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今からでも遅くない!中小企業向けSNS活用入門

2018年10月10日 公開

熊坂仁美 <PR> 提供:東京都

企業によるSNS活用が当たり前となった現在、今更SNSを始めることを躊躇している企業や、一度失敗した経験から自社には向いていないとSNSの活用を諦めてしまった企業も少なくないのではないだろうか。しかし、正しい運用の方法さえ学べば、今からでもSNSを始めるのは遅くない。『Facebookをビジネスに使う本』(ダイヤモンド社)などのベストセラー著者であり、11/14(水)・11/15(木)・11/16(金)に開催される産業交流展でも特別講演「明日から役立つSNS活用術」(16日14:30~15:30)が予定されているSNSコンサルタント熊坂仁美氏に、中小企業がSNSを運用する際のポイントをうかがった。

中小企業の持つ人脈と熱意こそ、SNSで活きてくる!

―産業交流展は中小企業向けのイベントですが、熊坂先生はSNSと中小企業について、日頃どのようにお考えですか?

熊坂

多くの中小企業がSNSへの進出を諦めてしまっている現状を非常にもったいなく思っています。大企業よりも中小企業の方が、実はSNSとの相性が良いからです。

SNSの本質は「人との繋がり」をデジタル化、可視化したものであるという点にあります。

であるならば、企業がSNSを活用していくにあたって一番最初に重要になるのは、ネット以前に存在する、企業の持つ独自の人脈、人との繋がりです。ウェブ上で情報を拡散していくためには、まず最初に情報を拡散してくれるような濃い繋がりが必要になります。

その点、中小企業、特にオーナー社長などの場合には、トップの人間が自ら動くことが多いため、大企業では持てないような多くの繋がり、人脈を抱えていることが少なくありません。

これはSNSを始めるにあたって、非常に大きな武器です。そのことに気づかず、SNSの活用を諦めてしまうというのは非常にもったいない。もちろん、基本的に無料で活用できるということも、予算の少ない中小企業にとっては大きなメリットですね。

―トップの人間が自ら動くことが大切なのでしょうか

熊坂

その通りです。この情報過多の時代に、人の目に触れる情報を発信するために一番必要なのは「熱量」、つまりはそれを発信したい、という内面からの強い想いです。これは、自社の商品やサービスに対する情熱とも言い換えられるかもしれません。

想いの込もっていない無難な情報を大量に発信していても、人の心には響かず、膨大な情報の海に埋もれてしまいます。

たとえば大企業の場合には、役割が分業化されていることが多いため、商品の開発者とSNS担当者、経営者などがバラバラであることが少なくなく、現場のリアルな思いが伝わりづらい。

一方で中小企業の場合は、経営者が自らSNSを活用している、経営者自らが活用せずとも、SNS担当者が現場近くにいることがほとんどです。それゆえ、リアルな温度感のある情報を発信することができる。これも、中小企業にこそSNSを利用して欲しいと思う理由の一つですね。

マス広告以上に、徹底的な顧客目線が重要になる

―SNSのアカウントを作ったは良いけれども、上手く運用出来ずに放置してしまっているという企業も少なくないように感じます

熊坂

思うように結果が出ない(いいねやリツイートが増えないなど)と、たしかにモチベーションが下がります。投稿への反応がないときに考えなければいけないのは、「この投稿は誰にとって有益で、誰が面白いと思うのか」ということです。

企業のアカウントは自分の言いたいことや宣伝したいことばかりを投稿しがちですが、それでは見向きもされません。自分視点ではなく、受け手の視点で投稿することを心がけてください。

SNSの本質は、先ほども述べたように人と人との繋がりです。リアルな人間関係においても、自分の言いたいことだけしかしゃべらない人と仲良くしたいとは思わないですよね? それと同じです。

正しく顧客目線に立ち、その顧客が喜ぶであろう情報を発信することができれば、自ずと良い反応が集まってくるはずです。

また、SNSの運用体制を最初にしっかりと決めることも重要です。

会社規模にもよりますが、定期的な投稿が必要になりますので、スタッフの休暇や病欠等に対応できるように、まずは2名体制からスタートすることをおすすめします。あまりに人数が多くても、責任が分散してしまい効果的ではありません。

しかし人数よりも、適任者を選ぶことの方が重要です。たとえば、インスタグラムを導入する場合には、写真が得意な方が適任です。SNSによって向き不向きがありますので、個人でもSNSを使いこなしている方がよいでしょう。

特に、いわゆる「デジタルネイティブ」と呼ばれる若い世代の人たちは、普通に会話するようにSNSを使います。彼らを積極的に登用するとよいのではないでしょうか。

2012年TEDx Kyoto Speaker

―実際に、上手くSNSを活用して成功した中小企業の例などがあれば教えてください

熊坂

詳しくは産業交流展の講演でお話ししたいと思いますが、たとえば名古屋の組み飴メーカーである株式会社ナカムラなどが良い例でしょう。

株式会社ナカムラは、伝統の組み飴技術を企業向けに展開して成功を収めている企業です。「企業のロゴ飴」を作るサービスを展開しており、多くの企業がお客様向けのノベルティとして活用しています。

もともとブログやホームページを社長自らが積極的に更新している企業でしたが、Instagramを活用し始めたことで人気に火がつきました。

Instagramには、組み飴が完成するまでの製作過程の動画や、完成した組み飴のデザインなどを投稿しています。

製作過程を投稿したとある動画は、280万回も再生されています。普段は見ることができない組み飴の製作過程と職人の技術が人気を呼び、地方の小さな会社のプロモーションとしては大きな注目を集めたのです。

そしてなんと、この動画をたまたま目にしたブルックリン・ベッカム(デイビット・ベッカムの息子)から注文が入り、そのことから更に大きな話題となりました。

これも、「何を投稿したら顧客が喜ぶだろうか」という顧客目線に立った上で、社長自らが「伝統的な飴職人の後継者を育てたい」という熱意のもとに積極的に情報発信を行い続けた成果だといえるでしょう。

情報を発信「しない」ことのリスクを理解せよ

―SNSを上手く使いこなしている企業がある一方で、炎上によりブランドを傷つけてしまう企業も少なくありません。そういった事態を避けるために気をつけるべき点などはありますか?

熊坂

「こうすれば必ず炎上しない」といったようなルールは存在しませんが、それでもやはり避けるべき話題というのは存在します。たとえば、リアルにおいてもビジネス上では避けるべきとされている話題、政治、宗教などの話題がそれに該当します。

加えて、ネット上ではジェンダーや子育て、放射線などに関する話題はタブーとされています。できることならば、これらの話題も避けた方が良いでしょう。

ただし、最近では炎上が日常茶飯事となっていますので、一度炎上しても1週間もあれば忘れられてしまいます。炎上後の対応さえ間違えなければ、そこまで大きなダメージにはなりません。炎上時に慌てて火に油を注ぐことがないよう、前もって炎上時の対応ルールを運用チームで決めておくと良いですね。

少なくとも、自分たちの発信に責任を持つこと、誠実な対応をするよう心がけること、この二つを徹底しておけば問題ないでしょう。

むしろ、炎上ばかりを恐れて情報発信を行わないことによるリスクの方が、炎上によるリスクよりも大きいと言えるかもしれません。

今の時代、SNSを活用していないというだけで、遅れてる、顧客に対して開かれていない企業だと思われる可能性すらあります。それどころか、もはや情報発信をしないことは存在しないことと同じだとすら言えるかもしれません。

万人が情報発信を行えるようになった現代においては、企業が自ら情報発信をしなくとも、知らないうちにその企業に関する口コミや噂がネット上に溢れることが当たり前になっています。そうした情報の中には、デマや根も葉もないような噂なども含まれます。

そんな現代において、情報を発信する手段を持たない(SNSなどを活用しない)ことは、そうした世に溢れた情報に自社イメージを任せてしまうこととほぼ同義です。

あまり炎上を恐れず、ぜひ積極的に情報発信をしていって欲しいと思います。

産業交流展2018 では、「つなげるチカラ、つながるミライ」をテーマに、優れた技術や製品、サービス、斬新なアイディアやノウハウを持った先進的中小企業が集結します。多様な人や企業のチカラを、自社の技術やサービスとつなぎ、出会いや交流を通じて、革新的な価値の創出を目指す中小企業のミライをつくるチャンスを提供します。

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