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大量のメールを一瞬でさばく 5つのノウハウ

2017年01月08日 公開
2023年05月16日 更新

平野友朗(日本ビジネスメール協会代表理事)

メールの無駄2 情報共有のメールが多すぎる

 メールを読む時間を短縮するためには、そもそも受信メールを減らすという手もあります。受信メールが増える元凶の1つが、CC などの共有メール。実は見ていないという人も多く、大量のメールに埋もれて重要な情報が伝わっていないことも。

 解決策は、共有すべきメールを結論や成果のみに留めること。共有メールの多くは、仕事の経過報告です。共有メールは、チャットのように使うのではなく、確定した事項のみを送るように社内やチームでルールを徹底するといいでしょう。

 

メールの無駄3 メールの仕分けが目的になっている

 受信したメールを細かくフォルダに分けている人がいますが、一般的に「仕分けるほど効率が悪くなる」傾向にあります。フォルダを開く手間が増えるうえに、フォルダが増えるほど見落としのリスクが高まるからです。

 仕分けはシンプルに「読まないメールだけ別フォルダに移動」がベスト。たとえば、メルマガなどの「すぐには読まないメール」や、定期報告など「返信不要のメール」を「別フォルダ」に分類します。

 一方、処理が必要な仕事のメールはすべて「受信トレイ」にまとめます。ここに届いたメールは、優先順位をつけず、着いた順に処理していきましょう。

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メールの無駄4 メールのやりとりが終わらない >

著者紹介

平野友朗(ひらのともあき)

日本ビジネスメール協会代表理事

1974年生まれ。筑波大学卒業後、広告代理店勤務を経て、2003年に日本で唯一のメルマガコンサルタントとして独立。ビジネスメール教育の第一人者として知られ、メールマナーに関するメディア掲載400回以上、著書24冊。メールスキル向上指導、組織のメールのルール策定、メールの効率化による業務改善や生産性向上などを手がけ、官公庁、企業などへのコンサルティングや講演、研修回数は年間100回を超える。近著に、『仕事が速い人はどんなメールを書いているのか』(文響社)。

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