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編集部セレクト・癒しの「猫本」ガイド

『THE21』編集部

猫×文学

猫が教えてくれるさまざまな感情
『九死一生』

小手鞠るい著
小学館文庫/648円

著者は『結婚するなら、猫好きオトコ』というエッセイの著作もあるほどの猫好き作家。本書は、著者自身の猫との体験をもとにした物語だ。中でも一緒に暮らした愛猫・プリンと死別した悲しみの描写からは、生き物が教えてくれるさまざまな感情の尊さが伝わる。

どこにでもいる、普通の猫が良い
『トラちゃん』

群ようこ著
集英社文庫/454円

表題作の野良猫「トラちゃん」をはじめ、著者が出会った動物たちについて思い出と共に描くエッセイ。本書の他にも著者の作品にはよく猫が登場する。多くが「どこにでもいる、普通の猫」でありながら、ユーモラスな文章にぴったりはまり、その魅力が伝わってくる。

猫になった少年の「猫目線」の物語
『ジェニィ』

ポール・ギャリコ著 古沢安二郎訳
新潮文庫/724円

ある日、猫の姿になってしまった少年ピーターと、雌猫ジェニィとの冒険を描く物語。著者は猫になったことがあるのではと思うほど、登場する猫たちの「猫目線」の描き方が上手く、実に臨場感のあるストーリー。ジェニィのチャーミングなキャラクターもとても良い。

 

猫×写真集

世界各地の猫の生き生きとした姿
『ねこ歩き』

岩合光昭著/810円

動物写真家・岩合光昭氏は、ライフワークとして猫の写真を40年以上撮り続けている。本書はテレビ番組『岩合光昭の世界ねこ歩き』から、選りすぐりのショットを集めた1冊。さまざまな国の風景と、そこに暮らす猫たちの生き生きとした姿が写し出されている。

癒し効果抜群の写真集
『のせ猫 かご猫シロと家族の毎日』

SHIRONEKO 著
宝島社/1,058円

ブログから大人気となった猫たちの写真集。中でも13歳のオス・「シロ」は、一度見たら忘れられない、存在感のある猫だ。大きめの顔と白い身体、目を閉じた穏やかな表情を見ていると、小さい悩みがどうでもよくなってくる。何も考えずに癒されたいときにぴったり。

肉球好きにはたまらない!
『ねこの肉球』

写真:板東寛司 文:荒川千尋
文春文庫/691円

美しい瞳、滑らかな毛並、個性的な尻尾など猫にはさまざまな魅力があるが、中でも肉球に癒される人は多いのでは。本書は肉球に特化した写真集で、つい触りたくなるさまざまな色・形の肉球を収録。1,000匹の猫データから生まれた「肉球占い」も必見。

 

猫×洋書

猫に好かれるための方法とは?
『97 Ways to Make a Cat Like You』

Carol Kaufmann 著
WORKMAN PUBLISHING/$8.95U.S.

「猫が大好きなのに、猫に嫌われる」――そういう人は無意識のうちに、猫が嫌がるような行動をしているのでは。本書はタイトルのとおり、猫に好かれるための「対猫術」を教えてくれる本。アドバイスのほかにカラー写真が全見開きに掲載されていて、お得な1冊だ。

 

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2024年4月号

THE21 2024年4月号

発売日:2024年03月06日
価格(税込):780円

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