第34回は宮城県!今村翔吾〔戦国武将×47都道府県〕連作読切小説

あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第34回は宮城県!執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
PHPオンライン衆知 » THE21 » トピックス » 松下幸之助から学んだ「心のひらきかた」とは?
2015年10月27日 公開
ジェームス・スキナー氏は、『成功の9ステップ』をはじめとする数々の著書や、世界的ベストセラー『7つの習慣』の翻訳で有名な経営コンサルタントだ。
彼の新刊『心をひらく あなたの人生を変える松下幸之助』(PHP研究所)では、緻密な取材と奥深い考察から、松下幸之助の哲学を現代ビジネスに応用する方法をわかりやすく伝えている。
本のリリースに合わせて実施されたスキナー氏の「TSUTAYAビジネスカレッジcollection」セミナーは、シルバーウィーク最終日にあたる9月23日に、東京都江東区の「ティアラこうとう」で開催され、約1200名収容可能な大ホールは満席となった。その様子をレポートする。
スキナー氏は日本語が堪能である。日本文化にも詳しく、合気道や落語を習得しているレベルにある。なによりも彼は「日本が好き」という情熱だけで19歳のときに単身来日したほどの人物である。
彼は日本を知っている。おそらく一般的な日本人よりも。
そんな彼が、日本が誇る経営者・松下幸之助をテーマとする本を著す。
この奇妙なようで、ある意味では必然ともいえる組み合わせは「TSUTAYAとPHP研究所が仲人のお見合い」によって実現した。
スキナー氏は言う。
「TSUTAYAとしては新しいビジネスを生み出したい。でも、PHP研究所にとって松下幸之助は大事な大事な存在。その宝物のような人物について、スキナーがどれだけわかるのか。PHPさんはそりゃあ不安ですよ。だって私〝ガイジン〟だもんね」
会場は笑いと拍手に包まれた。この瞬間、オーディエンスの心が開かれたのがわかった。
続いてスキナー氏は、執筆開始から出版に至るまでの過程を詳しく紹介した。たとえば、執筆前にPHP研究所の幹部と京都に赴き、松下資料館を訪れたことや、松下幸之助の別邸「松下真々庵」に招待されたことなどである。
資料館や真々庵を訪れたことは、『心をひらく』の構成を考えるうえで重要なカギとなったようだ。
そもそも類書は星の数ほど出版されている。『道をひらく』は世界で読まれているベストセラーだし、学者や経営コンサルタントなどが手掛けた経営手法の書籍も多い。
さて、自分はどんな本を書けばよいのか。そのとき思い浮かんだのが、資料館などで目にした松下幸之助の「文字」であった。「心」「素直」「道」「共存共栄」の4つの直筆の書である。
スキナー氏は言う。
「『心』の持ち方で、松下幸之助はあれだけのことを成し遂げた」
周知の通り、松下幸之助は11歳で丁稚に出ているため、小学校すら卒業していない。学歴もなければ、身体も病弱であった。
しかし、人は学歴ではない。お金でも年齢でもない。心である。心も持ち方が正しければ、できないことは何もない。だから松下電器産業(パナソニック)の事業は、時代や景気といった外部要因に影響されることなく、着々と発展したのだ。
「素直」は、松下政経塾で幸之助が語った言葉のなかで、もっとも頻度が多いものであるそうだ。「雨が降ったら傘をさす」――松下幸之助は、その素直さが大切だと著書に書いている。
自分が知らないことは、まわりに聞けばいい。身体が弱く、行きたい場所に行けないときは、誰かにお願いすればいい。いずれも素直な選択である。そうやって松下幸之助は、自分の心をひらき、まわりの心をひらいたのだ。
すると、何が起きるか。「道」ができる。一緒に進む仲間ができる。ただし、その道は「正しい道」でなければならない。では、正しい道とは何か。スキナー氏はこう言う。
「正しい道とは、たとえば祖父祖母が言っていたようなことです。人に迷惑をかけてはいけない。困っている人に手を差し出す。他の人の幸せに目を向けて行動しようとする人に、まわりは心をひらき、そこに道が生まれるのです」
事業でいえば「共存共栄」ということである。
松下幸之助は、ペルーの子会社社長が報告に現れたときに、業績などについてひと言も聞かなかったという。その代わりに、従業員は喜んで働いているか、従業員の家族はどうか、販売店はどうか、そして、ペルー政府は我々の活動を喜んでくれているかと聞いた。
その土地、その土地の人々が喜ぶから、事業が成立する。彼らに貢献することを第一に考えれば、経営はあとからついてくると伝えたのだ。共存共栄の考え方を、リーダーとして率先して実行し、示したのが松下幸之助という人物であった。
そこに思い至ったとき、本の骨子はできあがっていたという。自分の心をひらけば、他人も心をひらける。社会の心をひらくこともできる。この「心の連続体」が、この本のテーマになった。
「松下幸之助のような成功を目指すために、いまさらでっかい自転車のライトを作っても仕方ないでしょう」
スキナー氏がいい、会場が笑う。確かに、時代が変われば、経営のやり方が変わり、売れるモノも変わる。我々が求めているのは、ものづくりの方法ではない。自分、相手、社会の心をひらく方法である。
それを体系的に説明し、現代ビジネスパーソンの仕事や生活に応用する方法を示したのが、スキナー氏の著書『心をひらく』なのだ。
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