に１〜２回ほど、楽しむために食べる「嗜好品」だと考えるとちょうどいいのではないでしょうか。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 01 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>50代の人間関係は「手放す」が9割！疲れる相手は〈自然減〉でいい  ワタナベ薫(メンタルコーチ) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14522</link>
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			<description><![CDATA[50代以降は、体力も気力も低下していく年代。エネルギーを無駄遣いしないため、疲れる人間関係は「お片付け」しましょう。ワタナベ薫さんが、角を立てずに「フェードアウト」する技術を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ワタナベ薫さんは50代以降「人間関係の贅肉」は落とすべきと説きます" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_oceanlady.jpg" width="1200" /></p>

<p>年齢を重ねると、人間関係も変化していくものです。「昔は仲が良かったけれど、今は一緒にいてもあまり楽しくない」――そんな人が周りにいないでしょうか。限られた時間を有効に使うため、毎日を気分よく過ごすため、疲れる人との関係は、賢く「フェードアウト」してしまいましょう。ワタナベ薫さんが、人間関係の整理術をワーク形式で紹介します。</p>

<p>※本稿は、ワタナベ薫著『おひとりさまの生存戦略 人生100年時代をご機嫌に生きるスキル』（扶桑社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「気を使う相手」に使う時間がもったいない</h2>

<p>「誘われると断れないけれど、帰宅するとドッと疲れる」「昔は仲が良かったけれど、今は会っても愚痴ばかりで楽しくない」</p>

<p>もし、あなたの手帳にそんな予定が一つでも入っているなら、それは不要な人間関係の贅肉かもしれません。体力や気力が少しずつ低下していく50代・60代において、最も無駄遣いしてはいけないもの。それは「気を使わなければならない相手に使う時間」です。</p>

<p>ここでは、人生を身軽にするための「人間関係のお片付け」と、そこから空いたスペースに入れるべき「新しい居場所」の見つけ方について、具体的なワーク形式でお伝えします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>■ステップ１　「会った後の自分」をモニタリングする</h2>

<p>まずは、現在の人間関係の棚卸しです。基準はたった一つ。「その人と会った後、元気になっているか、疲れているか」です。<br />
Aさん：会うと「私も頑張ろう！」と明るい気持ちになれる。<br />
Bさん：会っている時は普通だが、別れた後になんか疲れている。いちいちモヤモヤする。<br />
Cさん：会う前から「着ていく服を考えるの面倒だな」「行きたくないな」と気が重い。</p>

<p>この場合、BさんとCさんは、今のあなたにとって「そろそろ手放した方がいい関係」かもしれません。「昔からの付き合いだから」「悪い人ではないから」という情はもう捨ててもいいです。あなたの前半の人生は、とことんその修行をし続けてきたのですから。冷たいように聞こえるかもしれませんが、あなたの残り時間は、あなたを笑顔にしてくれる人のためだけにあるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>■ステップ2　角を立てずに「フェードアウト」する技術</h2>

<p>「人間関係のお片付け」といっても、関係性がそんなに深くない相手に、わざわざ「あなたとはもう会いません」と宣言する必要はありません。大人のお片付けは、静かに、緩やかに距離を置くのがマナーです。</p>

<p>最も使える魔法の言葉は、「最近、ちょっと新しい勉強を始めて（あるいは仕事が忙しくて）、バタバタしているの。落ち着いたらこちらから連絡するね」です。</p>

<p>ポイントは「こちらから連絡する」と主導権を握ってしまうこと。これで相手からの誘いをブロックできます。また、年賀状やお中元といった虚礼も、「宣言」せずに「自然減」させていきましょう。個人的に「今年で最後にします」と書くと角が立ちますが、「自分からは送らない（返さない）」、あるいは「メールやLINEで短く済ませる」ように変えていくことができます。</p>

<p>もしくは、最近、SNSにてよく見かける方法ですが、「今年で年賀状から卒業します」のような不特定多数への宣言なら、お相手も自分だけではないのだな、と思うことでしょう。</p>

<p>最初は気が引けるかもしれませんが、数回繰り返せば、相手も自然と察してくれます。「冷たいかな？」と心配する必要はありません。本当につながっていたい相手なら、形式的なやり取りがなくなっても、関係は続くものです。</p>

<p>最初は勇気がいりますが、やってみると驚くほど心が軽くなります。空白ができたスケジュール帳は、自由の証です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>■ステップ3　新しい居場所（サードプレイス）の見つけ方</h2>

<p>人間関係を整理してスペースが空いたら、そこに「新しい風」を入れましょう。ただし、ここで「親友を作ろう」と意気込まないことが重要です。探すべきは、親友ではなく「活動を共有する仲間」です。</p>

<p>【おすすめの場所】<br />
1.「単発」のボランティアやワークショップ<br />
毎週必ず行く義務がある場所は、新たな「縛り」になります。「一日完結」や「気が向いた時だけ参加OK」のボランティア（地域の清掃、子供食堂の裏方など）から始めてみましょう。</p>

<p>2.利害関係のない「学び」の場<br />
仕事に直結しない、純粋な趣味の教室。ポイントは「先生との相性」より「生徒の雰囲気」です。一度見学に行き、一人で参加している人が多い場所を選びましょう。群れているグループがいる場所は避けるのが無難です。</p>

<p>この「利害関係のない」というのがとても重要です。私は以前、仕事のお相手から商品を買ってくださいとか、講座に来てください、とか誘われることが多く、断れない性格だったゆえに、言われるままに「お付き合いで」購入していました。私が買えば、相手もまた「お付き合いで」買う。そうするとまた私も......のエンドレス。ある時、私はそうしたお付き合いで何かをしてあげるという義理の関係をきっぱりとやめました。純粋に「欲しいから買う」。そこには「だから私のも買ってよね？」という見返りを一切求めない。これからの時代は、そういう風通しの良い関係が大切なのです。</p>

<p>コミュニティの良し悪しの見分け方は、そこに集まる人たちが「お互いのプライベートを詮索しないかどうか」です。それが、大人の私たちにとって居心地の良い「第3の居場所」です。そうしているうちに、本当に気が合う人を見つけられるものです。気軽に参加してみて、違和感を感じたらすぐに行くのをやめてもいいので、まずは覗いてみる、というのも手ですね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>まとめ</h2>

<p>「会った後に疲れる関係」は手放すサイン。人間関係の贅肉をお片付けして空いたスペースには、親友ではなく「活動仲間」を探しましょう。プライベートに踏み込まない風通しの良い場所が、新しい居場所の正解です。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 01 Jul 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ワタナベ薫(メンタルコーチ) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜポルトガルは「もっと」を求めない？　効率社会の日本を離れて気づいた“忘れていた価値観”  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14495</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014495</guid>
			<description><![CDATA[時間に追われる日本と、時間通りに進まないのが当たり前のポルトガル。2拠点で活動する乾祐綺さんが「ポルトガル人が大切にする考え方」を紹介する。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_magichour.jpg" width="1200" /></p>

<p>効率や生産性を追い求める現代。そんな時代だからこそ、「私たち日本人は、人間らしさを忘れているのではないか？」と、ポルトガルと日本を拠点に活動するフォトジャーナリストの乾祐綺さんはいいます。</p>

<p>ポルトガルで暮らすことで、忘れていた&quot;豊かさ&quot;に気づいたと語る、乾さん。本稿では、ポルトガル人が大切にしている考え方について紹介します。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>急がない、働きすぎない、でもちゃんと生きている</h2>

<p>たとえば時間に対する感覚。バスはよく遅れるし、カフェの店員は誰も急がない。でも、不思議とみんなイライラする様子はない。「人間だから」「しょうがない」と、笑って済ませているような空気感がある。ゆるやかな赦しの文化。敬虔なカトリックの国であることも大きく関係してはいるのだろうが、相手の都合や流れを尊重する感覚が、社会全体に根づいている。いや、大航海時代当時のまま、今も残っているのかも？</p>

<p>日本が分単位、秒単位で動く国なら、ポルトガルは&quot;人の都合&quot;&quot;風まかせ&quot;で動く国なのかもしれない。けれど、どちらが人間らしいかと問われれば、答えに迷う。どちらも正しい。でも、今の日本へのヒントになりそうなものが、ここにはあるのではないかと直感が言う。</p>

<p>もうひとつは働くということへの姿勢。ポルトガルの人々は、本当にまじめで、ちゃんと働く。けれど、働きすぎない。少し余談だが、友人の経営者なんかは、ポルトガル人を雇わない！と決めている人が幾人かいる。理由は「すぐチル(Chill ／くつろぐ)しちゃうから」だそう。でも、それってすごく人間らしくてよくないか？</p>

<p>この国の人は仕事が終われば家族や友人と集い、週末はきちんと休む。海に行ったり、公園で友人の子どもの誕生パーティをみんなでしたり。仕事と生活を分けることが、社会の当たり前として成り立っている。誰も「自分を失ってまで稼ごう」とは思っていないのではないかと感じさせる。そのゆるやかな線引きが、社会全体の健やかさを保っているように見える。</p>

<p>日本のようにがんばり続けることを美徳とせず、休むことを罪とも思わない。そうやって日常に&quot;遊び&quot;を持たせる。そこに、500年前から続く、この国の人間中心の世界観が見える。</p>

<p>【制度よりも、人が社会をつくる】</p>

<p>なによりも印象的なのが関係性の濃さだ。近所づきあい、家族、友人、みんながどこかで繋がっている。カフェの店主やスタッフは客の顔を覚えているし、スーパーではレジ係と客が、会計の列が連なっていようが関係なく、世間話をはじめる。</p>

<p>赤の他人同士だって、ぺちゃくちゃと喋り合う。どこか、国全体が大きな家族のような感じがする。そしてそれがすごく心地いい。社会の安心感は、制度ではなく人との関係で成り立っているんだ、そういう仮説が立った。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>完璧の代わりに、なにを置き忘れたのか</h2>

<p>ふと、日本のことを考える。僕らはいつのまにか、完璧を目指すあまり、人間らしさを後回しにしていないだろうか。効率や生産性を上げることは得意になった。けれど、つかれを癒す時間、立ち止まる余白、語り合う場を、どこかに置き忘れてしまったのかも。ワークライフバランスや、ウェルビーイング、サードプレイスといったワードが、声こわだか高に叫ばれている現状こそ、それを表しているだろう。</p>

<p>一方、ポルトガルの人たちはどうだろう。彼らは間違うことを恐れない。役所の窓口なんかでも、毎回担当者によって話が異なることもしばしば。会話の途中で沈黙しても、誰も気まずくならない。「そのままでいい」と受け止める包容力がある。きっとそれは、長い歴史の中で、多くの喪失を経験してきたからなのかもしれない。</p>

<p>未知の冒険を続けた大航海時代、移民としてブラジルをはじめ未開の地へと渡った近世。ポルトガルに残った人たちは、待つ、悲しみ、という感覚をはるかに超えた境地に至っただろう。独裁政権も経験し、その後には革命も。経済破綻間際になったことも大きいだろう。でも、大きな喪失を乗り越えるたびに、人は優しくなった。</p>

<p>この国の人たちを見ていると、生きるということが、もっとシンプルでいいのだと思えてくる。食べる、働く、笑う、話す。それだけで、1日は十分に満ちている。だから、ここでは「もっと」があまり聞こえてこない。</p>

<p>余談だが、昔、ピカソに「20世紀最後の巨匠」と称えられたフランスの画家・バルテュスの妻であり、自身も画家である節子さんが、気候変動に関するイベントでご一緒した際に教えてくれた言葉が、今も忘れられない。</p>

<p>「いい暮らしの敵ってなんだと思う？&quot;もっと&quot;いい暮らしよ」</p>

<p>現状に満足せず、「もっと」を求めることを認めてしまう社会は、大事なものをなくしてしまうのでは？ポルトガルに来て、その言葉の意味を改めて考える。もっといい生活を、よりよい未来を――と願うのではなく、ポルトガル人は今をよく味わうことに心を向けているのではないのだろうか。言い換えれば、これって究極のマインドフルネスでは。</p>

<p>500年前、ポルトガル人が日本に未知の世界を見たように、今度は僕たち日本人が、この国に&quot;忘れていた世界&quot;を見つけようとしているのではないか。そして、その発見は、どこか懐かしい感じがする。</p>

<p>急がなくても、比べなくても、ちゃんと生きていける。世界の西の果てには、そんなあたりまえが、ちゃんと残っている。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_magichour.jpg" />
						
						<pubDate>Tue, 30 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「なぜか好かれる人」が無意識にやっていること　心理学に基づく“陰褒め”の効果  岡崎かつひろ（作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14472</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014472</guid>
			<description><![CDATA[昔話や自慢話は嫌われる原因に。心理学に基づく「陰褒め」など、周囲に好かれる人になる会話術を書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』より解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="陰口を言う人" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_talkingman.jpg" width="1200" /></p>

<p>昔話や自慢話を、つい無意識にしていませんか。何気ない会話でも、嫌われる原因になってしまいます。周囲から好かれる人になるには、陰口を避けるだけでなく、本人のいないところで相手を褒める「陰褒め」が有効です。本記事では、書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』をもとに、心理学の知見を交えながら、人間関係が自然とうまくいく会話のコツを解説します。</p>

<p>※本稿は、岡崎かつひろ著『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』（三笠書房）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>無意識にやって嫌われる？ 昔話は誰も聞きたくない</h2>

<p>●悲劇のヒロインは嫌われる</p>

<p>不幸自慢で盛り上がっている人の輪に入ってしまったときに、いつも思うことがあります。</p>

<p>なぜ、こんなにイキイキと不幸自慢するんだろう？</p>

<p>不幸自慢って、不幸な話をしているはずなのに、とっても楽しそうなんですよね。これにはちゃんと理由があるのです。</p>

<p>私たちの心には「承認のコップ」と呼ばれるものがあります。このコップは2種類の承認で満たされます。「他人からの承認」と「自分自身の承認」です。</p>

<p>たとえば、自分の頑張りが認められたときに、心が満たされる感覚がありますよね。これは「承認のコップ」が「他人からの承認」で満たされたというわけです。</p>

<p>逆に、満たされていないと、欠乏感を覚えてしまうわけです。とくに、自分で自分を承認できていないとき、人は他人からの承認を多く求めてしまいます。</p>

<p>じつは不幸自慢をしてしまう原因は、自分で自分を満たせていないからです。自分で満たせないから、他人から満たしてもらいたい。でも、人に賞賛されるほどの結果を作れていないため、自分の不幸自慢をするのです。そうすることで、「かわいそう」「よく頑張ったね」「あなたは悪くないよ」と認めてもらおうとします。</p>

<p>悲劇のヒロインを演じると、手っ取り早く承認を得ることができてしまいますが、問題はこのやり方は長く続かないということ。</p>

<p>いっときは慰めてくれたり、励ましてくれたり、認めてもらえます。でも繰り返していると、「面倒なやつだな」と思われてしまうわけです。不幸自慢で認めてもらうことから卒業して、自分で自分を満たせる人になりましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自慢話は嫌われる</h2>

<p>誰でも自分の「承認のコップ」を満たしていたいもの。心が満足している状態ほど、幸せなことはありません。そこで、ついついやってしまいがちなもう一つの満たし方、それが自慢話です。</p>

<p>自慢話って気持ちがいいですよね。他人の自慢話は聞きたくないけれど、自分の自慢話はしたくなってしまいます。</p>

<p>先日もある方とお会いしていたとき、延々と自慢話を聞かせてもらいました。「若いときはモテた」「昔から自分の取り柄はコミュニケーション上手だ」「〇〇という賞を受賞したときはこんなことがあった」などなど。</p>

<p>自慢話をするほうは気持ちがいいですから、もしあなたが聞き手の場合だったら、思いっきり自慢話を聞いてあげるのもいいでしょう。しかし、よっぽど役に立つ話でない限り、多くの人は自慢話を聞かされても喜びません。</p>

<p>ある人が「過去は生ゴミだ」と言っていました。</p>

<p>昔話は結局のところ、昔すごかっただけ。いまの魅力とは関係ありません。あなたが好かれる人であるために大事なのは「現在の自分」です。いま頑張っていることや、これから成し遂げていこうとしていることは、ワクワクするし、面白いものです。</p>

<p>もし自分の自慢話を聞いてほしいと思ったら、ひと言許可をとるといいでしょう。</p>

<p>「自慢話になっちゃうんだけど、聞いてもらっていい？」</p>

<p>このひと言だけで相手からの心象はよくなりますし、またその話が本当に自慢に値するものなら、相手から一目置かれることになります。</p>

<p>いまの自分を好きになってほしいなら、自慢話はほどほどに。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「陰褒め」で人間関係が良好! プライミング効果を活用する</h2>

<p>●プライミング効果とは？</p>

<p>「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから」（マザー・テレサ）</p>

<p>古来、言葉には不思議な力が宿ると考えられていました。言霊（ことだま）ともいいますが、これは脳科学的にも証明されています。これを「プライミング効果」といいます。</p>

<p>ニューヨーク大学の研究で、事前に「邪魔する」などの悪い言葉を聞いた学生と「感謝する」などのいい言葉を聞いた学生では、行動の変化があるのかという実験がありました。</p>

<p>相手の会話を遮る行動に出るかどうかを調べましたが、悪い言葉を聞いた学生のほとんどが５分と持たずに相手の会話を遮ったのに対し、いい言葉を聞いた学生の82％は話が終わるのを10分以上待つことができたといいます。</p>

<p>このように、行動と言葉には密接な関係があります。いい言葉がその人を忍耐強くさせたのです。</p>

<p>だから、一番やってはいけないのは陰口・悪口です。人の悪口を言っているとき、その言葉を一番聞いているのは自分です。そして、脳は人の悪口でさえも、自分に向けられた言葉だと思ってしまいます。悪口を話しているとき、一番その影響を受けるのは自分なのです。</p>

<p>また、あなたが悪口を言ったり、悪口につき合ったりしているとき、あなたのまわりにいる人はあなたに対して、「悪口を言う人だ」というレッテルを貼ります。当然、いい印象は持たれません。</p>

<p>陰口や悪口は「百害あって一利なし」と考えたほうがいいでしょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>陰褒め最高！</h2>

<p>代わりに言ったほうがいいのは「陰褒め」です。つまり、陰口の反対で、陰で褒めるという意味で、陰口の逆効果が現れます。</p>

<p>本人の前では恥ずかしくて言えないことも、いないところでいっぱい褒めましょう。すると、まわりの印象もあなたは人のいいところを見る人だと思いますし、あなたの脳もいいところを見る癖がつきます。「陰褒め最高」って覚えましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>陰に感謝するから「お陰様」</h2>

<p>陰つながりでもう一つ。あなたは陰に感謝していますか？</p>

<p>日本語には素晴らしい言葉がたくさんあります。その中でも、私が特別好きな言葉が「お陰様」。ありがとうの表現の一つですが、よくこの言葉を見ると陰に「お」と「様」までつけています。むちゃくちゃ丁寧語。家を「お家様」というようなもの。シャツを「おシャツ様」というようなもの。</p>

<p>そこまで丁寧に陰を扱って、「感謝」という意味をつけている。なぜでしょうか？</p>

<p>陰とは目に見えない、気づかれない存在を指します。つまり、気づけていないものに感謝しているのです。</p>

<p>「気づけてなくてごめんね。でも、あなたのおかげでうまくいっています、ありがとう！」という気持ちがお陰様なのです。</p>

<p>よく見ると感謝という言葉は、謝るを感じると書きますね。</p>

<p>これはありがとうと思うとき、気づけていないことに謝る気持ちをセットに持つことが大事だ、ということではないでしょうか。</p>

<p>たとえば、営業の仕事をしている人は、営業事務の担当者に感謝していますか？</p>

<p>社長も、自分の会社がうまくいっているのは自分のおかげと思っているかもしれませんが、働いてくれている社員や仲間に感謝していますか？</p>

<p>「気づけていない部分もあるよな、ごめんね」という気持ちを持つと、見え方が変わりますよ。そうやって気づけていないものにまで感謝しようとする人は、誰からも好かれる人になれます。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 30 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡崎かつひろ（作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>読書家でも陥りがち？ 本を読む上でいちばん「気をつけなければいけないこと」  西岡壱誠（著作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14299</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014299</guid>
			<description><![CDATA[本の内容を素早く深く理解するカギは、本文ではなく「装丁」にあった。付箋を使った「装丁読み」の具体的な手順を解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="読書" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_book2.jpg" width="1200" /></p>

<p>本を手に取ったとき、あなたはどこから読み始めますか？実は多くの人が見過ごしているある部分に、読書の質を大きく左右するヒントが凝縮されています。書籍『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』より解説します。</p>

<p>※本稿は、西岡壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』（新潮社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>本の装丁は「一を聞いて十を知る」ができる言葉ばかり</h2>

<p>ほとんどの読者は書店で、はじめに本の装丁を見ます。カバーや帯に何が書いてあるのかを見て、購入するかしないかを決定します。いわば、本と読者との初対面の場が「装丁」なわけです。</p>

<p>その「初対面」の場で、読者に興味を持ってもらえなければ、本は買ってもらえません。なので、ほとんどの本は装丁に多くの情報を詰め込んでいるのです。とはいえ、文字が多いと読者が読みたがりませんから、少なめの文字の中にたくさんの情報を詰め込んでいるんです。つまりは、「一を聞いて十を知る」が可能な言葉が装丁にたくさん書かれるのです。</p>

<p>まだピンと来ないかもしれませんが、そういう人は自分の持っている本のタイトルに注目してみてください。<br />
どんな本でも、タイトルからは多くの情報が得られるはずです。</p>

<p>だってみなさん、よく考えてみてください。1冊の本の内容を、タイトルは一言で言い表しているんですよ?&nbsp;<br />
たとえばこの本の文字数は10万字程度です。それに対して、タイトルの『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』は24文字です。たったの24文字で、10万字の内容を言い表しているんです。このタイトルは、もちろん「一を聞いて十を知る」ことができる言葉になっているのです。</p>

<p>こんな風に、どんな本でもタイトルから多くの情報が得られます。そして、このタイトルが本の内容を一言で言い表しているわけですから、逆にタイトルから情報を多く引き出しておけば、本を読む上でとても大きなヒントになるわけです。</p>

<p>同じように、タイトル以外の言葉にも、少ない文字数の中にその本の内容がたくさん盛り込まれているのです。少しでも読者に興味を持ってもらえるように、「この本はこういう本ですよ!」と紹介してくれているわけです。<br />
読み進める上でこんなにヒントになる情報は他にありません。ここからヒントを引き出せば、文章が格段に読みやすくなるのです!&nbsp;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「装丁読み」の手順</h2>

<p>では具体的に、「装丁読み」の手順を紹介していきます。</p>

<p>①タイトルから、どういう情報が引き出せそうか考えてみる</p>

<p>「『東大読書』というタイトルから得られる情報は何だろう?」と、しっかり考えてみましょう。</p>

<p>②引き出した情報を、付箋に1枚ずつ書いてみる</p>

<p>「東大生がみんなやっている読書術」「東大生並みの読解力が身につく読書習慣」といった風に、1枚の付箋に1つの情報を書いていきましょう。目標は3つ以上です。</p>

<p>③帯の両面を読み、得られる情報を付箋に1枚ずつ書いてみる</p>

<p>「精神疾患・精神分析・異常心理学......これ1冊で心理学のすべてがわかる!」と書いてあるならば、「精神疾患についてわかる」「精神分析がわかる」「異常心理学が載っている」「その他、心理学について多くのことがわかる」&nbsp;と、1枚の付箋に1つの情報を書きましょう。</p>

<p>④著者のプロフィールを読み、どういうバックグラウンドの人なのかを確認して、得られる情報を付箋に1枚ずつ書いてみる</p>

<p>「偏差値35から2浪で東大に入った現役東大生」と書いてあったら、「元偏差値35」「2浪」「現役東大生」と付箋に書いていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>●ここでワンポイント!</p>

<p>著者の別の著作のタイトルもチェックしておきましょう。その著者が他にどういう本を出しているかは、本を読み進める上で意外なヒントになります。</p>

<p>たとえば『東京消滅』という本を読んだときに、その著者が他に『地方消滅』という本を出していることがわかれば、「このままでは地方も東京も、日本全体が大変だと著者は考えている」というヒントが得られます。この情報があったほうが、その本は格段に読みやすいはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>①～④の作業を通して、だいたい10枚以上の付箋が用意できれば問題ないと思います。</p>

<p>しかし、これで終わりではありません。書き出すだけではなく、集めた付箋をヒントとして活用するのが「装丁読み」です。なので、</p>

<p>⑤「①～④」で集めた付箋は表紙裏や見返しに貼って取っておき、読み進める中で頻繁に見直してみる</p>

<p>ということを実践しましょう。「見返し」とは、本の表紙をめくったときに現れる、通常は何も印刷していない紙です。この本では、巻末に、「『東大読書』マル秘テクニック！」というページを用意しました。</p>

<p>書いた付箋はここに貼っておいて、たとえば読書を中断したタイミングや、理解するのが難しい文章が出てきたときに見直してみましょう。読解の上で大きなヒントになるはずです。</p>

<p>また、1章ごとに見直して、「今の章で読んだのは、『装丁読み』で得た情報の中のここの部分かな?」と考え直してみるのもオススメです。一度読んだ内容を咀嚼して理解を深めることができます。</p>

<p>情報は、できるだけ多いほうがいいです。装丁から、なるべく多くの情報を得るようにしましょう。</p>

<p>その分「この情報は本当に正しいかな?」「ちょっと飛躍させすぎちゃったかも......」というようなものも出てくるかもしれませんが、そういう場合は付箋の最後に「?」と書いておきましょう。本を読み進めてみて、付箋の内容が正しければ「?」を消して、間違っていれば付箋を取ればいいのです。なので、思いついたらすぐに付箋に書いていきましょう!</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 30 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[西岡壱誠（著作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>2026年上半期のビジネス書は何が読まれた？ ベスト10から見えたビジネスパーソンの本音  PHPオンライン編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14552</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014552</guid>
			<description><![CDATA[本の要約サービス・フライヤーが「2025年ビジネス書ランキング」ベスト10を紹介します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260623flier01.jpg" width="1200" /></p>

<p>本の要約サービス「flier（フライヤー）」を運営する株式会社フライヤーは、2026年上半期（集計期間：2025年12月1日～2026年5月15日）におけるビジネス書の人気ランキングを発表しました。累計会員数が131万人を突破した同サービスの閲覧数をベースにしたこのランキングは、まさにいま、ビジネスパーソンが何を学び、何に悩んでいるのかをリアルに映し出す鏡といえます。</p>

<p>今回のランキングから見えてきたのは、AI時代だからこそ際立つ「コミュニケーション力」の重要性と、現代ビジネスパーソンの「疲れやストレスへの葛藤」でした。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>2026年 最も読まれたビジネス書ランキング</h2>

<p>本ランキングは、flierの有料会員を対象に、スマホアプリおよびウェブのアクセス数（紹介書籍の要約閲覧数）を合算し順位付けしたものです。集計期間は、2025年12月1日～2026年5月15日です。</p>

<p>【順位：『書籍名』（著者名／出版社名）】</p>

<p>1位：『頭のいい人が話す前に考えていること』（安達裕哉／ダイヤモンド社／2023年）<br />
2位：『体力おばけへの道』（澤木一貴、國本充洋（監修）／KADOKAWA／2025年）<br />
3位：『24時間が変わる朝の30分』（吉武麻子／大和書房／2025年）<br />
4位：『コミュ力が高い人が話しながら意識していること』（安達裕哉／日本実業出版社／2026年）<br />
5位：『考えてはいけないことリスト』（堀田秀吾／フォレスト出版／2026年）<br />
6位：『すぐやる人の小さな習慣』（大平信孝、大平朝子／三笠書房／2025年）<br />
7位：『億までの人 億からの人』（田中渓／徳間書店／2024年）<br />
8位：『脳科学でわかった 仕事のストレスをなくす本』（西剛志／アスコム／2025年）<br />
9位：『面倒な仕事が一瞬で片付く　生成AIタスク爆速大全』（宮崎学／かんき出版／2025年）<br />
10位：『頼るのがうまい人がやっていること』（有川真由美／秀和システム新社／2025年）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>1位『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者・安達裕哉さんのコメント</h2>

<p><img alt="安達裕哉さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2025/2025A/251204flier03.jpg" width="1200" /></p>

<p>フライヤー上半期ランキング1位という嬉しい知らせをいただき、ありがとうございます。昨年に続いての受賞ということで、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。</p>

<p>本書で伝えたかったのは、「賢く見せる話し方」ではなく、「話す前にきちんと考える」というシンプルな姿勢です。一呼吸おいて自分の言葉を、相手の目線で選ぶことの価値は、ますます高まっているように感じています。</p>

<p>本書に触れ、そこから「もっと深く読みたい」と思ってくださった方が一人でもいらっしゃるなら、著者としてこれ以上の喜びはありません。読者の皆さま、フライヤーの皆さまに心より感謝申し上げます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>フライヤー編集部による「ビジネス書」「著者」ランキング総評</h2>

<p>フライヤー（flier）で、2026年上半期に圧倒的に読まれたのは、なんと昨年にひきつづき『頭のいい人が話す前に考えていること』でした! 4位『コミュ力が高い人が話しながら意識していること』もベストセラーかつロングセラー著者となった安達裕哉さんの売行き良好書。</p>

<p>人間相手のコミュニケーションでは、ニュアンスのちょっとしたズレが大きな誤解につながることも少なくありません。話しているだけで「なんだかうまく頭が整理される」「話がうまく進む」というタイプの人ではそういうことが起きにくいですし、ビジネス現場でも重宝されます。話し上手ということではなく、話す前からの準備、話すときの姿勢を考え抜くことが、ビジネスにおけるコミュニケーション力につながるのです。こうしたことは、生成AIと相対するだけでは鍛えられないスキルでしょう。</p>

<p>また、人間相手の仕事では、気づかぬところでストレスを受けがちです。これも、一度リモート状況を経由したからこそ、より生々しく感じるようになったのではないでしょうか。ランキングには、人間的な解放感を求める声があらわれているように感じます。</p>

<p>2位の『体力おばけへの道』は、そもそも疲れにくい頭・身体になってしまいたいというニーズに応えたものですし、部屋トレにはじまるフィットネス再燃の波にもハマっています。5位『考えてはいけないことリスト』、8位『脳科学でわかった 仕事のストレスをなくす本』は、もとから脳にストレスを溜めないための具体的な方法を指南してくれます。</p>

<p>3位『24時間が変わる朝の30分』、6位『すぐやる人の小さな習慣』、9位『面倒な仕事が一瞬で片付く　生成AIタスク爆速大全』、10位『頼るのがうまい人がやっていること』といった本は、ストレスから解放された「自分時間」を豊かに過ごすために、いかに「忙しい」という気分から解放されるかを教えてくれるでしょう。</p>

<p>「読者が選ぶビジネス書グランプリ2026」で総合グランプリと経済・マネー部門賞に輝いた『億までの人 億からの人』は7位にランクイン。ある意味、「頭のいい人」「体力おばけ」「ストレスレスな考え方」「小さな習慣の積み上げ」といった、今回のランキングの詰め合わせのような内容ともいえそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 30 Jun 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[PHPオンライン編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>鬼は本当に悪なのか？ 加賀谷きよいさん『朱天の都』が日本ファンタジーノベル大賞2026を受賞  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14554</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014554</guid>
			<description><![CDATA[日本ファンタジーノベル大賞2026授賞式をレポート！大賞に輝いた加賀谷きよいさんの『酒天の都』。選考委員の森見登美彦氏が絶賛した鬼の魅力や、作意に込められた現代社会へのメッセージを詳しくお届けします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="加賀谷きよいさん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624Kagayakiyoi02.jpg" width="1200" /><br />
加賀谷きよいさん</p>

<p>2026年6月23日、優れたファンタジー小説の書き手を発掘してきた「日本ファンタジーノベル大賞2026」の贈呈式が開催されました。本賞の選考委員は、作家の恩田陸さん、森見登美彦さん、漫画家・文筆家・画家のヤマザキマリさんの3名です。受賞作には、加賀谷きよいさんの『朱天の都』が選ばれました。本稿では、贈呈式の様子をレポートします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>鬼を魅力的に描いた『朱天の都』</h2>

<p><img alt="『朱天の都』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624Kagayakiyoi01.jpg" width="1200" /></p>

<p>選考委員を代表して講評を行った森見登美彦さんは、まず本作の舞台について説明しました。</p>

<p>物語の舞台は、疫病の流行や武士の台頭により、貴族社会が揺らぎつつある平安時代中期。そうした不安定な時代を背景に、人間と敵対しながらも、都のあちこちに鬼たちが姿を見せる世界が描かれています。</p>

<p>選考会で特に評価された点は、鬼のキャラクター造形。なかでも重要な存在である、酒呑童子をモチーフにした「朱天童子」について、一般的に想像される恐ろしい鬼の姿とは異なり、男性のようでも女性のようでもあり、恐ろしくも美しく、傷ついた子どものようにも描かれていると語りました。</p>

<p>森見さんは「鬼の側にも人間のようなところがあり、人間の側にも鬼のようなところがある」と述べ、善悪を単純には分けられない構造に、本作の読みどころがあるとしました。そのうえで「キャラクターの魅力とストーリーの面白さで引っ張っていってくれる小説」と評し、講評を締めくくりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>加賀谷きよいさん「物語の力が持つ可能性と、鬼に込めた思い」</h2>

<p><img alt="左から加賀谷きよいさん、恩田陸さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624Kagayakiyoi03.jpg" width="1200" /><br />
左から加賀谷きよいさん、恩田陸さん</p>

<p>続いて壇上に立った加賀谷さんは、受賞について「感無量で胸がいっぱい」と喜びを語りました。</p>

<p>創作の原点として振り返ったのは、子ども時代の読書体験です。読書好きだった母親の本棚に親しみ、本や漫画を読みながら空想を広げていたといいます。</p>

<p>「本と漫画に囲まれて、空想の中でどこにでも行けて、何にでもなれた」<br />
加賀谷さんは、そうした幼少期の原体験が、現在のファンタジー創作の根底にあると話しました。</p>

<p>酒呑童子を題材に選んだのは、岡山を訪れた際、桃太郎伝説ゆかりの神社で目にした絵馬がきっかけ。そこに描かれた鬼の姿に「恋をしてしまった」という加賀谷さんは、帰りの新幹線の中で物語の構想を膨らませていったといいます。</p>

<p>酒呑童子伝説では、源頼光が毒を盛って酒呑童子を倒す場面があります。加賀谷さんは、酒呑童子が最期に「鬼に横道なきものを（鬼は嘘をつかないのに、騙したのか）」という言葉を残すことに触れ、そこに「鬼よりも人の方が卑怯だ」という書き手の視点を読み取ったと語りました。</p>

<p>そこで本作では、鬼を一方的な悪として描くのではなく、人間と鬼の立場が変われば善悪がまるごと入れ替わってしまうような、多角的な視点を描きたかったといいます。</p>

<p>「人が過剰に排他的になる理由の一つには、知らないことからくる恐怖心があるのではないかと思います。そこで本作では、鬼にその恐怖心を重ねて書いてみました」</p>

<p>差別やいじめ、身の回りにある軋轢も、悪意以前に「正体がわからなくて怖い」という意識から起きているのではないか。加賀谷さんは、そうした視点を意識しながら執筆したといいます。</p>

<p>最後に「今後も現代社会や未来につながるさまざまなテーマを書き続けていきたい」と決意を語りました。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624Kagayakiyoi02.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 29 Jun 2026 15:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>マーガリンで同居解消？ 50代女性の憧れ「友人とシェアハウス」が難しい理由  ワタナベ薫(メンタルコーチ) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14521</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014521</guid>
			<description><![CDATA[「老後は友人とシェアハウスで暮らしたい」と考える女性が増えています。しかし実際は破綻してしまう例が多いそう。独居に不安を抱える「おひとりさま」に向け、ワタナベ薫さんが理想的な住まい方を提案します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="「大人のシェアハウス」は失敗する例が多いという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_house.jpg" width="1200" /></p>

<p>「老後は女友達とシェアハウスで暮らしたい」――そんな理想を思い描いている女性が多いようです。<br />
気の合う友人同士なら、協力し合って楽しく暮らしていけそうなイメージがありますが、「9割方うまくいかない」とのこと。なぜ、大人のシェアハウスは破綻してしまうのでしょうか。メンタルコーチのワタナベ薫さんが、自身の経験をひも解きながら、独居に不安を感じている「おひとりさま」へ、ストレスの少ない「近居」のスタイルを提案します。</p>

<p>※本稿は、ワタナベ薫著『おひとりさまの生存戦略 人生100年時代をご機嫌に生きるスキル』（扶桑社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>憧れだけで突っ走ると火傷する</h2>

<p>「老後は気の合う女友達と、大きな家を借りて楽しく暮らしたい」「美味しいご飯を一緒に食べて、何かあったら助け合って......」そんな妄想をしている女性たちも多いようです。</p>

<p>最近は「孤独死」という言葉をニュースで頻繁に耳にするようになり、その恐れからか、私の周りの50代、60代の女性たちからもこうした声をよく聞くようになりました。テレビドラマや映画で描かれるような、楽しそうな共同生活への憧れもあるのでしょう。</p>

<p>でも、あえて現実を申し上げますと、「友人との同居（シェアハウス）」は、９割方うまくいきません。今回は、憧れだけで突っ走ると火傷をする「大人のシェアハウス」の現実と、私たちが本当に目指すべき「スープの冷めない距離」についてお話しします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>大人だからこそ、「生活のリズム」は譲れない</h2>

<p>学生時代ならいざ知らず、私たちはもう何十年も「自分流の生活スタイル」を確立してきてしまいました。<br />
・朝はカーテンを全開にしたい派vs遮光カーテンで昼まで寝たい派<br />
・トイレの蓋は閉める派vs開けっ放しでも気にしない派<br />
・お風呂の湯加減、冷蔵庫の中身、テレビの音量......<br />
・マーガリンは、上から削っていく派vs掘っていく派（笑）</p>

<p>昔、私の気の合う友人二人が、家賃を節約するために一緒に住み始めました。最初はとても楽しそうだったのですが、ある日、なんと「マーガリンの使い方」がきっかけで大ゲンカになり、それぞれから「同居を解消したい」と相談されたことがあります（上から綺麗に削っていくタイプか、真ん中から無造作に掘っていくタイプかの違いで！笑）。冗談のような本当の話ですが、マーガリンはただのトリガーだっただけで、それをきっかけにお互いの我慢していたことが一気に爆発してしまったのです。「そんな細かいこと？」と思われるかもしれませんが、他人の些細な生活音が、毎日積み重なると巨大なストレスになります。</p>

<p>私自身の経験ですが、離婚してから数年間、自由に暮らしていたのですが、その後、付き合っていた彼と同棲したことがありました。彼が私の家に住む形になりましたが、彼の生活音やリズム、部屋を散らかすことなどの細かいことが気になってしまい、同棲解消をお願いしたのは私の方です。無理でした。色々と......（笑）。</p>

<p>私にとって家は「完全なるサンクチュアリ（聖域）」。玄関を開けた瞬間、誰かの気配を感じて「おかえり」と言われる温かさもそれはそれで素敵ですが、それ以上に「誰にも気兼ねなく、ヨレヨレの部屋着でソファに寝っ転がる自由」こそが、私にとっての最高の贅沢なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「仲が良い」と「一緒に住める」は別次元</h2>

<p>以前、友人とこんな話になりました。「旅行は最高に楽しいけれど、誰かとの旅行は１週間が限界よね」と。なんかわかる！（笑）</p>

<p>実は弊社では、お客様を海外にお連れするツアー業（研修）もしていますが、その時改めて感じました。素晴らしい仲間たちと共有する感動体験は何物にも代えがたい。しかし、ホテルの部屋に戻って一人になれる時間があるからこそ、翌日もまた笑顔で会えるのです。</p>

<p>友人とのお喋りは、カフェで２時間会うから楽しいのです。「また会いたいな」と名残惜しく別れるくらいが、人間関係の鮮度を保つ秘訣です（ここ重要！）。これが、キッチンの流しの汚れを指摘し合う関係になった瞬間、長年温めた友情があっけなく壊れてしまう。そんな悲しいケースをいくつも見てきました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>目指すべきは「同居」ではなく「近居」</h2>

<p>では、私たちは孤独に耐えるしかないのでしょうか？いいえ、違います。私が提案したい最強の解決策は、シェアハウスではなく「スープの冷めない距離の近居（きんきょ）」です。<br />
シェアハウスのように「同じ屋根の下」に住むのではなく、<br />
・同じマンションの別の階<br />
・歩いて５分以内の近所<br />
この距離感こそが、大人の最も望ましい着地点です。これなら、生活リズムの違いで揉めることはありません。プライバシーは完全に守られます。でも、「熱が出た」「醤油買い忘れた」「作りすぎた煮物をお裾分けしたい」という時には、すぐに駆けつけられる。</p>

<p>何かあれば助け合える安心感がありながら、干渉はしない。鍵はかけ合うけれど、心は開いておく。これこそが、自立した大人の女性が目指すべき、真のセーフティネット！</p>

<p>実際のところ、お客様から「ワタナベさん、マンションを1棟買って、独身女性専用の住居を作ってくださいよ！」とよく言われます。それくらい将来に不安を抱えている女性が多いということですが、大人の関係において何より大切なのは「プライバシーが完全に守られること」です。同じマンションで階や部屋が違う「近居」であれば、それを実現することは十分に可能かもしれませんね。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>友情を長続きさせるための「賢い距離感」</h2>

<p>私たち世代に必要なのは、ドラマのようなベタベタした共同生活ではなく、お互いの「個」を尊重した上での連帯です。</p>

<p>もし今、将来の不安から「誰かと住みたい」と考えているなら、一度立ち止まってみてください。その不安は、同居でしか解消できないものでしょうか？近くに住んで、たまにお茶を飲み、困った時だけ助け合う。そんな「スープの冷めない距離」の友人を一人でも作っておくことの方が、無理に他人と暮らすよりも、ずっと豊かで永続的な安心をくれるはずです。</p>

<p>大人の友情を守るのは、近すぎない距離感。自立した私たちだからこそ選べる、賢い選択をしていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>まとめ</h2>

<p>生活リズムが確立した大人同士の「同居（シェアハウス）」は、些細なストレスから関係が破綻しがちです。目指すべきは、プライバシーを守りつつ助け合える「スープの冷めない距離での近居」。近すぎない距離感こそが、友情を長続きさせる秘訣です。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_house.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 29 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ワタナベ薫(メンタルコーチ) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>数学者はロマンチスト？藤原正彦が中原中也の詩に見た「未練がましさ」  藤原正彦（数学者） </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14514</link>
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			<description><![CDATA[「学生の頃から中原中也が好きだった」と語る数学者の藤原正彦氏。中也の詩『月夜の浜辺』で描かれる「拾ったボタンをすてられない心情」に共感する藤原氏は「数学者は未練がましいもの」と語る。その真意とは？]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="中原中也の詩『月夜の浜辺』では「拾ったボタンを捨てられない心情」が描かれる" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_minamo.jpg" width="1200" /></p>

<p>ゆかりの場所に足を運ぶほど中原中也が好きだった、と語る数学者の藤原正彦氏。拾ったボタンを捨てられない心情が描かれる『月夜の浜辺』に共感し、藤原氏にとっての&quot;ボタン&quot;は何であったかと述懐します。「数学者というのは本来、未練がましいもの」と語るその真意は――？</p>

<p>※本稿は、藤原正彦著『静かな夜はあの歌と 一曲一曲に刻まれた、六十二篇の回想録』(PHP文庫)から一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ガラクタとともに夢が</h2>

<p>学生の頃から中原中也が好きだった。彼が生まれ育った山口県の湯田温泉、亡くなる前に暮らしていた鎌倉の寿福寺内の住まい、荼毘に付された逗子の火葬場の誠行社など、ゆかりの場所に足を運んだこともある。</p>

<p>中也は明治40年の生まれで、私の父と5歳しか違わない。それなのに昔の人のように感じてしまうのは、中也が早世しているためであろう。中也は幼い頃から神童と言われていた。8歳の時、3つ下の弟が死んだのをきっかけに詩を作り始めたといわれる。</p>

<p>26歳で結婚して、翌年に男の子が生まれ文也と名づけて可愛がったが、文也は2歳の誕生日を過ぎてまもなく小児結核で他界した。結核は当時、死亡率の高い病だった。文也の死の翌年、昭和12年（1937）には中也自身が結核性脳膜炎にかかり30歳で逝去した。</p>

<p>『月夜の浜辺』は、中也の死から半年後に刊行された詩集『在りし日の歌』に収められた詩である。そのため、この詩は中也が亡くなった文也を偲んで書いたものと解釈する人々もいるが、私は文也が死ぬ以前に書かれた詩と確信している。</p>

<p>この詩は、月夜の晩にふと拾ったボタンへのしみじみとした愛しさを歌ったものである。そんな繊細でロマンティックな感情は、子供を失うという怒濤のような悲しみの中では生まれ得ない。月夜の晩に浜辺でふと拾った、何の役にも立たないボタンへの愛しさ、何の理由もない愛しさ、それを歌っているからこそ、この詩は素晴らしい。</p>

<p>【月夜の浜辺】（中原中也）<br />
月夜の晩に、ボタンが1つ<br />
波打際に、落ちてゐた。</p>

<p>それを拾つて、役立てようと<br />
僕は思つたわけでもないが<br />
なぜだがそれを捨てるに忍びず<br />
僕はそれを、袂に入れた。</p>

<p>月夜の晩に、ボタンが1つ<br />
波打際に、落ちてゐた。</p>

<p>それを拾つて役立てようと<br />
僕は思つたわけでもないが<br />
月に向つてそれは抛（ほう）れず<br />
浪に向つてそれは抛れず<br />
僕はそれを、袂に入れた。</p>

<p>月夜の晩に、拾つたボタンは<br />
指先に沁み、心に沁みた。</p>

<p>月夜の晩に、拾つたボタンは<br />
どうしてそれが、<br />
捨てられようか？</p>

<p>ふと拾ったものを捨てられなくなる。そういう気持ちは誰にでもある。特に男の子の場合はそうで、ポケットにいろいろなものを入れている。子供の頃の私のポケットにも、道端で拾った錆びた釘やビー玉、きれいな石ころなどが入っていたりした。私がアメリカの大学で教えていた1970年代、&quot;女の子のスカートにもポケットをつけろ&quot;という運動があった。男性に比べ社会で活躍する女性が少ない原因のひとつは、女の子のスカートにポケットがないからだというのである。男の子のポケットの中には、いろいろなガラクタとともに夢が入っていて夢を育んでいる。そのポケットが女の子のスカートにないのは男女差別というのである。ガールフレンドの大学院生イレーヌもそんなことを言っていた。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>インスピレーションで数学の論文は書けない</h2>

<p>この詩で印象的なのは〈指先に沁み、心に沁みた〉という一節である。〈心に沁みた〉というのは常套句だが、〈指先に沁み〉というのは非凡な表現である。小さなボタンが指先に沁みたと表現することで、ボタンに対するしみじみとした愛しさが胸に迫ってくる。</p>

<p>「アイラブユー」という言葉でも、大声でなく小さな声でささやかなければ伝わらない。中也は天才だから、計算したわけでもなく、そうした表現が自然に出てきたのだろう。18世紀のフランスの思想家ジャン・ジャック・ルソーは「生きるとは感ずること」という意味のことを言ったらしいが、詩人はまさに感じることで生きている。</p>

<p>私にとっての&quot;ボタン&quot;は何だったかと、改めて振り返ってみると、それは数学の美しい定理であったり、胸に迫った歌や詩であったり、会っただけでしびれた女性や、会っていないのに勝手にしびれた女性だったりした。この『月夜の浜辺』という詩だって、読んだ瞬間に私の拾った&quot;ボタン&quot;となった。小さな&quot;ボタン&quot;であるが、広大な宇宙の中のその時その場で私が奇跡的にめぐりあった、愛しい存在なのだ。</p>

<p>ふと拾ったけれど捨てられなくなるというのは、その出逢いに運命を感じてしまうからだろう。ボタンに出逢ったのは運命であり、『月夜の浜辺』を偶然に読んだのも運命、あの女性と出逢ったのも運命だった。そんな風に思うと、いよいよ捨てられなくなる。私にはそんな中原中也的な性向が多分にあるから、女房はしばしば、昔の思い出にいつまでもこだわる私を「未練がましい」と決めつける。</p>

<p>だが、数学者というのは本来、未練がましいものなのだ。アイルランドの大数学者ウィリアム・ハミルトンは、19歳の時に18歳の女性キャサリンに恋をした。男子学生との恋に陥った娘を心配したキャサリンの父親が、彼女を資産家の牧師と結婚させてしまい、若い2人の恋は悲恋に終わった。ところがこの26年後、40代半ばのハミルトンは彼女と初めて会った家を訪ねた。すでに廃屋となったその家に入ると、キャサリンの立っていた場所にちょうど天窓から月の光があたっていた。ハミルトンは思わずそこにひざまずいて床に口づけをした。</p>

<p>この未練がましさや情緒がないと、数学はできない。数学の論文を書くということは、世界中の天才、秀才が気づかなかった真理を発見したり、解けなかった難問を解いたりするわけで、瞬間的なインスピレーションだけではなかなか成し得ない。1年、2年、3年と、日夜頑張って考え続ける必要がある。5年、10年かけても解けず、20年ずっと考え続けるということも稀である。1つの大問題を続け、ほとんど何の仕事もできず一生を終えた数学者もいる。</p>

<p>数学者にとって、26年前の悲恋に執着するハミルトンの気持ちはよく分かるし、キャサリンの足下にあった床に接吻する気持ちもよく分かる。浜辺で拾ったボタンを捨てられない詩人の思いも自らのものなのだ。だから「未練がましい」と中傷されても、「当たり前だよ」と心の中でつぶやいている。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_minamo.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 29 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[藤原正彦（数学者） ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>まばたきでウソがわかる？　心理学が示す「意外な見抜き方」  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14445</link>
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			<description><![CDATA[研究によればウソをついている人にはわかりやすい傾向があるという。心理学者の内藤誼人さんがウソの見抜き方を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="心の読み方" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_businessman.jpg" width="1200" /></p>

<p>良好な人間関係を築くためにあると効果的なのが「人の心を読む力」。心理学者の内藤誼人さんは著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて、ウソをついている人の態度について言及しています。その意外な見極め方について、同書よりご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ウソは「まばたき」に出る</h2>

<p>こちらが何らかの質問をしたとき、もし相手のまばたきがピタッと止まるなら、それはウソをついているサインかもしれません。</p>

<p>たとえば、「消費税だけでもおまけしてくださるわけにはいきませんか？」と質問したとき、相手がまばたきを止めて、「うう～ん、難しいと思いますね。うちの会社では、基本的に値下げには絶対に応じないようにと上からキツくお達しが出ていますから......」などと答えるようなら、絶対にムリというわけではないのかもしれないな、と考えられるわけです。</p>

<p>英ポーツマス大学のシャロン・リールは、26名の実験参加者を集め、13名には自分のことや仕事に関して本当のことだけを話してもらい、残りの13名にはウソの話をデッチ上げて話をしてもらいました。その場面をビデオに録画させてもらい、まばたきを測定してみると面白いことがわかりました。</p>

<p>一般に、ウソをつくとき、人間はパチパチとまばたきを増やすと思われておりますが、リールの実験では、ウソをついているときには「まばたきをしない」という逆の結果が得られたのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ウソをつくと、人は一瞬「無反応」になる</h2>

<p>ウソをつくときには、インチキな話を急いで頭の中で作り上げなければなりません。意識を集中し、頭をフル回転させなければならず、まばたきも止まるのです。そして、ウソの話が終わった瞬間から、またまばたきの回数は元通りになります。</p>

<p>したがって、相手がウソをついているのかどうかを知りたいのであれば、相手が話す言葉の内容ではなく、まばたきのほうに注意を向けましょう。「ちょっとあなた、浮気してない？」と質問をぶつけたとき、相手のまばたきが止まり、それから返答するようなら、おそらくは浮気をしています。必死に頭の中で作り話をこしらえているのでしょう。</p>

<p>だいたい普通の人なら、５秒に１回くらい、まばたきをするものです。したがって、これよりも大幅にまばたきが減っているように感じられるのなら、おそらくはデッチ上げの話をしている可能性があります。</p>

<p>相手の話の内容に注目してしまうと、事実を話しているのか、ウソなのかを見抜くのは難しくなってしまいます。まんまと相手に騙されてしまうこともあるでしょう。したがって、話の内容がウソかホントか知りたかったら、ただ相手の目を見つめてまばたきの回数に注目したほうがよいのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>やたらと饒舌になる人ほど、信用してはいけない</h2>

<p>ウソをつく人は、しどろもどろになってうまく話せなくなる。読者のみなさんは、そんなふうに思っているのではないでしょうか。</p>

<p>けれども、事実は逆。むしろウソをつく人は、「立て板に水」のように、スラスラとよどみなく話すようになります。</p>

<p>詐欺師の人がそうですね。警察官や税務署員などの「なりすまし詐欺」の実際の音声テープを流しているニュース番組を見ると（ネットでも動画を見つけることができます）、よどみなく話しています。「宮城県警○○課の○○と申します、本日、お電話させていただいたのは、あなたの銀行口座が犯罪に不正利用されていることがわかりまして......」とペラペラとよくしゃべっていることがわかるはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ウソをつく人ほど、よくしゃべる</h2>

<p>ウソをつく人は、とにかくしゃべりまくります。英ポーツマス大学のアルダート・フライは、73名の看護学生に、看護の仕事の内容について、本当のこととウソのことを話してもらい、そのときの話す単語数を測定してみました。</p>

<p>その結果、本当のことを話すときには平均130.23語だったのに対して、ウソを話すときには142.11語となりました。単語数が増えたのです。</p>

<p>ウソを話す人は、ウソだと思われないように、「たくさん話しすぎてしまう」傾向があると言えるでしょう。よりリアリティのある話をデッチ上げようとするため、どうでもいいような話を付け加えてしまうのです。</p>

<p>ちなみに、ウソをつく人は、話すスピードも速くなります。おそらくは頭の中にある作り話を一気に口に出したいと思うからでしょう。演技の素人が、覚えたセリフを一気にしゃべろうとするのと同じです。したがって、そういう点に注目しても、ウソをついているかどうかを見抜くことができます。</p>

<p>こちらが何も聞いていないのに、聞いていないことまでペラペラと話すような人は、やはりウソをついている可能性が高いと言えるでしょう。</p>

<p>販売や営業に携わる人は、感心するほどにペラペラとよくしゃべりますが、そういう人ほど胡散臭い感じがします。お客さまのほうも、饒舌な販売員ほど警戒しますので、本当はもっとゆっくりと話したほうがいいのではないでしょうか。「ウソっぽい」と思われたくないのなら、「立て板に水」のような話し方はやめておいたほうがいいのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_businessman.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 29 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ポルトガルで学んだ「ほどよく生きる知恵」　今日から実践できる9つの習慣  乾祐綺（フォトジャーナリスト）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14494</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014494</guid>
			<description><![CDATA[ポルトガル人が大切にしている小さな習慣とは――ポルトガルでも活動する乾祐綺さんが9つの習慣を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_danceWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>「ポルトガルで暮らして学んだのは、人生を変える方法ではなく、人生を急がせない技術だった」――ポルトガルと日本の2拠点で活動するフォトジャーナリストの乾祐綺さんは、ポルトガルの人々と日々関わる中で、&quot;ほどよい生き方&quot;を見つけることができたといいます。</p>

<p>本稿では、乾さんが人生のさまざまなフェーズで心のよりどころにしているという「ポルトガル式の小さな習慣9つ」を見ていきましょう。</p>

<p>※本稿は、乾祐綺著『西の果てで見つけた ポルトガル人のほどよい生きかた』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>結果だけでなく、過程にも目を向ける</h2>

<p>①目の前の人を、いちばん大事にする</p>

<p>ポルトガルで暮らしていると、&quot;今ここにいる人&quot;を最優先する場面に何度も出会う。バスの運転手さんが車を降りてわざわざ道案内をする。レジに長蛇の列があっても、困っている人がいたらみんなで解決する。効率は確実に落ちる。でも、その瞬間、人と人の関係は確実に濃くなる。</p>

<p>日本では、時間を守ること、流れを止めないことが美徳とされやすい。だから「あとでね」「急いでいるから」が自然に選ばれているように感じる。一方で、ポルトガルは、目の前の人に全力で関わることを、迷いなく選ぶ社会だ。後先を、そして周りを考えることもとても大事なこと。でも、今この瞬間、自分の周りにいる人に向き合うこと以上に、実は大事なことはそれほどないのではないかとも、ポルトガルでは思わされる。</p>

<p>だってそんな光景が、社会を少ししなやかにし、居合わせた人の心もほんのりと温めているのを目の当たりにしてきたから。ここにいると、未来は今を、そして周囲の人を大事にすることから始まる気がする。目の前の人を、そして今を大事に。結果、世界が少しずつ慈愛に満ちていく。自分にも自信が持てるようになっていく。</p>

<p>②不便も、前向きに捉えてみる</p>

<p>日曜に店は閉まる。エレベーターはよく壊れる。エスカレーターも同様。思いどおりにいかないことが本当に多い。でも、その不便が、人を苛立たせるよりも助け合いを生む場面を、ポルトガルでは何度も見てきた。</p>

<p>誰かが待つ。誰かが手を貸す。誰かが声をかける。ポルトガルでは、不便は関係が生まれる余白として残されている。思いどおりにいかない時間、場面を受け入れてみること。不便は、必ずしも敵ではない。そこから獲得できる、新しい自分に出会うチャンスかもしれないから。</p>

<p>③正解より、過程を引き受ける</p>

<p>例えばこの国を代表するバカリャウ(塩漬けして乾燥させた干し鱈)料理は、調理に非常に時間がかかる。塩抜きには何日も必要で、しかもその塩梅はとても微妙で、失敗も多いという。それでもポルトガル人は、この料理を愛してやまない。効率的ではない。でも、手間を含めて味だと知っている。完成品だけを評価しない。そこに至る過程も、ちゃんと味わっている。</p>

<p>日本では、結果が先に問われることが多い。だがポルトガルでは、どうやってそこに辿り着いたか、が大切にされている。遠回りの時間を肯定する視点として。これまでの過程に誇りを持っていいという再評価として。正解は大事。でも、過程を楽しめるようになると、毎日は明らかに輝くようになる。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>上手くいかない時もチャンスだと捉える</h2>

<p>④予定どおりに進まないことを、前提にする</p>

<p>ポルトガルでは、物事はだいたい予定どおりに進まない。バスは遅れる。工事は伸びる。約束の時間も前後する。最初は戸惑う。が、やがて気づく。この社会は、もともと&quot;ズレる前提&quot;で設計されているのだと。だから、少しの遅れでは関係が壊れない。完璧に揃わなくても、生活は続く。</p>

<p>日本では、予定どおりであることが信頼に繋がる。だが、ポルトガルでは、ズレても関係が続くことが信頼になる。20代、30代には、コントロールできない状況への耐性として。40代、50代には、人生の誤差を責めなくていいという視点として。予定どおりにいかないことは、価値観を変えるチャンス。大事なのは、きっとその先に。</p>

<p>⑤なにかを理由に諦めない</p>

<p>「ア・アヴォ・ヴェイウ・トラバリャル(A Av&oacute; Veio Trabalhar ／おばあちゃんが働きに来た)」という社会プロジェクトのおばあちゃんたちと過ごしていて何度も感じたのは、彼女たちがほとんど&quot;やらない理由&quot;を口にしないということだ。</p>

<p>年齢の話をしないわけではない。体が痛い日もあるし、つかれる日もある。それでも、その言葉は「だからやらない」には繋がらない。刺繍をする。人前に立つ。知らない世代と話す。どれも「今さら」「若い人のほうが向いている」という理由で手放すことは簡単なはずだ。けれど彼女たちは、決してそうはしない。完成度や評価で自分を測らず、関わっているかどうかだけを大事にしているように見える。</p>

<p>彼女たちは、理由が揃ってから動くのではなく、まずは動く。動きながら理由を探している。いや、理由すらなくてもいいのだろう。なにかを理由になにかを諦めないというのは、無理をすることではない。人生を条件付きにしない、という態度であり、自由な生き方そのものだ。僕が大好きなポルトガルのおばあちゃんたちは、そのことを言葉ではなく、生き方そのもので示している。</p>

<p>⑥喪失も含めて人生だと理解する</p>

<p>ポルトガルにしかない言葉であり、感覚であるとされる「サウダーデ(Saudade)」。懐かしさ、郷愁、切なさ――どれも近いが、どれも少し違う。サウダーデとは、失ったものを忘れずに生きるための感覚。過去を手放すことでも、前向きに整理することでもない。失われたまま、それでも今を生きる。その未完了な状態を、そのまま抱えて進む態度だ。</p>

<p>ポルトガルの人々は、喪失を急いで乗り越えようとしない。亡くなった家族、戻れない場所、終わった関係――それらを人生から切り離さず、日常の中に静かに置いている。サウダーデが教えてくれるのは、生き方、そして人生というものの捉えかただろう。</p>

<p>無理に終わらせなくていい。忘れなくていい。完成しなくていい。途中のままでいい。生きていていい。戻っていい。諦められなくていい。サウダーデは、どんな人生も肯定していいのだと教えてくれる、ポルトガルならではの教えなのだ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>自分へのご褒美も忘れずに</h2>

<p>⑦人生を更新し続けなくていい</p>

<p>常に新しく、常に変わり続けることが良しとされる時代。スキル、情報、価値観。アップデートを止めることは、取り残されることのように感じられる。でもポルトガルでは、変わらないものを持つことも大切にされている。</p>

<p>同じ店に通い、同じ道を歩き、同じ人と話す。その繰り返しが、生活の土台になる。変わらないことは、停滞ではなく、安心の源。20代、30代にとっては、「流行を追いかけなくていい」という救いに。40代、50代にとっては、「もう十分積み重ねてきた」という肯定に。人生は、更新し続けなくても、自然と深まっていく。</p>

<p>⑧甘いものを、ちゃんと食べて自分にご褒美を与える</p>

<p>ポルトガルでは、甘いものは特別な日のご褒美ではない。仕事の合間や昼食のあと、理由もなくケーキを食べ、コーヒーを飲み、会話をする。甘いものは、頑張った自分を甘やかすためではなく、立ち止まるきっかけとして日常に置かれている。それはルーティンのようにさえ思える。</p>

<p>もちろん、無頓着に食べているわけではない。甘いものを楽しむ一方で、人々はよく歩き、階段を使い、身体を動かす。食事全体のバランスや量にも、自然と気を配っている。好きなものを我慢するのではなく、好きでい続けるための工夫を暮らしの中に組み込んでいるのだ。</p>

<p>効率を重んじる社会では、ご褒美は成果の後に与えられる。だがここでは、成果の前にも途中にも、小さなご褒美＝甘さが差し込まれる。それは自分を律するためではなく、無理をしすぎないための調整なのかも。</p>

<p>甘いものを食べることは、健康を軽視する行為ではない。むしろ、心と身体の声に正直に生きること。すべてを管理し、抑制するのではなく、楽しみながら続けていく。そのバランス感覚こそが、大事なのだ。</p>

<p>⑨挨拶をする。隣の人に、ひと声かけてみる</p>

<p>ポルトガルでは、知らない人同士でも、自然に挨拶が交わされる。エレベーターの中、カフェのカウンター、バス停の列。「ボン・ディーア(Bom dia ／おはよう)」の一言に、特別な理由はいらない。</p>

<p>挨拶は、相手と深く関わるためのものではない。むしろ、「あなたの存在をちゃんと見ています」という合図だ。名前も知らない相手に、敵意がないことを伝える、最小限の社会的な礼儀のような、サインのような。</p>

<p>忙しい社会では、人に話しかけることは、ときにリスクのように扱われる。無駄な時間が増えるかもしれないし、反応が返ってこない可能性もある。だがポルトガルでは、「ボン・ディーア」はスイッチのようなもので、その一言で関係が始まり、その一瞬のやり取りの積み重ねによって、街の空気が確実にやわらかくなっている。</p>

<p>そして知らない人に挨拶することは、世界と繋がるための最初の一歩だ。当たり前だが、社会的な評価や肩書きを持たなくても、人と会話することができるし、友達にだってなれる。実際、僕はポルトガルで、たった一言の挨拶から、さまざまな国の人たちと友達になってきた。</p>

<p>まずは「おはよう」から。いや、軽い会釈からでもいい。自然なウインクができるようになったら最高だ！ポルトガル人は挨拶の代わりにウインクをする人も結構いるのだけど、それがとてもかっこよくてうらやましい。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_danceWoman.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[乾祐綺（フォトジャーナリスト）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「せっかくだから」と何でも楽しんでみる　作家が心惹かれた友人の生き方  有川真由美（作家/写真家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14461</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014461</guid>
			<description><![CDATA[作家の有川真由美さんが魅力を感じた友人の特徴とは？有川さんが心惹かれた生き方や言葉を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="有川真由美著『一緒にいると楽しい人、疲れる人』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smailWoman.jpg" width="1200" /></p>

<p>いつも笑顔の人、ひたむきに努力している人――「魅力的な人といえば？」と聞かれば、人によってさまざまな答えがあるでしょう。「友人の生き方に魅力を感じている」と語る作家の有川真由美さんに、実際に心惹かれた友人の考え方を紹介していただきます。</p>

<p>※本稿は、有川真由美著『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>楽しいことに目を向ける人には魅力がある</h2>

<p>近所に住んでいた幼なじみのMちゃんは、20代前半でお見合い結婚。相手に初めて会ったのがお見合いの席。2回目に会ったのが結納。3回目は結婚式というおそるべきスピード婚で、遠い街へと嫁いでいきました。Mちゃんは「だって、相手もいい人そうだし〜」と言っていたけれど、まるでポンと新車を買うような決断に、私は「気の迷いなのでは？」と心配したものです。</p>

<p>あれから30年。孫も生まれて、同じパートの仕事を20数年続けながら、楽しそうに生きているＭちゃん。会うたびに、貫禄というか、安心感のようなやわらかな魅力が備わって、Ｍちゃんの大切なものを守り続けていく力にはあっぱれ、と敬意を感じるのです。</p>

<p>始めるのは簡単でも、続けていくのは、ほんとうにむずかしい。そこにあるしんどさよりも、「楽しさ」や「よろこび」に目を向けなければ、続けることはできないからです。</p>

<p>それとは別な次元の話ではありますが、私も本を書いていて、つくづく思います。締め切りに追われ、しんどい状態で書き続けていると、きっと自滅してしまうと。だから、いつまでも書くことを楽しんでいたい。大好きな本を繰り返し読んだり、興味のあるテーマを追いかけたり、ときには読者の方たちと交流したり......。そんな書くための&quot;工夫&quot;をあれこれしながら「楽しさ」や「面白さ」を保つようにしています。</p>

<p>その根底にあるのは、「せっかく書く役割をいただいたのだから」というシンプルな初心かもしれません。「せっかくだから」という言葉は、後ろ向きになりそうな心を、前に向けてくれます。大切なことを大切にしよう、少しでもいいものにしようというときに有効です。</p>

<p>「せっかく家族をもてたのだから」</p>

<p>「せっかく望んだ仕事につけたのだから」</p>

<p>「せっかくこの場所に住んでいるのだから」</p>

<p>そして、究極は「せっかく命をいただいたのだから」。「せっかく」とは滅多に得られない恵まれた状況に感謝し、大切にする気持ちを表します。小さなことにも、私は魔法の呪文みたいに「せっかくだから」とつぶやきます。</p>

<p>「せっかく天気がいいから、散歩に出かけよう」</p>

<p>「せっかく料理をつくるから、おいしいものにしよう」</p>

<p>「せっかく出かけるのだから、ちょっとおしゃれしよう」というように。</p>

<p>そんなふうに一つひとつの機会を大切にして「なんでも楽しんでしまおう」とすることが、自分とまわりの人を楽しくする一歩だと、私は信じているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「忙しい」と言わない人には魅力がある</h2>

<p>忙しいのに、「忙しい」と言わない人は魅力的です。ほとんどの人は、「忙しい」と言っている人よりも、実際はそうであっても口に出さない人とつき合いたいし、一緒にいて楽しいと思うのではないでしょうか。それは、時間の問題ではなく、心の余裕があるかないかの問題だと感じるからです。</p>

<p>早朝から夜まで分刻みで働く女医の友人がこんなふうに言ったことがありました。</p>

<p>「忙しいって言うのは、恥ずかしいこと。みんな忙しいのはあたりまえだし、それで&quot;なにかができない&quot;って理由にはならないでしょう？」</p>

<p>仕事と子育てをしながら、語学やスポーツ、旅行......と、やりたいことをつぎつぎに実現してきた彼女の姿からは、いつもエネルギーをもらうのです。賢い人は、「忙しい」とは、文字通り、心を亡くすとわかっています。それを口にするほど自分を追い立てて、焦りやイライラがさらによくない状況を引き起こすことや、人を遠ざけたり、傷つけたりしてしまうことを、わかっています。</p>

<p>心の余裕をキープするのは、とても重要なことなのです。心に余裕があれば、一つひとつのことを楽しむことができます。自分の都合を押し付けずに、人の話を聞いたり、人にやさしくできたりします。心の余裕をもつためには、「『忙しい』と言わないこと」のほかに、つぎのことをクセづけてはいかがでしょう。</p>

<p>①1日1回、自分のためだけの時間をもつこと</p>

<p>人と接して、だらだらと忙しくするのではなく、15分でも素の自分に戻ったり、好きなことをやったりする時間を意識的に確保することで、心の余裕が生まれます。</p>

<p>②5分でやれることは、すぐにすること</p>

<p>物事を放置したり、先送りしたりしていると、「まだあれができていない」と気が重くなってきます。小さなことを一つひとつ片づけることが心の余裕につながっていきます。</p>

<p>③やらなくてもいいことはやらないこと</p>

<p>「忙しい」と言う人は、たいてい、多くの「やるべきこと」を自分に課しています。客観的に見て「やらなくてもいいこと」は手放す、ハードルを下げることが大事です。</p>

<p>焦ると呼吸が浅くなります。忙しいと感じたら、まずは深く呼吸をするクセをつけるのもいいでしょう。心の余裕が最大のパフォーマンスを生むと頭に置いていてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「自分の言葉で表現」ができる人には魅力がある</h2>

<p>「自分の言葉で表現」ができる人は魅力的です。たとえば、誕生日メッセージをSNSで送り合うとき、「お誕生日おめでとう」「素敵な1年になりますように」といった、いわゆる&quot;定型文&quot;が並んでいるなかで、「ん？」と目がひきつけられるのは、やはり「その人なりの表現」です。</p>

<p>私が感動したのは「お誕生日おめでとう！」と、言葉はいたって普通でも、それを書いたプラカードを友人2人が笑顔でもっている写真のメッセージ。それから「生まれてから一度も心臓が止まってないなんて、心臓ってえらいね。何度か心臓が止まりそうになったことはあったけどね」という私の黒歴史を知る友人からのメッセージにも吹きだしそうになりました。そんなふうに自分の言葉で伝えられる人は魅力的。心が通い合っていると感じます。</p>

<p>「自分の言葉」「自分なりの表現」といっても、むずかしく考える必要はありません。気のきいた言葉、ウィットに富んだ表現が必要なわけでもありません。会話、メッセージ、スピーチ......。どんな表現でも、自分の言葉で伝えるための基本はつぎの3つです。</p>

<p>①「伝える」と「伝わる」は別モノと考える</p>

<p>ただ言葉を「伝えた」だけで、自分の気持ちが「伝わった」わけではありません。「どんなふうに言ったら相手に伝わるのか？」、相手の立場で考えることが大事。</p>

<p>②「ちょっと楽しくなってもらうには？」と考えるクセをつける</p>

<p>大切なのは、借りてきた言葉よりも「気持ち」を届けること。たとえば、仕事メールの冒頭で「お世話になっています」だけでは、単なる形式としてスルーしてしまいます。「今日はいい天気ですね」という言葉を添えるだけで、ほっと心が和みます。</p>

<p>なにかのメッセージを伝えるのに「ちょっと楽しくなってもらうには？」は1つの基準。「それに見あう言葉は？表現は？」と考える心がけをもつだけで表現方法はぐんと広がります。</p>

<p>③素直な「感情」「気持ち」を伝える</p>

<p>たとえば、感謝を伝えるなら、「ありがとう」だけでなく、「ほんとうにうれしかった」「あなたがいてくれてよかった」と、感情をひと言添えるだけでもいいのです。仕事の帰りも、「お疲れさまでした」だけでなく、「今日は忙しかったけど、だいぶ片づきましたね」などと気持ちを伝える人には、親近感がわきます。</p>

<p>「自分の言葉」で表現できると、周囲のあなたを見る目は確実に変わるはずです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[有川真由美（作家/写真家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>漫画の実写化「なぜ設定を変える？」 『税金で買った本』原作者がハッとした裏事情  ずいの（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14384</link>
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			<description><![CDATA[『税金で買った本』原作者・ずいの先生インタビュー最終回！ドラマ化・アニメ化を控える本作の映像化への思いを直撃。「なぜ実写化でキャラ設定や性別が変わるのか」制作陣から明かされた驚きの裏舞台に迫る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="税金で買った本" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603zuino01.jpg" width="1200" /></p>

<p>講談社『週刊ヤングマガジン』で連載中の大人気図書館お仕事漫画『税金で買った本』（ヤンマガWeb）。ヤンキー高校生の主人公・石平（いしだいら）くんが図書館でのアルバイトを通じて成長していく姿を圧倒的なリアリティで描き、多くのファンを魅了しています。そんな本作が、テレビドラマ化とアニメ化されることが決定しました！</p>

<p>原作者であり、元図書館職員でもあるずいの先生へのインタビュー最終回となる今回は、ファン待望の映像化企画を初めて聞いた時の率直な心境や、実写ドラマ化にあたってハッとさせられたという映像制作の舞台裏についてお聞きしました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>原作者としてハッとした、映像化の裏事情</h2>

<p><img alt="税金で買った本" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603zuino02.jpg" width="1200" /></p>

<p>――本作『税金で買った本』は、テレビドラマ化とアニメ化決定という、ファンにとっても非常に嬉しいニュースが発表されました。この映像化の企画を最初に聞いた時の、率直な心境を教えてください。</p>

<p>【ずいの】めちゃくちゃ嬉しかったです！ 漫画家として、自分の作品が「映像化されること」を大きな目標として掲げて連載を頑張ってきたので、お話をいただいた時は本当に嬉しかったですね。</p>

<p>――実写ドラマとアニメ、それぞれの制作陣と脚本や設定の確認といったコミュニケーションを取る中で、何か新しい発見はありましたか？</p>

<p>【ずいの】アニメに関しては、漫画の表現やテンポ感とかなり近いアプローチができるので、原作の話からそれほど大きな変更はないかと思います。</p>

<p>ただ、実写ドラマに関しては、実際の撮影場所の制約や「生身の人間が演じる」という違いがあって、話の構成や設定が漫画とは大きく変わる部分があります。最初にその違いに直面した時は、「漫画とかなり差が大きいな」と思ったのですが、制作の方のお話を聞くうちに、なるほどなと納得させられる発見がたくさんありました。</p>

<p>――例えば、どのような理由で設定が変更されるのでしょうか？</p>

<p>【ずいの】漫画であれば、キャラクターの髪型やトーンの色を変えることで、読者に「これは全く別のキャラクターだよ」と伝えることができます。でも実写の場合、同じくらいの背格好の役者さんが私服や似たようなエプロン姿で演じていると、視聴者がパッと見た時に「どの人がどのキャラクターなのか、見分けがつかなくなってしまう」という問題が起こります。</p>

<p>特に『税金で買った本』は、20代〜30代の女性キャラクターが多いので、画面上に同じ世代の女性が何人も並ぶと視聴者が混乱してしまう、と。実際には原作漫画から設定を大きく変えるようなことは行わなかったのですが、当初は性別を変えるなどの思い切った変更についてご相談をいただいたこともありました。</p>

<p>私自身、いち視聴者だった頃は「なんで漫画の実写化って設定を変えるんだろう？」と不思議に思っていたのですが、いざ自分が当事者として理由を知ると「なるほどな」と合点がいきました。</p>

<p>――実写ならではのキャスティングや、漫画とは違うアプローチでどう描かれるのか、今から楽しみです。最後に、映像化をきっかけに新しく原作を手に取る読者や、これから作品に触れる未来のファンに向けて、「こういう視点で読んだら面白いですよ！」というようなメッセージなどありましたらお願いします。</p>

<p>【ずいの】キャラクターたちの掛け合いに注目していただいてもいいですし、図書館というちょっと特殊な業務の裏側に興味を持っていただいても、本当にどんな視点でも自由に楽しんでいただければ幸いです。</p>

<p>原作漫画には、映像化には収まり切らなかった変なエピソードや、1話完結のお話がたくさん詰まっています。映像化される範囲は、長い連載の中のほんの一部に過ぎませんので、実写ドラマやアニメをきっかけに作品を知ってくださった方にも楽しんでいただけるのではと思います！</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ずいの（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ずるい人に振り回されない方法。他人の言動に反応せず“よい人生”を選べ  加藤諦三（早稲田大学名誉教授、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14379</link>
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			<description><![CDATA[他人を恨むだけの人生から脱却する心理学。ずるい人に迎合する弱さと向き合い、「戦う心（ファイティング・スピリット）」を持つ重要性を解説。他人の言動に反応せず、能動的に「よい人生」を選ぶためのヒントを提示。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="加藤諦三氏は、よい人生を望むなら、ずるい人を拒絶するべきと説く。" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_meiro.jpg" width="1200" /></p>

<p>「あんなにしてあげたのに......」と、不誠実な人に対して怒りや恨みを抱え続けていないでしょうか。<br />
ずるい人を恨み続けることは、あなたが費やした時間やお金、そしてエネルギーをすべて無駄にし、自身の成長を止めてしまうことになります。<br />
本記事では、過酷な逆境を乗り越えた少女シーボンの「やり返せ（You can fight back.）」という言葉の本質をひも解き、他人に振り回される「反応的な生き方」から、自らよい人生を切り開く「能動的な生き方」へとシフトするための心理学的なアプローチを解説します。</p>

<p>※本稿は、加藤諦三著『「なんとなく不安」が消える本』（PHP文庫）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ファイティング・スピリットこそ「よい人生」のカギ</h2>

<p>弱い人、つまり愛情飢餓感の強い人は、すぐに相手を恨む。そして相手を恨むことで、今までの自分の苦労を水の泡にしてしまう。<br />
こういう人たちは、自分の人生は困難に満ちていると思っている。<br />
それは間違いである。<br />
自分の弱さが困難を招き、自分で自分の首をしめて「苦しい、苦しい」と言っているに過ぎない。</p>

<p>直面すべき困難とは、自分の内なる愛情飢餓感である。<br />
人を恨んでいる人に必要なのは何よりも戦う心、ファイティング・スピリットである。</p>

<p>何よりも、レジリエンスのある人の心に学ばなければならない。ファイティング・スピリットを育成しなければならない。<br />
自動車にたとえれば、エンジンが故障しているのである。エンジンの故障がすなわちファイティング・スピリットの欠如である。</p>

<p>小さい頃から虐待に耐えて立ち上がった少女シーボンの言葉がある。<br />
You can fight back.（やり返せ）。</p>

<p>ずるい人は、シーボンのような人には近寄らない。<br />
母親からいつも拒絶され、「お前は腐っている、馬鹿だ」と言われても、母親の言葉を信じなかったシーボンなら、そんなずるい人に迎合してお金を出さない。質の悪い人に騙されない。<br />
シーボンなら、ずるい人が寄ってきても「こんな人たちに気に入られても嬉しくない」と思ったであろう。迎合しなかったろう。<br />
こういうずるい人たちに次々にかかわってしまう「私」に問題がある。</p>

<p>長年にわたって騙され続けてきた人たちは、自分の弱点に気がついていない。いつも人を恨んでいる人たちは、自分の弱点に気がついていない。</p>

<p>いいように人から利用され続けてきた人たち、苛められ続けてきた人たち、そういう人に必要なのは、シーボンの言葉である。<br />
You can fight back.<br />
さらにもう一つ、次の言葉が必要である。同じくシーボンの言ったことである。<br />
The resilient want a good life.（よい人生を望む）。</p>

<p>よい人生を望むなら、ずるい人を拒絶することである。善人の仮面を被ったずるい人を拒絶することなしに、死ぬほど努力しても意味はない。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相手が見えないから自分の弱さも分からない</h2>

<p>ずるい人も、恨まれていると分かれば、それまでは心の底で少しは持っていた「申し訳ないなあ」という感情さえ、跡形もなく消える。<br />
こちらが相手を恨んでしまえば、そのずるい人と同じレベルになってしまう。</p>

<p>その時に「自分はこれだけの心労と大金と時間を彼のために使った。そしてこの結果を得た。もしこの結果から自分が何も得ないなら、まさにこれまでの心労と大金と時間は全て無駄になる」と考えることができたら、次から事態は変わってくる。<br />
そのように考えた時には、悔しいけれども自分の弱さが見えてくるはずである。<br />
まず、ファイティング・スピリットの欠如に気づくだろう。その他にもいろいろと分かってくる。</p>

<p>たとえば、あんなずるい人から好意を期待した自分の愚かさ、卑しさ。<br />
相手をずるい人と見抜けない自分の観察眼のなさ。<br />
自分のことも相手のことも、全く分かっていなかった。<br />
自分に深刻な劣等感があるから相手が見えないのである。<br />
さらに、自分がこの人生で何をしたいのかも分かっていない。<br />
自己喪失である。<br />
相手を見ないでお金を貸してしまう、自分の判断力のなさである。</p>

<p>もし愛情からお金を貸したのならば、後で結果がどうであれ、そんなに人を恨むことはない。<br />
人を助けることは喜びをもたらすはずである。心の癒しになる、心の励みになる。<br />
それなのに喜びを感じないとすれば、「助けること」のどこかに本質的に間違っているものがある。</p>

<p>本来、人を助けることで心は癒される。助けた後でその人を恨むとすれば、こちらが相手から何かを期待していたのである。その期待したものが返ってこないから、恨むのである。</p>

<p>自分を見つめて見えてくるものは、たとえば心のこもっていない口先だけのお世辞を喜ぶ自分の愚かさかもしれない。<br />
嫌われることを恐れて行動してしまう自分の弱さ、浅はかさかもしれない。そのような自分の愚かさ、卑しさをずるい人間から突かれたのである。</p>

<p>それに、相手に何かを求めてしまうと相手が見えない。つまり相手のずるさが見えない。<br />
そして期待されたことをしないと、相手から責められるような錯覚に陥る。<br />
責められていないのに責められているという「被責妄想」に陥る人は、甘えの欲求が満たされていないのである。<br />
甘えたいのに甘えられないから、何でもない言葉や行動に対して、責められていると錯覚するのである。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人を恨むことは損にしかならない</h2>

<p>相手を恨んでしまえば、それまでの苦労や使ったお金やエネルギーが活きないばかりではなく、自分の心理的成長もない。<br />
自分はそこまでいろいろな問題を解決して生きてきた。本当はこれが自信につながるはずなのである。<br />
まさにレジリエンスとは、成長のために困難を切り抜けることである。そして成長し続けることである。</p>

<p>人は困難に打ち勝ってこそ自信がつく。<br />
ところが嫌われるのが怖くて行動してきた時は、自信につながらない。なぜならこの行動は、成長のための行動ではないからである。</p>

<p>レジリエンスのある人と、単なる生存者との違いはそこである。<br />
単に生き延びただけの人と違い、レジリエンスのある人は、情緒的に苦しい経験を切り抜けて、情緒的均衡を危機一髪のところで維持してきたということである。心の安定を失わなかったのである（註1）。</p>

<p>嫌われることを恐れて行動してきた人は逆である。<br />
その経験の後で心の安定を失っている。</p>

<p>考えてみれば、これまで例に挙げた人たちも、それだけの人生の荷物を解決したのである。「よく解決した」と考えれば自信につながる。</p>

<p>「私が自分から解決した」と考えるのが、レジリエンスのある人である。<br />
あの人がこういう態度を取るから悔しいという気持ちに振り回されない。相手がこういう態度を取るから、ということに影響されない。<br />
レジリエンスのある人は、人の言動に反応しない。<br />
反応しないで「私はこうする」という態度で生きる。リアクティブでない。プロアクティブである。</p>

<p>「あんなにしてあげたのに」と恨めば、人生の重荷を解決したことが自信につながらない。<br />
本人が「自分が解決した」と考えていないで、相手を恨んでいるから、解決したという実感を味わえない。</p>

<p>解決したという実感を味わえない時は、自分の「積極性、自発性、能動性」の欠如を反省することである。<br />
自分は単に、人から気にいられたいために動いていただけだった。「なんでここまで愚かになってしまったのか」と自分を反省する。この反省が「体験から意味を獲得する」ということである。</p>

<p>レジリエンスのある人は辛い体験をした時、そこから積極的な意味を獲得する（註2）。<br />
しかし、辛い体験から積極的な意味を獲得しないで人を恨んでいる人は、また同じように誰か他の人から騙されてお金を使う。<br />
一生無駄にお金を使う。<br />
そのお金が、「自信のある人生」という本来お金で買えないものをもたらすはずなのに、台無しにする。<br />
そして苦労して得たお金を一生浪費し続ける。<br />
この態度がレジリエンスのない人である。</p>

<p>（註1）&ldquo;Unlike the term survivor, resilient emphasizes that people do more than merely get through difficult emotional experiences, hanging on to inner equilibrium by a thread.&rdquo;Gina O&rsquo;Connell Higgins, Resilient Adults-Overcoming a Cruel Past, Jossey-Bass Publishers&nbsp;San Francisco, 1994, p1.<br />
（註2） &ldquo;I also found that they tend to negotiate an abundance&nbsp;of&nbsp;emotionally hazardous experiences, proactively rather than reactively, thus solving problems flexibly; they make positive meanings out of emotional disappointments; they effectively recruit other people.&rdquo;同前、p20.</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[加藤諦三（早稲田大学名誉教授、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>脳トレや日記は認知症予防として正解なのか？　研究が示す意外な結論  下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14527</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014527</guid>
			<description><![CDATA[脳トレや日記は意味があるのか？認知症予防として本当に効果のある習慣について、医師の下村健寿さんが解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="脳トレは効果がある？" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smartphone_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>糖を摂りすぎると脳の認知機能が低下し、アルツハイマー病などの認知症につながる――近年の研究から、糖分が脳に与える影響が注目されています。</p>

<p>福島県立医大主任教授の下村健寿さんは著書『糖毒脳』にて、脳に悪い習慣と、脳を守るための方法を解説しています。</p>

<p>本稿では、かつてブームとなった「脳トレ」の真実と、脳に良い「書く」習慣についてご紹介します。</p>

<p>※本稿は、下村健寿著『糖毒脳』(ダイヤモンド社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>脳トレは「トレーニング」にならない？</h2>

<p>いまから20年ほど前、「脳を鍛える方法」として日本中で一大ブームを巻き起こした「脳トレ」。携帯ゲーム機や雑誌などで取り上げられた簡単な計算、読解問題、パズルゲームといった「脳トレ」に真剣な表情で取り組む人々を、バスや電車の中、病院の待合室などでよく見かけました（いまでも見かけます）。</p>

<p>開発者からは「脳トレをすれば脳が活性化する」という力強いメッセージが発せられ、具体的な研究成果として、思考や判断、感情、創造性を司る脳の司令塔である「前頭前野」の血流が増加するという報告もありました。</p>

<p>認知症患者は前頭前野が萎縮して人格変化や異常行動を来すと考えられていますから、これはまさに「救世主」の登場かと思われました。</p>

<p>さらに、「脳年齢テストで61歳と判定された女性が脳トレを続けた結果、脳年齢が20歳にまで改善した」という驚くべき報告も示され、脳トレは「脳の若返りにも有効」とまで言われました。ついに画期的な「脳を鍛える方法」が発見された、誰もがそう信じました。</p>

<p>しかし、この脳トレブームの直後から、世界中の脳科学者、研究者、医師といった多数の専門家たちから、その効果を疑問視する声が次々と上がりました。専門家たちが指摘したのは、脳トレを続けることで向上するゲームの「スコア」が、必ずしも脳全体の持つ認知機能の改善を反映していないのではないか、という点です。</p>

<p>イギリス公共放送のBBCが1万人以上を対象として行った大規模研究では、参加者に６週間にわたって推論、記憶、計画性、視空間認知、注意などの脳トレ同様の認知課題を訓練させました。</p>

<p>その結果、訓練した特定の認知課題においては、確かにパフォーマンスが向上することが確認されました。しかし、それとはまったく異なる、訓練していない課題に対しては、残念ながら改善が見られなかったのです。</p>

<p>つまり、脳トレによってスコアが向上するのは、特定の課題に繰り返し取り組むことで、その「ゲームのコツ」や「攻略法」を習得した結果に過ぎません。それが脳の一般的な認知機能の向上や、他の領域での認知能力の全体的な改善に直接つながるわけではない、というのが現在の専門家の共通認識です。いくら熱心に脳トレに取り組んでも、期待するような効果は得られない可能性が高いと言えるでしょう。</p>

<p>ただ、完全に無効というわけでもなさそうです。バージニア大学で加齢と認知機能に関して専門的に研究をしているティモシー・サルソウス博士は「やって楽しいならやればいいんじゃないだろうか。別に有害という報告はないし」と語っています。</p>

<p>つまり......脳トレは無理をしてまでやる価値は、残念ながらなさそうです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「スマホ脳」がもたらす恐ろしい現実</h2>

<p>最近では、スマホ（スマートフォン）のアプリゲームを「脳トレ」として楽しんでいる人も多いようです。ですが、その効果が限定的であることは、先ほどお伝えさせていただきました。</p>

<p>そしてさらにお伝えしたいのが、スマホアプリに過度に依存することは、効果がないどころか、脳に多大な悪影響をもたらすという事実についてです。</p>

<p>現代社会においてスマホはなくてはならない存在ですが、その便利さと引き換えに、私たちの脳では人類史上かつてない「異変」が起き始めています。</p>

<p>それが、「スマホ脳」と呼ばれる状態です。知性の司令塔である前頭前野や記憶の守護神である海馬が、絶え間なく流れ込む通知や終わりのないスクロールによって過重労働に追い込まれている状態を指します。</p>

<p>単なる「使いすぎの戒め」ではなく、この疲弊した状態の先に「認知症」という深刻なリスクが潜んでいる可能性を指摘する科学者もいます。</p>

<p>具体的には、集中力がなくなったり、数秒前に何をしようとしていたかを忘れてしまう「物忘れ」が増えたり、理由のない不安やイライラといった感情の不安定さが目立ってきたりするのがスマホ脳のサインです。</p>

<p>脳が常に新しい情報を追い求め、深い思考を放棄して表面的な刺激だけに反応するようになり、情報の海に溺れ、注意力が散漫になる「情報過多シンドローム」とも呼ぶべき状態になった結果です。</p>

<p>この脳の疲弊に拍車をかけているのが、スマホのアプリ、とくにゲームに組み込まれた巧みな中毒性です。</p>

<p>多くの無料ゲームやSNSは、行動経済学や心理学を駆使し、脳の報酬系を過剰に刺激するように設計されています。それはオンラインギャンブルのようなもので、予測できない報酬（ガチャやランダムな演出）が与えられるたびに、脳内では快楽物質であるドーパミンが大量に放出されます。</p>

<p>この過剰な刺激に慣れきった脳は、日常の穏やかな喜びを感じにくくなり、より強い刺激を求めてスマホを手放せなくなる依存のループに陥ってしまいます。</p>

<p>実際、「長時間のスマホ使用が脳の海馬の体積を減少させる」という衝撃的な報告もあります。これはアルツハイマー型認知症の初期変化と驚くほど共通しています。</p>

<p>その背景には、スマホがもたらす過剰な刺激によって分泌され続けるストレスホルモン「コルチゾール」が、デリケートな神経細胞を傷つけ、脳内に小さな炎症の火種を撒き散らしている実態があると報告されています。</p>

<p>また、詳しくは後述しますが、認知症の要因の１つに、脳内に溜まる「アミロイド&beta;（ベータ）」という老廃物の存在があります。本来、私たちの脳は睡眠中に、この老廃物を洗い流す「大掃除」をするのですが、その機能さえもスマホは妨げてしまいます。</p>

<p>つまりスマホアプリは「脳トレ」どころか、かえって私たちの認知機能を崩壊へと導いているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「日記をつける」より、脳にとって良いこと</h2>

<p>「日記をつけたり自分史を書いたりするのは、脳の活性化に良い」。これもよく耳にする言葉です。認知症予防のために、文章を書くことを日課にしている人も多いと聞きます。その日に起きた出来事を日記に書いたり、仕事を引退して時間に余裕のある人であれば、自身の半生を「自分史」として後世に残そうと執筆したりしている人もいるでしょう。</p>

<p>文章を書くことは確かに頭を使います。認知症予防という観点から考えると、日記や自分史のような「過去を振り返る活動」は、記憶の想起という点で一定の効果があるとされています。</p>

<p>ですが日記や自分史は、主に焦点が当たるのは「執筆者自身の過去の記憶」であり、多くの場合、そこには「読者」の存在が薄い。つまり執筆者の中で完結しがちな活動であるという点が共通しています。じつは脳の活性化につながる、もっと強力なアプローチが存在します。</p>

<p>「創造的な文章」を書くことです。単なる過去の記録に留まらず、想像力を最大限に引き出し、新しいアイデアや世界観を生み出す執筆のことです。</p>

<p>近年の認知症予防研究では、他者との関わりや、新しい情報を処理し、未来を想像する「創造的な思考」を促す活動が、より脳の様々な領域を刺激し、活性化につながることが示されています。</p>

<p>具体的には、次のような執筆活動が脳の多岐にわたる領域を刺激し、認知機能の維持・向上に役立つと考えられています。</p>

<p>●未来の計画や目標を具体的に、細部まで想像しながら記述する<br />
●仮想の物語や魅力的な登場人物を創造し、その複雑な世界観を構築する<br />
●詩や俳句など、言葉を自由に紡ぎ出す創造的な活動に取り組む<br />
●テーマを多様な視点から深く考察し、論理的で説得力のある文章を書く</p>

<p>どうせ書くのであれば、認知症予防に最も効果があるこれらの「書き方」を実践したいものです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_smartphone_1.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 25 Jun 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[下村健寿（福島県立医大主任教授/医師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>駅伝のケニア人留学生にまつわる謎とは？ 大宅賞に泉秀一さん『アフリカから来たランナーたち』  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14565</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014565</guid>
			<description><![CDATA[第57回大宅壮一ノンフィクションに輝いた泉秀一さん『アフリカから来たランナーたち』。授賞式での泉さんのスピーチと、選考委員の佐藤優さんによる選評をレポートします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="泉秀一さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625ooyasouichi01.jpg" width="1200" />泉秀一さん</p>

<p>すぐれたノンフィクション作品を広く世に紹介することを目的に制定された、第57回大宅壮一ノンフィクション賞の贈呈式が、2026年6月24日に開催されました。第57回の授賞作は、泉秀一さんの『アフリカから来たランナーたち　箱根駅伝のケニア人留学生』（文春新書）です。本稿では贈呈式の様子をレポートします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>複数の思惑が重なり合う「一種のミステリー」</h2>

<p><img alt="佐藤優さん" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625ooyasouichi02.jpg" width="1200" /><br />
佐藤優さん</p>

<p>選考委員の佐藤優さんが選評を述べました。佐藤さんは、本作をすでに23冊も購入し、自身が教える学生たちに配っていると明かしました。本作を「素晴らしいノンフィクション」と評したうえで、「実はものすごく怪しい話」だと紹介します。</p>

<p>『アフリカから来たランナーたち　箱根駅伝のケニア人留学生』は、箱根駅伝を走るケニア人留学生たちを追ったノンフィクション作品です。来日の動機や故郷について十分に知られていない選手たちですが、取材を重ねると、実はどの留学生もケニアの&quot;ガル高校出身&quot;であることが判明します。</p>

<p>作者の泉秀一さんはガル高校を調査するため、現地ケニアに飛びますが、実はそのような高校は存在しないという事実に驚かされます。真相を辿るうちに、留学生を送り出す側、受け容れる側など、複数の立場の人物の思惑が複雑に交差する現実が明らかになっていきます。</p>

<p>「本当に悪いやつもいないんだけども、本当にいいやつも一人もいない」<br />
佐藤さんはそう述べ、取材によって見えてくる事実の重なりを「一種のミステリー」と表現しました。</p>

<p>佐藤さんは最後に、緻密な取材によって人間を多面的に描き出す泉さんの力に触れ、「このようなノンフィクション作家が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したことを、選考委員の一人として、また作家の一人としてとても嬉しく思います」と述べ、選評を締めくくりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>取材を通して消化された「モヤモヤ」</h2>

<p><img alt="『アフリカから来たランナーたち　箱根駅伝のケニア人留学生』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625ooyasouichi03.jpg" width="1200" /></p>

<p>泉秀一さんは、受賞の知らせを受けたときに「父親との記憶」を思い出したと明かします。</p>

<p>父親が昔から陸上が好きだったため、泉さんも小学生や中学生のころには家の周りを走らされていたといいます。当時はその時間が嫌だったと振り返りながらも、その記憶がのちに箱根駅伝への関心、そして取材テーマへとつながっていきました。</p>

<p>「陸上が取材テーマになり、一冊の本になり、そしてこういった素晴らしい賞をいただくことになったことで、自分の中でずっとモヤモヤしていたものが一つ消化されたような、そんな気持ちになりました」</p>

<p>そして受賞の喜びだけでなく、今後の課題にも触れました。書き手として独立してから刊行した本はまだ一作であり、今回の本についても「もっとこうした方が良かった」と感じる部分があるといいます。</p>

<p>「自分の甘さを痛感した部分もありますが、そういったものも糧にしながら、また自分が知りたいことを調べて本に残していきたいです」</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260625ooyasouichi01.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 25 Jun 2026 17:45:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>森山世衣さん『ひなたの中継点』が松本清張賞に　女子駅伝を瑞々しく描いた長編小説  Moguru編集部</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14557</link>
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			<description><![CDATA[第33回松本清張賞を授賞した森山世衣さん『ひなたの中継点』。贈呈式で語られた森山さんのスピーチと、選考委員の森見登美彦さんによる選評をレポートします。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624seicho01.jpg" width="1200" />森山世衣さん</p>

<p>2026年6月24日、長編エンターテインメント小説を対象とした「松本清張賞」の贈呈式が行われました。第33回授賞作は、森山世衣さんの『ひなたの中継点』。女子高校駅伝をテーマに、競技の喜びと過酷さを描いた長編小説です。本稿では贈呈式の様子をレポートします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「走ることの楽しさを伝えてくれる小説」</h2>

<p><img alt="" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624seicho02.jpg" width="1200" /><br />
森見登美彦さん</p>

<p>選考委員を代表して登壇した作家の森見登美彦さんは、自身が「走ることが大嫌い」であると言及して会場の笑いを誘いつつ、本作を「走る楽しさを伝えてくれる小説」と評しました。</p>

<p>森見さんは、ランナーの世界に馴染みがなかったものの、読後には「走るのもいいかもしれない」と感じたと振り返ります。読者が主人公とともに走っているような感覚を味わえる点に、小説としての力を感じたと語りました。</p>

<p>また森見さんは、今回の候補作全体を振り返り、現代を描く小説では戦争や差別、抑圧など、重い題材が扱われる傾向があると指摘。そのような題材を支えるには、その題材に拮抗する「主人公のエネルギー」が必要だと述べました。</p>

<p>その点で『ひなたの中継点』は、駅伝の負の側面を逃げずに描きながら、それでも競技を楽しく実りあるものにしていこうとする主人公の気持ちが、作品を支えていると評価しました。</p>

<p>森見さんは最後に、「青春の瑞々しさ、あるいは青春が終わった後もどうやってエネルギーのある人生を送っていけるか、ということを書くのがすごくお上手だと思う。それを忘れないように、これからも書いていただきたい」と今後への期待を述べました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>森山世衣さん「しがみついて書いていきたい」</h2>

<p>森山さんは選考に関わった人たちへ感謝を伝えたうえで、『ひなたの中継点』創作の出発点について、自身が女子陸上を経験したことから「女性がスポーツをするということの過酷さを物語で描いてみたい」と考えたと明かしました。</p>

<p>しかし、それだけでなく「走ることが本当に好き」という思いから、競技の魅力もあわせて伝えたかったといいます。その結果、本作は、さまざまなジャンルや空気感が混ざり合う作品になったと説明しました。</p>

<p>読み手にどう受け取られるかという不安もあったと率直に明かした森山さんですが、松本清張賞に対して「器の広い賞」という印象を持っていたことから、思い切って応募を決めたといいます。</p>

<p>スピーチ後半では、今この時代に性別や出自を問わず作家を目指せる環境について言及しながら、書き続けることへの思いをこう締めくくりました。</p>

<p>「自分が書く理由や、どう書いていくかということを探求しながら、面白いと読んでいただけるうちは、しがみついて必死に書き続けられるように精進してまいりたいです」</p>

<p>『ひなたの中継点』は、2026年9月下旬に刊行される予定です。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260624seicho01.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 25 Jun 2026 17:30:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[Moguru編集部]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>本を素早く正確に読む「東大読書」とは何か？  効果を最大限にする事前準備  西岡壱誠（著作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14294</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014294</guid>
			<description><![CDATA[本が読めない・内容が頭に入らない原因は読解力ではなかった。東大生も実践する、読む前のたった一手間で理解度が劇的に変わる方法とは。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="東大読書" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_reading.jpg" width="1200" /></p>

<p>「読解力がないから本が読めない」と思っていませんか？ 実は、文章が読めるかどうかは才能や読み方の問題ではなく、読む前の段階に大きな秘密があります。書籍『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』より解説します。</p>

<p>※本稿は、西岡壱誠著『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』（新潮社）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>読めない原因の9割は「準備不足」</h2>

<p>たとえばみなさんの中には、「本の内容がなかなか頭に入ってこない」とか、「文章を読むのが遅い」という人も多いと思います。そういう人の多くは、「自分の読み方が悪いのではないか?」「自分には読解力がないのではないか?」と考えていると思いますが、実は違います。</p>

<p>「本や文章が読めない問題」の原因の9割は、「準備不足」なんです!&nbsp;</p>

<p>「準備不足」ということを証明するために、1つ文章を用意しました。</p>

<p>この文章を読んで、「これを書いた人が何を言いたいのか」を考えてみてください。</p>

<p>----------------</p>

<p>昨今はLINEによるコミュニケーションが主流になり、若者はみなLINEをするようになりました。指1本、タップ1つで自分の感情を表現できるようになったのです。笑いも怒りも、彼らはタップ1つで表現します。<br />
コミュニケーションというのは元来、ボディーランゲージやフェイシャル・エクスプレッション、語気や雰囲気も全部含めてコミュニケーションだったはずです。それがタップ1つで表現できるというのは、良いことなのでしょうか? 悪いことなのでしょうか?</p>

<p>----------------</p>

<p>いかがでしょう。ちょっとわかりづらいですよね? 「ボディーランゲージ」とか「フェイシャル・エクスプレッション」とか、よくわからないカタカナ語が使われていて、なかなか内容が頭に入って来にくいです。&nbsp;</p>

<p>また、「良いことなのでしょうか? 悪いことなのでしょうか?」で終わっているので、結局これを書いた人がLINEに対してどういう想いを持っているのか、ちょっとよくわからないですよね。</p>

<p>これは、良い読み方をする人だろうが悪い読み方をする人だろうが、読解力があろうがなかろうが関係なく、何が言いたいのか理解しにくい文章だと思います。理解しにくいから当然、読むスピードも遅くなります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「準備」をすれば、いっきに簡単に読めるようになる!</h2>

<p>しかし、もしこの文章に「最近の若者はなぜ、コミュニケーションが不得手なのか」というタイトルがつけられていたらどうでしょうか? またはこの文章が書いてある本の帯に、「徹底解説! なぜ最近の若者はコミュニケーションが下手なのか?」と書かれていたらどうでしょうか?&nbsp;</p>

<p>「あ! これを書いている人は、最近の若者がコミュニケーションが不得意になった理由の1つが、LINEだと考えているんだな!」とすぐにわかりますよね? どんなに難しい言葉が使われていようが、「良いことなのでしょうか?　悪いことなのでしょうか?」と書いてあろうが、「LINEは悪いものだと考えているに違いない」と一瞬で理解できるはずです。</p>

<p>ただ、「タイトルを読んでいるかどうか」。</p>

<p>ただ、「本のカバーや帯の言葉をきちんと読んでいたかどうか」。</p>

<p>そんな些細なことで、この文章が「読みやすいかどうか」が分かれてしまうのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>東大生は「読解力」があるわけではない</h2>

<p>「東大生はみんな地頭が良くて読解力があるから、文章がきちんと読めるのだろう」<br />
「文章がきちんと読めるかどうかって、才能だよね」</p>

<p>そんな言葉をよく耳にしますが、実はこれはまったくの間違いです。</p>

<p>たとえば東大生はたしかに、他の学生よりも国語の入試問題で高得点を取ることができます。しかしこれは、単に才能があるから読めるとか、地頭が良いから読めるということではないんです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>東大生は、「読解力」ではなく「ヒントを探す力」がある</h2>

<p>東大生の多くは、国語の長文読解問題が出題されたら、長文には目もくれず、まず真っ先に「問題文」を見ます。なぜなら、問題文の中にはその長文の内容を問う問題がずらっと並んでいるので、ここからその長文の内容をおおよそ把握することができるからです。</p>

<p>また、東大生はみな、文章を読む前に文章のリード文や文章のタイトルなどもチェックします。</p>

<p>こうして「文章の外のヒント」を吸収しておけば、文章のおおよその内容を想像することができます。ある程度本を読んでいれば、「ああ、これと同じような内容を他の文章で読んだことがあるな」「このテーマについて書かれた文章なら前に読んだことがあるぞ!」と、まったく新しい文章であっても、過去に読んだ文章の内容と関連させることができます。</p>

<p>こうして、東大生は多くのヒントがある状態で文章を読み始めます。どういう内容が文章の中に盛り込まれているのかをあらかじめ理解できている状態で文章を読んでいるのですから、素速く、かつ正しく読解できないはずがないのです。</p>

<p>「読み方」や「読解力」以前の問題で、「文章の外からヒントを得る力」が理解度とスピードを左右するのです!&nbsp;</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「読解力」と「ヒント探し」の力を試す実験</h2>

<p>まだ信じられないという人は、書店に行って、こういう実験をしてみてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>1. 表紙もタイトルも何も見ないで、1冊本を選んでみる<br />
2. その本のページをペラペラめくって、真ん中あたりのページを適当に開く<br />
3. そのページの内容が理解できるかどうかをチェックする<br />
4.&nbsp;&nbsp;3で理解できなかったら、カバーや帯に書いてある文を読んだ上でもう一度そのページを読み直してみて、理解できるかどうかをチェックする</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>この実験、ほとんどの人は「3」の段階ではまったく理解できないと思います。</p>

<p>東大生にも同じ実験をしてもらいましたが、実験に協力してくれた東大生は全員、3の段階では「理解できなかった」と答えました。しかし、彼らに「4」と同じことをしてもらうために「その本のカバーと帯を見てもいいよ」と言ったところ、ほとんど全員が「今度は理解できた」と言いました。</p>

<p>このように、東大生が文章を素速く、かつ正しく読解できるのは、「読む力」が優れているのではなく、「文章の外からヒントを得る力」があるからなんです。</p>

<p>その本の内容を素速く、かつ正しく理解できるか理解できないかは、「どうやって読むのか」という「3」の段階が重要なのではなく、「その本を読むためのヒントが適切に得られるか」という「4」の段階が重要なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_reading.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 25 Jun 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[西岡壱誠（著作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『国家の品格』の原点。藤原正彦が宮沢賢治『永訣の朝』に誓った覚悟  藤原正彦(数学者) </title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14509</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014509</guid>
			<description><![CDATA[父・新田次郎氏が直木賞を受賞し、裕福になることへの危機感を抱いた若き日の藤原正彦氏。宮沢賢治の詩『永訣の朝』に出会い、心に誓ったこととは？『国家の品格』へとつながる藤原氏の「決意」が綴られます。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="宮沢賢治の詩『永訣の朝』は死を目前にした妹への絶唱である" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_snoweda.jpg" width="1200" /></p>

<p>父・新田次郎氏が直木賞を受賞したことで、「人間のクズになる」と危機感を抱いた10代の藤原正彦氏。彼は、その反動によって多くの小説や詩を読んだ。その中で出合った宮沢賢治の詩に感極まり、「あること」を心に誓う。のちにベストセラー『国家の品格』の原点となるその決意とは？</p>

<p>※本稿は、藤原正彦著『静かな夜はあの歌と 一曲一曲に刻まれた、六十二篇の回想録』(PHP文庫)から一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>幸せな状況に溺れたら、大切なものを失ってしまう</h2>

<p>私が小学6年生の時に父は直木賞を受賞し作家として一人前となった。家計は少しずつ改善されていった。高校時代にはお金に困らない生活を送れるようになった。10代の私は、そこに危機感を抱いたのである。自分は今、幸せだが、この状況に溺れてしまっていたら、人間にとって最も大切な惻隠（そくいん）を失ってしまう。人間のクズとなる。そう思った。</p>

<p>裕福になった私は、その反動のごとく「弱者」や「不幸」を追い求めた。小林多喜二の『蟹工船』などのプロレタリア文学や、哀しみを描いた詩や小説を手当たり次第に読んだ。</p>

<p>そんな頃に出会ったのが、宮沢賢治の詩『永訣の朝』である。賢治には2歳年下のトシという妹がいた。日本女子大を出てから花巻高女で教えていたトシと賢治とは、お互いを深く理解し精神的に支えあう兄妹だった。ところがトシは結核に罹り、24歳で死の床についてしまう。『永訣の朝』は死を目前にした妹への絶唱である。</p>

<p>〈Ora Orade Shitori egumo〉</p>

<p>おらは一人で死んでいく─妹の言葉を、ここだけローマ字にしたのは、哀しみが大きすぎて日本語では記せなかったのだろう。</p>

<p>〈あめゆじゆとてちてけんじや〉</p>

<p>妹トシは、〈はげしいはげしい熱やあへぎのあひだ〉から「雨雪（みぞれ）を取ってきてちょうだい」と賢治に頼む。賢治は、幼い頃から自分や妹が使ってきた〈欠けた茶椀〉を手に、〈てつぱうだまのやうに〉庭へ飛び出し、〈松のえだ〉のみぞれを掬う。<br />
ここには妹の優しさが隠れている。死に行く自分に、兄は「自分が何もしてやれなかった」と悔いるだろう。そう思わせないために、妹は兄に〈あめゆじゆ〉をねだったのである。<br />
賢治にもそれが分かっている。</p>

<p>【永訣の朝】（宮沢賢治）<br />
けふのうちに<br />
とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ<br />
みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ<br />
（あめゆじゆとてちてけんじや）<br />
うすあかくいつそう陰惨な雲から<br />
みぞれはびちよびちよふつてくる<br />
（あめゆじゆとてちてけんじや）<br />
青い蓴菜（じゅんさい）のもやうのついた<br />
これらふたつのかけた陶椀に<br />
おまへがたべるあめゆきをとらうとして<br />
わたくしはまがつたてつぱうだまのやうに<br />
このくらいみぞれのなかに飛びだした<br />
（あめゆじゆとてちてけんじや）<br />
蒼鉛いろの暗い雲から<br />
みぞれはびちよびちよ沈んでくる<br />
ああとし子<br />
死ぬといふいまごろになつて<br />
わたくしをいつしやうあかるくするために<br />
こんなさつぱりした雪のひとわんを<br />
おまへはわたくしにたのんだのだ<br />
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ<br />
わたくしもまつすぐにすすんでいくから<br />
（あめゆじゆとてちてけんじや）<br />
はげしいはげしい熱やあへぎのあひだから<br />
おまへはわたくしにたのんだのだ<br />
銀河や太陽 気圏などとよばれたせかいの<br />
そらからおちた雪のさいごのひとわんを......<br />
......ふたきれのみかげせきざいに<br />
みぞれはさびしくたまつてゐる<br />
わたくしはそのうへにあぶなくたち<br />
雪と水とのまつしろな二相系をたもち<br />
すきとほるつめたい雫にみちた<br />
このつややかな松のえだから<br />
わたくしのやさしいいもうとの<br />
さいごのたべものをもらつていかう<br />
わたしたちがいつしよにそだつてきたあひだ<br />
みなれたちやわんのこの藍のもやうにも<br />
もうけふおまへはわかれてしまふ<br />
(Ora Orade Shitori egumo)<br />
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ<br />
あああのとざされた病室の<br />
くらいびやうぶやかやのなかに<br />
やさしくあをじろく燃えてゐる<br />
わたくしのけなげないもうとよ<br />
この雪はどこをえらばうにも<br />
あんまりどこもまつしろなのだ<br />
あんなおそろしいみだれたそらから<br />
このうつくしい雪がきたのだ<br />
（うまれでくるたて<br />
こんどはこたにわりやのごとばかりで<br />
くるしまなあよにうまれてくる）<br />
おまへがたべるこのふたわんのゆきに<br />
わたくしいまこころからいのる<br />
どうかこれが天上のアイスクリームになつて<br />
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに<br />
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>『国家の品格』で罵詈雑言を浴びたが...</h2>

<p>〈うまれでくるたて／こんどはこたにわりやのごとばかりで／くるしまなあよにうまれてくる〉</p>

<p>今度生まれてくる時は、こんなに自分のことばかりで苦しむのでなく、他人のために苦しむ人間になりたい。トシの最期の言葉だ。何と美しい人だろう。</p>

<p>〈ありがたうわたくしのけなげないもうとよ／わたくしもまつすぐにすすんでいくから〉</p>

<p>まっすぐ─この素朴な言葉に、10代の私は感極まった。<br />
24歳の若さで逝くトシのために、賢治は「人生をまっすぐに進む」と誓ったのだ。</p>

<p>この言葉は、私の心の芯の芯に響いた。自分もこれから、どんなことがあってもまっすぐに進もう。どんなに損を被ったとしても、周囲の人々から孤立することになろうと、曲がったことはすまい。正しいと信ずる道をまっすぐに進もう。私もトシに誓ったのだ。</p>

<p>『国家の品格』で民主主義の本質的欠陥を指摘し、論理より情緒、自由平等よりも惻隠の情、と断言したことで、多くの人から罵詈雑言を浴び、英訳を読んだインド人の友人からは「不愉快な本だ」と絶交された。<br />
こんな時は『永訣の朝』を思い起こした。まっすぐに進むことをこの詩は教えてくれ、トシが力強く支えてくれた。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_snoweda.jpg" />
						
						<pubDate>Thu, 25 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[藤原正彦(数学者) ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>9650万表示「タヌキはもうおしまいです...」の投稿者に聞く　飼い犬とタヌキの不思議な関係  樫尾キネ（福島県産シニアVtuber）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14523</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014523</guid>
			<description><![CDATA[9650万表示された「タヌキはもうおしまいです...」投稿。タヌキはどうしてSNSで人気なのか。投稿者に話を聞いた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="タヌキ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260717tanuki03.jpg" width="1200" /></p>

<p>「大型動物用の罠にかかったたぬき、たぬきなら出られるくらい隙間があるのに『たぬきはもうおしまいです......』という顔で、ずっと檻の中にいた。檻を開けても『もうおしまいだからほっておいて......』とでも言いそうな哀愁を帯びたまま、なかなか出てこず、抱っこで出された。」</p>

<p>――9千650万表示、27万いいね、約3万リポストという数字を叩き出したこのポスト。投稿したのは福島県を活動拠点とするVtuber樫尾キネさんです。ＸやYouTubeで地元の魅力を発信する一方、日常的に出会うタヌキについて度々投稿しています。タヌキとの関係、なぜ人々はタヌキに魅了されるのか？　そして庭先に現れたタヌキの驚きの行動とは......『タヌキまるごとBOOK』に掲載された樫尾キネさんのインタビューを増補・再編集してお届けします。（画像は全て『タヌキまるごとBOOK』より）</p>

<p>※前後編の前編です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>箱罠に入っていたタヌキに猟師さんは...</h2>

<p>――タヌキとはいつからの付き合いでしょうか？</p>

<p>私が暮らす福島県福島市は、盆地の中にあります。山が多い環境で畑や果樹の世話をしており、野生動物や自然と近い生活をしています。物心ついたころには、身の回りにタヌキがいましたね。70年くらいの付き合いでしょうか。</p>

<p>昔はもっとたくさんのタヌキを見たように思います。柵やビニールハウスなどの対策も今ほど進んでいなかったので、果樹の周りでタヌキの喧嘩をよく見ました。木に登れた子と下で待っている子が、言い争いのようなことをするんです。喧嘩ではなく、会話だったのかも？</p>

<p>――最近出会ったタヌキはいますか？</p>

<p>タヌキたちはよくゴミ捨て場に来るのですが、最近はカラス対策で鍵付きや箱型のゴミ捨て場に変わりました。タヌキでは太刀打ちできない立派なものですから、ちょっと離れた場所から「いいなあ」とでも言いそうな顔でゴミを眺めています。&nbsp;</p>

<p>――「タヌキはもうおしまいです......」の投稿について詳しく教えてください。</p>

<p>私の身の回りには結構クマが出ます、なので箱罠を何ヵ所かに設置しているんです。それを猟師さんと見回りしていたら、クマ用の罠にタヌキが入っていました。しかも、罠は作動しておらず、入口は開いているのに、タヌキは「おしまいです......」と固まっていました。</p>

<p>箱罠の檻も、タヌキなら普通に出られるんですよ、なのにもうあきらめていた。クマ被害でみんな荒んでいたので、猟師さんたちと「全部タヌキだったらいいのにね」「タヌキたまにしか悪さしねえからなあ」「タヌキよう、クマさ伝言してくれねか～」と言いながら、動物用の網でタヌキをキャッチし、山にリリースしました。</p>

<p>――猟師の方々は、タヌキのことをどのように見ていらっしゃいますか？&nbsp;</p>

<p>山で、物音が近い、動物がいる！となるとやはり危機を感じるものですが、タヌキは「ああ、タヌキか、よかった」と思うそうです。</p>

<p>――タヌキは農作物の食べ方も遠慮がちと聞きます。他の動物（イノシシやアライグマ）などと比較するとどうでしょうか？</p>

<p>タヌキはアライグマのようにスムーズに木登りできず、細い枝先の果実をとろうとして落っこちていました。また、全てを掘り返すイノシシと違い、一生懸命穴を掘っても上手くいかず、サツマイモを見つける前に疲れて諦めていたり......。上手い個体もいるのですが、私の身の回りではこんな姿をよく見かけます。代わりに葉牡丹や食用菊などは元気よく食べまくっていて困りました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>セントバーナードを大きいタヌキだと思っていた？</h2>

<p>――「タヌキはもうおしまいです...」のほかにも反響の大きかった投稿はありますか？</p>

<p>「近所のたぬき達、山の麓に暮らしていたセントバーナードを、なぜかボスのように慕っており、子だぬきを見せにきたり、食べ物を運んできていた。うちの黒柴にも挨拶にくることがあり、おそらく、たぬき仲間だと思っていた。」</p>

<p>「補足 とても大人しく賢いセントバーナードだったので、たぬきは無害と判断し、自分の縄張りに入ってきても、吠えたりせずにただ見つめていました。お顔の模様も結構たぬきでした。我が家の黒柴も特にたぬきには吠えませんでした。体型がたぬきでした。」</p>

<p>「近所の親戚宅、セントバーナードちゃんがいたころは、あみあみのフェンスに、タヌキが複数で鼻つっこんで、覗きに来ていた。たまに、エサのようなものを置いて行ったこともある。でも、犬ちゃんが旅立ってからは、来ていない。犬ちゃんを、とっても大きなタヌキだと思っていたのかもしれない。」</p>

<p>という一連の投稿も反響がありました。我が家の先代犬はちょっとタヌキに似た柴犬で、河川敷を散歩していると「おや？仲間では？」という顔で、タヌキの親子が顔を出すことがありました。一定の距離を保ってお互い見つめるだけで、特に関わることはなかったのですが、なにか縁のようなものを感じました。</p>

<p>セントバーナードちゃんは、親戚の家にいた大きくて穏やかな子です。たしかに顔の模様や色合いは巨大なタヌキに見えなくもない、そんな雰囲気でした。この時もタヌキは遠くから眺めたり、子タヌキを連れてきて一緒に眺めたり、不思議な関係でした。イヌとタヌキが会話していたなら、ちょっと聞いてみたいなと思ってしまいますね。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 24 Jun 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[樫尾キネ（福島県産シニアVtuber）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>仕事も人間関係もうまくいく人がやっている「小さな習慣」とは？  岡崎かつひろ（作家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14471</link>
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			<description><![CDATA[好かれる人が自然に実践している習慣とは？人間関係がうまくいく人の共通点を、書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』から解説します。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="好かれる人の習慣" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_middleaged.jpg" width="1200" /></p>

<p>なぜか周囲に好かれ、仕事も人間関係も自然とうまくいく人がいます。一方で、努力しているのに空回りしてしまう人も。その違いは、才能や性格ではなく、日々のちょっとした振る舞いにあるのかもしれません。書籍『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』より、好かれる人が実践している習慣を解説します。</p>

<p>※本稿は、岡崎かつひろ著『すぐできるのに99％の人はやっていない「好かれる人」になる55のコツ』（三笠書房）より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>好かれる人は皆、自分から好きになる</h2>

<p>「返報性の原理」を知っていますか？</p>

<p>「返報性の原理」とは、簡単に言えば、いいことも悪いことも「やったことはやり返される」という法則です。</p>

<p>たとえば悪口を言われたら、あなたも悪口を言いたくなりませんか？ 逆に褒められたら、自分からも褒めたくなるし、優しくされたら、優しくしたくなるものです。</p>

<p>だから、好かれたいと思う人は、自分から好きになることが大事。あなたが好きになった分だけ、まわりからあなたは好かれることになります。</p>

<p>では、どうしたら人を好きになれるのか？</p>

<p>その一番いい方法は、「人のいいところを見る」ということでしょう。</p>

<p>私たちは気づくと、マイナスばかりを気にしてしまうものです。</p>

<p>たとえば、服にシミがついていたら、シミばかり気にします。どんなに素晴らしいお店でも、汚れや嫌な接客が一つでもあると、そればかり気になります。人に対しても意識していないと、悪いところばかり目についてしまうのです。</p>

<p>だから、意識して人のいいところを見るようにしましょう。どんな些細なことでもいいのです。声が明るいとか、笑い方が素敵とか、食事のマナーが美しいとか、服のセンスがいいとか、なんでもかまいません。もしかしたら、自分から見たら素晴らしく見えなくても、他の人からしたら素晴らしく思えることもあります。</p>

<p>自分の価値観に固執せずに、人のいいところを探してみて、好きになる努力をしてみましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>些細なことでも褒める</h2>

<p>相手のいいところを見つけたら、相手の自尊心を上げることも考えましょう。</p>

<p>好かれる人の特徴は、自尊心を上げてくれる人です。自尊心とは自分を尊いと思う心。誰だって自分は特別な人でいたいし、尊い人として扱ってもらいたいもの。だから、まわりの自尊心を上げる人は好かれるのです。</p>

<p>ではどうしたら、まわりの自尊心を上げることができるのか？</p>

<p>一番いい方法は、些細なことでも褒める習慣を身につけることです。</p>

<p>たとえば、何を言ってもまずは認めてくれて、そしていいところを褒めてくれる。そんな人に出会ったら、あなたは「この人、素敵だな」と思うのではないでしょうか？</p>

<p>つまり人は認めてほしいし、褒められたい生き物なのです。好かれる人はいつも人のいいところを見て、褒めるようにしています。些細なことでも褒めるのです。</p>

<p>「そのネクタイ素敵ですね」<br />
「笑顔がとっても気持ちいいですね」<br />
「あなたみたいな人と一緒に仕事をしたい」</p>

<p>そんなことをいつもいつも口にしています。</p>

<p>実際、私が以前メンターにしていた方は、人へのメールの送り方、挨拶の仕方、服装など何でも褒めていました。どうしても褒めるところがなければ、「耳たぶを褒めろ」なんて言うほど。</p>

<p>どこか褒めるところがないかとアンテナを張ると、人の見え方が変わってきます。人のいいとこ探しをして、たとえ些細なことでも褒めまくりましょう。褒めることができる人は好かれますよ。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>うまくいく人には子供らしさ、可愛らしさがある</h2>

<p>●いつまでも無邪気な子供心を持つ</p>

<p>ある勉強会でのこと。</p>

<p>私たちは4人で勉強会をおこなっていましたが、場所はそのうちのお一人のご自宅でした。ただ自宅といっても、実業家の方だけあって、海の見える風光明媚な立地に建つ相当な豪邸です。</p>

<p>私と主催者のほかのメンバーは、書道家の先生と絵本作家の方でした。食事は、主催者の奥様の手料理。こだわったパンと野菜、さらに手作りのハンバーグを間に挟んだハンバーガー。</p>

<p>私が「うまい！いくらでも食べられますね」と食事に一生懸命になっていると、書道家の先生が急に席を立ちました。</p>

<p>「どうしたんだろう？」</p>

<p>皆、先生に視線を向けます。</p>

<p>走っていった先はキッチンでした。嬉しそうな顔をして戻ってこられると、「本当においしくて、この気持ちをすぐに伝えたかった」と、奥様に感想を伝えに行ったと言うのです。</p>

<p>子供のように自分の気持ちに正直で、すぐに行動する。それを見て私は「素敵な人だな」と思いました。案の定、食事の後に奥様と話をすると、「先生が走って来てくれて嬉しかった」と話されていました。</p>

<p>大人になると、気持ちよりも世間体とか正しさを優先してしまいますね。でも、これでは可愛くないでしょう。好かれる人は可愛いのです。</p>

<p>いつまでも、子供心を持って無邪気に過ごせる人こそ可愛いし、可愛がられる人なのです。</p>

<p>書道家の先生のように、気持ちを素直に表現して、行動できる人になりましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「可愛い」を褒め言葉ととらえる</h2>

<p>ある経営者の方からも、好かれる秘訣を教えていただきました。</p>

<p>「好かれる人になりたかったら、可愛がられるって大事なんだよ。人懐っこい子犬みたいに、明るく、楽しそうに人と接してみるといいね」</p>

<p>子犬って可愛いですよね。子犬くらい可愛いやつだと思われたら勝ちです。</p>

<p>ただ一部の方（とくに男性）は「可愛い」を褒め言葉と思っていないことがあります。なめられているとか、からかわれているような感覚なのかもしれませんね。</p>

<p>もしかしたら、英語圏の影響もあるのでしょうか？ 大人の女性に向かってcuteというと怒られます。子供っぽいという意味が含まれてしまうそうです。</p>

<p>私が思うに、書道家の先生のように、うまくいっている人ほど子供っぽさがあったりするものです。無邪気に遊んでいたり、いたずら心があったり。子供心があったほうが新しい発想ができていいことだっていっぱいあります。いいじゃないですか、子供っぽい一面があったって。</p>

<p>どうしたら可愛がられるか？<br />
どうしたら可愛くなれるか？</p>

<p>男性も女性も、どうしたら可愛くなるかを考えてみても損はないですよ。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Wed, 24 Jun 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[岡崎かつひろ（作家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>上機嫌でいるほど「人の心が読める」　心理学が解明する意外なメカニズム  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14444</link>
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			<description><![CDATA[人の心を読むのに長けている人はどんな条件がそろっているのか。心理学者の内藤誼人さんが解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="人の心を読む" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_talking.jpg" width="1200" /></p>

<p>人の心を読む力に長けていると、相手が求めることを先回りできたり、嫌がることを避けられたりと、人間関係の構築に役立ちます。心理学者の内藤誼人さんは著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて、心を読む能力は後からでも身につけられると述べています。</p>

<p>本稿では同書より、心を読むための条件について解説された一節をご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>上機嫌な人ほど「人の心を読める」</h2>

<p>人の心を読みたいのなら、どんなときでも上機嫌でいなければなりません。というのも、ハッピーな気分でいるときのほうが、相手の感情や気持ちを見抜く能力がアップするからです。人の心に対する私たちの読解能力というものは、そのときどきの心理状態に大きく左右されるのです。</p>

<p>ハーバード大学のナリニ・アンバディは、35名の大学生を３つに分け、それぞれに気分を変える操作を行いました。具体的には次の３つです。</p>

<p>①ハッピー条件　ロビン・ウィリアムズ主演のコメディ映画を見てもらう<br />
②悲しみ条件　『チャンプ』という涙を誘う映画を見てもらう<br />
③比較条件　自然のドキュメンタリー映画を見てもらう</p>

<p>映画を見てもらう時間は、どの条件も10分間でした。</p>

<p>次にアンバディは、13人の先生が講義をしているビデオを見せ、それぞれの先生の教え方のうまさを推測してもらいました。その推測が、それぞれの先生の講義を実際に受けた学生の評価とどれくらい一致するのかを調べてみたわけです。</p>

<p>その結果、ハッピー条件ほど先生の教え方のうまさを正しく見抜くことができることがわかりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>気分がいいほど、視野は広がる</h2>

<p>一番見抜けなかったのは、悲しみ条件でした。ウキウキした気分のときには、私たちの視野が大きく広がります。そのため、細かいところにも目が向くようになります。</p>

<p>逆に、落ち込んだ気分のときには、私たちの視野は狭まる傾向があります。悲しい気分のときに道を歩いていて、小さな段差があることに気づかず、つまずいて転んだりしてしまうのは、そのためです。</p>

<p>いつでも上機嫌でいるようにすると、視野が広くなりますので、相手の微妙な表情の変化にも気づくことができます。そのため、人の心を読むのもうまくなるのです。人の心を読みたいのなら、どんなときでも幸せな気分でいなければなりません。</p>

<p>気分が落ち込んだり、うつな気分になったりしているときには、あまり人の心が読めません。こういう状況のときには、自分が相手に迷惑をかけていることに気づかなかったりもしますから、あまり人に会わないほうがよいでしょう。</p>

<p>仕事で大切なクライアントに会わなければならないときには、できるだけ人生で楽しかったことを思い出してみたり、自分の大好物を食べたりして、ハッピーな気分になっておきましょう。そういう準備をしておくと、相手がどんな感情なのかを敏感に感じとることができます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人の心は「顔」にすべて出る</h2>

<p>顔にまつわることわざや慣用句は、非常にたくさんあります。「顔は心の鏡」という表現もありますし、「顔は心の窓」とも言います。「目は口ほどに物を言う」という表現もありますね。どうして顔にまつわる表現がたくさんあるのかというと、実際に私たちの心や感情は顔に表れやすいから。</p>

<p>「顔は心の鏡」というのは単なる比喩ではなく、本当に心を映す鏡としての働きをしているのです。したがって、相手の心を知りたいのなら、相手の顔をよく見ることが大切です。人の心を読むための特別な勉強をしていなくとも、相手の顔をしっかり見ていれば、相手がどんな気持ちなのかはけっこうわかるものです。</p>

<p>スウェーデンにあるウプサラ大学のパトリク・ジャスリンは、顔や声の手がかりから、どれくらい正しく感情を識別できるのかの研究を総覧し、顔の表情での正答率が60％から95％なのに対し、声の手がかりからの感情識別の正答率は54％から70％という結論を得ています。</p>

<p>声を手がかりにしても相手の感情はそれなりにわかりますが、顔の表情ほどではありません。本書では、声や振る舞いなど、さまざまな手がかりからも人の心を読む方法を紹介しておりますが、とにかく顔に注目するのが一番、ということは覚えておきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>顔が、最も正確な手がかりである</h2>

<p>相手の顔をしっかり見ることには、相手の感情を正しく読み取るということの他に、&quot;おまけ&quot;の効果もあります。人に会うときに相手の顔をしっかり見つめるように心がけると、自然と相手とのアイコンタクトも増えますよね。</p>

<p>アイコンタクトが増えると相手も気分がよくなり、こちらに対して好意を抱いてくれます。私たちは、自分の顔をしっかり見つめてくれる人が大好きですから。</p>

<p>自分の顔にまったく視線を向けてくれず、ずっとそっぽを向かれていると、私たちは悲しくなったり、不愉快になったりします。「私にまったく興味がないのだな」という相手の気持ちがわかってしまうからです。</p>

<p>相手の顔を見つめるようにすると、相手の感情を見抜くことができ、しかも相手には好意を持ってもらえるという、一石二鳥の効果があります。相手にプレッシャーを与えすぎないよう、たまには相手の顔から視線をはずしてもかまいませんが、基本的にはできるだけ相手の顔を見つめるように心がけましょう。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_talking.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 24 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>いつかピクニックでサンドイッチを　体が不自由な私が二人の子どもに作りたいお弁当  はらだまさこ</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14430</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014430</guid>
			<description><![CDATA[2023年にALSと診断された、喫茶店店主のはらだまさこさん。子どもたち2人にいつか食べさせてあげたいお弁当について教えてくれた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="はらだまさこ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260608haradamasako03.jpg" width="1200" /></p>

<p>福岡県で喫茶店「Sounds Food Sounds Good」を家族と営むはらだまさこさんは、2023年頃、国の指定難病であるALSと診断されました。筋肉を動かすための神経が障害を受け、だんだんと身体が動かなくなっていく病気です。</p>

<p>はらださんには二人のお子さんがいます。著書『もしもキッチンに立てたなら』では、いつの日かお子さんたちに作ってあげたいお弁当など、料理を介した将来への願いが綴られています。</p>

<p>※本稿は、はらだまさこ著『もしもキッチンに立てたなら』(徳間書店)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>息子に作りたいお弁当</h2>

<p>わたしの病気が良くなって、この手でもう一度キッチンに立てるとしたら──その朝、わたしが一番に作るのは、タカラのお弁当です。</p>

<p>わたしにしか作れない、わたしらしいひと箱を、胸を張って持たせてあげたい。まだ家の空気が眠っているうちから、そっと支度を始めます。土鍋で米をとぎ、お湯を沸かし、卵焼きを巻くことから。子どもたちがまだ起きないように気を付けながら、トントントンと包丁で野菜を切る。家族が起きてくる頃には、だいたい仕上げておきたいです。</p>

<p>タカラがお弁当を食べるタイミングはほとんどサッカーの前後なので、がっつりすぎてもよくない、でも栄養バランスはしっかり保ちたい。まずはタンパク質をしっかり入れて、野菜との彩りもよく、そして運動後でも食欲が落ちないような味つけにします。男の子だからスポーツバッグの中でお弁当の中身がぐちゃぐちゃになっちゃうかもしれない。おかず同士が混ざってしまっても、それはそれで美味しく食べられるように組み合わせを考えるようにしています。</p>

<p>「美味しかったよ」なんて素直に言ってはくれませんが、いつもきれいに食べてくれるのが何よりの返事だと思っています。</p>

<p>わたしはお弁当を詰める時間が特に好きなんです。赤や緑、茶色と白とをバランスよく組み合わせていく、絵画を描くようなイメージでおかずを詰めていきます。</p>

<p>お弁当は「宝箱」みたいですよね。見た目でワクワクさせて、食べれば心と体まで整えてくれる。こんなに愛情のかたまりみたいな贈り物、ほかになかなかありません。</p>

<p>実は、息子の名前「タカラ」には「わたしの宝物」という意味を込めています。この名前は、高校生の頃から心の中でずっと温めていたんです。未来のどこかで、この子にお弁当を作っている自分の姿までなんとなく想像していたのかもしれません。</p>

<p>「タカラ、今日も全力で頑張れるといいな」「美味しく食べてくれるかな」そんな風に息子を想いながら作るお弁当作りは、たまらなく愛おしい時間です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>娘に食べさせたいピクニック弁当</h2>

<p>タカラとは違って、娘のリンには、わたしの手でお弁当を作ってあげられたことがありません。山や海へのピクニックにも、まだ連れて行けていないのです。</p>

<p>だから、病気がよくなったら最初にリンに作ってあげたいのが、ピクニックに持って行く「リンの好きなサンドイッチのお弁当」。</p>

<p>わが家の食事は和食が中心。だからなのか、リンは時々パンが食べたくなるようです。「パン作りの絵本」を読んで、妹と一緒にパンをこねていたことがありました。よほど楽しかったのでしょうか、それ以来、何かあるたびに「サンドイッチ!」と言うようになりました。そのリクエストに、ちゃんと応えてあげたいと思っています。</p>

<p>お手製のフォカッチャに、グリルした色とりどりの野菜を挟む。ちょっと手間のかかるパテ・ド・カンパーニュも、前日から仕込んでおいてサンドウィッチにしようかな。鶏と豚を生ハムで巻いた、少し大人の味だけれど、リンならきっと大丈夫。</p>

<p>2種類のサンドウィッチに季節のフルーツ、きのこのキッシュも添えたら──どれから食べよう、と迷ってくれるかもしれません。</p>

<p>青空の下でお弁当箱を開けた瞬間、わたしを見て満面の笑みを浮かべるリンを思い浮かべると、必ず叶えてみせよう、と元気が湧いてきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>いつかの晩酌</h2>

<p>わたしはお酒が好きです。とは言いますが、どちらかというとお酒そのものより「料理と合わせてどう楽しむか」を考える方が好きで、おつまみ作りはちょっとしたクリエイティブ作業のようなもの。</p>

<p>以前、テレビで俳優の中尾彬さんのお品書きディナーが紹介されていました。奥さまの池波志乃さんが10品ほどのメニューを書き出し、中尾さんがそこから食べたいものを選んで、順番に作っていくとのこと。まるでおうちが小料理屋の厨房になったようで、「なんて楽しそう!」と、見ていてワクワクしました。すぐに真似して、わたしもそのスタイルにはまったのでした。</p>

<p>いつかタカラと一緒にお酒を飲める日が来たら、どんなお品書きを作ろうかしらといまから想像しています。最初の一杯は何にしよう。大人になったタカラはビールを選ぶのか、ワインの香りを楽しむのか、それとも九州らしく焼酎を飲んで「この酒、うまいね～」なんて言い始めるのか。その瞬間を思い浮かべるだけで、心がじわりと温かくなります。</p>

<p>息子の好みやお酒の種類を考えながら酒の肴を作るまで、あと7年くらい。同じテーブルに息子とわたしのグラスが並んで、とりあえずの乾杯を──わたしにとって、人生のごほうびみたいな時間になる気がしています。</p>

<p>そのときまでに、思い出の梅酒を漬けておくことは決めてあるのです。子どもの頃、祖母は梅仕事が得意でした。祖母の台所のシンクの下には年季の入った梅酒が並んでいました。とても綺麗な琥珀色で、梅の香りがふわっと鼻をくすぐる、大人な飲み物。いつか大人になったら、あんな梅酒を自分でも作ろうと思っていました。</p>

<p>わたしらしく、氷砂糖と焼酎ではなく、はちみつとラム酒で作る梅酒は、お菓子に入れても美味しいのです。祖母から引き継いだわたしの梅酒を、きっとタカラも気に入ってくれると思います。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>一緒に台所に</h2>

<p>リンとは、いつか一緒に台所に立ちたい──そんな小さな夢があります。妹のみっちゃんが料理を始めると、リンはキッチンをうろうろしながら興味津々。食べるだけじゃなく、作ることも好きになるはずだと密かに期待しています。</p>

<p>実は、お腹の中にいたリンが女の子だとわかった瞬間から、考えていたことがあるんです。「小学生になるまでに、ひとりでホールケーキを焼けるように育てたい」という、ちょっと欲張りで、でも料理好きな母としてはワクワクする目標。小学生でホールケーキを作れる子なんて、そうそういませんよね。</p>

<p>......とはいえ、今のところはわたしが教えられなくて、リンはすっかり食べる専門。いまこの瞬間も、隣でケーキを食べています。大きな口をあけて、本当に美味しそうに頬ばる姿がまたかわいい。口についたクリームを取ってあげたいです。</p>

<p>それから、台所道具の使い方も少しずつ伝えていきたいと思っています。野菜を蒸す木の蒸篭、ご飯がつやつやに炊ける土鍋、胡麻のすり鉢など。ほかにも、梅干しを漬けたり味噌を仕込んだりと、「季節を愛しむ仕事」の楽しさも知ってほしい。わたしが慈しんできた台所と季節のリズムを、いつか見せて聞かせてあげられたらと思っています。</p>

<p>小学校の高学年になったら一緒にお弁当作りをして、中学生になった頃にはひとりでお弁当を作れるようになってもらうのが理想です。習い事も部活も、お友達との時間もきっと忙しくなるけれど、ごはんの時間も大事にして欲しい。自分の身体を自分で整えられる力は、リンの長い人生の支えになる「生きるためのスキル」になると信じています。</p>

<p>そのうち、わたしよりずっと料理上手になるかもしれません。いつか、リンが「ママ、お誕生日おめでとう」なんて言いながら、バースデーごはんやケーキを作ってくれたら......。それだけで胸がいっぱいになるほど嬉しいだろうな、と想像してしまうのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260608haradamasako03.jpg" />
						
						<pubDate>Wed, 24 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はらだまさこ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>囲碁も将棋も敗北。藤原正彦に数学者への道を決意させた室生犀星の詩  藤原正彦（数学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14503</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014503</guid>
			<description><![CDATA[囲碁も将棋も絶対の自信を持っていた若き日の藤原正彦氏。彼が「三度の飯より好き」だったこれらと決別し、数学者を志した理由とは？その頃の情景と重なる室生犀星の詩とともに振り返る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="数学者の藤原正彦氏は、囲碁の腕前に絶対的な自信を持っていたが…" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/PIXTA_igo2.jpg" width="1200" /></p>

<p>どの世界にも上には上がいるもの。ベストセラー『国家の品格』で知られる数学者の藤原正彦氏も、若き日にはいくつかの挫折を経験し、悔しい思いをしてきました。そのとき、彼が思い出したのは室生犀星の「小景異情 その2」。どんなに辛くても故郷には帰らない、そう著者に思わせたエピソードとは。</p>

<p>※本稿は、藤原正彦著『静かな夜はあの歌と 一曲一曲に刻まれた、六十二篇の回想録』(PHP文庫)から一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>ふるさとは遠きにありて思ふもの</h2>

<p>大学に入った当時、私は囲碁と将棋の才能に溢れていると信じていた。4月、早速、囲碁部の門を敲（たた）いた。</p>

<p>すると副主将の2年生が出てきて、「碁会所でどのくらいで打っていますか」と聞いてくる。胸を張り「1、2級で打っています」と答えた。アマチュアで1級といえば一応は実力者である。ところが副主将は事も無げに言った。</p>

<p>「では星目で始めましょう」</p>

<p>これにはカチンと来た。碁盤には「星目」といって、盤面の要所に9つの黒い点がある。力量に大差がある場合、劣る方の者が、この星目に予め自分の石を9個置いてから始める。ハンディとしてである。両者にそれほど差のない場合は2個だったり4個だったりする。</p>

<p>1つ先輩とはいえ、初対面の私に対し無礼な奴だ。コテンパンにしてやろうと思った。まったく歯が立たなかった。三段で、卒業後にアマチュアの全国大会の県代表にもなった男だった。<br />
その先輩が、対局中にしきりに何かを唱えている。</p>

<p>〈ふるさとは遠きにありて思ふもの／そして悲しくうたふもの〉</p>

<p>室生犀星の詩集『抒情小曲集』の冒頭を飾る「小景異情」であった。私はこの詩集を持っていた。</p>

<p>【小景異情 その2】（室生犀星）<br />
ふるさとは遠きにありて思ふもの<br />
そして悲しくうたふもの<br />
よしや<br />
うらぶれて異土の乞食となるとても<br />
帰るところにあるまじや<br />
ひとり都のゆふぐれに<br />
ふるさとおもひ涙ぐむ<br />
そのこころもて<br />
遠きみやこにかへらばや<br />
遠きみやこにかへらばや</p>

<p>〈ふるさとは〉から〈帰るところにあるまじや〉までの有名な一節は、耳に残っていたがややうろ覚えであった。先輩は、この詩を最初から最後まで対局中に諳んじながら私を負かした。あしらった。<br />
残念どころの話ではない。囲碁で打ちのめされ、文学的素養でも圧倒されたのである。帰宅するや「小景異情」を改めて読み直した。</p>

<p>〈うらぶれて異土の乞食となるとても／帰るところにあるまじや〉</p>

<p>異国の地で、落ちぶれて惨めになってしまっても、故郷は帰る場所ではない。〈ひとり都のゆふぐれに／ふるさとおもひ涙ぐむ〉しか他にないというのである。先輩に手もなくひねられた惨めな気持ちと、犀星のそれが重なった。囲碁部への入部は止めた。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>男児志を立てて郷関を出づ</h2>

<p>大正、昭和を生きた室生犀星は、複雑な幼少期を送っている。</p>

<p>実父は加賀藩の足軽で、その女中との間に生まれたのが、犀星だった。望まれた子ではなく、生後すぐに外に出された。出された先が金沢の真言宗の寺、雨宝院の、住職の内縁の妻のところだった。犀星はこの女性の私生児として届けられ、7歳の時に住職の養子となった。実父、実母の顔は見たことがなかった。小さい頃は「妾の子」とからかわれた。犀星はふるさとに自分の居場所はないと都会へ飛び出したが、結局は落ちぶれて何度も帰郷せざるを得ない状況に追い込まれたのだった。</p>

<p>当時はまだ立身出世の気概が残っていた。</p>

<p>〈男児志を立てて郷関を出づ／学若し成らずんば死すとも還らず〉</p>

<p>男子たるもの故郷を出たら、立身出世を遂げるまでは死んでも帰らない。「末は博士か大臣か」とは明治期の言葉だが、犀星のこの詩の中にはこうした気概や焦りも含まれているような気がする。</p>

<p>犀星は昭和に入ってから小説に重きを置くようになり、昭和15年（1940）には菊池寛賞を受賞した。その後も『杏つ子』など数々の名作を世に送り出し、立身出世を成し遂げたのである。昭和16年（1941）から亡くなる昭和37年（1962）までの21年間、犀星は1度も故郷に足を踏み入れなかったと言われる。そのかわり、彼の書斎に故郷・犀川の写真を飾り懐かしんでいたという。養父母にもお金の仕送りをしていた。</p>

<p>私は金沢大学で学会があった折、雨宝院を見学に行った。</p>

<p>〈うつくしき川は流れたり／そのほとりに我は住みぬ〉（「犀川」）</p>

<p>と犀星はうたっているが、実際、雨宝院から美しい犀川の流れが見えた。犀川の西岸に住んでいたから犀西、転じて犀星としたのだろう。筆名の付け方にも故郷への思いが垣間見える。</p>

<p>この詩は、〈ふるさとは遠きにありて〉からの5行があまりにも有名で、他を覚えていないという人も多い。私もそうだ。ここに犀星の思いが凝縮されているのだから、それでいいのだろう。『抒情小曲集』は、犀星の詩集の中で私の一番好きなものである。これが読みたくてアメリカ留学の時も持参した。</p>

<p>将棋のほうは、大学1年の冬に学内将棋大会に出場し準優勝を飾った。決勝では、将棋部主将と2時間を超える熱戦を繰り繰り広げた。「これはいける」と、私は東京・千駄ヶ谷にある日本将棋連盟の将棋会館を訪ねた。そこで実力を見せつけようと考えたのである。係に指定された相手は小学4年生くらいの坊やだった。こんな小僧、ひねり潰してやると積極的に攻めたら、逆にひねり潰された。奨励会5級といったからプロの卵だった。</p>

<p>囲碁、将棋、麻雀......と勝負事は3度の飯より好きだったが、私は大学1年の秋までにこれらに見切りをつけ、きっぱり捨てた。</p>

<p>詩では犀星に敵わない。碁では星目で蹴散らされる。最も得意の将棋では小学生に敵わない。私はこれを機にすべての愉しみを捨てて、数学一本に絞ったのであった。ついでに女もきっぱり捨てた。愚妻はこの最後のものについて、「単にモテなかっただけでしょう」と言う。なぜか腹が立つ。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 23 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[藤原正彦（数学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「ほどほど」「いい加減」でいい　気にしない人ほどうまくいく理由  有川真由美（作家/写真家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14459</link>
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			<description><![CDATA[周りの人の目や評価が気になって落ち込んでしまう。そんな人に知ってほしい考え方を作家の有川真由美さんが解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="有川真由美著『一緒にいると楽しい人、疲れる人』" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_womanwork.jpg" width="1200" /></p>

<p>「周りの人がどう思うか」より「自分がどうしたいか」を大切にする――作家の有川真由美さんは、そんな考え方を持つ人を「気にしない人」と呼んでおり、気にしない人ほど人生を謳歌し、一緒にいて楽しいといいます。本稿では、人付き合いをラクにする考え方やコツを紐解いていきましょう。</p>

<p>※本稿は、有川真由美著『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>他人からの評価は受けとめるのではなく、受け流す</h2>

<p>気にしない人は、他人の評価に流されません。私は20代のころ、「こんなに一所懸命にがんばって、社内でそこそこ結果を出しているのだから、もう少し評価されてもいいのではないか」と、いつも不満に思っていました。しかし、あるとき、こんな考え方は危険だと思うようになったのです。</p>

<p>人から認められればよろこび、認められなければ落ちこむ......。そんな繰り返しをしていたら、つねに不安と不満がつきまとい、心はどんどん病んでいきます。自分のやりたいことからも、どんどん遠ざかっていきます。</p>

<p>「これからは、どう評価されてもいい。やりたいこと、やっていることを楽しもう」そう決めてから、面白いほど仕事も人間関係もうまくいくようになり、評価されるようになりました。やりたいことを夢中でやっていれば自然に力もわいてくるし、成長もできます。そして、だれからなにを言われたわけでもなかったのに、自分を苦しめていたのは自分であったことに気づいたのです。</p>

<p>他人の評価というものは、他人が勝手に判断することであって、自分の期待通りにはいきません。たとえば、自分では「よくがんばった」と満足していても、まわりからまったく評価されないこともあれば、逆に、意外なことで高評価を得ることもあるでしょう。ほめられても、偉くなったように思うこともないし、批判されて、がっかりすることもありません。人の評価は、いちいち受けとめるのではなく、受け流してしまいましょう。</p>

<p>とはいえ、「人の評価を気にしない」ということはなかなかむずかしいものです。生きている以上、なにかしら評価はついてまわり、大事なことを気づかせてくれるのも事実です。が、優先するべきは「自分の道を進むこと」なのです。他人の評価が道しるべになってしまうと、本来の道がわからなくなって、迷ったり、挫折したりしかねません。</p>

<p>評価はあとからついてくるもの。そこから得られるものがあれば、自分の気づきや成長のために取りこんでいけばいいし、そうでなければ、「他人はそう思うのか」と受け流せばいいのです。本当に気にするべきは、他人の目ではなく、自分のやりたいことを、じゅうぶんにやっていないことです。</p>

<p>自分を満足させる生き方をしていれば、まわりの人にも、自然とやさしくなれるし、一緒にいて楽しいと思ってくれる人が集まってきます。遠回りであっても人の評価はついてくると、私はつくづく実感しているのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「ほどほど」「いい加減」が楽しさを生む</h2>

<p>気にしない人は、「いい加減」な人でもあります。ずいぶん昔、「5時から男」というCMが流行ったことがありました。仕事中はやる気がないのに、終業時間の5時になるとがぜん元気になって、生き生きと遊ぶサラリーマンは、まさにいい加減を売りにしたそのタレントのキャラクターにぴったりで、魅力的に見えたものです。こうした力の抜けた男性は、年齢問わず、愛嬌やユーモアがあって、憎めないものです。</p>

<p>女性でも仕事や家庭だけでなく、適度に遊んでいたり、趣味に熱中していたりする人とつき合うのは楽しいものです。「いい加減」というとよくない意味に聞こえますが、仕事も遊びも「良い加減」で気を抜いているから、ユーモアがあったり、話題が豊富だったり、相手の話を聞く余裕があったりします。</p>

<p>とくに育児や介護など、たいへんな状態にいる人こそ、いい加減にやらなきゃ身がもたない。「いい加減」の大切さをわかっていれば、笑顔で余裕をもって続けられるのです。私たちは、仕事や家庭において、つねに真面目で、ベストを尽くすことを求められているように感じるものですが、真面目すぎては自分を追いこんでしまいます。</p>

<p>生真面目すぎて、心が病んでしまった。ほかの大事なことが見えなくなった。つまらない毎日のような気がする......。そんな人はいませんか？</p>

<p>私たちの人生は、私たちに真面目に生きることよりも、楽しく幸せに生きることを求めているのではないでしょうか。自分に対しては、60点ぐらいでよしとしませんか？</p>

<p>「いい加減な人」というのは、ものごとを複雑にせず、シンプルに、楽観的に考えている人でもあります。小さなことに惑わされず、本質を知っている人でもあります。だから、仕事でも、「簡単、簡単」と人のやりたがらないことをやったり、「なんとかできるでしょう」と大胆な提案をしたり。結果的に、ほどほどいい加減にやっている人のほうが、仕事も人間関係も続いていくものです。</p>

<p>仕事や家庭以外に自分のコミュニティをもつことも大切です。そんな場所ができれば、自分がいかに狭い世界で悩んでいたかがわかり、意外にあっさりと割り切ることもできます。自分の居場所がそこだけに感じられるから、狭い人間関係にこだわってしまうのです。</p>

<p>悩みそうになったら、「ほどほどに」が合い言葉。ほんとうに大切なこと以外は良い加減であることを心がけると、まわりの人もほっとします。息を抜きながら、生き抜いていきましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人への気遣いも、ほどほどでいい</h2>

<p>人の家を訪問して「居心地がいい」「またここに来たい」と思うのは、たいてい、お客に対してあまり気を使わない家です。</p>

<p>以前、1週間ほどホームステイした家は、リビングに子ども服が脱ぎ散らかしてあるし、掃除も適当。私は、いつもどおりの家族の夕食に参加して、お腹が空いたら、勝手にお茶をいれて、勝手に冷蔵庫にあるものを食べる......。そんな放置され加減がちょうどよく、家族みんなと仲良くなって、「もうしばらくいたい」と思ったほどでした。</p>

<p>反対に、あれこれ気を使ってもてなしてくれる家は、たいへん有り難いものの、少々気疲れします。「準備がたいへんだったかも......」と心苦しくなってしまいます。</p>

<p>同僚や友人でも、心地よく、長くつき合えるのは、お互いに気を使わないで会えたり、ざっくばらんに話せたりできる人たちです。そして、彼らのほとんどは、先天的に「気を使わない人」ではなく、相手に気を使わせないために、意図的に気を使いすぎないようにしている人だとも感じます。</p>

<p>「自分は気を使われているな」と感じさせると、相手側にも気を使わせてしまう。もちろん、自分でも疲れてしまう。だから、「気を使いすぎないこと」はとても重要で、お互いにとってリラックスできて、いい距離感になれると知っているのです。</p>

<p>しかし、「気を使ってヘトヘト」「人づき合いが面倒」という人もいるのでは？</p>

<p>気疲れの要因になっているのは、「相手をよろこばせたい」「相手に不安や恐れを感じている」などいろいろあるでしょうが、ほとんどは「自分がよく思われたい」「自分が〜だと思われたくない」という、自分を守ろうとする心のクセ。つまり、自分らしくないことを自分で要求して疲れたり苦しかったりする......という一人相撲をしているようなものです。</p>

<p>気を使いすぎてしんどいと感じるときは、「ストップ！疲れるほど気を使わなくてもいいでしょう」とブレーキをかけるサイン。接し方や、人間関係を見直すときです。「自分のままで大丈夫」と開き直ってみましょう。</p>

<p>自分らしく振る舞えるようになると、人間関係はいい方向へ流れていきます。「どうして、いままであんなに気を使っていたのだろう」と思うはずです。もし、肩の力が抜けないなら、距離をとってつき合うべき相手かもしれません。とにかく、自分が楽であることがいちばん。笑顔で楽しくつき合える関係を目指しましょう。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 23 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[有川真由美（作家/写真家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜ真面目な人ほど搾取される？「舐められやすい人」の共通点と対策  加藤諦三（早稲田大学名誉教授、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14374</link>
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			<description><![CDATA[他人に尽くしても搾取され、舐められてしまう人の心理を解説。原因は孤独や劣等感、嫌われることを恐れる「弱さ」にある。被害者意識を捨てて戦う「決意」こそが地獄から抜け出す鍵だと説く。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="加藤諦三氏は、軽視される人には、深刻な劣等感があると説く" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_man_sky_1.jpg" width="1200" /></p>

<p>真面目に生き、他人のために尽くしているのに、なぜかいつも騙されたり利用されたりしてしまう。<br />
「こんなに頑張っているのに、報われないのはどうしてなのか」――その原因は、心の中に潜む「弱さ」や「劣等感」にあるのかもしれません。<br />
本記事では、過酷な環境を生き抜いた「レジリエンス（逆境を乗り越える力）」を持つ人々の言葉を手がかりに、ずるい人に搾取され続けるループから抜け出すためのアプローチと、人生を変える「決意」の重要性について解説します。</p>

<p>※本稿は、加藤諦三著『「なんとなく不安」が消える本』（PHP文庫）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「受け身の人」の人生はなぜうまくいかないのか</h2>

<p>「自分はこんなに被害を受けた」と言ってばかりいる人がいる。<br />
しかし、もしそれが本当なら、その被害を乗り越えて、自分が今日あることを誇れるはずである。<br />
それだけの困難を乗り越えて今日、自分があるのは、その人の素晴らしい力の証明なのである。</p>

<p>そのように自分の過去を誇れないで、被害を受けたことばかり言っている人がいる。その人はもしかすると、実際にはそれほど被害にあっていないのかもしれない。<br />
いつまでも文句をいう人は、単に神経症的愛情要求が強いから、被害にあったように思い込んでいるというだけのことかもしれない。</p>

<p>もう一つの可能性がある。<br />
受け身の人である。<br />
相手との関係を常に被害者意識で解釈する。<br />
そうでなければ、周囲の人から受けたひどい仕打ちを思いだしながらも、「それを乗り切った私」に対する誇りがあっていい。</p>

<p>人生にはいろいろなトラブルがある。問題は、そこから何を学ぶかということである。<br />
「あの人からこんなひどい仕打ちを受けた」ことから、「自分は何を学んだか」ということである。</p>

<p>レジリエンスのある人は、どのような経験であれ、自分の経験から多くの情緒的なものを獲得する（註1）。</p>

<p>ヒギンズは「レジリエンスのある人は、少ないガソリンで走行距離が長い」と言っている。ガソリンが体験である。<br />
いつまでも文句を言っている人は、ガソリンが満タンなのに走らない車みたいなものである。エンジンが故障している。</p>

<p>ヒギンズの著作に出てくる少女シーボンは、いつも母親から「お前は腐っている、お前は馬鹿だ」と言われていた（註2）。<br />
でもシーボンは、いつも聞こえてくるその声を信じなかった。</p>

<p>ある日本人女性は、母親に「お前は学年一のブスだ」と言われて立ち上がれないほど傷ついた。そしてそのひどい母親の支配から逃れられなかった。</p>

<p>シーボンは、そこがすごい。<br />
普通の人は、その破壊的メッセージで生涯を苦渋に満ちたものにしてしまう。<br />
おそらく、本当にひどい親だから「信じなかった」のであろう。<br />
恩着せがましい親なら、先ず自分は素晴らしい親だと子どもに思い込ませて、その上で「お前のために、私は苦労している」という。</p>

<p>父親の性的虐待が始まってからも、「私はいつも私の人生を計画していた。私はいつもそこから出ようとしていた。もっとよいところに行こうとしていた」と言う（註3）。<br />
シーボンは、7歳になる時には「どこかもっとよいところがあると知っていた」という（註4）。</p>

<p>健康な人は、環境の勝利者である。働き、愛し、遊び、そして生じてくる問題を効果的に解決する（註5）。<br />
レジリエンスのある人は、自分は過去に犠牲者であったと認識しながらも、同時に自分を今は犠牲者と見ていない。<br />
むしろ、それよりも自分は幸せのエージェント「agent＝代表者」であると信じている。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>過酷な環境を生き残った者の誇り</h2>

<p>「私は自分を犠牲者と見ない。私は生存者だ。<br />
最善を尽くして困難と戦い、栄えたもの以上の存在である」</p>

<p>これはシーボン同様、ヒギンズの著作にたびたび出てくる少年ダンの言葉である（註6）。<br />
ダンは父親の殴打が怖かった。殺されると思った。<br />
その過酷な環境で生き延びたダンは、「私は成功者だ、犠牲者ではない」という（註7）。<br />
「犠牲者とは、過酷な逆境の中で立ち上がれない人である。痛みと苦しみに閉じ込められている人である。私の人生に起きたことではない（註8）」</p>

<p>全てを吞み込む洪水のような残酷さの中で、彼は殺されるよりも強くなることを選択し、生き残った。<br />
そして彼は自分に誇りを持った。<br />
ダンは「私はどのようなことでも向き合える」と言っている（註9）。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>逆境から逃げる人の末路</h2>

<p>私は以前、『人生の重荷をプラスにする人、マイナスにする人』（PHP文庫）という本を書いた。<br />
その本に書いたことの一部を、レジリエンスという視点から考えてみたいと思う。</p>

<p>すべての人が周囲の人からひどい仕打ちを受けているわけではない。<br />
自分がひどい仕打ちを受けてしまうのは、もしかしたら自分の側にも何か問題があるからかもしれないという反省が必要である。<br />
その反省がなければ、いつまでも同じようなひどい仕打ちを受け続けることになる。</p>

<p>確かに世の中には、一生懸命働いても一向に経済的に楽にならない人が沢山いる。<br />
真面目に生きていながらも、なぜか不幸が続いてしまう人も多い。</p>

<p>贅沢もしないでただただ真面目に働き、節約して貯めたお金を、誰かに騙されて吸い上げられてしまうような人がいる。<br />
コツコツと働き、毎月几帳面に貯金をし、貯まったところで、親戚から「お金を貸してくれ」と頼まれて貸してしまう。そしてその後、お金は返ってこない。</p>

<p>またコツコツと生真面目に働いて努力してお金を貯める。<br />
しかし今度は、事業に失敗した兄から頼まれて貯金をはたいてしまう。貸したくないのだが断われない。<br />
一生真面目に働きながらも、財産といえるようなものはない。しかもそれだけ人のために尽くしながら、誰からも感謝されない。</p>

<p>親戚の人に会っても、彼らは「有難う」一ついわない。<br />
兄に会っても「迷惑をかけたな」という言葉一つない。<br />
こんな時に「あんなにしてあげたのに、有難う一つ言わない」とその親戚の人や兄を恨んでいても、事態は一向に改善されない。<br />
おそらくまた同じような何かが起きる。</p>

<p>たとえば娘の夫が仕事を始めるに当たって、借金の連帯保証人になってくれと頼まれる。<br />
「絶対にお父さんには迷惑をかけません」と言われて、よく調べもしないでハンコを押す。<br />
そして結果はどうなるか。<br />
たいていは自分たちが住んでいる家屋敷まで、借金のカタに取られてしまう。</p>

<p>一生真面目に働き、何も悪いことをしないで、人のためにお金を使い、その上で周囲の人に舐められて、軽く見られている人は多い。<br />
コツコツ働いたお金を全て、人に吸い上げられて、それでいながら誰からも尊敬も感謝もされないという人がたくさんいる。</p>

<p>離婚した親戚の子どもの養育費を、毎月送りながら生活していた人がいる。真面目で正直で努力家である。自分は飲みたい酒も飲まないで節約しながら、姪をせめて高校だけは卒業させてあげなければと、頑張って仕送りをしていた。</p>

<p>それだけ日々人のために努力しながらも、姪は卒業しても感謝を表さない。<br />
会ってもやはり「有難う」を言わない。<br />
その母親も「有難う」を言わない。それどころか、高校を卒業してから仕送りを止めたことを不服にさえ思っている様子である。</p>

<p>この人はどこかで「自分の生き方に問題があるのではないか」という反省をしなければ、またこのひどい仕打ちは繰り返される。<br />
死ぬまで働いて、死ぬまで搾取され続ける。</p>

<p>先に挙げた少女シーボンは、搾取され続ける側から抜け出すために大切なことを述べている。</p>

<p>「私の持っているものの中で最大のものは、決意である（註10）」</p>

<p>死ぬまで働いて、死ぬまで騙され続ける人には、この決意がない。</p>

<p>今、述べたような真面目な人で、働き続けて騙され続けて、その上に周りの人から馬鹿にされ続けてしまうのは決意がないからである。</p>

<p>「やり返そう」ともせず、被害者意識で物事を解釈している人は、もともと自分が正面から直面しなければならない困難と戦わなかった。<br />
逆境を乗り越えたのではなく、むしろ逆境から逃げた。自分が周囲の人に気に入られたいから、無意識のどこかに自分から、ずるい人を引き寄せた部分があったに違いない。</p>

<p>経済的に利用されてしまう人、心理的に虐待される人、すぐに騙される人、それらの人にはやっぱりどこか弱さがある。その弱さに、ずるい人から付け込まれるのである。</p>

<p>まさに、ずるさは弱さに敏感である。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>戦わない人は舐められる</h2>

<p>世の中にはずるい人は沢山いる。<br />
ずるい人は皆、弱い人を食い物にして生きていこうとしている。</p>

<p>弱い人は、基本的には淋しい人なのかもしれない。<br />
そこで相手の好意が欲しくて、ついつい失礼な要求にも「いい顔」をしてしまう。断わって「冷たい人」とか「利己的な人」と言われるのが怖い。</p>

<p>戦わないでいると、自分が舐められていることに気がつかない。嫌われることが怖くて、他のことは考えられない。<br />
ただ「好かれよう」とばかりして、相手を見る心のゆとりがない。</p>

<p>淋しいから誰とでもいい関係でいたい。<br />
そういう人は自我の確立がなくて、孤独に弱い。<br />
アメリカの心理学者ダン・カイリーは「孤独は商業主義のカモである」と言うが、「孤独は商業主義のカモ」であるだけではない。「全てのずるい人のカモ」である。</p>

<p>たとえばこうして長年、人から利用されてばかりいる人が、<br />
「自分は愛情飢餓感に苦しめられているのだ」<br />
「自分は心理的成長に躓いている」<br />
などと気がつかないかぎり、また同じように誰かに利用される。</p>

<p>これらの事態は、レジリエンスのある人が成長する過程で乗り越えなければならない逆境とは違う。<br />
むしろ本当に直面しなければならないことは、自分はこれらの人々に軽く見られているという現実である。</p>

<p>困難を乗り越えるということは、人から嫌われたくない、気に入られたいという自分の弱さに直面して、それを乗り越えるということである。自分について熟知している人が、困難な環境を乗り切れる。厳しい状況を切り抜ける。</p>

<p>淋しい人は「お金では感謝も尊敬も得られない」ということが分からない。感謝や尊敬が欲しくて、それを求めてお金を使ってしまう。<br />
「頭を下げても感謝も尊敬も得られない」ということが分からない。<br />
今、述べているような人と、レジリエンスのある人とどこが違うかというと、それは劣等感があるかないかである。</p>

<p>いつも騙される人、いつも軽視される人には、深刻な劣等感がある。だから、相手のそれらの行動を許してしまう。</p>

<p>全ての行動はその劣等感を癒すための行動である。<br />
その点に気がつき、レジリエンスのある人に学ばなければ、地獄から抜け出すことは出来ない。</p>

<p>カモにされて利用されていることを、仲間から頼られていると解釈する。感謝や尊敬が欲しくて、やたらに頭を下げてしまう。<br />
周りに集まってくるのは質の悪い人ばかりである。<br />
だからお金を使っても使っても、皆から軽く見られるのである。頭を下げても下げても、皆から心の中では侮辱されるのである。</p>

<p>ずるい人にとって、弱い人間は決して尊敬や感謝の対象にはならない。どんなことをしてあげても尊敬や感謝の対象にはならない。固有の人間として扱われない。利用の対象にしかならない。</p>

<p>（註1） &ldquo;In fact, the resilient get unusually good emotional mileage out of virtually any experience they encounter.&rdquo;Gina O&rsquo;Connell Higgins, Resilient Adults-Overcoming a Cruel Past, Jossey-Bass Publishers San Francisco, 1994, p20.<br />
（註2）&ldquo;You are rotten, or you are stupid.&rdquo; 同前、p40.<br />
（註3） 同前、p40.<br />
（註4）&ldquo;anywhere is a better place to be.&rdquo; 同前、p42.<br />
（註5）&ldquo;the healthy should be masters of environment-able to work, love, play, and be efficient in problem solving.&rdquo; 同前、p55.<br />
（註6）&ldquo;I don&rsquo;t see myself as a victim. I see myself as a survivor, who&rsquo;s done more than just make the best of a difficult situation-someone who&rsquo;s really thrived.&rdquo; 同前、p59.<br />
（註7） 同前、p59.<br />
（註8）&ldquo;I see myself as a successful person, not a victim. I think of a victim as someone who&rsquo;sexperienced great difficulty and has never been able to rise above it but has remained locked in the pain and suffering. To me, that&rsquo;s victim, and I&rsquo;m not a victim at all. That&rsquo;s not happened to me in my life.&rdquo; 同前、p59.<br />
（註9）&ldquo;I can face almost anything.&rdquo; 同前、p61.<br />
（註10）&ldquo;I guess the biggest things is the determination that I have.&rdquo; 同前、p43.</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Tue, 23 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[加藤諦三（早稲田大学名誉教授、元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>インスタントでもOK！「無糖コーヒー」が血糖値や肝臓を整える理由  歌島大輔（整形外科医）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14406</link>
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			<description><![CDATA[コーヒーに含まれる血糖調整や肝機能改善の効果を解説。インスタントでもカフェインレスでもOK。ただし無糖であることや飲む時間帯など、体にいい飲み方を医師が提案。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="コーヒーに含まれるポリフェノールが、血糖のコントロールや肝臓の働きの改善に関係すると考えられているという" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_coffeebreak.jpg" width="1200" /></p>

<p>近年の研究によると、普段コーヒーを飲む人ほど、心血管疾患による死亡リスクが低い傾向にあることが分かってきました。コーヒーに含まれるポリフェノールが、血糖のコントロールや肝臓の働きの改善に関係していると考えられています。<br />
本記事では、医学論文に基づいた情報発信を積極的に行っている歌島大輔氏が、コーヒーが持つ健康効果について分かりやすく解説。手軽な取り入れ方から、飲む時間帯、効果を台無しにしないための「鉄則」まで、ご提案します。</p>

<p>※本稿は、歌島大輔著『科学的に証明された 突然死を招く習慣・長生きする習慣』（高橋書店）より一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>コーヒーを飲む人ほど死亡率が低い</h2>

<p>「コーヒーって体にいいの？」――これも患者さんからよく受ける質問です。<br />
結論からいうと、砂糖を入れないコーヒーは、長い目で見ると体の味方になりやすいのです。ただし、繰り返しになりますが「砂糖を入れない」コーヒーです。<br />
甘いカフェラテやシロップたっぷりのコーヒーを「コーヒーだから体に良い」と思ってしまうと、逆にリスクになります。おすすめしたいのは、ブラックか無糖ミルク（無糖の牛乳・豆乳）を加えたコーヒーです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>血糖を調整し、肝臓の働きを良くする</h2>

<p>コーヒーにはカフェインだけでなく、クロロゲン酸などのポリフェノールが含まれています。これらは体のダメージ（酸化）や炎症に関わる反応に影響し、血糖のコントロールや肝臓の働きの改善にも関係していると考えられています。<br />
実際、コーヒーの摂取が健康に与える影響をまとめた論文では、コーヒーは多くの健康指標において、害よりも益があるとされています。とくに全死亡率や心血管疾患による死亡率では、コーヒーを多く飲む人ほどリスクが低い傾向にあります。［1］別の論文でも、コーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて同様の傾向にあると報告されています。［2］</p>

<p>ただし、これらは観察研究が中心なので、対象者の生活習慣そのものが影響している可能性があります。それでも「無糖のコーヒーが害になる理由」はあまり見当たりません。</p>

<p>とはいえ、「1日3〜4杯飲みましょう」とはいいません。大切なのは「最適な量」よりも「続く量」。1日1杯であれば、睡眠や胃腸への影響を確認しながら、無理なく習慣化できます。長生きには、こうした小さな積み重ねが大切です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>甘みの代わりに香りを変える</h2>

<p>コーヒーの量はマグカップ1杯（150〜200㎖くらい）を目安にしてください。豆から淹れても、ドリップパックでも、インスタントでもかまいません。まずは「続けること」を最優先にしてください。<br />
もし、ブラックが苦手なら、無糖のミルクを少し入れてもかまいません。</p>

<p>ここで大切なのは「砂糖を入れない」こと。甘い缶コーヒーや加糖のカフェドリンクは、コーヒーというよりも「甘い飲み物」です。これらにはコーヒーを飲みやすくするためにかなりの量の砂糖が加えられています。ゆえに、当然、血糖コントロールに悪影響が出ます。<br />
それを無糖コーヒーに替えるだけで、体はかなり楽になります。</p>

<p>どうしても甘みが欲しいときはコーヒーの香りを変えてみてください。シナモンを少量入れる、バニラの香りをつける、深煎りにする――甘さではなく香りで満足度を上げると、習慣が崩れにくくなります。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>飲む時間帯は午前中がおすすめ</h2>

<p>コーヒーを飲む時間帯は午前中、遅くても昼過ぎまでです。とくに便秘がちな人は、朝のコーヒーを「1日のスタートスイッチ」にすると、生活のリズムがととのいやすくなります。</p>

<p>逆に（カフェインの効き方は人によって違いますが）夕方以降に飲むと、眠りが浅くなる人もいます。このように、睡眠が乱れると、血圧や食欲も不安定になりやすく、健康への悪影響が増してしまうことがあるので、飲む時間帯には注意してください。<br />
ましてや、眠気覚ましとしてコーヒーに頼るのは逆効果です。コーヒーは体を起こすためのものではなく、生活リズムをととのえるきっかけと考えましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>苦手な人はカフェインレスで</h2>

<p>コーヒーを飲むと胃が痛くなるという人は、空腹時に飲まない、薄めにする、量を半分にするなど、調整してください。また、飲むとドキドキする、手が震える――そう感じたら量を減らすか、カフェインレスに切り替えましょう。<br />
コーヒーがどうしても苦手という方も、カフェインレスコーヒーを選ぶといいでしょう。コーヒーの「良さ」はカフェイン以外のポリフェノールなどにあるので、カフェインレスでも続ける価値はあります。［1］</p>

<p>コレステロールが高い人は「淹れ方」に注意してください。<br />
紙フィルターを通さないコーヒー（ボイル、フレンチプレスなど）は、豆に含まれる成分がより残り、LDL（悪玉）コレステロールを上げる方向に働く可能性があります。［3］<br />
多く飲む人ほど、フィルターコーヒーを基本にしたほうが安心です。<br />
また、妊娠中にコーヒーを多く摂取すると、体調を崩す危険があるので注意が必要です。［1］</p>

<p>［１］ Poole R, et al. BMJ. 2017;359:j5024.<br />
［２］ Crippa A, et al. Am J Epidemiol. 2014;180:763-775.<br />
［３］ Urgert R, Katan MB. Annu Rev Nutr. 1997;17:305-324.</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 22 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[歌島大輔（整形外科医）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>『税金で買った本』は眼鏡キャラが「表面張力ギリギリ」まで出てくる！ 原作者のこだわり  ずいの（漫画家）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14383</link>
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			<description><![CDATA[『税金で買った本』ずいの先生にインタビュー！作品の芯にある「自分で調べる楽しさ」の原体験や、先生が考える「理想の図書館像」を直撃。さらにドラマ化・アニメ化での実写化ならではの裏舞台も公開。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="(C)ずいの・系山冏／講談社（『税金で買った本』1巻「わくわく☆しりたい　どうぶつのなぞ」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260609Zuino05.jpg" width="1200" /><br />
(C)ずいの・系山冏／講談社（『税金で買った本』1巻「わくわく☆しりたい　どうぶつのなぞ」より）</p>

<p>図書館のリアルな裏側をユーモアを交えて描き、待望のドラマ化・アニメ化という同時映像化でも話題沸騰中の『税金で買った本』（ヤンマガWeb）。そんな本作の主人公・ヤンキー高校生の石平紀一くんは好奇心旺盛なキャラクターで、読者に「調べることの楽しさ」を教えてくれます。</p>

<p>インタビュー第3回となる本稿では、作品の芯にあるメッセージ、そして原作者・ずいのさんのキャラクター設定へのこだわりについてお話を聞きました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「自分で調べる楽しさ」を描く理由</h2>

<p><img alt="『税金で買った本』" height="1199" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260603zuino12.jpg" width="1200" /></p>

<p>――『税金で買った本』のストーリーを通じて、読者には「自分で調べることの楽しさ」や「知的好奇心を持つことの大切さ」が一貫して伝わってきます。ずいのさんご自身が、このようなテーマを作品の芯に据えた理由はあるのでしょうか？</p>

<p>【ずいの】もともと自分自身が、日常の中で知らない単語や気になることを見つけると、とことん調べてしまうタチなんです。好きな漫画やゲームに出てくるキャラクターの元ネタになった歴史上の武将や伝説があれば、それについて調べるのが昔からの趣味でした。大学時代も、講義の空き時間や暇なときは、いつも大学の図書館にこもって色々な資料を引っ張り出しては調べ物をしていました。</p>

<p>――なるほど、ずいのさんの「知りたがり」のエッセンスが、主人公である石平くんのキャラクターや、物語の根底にあるメッセージにそのまま繋がっているのですね。今はAIを使えば何でもすぐに答えが返ってくる時代ですが、だからこそ自分で資料を探し、正解に辿り着くという「図書館ならではの調べる魅力」を発信することには、大きな意義があるなと感じます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>石平くんの社会人編はある？ 気になる「物語の今後の展開」</h2>

<p><img alt="(C)ずいの・系山冏／講談社（『税金で買った本』5巻「公務員白書　１年版」より）" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260609Zuino03.jpg" width="1200" /><br />
(C)ずいの・系山冏／講談社（『税金で買った本』5巻「公務員白書　１年版」より）</p>

<p>――物語の今後の展開についても少し伺いたいです。石平くんは作中で無事に大学生になりましたが、今後はさらにステップアップして「社会人編」へと突入していく予定はあるのでしょうか？</p>

<p>【ずいの】そこは今、まさに悩んでいるポイントなんです（笑）。漫画の連載として考えると、あまり登場キャラクターを一気に入れ替えない方が、ずっと応援してくださっている読者の方々のためにも良いんですよね。高校生から大学生になるだけであれば、舞台となる図書館のメンバーは固定のままで、大学の新しい友達や先生という形でキャラクターを少しずつ増やしていけるので問題ありませんでした。</p>

<p>ただ、これがもし「社会人編」になってしまうと、石平の環境が激変して、これまで築いてきた周囲の登場キャラクターたちとの関係性や配置をガラッと変えざるを得なくなってしまうので...。</p>

<p>――それぞれのキャラクターに思い入れのある読者の方はきっと多いでしょうからね。でも、社会人として働く石平くんの姿を見てみたい気持ちはあります。</p>

<p>【ずいの】ありがとうございます。そのあたりをどうバランスを取っていくかは慎重に考えていきたいと思っています。</p>

<p>――そしてもう一点、気になることが。強烈な個性を放っている正規職員のキャラクター・茉莉野さんですが、彼女が今後、改心したり人間的に成長したりすることはあり得るでしょうか？（笑）。</p>

<p>【ずいの】茉莉野ですか...どうなんでしょうね。物語としては少しは良い方向に変化させた方がいいのかな、という気もするのですが、そもそも彼女には「あんまり人の心がないしな......」とも思っているので（笑）。</p>

<p>――なるほど（笑）。あのままのキャラクターで、ブレずに突き進んでいってほしいという気もします。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「表面張力ギリギリまで」メガネキャラを詰め込む理由</h2>

<p><img alt="(C)ずいの・系山冏／講談社（『税金で買った本』1巻「わくわく☆しりたい　どうぶつのなぞ」より）" height="729" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260610Zuino02.jpg" width="1200" /><br />
(C)ずいの・系山冏／講談社（『税金で買った本』1巻「わくわく☆しりたい　どうぶつのなぞ」より）</p>

<p>――キャラクターデザインについても伺いたいです。以前のインタビュー記事で、「この漫画には表面張力ギリギリまでメガネキャラを入れたい」と仰っていましたが、その理由を教えてください。</p>

<p>【ずいの】メガネキャラってそこまで優遇されないというか、一部のコアなファンにしかウケない印象で、漫画やアニメにあまり多く入れられない傾向があると思うんです。でも、自分の周りのオタク友達や、以前勤めていた図書館ではメガネをかけている人が多いんです（笑）。そんな理由で、メガネをかけている人に対する好感度が高いので、「じゃあ限界まで入れてやろう」と。</p>

<p>――ずいのさんのリアルな人間関係が反映されていたとは！驚きです。ちなみに、一番お気に入りのキャラクターは誰ですか？</p>

<p>【ずいの】お気に入りはやっぱり石平ですね。一番動かしていて面白いんです。読者投票を行ったときも、第1位が石平だったので、原作者としてはホッとしました（笑）。ただ、今村まひろや朝野亜沙子も根強い人気があります。</p>

<p>――それは納得の順位です。また、図書館員のファッションについてのエピソード（『税金で買った本』8巻収録「ライブラリアンのためのスタイリング超入門」）もありましたが、キャラクターのファッションにもこだわりがあるのでしょうか？</p>

<p>【ずいの】キャラクターのファッションに関しては、作画の系山冏先生が本当に細かく描いてくださっています。私の方から「こういうイメージのキャラクターです」と大まかなラフをお渡しするのですが、系山先生が「このキャラはきっとこのブランドの服をよく着るはず」と、毎回おしゃれなスタイリングに仕上げてくださるんです。</p>

<p>――ファッションにも注目ですね！その他、実はこだわっているポイントはありますか？</p>

<p>作中に登場する本の背ラベルの分類番号は、「この本だからこの数字」とわかる範囲で調べて描かれているので大きな間違いはないはずです（笑）。よろしければ見てみてください。</p>

<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 22 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[ずいの（漫画家）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>なぜ伝えたいことが伝わらないのか　考えを具体化する「3ステップ」で解決する  川岸宏司（株式会社DIL 共同創業者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14365</link>
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			<description><![CDATA[文章でもスピーチでも、伝えたいことがうまく伝わらない決定的な原因があるという。川岸宏司さんが言葉を具体化する方法を解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="なぜ、あの人の言葉は心に響くのか" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_speech01.jpg" width="1200" /></p>

<p>文章や話す内容が伝わらないのはなぜなのか。それには決定的な理由があると、起業家の川岸宏司さんは語ります。川岸さんの著書『なぜ、あの人の言葉は心に響くのか』では、具体的に物事が伝えられるようになる3つのステップが紹介されています。本稿では、「具体の階段」と呼ばれるその内容をお届けします。</p>

<p>※本稿は、川岸宏司著『なぜ、あの人の言葉は心に響くのか』(大和出版)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>同じ内容でも、動きたくなる言葉がある</h2>

<p><img alt="3つのフロアを下りていく" height="1866" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260528kawagishikoji01.jpg" width="1200" /></p>

<p>「コミュニケーションが大事」と言われて、明日から何をしますか？　何もしなければおそらく何も変わりません。</p>

<p>では「朝、出社したら最初に会った人の目を見て、笑顔で名前を呼んで『おはようございます』と言ってください」と言われたら。行動できそうな気がしませんか？</p>

<p>言っていることは同じ。でも、片方は空気のように通り過ぎ、もう片方は身体が動く。この差が「具体の階数」です。</p>

<p>私、実は10000本以上の投稿を裏側として書いてきた経験があります。同時に、自身のアカウントで何千本と投稿をつくり、多くの人に共感のお声をいただいてきました。</p>

<p>文章を書いてきて、「伝わらない文章」に共通する特徴は1つだけです。書いている本人は地上にいるつもりなのに、言葉がビルの屋上から降りてきていない。本人の頭の中では映像が再生されているのに、読み手の頭には何も映らないのです。</p>

<p>私はこの技術を「具体の階段」と呼んでいます。上図のように具体の階段には3つのフロアがあり、多くの人は3階に住んでいます。頭の中では1階の映像が再生されているのに、言葉にするときに3階から投げ落とす。エレベーターで降ろさずに、屋上から叫んでいる。だから届きません。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>階段を降りる「3ステップ変換法」</h2>

<p>この「具体の階段」、文章だけの話だと思っていませんか？　実は、会議での発言、部下への指示、プレゼン、日常会話......すべてに使えます。「伝わらない」と感じる場面のほとんどは、言葉が3階にいるだけです。</p>

<p>では、どうやって1階まで降りるのか。私が実際に使っている方法をフレームワークにしました。3つのステップを踏むだけで、誰でも「3階の言葉」を「1階の映像」に変換できます。</p>

<p>ステップ1：概念を書き出す</p>

<p>まず、伝えたいことを1文で書いてください。「思いやりを持つ」「日々改善する」「信頼が大事」......抽象的で構いません。ここでのポイントは、「自分が本当に言いたいことは何か」を1文に絞ること。多くの人は、伝えたいことが5つも6つもある状態で話し始めます。だから散らかる。まずは1文。たった1文でいい。これが階段を降りるための「出発点」になります。</p>

<p>ステップ2：「誰が、いつ、どこで、何を」に変換する</p>

<p>書き出した1文に、4つのＷを当てはめてください。Who（誰が）、When（いつ）、Where（どこで）、What（何を）</p>

<p>たとえば「思いやりを持つ」という概念。これに4Ｗを当てると「雨の日に、玄関で、相手の傘を受け取る」になります。3階にいた言葉が、2階まで降りてきた感覚がありませんか？</p>

<p>このステップで大事なのは、「動詞」を入れること。「思いやり」という名詞は映像になりません。でも「受け取る」という動詞が入った瞬間、身体が動き始めます。概念を行動に変える。それがステップ2の役割です。</p>

<p>ステップ3：五感を1つだけ足す</p>

<p>ここが最後の仕上げです。ステップ2で作った行動文に、「音」「温度」「匂い」「表情」「触感」のどれかを1つだけ足してください。</p>

<p>「雨の日、玄関先で、びしょ濡れの傘を受け取りながら、タオルをそっと差し出す」</p>

<p>「びしょ濡れの」で触感が入り、「そっと」で動作の温度が入りました。たった数文字を足しただけなのに、読み手の頭に映像が流れ始めます。</p>

<p>注意点として、五感は「1つだけ」で十分だということです。全部盛りにすると、文章がくどくなります。匂いだけ、音だけ、温度だけ。1つあれば、読み手の脳が勝手に残りの感覚を補完してくれます。</p>

<p>実際にもう少し変換してみます。</p>

<p>「信頼が大事」（&larr;3階）<br />
・ステップ2：「約束を守る」（&larr;2階。まだぼんやり）<br />
・ステップ3：「会議の5分前に資料を開いて、最初の一言を声に出して練習してから部屋に入る」（&larr;1階）</p>

<p>「成長し続けよう」（&larr;3階）<br />
・ステップ2：「毎日学んだことを記録する」（&larr;2階）<br />
・ステップ3：「寝る前に枕元にあるノートを開いて、今日学んだことを3行だけ走り書きして眠る」（&larr;1階）</p>

<p>どうですか？　3階にいた言葉が1階まで降りてくる感覚、わかるはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「伝わらない」の正体は情報量じゃない</h2>

<p>以前、ある経営者のスピーチ原稿を書いたときの話です。最初にいただいた原稿はデータと数字がびっしり。売上推移、前年比、市場規模。情報としては完璧です。でも、聞いている社員の目が死んでいました。なので書き直したのは1か所だけです。</p>

<p>冒頭に「昨年の4月、新入社員の○○さんが緊張で声を震わせながら自己紹介していたのを覚えていますか」と入れただけ。会場の空気が変わったそうです。全員が「あのときの映像」を再生したからです。</p>

<p>具体の階段を降りるとは、情報を増やすことではなく、映像を1つ置くことです。データは3階の住人。映像は1階の住人です。</p>

<p>自分の言葉が何階にいるか確認する方法を1つご紹介します。書いた文章に対して、こう問いかけてください。「この言葉を聞いた相手は、頭の中に絵を描けるか？」描けるなら1階。描けないなら、174ページの3ステップ変換法で降ろしてください。</p>

<p>ただし「降りすぎ問題」もあります。地下に潜って「昨日の14時23分に、会議室Ｂで......」と延々描写する。理想は3階と1階を自在に行き来できることです。つまり、相手の理解度に応じて切り替えられる状態です。</p>

<p>私は、「言葉に階数がある」と書きました。でも本当は、階数があるのは言葉じゃなくて、あなたの想像力です。相手がどこまで見えているか。上から叫ぶのではなく、相手のいるフロアまで降りていく。隣に立って、同じ景色を見せる。それが「具体の階段を降りる」という技術の本質です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「それって具体的には？」は最強の質問</h2>

<p>会議でこんな場面に出くわしたこと、ありませんか？「もっとユーザー目線で考えましょう」「全員が当事者意識を持つことが大事です」「スピード感を持って対応しましょう」。言っていることは正しい。でも、会議が終わったあと、誰も行動しません。なぜか。「何をすればいいのか」がわからないからです。</p>

<p>こういうとき、たった一言で空気を変える質問があります。必殺技です。「それって具体的には？」</p>

<p>この一言だけで、相手の脳が動き始めます。私はこの質問を、自分自身にも使っています。文章を書いているとき、投稿をつくっているとき、必ず一度は自分に問いかけます。「この部分、具体的には？」と。</p>

<p>なぜ「それって具体的には？」がこれほど強いのか。理由は3つあります。</p>

<p>1つ目、相手を否定しない。「それ違うんじゃないですか」や「もう少し考えて」は、相手の意見を否定しています。でも「それって具体的には？」は、相手の考えを認めた上で、進化を促している。だから相手も構えずに考え始められます。</p>

<p>2つ目、答えを強制する。「どう思いますか？」だと、「いいんじゃないですか」と逃げられます。でも「具体的には？」には、具体で答えるしかない。抽象で返すと、また「具体的には？」と返るだけですから。</p>

<p>3つ目、自分にも使える。これが一番大きい。他人に向けるだけでなく、自分の思考にも向けられる。「もっと頑張ろう」と思ったら、「具体的には？」。「生活を変えたい」と思ったら、「具体的には？」。この質問を繰り返すだけで、思考は勝手に階段を降りていきます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>抽象的だったものが勝手に動き出す</h2>

<p>試しに、次の抽象的な言葉に「それって具体的には？」をぶつけてみてください。</p>

<p>「チームワークを大事にしたい」&rarr;具体的には？&rarr;「毎朝の朝会で、1人ずつ『昨日助けられたこと』を発表する」</p>

<p>「お客様満足度を上げたい」&rarr;具体的には？&rarr;「購入後3日以内に、お礼メールを送る」</p>

<p>「健康に気をつけたい」&rarr;具体的には？&rarr;「夜10時以降はスマホをリビングに置いて寝室に持ち込まない」</p>

<p>「具体的には？」と問うだけで、抽象的だったものが勝手に行動になります。</p>

<p>一方で注意点があります。それは、この質問は「攻撃」にも使えてしまうということ。何度も繰り返すと、相手は詰められているように感じます。だからこそ、使うのは1回だけ。そのたった1回で、相手の脳が動き出せば十分です。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_speech01.jpg" />
						
						<pubDate>Mon, 22 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[川岸宏司（株式会社DIL 共同創業者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「忙しくても時間にゆとりがある人」がやっている7つの習慣  中島美鈴（公認心理師、臨床心理士）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14474</link>
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			<description><![CDATA[仕事や家事に忙しくてもゆとりがある人は何が違うのか。公認心理師の中島美鈴さんがゆとりを感じられるようになる習慣を紹介。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="ゆとりのある人" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_bouquet.jpg" width="1200" /></p>

<p>仕事や家事に追われて過ごす中で、ゆとりのある生活をあきらめている人も多いかもしれません。公認心理師の中島美鈴さんが、忙しくても、心に余裕を感じられるようになるための方法をお伝えします。</p>

<p>※本稿は、『PHPスペシャル』2026年7月号より内容を抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>おだやかな時間を取り戻そう</h2>

<p>１人１台はスマホを持っているのが当たり前になり、「暇さえあればスマホを見てしまう」という人も少なくないのではないでしょうか。とくに近年、AIの発達によってスマホでできる作業が増えたことで、私たちの隙間時間はスマホの使用に埋め尽くされていると言っても過言ではありません。</p>

<p>さらに現代は、世の中全体が効率重視になり、隙間時間を埋めるほど良いとされる傾向があります。そのため多くの人が、自分の体験や気持ちを心の中でかみ砕き、じっくりと味わう時間を削ってまで、情報のすばやいインプットやアウトプットに励んでいるのです。１人でゆったりと心を整理する時間が無意識のうちに減り、それが「忙しい」という感覚につながっていると言えるでしょう。</p>

<p>また、仕事や家事などが立て込んでいて、「時間がない」＝「自分のために使える時間がない」という可能性もあります。</p>

<p>この場合、１日24時間という限られた時間のうち、１分でもいいので自分の幸せのために時間を使う工夫をしましょう。ほんの少しでも「自分のために動けた」と思えることで、心に余裕が生まれ、自己肯定感もアップするはずです。</p>

<p>また、「どんな暮らしをしたいか」「どんな自分になりたいか」を明確にしておくことも大切です。それはつまり、人生における優先順位をはっきりさせるということ。１日の中で今ある「やるべきこと」以外に１つか２つ、行動をプラスできるなら何をしたいか、自分の中で考えてみてください。そうすれば、優先順位が低いことに時間を割いてしまったり、あれもこれもと欲張ってすべてが中途半端になったりするのを防げます。</p>

<p>毎日をおだやかに過ごすためには、日頃から自分の気持ちと向き合っておくことが大切なのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>時間の捉え方</h2>

<p>時間に対する価値観は、人によってさまざま。ここでは、「ゆとりがある人」と「ゆとりがない人」という切り口で分けて、時間の捉え方の違いを見てみます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【忙しくても「ゆとりがある人」にとって時間とは】</p>

<p>・分単位または秒単位に分解して考えるもの</p>

<p>・自分の行動や考え方を工夫すれば、コントロールできるもの</p>

<p>・目的から逆算することで、見積もれるもの</p>

<p>・不足した場合は、何らかのかたちで補えるもの</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【忙しくて「ゆとりがない人」にとって時間とは】</p>

<p>・「午前・午後」「１日」「１週間」「１カ月」など、大枠でくくって考えるもの</p>

<p>・その時々の作業が終わるまで使えるもの</p>

<p>・目に見えず、見積もることが難しいもの</p>

<p>・常に足りていないもの</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>みなさんは、どちらのタイプでしたか？　次からは、現時点で「ゆとりがない人」でも「ゆとりがある人」に変われる習慣術をご紹介します。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>時間のゆとりを作る7つの習慣</h2>

<p>今日から始められる習慣を厳選しました。できることから取り入れてみてください。</p>

<p>①5分でできる趣味を持つ</p>

<p>時間ができたら何をしたいですか？　そう聞かれて、映画鑑賞や旅行をイメージした人も多いのではないでしょうか。でも実際、そこまで長い自由時間はなかなか取れないものです。私たちが普段の生活の中で得られる自由時間のほとんどが、隙間時間。そのため、短時間でできる「やりたいこと」を事前に考えておきましょう。たとえ5分でも、自分のために動けば心に余裕が生まれます。</p>

<p>意識しておきたいのは、時間ができてから考えるのでは遅いということ。隙間時間は突然現れたかと思えば、ものすごい勢いで去っていくからです。温かいお茶を飲む、顔のパックをする、好きな音楽を聴くなど、リストを作るのがおすすめです。</p>

<p>②季節の移ろいを味わう</p>

<p>忙しくて心に余裕がないと、季節の変化に目を留めなくなりがちです。できる範囲で意識的に季節を味わってみることで、「余裕がある自分」を演出しましょう。</p>

<p>近所の公園に花を見に行ったり、旬のものを食べたりするのはもちろん、季節の花を１輪買って部屋の好きな場所に飾るだけでも、気持ちにゆとりが生まれるはずです。また、その季節をイメージさせるような色や柄の服を着るのも◎。たとえば、春はミモザ色のセーター、夏はマリン柄のスカート、といった具合です。「私は季節をちゃんと味わっている」と思えることが、日々の充実感につながります。</p>

<p>③「べき思考」をやめる</p>

<p>完璧主義な人ほど、無意識のうちに時間を犠牲にしている傾向があります。「人からの連絡にはすぐに返信すべき」と決めているせいで作業が中断されて長引いたり、「忙しくても自炊すべき」と手作りにこだわって夕食が遅くなったり......。「べき思考」をゆるめ、時には例外を作ることで、時間をコントロールできるようになるはずです。</p>

<p>④睡眠時間を削らない</p>

<p>時間がないからと、夜遅くまで作業をする人がいますが、これは逆効果。睡眠時間が足りていないと頭がぼんやりして日中の作業効率が落ちてしまうだけでなく、ミスも発生しやすくなります。その結果、謝罪など、本来なら不要な作業に時間を費やすことに。どんなに忙しくても、睡眠時間はきちんと確保するようにしてください。</p>

<p>⑤不満はその場で伝える</p>

<p>人とのコミュニケーションの中で引っかかることがあれば、その場で気持ちを伝えるようにしましょう。言われたことを根に持ってクヨクヨしたり、悪口や愚痴を言ったりするのに時間を使うのは、とてももったいないことだからです。</p>

<p>ただし、一方的に気持ちを伝えるのはＮＧ。「どうしたら違和感を解消できるか」という未来志向で会話を進めることが大切です。</p>

<p>⑥「いつやるか」を明確に</p>

<p>普段から「やるべきことが多い」と感じている人ほど、予定を組むときは「いつまでに」だけでなく、「いつやるか」をセットで決めるようにしてみてください。その際、大体ではなく、日時まで細かく設定するようにしましょう。作業を完了させたい日だけでなく、作業日を明確にすることで、用事がたまっていくのを防げます。</p>

<p>⑦予定を色分けする</p>

<p>家族や友人、職場の同僚に振り回されることが多く、時間をコントロールできないという人は、手帳に予定を書き込むときに色分けをすると◎。具体的には、人のための予定は青、自分のための予定は緑、体調不良による予定（通院など）は赤で書き込むのがおすすめです。</p>

<p>1週間ごとに青と緑のバランスを調整し、最低でも週に3つは緑の予定がある状態を目指してください。また、赤が出現するのは自分の体が出しているSOSのサインととらえ、赤の予定のあとは緑の予定を多めにするなど、工夫しましょう。この手帳術は、自分の時間の使い方を振り返る際にも便利です。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>仕事や家事がはかどる！「スープモだ」時間管理術</h2>

<p>ここからは、「やるべきこと」をスムーズに進めるための時間管理術を、4つのSTEPに分けて伝授します。各STEPの頭文字をとって、「スープモだ」と覚えましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【STEP1：スタート】ハードルは下げて検討を！</p>

<p>何事においても、できるだけハードルを下げておくことが大切です。</p>

<p>たとえば子供の誕生日会を検討する場合、「両家の親を招いて、ごはんを手作りして部屋の飾りつけをして......」と、完璧な理想像を思い描いてしまうと、作業に取りかかるまでのハードルが高くなり、準備はギリギリに。逆に、「ケーキだけは必ず用意しよう」など、始めの段階で最低限やるべきことを決めて、その手配さえしてしまえば、余った時間を自由に使えます。献立を考える余裕なども生まれるでしょう。</p>

<p>仕事でも、「完璧を目指して頑張る」のではなく、「許されるギリギリのレベルを超えるために頑張る」と決めて、そこからプラスアルファの工夫や提案をすると、独りよがりの頑張りが減るはずです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【STEP2：プラン】作業を小分けにして考える</p>

<p>いざ計画を立てる際は、まず作業の全体像を紙に書き出すなどして見える化しましょう。その後、作業を細かく区切り、作業ごとに「いつまでに終えるのか」や「どんなペースで進めたら、求められている期日までに終わるのか」を確認してください。</p>

<p>「この作業は○日には終わる」とわかるだけで安心できて、心に余裕が生まれます。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【STEP3：モニタリング】「時間と体力は有限」と自覚して</p>

<p>STEP2で細分化した作業が終わるたびに、時間や日にちを確認するようにしましょう。計画とのズレがあった場合は、作業の仕方を見直す必要があるからです。</p>

<p>たとえば「カレーを何時までに作る」と決めて、工程ごとに大体の時間を確保していたはずが、「せっかくなら玉ねぎを飴色にしたい」などと思い立ち、必要以上に時間がかかっている場合も。作業を楽しむのは良いことですが、時間が限られているなら、潔く切り上げましょう。</p>

<p>仕事についても同様です。必要以上にこだわって頑張りすぎた結果、体調を崩すと元も子もありません。私たちの時間と体力は有限であることを、肝に銘じてください。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【STEP4：だっせん防止】原因に応じて工夫しよう</p>

<p>作業中にほかのことに気を取られてしまう原因は、2つあります。1つは誘惑によるもの、もう1つは心配からくるものです。</p>

<p>前者は、スマホや甘いものなどが挙げられます。たとえば読書に集中したいときはネット環境のない場所に行くなど作業に合わせて環境を変える、ご褒美タイムをあらかじめ決めておく、といった工夫をしてみてください。</p>

<p>後者の場合、たとえばAという仕事の作業中に、ほかのBとCの仕事の進捗が気になってしまうという人は、BとCの進め方の詳細が決まっていないことが原因である可能性が高いです。BとCの計画を見直すところから始めましょう。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【中島美鈴（なかしま・みすず）】</p>

<p>心理学博士。成人期のADHDの認知行動療法・時間管理・集団認知行動療法を専門に、研究活動やコラム執筆、時間管理に関するグループレッスンなどを行なう。『なぜあの人は時間を守れないのか』（PHP新書）など著書多数。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Mon, 22 Jun 2026 07:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[中島美鈴（公認心理師、臨床心理士）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>ALSで料理ができなくなった喫茶店店主　「わたしの味」を家族に届けるための工夫  はらだまさこ</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14429</link>
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			<description><![CDATA[2023年にALSと診断された、喫茶店店主のはらだまさこさん。母の味を子どもたちに残すため、スマホにレシピを書き綴っているという。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="はらだまさこ" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260608haradamasako02.jpg" width="1200" /></p>

<p>福岡県で喫茶店「Sounds Food Sounds Good」を家族と営むはらだまさこさんは、2023年頃、国の指定難病であるALSと診断されました。筋肉を動かすための神経が障害を受け、だんだんと身体が動かなくなっていく病気です。</p>

<p>著書『もしもキッチンに立てたなら』には、はらださんのエッセイとレシピが収録されています。日に日に病が進行し、キッチンに立つことができなくなってからも、自身の味を家族に食べてもらいたいと、レシピを書き綴っているといいます。</p>

<p>※本稿は、はらだまさこ著『もしもキッチンに立てたなら』(徳間書店)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「台所に立ちたい」という願い</h2>

<p>ついこの前まで当たり前だったことが、だんだんできなくなる。その状態になって、2年以上が過ぎました。</p>

<p>手に力が入らなくなる感覚は、ただ不便というレベルではなく、自分の一部がふっと消えていくような、どうにも説明しがたい喪失感があるのです。</p>

<p>どうしても受け入れられず、病気が進行し始めた当初は、息苦しさで押しつぶされそうでした。</p>

<p>病気がわかってしまって、ずっと泣いていたある日のこと。「なんで、わたしはこんなに泣いてばかりいるんだろう」と考えました。そして、「できなくなったことの中で、一番つらいのは何だろう?」そう自分に問いかけてみたのです。</p>

<p>歩けなくって自由が失われたことか、子どもの髪を乾かしてあげられなくなったことか。時間をかけるまでもなく、答えはすぐに浮かびました。</p>

<p>「キッチンに立てなくなったことだ」</p>

<p>もう一度、キッチンに立ちたい。この手で子どもたちのお弁当を作りたい。お客様の笑顔が見たい。そんな当たり前だった時間が、どれほど奇跡的で、どれほど貴重だったのか。改めて「わたしの日常」の尊さを思い知ったのです。</p>

<p>このシンプルな思いは、どれだけ諦めようとしても、心の奥でゆっくりと燃え続けているのだと気づきました。歩けなくても、話せなくても、この手で料理さえできれば、きっと受け止め方は違っていたと思うのです。</p>

<p>料理はわたしの自己表現そのものでした。高校時代に重ねた油絵の色、専門学校で学んだグラフィックデザイン、通信制大学で学んだ陶芸の土の手ざわり、海外で美味しいものを求めて歩いた時間──これまで経験してきたすべてのことが、料理へとつながっているのです。</p>

<p>だからこそ、病によってその「生き方」が突然閉ざされたとき、わたしは自分の「生きる理由」をどこに置けばいいのかわからなくなってしまいました。まぎれもなくわたしの生きがいで、わたしらしさそのものだったのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>最後のキッチン</h2>

<p>2023年8月。すでに車椅子生活ではありましたが、なんとかお店には出るようにしていました。その日はいつも通り、ケーキを焼いていました。</p>

<p>ところが、オーブンから天板を取り出そうとした瞬間、腕に力が入らず震えてしまい、どうしても持ち上げられない。横に移動しようとしても、少しの段差が越えられない。</p>

<p>「ああ、これがお店のシェフとしての最後の日なのね」</p>

<p>と、静かに理解しました。常連のお子さんのためのケーキを作りながら、涙がとめどなくこぼれました。わたしたち夫婦で作り、大切に育ててきた喫茶店。訪れる人たちの笑顔。「ありがとう」と「悔しい」という思いが混ざって、胸がいっぱいになり、その夜は眠れませんでした。</p>

<p>お店での料理が難しくなっても「家族のごはんだけは」と思い、ギリギリまで台所に立ち続けようと思っていました。体力的に可能そうなレシピを選び、キッチンに手すりを取り付け、家族に助けてもらいながら鍋を火にかける毎日。しかし、その日はあっけなくやってきたのです。包丁を握る、鍋を持ち上げる、そのすべてが難しくなり、ついに料理を諦めざるを得なくなってしまったのでした。</p>

<p>2023年11月、訪問ヘルパーさんに料理をお願いすることを決めました。ほかに選択肢はありませんでした。</p>

<p>ですが、問題は、わが家が自然派仕様であること。電子レンジなし、炊飯器もなし。蒸すには木の蒸篭、ご飯は土鍋。申し訳なくなるほど、独特な台所です。</p>

<p>そして、もちろん作っていただけるのはありがたいけれど、味の組み立て方、素材の扱い方、火の入れ方、何もかも、わたしが積み重ねてきた「わたしの味」とは違う。当然と言えば当然です。きちんと美味しいものを作ってくださるのですが、どうしても味覚が受け入れてくれないのです。</p>

<p>「やっぱりわたしの料理が食べたい。家族にも食べさせたい」</p>

<p>その思いがふつふつと湧き上がり、ひとつの結論にたどり着きました。</p>

<p>「わたしがレシピを書けばいいんだ」</p>

<p>お店でも家でも分量を量らないわたしが、頭の中のイメージを文字にし、家族やヘルパーさんに作ってもらい、わたしが味の最終チェックをする。そんな新しい「わが家だけの料理の形」が生まれたのです。それを見つけた瞬間、心が少しだけ軽くなりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>スマホで綴るレシピと、祈り</h2>

<p>レシピはすべてスマホに書き込んでいます。レシピを書くと思い立った当初は指が動き、スイスイと入力できました。でも、日が経つごとに力が入らなくなり、小さなサプリメントさえつまめなくなった頃、「進行している」とさらに強く実感するようになりました。</p>

<p>指先で画面を押すのが辛く、第二関節で操作します。ALSになってわかったのですが、手の指って、まっすぐ伸ばすのにも筋力が必要。身体の筋力がなくなっていくわたしの体は、指が曲がったままになり、伸ばしにくくなりました。</p>

<p>疲れる日は音声入力に切り替えていたのですが、喉と呼吸する筋力が衰えてきてからは声が小さいせいで認識されづらくになってしまい、何度も歯がゆい思いをしました。悔しさのあまりスマホを投げてしまうことも。でも、投げたスマホを自分で拾うこともできず、情けない思いをする、の繰り返しです。</p>

<p>それでも、わたしはスマホに向かうことをやめられませんでした。「このお弁当を作ってあげたい」「このスイーツを食べさせたい」そんな思いが、わたしの毎日の原動力でした。指が動かなくなっても、声が出にくくなっても、レシピを書き続けさせてくれるのです。</p>

<p>レシピを考えているときの頭の中は、病気になる前と何ひとつ変わっていませんでした。いつの日か、タカラやリンがこのレシピを手に、料理をしてくれる日が来るかもしれない。そのときにわたしが側にいなくても、味や記憶を思い出しながら、わたしの「母の味」を再現してくれるかもしれない。</p>

<p>夢中で書きためたレシピは、気づけば100を超えていました。この本に収めているレシピも、このなかから選び出したものです。</p>

<p>もし病気がよくなったら、積もったレシピたちを見ながら、思いきり料理をしたい。子どもたちと一緒にキッチンに立ちたいです。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Sun, 21 Jun 2026 11:50:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はらだまさこ]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>人間関係で疲れないための方法は?　「正直な想いを伝える」ストレスフリーな習慣  竹下綾美（セルフブランディング講師）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/12401</link>
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			<description><![CDATA[セルフブランディング講師の竹下綾美さんが、疲れた心を休ませ、軽やかに生きていくためのヒントを教えてくれます。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="心をラクにする習慣術" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_friends.jpg" width="1200" /></p>

<p>素直な気持ちを相手に伝えられず、人間関係でモヤモヤすることはありませんか。セルフブランディング講師の竹下綾美さんに、疲れた心を休ませ、軽やかに生きていくためのヒントを教えていただきました。</p>

<p>※本稿は、『PHPスペシャル』2025年5月号より、内容を抜粋・編集したものです</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>相手のことを思いながら、口に出すことが大切</h2>

<p>人間関係が原因で心がモヤモヤして、疲れてしまうことはありませんか？人間関係で疲れないためには、日頃から正直な想いをためこまず、口に出すことが大切です。</p>

<p>とはいえ、ここで強調しておきたいのは、「想いをためこまない」=「遠慮なく想いをぶつける」ではない、ということです。コミュニケーションにおいて、相手への配慮は必要不可欠。</p>

<p>目の前にいる相手に不満を伝えるときはもちろん、相手とは直接関係のない物事に対する愚痴を言うときも同様だと心得てください。</p>

<p>相手に配慮しつつ自分の想いを伝える。そのために、ネガティブな内容を話す際は、相手に抱いているポジティブな感情や、物事に対してネガティブな気持ちになった理由などを、あわせて伝えましょう。</p>

<p>たとえば、「あなたのことは好きだけど、この行為は良くないと思う」「あのお店に期待していたからこそ、悲しかった」といった具合です。そうすることで、相手にかかる負担が軽減し、自分自身にとっても、心の中にあるポジティブな要素に気づくヒントになります。</p>

<p>また、相手と自分の意見が異なるときは、すぐに反論しないようにしましょう。</p>

<p>それぞれが置かれている立場や環境によって、見えている景色や抱いている価値観は違うものです。まずは、なぜそう思うのか、何を求めているのかなどを相手にヒアリングしてください。自分の意見を伝えるのは、それからでも遅くありません。</p>

<p>私は職業柄、言いにくいことを目上の人に伝えざるをえないシーンによく遭遇します。それでも良好な人間関係を築けているのは、こちらが話すだけでなく、相手の話にも、しっかりと耳を傾けるようにしているからだと思います。</p>

<p>相手の言い分を理解しようとする姿勢が、結果として自分の考えを受け入れてもらうきっかけになることが、じつはとても多いのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<p>【竹下綾美(たけした・あやみ)】</p>

<p>株式会社Bright Muse代表取締役。「全ての人の才能を開花させ、人生を輝かせる」ことを使命に、コンサルティング事業のほか、色や香りに関する知見を活かした天然石ジュエリーの制作やアロマブレンド、手帳などの商品プロデュースを手掛ける。</p>
]]></content:encoded>
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						<pubDate>Sat, 20 Jun 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[竹下綾美（セルフブランディング講師）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>「社交的」か「内向的」かは一目でわかる？ 心理学者が解説する判断基準  内藤誼人（心理学者）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14443</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014443</guid>
			<description><![CDATA[外交的か内向的かを見た目で判断するための基準とは？心理学者の内藤誼人さんが解説。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="人間関係" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_chatting.jpg" width="1200" /></p>

<p>心を読む能力が高いほど、人間関係はうまくいく――。心理学者の内藤誼人さんは、著書『10秒で本音を見抜く心理術』にて過去の研究結果をもとに、人の心を読むことのメリットを解説しています。</p>

<p>本稿では同書より、見た目から相手の本質を見抜く方法をご紹介します。</p>

<p>※本稿は、内藤誼人著『10秒で本音を見抜く心理術』(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>なぜ「おしゃれな人」は社交的なのか？</h2>

<p>その人の性格が、社交的なのかどうかは、その人の着ている服装を見れば、あっという間に見抜くことができます。</p>

<p>おしゃれで流行を取り入れた服なのであれば、社交的だと考えて間違いないでしょう。ファッション雑誌のモデルが着ているような服だと言えば、わかりやすいでしょうか。そういう服を着ている人は、男性でも女性でも社交的な人です。</p>

<p>ドイツにあるグーテンベルク大学のサラ・ハーシュミューラーは、20名の男性と36名の女性に自己紹介をしてもらい、その場面をビデオに録画させてもらいました。また、社交性を測定する心理テストも受けてもらいました。</p>

<p>次に、そのビデオを別の判定者に見せ、「どのくらい社交的な人だと思いますか？」と尋ね、しかもどういう手がかりでそう判断したのかも教えてもらいました。</p>

<p>その結果、判定者が社交的な人なのかどうかを判断するときの手がかりの１位は、服装でした。ファッショナブルな服を着ている人ほど「社交的」と判断されやすく、実際にそういう人は心理テストでも社交性が高かったのです。これは男性でも女性でもそうでした。自己紹介で話した内容とか、元気な声で話すかどうかということでも社交的かどうかは判断できましたが、最もてっとり早く、しかも正確に見抜きたいのであれば、服装に注目すればいいのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>社交性は、服装に出る</h2>

<p>なお、性格的に内気な人が好む服装は、社交的な人とは反対です。内気な人は、出かけるにしても一人で外出することが多いので、おしゃれをする必要がありません。だれかに見せる必要がないので、おしゃれでなくともかまわないのです。流行の服も着ることはありません。地味で、あまり目立たない服装を好みます。性格的に、他の人の注目を浴びそうな服は慎重に避けます。</p>

<p>相手の内面や性格を見抜くのは、相当に親しくならないとわかりませんが、服装なら見てすぐに判断できます。パッと見ただけで、「ああ、社交的な人なのね」ということが一瞬でわかります。ファッション雑誌のモデルがそのまま現実に出てきたような印象を受けるのなら、社交的な人と見なしても外れることはないでしょう。</p>

<p>同じようにして、「この人は、たぶん内気な人」ということも、服装を見れば見抜くことができます。言葉が悪いのですが、失礼を承知で申し上げますと、内向的な人は男性も女性も、「ダサい」のです。「うわっ、ダサいな......！」と感じるのなら、おそらくは性格も内向的な人だと考えてよいのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>第一印象は、驚くほど正確である</h2>

<p>読者のみなさんは、相手の人柄や感情を見抜くには、その人とじっくりと深く付き合う必要があると思っているかもしれません。「わずかな時間で知らない人の心を読むなんて絶対にムリ」と思っているのではないでしょうか。</p>

<p>しかし、人を見抜くのにそんなに時間をかける必要はありません。何か月も、何年も付き合ってみないと相手の人柄や感情が見抜けないというわけでもないのです。さすがに、どんなことも10秒で見抜くことができる、というわけにはいきませんが。</p>

<p>ドイツにあるビーレフェルト大学のピーター・ボルケナウは、男女50名ずつに性格テストや知能テストを受けてもらい、次に、部屋に入って椅子に座り、天気予報の文章を声に出して読み上げて部屋から出ていく、という作業をしてもらいました。その場面はビデオで録画させてもらいました。だいたい約90秒のビデオです。</p>

<p>そのビデオを別の人に見せ、どのような人物なのかを推測してもらいました。すると、わずか90秒ほどのビデオを見ただけなのに、その人が社交的な人なのかどうか、知能が高いのか低いのか、といったことは正しく推測できることがわかったのです。わずか１分半でも、相手がどんな人なのかはだいたいわかるのです。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>人柄は、短時間でも見抜ける</h2>

<p>もっと驚くべきことに、「１分もいらない」ということを示す研究もあります。ハーバード大学のナリニ・アンバディは、13人の先生が講義をしているビデオを、30秒間だけ学生に見せて、その先生の授業のうまさや人柄（温かさ）などを推測してもらいました。</p>

<p>その推測を、実際にその先生の講義を受けた学生の評価と比べてみると、かなり一致することがわかりました。30秒でも、その先生がどんな先生なのかを見抜くことはできてしまうのです。</p>

<p>どうしてそんな芸当ができるのでしょうか。その理由は、私たち人類は、知らない人がどんな人なのかを正しく見抜く能力を進化させてきたからです。</p>

<p>見知らぬ人と出会ったとき、その人が信用できる人なのかどうか、こちらに害意を持っているのかどうかを正しく見抜けないと、危害を加えられてしまう可能性があります。そのため人類は、相手がどんな人なのかをできるだけ一瞬のうちに察知できるような能力を進化させてきたのです。現代に生きる私たちにも、そういう能力が受け継がれてきたと考えることができるのです。</p>

<p>「私は相手の感情なんてさっぱり読むことができない」という人もいるかもしれませんが、そういう人は例外と言ってよく、たいていの人はわずかな時間でも相手を正しく見抜くことができるものなのです。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/utilityG/pixta_chatting.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 19 Jun 2026 18:00:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[内藤誼人（心理学者）]]></dc:creator>			
		</item>
				<item>
			<title>36年間で初めて相方に心配された　前説芸人はりけ〜んずが語る「ついにプレーヤーになった日」  はりけ～んず（芸人）</title>
			<link>https://shuchi.php.co.jp/article/14533</link>
						<guid isPermaLink="false">0000014533</guid>
			<description><![CDATA[結成36年お笑いコンビ・はりけ～んずが初の自伝本を出版。出版を記念した取材会で、これまでの芸人人生やザ・セカンドでベスト4入りしたときのことを振り返る。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="はりけ～んず" height="741" src="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260619harikenzu.jpg" width="1200" /></p>

<p>はりけ〜んず（前田登、新井義幸）が6月19日、初の自伝本『前説芸人　主役になれなくてもこの場所で生きていく』（6月26日発売、ヨシモトブックス）の出版を記念した合同取材会に出席しました。後輩芸人・タケトの進行のもと、36年のコンビ歴を振り返りながら本書への思いを語ってくれました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>吉本東京支社の「草創期」を支えた二人</h2>

<p>前田さんが吉本興業に入ったのは、大阪・心斎橋二丁目劇場のオーディションに合格した高校2年生のとき。同じオーディションで通ったのが、のちに新喜劇の顔となる島田珠代さんでした。その後、東京へ渡り、まだ社員が3人ほど、芸人も20組ほどしかいなかった東京支社時代を経験します。</p>

<p>「レンタルハウスみたいな地下の場所で、舞台の木材を一階から運んで、照明も音響も自分たちでやって、チケットもぎりだけ吉本の社員さんがやってくださるという状況でした」（前田さん）</p>

<p>まさに手作りの劇場から始まった東京吉本。</p>

<p>前田さんと相方・新井さんの出会いも、この時代にさかのぼります。バイト先の喫茶店に「関西弁の役者志望」として入ってきた新井さんに声をかけてコンビを結成したのが1990年のこと。「ブラックレインを見て俳優を目指していた」という新井さんを、タケトが「顔だけアップで撮っておいてください」と笑いを誘うひと幕もありました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>M-1に出られなかったからこそ、「前説のプロ」になった</h2>

<p>はりけ〜んずとM-1グランプリの関係は、少し複雑です。M-1が第1回大会を開催した2001年、二人はすでに結成11年目。出場資格の「結成10年以内」をわずか1年オーバーしていたのです。</p>

<p>「M-1を立ち上げる時に、紳助さんから『お前ら売れるチャンスも辞めるチャンスもなくなったな』と言われましてね。また普通に前説やっとけっていう話で（笑）」（前田さん）</p>

<p>こうして出場の道が閉ざされる一方で、二人にはMC経験があった。「M-1に出られないのが僕らだけだから、空いてるのが僕らだけだった」という流れで、M-1予選のMCを任されるようになります。</p>

<p>以来20年以上にわたり、無数の芸人の人生が変わる瞬間を袖から見届けてきた二人。その経験から生まれた「前説の極意」は、後輩MCたちにも受け継がれています。</p>

<p>「お客さんが疲れてきた時間帯には、あくびと伸びタイムを作ったんです。審査員に聞こえるように『お客さん、朝から8時間経ってますよ』と言って、後半に出る芸人さんへの配慮を促す。これは僕らが自分たちで決めた制約でした」（前田さん）</p>

<p>芸名が変わった芸人をいじらない、時事ネタをMCで先に言わない──そうした細かな配慮の積み重ねがプロの誇りとなり、今ではM-1予選会場のMCはバインダー持参が定番に。「あれはりけ～んずさんの老眼対策が広まったんです」とタケトが明かすと、会場に笑いが広がりました。</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>THE SECONDで初めて「プレーヤー」になった</h2>

<p>転機は2023年、15年以上のキャリアを持つベテランが出場できる漫才大会「THE SECOND」の創設です。しかし、エントリーを決めるまでの道のりも一筋縄ではいきませんでした。</p>

<p>「メッセンジャーとか矢野・兵動とか、同年代の人らが出るのかどうか様子見てたんです。誰も出ないから、前日ギリギリにエントリーした。出たら恥ずかしいかなって気持ちが正直ありましたから」（前田さん）</p>

<p>初めて「プレーヤー」として予選会場に立った時の心境をこう振り返ります。「自分がプレーヤーなのに、プレーヤーの気持ちになれなかった。会場全体を見渡すMCの目線が染みついていて」と前田さん。さらに、密着カメラが来るたびに体が反応してよけてしまっていたことも告白。「ハンドマイクを持っていないことへの違和感がすごくて」という言葉に、長年の「前説芸人」としての感覚がにじみ出ていました。</p>

<p>3年目、新井さんのコロナ感染のためギリギリの状況で臨んだ予選。「このネタで落ちたら来年から出ない、と二人とも決めていた」という覚悟で挑んだ漫才は、会場を沸かせ、ついにベスト4進出を果たします。</p>

<p>決勝の舞台袖では、緊張からいつもと違う行動に出たことも明かしてくれました。</p>

<p>「囲碁将棋の根建が、舞台袖で『あ〜あ〜』ってやってて。聞いたら、それをやると噛まないんですって。だから僕も舞台袖で『あ〜あ〜』ってやってたら、新井が心配して『大丈夫か？』って声をかけてきた。36年間で初めて、僕が壊れてると思ったんでしょうね」（前田さん）</p>

<p>「決勝のセットを、僕は21年間M-1に関わってきて一度も見たことがなかった。敗者復活戦はずっと外の別会場でやってたから。自分が出るって決まってからも、違和感しかなかったですね」（前田さん）</p>

<p>&nbsp;</p>

<h2>「MCだけで、家族を養い、家を買った」</h2>

<p>記者からは、20年以上にわたるM-1予選MCとしての「印象に残る場面」を問う質問も飛びました。前田さんが挙げたのは、アマチュア時代から見守り続けた芸人たちの姿です。</p>

<p>「ザ・たっちはアマチュアで事務所にも所属していないのに、M-1の準決勝まで行ったんですよ。それで大会後にそのまま事務所に声をかけてもらって、翌年から所属になって。そういう瞬間を間近で見てきました」（前田さん）</p>

<p>さらに、今俳優として活躍するまえだまえだについてのエピソードも。「当時まだ小学生で、M-1の準決勝まで行ったんですよ。敗者復活戦の楽屋で兄弟喧嘩してたのを僕が止めて。止めた僕も前田、止められたのもまえだまえだ、お母さんも横にいたのに止めへんから、その場では俺が父親みたいになってました」と話し、会場を沸かせました。</p>

<p>「前説ばっかりやってる芸人さんがいるけど、番組の前説だけが前説じゃない。M-1の予選MCだって前説みたいなもんで、腐らずにそれをやり続けてたら、知らん間にネタが膨らんでる。急に大会に出ようってなった時にネタがあったのは、そのおかげだと思っています」（前田さん）</p>

<p>本書の帯には「主役を輝かせるためのMCだけで、家族を養い、家を買った」というコピーが記されています。お二人は「恥ずかしい」「失礼な！」と苦笑いしながらも、本書を読んでほしい相手として、同じような立場で舞台に立ち続けている後輩芸人たちを挙げました。</p>

<p>新井さんも「こんな自伝本を出すなんて、うちの母はいまだに嘘だろって言ってる。これを送りつけて本当だぞと証明したいです」と笑顔で締めくくりました。</p>
]]></content:encoded>
												<enclosure url="https://shuchi.php.co.jp/userfiles/images/2026/2026A/260619harikenzu.jpg" />
						
						<pubDate>Fri, 19 Jun 2026 16:35:00 +0900</pubDate>
			<dc:creator><![CDATA[はりけ～んず（芸人）]]></dc:creator>			
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